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8月(PDF/413KB)
2015/08
調査月報
www.mizuhobank.com/taiwan/jp/index.html
目
A.台湾経済
台湾経済
次
1.景気
景気
01
2.物価
物価
01
3.失業率
失業率
01
4.通関貿易
通関貿易
02
5.鉱工業生産
鉱工業生産
02
6.小売業売上高
小売業売上高
02
B.トピックス
トピックス
台湾の
台湾の製造業が
製造業が置かれた経営環境
かれた経営環境と
経営環境と今後の
今後の方向性
C.経済統計
経済統計
台湾主要経済指標 04
鉱工業生産指数
10
03
06
雇用概況 06
貿易統計
商業売上高伸び率 10
為替相場 11
対台・対外投資統計 13
物価指数
みずほ銀行
台北支店/台中支店/高雄支店
07
A 1.景気
2.物価
2015 年 6 月
景気総合判断点数
台 a.景気総合判断点数
湾
3.失業率 2015 年 6 月
2015 年 6 月
a.卸売物価
卸売物価
a.失業率
失業率:3.71%
失業率
前月と比べて 2 点下落し 16 点となった。景気対策
主として石油関連、化学材料、金属等の値下げを受
新卒者の就職活動シーズンの影響で先月より0.09
信号は冷え込み注意を示す「黄青」から冷え込み
け、前年同月比でマイナスで推移した。
ポイント上昇したが、同月としては2000年以来の
経
加速を示す「青」に転じた。当局は、足元の台湾経
済
済は成⻑⼒が弱いと指摘したが、下半期は先進国
経済の回復に伴う台湾の輸出の改善、就業状況の
改善、IoT に関する商機の拡大等要因で徐々に改善
が望めるとの⾒⽅を⽰した。
b.消費者物価
消費者物価
15年間で最低だった。失業者数は前月より1.1万人
①国際原油価格の下落を背景に交通類がガソリン
の値下げを受けて下落したこと
万人、仕事内容への不満から離職した人は2千人、季
②住居類が電気やガス料金の引き下げを受けて下
落したこと
b.景気動向指数
景気動向指数
増加した。うち、初めての求職活動での失業者は1.1
節性または臨時性業務の終了等による失業者は1千
人増加した。一方、業務縮小や休廃業で離職した人
等から、前年同月比でマイナスで推移した。
は1千人減少した。
b.就業
就業
①景気一致指数(当面の景気動向を示す指数)
鉱工業生産指数、商業売上高、機械・電機設備輸入
就業者数は、前年同月比+1.12%の 1,118.5 万人。業
額、通関輸出額、製造業出荷額数等の減少で前月比
種別では、製造業は前年同月比+0.61%の 302 万人、
微減した。
第三次産業は同+1.30%の 660 万人となっている。
②景気先行指数(数カ月先の景気動向を示す指数)
産業別就業者数の構成比を見ると、製造業 27.04%、
輸出受注指数、株価指数、SEMI 半導体 B/B レシオ等
第三次産業 59.01%、その他(一次産業+製造業を除
の減少で前月比微減した。
く二次産業)13.95%となっている。
※SEMI=国際半導体製造装置材料協会
※M1B=現金通貨+普通預金+個人向け普通貯蓄預金+当座預金
図 A1.景気総合判断点数
景気総合判断点数と
景気総合判断点数と景気動向指数の
景気動向指数の推移 出所:国発会
38-45
赤ランプ
加熱加速
32-37
黄赤ランプ
黄赤ランプ
加熱注意
23-31
緑ランプ
安全
17-22
黄青ランプ
黄青ランプ
冷込注意
09-16
青ランプ
冷込加速
44
42
40
38 景気先行
36 指数(右目盛)
右目盛
景気一致
34
指数(右目盛)
右目盛
32
30
28
26
24
22
20
18
16
14
景気総合判断点数(左目盛)
左目盛
12
10
8
6
13/01
07
14/01
07
15/01
107
図 A2.物価指数上昇率
物価指数上昇率と
物価指数上昇率と構成項目の
構成項目の寄与度
雑項
3.5
出所:主計総処
2.0
25-44
45-64
全体
16
2.5
0.0
14
医薬
1.5
-2.0
交通
0.5
住居
101
-4.0
-0.5
-6.0
食物
-1.5
98
CPI
(左目盛
左目盛)
左目盛
-8.0
-2.5
10
6
4
2
WPI
(右目盛
右目盛)
右目盛
12
8
衣類
95
図 A3.失業率
失業率の
失業率の推移 年齢層別 単位:%
単位
15-24
教育
104
単位%、
単位 、前年比ベース
前年比ベース
-3.5
-10.0
13/01
07
14/01
07
15/01
0
13/01
出所:主計総処
出所:主計総処
-01-
04
07
10
14/01
04
07
10
15/01
04
A 4.通関貿易 2015 年 6 月
輸出
台 a.輸出
湾 ①中国向けの電機機械の減少幅拡大、ゴム・プラス
チックや化学品等の低迷
経
済 ②アセアン向けの電機機械、鉱物品、金属等の減少
5.鉱工業生産 2015 年 6 月
6.小売業売上高 2015 年 6 月
a.鉱工業生産全般
鉱工業生産全般
a.小売業全般
小売業全般
スマートフォンやパソコン需要の減速や在庫調
総合小売業、自動車関連等の売上高増加が全体を
整による電子部品業の減産が全体を押し下げた。
けん引したが、国際原油価格下落を受けて燃料業
また、液晶パネルや LED 等の生産削減を受けて前
が大幅減となったことで微増で推移した。
b.総合小売業
総合小売業
③米国向けの電機機械の減少幅拡大、金属の減少
月に引き続きマイナス成長となった。
① 百 貨 店 端午節連休やバーゲンセールの実施等
b.製造業
製造業 4 大産業別
等から、前年比ではマイナスで推移した。
が売上高の上昇を促した。
b.輸入
輸入
①金属機械
② スーパー 店舗数増加に加え生鮮食品の販売強化
世界の鉄鋼の供給量の過剰や鋼材価格の低迷を受
①中国から電機機械の減少、金属や化学品の低迷
が売上げ増に寄与した。
けてマイナスで推移した。
②アセアンからの鉱物品や化学品の低迷、電機機械の
③ コンビニ 気温上昇の影響でソフトクリームや飲
②電子情報
料等の販売好調でプラスで推移した。
減少
スマートフォンの需要鈍化、国際競争の激化による
④ 量 販 店 14 年 6 月 は サ ッ カ ー ワ ー ル ド カ ッ
モバイル端末やテレビ等の減産を受けてマイナス
プ (W 杯 ) の 開 催 で 比 較 対 象 の 数 字
③中東からの鉱物品の減少
等から、前年比ではマイナスで推移した。
で推移した。
c.収支
収支
が高かったことからマイナスとな
③化学
った。
前年比ベースでは、黒字額は対中国、対米、対アセアン
c.外食業
外食業
レストランは連休期間の需要増や旅行関連イベ
④民生
ントでの販促活動が、一部チェーン店の再編に
食品、窯業等が軒並み増産したことから微増に転じ よる売上高の減収分を相殺し、小幅な増加にと
た。
どまった。
主として可塑剤の市況回復を受けて、プラスで推移
が減少した。赤字額は対日が減少、対欧州が増加した。
図 A4.輸出入
輸出入 国別実績 億 US$
出所:財政部
輸出
した。
図 A5.製造業
製造業4
製造業4大産業別伸び
大産業別伸び率推移
単位%、
単位 、前年比ベース
前年比ベース
図 A6.小売業売上高
小売業売上高 業界別 億 NT$
出所:経済部
25.00
輸 輸入
300
280
260
240
220
200
180
160
140
120
100
80
60
40
20
0
製造業
20.00
総合小売
自動車等
食品飲料
3C商品
燃料
家庭用品
衣類
その他
金属機械
3,600
情報電子
15.00
化学
10.00
3,000
民生
5.00
2,400
0.00
1,800
-5.00
-10.00
1,200
-15.00
600
-20.00
14/06
09
12
中国
03
日本
ASEAN.6
06
米国
14/06
09
12
欧州
中東
その他
03
06
13/01
07
14/01
07
0
13/01
15/01
出所:経済部
-02-
07
14/01
07
15/01
B 台湾の製造業が置かれた経営環境と今後の方向性
ト 1.製造業
製造業のさらなる
製造業のさらなる高度化
のさらなる高度化へ
高度化へ
ピ 近年、先進国では製造業再強化政策を推進する動きが活発てあり、第4
ッ 次工業革命が間もなく到来するとの見方が広がっている。このような
ク 背景の下で、「中国製造2025」プランは中国企業にどのような変化を
ス もたらすか注目を集めている。(図表B1)
2.台湾
台湾の
台湾の製造業における
製造業における課題及
における課題及び
課題及び解決の
解決の方向性
図表B1.
主要国の
図表
主要国の製造業政策動向
インダストリー
4.0 (2012)
● 次世代製造業研究
● ハイテク戦略の1重点領域
の位置付け
出所:工研院
新産業フランス
(2013)
先進製造パートナ
シップ (2014)
● 34分野の技術開発支援計画
● 先進製造技術ロードマップ作成、
安全保障、先端材料、次世代
● 非炭素エネルギー利用、医療、
ロボティクス、製造プロセス・エ
デジタル関連
ネルギーの効率使用
高齢少子化問題に直面する台湾では、将来の労働力不足が懸念されて
いる。当局は 2015 年 5 月、ドイツの「インダストリー4.0」を参考し
て「生産力 4.0 プラン」を策定し、2016 年に実行に移したい考えを示
日本再興戦略
製造業革新3.0
製造業革新
中国製造2025
中国製造
(2013)
(2014)
(2014)
している。今後の目標について、当局は 10 年以内に労働生産性を 2
● 産業競争力強化法の成立
倍に引き上げることを最終目標に掲げている。
同プランは主に製造業業界を重視し、インテリジェント・ロボット、
● 日本産業再興プラン、戦略市
場創造プラン、国際展開戦略
● スマート生産の導入や融合新
産業創出による先導型戦略
● 次世代製造業戦略
● 工業化と情報化の融合が鍵
● 2024年に輸出1兆US$達成
モノのインターネット(IoT)、ビックデータ等にかかわる活用を強化す
る。
(図表 B2)
図表B2.
図表
台湾生産力4.0
台湾生産力
v.s.中国製造
中国製造2025
中国製造
台湾生産力 4.0
政策
-03-
出所:同
中国製造 2025
実施日程
2016~2024 年
2049 年まで 10 年ピッチの 3 段階で進める
①2025 年までに製造強国に邁進する
②2035 年までに中国の製造業を世界の製造強国鎮営において中堅水準にまで高める
③2049 年に統合力で世界の製造強国のトップに立つ
予算額
年間予算額 40 億 NT$(計 9 年で 360 億 NT$)
8 兆 RMB
主要目標
2024 年に 1 人当たり生産額を、製造業で 1,000 万 NT$、サービス業で 230
万 NT$、先進的農業で 250 万 NT$に引き上げる
2025 年に製造業企業の売上高に占める R&D 投資比率を 1.68%、製造業企業の 1 億
RMB 売上高の発明特許取得件数を 1.1 件、ブロードバンド普及率を 82%、製造業付
加価値増加率を 2015 年より 4 ポイントに引き上げる
重点分野
8 分野
①電子・情報、②金属・輸送機器、③機械設備、④食品製造業、⑤紡織、⑥
小売業、⑦物流、⑧先進的農業(蘭等)
10 分野
①次世代通信技術産業、②ハイエンドデジタル工作機械・ロボット、③航空・宇宙設
装備、④海洋工程装置とハイテク船舶、⑤先端鉄道装備、⑥省エネと新エネルギー自
動車、⑦電力設備、⑧農業機械、⑨新素材、⑩バイオ製薬と高性能医療機器
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