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健康せっつ21 - 摂津市WEB

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健康せっつ21 - 摂津市WEB
第 2 次摂津市健康増進計画
健
!
康
気
せ
元
っつ2
と
ご
ち
1
第
2
次
ま
kenko
平成 26 年 3 月
摂 津 市
はじめに
本市では、国や府の健康づくりの理念を踏まえ、平成14年3月に健康づくり計画
「健康せっつ21」を策定し、11年が経過しました。この間に、市民のみなさまの健康づ
くりでは、目標項目の6割を達成する事ができました。また、大きな体制の変更として
市民総合健診から特定健診・特定保健指導への変更やがん検診の無料クーポン券
の導入、介護予防事業等の変更がありました。
「健康日本21」「健康おおさか21」は、当初10年間の計画でありましたが、医療制
度改革や少子高齢化の進展など大きな変化に対応するため、国や大阪府では平成
25年度から第2次計画をスタートさせております。
本市でも平成24年度に、これまでの取組・計画を評価、検証することで新たな課題
を抽出し国や府の指針に基づき、この度「まちごと元気!健康せっつ21(第2次)」計
画を策定いたしました。
高齢化が進展し75歳以上人口が25%以上となる超高齢社会を迎える2025年問題
に向けて、医療・健康のまちづくりがますます重要となってまいります。市民一人ひと
りが生活の質を高めながら健康寿命を延ばし、みのり豊かな満足できる生活を目指
すことができるよう、「健康せっつ21」に基づいて、みなさまと協働して健康づくり運動
を推進してまいりたいと考えております。
結びに、本計画策定にあたりまして、ご協力いただきました関係各位に心から感謝
申し上げます。
平成26年3月
摂津市長 森山 一正
―
目
次
―
第1章 まちごと元気!健康せっつ21(第2次)策定にむけて
1.はじめに
·································································
2.第1次の目標達成状況
··················································
1
····················································
2
·································································
2
3.計画策定のプロセス
4.計画期間
5.行政計画としての位置づけ
············································
6.まちごと元気!健康せっつ21の概念図
第2章
·····························
3
4
健康せっつ21(第2次)の推進にむけて
摂津市の今後のとりくみ
····················································
1.発症予防、重症化予防
··················································
2.地域の仲間とともに楽しく健康づくり
································
3.歩きたくなる でかけたくなる町づくり
摂津市の概況
5
6
8
····························· 11
4.健康を支え、守るためにみんなで健康づくり
第3章
1
························ 12
健康指標
1.摂津市の人口構成
·······················································
2.保健事業実績 医療費等
(1)保健事業の体系図
13
···············································
14
··················································
14
(2)特定健診の状況(受診状況、有所見の状況、各種がん検診の
受診状況) ··························································· 15
(3)国民健康保険医療費の状況
(4)死亡要因
······································· 18
····························································
21
第4章
目標の設定
健康寿命の延伸と健康格差の縮小
1.目標項目と目標値一覧
··········································· 23
·········································
ライフステージ別目標項目
····································
25・26
27・28
2.分野別 具体的目標および活動展開
(1) がん
································································ 30
(2) 循環器疾患
(3) 糖尿病
·························································
34
······························································
38
(4) 栄養・食生活
······················································
(5) 運動・身体活動、社会環境改善
(6) 休養・こころの健康
(7) たばこ
·············································· 56
·························································
(9) 歯と口の健康
第5章
································· 52
······························································
(8) アルコール
42
······················································
60
64
68
母子保健の推進
1.これまでの主なとりくみ及び予定
2.今後にむけて
····································· 74
····························································
(1)妊娠期からの切れめのない支援
(2)すこやかな発達への支援
(3)食育の推進
·································· 76
·········································· 77
·························································
(4)地域の社会資源とタイアップした事業展開
巻末資料
1 関連する法律及び計画期間
2 第1次健康せっつ21 最終評価一覧
3 第2次大阪府健康増進計画 目標項目
4 摂津市健康づくり推進協議会組織図
5 摂津市健康づくり推進協議会委員名簿
6 保健調査部会委員名簿
7 市民の健康づくりに関するグループ一覧
78
····················· 79
(5)関係機関との有機的なネットワーク体制の構築
8 用語説明、健康コラム一覧
76
················ 79
第1章 まちごと元気!健康せっつ21
(第2次)策定にむけて
第1章
まちごと元気!健康せっつ21(第2次)策定にむけて
1.はじめに
全ての国民が共に支えあい、健やかで心豊かに生活できる社会の実現をめざ
し、「健康日本21(第2次)」(健康コラム-1参照)がスタートしました。
摂津市においても、第1次から課題抽出した新たな健康課題や社会情勢をふ
まえて、第2次を策定いたしました。なお、本計画は「食育」との関連、妊娠
期および乳幼児期からの健康づくりとつながっているため、摂津市においては
「食育の推進」、「母子保健の推進」を包括した位置づけとしました。
2.第1次の目標達成状況
全体の目標項目は65項目で、そのうち目標を達成したのが40項目(6割)
、
達成できなかったのが24項目、変化なしが1項目でした。(巻末資料-2参照)
健康課題
達成状況
健康課題
達成状況
栄養・食生活
7項目のうち5項目 アルコール
3項目のうち0項目
運動・身体活動
9項目のうち6項目 歯の健康
9項目のうち7項目
休養・こころの
健康
9項目のうち4項目 健診とフォロー 15項目のうち10項目
たばこ対策
6項目のうち2項目
人にやさしいま
7項目のうち6項目
ちづくり
健康コラム-1 健康日本21(第2次)
平成25年度から平成34年度までの「二十一世紀における第二次国民健康づく
り運動」を推進します。以下の5つが柱となっています。
1 健康寿命の延伸と健康格差の縮小
2 生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)
3 社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上
4 健康を支え、守るための社会環境の整備
5 栄養・食生活、身体活動・運動、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する
生活習慣及び社会環境の整備
1
1
3.計画策定のプロセス
第1次での課題をふまえ、地区担当保健師および保健事業担当保健師(摂津
市保健センター)で第2次にむけた目標設定を討議しました。
保健調査部会(巻末資料-6参照)、健康づくり推進協議会(巻末資料-5参照)
でさらに検討をかさね、学識経験者からのアドバイスをいただきました。
パブリックコメント期間:平成26年3月10日~3月24日
保健調査部会
会議風景
摂津の健康課題の検討風景
4.計画期間
摂津市の健康づくり運動「まちごと元気!健康せっつ21(第2次)」は、平
成25年度から平成35年度までを計画の期間とし、活動状況や成果をふまえ、平
成30年度に中間評価を行います。平成35年度に最終評価を行い、その後の運動
の推進に反映させて行くものとします。
2001年度
(平成14年度)
健康
せっつ 21
策定
…
2006年度
(平成18年度)
中間評価
・・・
2010年度
2011年度
2012年度
2013年度
(平成22年度) (平成23年度) (平成24年度) (平成25年度)
後期評価
最終評価
2
2
第2次
健康21
健康せっつ
せっつ21
策定
第2次策定
…
2018年度
(平成30年度)
中間評価
…
2023年度
(平成35年度)
最終評価
5.行政計画としての位置付け
本計画は、健康増進法(巻末資料-1参照)にもとづき策定しており、「第4
次摂津市総合計画」を上位計画として、
「摂津市第2期特定健康診査等実施計画」、
「第5期せっつ高齢者かがやきプラン」などの関連計画と連携を図っていく全市
的な計画です。
各種計画
上位計画
摂津市第2期特定健康診査等実施計画
第2期摂津市地域福祉計画
第4次摂津市
総合計画
第3期摂津市障害福祉計画
21
第5期せっつ高齢者かがやきプラン
せっつすこやか子育てプラン(後期計画)
■本計画の位置づけ
■本計画の位置づけ
3
3
6.まちごと元気!健康せっつ21(第2次)の概念図
国の健康日本21(第2次)及び大阪府の「第2次大阪府健康増進計画」の示
した基本方針をもとに、①健康寿命の延伸・健康格差の縮小②生活習慣病の発
症・重症化予防③社会生活機能の維持・向上、社会参加の機会の増加④健康の
ための資源への改善と公平性の確保⑤生活習慣の改善、社会環境の改善に取り
組んでいきます。
「摂津市民がともに支えあい、まちごと元気に健康で心豊かに生活できる活力
のあるまちの実現」をめざします。
■健康せっつ21(第2次)概念図
摂津市民がともに支え合い、まちごと元気に健康で
心豊かに生活できる活力のある まちの実現
1
健康寿命の延伸・健康格差の縮小
社会環境の質の向上
生活の質(QOL)の向上
2
(地域も快適)
3
4
健康のための資源(保
生活習慣病の発
社会生活機能
社会参加の
健・医療・福祉等サ
症・重症化予防
の維持・向上
機会の増加
ービス)への改善と公
平性の確保
生活習慣の改善
(運動習慣の徹底・食生活の改善等)
5
社会環境の改善
(まちごと元気をめざす地域づくり)
■まちごと元気!健康せっつ21(第2次)
4
4
第2章 健康せっつ21(第2次)の
推進にむけて
第2章 健康せっつ21(第2次)の推進にむけて ~摂津市の今後のとりくみ~
健康日本21(第2次)および第2次大阪府健康増進計画、摂津市の現状を
ふまえ、今後10年間にめざす活動指針を4つにまとめました。
☆市の木「クスノキ」は高さが20m以上にも成長する常緑樹の大木です。市民
に力強さとやすらぎを与えてくれます。4本の柱が1本のクスノキとなり、
健康づくりの根をおろすことをイメージしています。
1)発症予防、重症化予防
~市民一人ひとりが考え、具体的にとりくめる~
2)地域の仲間とともに楽しく健康づくり
~市民の主体的な活動の展開~
3)歩きたくなる
でかけたくなる町づくり
~「まちごとフィットネス!ヘルシータウンせっつ」を核とした包
括的な健康づくり~
4)健康を支え、守るためにみんなで健康づくり
5
5
1.発症予防、重症化予防 ~市民一人ひとりが考え、具体的にとりくめる~
自分自身のからだの状態を知り、さまざまな健康情報や健診・講座を有効に
活用しながら日々セルフケアができることは、生涯にわたって生活の質(QOL)
を維持する上でも大切なことです。また現在、何らかの病気を抱えている場合
でも、疾患に向き合い重症化を防ぐことにより、生活機能の低下や要介護状態
への進行を予防することができます。
し し つ いじょうしょう
若いころからの不健康な生活習慣がやがて糖尿病、高血圧症、脂質異常症な
どの生活習慣病へと進行していきますが、これらは生活習慣を見直すことによ
ひ か ん せ ん せ い しっかん
って予防が可能です。これらはあらたに「非感染性疾患(NCD)」とよばれてい
ます(健康コラム-2
参照)。
せ い か つ しゅうかんびょう
摂津市における生活 習 慣 病 による死亡割合は約6割となっています(P20)。
国保レセプトデータによると「高血圧性疾患」の受診件数は他の生活習慣病関
連疾病にくらべ群をぬいて多くなっています(P20)。
さらに年代別生活習慣病関連疾病受診件数をみると、50代以降において、高
血圧性疾患による受診が大きくのびています。高血圧症は心疾患の大きなリス
ク要因のひとつにあげられます。摂津市保健センターで実施している特定健診
受診者4,311人のうち1,644人(38.1%)にあたる方が収縮期血圧有所見(平成23
年度)と高くなっており、本市においては、
「高血圧症」はまさに大きな健康課
題であると考えます。
つづいて糖尿病の受診件数が高血圧性疾患につづいて2位となっています
(P20)。経年で推 移 をみると増加傾向にあり、また特定健診結果において
ヘモグロビンエーワンシー
HbA1c有所見者の割合が51.3%を占めています(P15)。高血圧症と同様に、
着目すべき課題であると考えます。
自分自身の健診結果を正しく知ること、予備群にあたる人には生活習慣の改
善にむけ行動変容ができること、治療の必要な方はかかりつけ医をもつこと等
を市として積極的に支援していきます。
特定健診やがん検診をほとんど受けたことがない方は、多忙であるか健康に
関する情報が届きにくいこと、なかには自らの病気に気づかない人もおられる
のではないかと懸念します。多様な年代層の方が、健康づくりにとりくめるよ
うな仕掛けづくりが必要であると考えます。
摂津市立保健センターが阪急摂津市駅に隣接していることを有効活用し、健
診や講座の開催日を平日夜間や週末にも設け、就労中の方への参加機会も増や
していきます。特に男性は女性にくらべ生活習慣病に伴うADL(日常生活をおく
6
6
る上での動作の能力)低下を起こしやすく、壮年期からのセルフチェック、生
活習慣の見直しをお手伝いできるような保健事業を充実させていく必要があり
ます。
あわせて、未受診者の方には個別に通知や電話でよびかけること(未受診者
コールP32)、保健師の地区活動等(健康コラム-3参照)をとおした働きかけ
を行い、個人や家族全体の健康水準の向上につなげていきたいと考えます。
健康コラム-2(NCD)
NCDは、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などの原因が共通してお
り、生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCD)
」
と位置付けています。心血管疾患、がん、糖尿病、慢性呼吸器疾患などが主な
NCDであります。
「WHOレポート:非感染性疾患(NCD)の世界情勢」によると、2008年に心疾患
や脳卒中、慢性呼吸器疾患、がん、2型糖尿病などの生活習慣病が原因で亡く
なった人は世界で3,600万人に上り、その8割は低・中所得の国に集中し、増加
しています。有効な対策をしないと、2030年までに死者は世界で5,200万人に膨
らむと推計しています。
うち心疾患は1,700万人の死亡の原因となっており特に深刻です。死亡数の多
い疾患は、がん(760万)、呼吸器疾患(420万)、糖尿病(130万)。これらの4
つの疾病が、非感染性疾患による死亡の8割を占めます。
健康コラム-3(地区活動)
市町村ではたらく保健師は、個人の健康課題や担当地区にかかわる健康課題
について、市民や関係団体の方々とともに考え、支援する役割を担っています。
地区活動に関しては以下のような指針が出されています。
(地域における保健師の保健活動に関する指針 第1保健師の保健活動の基本
的な方向性より)
(4)地区活動に立脚した活動の強化
保健師は、住民が健康で質の高い生活を送ることを支援するために、訪問指
導、健康相談、健康教育及び地区組織等の育成等を通じて積極的に地域に出向
き、地区活動により、住民の生活実態や健康問題の背景にある要因を把握する
こと。また地区活動を通じてソーシャルキャピタル(健康コラム-5参照)の
醸成を図り、それらを活用して住民と協働し、住民の自助及び共助を支援して
主体的かつ継続的な健康づくりを推進すること。
7
7
2.地域の仲間とともに楽しく健康づくり ~市民の主体的な活動の展開~
摂津市には、ライフステージやその折々の健康課題に対応した主体的な健康
づくりグループが数多く誕生しています(巻末資料-7参照)。
せいかつふかっぱつびょう
はいよう
一日でも長く生き甲斐ある生活を送れるように、いわゆる生活不活発病(廃用
しょうこうぐん
症候群、生活習慣病のようなもの)の予防にむけ、摂津市内においても健康づ
くりの機運がますます高まっています。日々個人で健康づくりに継続してとり
くむ姿も多く見受けられ、また地域の拠点を活用したグループ活動も平成20年
度以降盛んになっていきます。下肢筋力の強化やストレッチを主においた「摂
津市みんなで体操三部作」等をとりいれて、現在39グループが活動中です。グ
ループ支援や体操の普及活動のリーダー的な立場を担う「いきいき体操の会」
は、現在会員24名で活動されており、摂津市全体の健康増進・介護予防に関す
るイベントにおいても力を発揮されています(平成24年度活動回数704回)。健
康づくりや介護予防をとおしてまさに地域づくりの要となっています。
今後さらに後期高齢者の方もふえ、このような運動や交流に対するニーズは
高くなります。団塊の世代の方々の経験や、地域にある資源を融合させながら、
さらに活性化していけるよう支援していきます。
「いきいき体操の会」のメンバーによる実演
8
8
「食育」に関するグループは現在2グループあり、ひとつは摂津市シルバー人
材センターが母体となったグループ「さわやか食の会」(会員34名)、もうひと
つは食育推進リーダー養成講座修了生の方々が立ち上げられた「食育スマイル
(以下「食スマ」と称す。」(会員11名)です。「さわやか食の会」は、介護予防
の視点や「共食」
(健康コラム-4参照)にいたるまで幅広い観点をもって公民
館などにおいて活動中です。
一方、「食スマ」においては、子育て関連のイベントや市民健康まつりなど、
多数市民のあつまる会場を利用して、寸劇やクイズなど子どもにわかりやすい
教材を用いた普及活動を行っています。
核家族化の進行が否めないなか、育児グループは「育児」で孤立しがちな親
子にとって親どうしが共に集まり悩みの共有をはかれる貴重な場となっていま
す。前向きな育児、主体的な育児が仲間とともに深められています。また地域
の校区福祉委員会主催による「子育てサロン」も親子の交流の場、育児の伝承
の場を担っています。
また、グループの代表の方々は、摂津市の子育てネットワーク会議や市のイ
ベントへも参加され地域と行政との大きなパイプ役を担っています。
平成26年度からは、地域子育て支援センター・かるがも広場及び地域の保育
所・幼稚園にも協力いただいて「プレママサロン」を開催します。妊娠期から
の身近な地域での仲間づくりをとおし、「育児グループ」同様、主体的なお産、
育児へとはこぶことを目的とします。
健康コラム-4(共食)
共食とは一人で食べるのではなく、
家族や友人、職場の人や地域の人など、
誰かと共に食事をすることです。共食
により以下のような効果が期待されます。
・おいしく楽しく食べられる
・絆が深まる
・食事のマナーが身につく
・苦手な食べ物が食べられる
・食文化が継承される
・協調性が高まる
9
9
このように自分自身の健康づくりから、さらに「身近な仲間とともに楽しく
健康づくり」かつ「地域のきずなづくり」と展開しています。住む地域に自主
グループ等の組織が豊かであると、そのような健康に関する場に接することも
多くなり、参加機会の増加が期待されます。人と地域社会との結びつきが強い、
つまりソーシャルキャピタル(健康コラム-5参照)が豊かであると、その町の
主観的な健康度は高くなることが明らかとなっています。
グループ代表者の方々と市や関係機関において、日頃から情報交換や課題共
有をはかっています。摂津の健康づくりにおいて、市民の自主的な健康づくり
活動は、大きな柱となっています。
市としても引き続き市民グループと協働した健康づくりをめざしていきます。
健康コラム-5(ソーシャルキャピタル)
「健康」と「社会」についての関係性に関する著書の多い近藤克則氏(日本
福祉大学社会福祉学部)には次のように書かれています。ソーシャルキャピ
タルとは「誰でも、仕事がしやすいとか、居心持がよいとか感じた帰属集団
や職場、地域(以下、これらを束ねて“コミュニティ”とする)と、そうで
ないコミュニティとを経験しているであろう。一般にまわりの人々を信頼す
ることができ、困ったときにはお互いに助け合う関係(互酬性)があるコミ
ュニティのほうが、問題の共有や解決のためのアイデアが生まれ、共に問題
解決のための行動に移すことにつながる。その結果、いっそう連帯感や信頼
感が高まるという良循環が生まれる。コミュニティにおいて、構成員がもっ
ているこのような相互の信頼感や互酬・互助意識、ネットワークへの積極的
参加などが“ソーシャル・キャピタル”とよばれるものである。」
■文献
近藤克則:健康格差社会
10
10
医学書院
P135
2005
3.歩きたくなる
でかけたくなる町づくり
~「まちごとフィットネス!ヘルシータウンせっつ」を核とした包括的な健康づくり~
摂津市は平たんな地形であり、歩く町に適しています。しっかり歩く、歩ける
町をつくることは健康づくりの要です。
市内には河川、四季折々の草花、史跡や
基地などたくさんの見どころがあります。
すでに既存のウォーキングコースもあり
ますが、まだ有効に活用されているとはい
えません。またコースはそれぞれが独立し
たものとなっています。
そこで、摂津市では3か年計画で「まちご
とフィットネス!ヘルシータウンせっつ」を
立ち上げ、あらたなコースづくり及び既存の
コースとの融合をはかることにいたしました。
庁内の関係各課と議論をかさね、コース
設置にむけての課題や手法を確認しました。
今後あらたに3コースを予定しています
が、緑のボランティアさんによる美しい草花や市内の史跡などをつなげ、そし
て健康遊具を新設し楽しみあふれるコースとします。
コース選定やコースのオープニングイベントの開催、そしてコースの運用など、
それらの担い手となる「ウォーキング推進リーダー」を養成する講座を開催しまし
た(平成25年度開催)講座修了生で「うきうきせっつ健歩会」が結成さ
れ、平成26年度から本格的な活動が期待されます。でかけ
たくなる町づくり、イベント性の高い町づくり
を「うきうきせっつ健歩会」の
方々と協働で行っ
ています。
11
11
4.健康を支え、守るためにみんなで健康づくり!
人々の健康は、社会経済的環境の影響を受けることから、健康に関心を持ち、
健康づくりに取り組みやすいよう、行政だけでなく保健、医療、介護にかかわ
る関係機関はじめ、企業や民間団体の協力を得るなど健康を支える環境を整備
することが必要です。
食生活や栄養状態の改善には、外食や持ち帰り弁当・総菜などの栄養成分の
改善が、多くの人に影響を与えます。薄味や野菜量や栄養バランス表示に取り
組む「健康づくり応援団の店」等の協力する店舗の増加は市民の食に関する意
識や食生活に影響をもたらすことになります。
また、たばこ対策では、公共の場やレストラン・店舗、駅周辺等多くの市民
が利用する場所での禁煙化推進により、受動喫煙の防止や禁煙継続に寄与する
などの効果も期待できます。
市民が積極的に健康づくりに取り組むために、健診を受けることや健康講座
への参加でポイントを付与し、一定ポイントがたまると健康関連グッズの交換
や特典に交換できる「健康マイレージ事業」を開始します。また、身近な市内
にウォーキングコースを設定し、日常に、ウォーキングを楽しみながら歩数を
増加させる仕組みづくりを図っていきます。
このような健康づくりを支援する環境整備のために、庁内の関係部局の連携
や医師会・歯科医師会・薬剤師会はじめ市内企業や団体の参画を推進して、地
域における連携・協同の体制の構築やシステムづくりをしていきます。
本市と吹田市が共同でまちづくりを行っている吹田操車場跡地に、平成30年
度に吹田市民病院や国立循環器病研究センターが移転開院され、研究センター
で先進的に取り組まれている予防医療や健康づくりに関する情報提供や支援を
受けることが可能となります。また、周辺に医療クラスターの導入など、医療・
保健・健康づくり環境の強化を図ります。
12
12
第3章 摂津市の概況 健康指標
第3章
摂津市の概況
健康指標
1.摂津市の人口構成
本市の人口は平成20年度より横ばいで推移しており、平成24年で84,414人と
なっています。高齢化率は増加傾向となっており、平成24年で20.7%となって
います。人口ピラミッドをみると、35~44歳、60~64歳が多くなっており、青
壮年期の人口が多い一方で、60~64歳人口が多くなっていることから、今後も
高齢化が進行することがうかがえます。
■年齢3区分人口の推移
(人)
100,000
80,000
84,318
83,852
83,593
83,962
84,414
14,734
15,594
16,252
16,663
17,443
57,415
56,201
55,325
55,299
55,095
12,169
12,057
12,016
12,000
11,876
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
60,000
40,000
20,000
0
年少人口(0~14歳)
生産年齢人口(15~64歳)
高齢者人口(65歳以上)
資料:住民基本台帳及び外国人登録(各年3月31日現在)
■人口ピラミッド(平成24年)
(人)
(人)
4,000
3,000
2,000
1,000
0
100
330
755
1,470
0
90歳以上
90歳以上
85~89歳
85~89歳
1,000
2,723
3,000
4,000
476
662
80~84歳
80~84歳
75~79歳
75~79歳
1,111
1,756
70~74歳
70~74歳
65~69歳
65~69歳
2,517
2,000
2,512
3,031
60~64歳
60~64歳
3,485
2,240
55~59歳
55~59歳
2,199
50~54歳
50~54歳
3,672
2,332
2,034
45~49歳
45~49歳
2,652
2,350
40~44歳
40~44歳
3,728
3,242
35~39歳
35~39歳
3,957
3,563
30~34歳
30~34歳
3,089
2,987
25~29歳
25~29歳
2,849
2,572
20~24歳
20~24歳
2,225
2,073
15~19歳
15~19歳
1,974
1,872
10~14歳
10~14歳
2,110
1,989
5~9歳
5~9歳
1,994
0~4歳
0~4歳
1,937
1,856
1,990
【 女 性】
【 男 性】
13
13
資料:住民基本台帳及び外国人登録
2.保健事業実績
医療費等
(1)保健事業の体系図
妊娠
母子手帳交付
出生
プレママサロン
妊婦歯科健診
妊婦健診
低出生体重児訪問
新生児訪問
乳児一般健診
マタニティクッキング
未熟児訪問
こんにちは、赤ちゃん訪問
4カ月児健診
離乳食講習会
後期離乳食講習会
乳児後期健診
1歳
1歳6カ月児健診
(親子教室)
すこやかルーム
1歳6カ月歯科健診
2歳
2歳6カ月歯科健診
3歳
3歳6カ月児健診
3歳6カ月児歯科健診
3歳6カ月児視力・聴覚検診
11 歳
ふれあい体験
16 歳
20 歳
30 歳
40 歳
60 歳
(
75 歳
)
保健福祉課
14
茨木保健所
14
(2)特定健診の実施状況
平成20年度(2008年度)に市民総合健診から特定健診へと国の大きな制度改正が
ありました。摂津市では、一般財団法人摂津市保健センター(以下保健センターと
称す)及び市内医療機関において実施しています。
1)受診状況
平成23年度における40~74歳の特定健診の受診者数は4,311人となっています。
経年でみると、平成20年度から平成22年度にかけて、受診者数、受診率ともに増加
していますが、平成23年度では減少に転じています。
■特定健診受診者と受診率の推移
6,000
26.4
27.1
28.8
4,377
28.1
4,450
4,187
4,500
30.0
4,311
20.0
2,043
2,169
3,000
1,962
1,953
10.0
1,500
2,407
2,415
2,358
平成21年度
平成22年度
平成23年度
2,018
0.0
0
平成20年度
集団健診
個別健診
受診率
2)有所見の状況
平成23年度における特定健診の有所見者の割合をみると、LDLコレステロール
が52.9%、HbA1cが51.3%とそれぞれ5割を超えています。
■有所見者数と有所見者の割合(平成23年度)
5,000
52.9
51.3
60.0
50.0
4,000
38.1
40.0
3,000
30.0
20.1
2,000
20.0
1,000
2,281
2,211
1,644
3.9
868
0
収縮期血圧
LDL
LDL
コレステロール
中性脂肪
有所見者
170
HDL
HDL
コレステロール
10.0
0.0
HbA1c
HbA1c
有所見者の割合
出典:摂津市第2期特定健康診査等実施計画,p12
15
3)各種がん検診の受診状況
「健康増進法」に基づき、市が実施主体となって「がん検診」に取り組んでいま
す。平成21年度からは節目年齢にあたる方にはクーポン券を郵送し、受診勧奨を行
っています。
胃がん、大腸がん検診の受診率は微増となっていますが、女性特有のがん検診、
子宮がん・乳がんにおいては上昇しています。平成20年度より土日を活用した検診
体制としたこと、平成21年度からは近隣市(茨木市・吹田市)の医療機関にて子宮
がん検診が受診可能となったこと等の効果がみられたと考えられます。
<胃・大腸・肺がん検診>
■胃・大腸・肺がん検診の受診率の推移
(%)
14
13
12.1
12
11
10
9
8
13.2
13
12.1
11
9.6
11.9
10.6
10.4
10.3
9.5
9.3
7
平成13年
(策定年)
平成17年度
(中間評価)
平成21年度
(後期評価)
胃がん
大腸がん
平成23年度
(最終評価)
肺がん
資料:保健福祉課
■胃・大腸・肺がん受診率
(%)
平成13年
(策定年)
平成17年度
平成21年度
平成23年度
(中間評価) (後期評価) (最終評価)
胃がん
9.3
10.3
9.5
10.4
大腸がん
9.6
11
10.6
11.9
12.1
13
12.1
13.2
肺がん
■胃・大腸・肺がん発見者数
(人)
平成13年
(策定年)
平成17年度
平成21年度
平成23年度
(中間評価) (後期評価) (最終評価)
胃がん
2
7
1
6
大腸がん
6
6
4
6
肺がん
8
3
4
0
16
16
<子宮・乳がん検診>
■女性のがん(子宮がん・乳がん)検診の受診率の推移
(%)
20.0
18.0
16.0
14.0
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2.0
0.0
18.6
14.9
6.2
5.8
2.9
3.4
平成13年
(策定年)
平成17年度
(中間評価)
子宮がん
14.4
14.5
平成21年度
(後期評価)
平成23年度
(最終評価)
乳がん
資料:保健福祉課
■子宮・乳がん受診率
(%)
平成13年
(策定年)
平成17年度
(中間評価)
平成21年度
(後期評価)
平成23年度
(最終評価)
子宮がん
6.2
3.4
14.9
18.6
乳がん
2.9
5.8
14.4
14.5
■子宮・乳がん発見者数
(人)
平成13年
(策定年)
平成17年度
(中間評価)
平成21年度
(後期評価)
平成23年度
(最終評価)
子宮がん
0
3
1
2
乳がん
1
5
1
1
17
17
(3)国民健康保険医療費の状況
平成24年5月末時点の医療機関受診状況をみると、40~74歳における生活習慣病
の受診件数は5,612件となり、医療機関受診件数の40.8%を占めています。年代別
にみると、40歳代から生活習慣病における受診件数の割合が顕著に高くなっており、
年代が上がるにつれ高くなっていることがわかります。
■医療機関受診状況
年代
20歳代以下
被保険者数
5,721
医療機関受診件数
2,407
うち生活習慣病
33
生活習慣病の割合
1.4%
30歳代
3,032
1,004
66
6.6%
40歳代
2,981
1,162
202
17.4%
50歳代
2,602
1,356
442
32.6%
60歳代 70~74歳 40~74歳
7,709
4,079
17,371
6,255
4,972
13,745
2,803
2,165
5,612
44.8%
43.5%
40.8%
資料:平成24年5月末時点
単位:人
合計
26,124
17,156
5,711
33.3%
レセプトデータ
国保被保険者における医療費総額をみると、全年齢では、5億1,637万円となり、
そのうち生活習慣病の医療費は1億6,684万円で、32.3%を占めています。
40~74歳における医療費総額は、4億3,837万円となり、そのうち生活習慣病の
医療費は1億5,824万円で、全体の36.1%を占めています。
また、200万円以上となった個別レセプトをみると、9件あり、そのうち生活習慣
病の重篤化により発症する「虚血性心疾患」が2件となっており、全体の22.2%を
占めています。
■生活習慣病医療費(全年齢)
■生活習慣病医療費(40~74歳)
生活習慣病
1億6,684万円
32.3%
その他の疾患
3億4,953万円
67.7%
生活習慣病
1億5,824万円
36.1%
医療費総額合計
5億1,637万円
その他の疾患
2億8,013万円
63.9%
医療費総額合計
4億3,837万円
資料:平成24年5月末時点 レセプトデータ
■200万円以上となった個別レセプト
件数計
件数
割合
件数
脳血管疾患
割合
件数
動脈硬化
割合
200万円以上受給者件数
虚血性心疾患
入院件数計
2
22.2%
0
0.0%
0
0.0%
9
18
2
100.0%
0
0.0%
0
0.0%
単位:件/人
費用額合計 1件あたり費用
5,611,880
2,805,940
0
0
0
0
資料:平成24年5月末時点
レセプトデータ
出典:摂津市第2期特定健康診査等実施計画,p8
18
■生活習慣病関連疾病受診件数1件あたり医療費の推移
生活習慣病関連疾病受診 件数1件あたりの費用額の推移
(円/件)
350,000
329,088
321,103
320,464
314,499
319,920
300,000
250,000
200,000
150,000
107,347
100,666
100,000
103,729
90,855
81,752
75,792
78,203
51,440
50,000
14,201
13,248
0
28,162
34,893
27,300
22,089
14,702
26,052
12,532
7,561
平成20年
71,805
52,314
43,103
28,307
72,433
75,420
12,837
23,312
21,978
13,490
27,922
11,596
15,859
13,836
10,991
11,971
11,787
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
虚血性心疾患
脳血管疾患
動脈硬化
その他心疾患
腎不全
糖尿病
高血圧性疾患
その他内分泌系
平成20年 平成21年 平成22年 平成23年
虚血性心疾患
78,203
22,089
75,792 107,347
脳血管疾患
81,752 100,666
75,420
90,855
動脈硬化
7,561
43,103
12,837
21,978
その他心疾患
28,162
51,440
52,314
34,893
腎不全
314,499 321,103 320,464 329,088
糖尿病
28,307
27,300
26,052
23,312
高血圧性疾患
14,201
14,702
12,532
13,490
その他内分泌系
13,248
13,836
10,991
11,971
資料:平成24年5月末時点
単位:円
平成24年
72,433
103,729
15,859
71,805
319,920
27,922
11,596
11,787
レセプトデータ
出典:摂津市第2期特定健康診査等実施計画,p10
19
19
年代別生活習慣病関連疾病受診件数をみると、年代が上がるにつれ、受診件
数が多くなる傾向があり、特に60~74歳にかけて「糖尿病」
「高血圧性疾患」
「そ
の他内分泌系」の件数が多くなっています。
■年代別生活習慣病関連疾病受診件数
(件)
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
29歳以下
30~39歳
40~49歳
50~59歳
60~69歳
70~74歳
(歳)
虚血性心疾患 脳血管疾患 動脈硬化 その他の心疾患 腎不全 糖尿病 高血圧性疾患 その他内分泌系
29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳
虚血性心疾患
1
0
8
13
100
脳血管疾患
1
1
14
19
116
動脈硬化
0
0
0
3
86
7
2
6
12
109
その他の心疾患
腎不全
0
2
9
15
43
糖尿病
6
18
53
102
520
高血圧性疾患
1
16
72
214
1,376
その他内分泌系
17
27
40
64
453
資料:平成24年5月末時点
単位:件
70~74歳
81
117
100
66
20
353
1,067
361
レセプトデータ
出典:摂津市第2期特定健康診査等実施計画,p11
20
20
(4)死亡要因
平成23年度の死因別死亡割合をみると、
「悪性新生物(がん等)」の割合が最も高
く、35.7%となっています。それ以外で、
「心疾患」の割合が13.1%、
「脳血管疾患」
の割合が5.7%となっているなど、
「悪性新生物(がん等)」
「心疾患」
「脳血管疾患」
の3つの疾患が5割以上を占めていることがわかります。また、生活習慣病による
死亡割合をみると、約6割を占めています。
■死因別死亡割合
老衰
3.2%
その他
19.5%
悪性新生物(がん等)
35.7%
肝疾患
1.3%
腎不全
1.9%
糖尿病
0.6%
不慮の事故
2.6%
自殺
2.3% 肺炎
14.0%
心疾患
13.1%
脳血管疾患
5.7%
資料:大阪府衛生年報(平成23年度)
※網掛けは生活習慣病
疾病
悪性新生物(がん等)
心疾患
脳血管疾患 肺炎 自殺 不慮の事故 糖尿病 腎不全 肝疾患 老衰 その他
合計
21
21
人数(人)
220
81
35
86
14
16
4
12
8
20
120
616
割合
35.7%
13.1%
5.7%
14.0%
2.3%
2.6%
0.6%
1.9%
1.3%
3.2%
19.5%
1 0 0 .0 %
22
第4章 目標の設定
第4章 目標の設定
健康寿命の延伸と健康格差の縮小
健康寿命の延伸と健康格差の縮小は、健康日本21(第2次)の基本的な方向のひ
とつとして掲げられています。平均寿命が人生の長さ(量)を表すのに対し、人生の質
を表す健康指標として健康寿命があります。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と
定義されています。つまり、平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「不
健康な期間」となります。
摂津市においては、平均寿命は男性79.39年、女性85.86年となっています。これは
大阪府の人口13万人未満の市町村平均に比べ男性は0.42年、女性0.23年短くなって
います。健康寿命は男性77.81年、女性82.47年、「不健康な期間」は男性1.58年、女
性3.39年となっています。「不健康な期間」は大阪府の人口13万人未満の市町村平
均に比べ男性は0.05年、女性0.24年短くなっています。(図1参照)。
伝染病や結核対策などの感染性疾患が主であった戦後から、時代ともに疾病構造
は大きくかわりました。いわゆる生活習慣病(非感染性疾患)が主流となり、摂津市に
おける死亡割合では約6割を占めています(P21参照 大阪府衛生年報:平成23年
度)。発症の予防、重症化の予防にむけたとりくみが21世紀における国民健康づくり
運動の要となっています。摂津市においても、一人ひとりが健康づくりにとりくみやすく、
また関係機関・団体などが一体となって健康づくり運動が展開できるよう分野別具体
的目標にそって推進し、健康寿命の延伸をはかっていきます。
■健康寿命について(図1)
(年)
90
85
80
1.58
1.63
79.39 77.81
79.91 78.28
75
70
3.63
3.39
85.86
86.09
82.47
82.47
65
60
摂津市
人口13万人未満
摂津市
の市町村平均
の市町村平均
男性
平均寿命
健康寿命
人口13万人未満
女性
日常生活動作が自立していない期間
22
23
*健康寿命の算出方法
(大阪府健康医療部保健医療室健康づくり課 平成25年11月公表 より以下抜粋)
「健康寿命の算定方法の指針」に基づき算出
・ 大阪府算出方法
「国民生活基礎調査の日常生活の制限に関する質問の回答」から「日常生活に制限
のない期間の平均」を算出
大阪府
男性:平均寿命 79.06年
健康寿命 69.39年
女性:平均寿命 85.90年
健康寿命 72.55年
・ 市町村では同様の調査がないため、「要介護2~5の認定者数」を「不健康者数」と
して用い、人口は平成22年の人口の3倍として計算。死亡数については平成21年~
平成23年の3年間の合計(人口13万人未満)
23
24
1.目標項目と目標値一覧
健康寿命・健
康格差
全体目標
項
目標の達成を把握する指標
目
1
健康寿命(日常生活に制限のない期間)の平均
2
現状値
男77.81年
女82.47年
H30年度目標値
平均寿命の増加分を上回る
健康寿命の増加
目標根拠
データソース
大阪府に準ずる
大阪府健康づくり課提供
人口13万人未満の算出による
大阪府全体の算出式とは異な
る
1<NCDの予防とこころの健康に関する目標>
1.044(H17-21)
1以下
胃がん検診受診率
9.9%
12.9%
5
肺がん検診受診率
12.9%
16.2%
6
大腸がん検診受診率
11.7%
14.7%
7
子宮頸がん検診受診率
17.8%
21.7%
8
乳がん検診受診率
13.1%
17.4%
9 特定健康診査の受診率
10 特定保健指導の実施率
全体28.8%
全体19.4%
全体0.917(H17~21)
60%
60%
3
悪性新生物のSMR(標準化死亡比)
4
がん
11
脳血管疾患の標準化死亡比(SMR)
〈大阪府を1とした場合〉
大阪府より低い値 茨木保健所
受診受入れ可能
な最大値
健康せっつ21
最終評価
摂津市第2期特定健 特定健診
診実施計画に準ずる
男 0.963
女 0.860
全体0.995(H17~21)
12
心疾患の標準化死亡比(SMR)
〈大阪府を1とした場合〉
減少
茨木保健所
男 0.987
女 0.992
13 収縮期血圧(平均値)
血圧高値(収縮期血圧が160mmHg以上ま
循環器 14 たは拡張期血圧が100mmHg以上)の者の
疾患
割合 <服薬者含む>
血圧高値(収縮期血圧が180mmHg以上ま
15 たは拡張期血圧が110mmHg以上)の者の
割合 <服薬者含む>
16
17
脂質異常(LDLコレステロール140mg/dl以
上)の者の割合 <服薬者含む>
メタボリックシンドロームの該当者及び予備
群の割合
血糖高値(空腹時血糖値≧126 mg/dl、随
糖尿病 18 時血糖値≧200 mg/dl、HbA1c(NGSP)≧
6.5 %)の者の割合 <服薬者含む>
男132.5mmHg
女129.4mmHg
2mmHg減
男9.1%
現状値の15%減
大阪府に準ずる
女6.0%
1.2%
現状値の15%減
0.9%
特定健診
男 26.1%
現状値の15%減
女 32.0%
該当者18.4%
予備群11.3%
9.8%
25
24
H20年度比
15%以上減
減少
大阪府に準ずる
1.目標項目と目標値一覧
全体目標
項
目標の達成を把握する指標
目
現状値
H30年度目標値
目標根拠
4%未満
大阪府に準ずる
データソース
2<生活習慣と社会環境の改善に関する目標>
19 小6の朝食欠食率
5.7%
20 中3の朝食欠食率
共食(夕食)の割合(小学5年生・中学2年
21
生)
22 食育推進に携わるボランティアの活動回数
10.9%
栄養・
食生活 23 「うちのお店も健康づくり応援団の店」協力
店舗数
24
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日
2回以上とっている人の割合
6回
増加
48店舗
55店舗
大阪府の増加率
に準ずる
大阪府茨木保健所よ
り
10%増加
現実的な数値設
定
健康せっつ21最終評
価アンケートより
13.5%
運動・
身体活
動、社
歩く速度(ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩
会環境 29 く速度が速いと感じる)
改善
理想値に設定
73.5%
26 野菜の量350グラム以上摂取する人の割合
身体活動(日常生活において歩行又は同
28 等の身体活動を、1日1時間以上実施してい
る)
男45.3%
女38.5%
男53.5%
10%増加
大阪府に準ずる 特定健診より
女51.0%
男52.5%
女49.2%
30 健康づくりを進める住民の自主組織の数
41団体
90団体
26-30年度で毎年10団
体増加
高齢介護課より
31 ウォーキングコース数
5コース
10コース
倍増
摂津市調査より
73基
100基
初年度から3年で30基
増加
公園みどり課より
32 健康遊具数
33
休養・
こころ
100%
31.7%
運動の継続(軽く汗をかく運動を1回30分以
上、週2日以上、1年以上継続)
健康せっつ21最終評
価アンケートより
大阪府に準ずる 保健福祉課より
99.4%・97.1%
25 薄味にしている人の割合
27
睡眠による休養を十分とれていない者の割
合
男25.9%
特定健診より
女28.6%
20%未満
大阪府に準ずる
男22.8%
健康せっつ21最終評
価アンケートより
34 ストレスが多いと感じている者の割合
女29.7%
35 摂津市の自殺者数
37 妊婦の喫煙率
教育施設(市内公立学校)における全面禁
38
煙の割合
39 医療機関(病院)における全面禁煙の割合
減少
男25.6%
男20%以下
女6.3%
女 5%以下
4.8%
0%
理想値に設定
100%
大阪府に準ずる
アルコール
50.0%
現状値の7.5%減
女6.2%
1.3%
現状値の7.5%減
0%
43 むし歯のない幼児(3歳児)の割合
79.5%
85%
44 過去1年間に歯科健診を受診した者の割合
5.1%
6.0%
※純アルコール40gはビール中瓶2本、焼酎コップ1.
2合、日本酒2合相当
26
25
妊娠届より
教育委員会より
大阪府茨木保健所より
男15.1%
1日当たりの純アルコールの摂取量が男性
40g以上、女性20g以上の者の割合※
42 妊婦の飲酒率
歯と口
の健康
100.0%
敷地内禁煙
41
自殺統計より
大阪府に準ずる 特定健診より
市役所 (建物内禁
煙)
公民館・体育館
(建物内禁煙)
40 公共機関における敷地内禁煙の箇所
理想の目標に設
定
16人
36 成人の喫煙率
たばこ
大阪府学力・学習状
況調査より
より高い理想に設
保健福祉課調べ
定
大阪府に準ずる 特定健診より
理想値に設定
妊娠届より
大阪府に準ずる 3歳半健診より
10%増加のきりの
成人歯科検診より
いい数値
め社
に会
維
必生
持
要活
・
なを
向
機営
上
能む
のた
個
人
レ
ベ
ル
で
取
り
組
め
る
こ
と
生
活
習
慣
生
活
習
慣
病
休養・こころ
歯と口の健康
たばこ
アルコール
運動・身体活動
社会環境改善
栄養・食生活
糖尿病
循環器疾患
がん
□健康格差の縮小
□健康寿命の延伸
)
個人の取組では解決できない
地域社会の健康づくり
生
活
習
慣
病
の
発
症
予
防
と
重
症
化
予
防
の
徹
底
全
体
目
標
19歳
40歳
死亡比(SMR)の減少
ア.収縮期血圧(平均値)の低下
ウ.野菜の量350g以上摂取する人の割合の増加
イ.朝食欠食の割合の減少
□ストレスが多いと感じている者の割合の減少
イ.「うちのお店も健康づくり応援団の店」協力店舗数の増加
ア.摂津市の自殺者数の減少
□休養・こころの健康
ウ.教育施設における全面禁煙
26
イ.公共機関における敷地内禁煙の箇所を広げる
ア.医療機関(病院)における全面禁煙の割合
□たばこ
ウ.健康遊具数の増加
イ.ウォーキングコース数の増加
ア.健康づくりを進める住民組織の数の増加
□運動・社会環境改善
□過去1年間に歯科健診を受診した者の割合の増加
□睡眠による休養を十分にとれていないものの割合の減少
□成人の喫煙率の減少
□1日当たりの純アルコールの摂取量が男性40g以上、女性20g以上の者の割合の減少
ア.食育推進に携わるボランティアの活動回数の増加
□栄養・食生活
の割合の増加
□むし歯のない幼児(3歳児)
□妊婦の喫煙をなくす
□妊婦の飲酒をなくす
と感じる)者の割合の増加
イ.歩く速度(ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い
1年以上継続)者の割合の増加
ア.運動継続(軽く汗をかく運動を1回30分以上、週2日以上、
□運動習慣者の割合の増加
1日1時間以上)実施している者の割合の増加
ア.身体活動(日常生活において歩行又は同等の身体活動を
□日常生活における身体活動が増える者の増加
イ.薄味にしている人の割合の増加
(小学5年生・中学2年生)
(小学6年生・中学3年生)
ア.主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上とっている人の割合の増加
ア.共食(夕食)の割合の増加
HbA1c(NGSP)≧6.5%)の者の割合の減少<服薬者含む>
(空腹時血糖値≧126㎎/dl、随時血糖値≧200㎎/dl、
□国民健康保険加入者で特定健診受診時、血糖高値
□特定保健指導の実施率の増加
□適切な量と質の食事をとる者の増加
が減少<服薬者含む>
□脂質異常(LDLコレステロール140mmHg/dl以上)の者の割合
110mmHg以上)の者の割合の減少<服薬者含む>
ウ.血圧高値(収縮期血圧が180mmHg以上または拡張期血圧が
100mmHg以上)の者の割合の減少<服薬者含む>
イ.血圧高値(収縮期血圧が160mmHg以上または拡張期血圧が
□心疾患の標準化
死亡比(SMR)の減少
(SMR)の減少
□悪性新生物の死亡比
死亡
□特定保健指導の実施率
65歳
□脳血管疾患の標準化
50歳
□特定健康診査の受診率の向上
□各がん検診の受診率の向上
30歳 高齢期
□高血圧の改善
20歳 成人期
子どもの割合の増加
□健康な生活習慣を共有する
胎児(妊娠期) 0歳
乳幼児期・学童期・青年期
ライフステージ別目標項目
(
27・28
2. 分野別 具体的目標および活動展開
29
(1)がん
1)はじめに
がん(※健康コラム6参照)のリスクを高める要因としては、がんに関連す
るウイルス(B型肝炎ウイルス〈HBV〉、C型肝炎ウイルス〈HCV〉、ヒトパピロ
ーマウイルス〈HPV〉、成人T細胞白血病ウイルス 〈HTV-I〉)や細菌(ヘリコバ
クター・ピロリ菌〈HP〉)への感染、及び喫煙(受動喫煙を含む)、過剰飲酒、
低身体活動、肥満・やせ、野菜・果物不足、塩分・塩蔵食品の過剰摂取など生
活習慣に関連するものがあります。
がんのリスクを高める生活習慣は、循環器疾患や糖尿病の危険因子と同様で
あるため、循環器疾患や糖尿病への取り組みとしての生活習慣の改善が、結果
的にがんの発症予防に繋がると考えられます。平成18年度には「がん対策基本
法」が制定され、翌年策定された「がん対策推進基本計画」においては、がん
予防の推進について明記されています。
生涯を通じて考えた場合、2人に1人は一生のうちに何らかのがんに罹患す
ると言われています。進行がんの罹患率を減少させ、がんによる死亡を防ぐた
めに最も重要なのは、がんの早期発見です。早期発見をするためには、有効性
が確立されたがん検診の受診率向上が重要となります。(※健康コラム7参照)
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
表1.各がん検診受診率とがん診断者人数
年度
胃がん
受診率(%)
平成13年度
受診率(%)
がん検診
受診率(%)
9.5
10.4
2
7
1
6
12.1
13.0
12.1
13.2
8
3
4
0
9.6
11.0
10.6
11.9
6
6
4
6
6.2
3.4
14.9
18.6
0
3
1
2
2.9
5.8
14.4
14.5
1
5
1
1
がん診断者(人)
子宮がん
受診率(%)
がん診断者(人)
乳がん
受診率(%)
平成23年度
10.3
がん診断者(人)
大腸がん
平成21年度
9.3
がん診断者(人)
肺がん
平成17年度
がん診断者(人)
第1次健康せっつ21策定時から比べ、受診率は大幅に増加しましたが、中
間評価から後期評価までの5か年は伸び悩んでいます。これは受診者のうち、
新規受診者が増えないことにあります。(表1)
27
30
3)目標値
項目
3
目標の達成を把握する指標
現状値(平成24年度)
悪性新生物のSMR【大阪府】を1と
1.044
が
した値
(H17年~21年値)
目標値(平成30年度)
1以下
ん
4
胃がん検診受診率
9.9%
12.9%
5
肺がん検診受診率
12.9%
16.2%
6
大腸がん検診受診率
11.7%
14.7%
7
子宮頸がん検診受診率
17.8%
21.7%
8
乳がん検診受診率
13.1%
17.4%
4)対策
①
がん検診の受診率向上にむけての施策
検診受診率向上としての取組は、平成21年度より節目年齢のがん検診無料ク
ーポンを5か年間配布し、一定の受診率アップにつながりました。しかし、依
然各がん健診とも受診率が伸び悩んでいる傾向にあるため、今後も国の動向を
ふまえながら、検診を初めて受ける方だけでなく、受診したことのある方にも
継続的に受診してもらえるよう、取り組んでいきます。
②
受診しやすい環境を整える
がん検診受診対象のうち、各がんの好発年齢である対象がその節目に受診し
てもらえることが、発症予防において大変有効です。保健センターでは、特定
健診と、胃・肺・大腸がん検診を同時に受けることができるセットプランを設
けており、今後も特定健診とともに各がん検診も受診しやすいよう努めていき
ます。
女性特有のがん検診については、乳がんと子宮がん検診を同日に受診できる
日を設けました。また、平成21年度の無料クーポン配布開始と同時に子宮がん
検診を茨木市・吹田市の一部の医療機関へ委託し、受診できる機会を拡大しま
した。しかし、子宮がん検診以外のがん検診は保健センターのみの実施であり、
受診できる機会を十分に確保できていないところがあります。受診しやすい環
境作りとして、平成26年度からは、基本健診と同時に大腸がん検診を受けられ
るよう整備しました。また、乳幼児をもつ対象者が受けやすいように、子宮が
ん検診では一時保育をスタートさせ、20代~40代の子育て世代の受診率向上に
つなげます。その他のがん検診についても受診機会を拡大していけるよう、取
り組んでいきます。
また、がん検診結果が要精密検査となった方に対して、二次検診の受診勧奨
を行い、治療または定期的な受診ができるよう、精度管理の整備に重視したが
ん検診を今後も推進します。
28
31
③
がん予防への啓発
現在、有効性が確立しているがん検診の内、発症リスクを高めている約7割
が生活習慣に関連したものであり、個人レベルで日々の生活の中で予防できる
ことができます。保健センターで行う健診や教室、またがん検診など様々な場
面で啓発に努めます。
平成23年度からは乳幼児健診の案内状に子宮がん検診の受診勧奨を促すチラ
シを同封しました。平成24年度からは市内幼稚園児の保護者対象に子宮がん検
診の講座をひらき、地域においては集いの広場において、同様に講話を実施し、
乳房の自己触診の方法など具体的にアプローチをしており、今後も引き続き行
っていきます。
健康コラム-6(がん)
人体には、遺伝子の変異を防ぎ、修復する機能がもともと備わっています
が、ある遺伝子の部分に突然変異が起こり、無限に細胞分裂を繰り返し、増
殖していく、それが「がん」です。
たった一つのがん細胞が、倍々に増えていき、30回くらい細胞分裂を繰り
返した1㎝大のがん細胞が、検査で発見できる最小の大きさと言われていま
す。
30回くらいの細胞分裂には10~15年の時間がかかると言われています。
がんの特徴は、他の臓器にしみ込むように広がる浸潤と転移をすることで
す。
腫瘍の大きさや転移の有無などのがんの進行度が、がんが治るか治らない
かの境界線で、早期とは5年生存率が8~9割のことをいいます。
がんは遺伝子が変異を起こすもので、原因が多岐にわたるため予防が難し
いと言われてきましたが、生活習慣の中にがんを発症させる原因が潜んでい
ることも明らかになってきました。
大阪府においても「大阪府がん対策基本法」に基づき平成25年度から平成
29年度までの5年間を計画期間とする「第二期大阪府がん対策推進計画」を
策定し、これに基づき、摂津市においてもがんの予防の推進、がん検診の質
の向上に努めていきます。
29
32
健康コラム-7(がんの発症予防と重症化予防)
がんの発症予防の68%は個人で予防できる生活習慣と関連しています。
また、がんの種類によって、関連する生活習慣の内容も異なります。
重症化予防
発症予防
(早期発見)
生活習慣 68%
胃
タ
食事
バ
30%
コ
高
30
脂
%
肪
◎
○
塩
分
その他
運
飲
動
酒
5%
3%
○
○
肥
満
家
族
歴
ホ
ル
がん検診
他
モ
ン
◎
○
胃X線検査
Hp
科
Ⅰ-b
Ⅰ-b
学
的
評価判定
肺
(胸部X線検査
△
◎
胸部X線検査
結核
根
と高危険群に対
環境汚染
喀痰細胞診
する喀痰細胞診
拠
の併用)
の
あ
大腸
△
○
○
○
○
△
便潜血検査
Ⅰ- a
る
が
ん
検
子宮
頚部
◎
◎
子宮頚部擦過
HPV
細胞診
診
乳
△
△
○
*
○
Ⅰ-b
高身長
視触診とマン
良性乳腺疾患の既往
モグラフィの
マンモ高密度所見
併用
Ⅰ-b
*閉経後の肥満
◎確実
○ほぼ確実
△可能性あり
空欄 根拠不十分
【評価判定】
Ⅰ-a:検診による死亡率減少効果があるとする、十分な証拠がある。
Ⅰ-b:検診による死亡率減少効果があるとする、相応な証拠がある。
【参考】
国立がん研究センター 科学的根拠に基づくがん検診推進のページ 予防と検診
「がんはどこまで治せるのか」
「がんの正体」
「がんの教科書」
厚生労働省「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班による以下の報告書から
引用構成:有効性に基づく胃がん検診ガイドライン,2006.有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドラ
イン,2005.有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン,2006.「がん検診の評価とあり方に関する研
究」班と連名.有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン,2009.乳がんについては、新たながん
検診手法の有効性の評価:平成12年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等
事業分)がん検診の適正化に関する調査研究事業報告書(2003),「乳がん検診」による
33
(2)循環器疾患
1)はじめに
脳血管疾患と心疾患を含む循環器疾患は、がんと並んで日本人の主要死因を
占めており、摂津市においても同様の傾向を示しています。これらの循環器疾
患は、死亡を引き起こすのみでなく、急性期治療や後遺症治療のために、個人
的にも社会的にも大きな負担を伴うこととなります。
循環器疾患は、高血圧、脂質異常症、喫煙、糖尿病の4つが発症の危険因子
として確認されており、これらによって血管が損傷を受けることで引き起こさ
れます。
循環器疾患の予防のためには、これらの危険因子を個人でまたは社会で改善
に向けて取り組むことが重要です。
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
高血圧を有する人の割合
脂質異常症を有する人の
割合
平成13年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
14.6%
11.4%
28.1%
36.8%
47.4%
43.2%
62.7%
61.5%
平成 20 年度に特定健診が開始され、高血圧の判定基準値が、収縮期血圧(最
大血圧)160mmHg→140mmHg、拡張期血圧(最小血圧)95mmHg→90mmHg へ、脂質
異常症については、コレステロール 220mg/dl→検査中止となり、中性脂肪
200mg/dl→150 mg/dl へ変更となりました。そのため、継続した評価はできませ
んが、高血圧、脂質異常症を有する人の割合は増加しています。循環器疾患発
症予防のためにも、これらのリスクに対する取り組みが必要です。
健康コラム-8(成人における血圧値の分類)
<高血圧治療ガイドライン2009(日本高血圧学会)>
分類
収縮期血圧
拡張期血圧
至適血圧
< 120
かつ
< 80
正常血圧
< 130
かつ
< 85
正常高値血圧
130~139
または
85~89
I 度高血圧
140~159
または
90~99
II 度高血圧
160~179
または
100~109
III 度高血圧
≧180
または
≧ 110
31
34
3)目標値
項目
目標の達成を把握する指標
現状値(平成24年度)
目標値(平成30年度)
9
特定健康診査の受診率
全体28.8%
60%
10
特定保健指導の実施率
全体19.4%
60%
全体0.917
(H17-21)
11
脳血管疾患の標準化死亡比(SMR)
男
0.963
女
0.860
全体0.995
循
(H17-21)
12
心疾患の標準化死亡比(SMR)
環
男
0.987
器
女
0.992
疾
減少
13
収縮期血圧(平均値)
患
血圧高値(収縮期血圧が160mmHg以上ま
14
129.4mmHg
9.1%
女
6.0%
男
1.2%
女
0.9%
脂質異常(LDLコレステロール140mg/dl
男
26.1%
以上)の者の割合
女
32.0%
<服薬者含む>
<服薬者含む>
<服薬者含む>
2mmHg減
現状値の15%減
現状値の15%減
たは拡張期血圧が110mmHg以上)の者の
割合
17
女
男
血圧高値(収縮期血圧が180mmHg以上ま
16
132.5mmHg
たは拡張期血圧が100mmHg以上)の者の
割合
15
男
現状値の15%減
メタボリックシンドロームの該当者及
該当者18.4%
H20年度比
び予備群の割合
予備群11.3%
15%以上減
※メタボリックシンドローム(健康コラム-9参照)
4)対策
(発症予防)
① 健康診査及び特定健診受診率の向上のためのとりくみ
循環器疾患の予防において重要なのは危険因子の管理です。市民一人ひとり
が危険因子と関連する生活習慣(栄養、運動、喫煙、飲酒)を改善するために
は、まず健診を受けることが重要です。
摂津市では特定健診受診率向上を目指し、受診勧奨はがきの送付や各種イベ
ントでの啓発、未受診者への電話による受診勧奨を行っています。平成25年度
より、それまでコールセンターへ委託していた未受診者への電話を、保健セン
ターへ委託することで、直接健診の予約ができたり、受託医療機関の紹介がス
ムーズにできるようになりました。今後も、多くの市民に受診していただける
よう、関係機関と協力していきます。
32
35
(重症化予防)
② 特定保健指導
特定健診で、メタボリックシンドロームの状態である方および予備群の方に
は、食生活や運動習慣などの生活習慣改善のための支援(特定保健指導)を行
っています。摂津市では「すっきりセミナー」として保健センターで実施して
います。
一人ひとりにあった健康プランを保健師・管理栄養士・運動指導士・医師が
一緒に考え、実行できるように6か月間サポートします。個別面接後に、運動・
栄養等の講座に参加できます。
運動講座においてウォーキング指導、内臓脂肪量・筋肉量の測定、栄養講座
において食事のバランスや摂取カロリー・塩分量の摂取量を確認し、基本講座
において医師による講話・相談を開催しています。
市民の方が参加しやすいよう、日程や自分が取り組みやすい内容を選択でき
るよう、プログラムを工夫しています。重症化予防のためにも、よりたくさん
の方が参加できるよう、電話での参加勧奨や保健指導の啓発により力を入れて
いきます。
③
重症高血圧者へのアプローチ
収縮期血圧が180mmHg以上または拡張期血圧が110mmHg以上をⅢ度(重症)高
血圧といいます。高血圧症は脳血管疾患や虚血性心疾患など、あらゆる循環器
疾患の危険因子です。その影響は非常に大きく、血圧レベルと脳卒中の発症の
関係をみてみると、至適血圧の人に比べ、軽度高血圧の人は脳卒中になる危険
度が3倍に、重症高血圧に至っては5倍以上になるなど、血圧が高ければ高い
ほど循環器疾患発症の確率は高くなるといわれています。
摂津市では、これまで、重症高血圧者に対し、健診後の電話や家庭訪問によ
る受診勧奨・保健指導、健康教室等を通じて高血圧対策に取り組んできました。
また、保健センターにおける誕生月健診において、血圧が高値の方(高血圧未
治療)に対し、保健師や看護師が自宅での血圧測定の方法を伝え、必要時受診
勧奨を行っています。
今後も重症化予防のため、受診勧奨や受診確認、治療の継続、および生活指
導についてより一層力をいれ、高血圧の改善に取り組んでいきます。
④
慢性腎臓病(Chronic kidney disease:CKD)
高血圧、糖尿病、メタボリックシンドロームが慢性腎臓病(CKD)(※健康コ
ラム-10参照)に深く影響していることから、全身の血管を意識した保健指導
のアプローチも必要です。摂津市では年齢や性別、血中クレアチニン値より推
算されるeGFR(推算糸球体濾過量)を基に家庭訪問によるCKD予防対策を取組み
始めました。CKDに関する啓発と生活習慣の改善を軸に、今後も活動していきま
す。
33
36
⑤
脂質異常症へのアプローチ
脂質異常症も同じく循環器疾患を引き起こす危険因子であり、特に冠動脈疾
患に影響を及ぼすと言われています。摂津市では脂質高値者への電話による受
診勧奨と生活改善の保健指導を行ってきましたが今後も引き続き取り組みを続
けていきたいと思います。
健康コラム-9
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは、内臓脂肪型
肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか2つ以上
をあわせもった状態をいいます。
内臓脂肪が過剰にたまっていると、糖尿病や高血圧症、脂質異常
症といった生活習慣病を併発しやすくなってしまうのです。さらに、
「血糖値がちょっと高め」「血圧がちょっと高め」といった、まだ
病気とは診断されない予備群でも、併発することで、動脈硬化が急
速に進行します。
健康コラム-10(慢性腎臓病<CKD>)
慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の働き(GFR)が健康な人の60%
以下に低下する(GFRが60mℓ/分/1.73㎡未満)か、あるいはタン
パク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。新たな
国民病といわれ、20歳以上の成人の8人に1人はこのCKDである
と推測されています。生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や、メ
タボリックシンドロームとの関連も深く、誰もがかかる可能性の
ある病気です。腎臓は体を正常な状態に保つ重要な役割を担って
いるため、慢性腎臓病(CKD)によって腎臓の機能が低下し続け
ることで、さまざまなリスクが発生します。高血圧、糖尿病、コ
レステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボ
リックシンドローム、家族に腎臓病の人がいる場合は要注意で
す。さらにCKDは、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大
な危険因子になっています。
つまり、腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにもつながり
ます。
37
(3)糖尿病
1)はじめに
糖尿病の危険因子は、加齢、家族歴、肥満、身体活動の低下(運動不足)
、食
生活の乱れ、耐糖能異常(血糖値の上昇)で、これ以外にも高血圧や脂質異常
も独立した危険因子であるとされています。
糖尿病は心血管疾患のリスクを高め、神経障害、網膜症、腎症といった合併
症(3大合併症)を併発する(※健康コラム-12参照)ことにより、生活の質
に多大な影響を及ぼすだけではなく、脳血管障害や心疾患などの循環器疾患と
同様に、社会経済的活力や社会保障資源に多大な影響を及ぼします。
また糖尿病は現在、新規透析導入の最大の原因疾患であるとともに、心筋梗
塞や脳卒中のリスクを2~3倍増加するとされています。
わが国の糖尿病有病者数は「糖尿病が強く疑われる人」は約890万人、「糖尿
病の可能性が否定できない人」が約1,320万人で、両者を合わせると約2,210万
人となります(平成19年国民健康・栄養調査結果)。この数は10年前と比べると
約1.6倍と増えており、人口構成の高齢化に伴って、増加ペースは更に加速する
ことが予想されます。
また同時に、糖尿病の未治療や、治療を中断することが糖尿病の合併症の増
加につながることは明確のため、治療を継続し良好な血糖コントロール状態を
維持することで、個人の生活の質や医療経済への影響が大きい糖尿病による合
併症の発症を抑制することが必要です。
以上を踏まえて糖尿病は、発症予防と重症化予防に取り組むことが重要です。
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
高血糖を有する人の割合
平成13年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
12.0%
16.8%
47.8%
49.8%
平成20年度に特定健診が開始され、高血糖の判断基準値がHbA1c(JDS)5.7%以
上→HbA1c (JDS) 5.2%以上のもの(※健康コラム-11参照)へと変更がありま
した。それに伴い、継続した評価はできませんが高血糖を有する人の割合が増
加しています。
35
38
3)目標値
項目
現状値(平成24年度) 目標値(平成30年度)
国民健康保険加入者で特定健診受診時、
糖
尿
病
目標の達成を把握する指標
血糖高値(空腹時血糖値≧126 mg/dl、
18
随時血糖値≧200 mg/dl、HbA1c(NGSP)
9.8%
減少
≧6.5 %)の者の割合 <服薬者含む>
4)対策
(発症予防)
① 個別健康教育(糖尿病予防セミナー)(※健康コラム-13参照)
糖尿病予防対策として、保健センターで、糖尿病予防セミナーを個別指導と
集団指導で行っています。
個別での糖尿病予防セミナーにおいては、採血や体重測定などを定期的に行
いながら6か月間の日程で生活習慣改善指導を行います。保健師や栄養士と共
に食事や生活習慣の見直しを行い、肥満予防、血糖値の改善など糖尿病へ移行
するリスクの軽減に取り組みをします。
集団での糖尿病予防セミナーでは全3回の日程で、保健師や栄養士、運動指
導士の講義を受けていただき糖尿病についての知識を深めます。学んだ知識を
活かし、食事や運動、生活習慣改善に取り組むきっかけづくりに役立てていた
だきます。
人口構成の高齢化に伴い、今後更に糖尿病人口の増加ペースは加速すること
が予想されます。摂津市では糖尿病の人口増加を最小限にするためにも、より
多くの方に参加していただけるよう、今後は集団での糖尿病予防セミナーに重
点をおき、発症予防に取り組んでいきます。
36
39
(重症化予防)
② HbA1cの高値者へのアプローチ
糖尿病における重症化予防は、健診によって糖尿病が強く疑われる人、ある
いは糖尿病の可能性が否定できない人を見逃すことなく、早期に治療を開始す
ることです。
保健センターでの健診後の結果におきましてHbA1c(NGSP)8.4%以上の方に電
話や訪問を通じて、受診勧奨や治療の継続、および生活習慣改善の保健指導も
行っています。今後も継続して重症化予防の対策に尽力を尽くし、糖尿病から
の合併症予防に努めていきます。
健康コラム-11
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
HbA1cとは自分自身の血糖状態を知る上で、非常に重要な数値の一つで、血
液の赤血球に含まれているタンパク質の一種であるヘモグロビン(Hb)が血液
中のブドウ糖と結合したものが、HbA1cと呼ばれています。
血液の中に余分のブドウ糖があって、高血糖状態が長く続くとヘモグロビン
とブドウ糖は、どんどん結合しますので、このHbA1cの値が高ければ高いほど
たくさんのブドウ糖が余分に血液中にあるということになります。
血糖値は、あくまでもその血液検査をした時の血糖状態を示しますが、この
HbA1c値は、過去1~2ヶ月の血糖状態を表すので、血糖値よりも正確な血糖
状態を教えてくれます。
※ 2012年4月1日より、日本糖尿病学会では一般的な診療におけるHbA1cの
数値を、これまで使用していた数値(JDS値)より国際標準値(NGSP値)に併
せて表記しています。摂津市においては2013年4月1日より、健診に国際基準
値を表記することとなりました。JDS値からNGSP値へ移行すると、値がおおよ
そ0.4高く表記されることとなります。
37
40
健康コラム-12
糖尿病の合併症
糖尿病は合併症の病気といわれています。中でも糖尿病神経障害、糖尿病
網膜症、糖尿病腎症を糖尿病の三大合併症といいます。これらは糖尿病に特
有の合併症でいずれも毛細血管が高血糖により壊され発症します。血管がも
ろくなると動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などを発症する原
因となり認知症のリスクも高まります。血糖コントロールをしないでいると
糖尿病発症時から10~15年でこれらの合併症が出てくるといわれています。
症状が出現する前からしっかり糖尿病を治療し合併症の出現、進行を抑える
ことが重要です。
健康コラム-13
摂津市の糖尿病予防セミナーの紹介
個別での糖尿病予防セミナーは平成16年度より行っています。平成25年度
は、前年の平成24年度に実施された保健センターでの誕生月健診受診者の健
診結果において、HbA1cの値が5.5%上以上6.0%以下の方460名を対象にセミ
ナーの案内を郵送し、応募により自らの健康づくりに関心がある21名が参加
されました。参加者は6か月間、食生活や飲酒、運動習慣などの生活習慣を
振り返り生活改善に励みました。
ここでは、6か月間セミナーを受講された参加者の声を一部紹介します。
・
「今まで毎日、お酒を飲む生活でした。セミナーに参加しアルコールの量も
減りました。そして今まで休肝日を取ることなど考えられませんでしたが、
休肝日を設けるまでになりました。さすがに自分でも驚いています。
」
(66歳:男性)
・
「セミナー受講後に特定健診を受けました。結果はすべての項目において異
状なし。血糖値だけではなく、中性脂肪値や血圧の値まで下がっていました。
結果を見てすごく嬉しかったです。
」
(63歳:女性)
・
「毎日4km歩く習慣ができました。甘いものも避ける習慣も持てるようにな
りました。
」
(71歳:女性)
38
41
(4)栄養・食生活
1)はじめに
近年、人々のライフスタイルや価値観の多様化により、食を取り巻く環境は
大きく変化してきました。食生活は、生命を維持し子どもたちが健やかに成長
し人々が健康で幸福な生活を送るために欠くことのできない営みであり、また
糖尿病や高血圧をはじめ多くの生活習慣病の予防のほか、生活の質の向上や社
会機能の維持向上の点からも重要です。そこで、市民の生活および社会環境の
質の向上を図るために、個人で取り組める食生活の部分と公的・関係機関等の
協力を図りながら進めていく食環境の双方を軸に食育を推進していきます。最
終目標である健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目指し、各々のライフステー
ジにおいてもNCD(健康コラム-2)を視点に、子どもについては健康な生活習
慣の獲得として朝食を食べることを目標に設定し、成人については、生活習慣
病の予防・改善の部分を目標として、設定しました。
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
朝食を欠食する人の割合
間食を1日3回以上食べる割合
平成13年度
平成24年度
平成13年度
平成24年度
小学5年生
4.2%
2.8%
10.5%
5%
中学2年生
12.0%
4.1%
11.5%
5.9%
16歳~19歳
11.4%
9.6%
12.4%
8.8%
20歳男性
20.5%
26.7%
-
-
30歳男性
23.5%
12.2%
-
-
食習慣について朝食を食べない人の割合と間食の回数を調査しましたが、小
学5年生、中学2年生、16 歳から 19 歳、30 歳男性の各年齢において減少して
いましたが 20 歳男性の欠食率が約6ポイント増加していました。
また、平成 24 年度の全国学力・学習調査での欠食状況は、小学6年生が 5.7%、
中学3年生が 10.9%で年齢が上がるにつれて欠食率が高くなっています。朝食
を欠食する理由は「時間がないから」「食欲がないから」が多く、これは就寝・
起床時間との関係が深く、夜更かしをすると朝の目覚めが悪く、胃の働きも鈍
くなり、食欲不振から欠食につながるという生活習慣による影響が考えられま
す。
(平成 22 年度摂津市教育研究会食育部による市立幼稚園3園の園児保護者、
市立小学校全児童、市立中学校全生徒を対象に行った朝食アンケートの結果報
告より)
39
42
健康せっつ21市民アンケートより(20歳以上対象者)
平成13年度
平成24年度
現在の食生活についてよいと思う人の割合
52.3%
48.5%
栄養成分表示を知っている人の割合
68.7%
75.4%
間食を食べない人割合
36.6%
35.6%
牛乳・乳製品をよく食べている人の割合
60.2%
62.6%
豆類・大豆製品をよく食べている人の割合
56.6%
51.3%
緑黄野菜をよく食べている人の割合
70.6%
62.4%
健康せっつ21の市民アンケートより、第1次計画策定時と平成24年調査時
の食に関する意識や食習慣の変化を比べると、栄養成分表示を知っている割合
や乳製品の摂取している人の割合は増加していますが、他の項目においては減
少し、習慣の改善が図れていない状況がうかがえています。
平成21年3月に「摂津市食育推進計画」を策定し教育委員会、産業振興課、
市栄養士会など各関係機関が連携を深め、取り組みを行ってきました。
食育(摂津市の基本的考え方)
「食」は生きる糧であり生命の源です。私たちの生命を維持し心身をはぐく
む大切なものです。だからこそ私たちは、
「食」に対する感謝の心を養い、これ
までの長い歴史の中で培ってきた食の持つ意味は大変大きなものですが、近年
のライフスタイルの変化や社会環境の変化に伴い、簡便化や外食化傾向が進む
など、私たちの食生活は今や大きく変化し多様化してきています。さらには、
そうした変化と多様化から栄養の偏りや不規則な食生活など様々なことが「食」
にかかわる問題として顕在化してきました。また、食料自給率が低下し過剰な
海外依存が進行していることや、偽装表示などといった「食」の安全にかかわ
る新たな問題もあります。
本市においては、市民の健康づくり運動「健康せっつ21」の推進や、学校
教育における食育推進、生涯学習における食育推進など、各分野においてそれ
ぞれの活動を展開してきましたが、今後さらに、市民が生涯にわたって健全な
心身をはぐくみ、豊かな人間性を培っていくために「食」の大切さを再確認し、
食育をより一層推進することをめざしています。
40
43
A 理念
1.「食」を通して市民の心身の健康増進に取り組み、豊かな人間性を育みます。
2.「食」に関する感謝の念と理解を深めます。
3.家庭、学校、地域、職場等あらゆる場所での食育活動を推進します。
B 食育の基本目標
1.早寝、早起き、朝ごはん
2.毎日3食、野菜たっぷり、栄養バランス大切に
3.家族や仲間と心豊かに楽しい食事
C 施策の展開
1.食の大切さを学ぶ。
1)食は健康づくりに大切であることを学び実践します。
2)食に感謝する心を大切にします。
3)食の安全・安心を大切にします。
2.食の力をつける。
1)つくる力をはぐくみます。
2)選ぶ力をそだてます。
3.食文化をつたえる。
1)食を楽しむ文化を学びます。
2)地域の伝統野菜や伝承料理をつたえます。
3)目標値
項目
目標の達成を把握する指標
現状値(平成24年度)
19
小6の朝食欠食率
5.7%
20
中3の朝食欠食率
10.9%
目標値
4%未満
栄
21
養
・
22
食
生
23
活
24
25
26
共食(夕食)の割合(小学5年生・中
学2年生)
食育推進に携わるボランティアの活動
回数
「うちのお店も健康づくり応援団の
店」協力実店舗数
主食・主菜・副菜を組み合わせた食事
を1日2回以上とっている人の割合
薄味にしている人の割合
野菜を1日に350g以上摂取する人の
割合
41
44
99.4%・97.1%
100%
6回
増加
51店舗
70店舗
73.5%
増加
31.7%
増加
13.5%
増加
食は母子から高齢まで健康の源です。年代別の「食」の構築を図るために以
下のような取り組みを推進していきます。
① 市民が意識して食育に取り組み「食を営む力」を育む
② 食を通じて「地域」作りの推進・関係機関との連携を図る
③ 孤食の減少、共食の増加など食の楽しみを作る
④ 適正体重や適切な摂取量・質を知る人の増加を図る
⑤ 野菜の摂取量の増加を図る
⑥ 食塩摂取量の減少を図る
4)対策
乳幼児期(0-5歳)
① 妊娠高血圧症候群の予防のとりくみ
~適正体重や適切な摂取量・質を知る人の増加を図る~
健康な生活習慣を子どもの頃から共有するためには、子どもが生まれる前で
ある妊娠期からの母親の生活習慣からみていく必要があります。この20年間、
平均出生体重は200g以上減少しました。今では、10人に1人の赤ちゃんが低出
生体重児と言われています。
妊娠期から適切な生活習慣で自分の身体に合わせた体重増加や妊娠高血圧症
候群などの異常を予防することは、低出生体重児の予防になります。また、低
出生体重児は、生活習慣病のリスクが高まると言われているため、生まれた子
どもたちが成人期以降、健康寿命が延び健康で生活できるために、妊娠期の支
援はそのスタートともいえます。
妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症した母は、将来も生活習慣病の発症リ
スクが高いと言われています。出産年齢が高くなるとそのリスクも増えていき
ます。摂津市において妊婦の年齢は30代の方が最も多く、生活習慣病の発症予
防につなげていくためにも、生活習慣の改善への助言や健康診査の受診勧奨を
行い、身体の状態を確認することの必要性を伝えていきます。妊婦向けの対策
については「青・壮年期(18-39歳)食生活の自立をめざす」で述べます。
②
家族や友達とともに食の楽しみを作り、関心を深める
~孤食の減少、共食の増加など食の楽しみを作る~
乳幼児期においては、食に対する意欲や親子の関わりや親同士の交流を図る
離乳食講習会を開催しています。特に親が悩む後期食の講座は、調理講習を実
施し親子の食の理解につなげ、食事を楽しむ基本となるように体験学習を開催
します。
幼稚園や小・中学校の食に関する指導にあたっては、指導の全体計画を学校
の教育計画に明確に位置づけ、学校活動全体を通して実施することと指針が示
されています。また、小学校では学校の栄養士の増員をすることで食育指導の
充実をはかり、家庭との連携や協力が得られるように体制づくりをすすめてい
42
45
ます。食育は生涯教育であり、生活習慣を確立する幼児期・学童期には系統的
な食育の取り込みが一層必要になってくると考えられます。
保育所・幼稚園では食育推進計画に基づいて、栄養素をカード形式にした媒
体等を使っての栄養指導や親子クッキングを実践しています。給食試食会で親
に講話をすることにより、食の理解を深め望ましい食生活の知識と共食の大切
さを伝えます。また、摂津市の伝統野菜である「鳥飼なす」の栽培活動通して、
地域の人々とふれ合い郷土への関心を高める、給食を活用して、月1回のお誕
生会や、行事食、日本古来の伝わる食文化の伝承も給食を通して継続実施して
いきます。
③
適正体重児の増加と保護者への食事指導
~適正体重や適切な摂取量・質を知る人の増加を図る~
乳幼児の肥満は、学童・思春期の肥満に移行しやすく、さらに成人期に肥満
になる確率が半数と言われ、将来の生活習慣病に結びつきやすいと報告があり
ます。
小児の肥満とは、幼児では標準体重と比較し、15%以上、学童では同じく20%
以上の体重を言います。この時期の体重の増える要因はいくつかあり、幼児で
はお菓子や清涼飲料水などの間食の過剰摂取や運動量の不足などがあります。
摂津市では、乳幼児健診時に必要な子どもには栄養士から直接、指導をしてい
ます。また、エプロンシアターや配布資料で伝えています。幼稚園や保育所で
は、食材を媒体に五感を使い、体験を通して学べる食育を継続していきます。
学童期・青少年期(6-17歳)
① 健康な生活習慣を共有できる知識と環境の整備
~孤食の減少、共食の増加など食の楽しみを作る~
~食を通じて「地域」作りの推進・関係機関との連携~
学童期に入ると知識の学習と応用する力が身につきます。平成17年7月に食
育基本法が施行され、同法に基づき平成18年3月「食育推進基本計画」が策定
されました。本計画で、学校における食育の推進が位置づけられ、平成22年3
月には、食に関する指導の手引に基づいて、学校の栄養士が学年ごとの食育を
展開しています。小学校では、食体験の一つとして伝統野菜への関心を深める
ことを目的に、産業振興課と協力し「鳥飼なす」を学校給食の献立に取り入れ
ています。行事食や郷土食の献立も実施し、生徒の食への関心を促し仲間と食
事を楽しむことが出来るように工夫しています。
感食(食を体感すること)、学食(食を学ぶこと)、共食(食を共有すること)
のできる学校給食は重要です。小学校では全校区学校給食ですが、成長のもっ
とも盛んな中学校給食については、平成27年度より栄養のバランスの摂れたデ
リバリー方式の選択制による学校給食を実施する予定です。
43
46
またライフステージ全体(乳幼児期~学童期~成人期)で連続した食につい
ての課題を共有し、その問題解決にむけて、教育関係の栄養士、摂津市栄養士
会との連携は重要です。今後は、
(案)庁内食育連携会議を作り、相互の関係づ
くりを図っていきます。
青・壮年期(18-39歳)
① 適切な量と質の食事をとる者の増加
~適正体重や適切な摂取量・質を知る人の増加を図る~
この時期に当てはまる20~30歳代は生まれた頃からファーストフードやコン
ビニエンスストアがある世代で、便利で簡単に、いつでも食べたいものを手に
入れることができ、調理をしなくても食事をすることができます。それらを上
手く活用し選択することで必要な食品(栄養素)を摂取できるような情報提供
も必要です。市で行っている若年者健診受診者の方に直接保健指導できる場を
設定しています。また、体格指数または腹囲径が大きい受診者や体格指数が少
ない受診者に対し、生活習慣病予防のために栄養指導を実施します。
妊娠・出産の大きなイベントを迎えるこの時期の女性にとって、妊娠各期に
必要な栄養素を摂取することは、母体の血液を作り、胎盤をとおして栄養を送
り胎児が発育するために重要です。栄養の偏りや過剰な摂取は体重増加過剰や
妊娠高血圧症候群などにつながる危険があります。摂津市では、マタニティク
ッキング(旧:ママパパ教室)での食事指導や調理実習により、妊娠中の栄養
管理や家族の栄養管理ができるように支援をします。また、妊婦への食のアン
ケートの結果から、簡単に、麺類などの単品で食事をすませてしまう方も多く、
野菜不足がおこり、胎児の成長に必要なビタミンがとれていないことも課題と
して見えてきました。胎児が十分に発育し、母体の健康も保持できるために、
調理実習だけでなく妊娠期の食事について学習し、自らバランスの良い食事を
選択できる力を養っていけるよう取り組んでいきます。
②
食の安全・文化に理解・関心を進めていく
~孤食の減少、共食の増加など食の楽しみを作る~
公民館では食の安全、栄養、日本や外国の料理などについての目的で講座を
実施しています。特に外国の料理講習会は若年の方に好評で料理を通じ世界の
文化や知識、食育の違い等を体験し、理解を深めていけるよう継続して努めて
いきます。
成人~高齢期(40歳以降)
① 適切な量と質の食事をとる者の増加
~適正体重や適切な摂取量・質を知る人の増加を図る~
個人の代謝力には遺伝や体質という違いもありますが、これまで積み重ねて
きた食と運動のバランスが大きく健康を左右する時期です。健診受診機会の増
44
47
えるこの時期は、改めて自分の食生活を見直しできる好機です。各学会のガイ
ドラインにおいて、生活習慣病の是正はすべて食事療法が優先とされています。
個々の健診データーに合わせて、食事摂取基準と対応するガイドラインに基づ
いた栄養指導を行い、必要な食品の量と質が自ら選択できるような栄養指導に
取り組みます。
特定健診と同時に受けられる骨密度測定では、計測とともに骨粗鬆症予防の
ため栄養指導を同時に行います。また、月に一度の「健康相談」では、30分間
の個人面接を実施し、健診結果の説明と食生活等について保健師・管理栄養士
が指導を行います。
特定健診受診後では、高血圧・高血糖・脂質異常などある一定の項目が基準
値を超えた方に生活習慣病予防のため「すっきりセミナー」の講座を保健セン
ターで開催しています。講座の中では個人に合わせた食の選び方を一緒に考え
ていきます。
また、毎年有所見者が増え続けている糖尿病の予防事業として、個別と集団
の2通りの保健指導を実施します。個別では6か月間、集団では2か月間の栄
養講座の中で食事や運動、生活改善にむけての指導を実施します。
②
野菜を1日に350g以上摂取する人の割合の増加
~野菜の摂取量の増加を図る~
これまでの健診結果から摂津市においてまず、野菜不足の方が多くみられま
す。私たちが元気で生き続けていけるのは、身体1つ1つの細胞が順調に新し
く生まれ変わっているからです。細胞を活性化するためには材料(栄養素、水
分、酸素)が必要です。特にビタミンAやC、葉酸が必要で、それらを効率よ
く含んでいるのが野菜です。また、食物繊維が含まれていることが「1日350g
以上の野菜を食べましょう」という目標に繋がっています。
食事に野菜が入ることで、満腹感にもつながり、腸では油や糖の吸収を抑え
るため、がんの予防や糖尿病予防などの視点において、大変重要な食材です。
前述の栄養講座等の中で自ら選ぶ力を養っていけるよう、指導に努めます。
③
薄味にしている人の割合の増加
~食塩摂取量の減少を図る~
塩分は鉄やカルシウムと同じくミネラルの仲間であり、体の調子を整えます。
そのため、健康を維持するためには摂取量が多すぎても少なすぎても適切では
ありません。厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、
食事摂取量の1日当たりの目標は成人男性が9.0g未満、女性が7.5g未満です。
平成24年度の特定健診受診者の結果から、非肥満者の高血圧は府下ワースト2
位、肥満者の高血圧は府下ワースト8位でした。塩分の摂取量と関係する高血
圧については、摂津市において大きな健康課題です。1日当たりの塩分摂取量
について目標値へ近づけるためには、わかりやすい指標が必要です。具体的で
45
48
なおかつ実践可能な方法である1日1g減を目標値として取り組みます。
また、体内の余分な塩分を排泄する作用があるカリウムは新鮮な野菜や果物
に多く含まれています。野菜の摂取量と合わせて同時に栄養指導を進めます。
④
低栄養傾向(BMI20未満)の高齢者の割合の減少
~適正体重や適切な摂取量・質を知る人の増加を図る~
そしゃくりょく
高齢者の方は何らかの慢性疾患を有していることが多く、咀 嚼 力 (かみくだ
く力)、胃腸の機能の力(消化・吸収力)、身体活動レベルなどにも大きな個人
差があります。75歳以上の方には後期高齢者健診を行っています。
健診結果に基づき、低栄養状態の対象者には、健診受診と同時に栄養指導して
いきます。
また、地域のふれあいリハサロン(65歳以上の方を参加対象にしている)に
おいて、栄養講話を開催し、老人クラブで毎年開催している料理講習会の開催、
介護予防事業としてふれあいの里で栄養講話や相談をこれからも継続します。
⑤
食育推進に携わるボランティアの活動回数の増加
~食を通じて「地域」作りの推進・関係機関との連携~
健康づくりは個人の取り組みだけは解決できません。食においても同様で、
地域社会全体で進めていくことが重要であり、そのためには、公的な機関だけ
でなく、市民と協同しながら地域に根付いた食育を進めます。平成16年度に立
ちあがった「さわやか食の会」のボランティアグループは、3世代交流の料理
講習会の実施などを展開しています。平成25年度から立ち上がった「食育スマ
イル」
(以下、食スマ)のボランティアグループにおいては、乳幼児期の親子を
中心に活動しています。食スマは「食育」をテーマに、幼稚園、子育てサロン
などでの食育啓発や健康まつり等で活動しました。具体的には、摂津市オリジ
ナル三部作体操「食べたらみんなで体操しましょう」を実践し、子どもでもわ
かりやすいエプロンシアターを実施しました。今後の「食スマ」の活躍の場を
就学前だけでなく中学生、高校生、大学生を対象とした「食育」教育を実施で
きるよう、学校教育の部門と連携を図ります。
また、健康づくりの祭典「健康まつり」においては、災害食など注目の高い
テーマに合わせて摂津市栄養士会と連携し、体験型の調理実習を継続します。
また、乳幼児のブースでは学校教育の栄養士と連携し、遊びを通じた食の学び
を進めます。それぞれのライフステージでこれらの関係機関と連絡・調整を図
ることは摂津市の食の健康課題解決にむけて不可欠であり、今後連絡会を設け、
切れ目のない支援ができるよう努めます。
46
49
健康コラム-14(食事バランスガイド)
「食事バランスガイド」は、健康で豊かな食生活の実現を目的に策定された
「食生活指針」(平成12年3月)を具体的に行動に結びつけるものとして、平
成17年6月に農林水産省と厚生労働省により決定されました。「食事の基本」
を身につけるための望ましい食事のとり方やおおよその量をわかりやすく示
しています。コマのイラストにより、一日分の食事を表現し、これらの食事の
バランスが悪いと倒れてしまうことを表現しています。あなたのコマはうまく
まわっているでしょうか?
食事の適量は性別、年齢、活動量によって異なります。
食事バランスガイドのコマのイラストにある1日分の適量は、2200±200kcal
を表しており、活動量が1「低い」成人男性、活動量が1「ふつう以上」の成
人女性が該当します。
食事バランスガイドでは、毎日の食事を 主食/副菜/主菜/牛乳・乳製品
/果物 の5つに区分し、区分ごとに「つ(SV)」という単位を用いています。
また、欠かすことのできない水・お茶、菓子・嗜好飲料、運動についてもイラ
ストで表現しています。
47
50
「さわやか食の会」調理実習風景
「食スマ」食育寸劇風景
51
(5)運動・身体活動、社会環境改善
1)はじめに
身体活動とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全て
の動きをいい、運動とは身体活動のうち、スポーツやフィットネスなどの健康・
体力の維持・増進を目的として計画的・意図的に行われるものを指します。
身体活動・運動の量が多い人はそうでない人と比較して、循環器疾患やがん
などのNCD(非感染性疾患)にかかりにくいことが証明されています。これらの
結果からWHO(世界保健機構)は、高血圧、喫煙、高血糖に次いで、身体不活動
を全世界の死亡に対する危険因子の第4位と認識し、その対策として「健康の
ための身体活動に関する国際勧告」を2010年に発表しました。我が国では、身
体活動・運動の不足は、喫煙、高血圧に次いで循環器疾患やがんなどによる死
亡の3番目の危険因子であると言われています。また、最近ではNCD(非感染性
疾患)の発症予防だけではなく、高齢者の認知機能や運動器機能の低下(ロコ
モティブシンドロームを含む(※健康コラム-15参照)と関係があることがわか
ってきています。これらの身体活動・運動の意義の重要性が広く市民に浸透し
実践されることは、市民の健康寿命を延ばすために有効であると言えます。ま
た、身体活動・運動のできる社会環境改善が重要であると考えます。
健康コラム-15(ロコモティブシンドローム)
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)とは「運動器の障害」により「要
介護になる」リスクの高い状態になることです。
「メタボリックシンドローム」や「認知症」と並び、
「健康寿命の短縮」、
「ね
たきりや要介護状態」の3大要因のひとつになっています。変形性関節症と、
骨粗鬆症に限っても、推計患者数は4,700万人(男性2,100万人、女性2,600万人)
とされています。まさしく国民病といってよいでしょう。
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
意識的に身体を動かすことを心掛
けている人の割合(成人男性)※1
意識的に身体を動かすことを心掛
けている人の割合(成人女性)※1
運動習慣を有する人の割合(成人
男性)※2
運動習慣を有する人の割合(成人
女性)※2
平成12年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
29.6%
28.6%
57.1%
39.2%
29.1%
27.0%
49.6%
31.5%
22.1%
29.1%
47.3%
32.9%
17.1%
24.6%
36.2%
27.2%
49
52
※1平成12年度、平成17年度は市民健診問診より上記項目で抽出。
※2平成21年度、平成23年度は特定健診問診より「日常生活において歩行又は
同等の身体活動を、1日1時間以上実施していますか」と「軽く汗をかく
運動を1回30分以上、週2日以上、1年以上継続して実施していますか」
の項目に置き換えて抽出。
健康せっつ21最終評価報告書より、
「意識的に身体を動かすこと」、
「運動習
慣を有する人の割合」は増減がありますが、結果的には微増しつつあります。
しかし、平成20年度に市民健診から特定健診に移行したことにより、対象者や
問診項目が変更したため一概に評価することは難しいです。
3)目標値
項目
27
28
29
目標の達成を把握する指標
現状値(平成24年度) 目標値(平成30年度)
運動の継続(軽く汗をかく運動を1回
男45.3%
30分以上、週2日以上、1年以上継続)
女38.5%
身体活動(日常生活において歩行又は
男53.5%
10%増加
同等の身体活動を、1日1時間以上実
施している)
女51.0%
歩く速度(ほぼ同じ年齢の同性と比較
男52.5%
して歩く速度が速いと感じる)
女49.2%
30
健康づくりを進める住民の自主組織
31
ウォーキングコース数
32
健康遊具数
41団体
90団体
5コース
10コース
73基
100基
4)対策
身体活動や運動習慣は、個人の意識改善や動機付けだけでなく、個人を取り
巻く生活環境や社会からの支援が影響します。
① まちごとフィットネス!ヘルシータウンせっつ
摂津市では1室4部計9課と全庁的な職場にわたり「まちごとフィットネ
ス!ヘルシータウンせっつ」事業を平成25年度から平成27年度にかけて取り組
んでいます。同事業では、今後も引き続き習慣的に運動を行う市民の増加を目
指すための環境整備として、ウォーキングコースの設定や健康遊具の設置を実
施します。またウォーキングコースや健康遊具等のハード面を整えるだけでは
なく、ハードを利用するためのウォーキング推進リーダー(うきうきせっつ健
歩会)の育成およびスキルアップを行い、共同して健康施策を考えていきます。
ウォーキングマップの作成についてもウォーキング推進リーダーと共同で作成
していきます。平成25年度は別府・一津屋地区での取り組みをし、平成26年度
は新幹線公園を中心とした新在家地域、平成27年度は吹田操車場跡地を中心と
した千里丘地域にウォーキングコースや遊具の設置を予定しています。
50
53
庁内打合せ会議
市民との共同でのマップ作り
②活動団体への支援
摂津市には、介護予防・健康増進に取り組んでいる自主グループが多くあり
ます。中でも、全市的に摂津市の独自体操「摂津みんなで体操三部作」を普及
し、介護予防・健康増進に取り組んでいる「いきいき体操の会」をはじめとし
た自主グループ活動の支援が不可欠と考えます。また、各々の自主グループの
みでも活動できるようにDVD・ビデオテープ・介護予防グッズの貸出しも継続し
ていきます。これらのグループは自身の健康増進も含め、住民全体の健康度を
底上げする力を秘めています。
また、平成24年1月にスポーツ振興基本計画に基づき、世代を超えて誰もが
いつでも気軽にスポーツを楽しむことができるクラブとして摂津市総合型地域
スポーツクラブ(せっつブルーウィングス)が設立されました。現在、気軽に
いつでもスポーツや文化活動を楽しめ、心身の健康を図り、老若男女を対象と
した様々な教室、イベント講演、体力測定を実施され、今後、行政とタイアッ
プしての事業も期待されています。
③体操普及
地区市民体育祭の準備体操として、摂津市の独自体操「摂津みんなで体操三
部作」の「わくわくやる気体操・大層がらずに体操しましょう」を取り入れて
います。地区によっては「わくわくやる気体操・大層がらずに体操しましょう」
の食育バージョン「食べたらみんなで体操しましょう」も取り入れています。
また、各地区や幼稚園でのイベントにおいても「食べたらみんなで体操しまし
ょう」を行っています。幼少期から体操を身近なものとし将来の運動習慣に結
びつくものと考えます。
④保健センター
健康づくりの核となるのが保健センターです。保健センターでは運動教室の
一環として、平成25年度現在、対象者を絞り込んだ「世代別エクササイズ講座」
を年間5クール実施しています。平成26年度は更なる夜間講座の充実にむけて、
「トワイライト事業」を開催予定です。トワイライト事業は保健センターの立
51
54
地が阪急摂津市駅前という立地条件を活かし、日中働いている人をターゲット
とし、事業を展開することが狙いです。トワイライト事業をすることによって
壮年期から健康問題に気を付け、2025年の医療介護問題(健康コラム-16参照)
の解消に役立つものと考えます。
健康コラム-16(2025年問題)
2025年問題は第1次ベビーブーム時代の1947~49年に生まれた、いわゆる“団
塊の世代”が、2015年で65歳以上の前期高齢者になり、その後2025年には75歳
以上の後期高齢者になることを踏まえて、新しい社会保障や医療介護の提供体
制のあり方を考えていこうというものです。
2025年には、後期高齢者の一部は社会的入院患者や要介護者になり、団塊世
代の年齢が上がるごとにその比率は高まっていき、負担がさらに増えると予想
されています。このような状況のもと、限られた財源で現状のまま社会保障を
維持し続けることは困難です。
身体活動・運動習慣の確立は個人の努力のみでなく、社会環境の整備やまち
づくりの施策が重なり合って実現できるものであり、目標達成されることが、
結果として健康寿命を延ばし健康な市民が増加することにつながることが期待
されます。
健康コラム-17(医療費抑制効果)
調査1
40-79歳の日本人(27,421名)を4年間追跡調査した結果
⇒1日1時間以上歩いている人は、1時間未満しか歩いていない人より、
4年後の医療費が15%低下した
独立行政法人国立健康・栄養研究所宮地元彦氏
新しい身体活動基準2013身体活動指針(アクティブガイド)に基づいた保健
指導より抜粋
調査2
毎日1万歩を目指して6か月間歩行を行った成果(参加者103人)より、
全国の平均と比較した場合の医療費抑制額を試算した。
○筑波大学久野研究室のデータに基づき試算すると
⇒歩数1歩増加することで医療費0.061円抑制
⇒1人あたり年間88,961円医療費抑制
○中之条研究に基づき試算すると
⇒1人あたり年間41,494円医療費抑制
大東文科大学スポーツ・健康科学部琉子友男教授の報告より抜粋
52
55
(6)休養・こころの健康
1)はじめに
こころの健康を保つため、心身の疲労回復と充実した人生を目指すための
休養は重要な要素の一つです。
十分な睡眠をとり、ストレスと上手につきあうことは、こころの健康に欠
かせない要素であり、休養が日常生活の中に適切に取り入れられた生活習慣
を確立することが重要です。
さまざまな面で変動の多い現代は、家庭でも社会でも常に多くのストレス
にさらされ、ストレスの多い時代であるといえます。過剰なストレスを長期
にわたり受け続けると、心身に変調をきたす要因となり、うつ病や心身症、
不安障害などを発症するきっかけとなります。特にうつ病は多くの人がかか
る可能性をもつ精神疾患です。
厚生労働省の調査では、日本人でうつ病にかかる人は15~20人に1人と言
われ、超ストレス社会にあって、いつ自分や家族がこころの病にかかるかも
しれない状況にあるといえます。うつ病は、不安障害やアルコール依存症な
どの合併症も多く、それぞれに応じた適切な治療が必要です。
警察庁による原因・動機別自殺者の割合をみると、6割以上がうつ病など
の健康問題が原因であったとの報告もあります。
わが国の自殺者数は、平成10年に3万人を超えて以降、現在も高い水準が
続いています。こうした背景を受け、国をあげて自殺防止を図るため、平成
18年10月に自殺対策基本法が施行されました。
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
平成12年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
睡眠による休養を十分とれてい
ない者の割合(成人男性)
38.9%
36.2%
22.0%
22.5%
睡眠による休養を十分とれてい
ない者の割合(成人女性)
47.4%
44.3%
30.8%
27.6%
ストレスが多いと感じている割
合の減少(市民健診受診者)
26.1%
25.0%
27.8%※1
成人男性
21.1%
19.4%
22.8%※1
成人女性
28.5%
28.0%
29.7%※1
18人
16人
17人
16人
(25.4)
(18.9)
(20.6)
(16.7)
摂津市の自殺者数※2
(粗死亡率:人口対10万人/年)
53
56
※1 健康せっつ21最終評価アンケート項目「現在あなたが感じるストレス
の程度についてどのように思いますか?」より代替。
※2 大阪府の統計要覧より抜粋。この項目は年度ではなく年で計上
平成20年度の特定健診導入に伴い、問診項目変更のため、また、対象が市民
から国民健康保険被保険者となったため、継続して評価はできませんが、
「睡眠
による休養を十分とれていない者の割合」は減少傾向にありますが、成人男子
において平成23年度は微増しています。
ストレスが多いと感じている割合はいずれの時期においても男性に比べ女性
の割合が高く、男女ともに増加傾向にあります。自殺者については平成23年に
は最も減少しています。
3)目標値
項目
目標の達成を把握する指標
現状値(平成24年度)
平成29年度目標値
睡眠による休養を十分とれていない
33
者の割合
20%未満
(成人男性)
25.9%
(成人女性)
28.6%
ストレスが多いと感じている割合の
34
35
減少
20%未満
(成人男性)
22.8%
(成人女性)
29.7%
摂津市の自殺者数
16人
減少
4)対策
① 母子保健
こんにちは赤ちゃん訪問ではEPDS(エディンバラ産後うつ病自己質問票)を
用いて母親の睡眠をはじめとした精神状況を確認し、産後うつ病の早期発見に
努めています。乳幼児健診では成長ホルモンと睡眠との関連や生活リズムの重
要性を保護者に指導しています。また、育児相談、家庭訪問などでは母親の不
安の軽減に努め、子育てについて共に考え助言しています。さらには前向きに
子育てに取り組めるよう子育て支援事業や地区資源の紹介等をしています。
② 自殺予防対策
平成18年に施行された自殺対策基本法のもと、自殺予防に関する啓発や健康
教室、ゲートキーパー(健康コラム参照)の育成に取り組んできました。悩み
54
57
を抱えた時にこころの健康問題を相談できるよう、精神疾患に対する正しい知
識の啓発が重要です。今後も、市民健康教室や、ゲートキーパーの育成に努め、
自殺者の減少につなげていきます。
③ 相談事業
庁内関係機関と連携し、自殺支援対策ネットワークを立ち上げています。自
殺の原因となる問題は単一であることの方が少なく、複数の問題に重層的に対
応できるように関係機関が協力しています。また茨木保健所より定期的に精神
科医師によるこころの健康相談を行っています。
④ 睡眠と健康との関連などに関する教育の推進
健康教室や各種イベントにおいて睡眠、うつ病等について啓発普及を行って
きました。睡眠を改善する取り組みは、うつ病や生活習慣病を予防する取り組
みとなります。健やかな心を支えるためには、心の健康を維持するための生活
や心の病気への対応を多くの人が理解することが不可欠です。
近年では、睡眠不足や睡眠障害が肥満、高血圧、糖尿病の発症・悪化要因で
あること、また、心疾患や脳血管障害を起こし、ひいては死亡率の上昇をもた
らすことも知られています。また睡眠障害はうつ病の初期症状でもあります。
今後も睡眠、休養の重要性と睡眠障害や精神疾患についての正しい理解の普
及・啓発が必要です。また一人ひとりが心の健康問題の重要性を認識するとと
もに、自らの心の不調に気づき、適切に対処できるように正しい知識の普及に
努めていきます。
健康コラム-18(ゲートキーパー)
ゲートキーパーとは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図る
ことが期待される人、いわば「命の門番」です。自殺予防について理解し、身
の回りの人が悩みを抱えていたり、体調が悪い様子に気がついたら、話を聴き、
適切な相談機関につなぐことができる人です。
55
58
健康コラム-19(ストレスと上手につきあうポイント)
「ストレスは人生のスパイスである」これはストレス学説を唱えたハンス・
セリエの言葉です。ストレスといっても全てが有害なわけではなく、適度なス
トレスは心を引き締めて、仕事や勉強の能率を上げたり、心地よい興奮や緊張
を与えてくれます。しかし、その興奮や緊張が度を超してしまうと心やからだ
が適応しきれなくなり(過剰適応)、心身にダメージを与えます。ストレスと
上手につきあうためには、自分に過剰なストレスがかかっていることに早く気
づくこと、そして自分に合うストレス対処法を見つけて実践することがとても
大切です。
ストレスと上手につきあうポイント ~厚生労働省こころの健康気づきのヒント集より~
(ア)
リラクゼーション法を身につける
(イ)
規則正しい生活を心がけ、睡眠を充分とる
(ウ)
親しい人たちと交流する時間をもちましょう
(エ)
笑いましょう
(オ)
緊張を細切れにする
(カ)
できるだけ落ち着ける環境を
(キ)
仕事に関係のない趣味を持つ
(ク)
自然を親しむ機会を多く持つ
(ケ)
適度に運動をする
(コ)
ストレス解消をタバコやお酒に頼らない
56
59
(7)たばこ
1)はじめに
たばこの煙には4,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上がベンゾ
ピレンのような発がん物質やタール、ニコチン、一酸化炭素、二酸化炭素といった
有害物質です。タールには発がん物質や発がん促進物質が含まれ、一酸化炭素には
動脈硬化を促進させる作用があるといわれています。
がんの原因の約3割は喫煙が占めています。非喫煙者と比較すると喉頭がんで約
32倍、口腔・咽頭のがんで3倍罹患しやすくなるといわれています。
(表1)循環器
疾患(脳卒中、虚血性心疾患、くも膜下出血等)呼吸器疾患(喘息、COPD等)糖尿
病、周産期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳児死亡等)、歯周病等の健康被害
を及ぼすといわれています。また、受動喫煙でも健康被害が生じることは明らかに
されており、禁煙することによって不健康な状態から改善効果があることもわかっ
ています。
表1 非喫煙者を1とした喫煙者のがんによる死亡の危険性(男性)
口腔・咽頭がん
肺がん
肝がん
3.0 倍
喉頭がん
32.5 倍
食道がん
2.2 倍
胃がん
1.5 倍
膵臓がん
1.6 倍
膀胱がん
1.6 倍
4.5 倍
1.5 倍
厚生労働省 健康日本21(たばこ)喫煙が及ぼす健康影響より
健康コラム-20(COPD)
COPDは、セキやタン、息切れが主な症状で、
「慢性気管支炎」と「慢性肺気腫」のど
ちらか、または両方によって肺への空気の流れが悪くなる病気です。日本では40歳以
上の8.5%(男性13.1%,女性4.4%)、COPDの潜在患者は530万人以上と推測されてい
ますが、治療を受けているのはそのうち5%未満といわれています。別名「タバコ病」
ともいわれるように、最大の原因は喫煙で、患者の90%以上は喫煙者です。長年にわ
たる喫煙が大きく影響するという意味で、まさに"肺の生活習慣病"です。
57
60
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
平成12年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
成人喫煙率(男)
44.2%
36.9%
30.4%
21.9%
成人喫煙率(女)
11.8%
11.4%
8.9%
8.8%
妊婦喫煙率
9.3%
7.2%
6.3%
7.0%
27.4%
100.0%
100.0%
100.0%
完全禁煙している
公共施設
第一次健康せっつ21最終評価報告書より、喫煙率は減少しています。平成15年度の
健康増進法施行等による社会情勢による影響も後押しし、改善したと考えられます。
3)目標値
項目
36
成人の喫煙率
37
妊婦の喫煙率
た
ば
目標の達成を把握する指標
38
こ
39
教育施設(市内公立学校)における
全面禁煙の割合
医療機関(病院)における全面禁煙
の割合
現状値(平成24年度)
目標値
男25.6%
男20%以下
女6.3%
女5%以下
4.8%
0%
100.0%
100%
50.0%
100%
市役所(建物内禁煙)
40
公共機関における敷地内禁煙の箇所
公民館・体育館
敷地内禁煙
(建物内禁煙)
4)対策
成人の喫煙率は男性25.6%、女性6.3%となっております。たばこにはニコチンが含
まれており、自分の意志だけではやめたくてもやめられないことが多いのです。
① 保健センター
A禁煙サポート
喫煙をやめたい人に対する禁煙サポートと同時に、集団健診において喫煙者全員に禁
煙サポートを行っていく必要があります。保健センターでは平成23年度より喫煙者に対
して一分間指導【禁煙の短時間支援の手法のひとつ。「ABR 方式」で個別面接の形式で
実施。A(Ask:尋ねる)では、問診票を用いて喫煙状況を把握、B(Brief advice簡
潔な助言)では、喫煙者全員を対象に(1)禁煙の重要性を高めるアドバイスと(2)
禁煙のための解決策の提案、R(Refer:言及する)では、準備期の喫煙者を対象に、
禁煙治療のための医療機関等の紹介】を行い、平成24年度においては395人禁煙サポー
トを行いました。平成25年度以降も継続して禁煙サポートを実施します。
58
61
Bイベントでの啓発
市民健康まつりにおいて、保健所コーナーではたばこの害についての掲示や、呼気中
一酸化炭素濃度の測定を行っています。また、医師会コーナーでは肺活量の測定など行
っています。今後も引き続き、保健所や医師会と協力して、たばこの害についての啓発
を行っていきます。
②
敷地内禁煙
教育委員会や保健所と協力して、教育施設や医療機関、公共機関での全面禁煙をすす
めます。また健康増進法を受け、公共施設における禁煙の取組みが進むとともに、喫煙
による健康被害のみならず受動喫煙によるセカンドスモーク(副流煙)、サードハンド
スモーク(健康コラム-21)についても広く知られるところとなっています。公共機関
においては全面禁煙よりレベルの高い敷地内禁煙に向けて働きかけます。
また、全面禁煙施設(現在10施設)を増加できるように大阪府に働きかけます。
http://www.pref.osaka.lg.jp/chiiki/kenkou/tabacco/bunyabetu/sisetu/kinen_si
setu_all.html#link2_1)参考URL
健康コラム-21(受動喫煙)子どもの防煙ネット
成育すこやかジャーナルより
喫煙者 が 吸 う 煙 を First-hand smoke、 受動喫煙を起こす煙をSecond-hand
smoke( セ カ ン ド ハ ン ド ス モ ー ク ) と い う の に 対 し 、 タ バ コ の 煙 を 消 し た 後
に も 残 る 「 残 留 タ バ コ 成 分 」 の 意 味 で Third-hand smoke( サ ー ド ハ ン ド ス
モーク)という言葉を、米国ボストン小児病 院の先生たちが使い始めまし
た ( Pediatrics 2009; 123;e74-e79 ) 。
厚生労働省が「受動喫煙防止対策のあり方 に関する検討会報告書」
(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/s0324-7.html)を公表し、その
中 で 「 残 留 タ バ コ 成 分 」 と い う 新 し い 概 念 と し て 紹 介 し て い ま す 。「 残 留
受動喫煙」といった日本語訳が広まっていくことが期待されます。
③
妊婦喫煙
妊婦の喫煙率は4.8%となっています。妊娠届出時アンケートで喫煙している妊婦に
対し、保健師もしくは助産師から直接、禁煙指導を行っていきます。妊婦だけに限らず、
受動喫煙防止やパートナー自身の健康管理も兼ねて、パートナーへの禁煙指導も随時行
っています。また、妊婦になる前の学童期からの喫煙防止教育が重要
であると考えます。茨木保健所でわかりやすい媒体を使っての喫煙防
止教育の推進をはかりつつ、ふれあい体験にて情報提供する等、あら
ゆる機会に情報提供をはかりたいと考えます。
59
62
健 康 コ ラ ム - 22( 妊 婦 喫 煙 ) 厚 生 労 働 省
最新たばこ情報より
妊 婦 の 喫 煙 に よ り 、流 産 、早 産 、死 産 、低 体 重 児 、先 天 異 常 、新 生 児 死 亡
のリスクが高まることが明らかになっています。また、出生後も、家庭内、
特 に 母 親 の 喫 煙 で 、肺 炎 、幼 児 の 喘 息 様 気 管 支 炎 、学 童 の 咳・痰 な ど の 呼 吸
器症状などが増加します。
喫 煙 に よ り 引 き 起 こ さ れ る 、喫 煙 が 原 因 と な る 妊 娠・出 産 に 関 連 し た 状 態
と し て 、生 殖 能 低 下 、妊 娠 合 併 症 、胎 児 死 亡 、死 産 、低 出 生 体 重 、が あ げ ら
れ ま す 。こ の ほ か 、子 宮 外 妊 娠 、自 然 流 産 、口 蓋 裂 の 原 因 と な る 可 能 性 が あ
ります。
妊 娠 中 は 、煙 が 直 接 胎 児 に ふ れ る わ け で は あ り ま せ ん が 、胎 児 は 胎 盤 を 通
じ て 母 体 に 繋 が っ て い ま す 。つ ま り 胎 児 は 、胎 盤 と「 へ そ の 緒 」を 通 じ て の
み 外 の 世 界 に 通 じ て い ま す 。胎 盤 が 胎 児 の「 肺 」の よ う な も の と い え る で し
ょ う 。ま た 、喫 煙 は 大 小 さ ま ざ ま な 血 管 を 障 害 す る こ と か ら も 、微 細 な 血 管
の 構 造 物 で あ る 胎 盤 な ど が 母 体 の 喫 煙 に よ っ て 障 害 を 受 け 、引 い て は そ の 先
にいる胎児に影響を強く及ぼすことも理解できますね。
ま た 、 受 動 喫 煙 に つ い て も 、 出 生 体 重 低 下 や 乳 幼 児 突 然 死 症 候 群 ( SIDS)
の 原 因 と な る だ け で な く 、そ の 後 小 児 期 に お い て も 、親 の 喫 煙 に よ り 受 動 喫
煙 を 受 け る こ と で 、肺 炎 な ど の 呼 吸 器 疾 患( 特 に 母 親 の 喫 煙 で 影 響 大 )、中
耳 炎 、咳 な ど 呼 吸 器 症 状 、肺 機 能 の 抑 制 の 原 因 と な り ま す 。そ の ほ か 、早 産
や小児期のがん、喘息の原因となる可能性があります。
④ 禁煙外来
摂津市内で禁煙治療ができる医療機関は平成26年2月現在10機関です。(大阪府茨木
保健所HPより)単独で禁煙するより、医師等の力を借りて禁煙する方が効果的に禁煙で
きます。禁煙を希望する人に禁煙外来の紹介を行います。
健 康 コ ラ ム - 23( 喫 煙 の 損 失 )
喫煙に関連する疾患で米国では年間約50万人が死亡、約1,600万人が健康を損ね、そ
れによって毎年3千億ドル(約30兆円)近い経済損失が生じているとする報告書を、
米厚生省が平成26年1月17日発表しました。
よく知られている肺がんだけでなく、糖尿病や肝臓がん、大腸がん、関節リウマチ、
目の加齢黄斑変性、男性機能不全の原因にもなると指摘。子どもが新たにたばこを吸
い始めるのを防がないと、今後も多くの死者が出続けると警告しました。
喫煙が肺がんの原因と指摘した1964年の報告書から50年となるのを機に最新の研究
結果をまとめました。ほぼ全ての臓器で喫煙が何らかの病気に関連しており、たばこ
を吸わない人も受動喫煙で脳卒中になる恐れがあります。死亡や病気による医療費や
労働力損失で年間2,890億ドル以上が失われていると推計しました。
60
63
(8)アルコール
1)はじめに
アルコール飲料 は、生活、文化の一部として親しまれている一方で、到酔性、
依存性、慢性影響による臓器障害、口腔がんや咽頭がん、高尿酸血症、未成年
者への障害、妊婦を通じた胎児への影響等、他の一般食品にはない特性を有し
ます。また、長期にわたる多量飲酒により地域社会への影響、認知症、大腿骨
骨頭壊死症(大腿骨頭の一部が血流の低下により壊死に陥った状態)のリスク
が高まります。
国内外の研究結果から、がん、高血圧、脳出血、脂質異常症等に対するリス
クは、一日平均飲酒量の増加とともにほぼ直線的に上昇することが示されてい
ます。また、全死亡、脳梗塞及び冠動脈疾患については、男性では44g/日(日
本酒2合/日)、女性では22g/日(日本酒1合/日)程度以上の飲酒でリスクが高
くなることが示されています。
吸収されたアルコールは90%以上が肝臓で代謝されるため、多量飲酒者は肝
臓への負担は大きくなるだけでなく、食事(栄養素)を消化吸収する力が落ち
てしまいます。脂肪肝(食物中の脂肪が肝細胞の中でアルコールにより脂肪の
合成が高まる状態)、アルコール性肝炎(アルコールにより障害を受けた肝細胞
が修復能力の限界を超えると壊死、炎症をおこす状態)などのアルコール性肝
障害は飲酒を控えることにより一般的に治りやすいです。肝硬変(アルコール
性肝炎からさらにアルコール摂取により影響を受けた肝細胞の繊維組織が増え
固くなる状態)になると元の状態に戻らなくなります。同時に、一般的に女性
は男性に比べ肝臓障害等の飲酒による臓器障害を起こしやすいとされています。
世界保健機構(WHO)のガイドラインでは、アルコール関連問題のリスク上昇域
値を男性40g/日を超える飲酒、女性20g/日を超える飲酒としています。
妊娠中の飲酒は、胎盤を通って直接アルコールが胎児に運ばれるため、胎児
に長期間悪影響を与えます。また、早産や分娩異常、胎児性アルコール症候群
を引き起こすこともあります。
アルコールによる社会性の影響としては、飲酒運転や酩酊による事故の増加、
能力の低下や仕事上のミスが頻発することによる生産性の低下、家庭内暴力や
失業・貧困による家庭問題の悪化等が起こります。
健康コラム-24(アルコールと依存)
アルコールは依存性があります。飲酒を続け、耐性(同じ量の酒では物足り
なくなる)、精神依存(飲みたいという欲求が強くなる)、身体依存(量を減ら
したりすると離脱症状がでてくる)が形成されます。飲酒によって問題がある
のもかかわらず、自分では飲酒のコントロールができなくなる状態がアルコー
ル依存症です。
61
64
大量飲酒が臓器に及ぼす影響
精神
脳神経
●アルコールが切れたときの手の震
●外傷、脳失血
え、全身けいれん、発汗、不眠など
●脳萎縮
●うつ病
●記憶障害
●幻覚、妄想
●小脳障害(歩行・運動障害など)
口腔・咽頭
心・循環系
●口腔がん
●不整脈
●心臓肥大
食道
●心不全
●食道炎
●高血圧
●食道上静脈瘤
胃・腸
●食道がん
●胃炎
●潰瘍
肝臓
●消化吸収不良
●脂肪肝
●下痢
●アルコール性肝炎
●大腸がん
●肝硬変
●肝がん
膵臓
性腺・生殖器
●すい炎
男性
●性ホルモン低下
女性
末梢神経・筋肉
●月経不全
●しびれ
●胎児性アルコー
血液
●筋力低下
ル症候群
●骨粗鬆症
●大腿骨骨頭壊死
血液・代謝異常
●貧血(栄養障害・出血による)
●高血糖・糖尿病
●脂質異常症
●高尿酸血症(痛風)
62
65
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
平成12年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
5.6%
2.3%
2.4%
1.6%
成人男性
5.8%
29.1%
47.3%
32.9%
成人女性
0.7%
0.6%
0.8%
3.6%
妊婦の飲酒をなくす
多量飲酒者の減少
3)目標値
項目
41
42
目標の達成を把握する指標
現状値(平成24年度)
目標値
1日当たりの純アルコールの摂取量が
男15.1%
現状値の7.5%減
男性40g以上、女性20g以上の者の割合
女6.2%
現状値の7.5%減
1.3%
0%
妊婦の飲酒率
※純アルコール40gはビール中瓶2本、焼酎コップ1.2合、日本酒2合相当
4)対策
① 生活習慣病リスクに着目した飲酒量の推進
健康日本21(第一次)、第一次健康せっつ21ではアルコールに関連した健
康問題や飲酒運転を含めた社会問題の多くは、多量飲酒者によって引き起こさ
れるものとし、多量飲酒者の減少に向け、努力がされてきましたが、健康日本
21(第二次)、第二次健康せっつ21では生活習慣病に着目し、リスクを高め
る量を飲酒している者の割合の低減を目指します。
健診や各講座での情報提供、生活習慣病要指導者への訪問等による個人の生
活習慣にそった指導、多量飲酒による本人、家族からの相談には専門医への相
談につながるよう支援を継続します。
② 妊婦の飲酒ゼロへの啓発
妊婦の飲酒については、妊娠中の飲酒が胎児に与える悪影響は広く知られて
きており、妊婦の飲酒率も大きく減少しました。しかし、飲酒率0%には達し
ておらず、今後も妊娠届出時にリーフレットを用い、プレママサロン(妊婦向
け教室)にて啓発を行います。
③ 未成年者飲酒ゼロへの啓発
アルコールは脳にも影響を及ぼします。体の中に入ったアルコールは、脳神
経に影響し、うまく情報を受信することができず、判断・記憶する力が弱まり
ます。特に、成長発達の著しい未成年への影響は大きく、健康問題だけではな
く、将来にわたる影響も大きくなります。社会的には未成年者の飲酒を防止す
る啓発活動が拡大してきています。ふれあい体験などで小・中学生と接する機
会を利用して飲酒による胎児への影響から未成年者の飲酒の影響を伝えていき
ます。
63
66
健康コラム-25(適正飲酒量)
厚生労働省が推奨する「健康日本21」では適正飲酒量は、純アルコール
で約20g/日未満とされています。アルコール摂取量の基準とされるお酒の1
単位とは、純アルコールに換算して20gです。この1単位を各種アルコール
飲料に換算すると下記のようになります。
種類
目安量
ビール
中ビン1本
500ml
日本酒
1合
180ml
焼酎
0.6合
約110ml
ウイスキー
ダブル1杯
60ml
ワイン
1/4本
約180ml
缶チューハイ
1.5缶
約520ml
アルコールは毒物なので、肝臓で優先的に処理されます。純アルコール7g
を処理するには肝臓で1時間かかるため、適正量であれば、肝臓は3~4時
間で処理することができ、体に入った食事を処理する時間も含め、肝臓を休
ませることができます。週に1~2回の休肝日も飲酒によって起こり得るリ
スクを軽減することができます。
健康コラム-26(急性アルコール中毒)
血中アルコール濃度が上昇し、命の危険を伴うまでに至った状態です。意
識が薄れてくるとともに、激しい吐き気、体温低下、血圧低下、呼吸数減少
などの症状が表れ、さらに血中濃度が上がると、意識がなくなり倒れ、死に
至ることもあります。
同じ量のアルコールでも、短時間で飲むと血中のアルコール濃度はより早
く、最高濃度もより高くなります。短時間に大量のアルコールを飲む「一気
飲み」は急性アルコール中毒、そして生命の危険につながります。
健康コラム-27(断酒会)
断酒会とは、酒に悩む本人やその家族が同じ悩みを互いに理解しあい、支
えあうことによって問題を解決していく組織です。摂津では平成13年度に吹
田市断酒会から独立し、市内2ヵ所で例会を行っています。当事者や家族が
酒害体験を語り、聞くことで断酒を決断、継続していくことができます。
64
67
(9)歯と口の健康
1)はじめに
歯・口腔の健康は国民が健康で質の高い生活を営む上で基礎的かつ重要な役
割を果たしています。生涯にわたって歯・口腔の健康を保つためには、まず個
人で自身の歯・口腔の状態を的確に把握することが重要です。
すべての国民が生涯にわたって自分の歯を20本以上残すことをスローガンと
した「8020」運動については、超高齢社会の進展を踏まえ、生涯を通じて歯科
疾患を予防し、歯の喪失を抑制するために、むし歯と歯周病の予防は必須の項
目です。歯周病は、日本人の歯の喪失をもたらす主要な原因疾患です。歯周病
がある人の割合は中高年期以降に増加しています。歯周病と糖尿病や循環器疾
患との関連性について指摘されていることから、歯周病予防は成人期以降の健
康課題の1つです。また、乳幼児期からの歯科保健行動の基盤は保護者に委ね
られることが多く、妊娠中から生まれてくる子の歯の健康に意識を持ち、乳幼
児期にも継続的にむし歯予防に努めることが重要です。
そしゃく
え ん げ
口腔機能は、咀嚼、嚥下、発音、唾液の分泌などに関わり、食べることやコ
ミュニケーションを行うための重要な役割を果たします。むし歯や歯の喪失等
により口腔機能が低下すると食事摂取に影響し、筋力や免疫力の低下がおこり、
さまざまな病気にかかりやすくなります。特に、高齢者においては、口腔機能
の低下、むし歯や歯周病の悪化により誤嚥性肺炎を起こしやすく、重篤な状態
に陥ることもあります。また、人との交流にも影響し、社会とのつながりが徐々
に薄れていくこともあります。
歯・口腔の健康を保つことは、どの年代においても、それに関連して起こり
得る疾患をも予防し、社会とのつながりを保つために必要なことです。
健康コラム-28(噛ミング30)
噛ミング30とは、8020運動を達成する一つの目標として、歯を残してよく
噛んで食べることを目標としています。乳幼児期から成人期までの全ての年
代で、食事の際に一口30回程度咀嚼することで口腔機能の低下を防ぎ、生活
習慣病の予防に効果をもたらします。
65
68
2)健康せっつ21目標項目の数値変化
(健康せっつ21最終評価報告書より抜粋)
平成12年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
・1歳6か月児歯科健診
86.2%
97.3%
97.9%
98.8%
・2歳6か月児歯科健診
86.0%
86.4%
93.8%
92.2%
・3歳6か月児歯科健診
67.5%
77.0%
74.5%
77.2%
・1歳6か月児歯科健診
0.07本
0.06本
0.06本
0.03本
・2歳6か月児歯科健診
0.47本
0.38本
0.23本
0.21本
・3歳6か月児歯科健診
1.34本
0.77本
0.88本
0.82本
606人
467人
600人
700人
1,914人
2,908人
3,490人
2,955人
(4.7%)
(7.0%)
(8.1%)
(6.7%)
32.9%
32.6%
36.2%
38.1%
むし歯のない幼児の割合の
増加
1人平均むし歯数の減少
歯科に関する健康教育への
参加者の増加
・よい歯を守る健康展
参加者数
過去1年間に歯科健診を受
診した人の割合の増加
・成人歯科健診受診者数
定期的な歯科健診を受診し
ている人の割合の増加
・成人歯科健診問診票より
3)目標値
項目
目標の達成を把握する指標指標
43
むし歯のない幼児(3歳児)の割合
44
過去1年間に歯科健診を受診した者の
割合
66
69
現状値(平成24年度)
平成30年度目標値
79.5%
85%
5.1%
6.0%
4)対策
① 乳幼児期の口腔ケア
生涯にわたる歯科保健は、乳歯咬合の完成期である3歳児におけるむし歯の
改善が、永久歯のむし歯予防につながります。そのため、各乳幼児健診におい
て、歯科健診、子どもたちや保護者に対する歯科衛生士や栄養士による保健指
導、定期的な歯科健診の受診勧奨を引き続き行っていきます。2歳6カ月児歯
科健診ではフッ素塗布をしています。また、
「よい歯を守る健康展」や「市民健
康まつり」では歯科医師による歯科健診、歯科衛生士による歯磨き指導、フッ
素塗布、パネル展示などを行い、歯の健康を守る啓発を行っています。
②
妊娠期の口腔ケア
妊娠中にむし歯や歯周病が悪化すると、流産、早産の危険性が高まるとも言
われています。妊娠中からのむし歯予防は、妊婦自身のむし歯予防のみならず、
生まれてくる子へのむし歯予防意識も高まります。そのため、妊婦歯科検診受
診券の発行や受診勧奨によって、妊娠期間中一度は歯科検診を受けてもらう機
会を作り、プレママサロンや妊婦訪問時に妊娠期や子どものむし歯予防につい
てのテキストやチラシを利用し、啓発活動に努めます。
③
成人期の口腔ケア
成人期は社会的役割が大きな時期であり、口腔機能を保つことは今後迎える
高齢期の健康へも影響します。40歳以上の市民の方を対象に成人歯科健診の受
診勧奨を行い、40歳~70歳の5歳きざみの年齢の方にはより歯科健診を受けや
すくするために、各種がん検診案内時に成人歯科検診無料クーポン券を送付し
ます。その内、歯周疾患がおこりやすい50~60歳代の無料クーポン券対象の方
には未受診ハガキを送付しさらに受診への関心を高めていきます。平成26年度
以降は未受診対策を年2回行います。年に一度、定期的に歯科健診を受けても
らうことでむし歯や歯周病予防への関心を促します。
また、「よい歯を守る健康展」や「市民健康まつり」では子どものみならず、
大人に対しても歯科医師や歯科衛生士による歯科健診や歯磨き指導、パネル展
示などを行い、歯の健康を守る啓発を行います。
67
70
④
高齢期の口腔ケア
成人期に引き続き、年に一度の歯科健診受診勧奨を行います。
寝たきり等、外出困難な方に対しては、歯科医師会に依頼し、高齢者訪問歯
科健診を継続します。しかし、健診の利用者は少なく、広く周知していくため
にも、歯科医師からの案内、年間日程表への掲示だけではなく、事業所(ケア
マネージャー)とも連携を図り、必要な方がすぐに利用できるように努めます。
予防活動としては、保健師からリハサロンや地域で歯周病や口腔機能維持、
口腔の役割等を伝え、食事前のお口の体操を実際に行うことで、意識づけを行
っています
健康コラム-29(口腔ケアと誤嚥性肺炎)
飲み込み機能などの低下によって、最近が唾液や食物と共に肺に流れ込ん
で炎症を引き起こします。高齢になるほど嚥下(飲み込み)障害がおこしや
すくなるため、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。むし歯や歯周病、口腔不
衛生は口腔内に細菌を繁殖させ、口腔内の乾燥も進めるため、口腔をよい状
態に保つことも誤嚥性肺炎予防になります。
68
71
72
第5章 母子保健の推進
第5章
母子保健の推進
妊娠期から出産、育児を安心して迎えるためには、母性ならびに乳児、幼児の健康の
保持、増進が一貫してはかられることが必要です。母子保健法が改正され、市町村で基
礎的な母子保健サービスが提供されることとなりました。平成9年度大阪府吹田保健所
摂津支所から母子事業の移管を受け、摂津市においても母子にかかわる一次サービス
(乳幼児健康診査、保健指導等)を包括的に行うこととなりました。
生涯の健康づくりの第1歩として、母体の健康支援や子どもの発達支援をはかること
は、今後の主体的な健康づくりへとつながっていくと思われます。妊娠期・出生時から
成人期の健康に至る影響経路(図1参照)にあるように、それぞれのライフコースにお
いてアプローチが必要です。小児期・青年期における体格・体力などの健康資本がより
豊かであるよう、「健康せっつ21」との整合性をはかりながら、きれ目のない施策と
して母子保健を位置付けていく必要があります。
■図1 妊娠期から成人期の健康への影響経路
出典)保健師ジャーナル 2006 年
11 月号
69
73
P950 近藤 克則
1.これまでの主なとりくみ(策定年次に用いた数値)および予定
■母子健康手帳受付
妊娠届出数
(件)
第1次策定時
中間評価
後期評価
最終評価
平成11年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
1,078
964
916
837
■ママパパ教室
受講者実数
(人)
第1次策定時
中間評価
後期評価
最終評価
平成26年度
平成11年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
予定
212
保育所(2園)に
おいても開催す
る。
プレママと改称。
(年5コース)
188
167
216
■家庭訪問
(人)
年度
中間評価
後期評価
最終評価
平成17年度
平成21年度
平成23年度
実
58
36
26
延
75
37
30
実
86
718
663
延
109
740
744
実
158
785
681
延
257
872
753
実
243
290
275
延
406
434
393
実
6
2
4
延
8
2
4
実
551
1,831
1,649
延
855
2,085
1,924
人数
妊婦
産婦
乳児
幼児
その他
総数
*平成25年度より未熟児も訪問対象
70
74
■離乳食講習会(後期食含む)
(人)
第1次策定時
中間評価
後期評価
最終評価
平成11年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
受講者数
309
316
310
離乳食講習会
12回/年
後期食講習会
6回/年
369
栄養士による後期離乳食講習会
平成26年度予定
ママパパ教室 助産師講義
■健康育児相談
開催回数
相談者数
(人)
第1次策定時
中間評価
後期評価
最終評価
平成26年度
平成11年度
平成17年度
平成21年度
平成23年度
予定
80
68
42
42
(市内8地域)
(市内7地域)
(市内7地域)
(市内7地域)
1,593
1,689
1,045
888
平 成 26 年 度
より
保健センター
1ヶ所開催。
*平成 20 年度から隔月開催
■こんにちは赤ちゃん訪問(再掲)
実人数
(人)
平成22年度
平成23年度
平成24年度
612
709
674
平成22年度より実施
(訪問スタッフ:助産師)
延人数
619
735
674
助産師によるあかちゃん訪問(生後2か月児)
71
75
■乳幼児健康診査受診率の推移
(%)
100.0
90.0
97.8 98.6 94.5 94.6 91.6 90.9 80.0
70.0
60.0
81.2 68.8 平成11年
(策定年)
99.5 97.9 100.0 100.0 90.0 84.4 72.7 平成17年度
(中間評価)
4か月児健診
平成21年度
(後期評価)
1歳6か月児健診
平成23年度
(最終評価)
平成30年度
(目標値)
3歳6か月児健診
資料:保健福祉課
2.今後にむけて
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
妊娠期からの切れめのない支援
すこやかな発達への支援
食育の推進
地域の社会資源とタイアップした事業展開
関係機関との有機的なネットワーク体制の構築
(1)妊娠期からの切れめのない支援
摂津市では、妊娠から出産、子育てにかかる健康支援を保健部門と子育て部門と連携
をはかりながら行っています。妊娠届時や出生届時においては、摂津市保健福祉課窓口
において面談を行い、情報提供や相談への対応をしています。
若年妊娠や多胎妊娠、経済的な不安を抱える妊婦等(ハイリスク妊婦)に対しては、
妊娠期から地区担当の保健師や助産師が継続して家庭訪問をとおして安心して妊娠・出
産がのぞめるよう支援します。
また妊婦健康診査(14回合計6万円)への公費負担や妊婦歯科健康診査(妊娠中1回)
を行います。さらに健康管理等の支援につながるよう、平成26年度からは公費助成額の
拡大(14回合計12万円)をはかります。
72
76
(2)すこやかな発達への支援
1)こんにちは
あかちゃん訪問
平成22年度より本格的に「こんにちは あかちゃん訪問」事業を助産師を中心として
展開し、4か月児健診までにほぼ全数の把握ができています。核家族化がすすむなか、
とくに初産の場合の育児不安は高く、本事業は産婦と専門職がface to faceでむきあえ
る貴重な機会となっています。早期に訪問の希望がなければ、生後2か月頃に訪問して
おり予防接種が開始される時期と重なるため、スケジュールに関する質問に対応できて
います。
2)予防接種“受けよう!守ろう!自分のからだ みんなのからだ”
予防接種に関しては、妊娠届時や出生届時に個別に説明を行っています。摂津市では
“受けよう!守ろう!自分のからだ みんなのからだ”をスローガンに、接種勧奨を市
広報やホームページにて行っています。平成26年度以降のあらたな法定接種の追加、風
しん対策、BCG接種体制など、国や府の動向をみすえながら予防接種検討委員会で協議
を行っていきます。
3)乳幼児健康診査
発達の節目に行う乳幼児健診は、年々受診率が向上しており、中でも3歳6か月児健
診は大幅に向上しています。これは保育所や幼稚園からのはたらきかけによる影響が反
映されています。未受診であった方には再通知や地域担当の保健師による家庭訪問、ま
た必要な場合は主任児童委員の協力を得ながら健診節目にあたる乳幼児の全数把握に
努めています。
平成30年度における健診の受診率の目標値は、4か月児健診・1歳6か月児健診は
100%、3歳6か月児健診は90%とします。
乳幼児健診における発達の確認は、身長・体重などの体格面歩行・ケンケンなどの運
動機能と有意語(ママ、でんしゃ等)・やりとりなどの言語・対人面が中心となってい
ます。しかし今学校現場では「広汎性発達障がい」や「学習障がい(LD)」のお子さん
のフォローや保護者への支援が喫緊の課題となっています。これらは通常低年齢時期に
おいてなんらかの特性が見受けられるとされています。よってほぼ全乳幼児と出会うこ
とのできる乳幼児健診に大きな役割があるといえます。しかし知的障害を伴わない発達
障害児は、現在の健診体制において把握が難しくまた支援体制も不十分な状況です。大
阪府からの指導のもと、発達障がいのスクリーニング項目を摂津市では平成27年度より
導入し、健診体制を見直します。あわせて支援体制については関係機関と協議を重ねて
いきます。
73
77
4)家庭訪問
育児に対して不安感の強い方、子どもの発達上何らかの支援が必要な方には、地区担
当の保健師が面接や家庭訪問を行っています。(1)で前述した「妊娠期」からの継続
した方も含みます。
地域で孤立している、または親に何らかの精神疾患がある、また子どもに育てにくい
要因(障がいがある、低出生体重児である等)があるため、育児にうまく向きあえずこ
のままの状態が続くと虐待へつながってしまいそうな場合には、家庭児童相談室とも相
談を重ねながら訪問指導にあたっています。
乳幼児健診や二次健診において幼少期から早期に療育施設がのぞましいことがわか
った場合には、しかるべき療育施設へつながるよう、そして母親の心理的なサポートも
行っています。
平成25年度からは大阪府より移管を受け、未熟児対象の訪問もはじまっています。市
に配属する保健師の訪問活動は、身体面や発達に課題のある乳幼児、虐待がおこりうる
可能性のある家族への支援により重点をおいたものと考えています。
(3)食育の推進
低出生体重児は、胎児期に低栄養の状態に置かれることで倹約遺伝子によって作られ
た身体(体質)と、生まれてからの環境(過剰な栄養摂取など)が合わないことで、生
活習慣病のリスクが高まると言われています。
妊娠期から適切な生活習慣で自分の身体に合わせた体重増加の管理を行い、妊娠高血
圧症候群などの異常を予防することは、低出生体重児の予防になります。
妊娠届を提出した時から支援ができるように、窓口での面接や家庭訪問、電話相談な
どで個別支援を行うとともに、管理栄養士による調理実習等を実施し集団支援も行います。
また、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症した母は、将来も生活習慣病の発症リス
クが高いと言われています。このような母にとって、妊娠で増加した体重が出産後も戻
らず、肥満になることは生活習慣病の発症する危険性が高くなります。出産後の赤ちゃ
ん訪問事業などを通して、生活習慣改善への助言や健康審査の受診勧奨を行い、この時
期からの生活習慣病の発症予防につなげていきます。
乳幼児期の食は一生涯の食にも影響するといわれている程重要です。また、食は身体
の成長だけでなく精神的な発達にも関連しています。健やかな心の発達を育んでいくた
めにも、食事の時間は大切です。ここ数年の育児相談事業では相談内容の半分以上が栄
養相談であり、毎日欠かすことのできない食に向き合う保護者の負担は計り知れません。
今後も育児相談や家庭訪問などの個別支援と、離乳食講習会の集団支援を通して、継続
的に取り組みます。
子どもの肥満は、学童・思春期の肥満に移行しやすく、さらに成人期に肥満になる確
率が半数と言われ、将来の生活習慣病に結びつきやすいとの報告もあります。
特に、低出生体重児の場合は将来にわたって生活習慣病のリスクとなる肥満には注意
が必要です。摂津市では、出生後、こんにちは赤ちゃん訪問(新生児訪問)、乳幼児健
康診査・相談などの保健事業を通じて、子どもの発育に関する相談・経過観察健診を行
い、乳幼児期における適正体重の維持、肥満の子どもの割合の減少、月齢に応じた適切
78
な生活習慣を目指せるよう支援していきます。
また、食育の大切さを伝えるために、摂津市ではオリジナル摂津みんなで体操三部作
「食べたらみんなで体操しましょう」という体操があります。市内幼稚園や地域の広場
などで子ども向けに体操を行っています。平成25年度からは活動している市民ボランテ
ィア食育グループ「食育スマイル」のメンバーと連携しながら、この三部作体操と子ど
もでもわかりやすいエプロンシアターを実施し、運動と食のバランス、食の楽しみを伝
えていく取組を展開しています。
管理栄養士においても教育委員会、摂津市栄養士会、保健部局と連携し切れ目のない
支援が継続できるよう、ライフサイクル別の課題の共有とその問題解決に向けて取り組
んでいます。
(4)地域の社会資源とタイアップした事業展開
母子保健事業が保健所から移管された頃(平成9年度)は、各種事業を保健センターで
実施していましたが、保育所や地域福祉拠点施設、小学校と連携をはかりながら、親子
教室や育児相談を地域に出向いて展開してきました。平成26年度からは、プレママ・プ
レパパを対象とした「プレママサロン」を地域の保育所の協力のもと開催してまいりま
す。健康育児相談においては、地域での子育てサロンや保育所等での園庭解放が充実し
てきたため、各機関の支援の役割の見直しをはかりました。平成26年度からは保健セン
ター1ヶ所において、発達支援や疾病の早期発見にむけてより充実した形をめざします。
健康せっつ21(第1次)策定をきっかけに、校長会および学校保健会をとおして小
中学校の養護教諭部会とともに「赤ちゃん ふれあい体験」を行ってきました。この体
験のねらいは「命の尊さ・大切さを学ぶ」
「家族の存在の尊さに気づく」
「赤ちゃん人形
を使っての実習をとおして赤ちゃんの特徴や生活を知る」ことです。平成14年度から数
校ではじまり、現在全小学校においては養護教諭が主体となって展開しています。ひき
つづき、養護教諭部会と連携をはかりながら本事業を継続していきます。
(5)関係機関との有機的なネットワーク体制の構築
摂津市に住むすべての子どもとその家族が安心して生活できるまちづくりを目指し
母子保健活動を展開していく上ではネットワーク体制の構築が重要です。
庁内においては、平成7年度より子育て部門が主となり子育て支援ネットワークを設
置、平成17年度に児童相談課を事務局とする要保護児童対策地域協議会CAPISEを設置、
75
79
平成24年度人権女性政策課を事務局とする摂津市虐待等防止ネットワークが設置され
関係機関がより一層理解を深め連携を図りながら事業を推進しています。
平成25年度から、低出生体重児の届出受理、未熟児の訪問指導、未熟児養育医療費給
付事業が大阪府から権限移譲されました。大阪府茨木保健所母子チームとは、平成9年
度に母子保健サービスの実施主体が市町村とされてから母子合同研究会を行い情報交
換や事例検討等も行い、連携を密にしています。さらには大阪医科大学付属病院、国立
循環器病研究センター、済生会吹田病院、高槻病院の4医療機関との連絡会にも参加し、
医療との連携を図り早期に介入し支援に繋げられるよう努めています。今後も連携及び
協力体制強化に努めます。
摂津市子育て支援ネットワーク推進会議
①保健福祉課 ②障害福祉課 ③人権女性政策課/男女共同参画センター
④子育て支援課 ⑤学校教育課/小中学校 ⑥こども教育課/幼稚園・保育所・地
域子育て支援センター
⑦児童相談課
⑧生涯学習課/公民館
⑨社会福祉事業団/第1児童センター・障害児童センター ⑩保健センター
⑪社会福祉協議会
⑫ P T A 協議会
⑬民生児童委員協議会
⑭大阪府子ども家庭センター
⑮大阪府保健所
⑯N P O 法人キッズぽてと
代表者会議
事務局会議
地域子育て連絡会
事務局:こども教育課
障害児相談連絡会
事務局:障害福祉課
保健福祉課・障害福祉
課・子育て支援課・学
校教育課・こども教育
課・児童相談課・生涯学
習課
子ども家庭サポート連絡会
事務局:学校教育課
窓口:
保健福祉課
上記構成機関中
地域子育て連絡会構
成機関…下線機関以
外
保健福祉課・障害福祉課
学校教育課・こども教育
課・児童相談課・障害児
童センター・子ども家庭
センター・保健所
80
窓口:
学校教育課
保健福祉課・ 学校教育
課・こども教育課・児童
相談課・子ども家庭セン
ター・保健所
巻 末 資 料
-
・医療費適正化計画
・特定健康診査等
実施計画(市)
介護保険事業計画
高齢者の医療の確保
に関する法律
(平成20年)
介護保険法
(平成9年)
がん対策推進計画
がん対策基本法
(平成18年)
歯科口腔保健の推進
に関する法律
(平成23年)
食育推進基本計画
食育基本法
(平成17年)
-
21世紀初頭における
母子保健の国民運動
計画
母子保健法
(昭和40年)
自殺対策基本法
(平成18年)
健康増進計画
計画名
健康増進法
(平成15年)
法律
平成15年度~
平成17年度
第2期
平成12年度~
平成14年度
第1期
第3期
第4期
平成21年度~
平成23年度
第5期
平成24年度~平成26年度
第2期
第1期
平成18年度~
平成20年度
平成25年度~平成29年度
施策の策定
平成23年度~
改正
平成24年度~
平成24年度~平成28年度
第2次
平成23年度~平成27年度
次期プラン
平成20年度~平成24年度
自殺総合対策大綱
平成19年度~平成23年度
平成19年度~平成23年度
平成18年度~平成22年度
健やか親子21
平成27年度~
「健康日本21(第2次)」
「健康日本21」
平成13年度~平成26年度
平成25年度~
第4次国民健康づくり対策
平成12年度策定
(第3次 国民健康づくり対策)21世紀における国民健康づくり運動
策定期間
巻末資料-1
○運動・身体社会環境
改善
○歯と口の健康
○休養・こころ
○アルコール
○たばこ
○がん
○循環器疾患
○糖尿病
○栄養・食生活
○母子保健の推進
○全領域
健康せっつ21の課題
巻末資料 - 1
巻末資料 - 2
巻末資料-2
「健康せっつ21」 平成24年度 最終評価
(1)栄養・食生活の改善
評 価 項 目
食についての健康教育や相談を受け
た人の増加
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
目 標
考 察
策定時と比べて、食育推進計画策定後増
加している。
1,737人
1,466人
3,967人
1,473人
3,378人
928人
3,594人
2,736人
2.3%
20.5%
23.5%
2.0%
19.4%
26.6%
3.6%
27.8%
29.7%
3.8%
16.7%
7.3%
減少
15%以下
15%以下
個別健康教育の受講者数の増加
13人
11人
16人
17人
増加
策定時と比べて増加している。
ヘルシーメニュー提供店の増加
25店
39店
30店
71店
増加
後期評価から大きく増加しており、ヘルシー
メニューの社会的な浸透が伺える。
目 標
考 察
・母子関係栄養指導
・成人・老人関係栄養指導
朝食を欠食する人の減少
・小学5年生と6年生(H18)調査
・20歳代男性
・30歳代男性
増加
増加
小学5年生では増加しているが、20歳代男
性、30歳代男性では減少している。30歳代
男性においては目標値の達成に至った。
(2)運動・身体活動の習慣化
評 価 項 目
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
意識的に身体を動かすことを心がけてい
る人の割合の増加(市民健診)
29.6%
29.1%
・成人男性
・成人女性
運動習慣を有する人の割合の増加
(健診受診者)
22.1%
17.1%
・成人男性
・成人女性
28.6%
27.0%
29.1%
24.6%
57.1%
49.6%
47.3%
36.2%
39.2%
31.5%
32.9%
27.2%
増加
増加
増加
増加
適正体重を保持している人の割合の
増加(健診受診者)
・成人男性 ※( 75歳以上を含む)
・成人女性 ※( 75歳以上を含む)
66.1(54.3%)
68.6(53.6%)
66.1(54%)
68.2(52.3%)
66.7%
71.0%
65.7%
72.4%
増加
増加
各種の生活習慣病の粗死亡率の減少
173.1
84.2
62.8
・悪性新生物
・心疾患
・脳血管系疾患
218.4
92.0
54.7
247.2
105.1
59.7
228.1
126.6
49.0
減少
減少
減少
計画策定時に比べて、身体運動への意識
が男女ともに高まっていることがわかる。
特に男性においては、増加が顕著である。
計画策定時に比べて、身体活動を1日に1
時間以上実施する人は男女ともに大きく増
加している。
男性においては変化が少ないが、女性に
おいては増加しており、今後、特に男性に
対する適正体重保持に向けての働きかけ
が課題である。
心疾患に関しては増加しているが、悪性新
生物、脳血管系疾患は増加を抑えられて
いる。今後、心疾患をはじめとする生活習
慣病の重篤化による疾病の防止の取り組
みが重要である。
(3)休養・こころの健康づくり
評 価 項 目
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
目 標
睡眠によって休養が取れていない人
の割合の減少
・成人男性 ※( 75歳以上を含む)
38.9%(42.2%)
36.2%(40.9%)
・成人女性 ※( 75歳以上を含む)
47.4%(50.7%)
44.3%(48.0%)
ストレスが多いと感じている人の割合
の減少(市民健診受診者)
22.0%
30.8%
22.5%
27.6%
減少
減少
考 察
睡眠によって休養が取れていないと感じて
いる人は、男性に比べ女性の方が割合が
大きいが、女性の割合が減少し、男女差
が少なくなっている。
26.1%
25.0%
・成人男性
21.1%
19.4%
22.8%
減少
・成人女性
28.5%
28.0%
29.7%
減少
平成20年度特定健診導入に伴い、問診項
目変更のため、継続して評価はできない。
しかし、いずれの評価時期においても男性
に比べて女性の割合が大きく、男女ともに
増加傾向にある。
25.4
18.9
20.6
16.7
減少
策定時と比べて減少している。
1,382人
2,310人
1,474人
1,553人
増加
39人
28人
44人
36人
増加
10
10
11
10
増加
66.8%
63.0%
54.7%
51.2%
増加
自殺者の減少(粗死亡率)
保育所などの地域開放に参加してい
る人の増加
ママパパ教室の男性の受講者数の増
加
子育て支援の自主グループ数増加
子ども会登録者の割合の増加
減少
巻末資料 - 2
(4)たばこ対策
評 価 項 目
喫煙率の減少(20歳以上74歳未満、保健
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
目 標
センター受診者)
・成人男性 44.2%
36.9%
30.4%
21.9%
30%以下
・成人女性 11.8%
11.4%
8.9%
8.8%
5%以下
9.3%
7.2%
6.3%
7.0%
0%
妊婦の喫煙をなくす
喫煙している人のうち、禁煙を希望す
る人の増加(6カ月以内に禁煙したい
と思う人の増加)
・成人男性
・成人女性
完全禁煙している公共施設の増加
24.8%
35.6%
15.3%
19.4%
27.4%
100.0%
9.2%
17.9%
100.0%
100.0%
増加
増加
考
察
男女ともに減少している。しかし、妊婦の
喫煙においては増加しており、今後は、医
療機関との連携を図りながら女性に向け
た禁煙の啓発等の働きかけが課題とな
る。
減少傾向にあったが、最終評価において
増加に転じている。今後一層の喫煙教育
等の社会環境を整えていく必要がある。
最終評価において、喫煙している人のう
ち、禁煙を希望する人の割合は、男性で
は1割程度、女性では2割程度に止まって
いる。今後、喫煙者に対する禁煙の促しを
強化していく必要がある。
100.0%
(5)アルコール対策
評 価 項 目
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
目 標
5.6%
2.3%
2.4%
1.6%
0%
・成人男性
5.8%
6.0%
3.5%
6.4%
減少
・成人女性
0.7%
0.6%
0.8%
3.6%
減少
妊婦の飲酒をなくす
考
察
多量飲酒者の減少
男女ともに増加している。策定時と比べる
と、特に女性において大きく増加している。
(6)歯の健康
評 価 項 目
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
目 標
虫歯のない幼児の割合の増加
・1歳6カ月児歯科健診
・2歳6カ月児歯科健診
・3歳6カ月児歯科健診
86.2%
86.0%
67.5%
97.3%
86.4%
77.0%
97.9%
93.8%
74.5%
・1歳6カ月児歯科健診
・3歳6カ月児歯科健診
察
策定時と比べて、各歯科健診の受診率の
98.8% 98.0%以上 増加に伴い、むし歯のない幼児の割合が
増加している。1歳6カ月においては目標
増加
92.2%
に達している。
77.2% 80.0%以上 また、1人平均むし歯数においても、減少
1人平均虫歯数の減少
・2歳6カ月児歯科健診
考
0.07本
0.47本
1.34本
0.06本
0.38本
0.77本
0.06本
0.23本
0.88本
0.03本
0.21本
0.82本
減少
606人
467人
600人
700人
増加
減少
減少
がみられ、早期からの歯科保健指導によ
る効果が一定現れている。今後も引き続
き、早期における歯科保健指導を実施す
るとともに、歯科健診の受診率の向上に努
めることが必要である。
歯科に関する健康教育への参加者の
増加
・よい歯を守る健康展参加者数
過去1年間に歯科健診を受診した人
の割合の増加
・成人歯科健診受診者数(対人口比)
1,914人(4.7%)
2,908人(7.0%)
3,490人(8.1%) 2,955人(6.7%)
増加(8%以上) 成人歯科に関しては、健診受診者数、健
診受診率ともに増加傾向にある。
定期的な歯科受診をしている人
・成人歯科健診 問診より
32.9%
32.6%
36.2%
38.1%
増加
巻末資料 - 2
(7)健診とフォロー体制の充実
評 価 項 目
母子乳幼児健診を受ける人の割合の
増加
・4カ月児健診
・1歳6カ月児健診
・3歳6カ月児健診
市民総合健診を受ける人の増加
計画策定時
中間評価
後期評価
91.6%
90.9%
68.8%
97.8%
94.5%
72.7%
98.6%
94.6%
81.2%
8,723人
10,189人
6,107人
最終評価
99.5%
97.9%
84.4%
3,579人
目 標
考 察
増加
全ての年齢層で増加している。今後とも、
受診率向上にむけ未受診者への受診勧
奨に努める必要がある。
増加
増加
増加
制度移行のため継続した評価はできない
乳がん検診の受診者数は、後期評価と比
べてほぼ変化はないが、その他の検診で
は増加がみられる。今後とも、特に乳がん
検診に関しては、検診受診の必要性を周
知するとともに、土曜日に検診を実施する
など環境の整備を行い、受診者数の向上
を図っていく必要がある。
がん検診を受ける人の増加
・胃がん検診
1,759人
2,463人
2,381人
2,568人
増加
・大腸がん検診
1,568人
2,629人
2,663人
2,954人
増加
・肺がん検診
2,817人
3,326人
3,227人
3,450人
増加
・乳がん検診
541人
699人
1,367人
1,363人
増加
1,071人
916人
2,492人
2,635人
増加
・子宮がん検診
精密検査を要する人のうち、精密検査
を受けた人の割合
・胃がん検診
・大腸がん検診
・肺がん検診
高血圧を有する人の割合の減少
79.0%
73.0%
94.5%
82.3%
69.8%
70.9%
58.3%
73.5%
87.5%
83.1%
80.4%
83.1%
増加
14.6%
11.4%
28.1%
36.8%
減少
増加
策定時と比べて胃がん検診、大腸がん検
診において精密検査の受診率が増加して
おり、肺がん検診においては減少してい
る。受診率はどの検診においても8割を超
えており、一定の評価ができる。今後、受
診率の向上にむけてより一層の受診勧奨
を行っていく必要がある。
増加
脂質異常症を有する人の割合の減少
47.4%
43.2%
62.7%
61.5%
減少
高血糖を有する人の割合の減少
12.0%
16.8%
47.8%
49.8%
減少
制度移行による基準値の変更にともない
継続した評価はできないが、高血圧、高血
糖を有する人の割合が増加している。生
活習慣病のリスクが高まる要素として、高
血圧、脂質異常症、高血糖における重点
的な取り組みが必要である。
(8)人にやさしい安心でクリーンなまちづくり
評 価 項 目
計画策定時
中間評価
後期評価
最終評価
目 標
考 察
37
40
34
36
増加
後期評価と比べて、増加している。
18件
21件
36件
25件
増加
3,183人
1,645人
3,300人
3,770人
増加
国際交流講座に関しては、開催数は減少
しているものの、参加者数は増加してい
る。今後は、開催数の増加に努め、国際
交流を進めていく必要がある。
なし
あり
なし
一人あたりのごみ排出量の減少
1,437g/日
1,092g/日
947g/日
1,042g/日
1,058g/日
河川の汚濁度の測定(BOD*)
7.1mg/l
1.7mg/l
1.6mg/l
1.5mg/l
減少
大気汚染の測定(NO2*濃度)
0.063ppm
0.054ppm
0.053ppm
0.046ppm
減少
ボランティアセンター登録グループ数
国際交流講座の開催
・開催数
・参加者数
福祉マップの作成
*BOD:生物学的酸素要求量(水質汚濁の基準となるもの)
*NO2:二酸化窒素(大気汚染の基準となるもの)
作成中
あり
平成15年度にバリアフリーガイドマップが
作成され、市内のバリアフリー化されたト
イレや施設が明治された。後期評価時は
更新がなかったが、現在作成中である。
一人当たりごみ排出量は、目標値に達し
ているが後期評価と比べて増加している。
策定時と比べて、河川の汚染は大きく減
少しており、大気汚染状況に関しても改善
傾向にある。
巻末資料 - 3
第2次 大阪府健康増進計画 目標項目
項
目
目標の達成を把握する指標
巻末資料-3
現状値
H29年度目標値
データソース
①<全体目標>
健康
寿命
・
健康
格差
1
2
健康寿命(日常生活に制限のない期間)の平均
3
4
二次医療圏別65歳の健康寿命の最大値と最小値の差
男69.39年
女72.55年
(男性)1.97年
(女性)1.85年
平均寿命の増加分を上回 厚生労働科学研究班※2の研
究による算定結果
る健康寿命の増加
差の縮小
厚生労働科学研究班※2が作
成した健康寿命計算プログラ
ムを用いて府で算定
②<NCDの予防とこころの健康に関する目標>
5
6
がん
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
循環
器疾 18
患
19
20
21
22
23
24
糖尿 25
病
26
COP
D
ここ
ろ
27
75歳未満のがんの年齢調整死亡率(10万人対)
胃がん検診受診率
肺がん検診受診率
大腸がん検診受診率
子宮頸がん検診受診率
乳がん検診受診率
脳血管疾患の年齢調整死亡率(10万人対)
急性心筋梗塞の年齢調整死亡率(10万人対)
収縮期血圧(平均値)
血圧高値(収縮期血圧が160mmHg以上または拡張期血圧が
100mmHg以上)の者の割合 <服薬者含む>
脂質高値(総コレステロール240mg/dl以上)の者の割合 <服薬
者含む>
メタボリックシンドロームの該当者及び予備群の数
特定健康診査の受診率
特定保健指導の実施率
特定健診で、血圧高値者全員に必要な保健指導や受診勧奨を
行っている市町村の割合
血糖高値(空腹時血糖値≧126 mg/dl、随時血糖値≧200
mg/dl、HbA1c(NGSP)≧6.5 %)の者の割合 <服薬者含む>
糖尿病腎症による年間新規透析導入患者数
COPDについてどんな病気か知っているか(知っている+名前
は聞いたことがある)割合
28
大阪府の自殺者数
29
気分障がい・不安障がいに相当する心理的苦痛を感じている者
の割合(20歳以上)
90.3
21.5%
14.9%
18.9%
28.3%
26.8%
男43.9
女21.5
男15.9
女6.7
男138.5mmHg
女132.7mmHg
11.1%
男14.8%
女21.7%
該当者1,093千人
予備群350千人
39.0%
9.8%
68.1
40%
35%
30%
35%
40%
現状値の15%減
人口動態統計
国民生活基礎調査
厚生労働省 業務加工統計
2mmHg減
現状値の15%減
国民健康・栄養調査
現状値の12.5%減
H20年度比25%以上減
70%
45%
厚生労働省「レセプト情報・特
定健康診査等データベース」
0%
100%
府独自調査(各市町村への照
会)
15.5%
現状維持
国民健康・栄養調査
日本透析医学会調査
1,183人
1,136人
28%(H24年度)
56%
1,954人(H23年)
1,500人以下(H28年)
11.5%
10.8%
大阪Qネット
人口動態統計
国民生活基礎調査
※現状値は基本的に平成22年(度)の値を用いており、特記していない項目は22年(度)の値。また国民健康・栄養調査がデータソースとなっている項目は平成21年〜23年の平均値を用いて算出してい
る。
※2 厚生労働科学研究費補助金「健康寿命における将来予測と生活習慣病対策の対費用効果に関する研究」
巻末資料 - 3
第2次 大阪府健康増進計画 目標項目
項
目
数
目標の達成を把握する指標
巻末資料-3
現状値
H29年度目標値
データソース
③<生活習慣と社会環境の改善に関する目標>
30
31
栄養 32
・
33
食生
34
活
35
36
運動
37
38
休養 39
40
41
42
43
たば 44
こ
45
食塩摂取量(20歳以上)
野菜摂取量
7-14歳の朝食欠食率
共食の回数
食育推進に携わるボランティアの数
「うちのお店も健康づくり応援団の店」協力店舗数
日常生活における歩数(20歳以上)
睡眠による休養を十分とれていない者の割合
成人の喫煙率
教育施設における全面禁煙の割合
医療機関における全面禁煙の割合
官公庁における全面禁煙の割合
46
8g
8g
350g(H28年度)
4%未満(H28年度)
週10回(H28年度)
5,300人(H28年度)
10,309店舗(H23年度)
12,000店舗(H28年度)
男7,359歩
女6,432歩
22.8%
男33.6%
女12.3%
男10,000歩
女9,000歩
20%未満
男20%以下
女 5%以下
私立学校82.1%(H24年度)
大学 89.9%(H24年度)
病院 86.3%(H23年度)
府庁舎・所管施設 96.4%
(H24年度)
市町村庁舎 69.8%(H24年度)
100%
51
1日当たりの純アルコールの摂取量が男性40g以上、女性20g以上
の者の割合
80歳で20本以上の歯を有する者の割合
男16.0%
女6.3%
33.3%
現状値の7.5%減
現状値の7.5%減
40%
52
40歳代における進行した歯周病を有する者の割合
調査中
※3
78.4%(H23年度)
85%
49
50
歯と
口の
健康 53
むし歯のない幼児(3歳児)の割合
特定健診 32.1%(H23年度)
100%
54
過去1年間に歯科健診を受診した者の割合
調査中
※3
55
健康づくりを進める住民の自主組織の数
住民が運動しやすいまちづくり・環境整備に取り組む市町村の割
合
健康格差対策に取り組む市町村の割合
651団体
増加
37.2%(H24年度)
100%
14.0%(H24年度)
100%
市町村健康増進計画の策定市町村の割合
90.7%(H24年度)
100%
社会 56
環境
改善
57
58
府独自調査
大阪ヘルシー外食推進協議会
調べ
国民健康・栄養調査
国民健康・栄養調査
国民生活基礎調査
府独自調査
100%
肺がん検診26.3% (H23年度)
48
国民健康・栄養調査
100%
健診(検診)において、喫煙者全員に禁煙支援を行っている市町
村の割合
47
アル
コール
男10.9g
女9.1g
253g
7.4%
週9.1回(H24年度)
4,849人
健康おおさか21推進府民会議
調べ
国民健康・栄養調査
国民健康・栄養調査
府内の歯科口腔保健実態把握
のための調査
母子関係業務報告・大阪府市
町村歯科口腔保健実態調査
府内の歯科口腔保健実態把握
のための調査
府独自調査(各市町村への照
会)
※現状値は基本的に平成22年(度)の値を用いており、特記していない項目は22年(度)の値。また国民健康・栄養調査がデータソースとなっている項目は平成21年〜23年の平均値を用いて算出している。
※3 大阪府歯科口腔保健計画(仮称)にて策定予定
巻末資料 - 4
巻末資料 - 5
巻末資料-5
平成25年度 摂津市健康づくり推進協議会委員名簿
区分
所属団体
氏名
参 与
医師会
川 西 秀 夫
〃
行政
小 野 吉 孝
代表委員
学識経験者
内 藤 義 彦
〃
保健所
土 生 川 洋
〃
医師会
大 浦 元 孝
〃
歯科医師会
喜 島 有 堅
〃
薬剤師会
原 田 武
〃
医師会
大 林 正
〃
医師会
明 石 季 憲
〃
歯科医師会
角 南 利 彦
〃
看護師会
黒 田 都寧子
〃
栄養士会
國 里 益 子
〃
社会福祉協議会
梶 村 源 二
〃
自治連合会
松村 陽一郎
〃
老人クラブ連合会
丸 谷 實
〃
民生児童委員協議会
池 川 陽 子
〃
エイフボランタリーネットワーク
有 元 かよ子
〃
学校保健会
由 本 光 治
〃
保健センター
福 永 冨美子
〃
行政
箸尾谷 知也
〃
行政
堤 守
巻末資料 - 6
巻末資料-6
平成25年度摂津市健康づくり推進協議会
保健調査部会委員名簿
区分
所属団体等
氏
名
会長 摂津市医師会
明石
季憲
委員 摂津市医師会
宮尾
洋志
〃
摂津市歯科医師会
岡本
達也
〃
摂津市薬剤師会
上田
幸資
〃
摂津市看護師会副会長
山下
慶子
〃
摂津市栄養士会副会長
田所
恵子
〃
民生児童委員協議会
樋野
孝子
〃
大阪府茨木保健所
北島
信子
〃
社会福祉協議会
中岡
健二
〃
社会福祉事業団
馬場
博
〃
保健センター
阪口
昇
〃
行政
吉田
量治
巻末資料 - 7
巻末資料―7
■市民の健康づくりに関するグループ一覧
活動概要
グループ数
(平成26年3月
現在)
「運動・介護予防」 摂津市オリジナルの介護予防体操である「摂津みん
に関する市民グル
なで体操三部作」等をとりいれて活動しているグル
ープ
ープが市内全域にみられる。
「いきいき体操の会」が
39グループ
核となり、自主グループ化への支援や技術指導を担
事務局
っている。身近な場所で、近所の仲間と気軽に楽し
高齢介護課
く体操ができること、また膝の痛みがとれた、から
(地域包括支援セ
だが軽くなったなど喜びの声も聞かれる。グループ
ンター)
交流や発表会も年々盛んになっている。
「ウォーキングコ
平成25年度から3か年に渡り「まちごとフィットネ
ースづくり」に関
ス!ヘルシータウンせっつ」事業を展開し、市内に
する市民グループ
あらたなコースを3コース設置予定である。コース
1グループ
づくりやコースの有効利用にむけた担い手として、
事務局
「ウォーキング推進リーダー養成講座」を半年にわ
保健福祉課
たって行った。講座の卒業生で「うきうきせっつ健
歩会」を結成し現在14名が活動中である。
「食」に関する市
シルバー人材センターが核となって、
「食育」に関す
民グループ
る出前講座や「三世代交流」などを主宰している「さ
3グループ
わやか食の会」
、男性会員で結成し、料理の実習や模
事務局
擬店出店などの活動をしている「男の簡単クッキン
保健福祉課
グ教室」がある。また幼児や学童むけにわかりやす
高齢介護課
く寸劇で「食育」を発信するグループ「食スマ」が
平成25年度誕生した。
「育児」に関する
育児に関する情報交換や親子あそび等の活動を通し
市民グループ
て、乳幼児・母親の交流や仲間づくりを深めている。
多胎児とその親のためのサークル(さくらんぼ)も
事務局
誕生している。グループ間での交流も盛んで、親子
こども教育課
ランド等毎年恒例のイベントも主体的に運営されて
いる。市の子育てネットワーク会議への参画もある。
9グループ
巻末資料 - 8
用語説明
巻末資料-8
あ行
●医療クラスター
産学官が、各々の技術を持ち寄り、新規の医薬品・医療機器・医療技術等の共同開発ができるよう施
設の整備をすすめ、基礎研究・臨床研究とものづくりが一体化した場所を設けようとするもの。
●エディンバラ産後うつ病自己質問票
母親によるアンケート質問票で、産後うつ病によく見られる症状をわかりやすい質問にしたもの。点数が
高いほど、抑うつの重症度が高くなる。
●嚥下(えんげ)
食物を口腔から胃まで運ぶ運動。つまり、飲み込むこと。
か行
●潰瘍(かいよう)
胃や腸の粘膜が様々な原因によって傷つけられ、えぐられた状態。
●下肢筋力(かしきんりょく)
足の筋力のこと。
●冠動脈疾患(かんどうみゃくしっかん)
冠動脈(心臓の太い血管)の内側に徐々に沈着したコレステロール等が血管の内側を狭め、心筋への
血液の流れを妨げてしまう病気。
●急性期治療(きゅうせいきちりょう)
病気の発症から回復期に移行するまでの期間における治療のこと。症状・徴候の発現が急激で、生命
の危機状態にあり、経過が短い。
●急性心筋梗塞(きゅうせいしんきんこうそく)
心臓が栄養している冠動脈が閉塞や狭窄などを起こして、血液の流量が減少し、心筋が酸素が供給
できない状態になり壊死(血が通わなくなり細胞が死んだ状態)してしまった状態。
●虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)
心臓の筋肉(心筋)に血液を送る3本の動脈(冠動脈)が狭くなったり、塞がったりすることで、そこから
先の心筋の細胞に酸素の供給が不足することで起こる心臓の病気。
巻末資料 - 8
●くも膜下出血(くもまくかしゅっけつ)
脳の表面を覆う膜の一つであるくも膜の下に出血がある状態。脳の血管のふくらみである脳動脈瘤(脳
の動脈にできたコブ)の破裂によるものが多い。
●血清クレアチニン値(けっせいクレアチニンち)
クレアチニンは血液中に存在する老廃物の一種で、本来は尿中に排泄されるものであるが、腎機能が
低下していると尿中に排泄されずに血中に蓄積される。血中クレアチニン値とは、その数値を示し、腎臓
の機能の評価に用いる指標である。
●健康増進法
国民の健康維持と現代病予防を目的に制定された法律。
●健康づくり応援団の店
大阪府民の健康づくりを食生活面から支援する「大阪ヘルシー外食推進協議会」に加入している店。
メニューの栄養成分表示やヘルシーメニューの提供、ヘルシーオーダーやたばこ対策などを進めている
店のこと。
●口蓋裂(こうがいれつ)
口と鼻を隔てている上あごに亀裂が生じて生まれてくる病気のこと。
●後期高齢者
高齢者のうち、75歳以上の人のこと。
●高血圧性疾患(こうけつあつせいしんしっかん)
高血圧が原因で生じた病気のこと。
●高尿酸血症(こうにょうさんけっしょう)
血中の尿酸値が異常に高くなった状態で、血液中に溶けきらない尿酸が体の色々なところに結晶とし
てたまり、痛風をはじめとする障害を引き起こす。
●好発年齢(こうはつねんれい)
ある特定の病気にかかりやすい年齢。
●広汎性発達障がい(こうはんせいはったつしょうがい)
社会性に関連する領域に見られる発達障害の総称。
さ行
●至適血圧(してきけつあつ)
単に正常な血圧であるばかりでなく、理想的な血圧であること。
巻末資料 - 8
●食道静脈瘤(しょくどうじょうみゃくりゅう)
食道の粘膜を通る静脈が瘤のようにふくらんで曲がりくねってでこぼこになった状態。破裂し、その結果
吐血や下血が起こる。
●心血管疾患(しんけっかんしっかん)
心臓や血管などの循環器の病気のこと。心筋梗塞や狭心症など、血管が傷んでおこる病気。生活習
慣病のほか、先天性の心臓病も含まれる。
●心疾患(しんしっかん)
心臓の病気のこと。
●腎症(じんしょう)
腎臓が障害をうけた状態。血糖が高い状態が長い間続くと、腎症が生じる。
●腎不全(じんふぜん)
血液を濾過する糸球体の網の目が詰まることで腎臓の機能が落ち、老廃物を十分排泄できなくなっ
た状態。
●スクリーニング
一定条件でふるい分けること。集団の中から特定の病気や異常のある者をふるい分けたりすること。
●咀嚼(そしゃく)
摂取した食物を歯で噛みくだくこと。
た行
●体格指数(たいかくしすう)
体格のバランスを把握するために計算される指数のこと。22が理想的だと言われている。
BMI =
体重(kg)
身長(m)×身長(m)
●胎児性アルコール症候群(たいじせいアルコールしょうこうぐん)
妊娠中の母親が飲酒するとアルコールやその代謝産物が胎盤を通過して胎児の血中に移行し、胎児
に発達遅延や器官形成不全などを生じる。
●大腿骨骨頭壊死(だいたいこつこっとうえし)
太ももの骨の一部が、血流の低下により壊死(血が通わなくなって骨組織が死んだ状態)になった状
態。
●動脈硬化(どうみゃくこうか)
動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失っ
た状態をいう。
巻末資料 - 8
●特定健診
40~74歳までの医療保険加入者全員を対象とした健診。いわゆるメタボ健診。
●糖尿病神経障害(とうにょうびょうせいしんけいしょうがい)
糖尿病の合併症の一つ。血糖値が高い状態が続くと、神経が変性し、神経を栄養する毛細血管の障
害で血流が低下すること生じる。痛みや温度を感じる感覚神経や、手足を動かす運動神経、心臓や胃
腸の働きを調整する自律神経が侵され、様々な症状が出現する。
●糖尿病腎症(とうにょうびょうじんしょう)
糖尿病の合併症の一つ。血糖値が高い状態が続くと、毛細血管の塊である腎臓の糸球体(細い血管)
が血管障害のために機能が低下し、体内に老廃物が蓄積される。日本において、人工透析導入の原因
1位である。
●糖尿病網膜症(とうにょうびょうもうまくしょう)
糖尿病の合併症の一つ。血糖値が高い状態が続くと、毛網膜にある毛細血管が出血し、破れて瘤を
つくることにより視力低下や失明につながる。日本において、後天的失明の原因1位である。
な行
●内分泌系(ないぶんぴつけい)
ホルモンをつくって分泌して、体の様々な機能の調節や制御を行う腺や器官の集まり。
●妊娠合併症(にんしんがっぺいしょう)
妊娠特有の症状であり、明らかに妊娠が原因になって引き起こす異常のこと。
●酩酊(めいてい)
ひどく酒に酔うこと。
●脳萎縮(のういしゅく)
脳の容積の減少をいう。原因は様々で加齢によっても脳の容積は減少する。
●脳血管疾患(のうけっかんしっかん)
脳動脈に異常が起きることが原因で起こる病気の総称。脳の血管が狭くなったり、つまることで、脳梗
塞などが生じ、脳の血管が破れることで脳出血やくも膜下出血等を引き起こす。
ま行
●網膜症(もうまくしょう)
眼球内の奥にある網膜の毛細血管が何らかの理由により障害を受け、網膜に異常が生じる病気。
巻末資料 - 8
英語
す い さ ん し きゅうたい ろ か り ょ う
●eGFR(イージーエフアール:推算糸球体濾過量)
血清クレアチニン値と年齢・性別から算出する腎機能の評価に用いる指標。腎臓にどれくらい老廃物
を尿に排出する能力があるかを示しており、この数値が低いほど腎臓の働きが悪い。
●LDLコレステロール(エルディーエルコレステロール)
悪玉コレステロールとも言う。血中で過剰に増えるとコレステロールが血管の壁にたまり、血管を詰まら
せたり、血管をもろくする。
巻末資料 -8
健康コラム一覧
健康コラムー1
健康日本21(第2次) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.1
健康コラムー2
NCD ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.7
健康コラムー3
地区活動 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.7
健康コラムー4
共食 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
P.9
健康コラムー5
ソーシャルキャピタル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.10
健康コラムー6
がん ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.32
健康コラムー7
がんの発症予防と重症化予防 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.33
健康コラムー8
成人における血圧値の分類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.34
健康コラムー9
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.37
健康コラムー10 慢性腎臓病<CKD> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.37
健康コラムー11 HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.40
健康コラムー12 糖尿病の合併症 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.41
健康コラムー13 摂津市の糖尿病予防セミナーの紹介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.50
健康コラムー14 食事バランスガイド ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.52
健康コラムー15 ロコモティブシンドローム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.52
健康コラムー16 2025年問題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.55
健康コラムー17 医療費抑制効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.55
健康コラムー18 ゲートキーパー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.58
健康コラムー19 ストレスと上手につきあうポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.59
健康コラムー20 COPD
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.60
健康コラムー21 受動喫煙 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.62
健康コラムー22 妊婦喫煙 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.63
健康コラムー23 喫煙の損失 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.63
健康コラムー24 アルコールと依存 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.64
健康コラムー25 適正飲酒量 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.67
健康コラムー26 急性アルコール中毒 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.67
健康コラムー27 断酒会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.67
カ
健康コラムー28 噛ミング30 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.68
健康コラムー29 口腔ケアと誤嚥性肺炎 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P.71
あとがき
本計画書を策定するにあたり、市民グループの皆さまや関係団体の皆さまから多くの貴重なご
意見をいただきました。ぜひ、「まちごと元気!健康せっつ21(第2次)」をあらたな節目として、健
康づくりの輪を広げていきたいと思います。
また、計画の策定にあたりまして、ご指導、ご協力頂きました武庫川女子大学 内藤義彦教授、
保健調査部会の明石季憲部会長並びに部会員の皆さまに対しまして、心から感謝申し上げま
す。
(保健福祉課 一同)
表
紙
説
明
表紙中央のイラストは摂津市のマスコットキャラクター、
「セッピィ」です。摂津市の「セ」
としあわせの意味である「ハッピィ」から名付けられています。
セッピィの右上にあるのは「健康せっつ」のロゴマークです。
「せっつ」の「せ」と「健
康せっつ21」の「21」および市の花「ツツジ」を合わせてデザインされています。
「まちごと!元気!健康せっつ21」をみんなでとりくみ、しあわせの花を咲かせたい
という願いがこめられています。
【第2次摂津市健康増進計画】
まちごと元気!健康せっつ21(第2次)
発行年月日:平成26年3月
発行・編集:摂津市 保健福祉部 保健福祉課
〒566-8555 大阪府摂津市三島1丁目1番1号
電話
06-6383-1111(大代表)
072-638-0007(代表)
06-6383-1386(直通)
F A X 06-6383-5252
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