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5-arunasi-001-0204 5年 巻末「あるなしクイズ」 1、 教材名 あるなしクイズ 2 、 教 材 目 標 ・言葉を素材にして言葉のおもしろさ、楽しさを味わい、言 葉に対する感覚を養う。 ・他の遊びと同様、言葉遊びにもル−ルがあることを知り、 ル−ルにそってゲ−ムを行う。 3、教材について 人は言葉で考え、言葉でイメ−ジを膨らませ、言葉で人とかかわる存在で ある。しかし最近言葉をとおして人とかかわることができない子共が増えて きているように思われる。 人とかかわる時、どんな言葉を使えばよいのか分からない・語彙が貧弱・ 相 手 の 言 お う と し て い る こ と が 理 解 で き な い等 、 い ろ い ろ な 原 因 が 考 え ら れ る。 そんな子共たちと、言葉遊びをしてみたらどうだろうか。遊びは、遊びそ のものが豊かな言葉の体験を子供たちにもたらす。遊びながら、言葉のリズ ム・正誤・適否・法則性を見出だし、言葉や、言葉と言葉の結びつきのおも しろさに気づくだろう。 また、楽しく遊ぶには、ル−ルに従う必要があることや、自分で問題を作 るためには幅広い知識が必要であることなどにも気づくだろう。 遊びをとおして言葉に敏感になり、言葉を知識としてではなく体験として 獲得することにより、言葉をより確実に自分のものにできるのではないかと 思う。 「あるなしクイズ」遊びでは、自分で問題を作ることを最終の目的とした い。そのために、「あるなしクイズ」を作る手がかりになるように、次の八 つのパタ−ンの学習から始めることにした。①言葉の中に共通の音が含まれ る場合 ②言葉の中に共通の文字(漢字)が含まれる場合 ③言葉の中に共 通の色が含まれる場合 ④言葉の中に共通の形(太さ・長さ) が含まれる 場合 ⑤その言葉の上に他の言葉がつく場合 ⑥その言葉の下に他の言葉が つく場合 ⑦言葉の中に数字が含まれる場合 ⑧全部の言葉によって意味が 表されている場合、である。作るパタ−ンを決めてから取りかかると思った より作りやすいものである。 4 、 学 習 指 導 計 画(3時間) 第 1 次 学習計画を立てる。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1時間 ・言葉遊びについて知り、「あるなしクイズ」をするための計 画を立てる。 第2次 「あるなしクイズ」を作る。・・・・・・・・・・・・1時間 (本時) ・「あるなしクイズ」を作るためのパタ−ンを知る。 ・グル−プに分かれて「あるなしクイズ」を作る。 第3次 「あるなしクイズ」ゲ−ム大会を行う。・・・・・・・1時間 ・赤・白に分かれて得点を競う。 5、本時の展開 ・目標 知っている言葉・辞書にのっている言葉・教科書にのっている言葉 を駆使して 「あるなしクイズ」を作ることができる。 ・参考資料 「あるなしクイズ小学生」ぼるぼっくす/編・松本好博/絵・ポプラ社 1 6、展開例 学 習 活 動 指 導 上 の 留 意 点 1、「あるなしクイズを作ってみよう」と いう本時の学習のめあてをつかむ。 2、プリントの「あるなしクイズ」をやる。 ・言葉遊びをやり、おもしろそうだやって みたいという気持ちを喚起する。 ・クイズを解くことにより、クイズを作ると きどんな観点で作ったらよいのかの参考 とさせる。 〔答え〕 ①か ②九九 ③星座 ④めがね ⑤時計 3、「あるなしクイズ作りヒント集」を見 ・幾つかのパタ−ンを紹介し、どのパタ−ン て、クイズを作るための観点を知る。 で作るかをきめて取り組むと作りやすい ことを知らせる。 ・ 2 4、ヒント集を参考にしてグル−プ毎に ・グル−プを作って、話し合いなが ら作業を進めるようにさせる。 「あるなしクイズ」を作る。 ・一人で作りたい、二人で作りたい という希望があるときはそれも 認める。 ・国語辞典、漢和字典、教科書など を利用することを勧める。 5、次回に「あるなしクイズ」大会を行 ・ゲ−ムを競い合うために赤・白に うことを知る。 分かれて行うことを告げる。 7 、 授 業 の 振 り 返 り(子供の感想から) ・すっごく楽しい、またやりたい。 ・学 習 じ ゃ な く て 遊 び み た い で 楽 し か っ た 。 け ど 問 題 を 作 る の は 難 し か っ た。またやりたい。 ・ 楽しかった。 ・ おもしろかった。またやりたい。 ・ 楽しかったけど、問題に答えられなかった。初めはやり方が分からな かったけど、段々分かってきてよかった。 ・ すごくおもしろい、またやりたい。 ・あるなしクイズは、初めてやったのでよくわかんなかったけど、少し分 かるようになってきて楽しかった。みんなに1問出して答えがわかってし まったけどすごく楽しかった。 ・ 問題に答えられなかったけどとても楽しかった。 ・ すごくおもしろかったです。 ・学習とは思えないほど楽しかった。またやりたいです。最後になって分 かってきたから嬉しかった。みんなで楽しくできる授業は初めてだった。 ・言葉の学習で「あるなしクイズ」の問題を考える時、すごく単純に考え てしまった。でもみんなも単純に考えたみたいだったのでよかったです。 ・クイズにしてやったら国語もおもしろかった。今度家族やいとこに問題 を出してみたいです。 ・ この言葉の学習はすごく楽しかった。またやりたい。 ・ おもしろく学習できてよかった。 ・言葉を工夫してゲ−ムをするところがおもしろかった。 ・いろいろな言葉が出てきてわかんなかったけど、他の人は分かってすご いなと思いました。 8、児童作品例 3