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あ ・ い

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あ ・ い
イソシアネート
化学製品所を設立したことに始まる。
属のかたまり。
1947 年 7 月に会社組 織ローズ色彩工
あ・い
業を設立、1955 年にはイサム塗料に
社名を変更。1974 年には関連会社の
進 勇商 事を設 立。2000 年には 最 新
い
設備の新滋賀工場が誕生。自動車補
修用塗料は主力分野であり、1949 年
の
「アートテックス」の発売に始まり、
イオン化傾向
1966 年アクリルウレタンの先駆「ハイ
物質はプラスの電気を持った原子核と
アート」を投入、ウレタン時代の先鞭を
マイナスの電気を持った電子でできて
つけた。2002 年の水性塗料
「アクアス」
いる。通常はプラスとマイナスは等しく
発売後は、水性塗料の普及にも力を注
安定しているが、電子の一部が取り去
いでいる。販売店会にはイサム会、ハ
られると、プラスのイオンになり、水に
イアート会がある。ユーザー情報紙は、
溶ける。金属を水中に入れると金属電
「イサムアロークラブ」の
「アローニュー
子の一部が電子を失った形で溶け出
ス」。
す。これをイオン化という。イオンにな
イサムパックシステム
りやすい傾向があるかどうかは金属の
1987 年、イサム塗 料 が 発 表した 塗
種類で異なる。なりやすい順では、マ
装作業の計数管理化を通してボデー
グネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄、
ショップの経営革新を図るためのシス
ニッケル、スズ、鉛、銅、水銀、銀、白
テム。補修塗装マニュアル、調色用計
金、金。2 種類の金属を水につけた場
量機器、TC カラー(微調色用原色)
、
合、イオン化傾向の大きいものがイオン
専用スプレーガン
(目盛が分かりやす
になって溶ける。鉄と亜鉛では、亜鉛
く圧力計が付いている)、TC カラー
がイオン化して鉄が他の物質と結びつ
塗り板、赤外 線乾 燥 機 用温 度コント
くのを防ぐ。これが防錆鋼板の原理で
ローラー、改良型 TC ポット、塗装管
もある。
理標準マニュアルなどで構成される。
塗装作業を数字で管理できるツールを
水
電気力線
Zn
Zn
亜鉛メッキ層
目指した点が当時としては目新しい。
イソシアネート
Zn
【Isocyanate】
ウレタン塗料の硬化剤の成分。主剤と
架橋反応して緻密な塗膜を形成する。
イソシアネートの種類は多く、プラサフ
鋼板
鉄よりも酸化しやすく
溶けすい亜鉛が先に溶けるこ
とで鋼板を守る
用には黄変してもいいタイプも使われ
ているので、上塗り用の硬化剤への混
合は避けたい。また、OH 基と反応す
イサム塗料
ることから、水分とも反応しやすい。水
1927 年
(昭和 2 年)4 月、北村勇氏が
分は空気中にもあるので、使用中はフ
大阪市福島区に、個人商店北村溶剤
タを確実にするなど管理面にも留意し
BSR-IK
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痛車
い
60
たい。1 液反応型ウレタン塗料は、イ
の入りやすい工場作りが大切になる。
ソシアネートがブロックされた形で混
一斗缶[いっとかん]
入され、何らかの手段でブロックを外
18ℓ缶
すことで反応が進む仕組みになってい
シンナーやクリヤー、ホワイトなど使用
る。
量の多い塗料などの容器に設定され
痛車[いたしゃ]
ている四角い缶。使用後、上部を取り
アニメ、ゲーム、コミックのキャラクター
去り、物入れなどにする、また作業を
を車体にあしらったカスタマイズ車。
するときの台としてなどの 2 次利用も
大半はイラストが印刷されたマーキン
よく見られる。一斗は尺貫法での単位
グフィルムを貼り付けている。
で 18ℓであるが、塗料の容量では、16
イタリア製塗装ブース
ℓ(kg)缶となっている。形状は JIS 規
日新 機 械 興 業が 1986 年、イタリア・
格で規定されており、正式名称は
「18ℓ
ブローサム社
(1955 年創業、1972 年
缶」
である。
から塗装ブース販売)の塗装ブースを
一般客
輸 入 販 売 開始、1987 年 11 月に光自
一般の個人のドライバー、カーオーナー
動車
(福岡市)に 1 号機を納入。以降、
を指す。広くとれば、企業、商店などの
東洋油圧機械のち日本アールエムが
法人客やそこのスタッフも直接受注す
ウージ社ブース、1989 年にスピーディ
る場合は、一般客と考えられる。車体
がサイマ社ブース、国際自動車興業が
修理工場でのエンドユーザーでもある。
サイコ社ブース
(2001 年国際自興倒産
直需においては重要で、下請けを脱す
により、アイペックが総代理権)をそれ
る、あるいは入庫の安定を図るために
ぞれ取り扱い、さらに 1990 年代初め
はある程度の入庫比率は必要。一般客
頃には商社や塗料メーカーまでもがこ
の場合、
代車の提供、納車時間への配
ぞってイタリア製ブース
(周辺国からの
慮、代金回収のリスクがある。事故その
欧州ブースも含めて)を販売し、一つの
ものの発生頻度は低いため、その間も
トレンドとなった。この時期はバブル
継続して立ち寄ってもらい上客として固
経済で景気が上昇し、車体修理工場
定するための工夫が大事になる。
が処理能力を高めるためにも導入が急
一般整備工場
激に進んだことが背景にある。イタリ
分 解整備認証工場のこと。車体整備
アにブースメーカーが多いのは、パネ
専業工場と区別するためにこう呼んで
ルの供給体制に恵まれ、量産効果が
いる。自動車の種類、扱う分野
(原動
でやすいことが挙げられる。外観もカ
機、動力伝達装置、走行装置、操縦装
ラフルで、値ごろ感があるためブーム
置、制動装置、緩衝装置、連結装置の
になった。現在でも、外国製のなかで
すべてもしくは一部)に応じて、資格を
イタリア製は知名度が高い。その他の
持った一定の人員、作業スペース、設
メーカーには、ポーリン、テルモメカニ
備基準をクリアし、国土交通省の認証
カ、コンコルドなどがある。
を得た工場。分野を一部に限っている
一見客[いちげんきゃく]
のは、
「限定認証工場」
。自社で車検が
初めて来社したか、またはその可能性
できるのは、
「指定整備工場」になる。
がある一般の客。直需開拓には一見客
認証 工場は、全国での軒数や売り上
BSR-IK
色の 3 属性
げなどの実態もほぼ正確に把握され、
体色」の 2 種類がある。
自動車整備白書などにまとめられてい
色あし
色足
イミテーション部品
原色特性の種類。上塗りの原色はそれ
純正部品のパネル形状を模して生産さ
自体は濃いものもあり、白を混合したと
れたもの。
優良部品として販売される。
きの色調をいう。ソリッド色の調色では、
需要の多いフェンダーなどのパーツに
こうした色調の変化や方向性を塗料
ついて、台湾などでの生産で知られる。
メーカーが発行する原色特性表の色票
イムロン
などで確認しておくことが前提になる。
【IMRON】
色合わせ
デュポンの 2 液型ポリウレタン上塗り
色決め
塗料。高級塗装用。アクティベーターと
調色
の配合比は 3:1。日本には、1979 年
色温度
に紹介された。
光源が発している色を数値で示したも
鋳物[いもの]
の。単位は K(ケルビン)。物質はすべ
自動車部品で鉄は鋼板だけではなく、
て高熱を加えると光を出すようになる。
鋳物つまり鋳鉄としても存在する。鋳
鋼板のもとの鉄では赤くなり、さらに
物は複雑な形状でも比較的安価に製
温度を高くすると白くなる。そのような
造できる。鋳物は砂型に溶けた鉄を流
赤から黄、白、そして青まで、1800K
して固める。金型を利用して鉄を流し
から 16000Kくらいまでの光の色の幅
て圧力をかけて押し込んで作ったもの
がある。太陽光(時間によっても異な
は、
「ダイキャスト」と呼ぶ。アルミであ
る)は白の領域で、5000 ∼ 6000K あ
れば、
「アルミダイキャスト」になる。
たりになる。標準光源、つまり人 工太
イモビライザー
陽灯の仕様に記載されているのは、ど
【Immobilizer】
の程度太陽光に近いかを示すためで
自動車の盗難防止装置。イグニション
ある。
キーと車載コンピューターの ID コード
色の 3 原色
が合致していないとエンジンが始動し
青、赤、黄。人間の網膜の短波長、中
ない仕組み。ドイツでは 1995 年から、
波長、長波長をカバーする 3 種類の錐
EU では 1997 年 1 月から装備が義務
体に対応している。印刷などで使われ
化されている。
る 4 色のなかの、シアン
(Cyan)
、マゼ
イヤ・プロテクター
ンタ
(Magenta)、イエロー(Yellow)で
耳栓
い
る。
ある。これらを混ぜると色がにごり、
黒になる
(
「減法混合」という)。印刷イ
色
色彩
ンクではさらに黒が加わる。
光の
物体に反射した光の波長や明るさなど
3 原色
を視覚を通して認識する感覚。380 ∼
色の 3 属性
780nm の範囲の波長を持つ可視光に
色相
(色合い)
、明度
(明るさ)、彩度
(あ
含まれる色である
「光源色」、物体が光
ざやかさ)の 3 要素をいう。
を反射した時に視覚で認識できる
「物
BSR-IK
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色ノボリ
い
色ノボリ
と規定されている。溶剤系塗料は、こ
クリヤーの溶剤が溶解力の強いもので
れらに該当する。パテなどの固体で引
あると、着色層のベースの塗膜を溶か
火点 40℃未満のものは、第二類の引
し、着色顔料をクリヤーのなかに溶け
火性固体に分類される。
込ませる。これにより、色がずれる、ま
インクルーデッドアングル
たは戻りムラが 発生することもある。
ソリッドであっても、色変化が起きる。
発火点
【Included Angle】
インクルードアングル
これは顔料の比重に差があるためで、
キャンバ角とキングピン角度を足した
乾燥までの間に重い顔料は下に降り、
数値。
軽い顔料は上に昇ってくる。
色変化
色が変化すること。経年変化が代表的
キャンバ
インクルーデッドアングル
キャンバ角
キングピン角
なもので、黄変などがある。調色時と
実際の塗装では、塗装条件、硬化剤の
混入、クリヤーコート、乾燥などにより
色変化することがある。
色見本帳
塗料、塗装の標準色を網羅した見本
垂直線
帳。日本塗料工業会では塗料用の標
準色をまとめた
「塗料用標準色」
、自補
インサイト
修塗料の色をまとめた「オートペイン
【INSIGHT】
トカラーズ」を定期的に改定、販売し
❶米国の情報誌。発行は誌名と同じ
ている。塗料メーカー各社は、自社の
Collision Repair Industry INSIGHT。
原色についての見本 帳を独自に販売
本 社はオハイオ州クリーブランド。各
し、適切な調色作業を可能にする基盤
種数 字による現状分析レポートなど
整備に努めている。
を中心に、業界の動きをインターネッ
色目
トとニューズレターでの情報提供を並
色調
色の調子のことであるが、比色におい
専門誌にはないものであった。全米上
て、特に光輝材の大きさや見え方を確
位 10%に入るボデーショップ経営者な
認することをいう場合もある。
どを対象にして、1991 年に、塗料メー
色立体
カー出身でコンサルタント活動をして
マンセル色立体
引火点
引火温度
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行する形の媒体で、内容がこれまでの
いるチャールズ・ベーカー氏が元「ボ
デーショップ・ビジネス」誌編集長のス
ティーブ・フランス氏と共に創刊したも
可燃性の液体、固体に空 気中に火を
の。1996 年 10 月にはベーカー氏が来
近づけて燃え始める最低温 度。消防
日、米国の業界事情について講演した
法の危険物の分類では、第四類の引
こともある。日本語版は 1996 年 4 月
火性液体で、第1石油類は引火点 21℃
号から 2003 年 3 月号まで増刊号を含
未満、第2石油類は同 21 ∼ 70℃未満
め て 85 冊 が車体修理技術振興会 に
BSR-IK
隠ぺい性
エア駆 動式が 使 用されるが、電 動式
版)
。米国での DRP やボデーショップ
もある。先
(アンビル)に専用のソケッ
チェーンなど新しい経営面に役立つ情
トを付け、ボルト・ナットにかぶせて
報を中心として、一部の熱心な読者を
打撃力で締め・緩めをおこなえる脱着
獲 得していたが 休刊した。URL は、
ツール。車体修理 工場の必需品の一
http://www.Collision-insight.com/。
つ。差し込み角
(ドライブ角)に種類が
い
より発行された
(発売・リペアテック出
あるが、12.7sq タイプが一般的である。
用途は、タイヤの脱着、ボデー修正装
置へのアンダーボデークランプなどの
セット・リセット、引き作業でのクラン
プの締め付けなど。クランプのボルト
は、M16、24mm ソケットが適当。国
内での自動車修理工場向けでは空研
が早く、1967 年からインパクトレンチ
の製造販売をしている。
❷ホンダの車種名。
インターンシップ制度
専門学 校が、卒業 前の 1 年間に実際
の車体修理工場などに学生を派遣、仕
事を体験させることで、スムーズな就
職ができるようにしている制度。2000
インフラ・ペイント・システム
年代半ばあたりから登場。阪神自動車
1982 年末、スウェーデンでボルボが
航空鉄道専門学校
(兵庫県尼崎市、旧
サービス工場に導入した環境対策重
名・兵庫科学技術専門学校)や横浜テ
視の補修塗装システム。密閉型のブー
クノオート専門学校
(横浜市、旧名・神
スで、赤外線ランプによって加熱してお
奈川自動車専門学校)の例がある。
り、これをインフラレッド・ヒーティン
インバーター
グと呼ぶことからインフラ・ペイント・
【Inverter】
システムと名づけられたもの。
直流を交流にする電気回路。半導体と
隠ぺい性
受動素子から構成される。用途は広く
隠蔽
ハイディング
(Hiding)
さまざまな機械に、制御や安定のため
特に上塗りにおいて、下が透けないよ
に使われる。ハイブリッド車では、バッ
うになるまでの塗装回数が少ないと、
テリーの直流とモーターなどの交流を
隠ぺい性が良いといわれる。樹脂は透
やり取りしている。
明であり、顔料粒子の大きさや密度が
インパクトバー
関係してくる。光の波長との関係から、
サイドインパクトビーム
粒子径が 0.2 ∼ 0.4μm くらいの顔料の
インパクトレンチ
隠ぺい力が最大で、それより小さくても
【Impact Wrench】
大きくても隠ぺい力は落ちるという。小
BSR-IK
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インモールドコーティング
さいと光をさえぎることはできず、大き
いと顔料粒子の間のすき間が多くでき
い・う
う
て、その間を光がすり抜けることになる
からである。この隠ぺい力のいいサイ
ズの顔料とは、ほとんどが無機顔料に
なる。具体的な原色としてはホワイト
(酸
化チタン)
やオーカー、
インデアンレッド
(酸化鉄)などである。塗料メーカーの
なかには高隠ぺい性を
「パワーハイディ
ウィンターツール・リサーチ
センター
【LEHR-UND
ング」と表現しているところもある。な
VERSUCHSWERKSTATTE
お、着色力
(色の利き)は顔料粒子が小
WINTERTHUR-UNFALL AG】
さいほど良い。
スイスのウィンターツール保険会社のリ
トマリ
サーチ・センター。1973 年に設立された。
光は波のように周囲を通過し、ほとんど
ぶつからない=隠ぺい力が小さい
光
0.01∼0.03μmの顔料粒子
ウインド
【Window】
英語の意味では
「窓」である。自動車の
光がよくぶつかり、光をさえぎる=隠ぺい力が良い
0.1∼0.4μmの顔料粒子
光
場合でいえば、はめられているガラス
を指していることが多い。フロント、ド
ア、リヤなどがある。フロントやリヤウ
顔料粒子と顔料粒子のあいだにすき間ができ、
そのあいだを光が通過する=隠ぺい力が悪い
インドなどのガラス交換作業は、難易
度が高く、スピードとガラスを破損させ
15∼50μmの顔料粒子
光
てしまう可能性を考えて、車体修理工
場では自動車ガラス店に外注するケー
スが一般的である。以前から機材も発
売されていることから、経費節減、自
インモールドコーティング
【In-Mold Coating】
社売り上げ 確保を目的に作業を内製
化する工場もある。また、フロントに使
プラスチックの成型と塗装の同時化。
用されている合わせガラスの小傷を修
樹脂の射出成形金型内に塗料を注入
理する補修キットも古くから紹介され
する方法による。成形後の塗装工程が
ている。
省略できる。
ウインドリペア
飛び石などでフロントガラスに生じた
小さな傷やひび割れを補修すること、
またはそのサービス。ひび割れたまま
では車検に通らない。補修方法は、ひ
び割れた部分に浸透した汚れと空気
を除去し、そこに特殊なレジン
(樹脂)
剤を注入、強制乾燥させる。ただし、
ひび割れの状態やサイズによっては補
修できない場 合もある。関連 機 材を
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BSR-IK
Fly UP