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「読むこと」の学習指導案(古典・古文) - TOP= of 沖縄県立知念高等学校
「読むこと」の学習指導案(古典・古文) 日時:平成26年10月29日(水)3校時 学校名:沖縄県立知念高等学校 対象:1年9組(男子20名、女子20名、計40名) 指導教諭:瀬底 正祥 印 授業者 :神谷 綾乃 印 教科書:「高等学校 国語総合」 数研出版 1 科目名・単元名 2 単元の目標 歌物語 『伊勢物語』 「筒井筒」 登場人物の心情と心情の推移を表現に即して読み味わおう。 ・ 【関心・意欲・態度】 文章に描かれた人物、情景、心情などを表現に即して読み味わおうとする。 ・ 【読む能力】 文章に描かれた人物、情景、心情などを表現に即して読み味わっている。 ( 「国語総合」の「C読むこと 内容(1)指導事項」のウ) ・ 【知識・理解】 文や文章の組立て、語句の意味、用法及び表記の仕方など理解し、語彙を豊かにしている。 ( 「国語総合」の〔伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〕 イ) 3 取り上げる言語活動と教材 言語活動:古典に表れた人間の生き方や考え方などについて、ペアやグループ学習を通して自分の考 えを持って話し合う。 (「国語総合」の「C読むこと 内容(2)言語活動」のウ) 教材:数研出版「高等学校 国語総合」 「筒井筒」 4 『伊勢物語』 単元について (1)教材観 本教材の『伊勢物語』は、和歌を中心とした歌物語である。和歌と物語とが密接に結びついて物語が 展開していく。歌物語の特徴をおさえさせながら、物語においての和歌の働きについても考えさせてい きたい。また、登場人物の心情が和歌に表現されているので、和歌の読み取りを通して登場人物の心情 の推移を読み味わせていきたい。 (2)生徒観 対象学級である1年9組は、明るく活発な生徒が多い学級である。授業中、疑問などがあれば積極的 に質問するため、疑問や気づきを共有しやすい環境となっている。一学期には、古文に慣れ親しむため、 音読を重点的に取り入れることや用言の活用の定着を図ってきた。用言の活用に関しては定着が不十分 なため、授業や課題を通して適宜確認していく。助動詞については、意味を理解させることで、文意を 適切に捉えさせることに繋げていきたい。 (3)指導観 本教材は男女の恋愛、結婚といった生徒が関心を持ちやすいことを描いた作品である。授業の中で、 当時の結婚の形態についても併せて確認していきたい。また、生徒の中には古典に対して苦手意識を抱 いている生徒もいる。そのため、時代が変わっても人の心の動きは変わらない部分もあることを学び、 古典を身近なものとして感じさせたい。そして、ペアやグループ学習を取り入れることで、互いの読み 方、考え方の違いに気付かせ、物事を多面的に捉える態度を育みたい。 5 単元の具体的な評価規準 関心・意欲・態度 読む能力 登場人物の心情と心情の推移を表現に 即して読み味わおうとしている。 登場人物の心情と心情の推移を 表現に即して読み味わう。 知識・理解 文や文章の組立て、語句の意味、用法 及び表記の仕方などを理解し、語彙を豊 かにしている。 6 単元の指導と評価計画 次 1 (5時間計画) 学習活動(学習形態) 言語活動に関する指導上の留意点 ・伊勢物語について確認する。 ① (一斉) ・国語便覧を活用させる。 具体的な評価規準と評価方法 【評価規準】 ・語句の意味、用法を理解し、 (成立、ジャンル、構成など) 語彙を豊かにしている。 ・全文を音読する。 (一斉・個人・ペア) ・歴史的仮名遣いを確認した上で 音読させる。 (知識・理解) 【評価方法】 ・学習プリントの記述と行動 の観察により行う。 2 ・第一段落を音読する。(一斉・個人・ペア) ・歴史的仮名遣いを確認した上で ② ・登場人物の状況を確認し、登場人物の心情を 読みとる。 音読させる。 (個人・ペア) ・登場人物の心情と心情の推移 を表現に即して読み味わお ・和歌が誰から誰に対して送られたのかを確認 ・和歌が重要な役割をすることを し、物語での和歌の働きを考える。 【評価規準】 うとしている。(読む能力) 確認する。 【評価方法】 (個人・ペア) ・学習プリントの記述と行動 ③ ・第二段落を音読する。 (一斉・個人・ペア) ・男と女の生活状況をふまえた上 本 ・男が行き通う所ができた理由を考える。 の観察により行う。 で考えさせる。 (個人・一斉) ・当時の結婚の形態について確認 時 ・女が男を快く送り出した理由を考える。 する。 (個人・グループ) ④ ・和歌が誰から誰に対して送られたのかを確 認し、物語での和歌の働きを考える。 ・和歌の修辞法について確認す る。 (個人・ペア) ・女が詠んだ和歌を通して男の心情が変わっ ・女の詠んだ和歌や女の様子から た理由を考える。 3 ⑤ (個人・グループ) 考えさせる。 ・自分が女の立場であったら、男の行動につ ・これまでの話の流れを再度確認し いてどのように考えるかグループで話し 合う。 た上で、考えさせる。 (個人・グループ) 【評価規準】 ・グループ学習に意欲的に参 加し、異なる立場から読み を深めようとしている。 ・男と女が夫婦の危機を乗り越えた後の展開 ・当時の人々の恋愛の仕方、結婚の (河内の女の今後)について確認する。 (一斉) (読む能力) 在り方について、再度確認する。 【評価方法】 ・学習プリントの記述と行動 の観察により行う。 【 「努力を要する」状況(C)の生徒への配慮】 1次:歴史的仮名遣いで気をつける箇所を確認する。 2次:現代語訳をする際、文脈にふさわしい意味を選ぶことができているか確認する。読みとりの際、 着目すべき語句や表現に線を引かせた上で考えさせる。 3次:他の生徒の意見を聞いて、共感できること、考えたこと、気付いたことを学習プリントに書く よう促す。 7 本時の目標 女が男を快く送り出した理由を表現に即して考える。 8 導入 5分 展開 本時の展開 (3時間目/全5時間) 学習活動 留意点 ①前時の授業内容の確認 ①教科書、学習プリントをもとに再確 をする。 ①第二段落を音読する。 40 分 形態 評価 一斉 認するよう促す。 ①歴史的仮名遣いの確認をした上で 音読させる。 一斉 個人 ペア ②男と女のそれぞれの状 況について確認する。 ②経済的な面で変化があったことを 一斉 【評価規準】 ・男が行き通う所ができ おさえさせる。 たことと女が男を快 ③当時の結婚の形態につ ③一夫多妻、通い婚の説明をする。 一斉 く送り出した理由を 表現に即して考えよ いて確認する。 うとしている。 ④男が行き通う所ができ た理由を考える。 ⑤女が男を快く送り出し た理由を考え、グルー ④ 男と女の生活状況をふまえた上 で考えさせる。 ⑤当時の結婚の形態について確認 したことをもとに考えさせる。 個人 (読む能力) 一斉 個人 【評価方法】 グループ ・学習プリントへの記 述と行動の観察によ プで話し合う。 り行う。 ⑥いくつかのグループの ⑥他の生徒の意見を聞いて、自分との 代表者にグループで出 相違点、気付いた点を学習プリント された意見を発表させ に記入させる。 グループ る。 まとめ 5分 ①本時の内容を振り返 る。 ②次時の予告を聞く。 ①本時の学習内容を学習プリントを 見ながら確認させる。 一斉