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実施報告書 - 公益財団法人キープ協会

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実施報告書 - 公益財団法人キープ協会
実施報告書
2014 年2月
第6回つなぐ人フォーラム実行委員会
公益財団法人キープ協会
目次
実行委員長挨拶
実施概要
3日間の流れ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6
実施報告
1日目:10 分間プレゼンテーション
2日目:45 分間プログラム
3日目:2.5 時間ワークショップ
実行委員と運営スタッフ一覧
1
・・・・・・・・・
8
・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・
30
・・・・・・・・・・・・・・・
34
●実行委員長挨拶
第6回つなぐ人フォーラム実行委員会 実行委員長
中西 紹一
(有限会社プラス・サーキューレーション・ジャパン代表/
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科特任准教授)
2014年2月14日から16日にかけて発生した、山梨県および関東一円で発生した記録的な大雪(平成26年豪雪)
により、開催そのものが危ぶまれた第6回つなぐ人フォーラムでしたが、実行委員会の想像をはるかに超える
130名超の参加をいただき、盛会をもって終えることができました。参加者の皆様、ご協力いただいたスタッフや
ボランティアの皆様、キープ協会の皆様、協賛社の皆様、そして実行委員の皆様、本当にありがとうございまし
た。まずは皆様に御礼申し上げます。
振り返れば昨年3月、つなぐ人フォーラム実行委員長の小林毅さんが急逝され、つなぐ人フォーラムの開催そ
のものが危ぶまれた中、第6回つなぐ人フォーラムがこれまで以上に盛会で終えることができたことに、感慨深
いものを感じます。
参加体験型環境教育に関わるインタープリターの方々を中心に、2008(平成20)年開催された第1回つなぐ人フ
ォーラムの参加者を思い起こせば、今回の参加者プロフィールはこれまでになく多種多彩であり、個性的で魅
力的な『つなぐ人』が清里の地に会した印象を持ちました。
現在、『つながりをつくる』ことの重要性は、あらゆる社会的局面で明示されるようになり、次代を創造するキー
ワードとして位置づけられつつあります。ただし、社会の多様な現場でつながりづくりを実践する『つなぐ人』に
焦点を当て、そのネットワーク構築を図ろうとする試みは、現在に至るまで決して多くはありません。そのような
状況下において、いち早く『つなぐ人』の重要性に着目し、彼らの『つなぐ』スキルを共有しながら、多様な可能
性を秘めた人的ネットワーク構築を図るつなぐ人フォーラムの活動は、ある意味、時代を牽引するものになりつ
つあるというのが、第6回つなぐ人フォーラムを終えての正直な感想です。
つなぐ人フォーラムで構築されたつながりが、やがては社会関係資本として成熟し、社会をより良い方向に向
けていく礎になることこそ、つなぐ人フォーラムに関わる全ての方々の願いだと思います。そしてそれこそが、昨
年逝去された小林毅さんの、このフォーラムを立ち上げた理由に違いありません。この意味でも、つなぐ人フォ
ーラムの継承は、小林毅さんの想いの継承に加え、明確な社会的意義を有したものに違いありません。
皆様、『つなぐ人フォーラム』という場の意味と社会的意義を踏まえ、このフォーラムの活動が継承できるよう、
今後ともご支援、ご協力いただければ幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
2
「一人ひとりの想いを社会につなぐ」
第6回つなぐ人フォーラム実行委員会 実行委員長
高橋真理子
(星空工房アルリシャ代表/山梨県立科学館天文アドバイザー)
2014 年 2 月 14 日から降り始めた雪は、観測史上初の大雪を山梨県にもたらしました。それから 18 日あたりま
で、山梨は陸の孤島となりました。つなぐ人の開催も一時危ぶまれましたが、キープ協会のスタッフの献身的な
雪かき作業や準備作業のおかげがあり、また、中央線特急は 18 夜に復旧、小海線は前日の 21 日に復旧、と
いうこれまたアブナイ橋を渡りつつも、「恵まれた」中で、全国津々浦々から、たくさんの参加者が集い、無事に
開催できたこと、心から感謝したいと思います。
「つなぐ人フォーラム」が生まれたのは、環境教育分野のインタープリターと、他分野、ことミュージアムなど施
設でのインタープリターとの交流を増やしたい、という想いからでした。けれども、インタープリターという言葉に
限定せず、「つなぐ人」という言葉を使ったこと、実行委員も当初から、デザインや企業や広告や・・さまざまなジ
ャンルから集っていたこと、そのことが、「つなぐ人」をどんどん多様化させる要員となり、6 回を経た今、言葉通
りに多・異分野交流の場と成長してきました。単なる交流で終わらない、この場から沸き起こるつなぐエネルギ
ーは、年々増えているように感じています。
開催要項にも書かせてもらいましたが、現代社会の多くの課題は、「一人ひとりの働きや想いをどうやったら社
会にしっかりつないでゆけるだろうか?」ということに取り組むことで解決できるものが多いのではないかと感じ
ています。だから、「つなぐ人フォーラム」は「よりよく生きたいと願う想いを、誰かとともに活動に変えていくプロ
セス」でありたい、と思っています。
最後に、第 5 回まで実行委員長を務めてくださった小林毅さん、第 4 回から実行委員になられた渡辺保史さん
が、2013 年の 3 月と 6 月にそれぞれ急逝されました。まだまだやりたいことがたくさんあったお二人が逝ってし
まわれたこと、ほんとうに残念です。どちらも、一つの肩書きではとても言い表せない非常に幅広い、そしてい
い仕事をされてきた方々です。私たちは彼らの「ミーム」(文化的遺伝子)をうけついで、彼らの分も「つなぐ人」
活動を社会に広めていく使命を宿題として渡されたようにも感じています。
今回、ご参加くださった方々が、そこで出逢ったエネルギーをご自身に、そして周辺に還元されていることを切
に願っています。フォーラム開催にあたって、ご協賛してくださった皆さま、キープ協会スタッフの皆さま、ボラン
ティアの皆さま、何より、参加してくださった皆さま、みなさんに感謝いたします。ありがとうございました。
3
●実施概要
■名称: 第6回つなぐ人フォーラム
■日程: 2014 年2月 22 日(土)13 時 〜 2月 24 日(月)14 時
■場所: 公益財団法人キープ協会 清泉寮 (山梨県北杜市高根町清里 3545)
■主催:第6回 つなぐ人フォーラム実行委員、公益財団法人 キープ協会
■参加対象者:
「つなぐ人」という言葉にピンとくる方
これまでの参加者層では・・「地域や街の人々をつなぐ活動」「(野外などで)自然と人をつなぐ活動」「(博
物館などで)モノと人をつなぐ活動」「(サイエンスコミュニケーションなど)科学と人をつなぐ活動」「都会と田
舎をつなぐ活動」「仕事と人をつなぐ活動」「子ども達をめぐる多様な活動」他、メディアを通じて、医療・福
祉を通じて、建物・デザインを通じて・・・・などなど多様なジャンルの方が集まっています。
■意図・ねらい:
私たちは誰もが「幸せに、よりよく生きたい」という願いを持っています。その願いの中で、一人ひとりが役
割を果たしながら、さまざまな規模の集団ができ、社会が形成されてきました。けれども何故か、現代社会
においては、問題が山積み、多くの対立構造ばかりが目立ちます。専門性の深化と分業によって、一人ひ
とりの働きと社会や世界とのつながりが見えにくくなっていることと、現代社会が抱える多くの問題は、おそ
らく深いところで関係しています。
一人ひとりの働きや想いをどうやったら社会につないでゆけるのだろう?
「つなぐ人フォーラム」は、多ジャンルの中でつなぐ活動をしている人たちが集い、互いの経験や知恵を共
有することで、「よりよく生きたい」願いを活動に変えていくプロセスです。そのプロセスが、一人ひとりの体
にしみこめば、このフォーラムはその役割を果たせるのでしょう。
■参加者数: 140 名(実行委員、事務局、ボランティア含む)
■協賛: セイコーエプソン株式会社、J-POWER 電源開発株式会社、日能研、株式会社読売広告社
■後援:
一般社団法人 CEPA ジャパン
Green TV Japan
NPO 法人自然体験活動推進協議会(CONE)
日本環境教育学会
NPO 法人「持続可能な開発のための教育の 10 年」推進会議(ESD-J)
日本ミュージアム・マネージメント学会
公益社団法人日本環境教育フォーラム(JEEF)
日本エコツーリズムセンター
日本インタープリテーション協会
日本エコミュージアム研究会
4
■実行委員長:
中西 紹一
(有限会社プラス・サーキューレーション・ジャパン代表/
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科特任准教授)
高橋 真理子
(星空工房アルリシャ代表/山梨県立科学館天文アドバイザー)
■実行委員(50 音順、敬称略):
臼井 ちか
(アートプランナー/有限会社チカソシキ代表)
梅崎 靖志
(風と土の自然学校代表/日本エコツーリズムセンター共同代表)
小笠原 啓一
(独立行政法人産業技術総合研究所)
川廷 昌弘
(一般社団法人 CEPA ジャパン代表)
染川 香澄
(ミュージアム・アドバイザー/ハンズ・オン プランニング)
田井中 慎
(プロジェクトデザイン/株式会社 4CYCLE 代表取締役)
寺田 雅美
(科学コミュニケーター)
南良 知耶
(市民活動グループ/
三重県立博物館サポートスタッフ ユニバーサル・ミュージアムグループ代表)
林 浩二
(学芸員/千葉県立中央博物館)
古瀬 浩史
(株式会社自然教育研究センター取締役/日本インタープリテーション協会)
三原 重央
(協創 LLP/NPO 法人ブラストビート関西)
森 一彦
(275(つなご)研究所/関西学院大学大学院教授)
■事務局長:
川嶋 直
(公益財団法人キープ協会)
■サポートスタッフ:
丸山 高弘
(山中湖情報創造館(図書館))
■開催事務局:
中山 孝志
(公益財団法人キープ協会)
5
●3日間の流れ
1日目 2014 年2月 22 日(土)
12:00
受付
14:00
開会式・オリエンテーション
14:35
休憩 & 10 分プレゼンテーション①実施者打ち合わせ
15:00
10 分プレゼンテーション①
15:45
休憩 & 10 分プレゼンテーション②実施者打ち合わせ
16:00
10 分プレゼンテーション②
16:45
休憩 & 10 分プレゼンテーション③実施者打ち合わせ
17:00
10 分プレゼンテーション③
17:45
各種生活のご案内
18:30
休憩 & 部屋へ入室開始 & 45 分間プログラム実施者打ち合わせ
18:30
夕食
20:20
全体会① これまでの整理と明日への導入
21:25
交流会
【特別プログラム】
EPSON 映像空間『揺らぎリフレクション』へどうぞ
牧田優理(セイコーエプソン(株))
23:30
交流会 終了
6
2日目
2014 年2月 23 日(日)
7:00~9:00
やまねミュージアム早朝特別開館
7:30
朝食
9:15
45 分プログラム<1時間目> ( 10:00~
休憩 ・移動 )
10:20
45 分プログラム<2時間目> ( 11:05~
休憩 ・移動 )
11:25
45 分プログラム<3時間目>
12:10
昼食(お弁当)
13:20
45 分プログラム<4時間目> ( 14:05~
休憩 ・移動 )
14:25
45 分プログラム<5時間目> ( 15:10~
休憩 ・移動 )
15:30
45 分プログラム<6時間目> ( 16:15~
休憩 ・移動 )
16:35
45 分プログラム<7時間目> ( 17:20~
休憩 ・移動 )
18:00
夕食
19:50
全体会② 明日につなげる
20:40
交流会
【特別プログラム】
『星と私たちのつながりについて~宇宙を自由に旅しよう』
高橋 真理子(星空工房アルリシャ代表/山梨県立科学館天文アドバイザー)
23:30
3日目
交流会 終了
2014 年2月 24 日(月)
7:30
朝食
9:00
ゆっくりたっぷり 2.5 時間ワークショップ
11:30
休憩&移動
11:50
全体会③
12:30~ 立食パーティー
14:00
終了
7
●1日目:10 分プレゼンテーション
野球のベースにならってホールを区切った4つの会場を、「1塁」「2塁」「3塁」「本塁」と命名。
各会場で、1回 10 分×9 ラウンド、計 32 本のプレゼンテーションプログラムが行われました。
開始のゴングで各会場一斉にプレゼンテーションが始まり、終了のゴングと同時に参加者たちは次のラウンド
での希望会場へと移動する、というサイクルのくり返し。次々とプレゼンテーションが繰り広げられる、活気あふ
れる雰囲気の中、進行していきました。
1
2
【1塁】
【2塁】
【3塁】
食の
コミュニティデザインと
伝統的京町家の再生
津波がくれた
「つなぐこと」と
「もてなすこと」
三宅島の海で生まれた、
夢と悩み
西村 和代
(カラーズジャパン
株式会社)
山本 智子
(早稲田大学
日本語教育研究センター)
穴原 航太郎
(東京海洋大学 4 年)
やさしくて、
あたらしい暮らし、
岡山から
動物園教育でホットな
話題:保全心理学が
めざすこと
`ともに`の歩き方
河上 直美
(NPO 法人タブララサ)
並木 美砂子
(帝京科学大学)
北村 まさみ
(つくばバリアフリー学習会)
キープ協会
実習生の実態
婚活イベントは
エコツアーだ!
組織に所属し、
かつ自立した在り方。
起業家精神。
小野寺 浩詩
(公益財団法人
キープ協会)
五味 愛美
(五味五感企画)
興梠 高尚
(特定非営利活動法人
日本 MIT エンタープライズ
フォーラム)
里山に学ぶ
NPO マネジメント
~NORA の場合
自然学校で
日本と中国の
市民社会をつなぐ
ホールアース自然学校
の狩猟の取組
富士山モデル
ふくみみのエコツアーと
環境教育
松村 正治
(恵泉女学園大学)
朱 惠文
(日中市民社会
ネットワーク(CS ネット))
浅子 智昭
(ホールアース自然学校)
大堀 健司
(エコツアー&
環境教育ふくみみ)
環境人材。
環境教育で
人材を育成する
イルカやクジラとヒトを
つなぐ人
後藤 清史
(環境教育事務所
野の塾工房たまご)
森 恭一
(帝京科学大学
アニマルサイエンス学科)
3
4
5
電気と環境をつなぐ
「エコ×エネ体験
プロジェクト」
南 栄助
(J-POWER
電源開発株式会社)
想いをカタチへ
~ペーパークラフトで
伝えたい思い~
後藤 美帆
(Kei Craft)
8
【本塁】
6
7
【1塁】
【2塁】
【3塁】
【本塁】
エプソン「技術を活かし
た社会貢献活動」をご紹
介
あると役立つ!
エネ館流ペーパー
フォーマット大公開!
「つくる」と「伝える」
iPad で
子どものお話づくり
葛西臨海たんけん隊
感じる公園
ワークショップ
牧田 優理
(セイコー
エプソン株式会社)
染川 香澄
(ミュージアム・アドバイザー)
金澤 麻里子
(環境エネルギー館)
朝倉 民枝
(株式会社グッド・グリーフ)
宮嶋 隆行
(一般社団法人 葛西臨
海・環境教育フォーラム
事務局長・理事)
クンクンとサワサワの
くつろぎ時間
~ワークショップ~
長野県の進める
企業の森づくり
井上 尚子
(くんくんウォーク)
菅井 薫
(お茶の水女子大学
(非常勤))
小山 泰弘
(長野県林務部
信州の木振興課)
平井 研
(任意団体 海辺の教室)
古屋 絢子
(通訳ガイド
(英語・フリーランス))
アートコミュニケーター
とびラーになって
2 年経った
「つなぐ人フォーラム」が
きっかけだった
私の考えるつなぎ方。
教育と福祉。
人がつなげる博物館
~UMGの取組み~
小笠原 啓一
(独立行政法人
産業技術総合研究所)
川廷 昌弘
(一般社団法人
CEPA ジャパン)
三原 重央
(協創LLP)
南良 知耶
(三重県立博物館
サポートスタッフ)
被災地における
星つむぎの意味あい
博物館と
Heritage(遺産)を
考える
チカ活動って
地下活動?
高橋 真理子
(星空工房アルリシャ)
林 浩二
(千葉県立中央博物館)
臼井 ちか
(有限会社チカソシキ)
海辺の教室が
できるまで
~人生、七転び八起き~
日本と世界をつなぐ人
通訳ガイド
8
9
9
●2日目:45 分プログラム
清泉寮とその周辺施設も含めた6会場で、計 36 本の 45 分プログラムが行われました。
プレゼンテーション、参加型ワークショップ、クラフト、アクティビティ体験、ブレインストーミング、等々・・・内容も
進め方も多岐に渡る中、参加者・実施者ともに意見交換や情報交換が行われ、たくさんのつながりが生まれる
時間となりました。
会場
時間
(A) 新館ホール
外部専門家との
つなぎかたを考える
地域内“志金”
循環モデルへの挑戦
家庭でデマンドコントロ
ール!コンセントの
内側を知ろう
「自分ごと」
×「社会ごと」
=「しごと」
<何者か>になろう
ワークショップ
サメの SEX
「参加者をまきこみ&
つなぐ場づくり」を
考える
あたらしい
「芸術祭×地域」の
モデルを考えましょう
企業での
ワークショップ活用を
考える
4D
CSV の可能性
(企業と NPO の共創)
5D
寺社、信仰と旅、
その魅力
6D
簡単に分かる CSV
7D
7B
7時間目
コバさんについて
語ろう
6C
6B
6A
日本の食文化を
海外へ発信する
サイト作りを考える
5C
5B
5A
5時間目
4C
4B
「つなぐ」の未来・
フューチャー
セッション
3D
アース
コミュケーション
とは!?
半農半広告の
ワークスタイル
4A
6時間目
What's 郷土芸能?
―東北の
シシオドリを中心に―
3C
3A
4時間目
2D
2C
山伏って?
放送”で”つながる
3時間目
(D) 清泉寮
ハンターホール
環境コミュニケーション
を笑おう
2B
2A
2時間目
(C) 清泉寮
アンデレホール
1B
1A
1時間目
(B) 新館 黙想館
EPSON 映像空間
『揺らぎリフレクション』
へどうぞ
10
つながる
空間デザインとは?
会場
時間
(E) 八ヶ岳自然
ふれあいセンター
八ヶ岳ホール
1F
1E
1時間目
地域の特産品を
ジオってみよう!
つなぐ人で誕生!
タイム五感ワークショッ
プをプチ体験
2F
2E
2時間目
(F) 八ヶ岳自然
ふれあいセンター
特別展示ホール
皆のアイディアを
【つなぐ】ブレスト体験
3F
3E
地方を
元気にするために
私たちにできること
3時間目
「市民の学び」を
育む場づくりを考えよう
建物を見て
てくてくトーク
(つなぐバージョン)
4F
八ヶ岳ふれあい
センターの展示を
みんなで
一緒に見ようよ!
4時間目
5E
5時間目
6F
来たれ!
水上飛行機乗り!
水上飛行機に
今後の夢を乗せて
「自分たち事」を
つないでいくために ②
7E
7時間目
For Pray
~祈りで繋がる
ヒト×ヒト~
「自分たち事」を
つないでいくために ①
6E
6時間目
5F
「自分たち事」を
つないでいくために ③
7F
島へおかえり
11
1A
外部専門家とのつなぎかたを考える
実施者: 田井中 慎(株式会社4CYCLE)
【概要】
長年に渡り広告業界で働く田井中さん。企画を立て方や実際に広告を作るときの流れなどを、本人が携わっ
た案件を例に話した。様々な分野の専門家と関わりあう中で田井中さんが必要だと感じていることが、“「専門
性」を疑う“ことと、“「専門性」を再編成する”という作業だ。例えば漁師。彼らは漁の専門家であるだけでなく、
海と生き物の専門家でもあると考えることができる。専門性の可能性を広げるというこの考え方は、個人だけ
でなく団体や企業にも当てはまる。
田井中さんの所属する「株式会社 4CYCLE」では、ホームページなどを作っていない。人と直接会って「つなぐ」
「つながる」ことを大切にしているからだそうだ。
▲広告会社での経験を含め自己紹介する田井中さん
▲株式会社 4CYCLE で関わった具体事例を紹介
2A
放送”で”つながる
実施者: 菅原 健一(NHK エンタープライズ)
【概要】
NHK 番組ディレクター兼プロデューサーとして働く菅原さんによる、放送“で”つながる「人と人」について考える
ワークショップ。全国の農業高校生と被災者の産業事業者をつなぎ番組化した具体例をふまえて、“放送でつ
ながること”について参加者とディスカッションが行われた。「放送でどんなふうにつながれば、より良い日本に
なれるか?」「どんな連携があったら面白いか?」という菅原さんからの投げかけにも刺激されながら、参加者
からは、日本人と日本のよさ(文化・政治・宗教 etc.)をつなぐ、ジャンルの違う番組と番組をつなぐ(番組間の
情報提示や、つなぐツールの開発)など、さまざまなつながりについての意見が出された。
▲放送によって「人と人」をつないだ事例について紹介
▲“放送でつながること”についてディスカッション
12
3A
半農半広告のワークスタイル
実施者: フジノ ケン(株式会社 4CYCLE)
田井中 慎(株式会社 4CYCLE)
【概要】
「半農半X」とは、自分の好きなことや得意なこと「X」を仕事にしながら農業も行うというライフスタイルのことであ
る。豪雪で有名な新潟県津南町を拠点に「半農半広告」を実践しているフジノさんが、地域ブランド化や地域と
企業の協働を手がけるかたわら小さな田んぼで米づくりを楽しむライフスタイルの実態と魅力について語った。
フジノさんと同じ「株式会社 4CYCLE」で働く田井中さんの話は、「半農半X」の人を組織で生かすにはどうすべき
かというもの。本社のある東京とフジノさんの暮らす新潟とは物理的な距離があり、仕事をする上では不利と思
われがちだ。しかし「半農半X」の人は会社の枠にとらわれず、違う視点で物事を見ることができるため、組織に
とってプラスに働くことも多い。そのことをぜひ知ってもらいたいと語った。
▲フジノさんの話に多くの参加者たちが聞き入った
▲津南町での生活について語るフジノさん
4A
地域内“志金”循環モデルへの挑戦
実施者: 木村 真樹 (一般財団法人あいちコミュニティ財団 )
【概要】
愛知県初の NPO バンク「momo」と愛知県初の市民コミュニティ財団「あいちコミュニティ財団」は、「地域内“志
金”循環モデル構想」を見据えて「お金の地産地消」を推進している。これらに携わる木村さんによる、問題解
決のためのひとつのツールとしてある「お金」について考えるワークショップ。
地域のお金が地域で消費されるにはどうしたらいいか、問題を解決するために集まった NPO がどのように資金
を調達していくか。実施者の生い立ちから NPO バンク設立にいたるまでのみちのりを映画にして流しながら、循
環していくお金の流れについての構想を参加者に語り、参加者同士でディスカッションを行った。
▲参加者同士でのディスカッションの様子
▲地域内“志金”循環モデルにとは?
13
5A
「自分ごと」×「社会ごと」=「しごと」
実施者: 西村 仁志 (環境共育事務所カラーズ)
西村 和代 (カラーズジャパン株式会社)
【概要】
「自分ごと」×「社会ごと」=「仕事」。これは社会の問題を自分のこととして考え、それを「うごき」や「かたち」に表
現することで仕事になっていくという意味の公式である。
プログラムでは、参加者が実際にこの公式に当てはめて社会の問題を考えた。まず、社会の中で自らが解決し
たいと思う問題を 1 つ挙げた。その後、似た問題を挙げている 2~3 人で集まり、それをどう仕事にしていくかを
ディスカッションし、結果を発表した。一見関係が無いように見えた問題も、話し合ううちに必ず「つなぐ」ことがで
きた。社会の問題は全てどこかでつながっている、そのことが実感できる内容であった。
▲「ソーシャルイノベーション」について語る
▲社会の中で気になっていることを紙に書き出して発表
6A
サメの SEX
実施者: 沼口 麻子(シャークジャーナリスト)
【概要】
サメブームが予測される 2014 年。今、日本で巻き起こっているサメブームの前兆と誰も知らないサメの生殖に
ついて熱く語る 45 分間。
何も見ずにサメの絵を描いてみたり、「サメはどうやって交尾するか?」「サメはどうやって子どもを産むか?」に
ついてグループで想像しながら話し合いをしたりする作業を通じて、日本国民のシャーキビリティ(サメに対する
理解度)向上をはかるためのワークショップが行われた。参加者たちは、サメの知られざる生殖・繁殖について
想像したり、周りの人と話し合いをしたりすることで、サメについて語ることの楽しさを感じる時間となった。
▲サメの交尾の仕方についてグループの考えを共有
▲サメの身体の構造について
14
1B
環境コミュニケーションを笑おう
実施者: 森 高一(日本エコツーリズムセンター)
【概要】
“環境”がテーマだと「カタく」「マジメに」「正しく」しなくちゃいけないというイメージが先立つが、人と人とのコミュ
ニケーションには「にこり」や「くすり」も必要。それを目指したのが今回のワークショップ。
参加者は2~3人ごとにグループになり、エコツアーカフェの企画を考えてみた。どこかに「笑い」のエッセンスを
盛り込むことを条件にして、タイトル・内容・ゲストをまとめてみると、出てきたアイデアは環境という枠にとらわ
れることなく、「天秤カフェ」「大豆カフェ」「メタボカフェ」などユニークなカフェ企画がたくさん。企画内容だけでな
く、最後のプレゼン時も笑顔があふれる楽しい時間となった。
▲エコツアーカフェ企画を熱く議論
▲エコツアーカフェの具体例を紹介する森さん
2B
山伏って?
実施者: 坂本 大三郎(無所属)
【概要】
古くから山は聖地であり特別な場所だと考えられ、山・自然と人をつなぐ役割を持っていたのが「山伏」であった。
そんな山伏の存在について考えるワークショップ。山伏との出会いのきっかけとなった学生時代の山伏修行の
話に始まり、山伏の歴史とその存在について紹介。歴史の中では山伏が人々と自然を繋ぎ、文化を広める役
割もしており、神でも鬼でもある“なまはげ”との深いつながりも交えながら、山伏が日本文化を背負っていたこ
とが語られた。
山伏の世界では、自己の心と体に向きあうためにまず己の事を知る。その手段として、家でもできる催眠療法
も紹介された。己を知ることで初めて己と向き合うことが出来る、と結んだ。
▲山伏の世界観を熱く語る坂本さん
▲非日常感あふれる話に皆聞き入った
15
4B
家庭でデマンドコントロール!
コンセントの内側を知ろう
実施者: 北原 まどか(特定非営利活動法人森ノオト)
【概要】
3.11 以降よく聞くようになった「コンセントの外側」という言葉をきっかけに、我が家のエネルギーの「減らせる」
「なくせる」「シェアできる」「必要」を知ろう!というワークショップ。
身近だけれどあまり知らない電気の基礎を学んだ後、参加者それぞれが普段使用している家電を可能な限り
挙げていき、それぞれの消費電力を知る。そして、グループで話し合いながらこれらを『必要なもの』『変えられ
る(つくれる)もの』『減らせるもの』『なくせるもの』に分類。本当に必要なもの、減らせるものについて具体的に
吟味するきっかけとなり、「無理」「無駄」の整理をエコにつなげていくために、ライフスタイルの改善に向けた議
論へとつながった。
▲分類した電力から、エコにつながるアイデアを探った
▲普段使っている家電を書き出してみる
5B
<何者か>になろうワークショップ
実施者: 森 一彦(275研究所主任研究員)
河田 泰英(株式会社ログワークス)
【概要】
自分が<何者か>であるために、<何か>を持つ自分を発見しよう!という Self-Branding ワークショップ。
まず、参加者各自が 1 人 1 枚名刺を作成し、自分の立ち位置・役割を固有名詞化する作業を行った。次に、
作成した名刺を持ってステージに上がって、プロジェクトができそうな人を探してグループになり、どんなプロ
ジェクトができそうか話し合った。
“自分が<何者>であるか”を可視化することにより新たなつながりが生まれ、とても面白いプロジェクトがい
くつも誕生。中にはすぐにでも実現できそうなプロジェクトもあり、まさに「つなぐ人」を実践する時間となった。
▲集まったメンバーが熱心に議論を交わす
▲名刺作成によって情報共有を促す
16
6B
「参加者をまきこみ&つなぐ場づくり」を
考える
実施者: 梅崎 靖志(NPO 法人日本エコツーリズムセンター)
【概要】
参加型の場づくりにおいて、“参加者をいかに巻き込むか”が重要なテーマになってくる。そのための工夫や技
術について皆で考えるのがねらい。
「人と関わるうえでどのようにすればうまく巻き込める工夫を意識して行なっているか」を参加者に問いかけ、参
加者は巻き込む工夫や巻き込まれた経験をポストイットに記入し、シェアをした。その後、梅崎さんからの視点
として“「つなぐ場」にするための3つの工夫”が紹介された。それは「小グループによるシェア」「模造紙等への
掲示」「身体を動かす」ものである。人と人とをつなぐための工夫は様々ある。ほんの少し変化をもたせれば、
「場」が活性化する。今後もいい関係作りにつなげていってほしいとまとめられた。
▲各自が人を巻き込む工夫をポストイットで共有
▲「身体を動かす」を皆で実践!
7B
EPSON 映像空間『揺らぎリフレクション』
へどうぞ
実施者: 牧田 優理(セイコーエプソン株式会社)
染川 香澄(ミュージアム・アドバイザー) 山本 明彦(エプソン)
【概要】
揺らぎながら、つなぐ人フォーラムの時間をゆったり振り返ってみませんか?ということで、ここまでの 6 時間頭
をフル回転させて疲れた心と身体を「揺らぎ」の中でリフレッシュさせる時間。とても柔らかい半透明の布を天井
から繭状に一周垂らし参加者はその中へ。すると、プロジェクターによって布に照射されたクラゲや魚がゆらゆ
らと漂い、参加者は心地よい世界観の中に包まれた。わずかな風にもゆらめく布と映像の空間の中で、参加者
たちは今回のつなぐ人フォーラムの感想などをゆったりと語り合った。最後には「揺らぎ」の今後の活用法につ
いて、実際に体験した立場ならの意見(医療現場での使用の可能性など)が話し合われた。
▲「揺らぎリフレクション」を紹介する山本さん
▲映像空間に包まれてリラックスしながらのお話
17
2C
What's 郷土芸能?
―東北のシシオドリを中心に―
実施者: 小岩 秀太郎((公社)全日本郷土芸能協会)
【概要】
郷土芸能がなぜ昔も今も必要とされ伝えられてきたのか、そして次代に何を伝えていくのか・・・東北を代表す
る郷土芸能「鹿踊(シシオドリ)」伝承者によるレクチャーと本物の装束や太鼓の体験を通して考えた。
バラエティ溢れる日本の郷土芸能。大人数で踊るものから一人で踊るものまで様々な形式があるが、その中で
も一人で踊るものは東の方にしかない。東北でも地域によっては流派が違いそれぞれにくせがあること、東北
ではシカを食用ではなく被り物の一部に使用するために捕獲していたことなどについてのレクチャーの後、実際
にシシオドリを披露し、踊りの意味の説明を行なった。最後は、地域との関わりや「芸能は古いだけではない」
をどのように伝えて行けば良いのか、参加者とディスカッションを行なった。
▲シシオドリ披露中
▲郷土芸能と地域の関わりについて皆で考えた
3C
アースコミュケーションとは!?
実施者: 上田 壮一(一般社団法人 Think the Earth)
川廷 昌弘(一般社団法人 CEPA ジャパン)
【概要】
ネイチャーコミュニケーターがあるならアースコミュニケーターがというものがあっても良い、という主催者の想
いのもと、理想的なアースコミュニケーションセンター(以下 ECC)について参加者と一緒に考えるプログラム。
まず主催者の想いと共に ECC のイメージや既存の似たような施設の紹介を交えた 20 分程のスライドを共有
した。その後、「自分がこのプロジェクトに関わるとしてどんな発想ができるか?」というテーマでグループごと
に、組織や空間、つなぎ方、ビジネスモデルなど具体的に議論。「ECC がこんな場所になったら良いな」という
思いを発表し合う中で、足湯つき・テナントビジネス・駆け込み寺などの興味深いキーワードが多く挙がった。
▲想いを語る上田さんと川廷さん
▲グループごとに議論する様子
18
4C
日本の食文化を海外へ発信する
サイト作りを考える
実施者: 平井 俊旭 ((株)Smiles)
【概要】
Soup Stock Tokyo を手掛ける(株)Smiles で働く平井さんによる、日本の食文化の発信方法について考えるワ
ークショップ。日本の食文化を海外へ発信するための取組みの中で、地域との繋がりの視点を常に持つことの
大切さを紹介し、地域の良いところを活かしきれていない現状を嘆いた。それは「食」についての考えが疎かに
なっている事も一因と考えていると言う。食文化の発信と地域連携の良い例として、「アート×食」に視点が置
かれている千葉県房総の小湊鉄道でのお弁当を取り上げ、発信力が生まれた実績も紹介。最後は、食を通じ
て取組みを発信するためにどのようなきっかけ作りが考えられるか、参加者同士でディスカッションした。
▲平井さんより食文化の発信についての現状が説明された
▲食を通じた取り込みの発信について議論
5C
コバさんについて語ろう
実施者: 古瀬 浩史(自然教育研究センター)
実行委員有志
【概要】
昨年まで、つなぐ人フォーラムの実行委員長を務められたコバさんこと、小林毅さん。急逝されてから約1年
が経った今、コバさんとの思い出やこれからについて語ろうという企画。
コバさんのことを全く知らない参加者の方もいたので、コバさんの笑顔の写真がたくさん詰まったスライドと共
に略歴紹介から始まった。その後参加者の皆様とコバさんとの思い出をシェアリングする中で、コバさんに関
する質問も寄せられ、みんなで改めて考えるといった時間も設けられた。それらのエピソードをもとに、インタ
ープリテーション関連の資料や本の有効活用、日本インタープリテーション協会の法人化など、「コバ構想」と
題したコバさんが生前に考えられていたと思われることをまとめ、本プログラムは幕を閉じた。
▲コバさんの思い出深い言葉をシェアリング
▲思い出いっぱいの写真と共に略歴を振り返る
19
6C
あたらしい「芸術祭×地域」のモデルを
考えましょう
実施者: 宮本 武典(東北芸術工科大学准教授)
【概要】
宮本さんがプログラムディレクターを手掛ける「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ 2014」の初開催を前に、
震災後の東北で期待される芸術祭の風景+その役割について意見交換するのがねらい。地域×芸術プロジェ
クトが全国で行われているが、“東北で期待される”芸術祭の風景とその役割はどのようなものがあるのか。
「山形ビエンナーレ」は観光振興ではなく、「教育」的視点に位置づけられており、ビエンナーレ自体は「教材」と
なっている。そこでは「みちのおくラボ」「アートフェス」「食の提案」などのコンテンツが予定されている。これら開
催の企画に対して、参加者による「外からの視点」での意見を求めた。参加者からは「作家の思いが伝わって
来ないアートがある」「商業主義の考えが多いなど」の率直な意見が出された。
▲芸術祭への構想を語る宮本さん
▲「芸術祭×地域」について意見交換
2D
「つなぐ」の未来・フューチャーセッション
実施者: 有福 英幸(株式会社フューチャーセッションズ)
【概要】
現代社会における複雑な問題を解決するために具体的アクションプランを生み出す「フューチャーセッション」。
この手法を通じて、ワクワクする未来に向けたアクションを共創・体験するのが本プログラムの目的。
「つなぐ」ことを生業としている人々を焦点に置きながら、今起こりつつある変化の兆しをグループに分かれてア
イデアを出し合った。出てきたアイデアを収束させながら、「組織の崩壊が進む / 進まない」という 2 つの対立
軸からなる未来シナリオを選定し、「つなぐ」人の役割についてディスカッションを進めていった。本来のフューチ
ャーセッションならばさらに未来シナリオを増やしていくが、時間の都合上 1 つの未来シナリオの骨組みを描くま
でにとどまり、その後のセッションの流れを説明しながらプログラムは終わりを迎えた。
▲出てきたアイデアを発表し、共有し合った
▲未来シナリオについて熱い語り合い
20
3D
企業でのワークショップ活用を考える
実施者: 林 省吾(富士通株式会社)
【概要】
企業で様々なワークショップに取り組まれている林さん。プログラムでは、現在林さんが抱える不安、対話の場
への壁やこれまで行ってきたワークショップの事例を紹介された。「カタルタ」という接続詞の書かれたカードを
用いたアイスブレイクや、「Word Train(連想ワーク)」を取り入れながら、参加者と一緒に、企業でのワークショ
ップの一部を体験しながら活用を考えた。Word Train では、 “自由な”に不自由を感じる人もいるが、もっと自
由になっていいのだと語った。具体的な行動につなげるには、オーナーや研究者、事業のお金を管理する人、
外からの視点とプロを混ぜるなど、様々な立場の人を巻き込んでワークショップを行うことが大切だとまとめた。
▲「カタルタ」で参加者同士自己紹介
▲ワークショップのポイントについて皆真剣に聞き入る
4D
CSV の可能性(企業と NPO の共創)
実施者: 原 裕(株式会社エンゲージメント・ファースト)
【概要】
近年、企業のマーケティングや経営の手法としての CSV(Creating Shared Value:共有価値の創造)が重要視さ
れ出している。また、CSV は日本において、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の「三方良し」として江戸時
代から商人の心得として存在していた。こうした CSV の具体的な事例を交えながら、共有価値の創造について
考えを働かせていった。一通りの解説を終えた後、「この企業はこれをやるべきだ」というテーマで小グループ
に分かれて話し合い、どのような話題が出たのかを全体でシェア。「ブラック企業にいいことをさせる」などユニ
ークなアイデアが挙がった。最後に実施者である原さんが「来年も(このような話題を)続けて考えていきたい」
と述べてプログラムは終了した。
▲「この企業はこれをやるべきだ」を話し合い
▲CSV の事例について説明する原さん
21
5D
寺社、信仰と旅、その魅力
実施者: 中西 裕二(日本女子大学人間社会学部)
中西 紹一(プラス・サーキュレーション・ジャパン)
【概要】
日本百観音霊場が好きな中西さんから、究極のビジネスモデルである「巡礼・参詣の経済効果」のお話。「日本
の観光史における寺社参詣のポジション」「かつての日本宗教史のモデル~近年の日本宗教史のモデル」に
ついての話、長野の善光寺は7年に1回好景気がくる事、旅館の始まりは宗教者である事、博多の厄八幡では
氏子を辞めて厄除けで売り出そうと言っていること等など・・・他にも多くの神社の具体事例を交えながらお話し
があった。最後に、『地域活性化の価値転換→地域を活かすのもいいが、伝統とずれていてもかまわない。枠
組みにとらわれず柔軟に考える。』という話を聞き、参加者3~4人でプログラムの感想を共有した。
▲神社についてのお話しの様子
▲プログラムの感想を話し合う参加者たち
6D
簡単に分かる CSV
実施者: 中西 紹一(プラス・サーキュレーション・ジャパン)
【概要】
最近よく耳にする CSV(Creating Shared Value)。CSR の次の概念とされる CSV について具体的事例を紹介し
ながら講義が行われた。生活者や社会と価値を共有することこそ CSV にとって必要である。「ペットボトルをリ
サイクルする」という価値に加え、「リサイクルしキャッシュバックを得る」という価値を共有する。CSV ではさら
に第 3 の選択肢として「リサイクルして寄付をする」という価値を共有している。こうした選択肢が用意されてい
ることによって、CSV が成り立つのである。一通り CSV についての講義を終え、こうした一歩踏み出した第 3
の選択肢を考えてみるディスカッションを行い、最後にその話題を参加者同士で共有し合った。
▲第 3 の選択肢について話し合った内容を共有
▲CSV について話す中西さん
22
7D
つながる空間デザインとは?
実施者: 中西 紹一(プラス・サーキュレーション・ジャパン)
【概要】
つながる空間デザインの特徴は何か?その特徴について参加者同士のグループで話し合ってみたところ、火
の周り、アルコール、良いノイズ、車の中、ベランダなど、いわゆる“心のリミットが緩んでいる状態”が多く挙が
った。次に、中西さんから“ラーニング・コモンズ”と呼ばれている学習空間をヒントに具体事例が紹介された。
学習のスタイルに合わせて空間をつくっている東京大学福武ホールや、Google オフィスの写真をパワーポイン
トで見ながら、つながる空間デザインについてさらに具体的に考えた。最後は、つながる空間デザインを作ると
きの4つのポイントをまとめてプログラム終了となった。
▲「つながる空間デザイン」の特徴について話し合い
1E
▲4つのポイントをまとめる中西さん
つなぐ人で誕生!
タイム五感ワークショップをプチ体験
実施者: 肥後 道子(一般社団法人日本ダイバーシティ推進協会)
南良 知耶(三重県立博物館サポートスタッフ)
井上 尚子(くんくんウォーク)
【概要】
「第 5 回つなぐ人フォーラム」で結成された「タイム五感プロジェクト」メンバーによる、時を五感で味わいつくす
ワークショップ。
参加者はアイマスクをつけて、各自が持つメダルのにおいをたよりに同じにおいのグループを作ったり、もらっ
たプレゼントの中身や箱の形を感触や香りや味だけで当てる体験をした。視覚以外の五感を解き放ち、五感
を使って得た情報を使って人と協力し合う(=つながりを築く)事を大切にしたワーク。その後のグループでの
フリートークは皆話し合いが盛り上がり「時間が足りない!」と言う人が多く、実施者は、今後もその思いをエ
ネルギーにしてどんどん自分から繋がっていってほしいと語った。
▲去年「タイム 5 感プロジェクト」を結成した実施者たち
▲においだけをたよりにグループ作りに挑戦!
23
2E
皆のアイディアを【つなぐ】ブレスト体験
実施者: 池山 敦(アイディア・ラボ〔β〕)
【概要】
独りの天才より複数の凡才。個人の可能性をつなぐブレスト(ブレインストーミング)はどの組織にも必須のツー
ル。この強力なツールの効果的な使い方を知り、つながらない「残念なブレスト」から卒業できる 45 分間。
まずは残念なブレストの原因として、発散と収束が同時である、安心して発言できる場でない、誰のアイディア
かにこだわる、の 3 つを挙げた。次に、ブレストのルールを考えるための 2 つのゲームを体験。1 つ目の「無関
係ゲーム」は、お互いに無関係なことを言い合う、2 つ目の「未来予想ゲーム」は、ある未来を予想した設定を引
継ぎながら発言していく、という内容だ。その後、グループを変えて簡単なブレストを参加者同士で実践し、最後
にまとめとして、ブレストで重要なルールがゲーム内容と照らし合わせながら説明された。
▲6 人グループでブレストを実践中
▲ブレストの思考法についての説明
3E
地方を元気にするために私たちにできること
実施者: 浅見 雅之(人・まち・住まい研究所)
【概要】
人口減少が続き地域を維持することすら難しくなる日本の地方・・・実はこれは、日本の将来の姿の先取りでも
ある。地方を維持する必要はあるのか?維持するにはどうしたらいいかを考える 45 分間。
限界集落ではどのようなことが起こっているのか、その現状を話された後、「小規模集落はなくなっても良いか」
「故郷の町がなくなったらどう思うか」「集落をなくして町に住めという意見をどう思うか」「人口減少が明確な集
落はどうしたらいいか」という4つの疑問に答える切り口で、皆が幸せに暮らすことができる地域のあり方につ
いて参加者全員で想いやアイデアを出し合った。浅見さんは、「効率」よりも「価値」を上げることによって「地の
価値」を上げることがひとつのポイントだ、と語った。
▲限界集落への想い・アイデアをポストイットで持ち寄った
24
▲集まったアイデアをもとにこれからにいついて語る浅見さん
5E
「自分たち事」をつないでいくために ①
実施者: 金森 晶作(サイエンス・サポート函館)
古川 泰人(北海道大学) 須子 善彦(BADO! Inc.)
【概要】
「自分たち事――個人と社会をつなぐデザイン」・・・このテーマは昨年急逝したフォーラム実行委員・渡辺保
史さんが考え続けてきたことだった。渡辺さんとつながる3人が3回シリーズで展開するプログラムの 1 回目。
3 人の実施者が「自分たち事」というキーワードをもとに順番に自分が普段している事や大切にすべきことを
語った。金森晶作さんは、<環境><食><健康>をテーマとした「はこだて国際科学祭」をサポートしてい
るが、組織のつながりの中での自身の役割や、そこで感じる課題もあると言う。参加者を交えてのフリートー
クでは、組織を作った時の発信力の大切さや、「つながる」のは発信力にも繋がる大切なことであるということ
などをレクチャーした。
▲つながりの大切さについて語る金森さん
▲「はこだて国際科学祭」の動画を見る様子
6E
「自分たち事」をつないでいくために ②
実施者: 金森 晶作(サイエンス・サポート函館)
古川 泰人(北海道大学) 須子 善彦(BADO! Inc.)
【概要】
シリーズ 2 回目は、古川さんによる地図のお話。「オープンストリートマップ」の紹介と、それを利用した様々なコ
ミュニティ形成について紹介があった。
Google Map 等は、著作権上複製・改変ができない。一方著作権フリーの「オープンストリートマップ」は、自由に
使える上に地図情報も詳細なこともあり、独自のガイドブックを作れたり、特定の地図情報を収集しながら交流
する「マッピングパーティ」が存在するなど、地域のコミュニティ形成に広く活用されている。地図のプロが一人
いれば、あとは幅広い人が集まることで、更に可能性が広がっていく。トグロに例えるなら、内巻きではなく、外
に向かう渦になることが重要だと語った。参加者も「地図好き」が集まったことで、終始熱のある時間となった。
▲地図好きの参加者たちは地図トークで盛り上がった
▲オープンストリートマップについて説明
25
7E
「自分たち事」をつないでいくために ③
実施者: 金森 晶作(サイエンス・サポート函館)
古川 泰人(北海道大学) 須子 善彦(BADO! Inc.)
【概要】
シリーズ 3 回目は、須子さんのお話。須子さんの“マイプロジェクト”は「自分のやりたいことを周りのコミュニテ
ィに言ってみる」ことだ。「やりたいこと」と「社会のコミュニティ」が重なることこそやるべきことである、という話
から始まったこのワークショップでは、須子さんが「自分たち事①・②」で出た話をまとめつつ自分がやりたい
と思っていることを放出することの大切さをレクチャーした。特定の狭いコミュニティだけで過ごしていると、ど
んどん内向きのトグロができあがってしまい良くないので適度に外に出て自分のやりたいことや、人のやりた
いことを聞き外向きになることが大切と語った。
▲最後は参加者同士で感想や意見を交換
▲「やりたいことを周囲に言ってみる!」
1F
地域の特産品をジオってみよう!
実施者: 今井 ひろこ(特定非営利活動法人たじま海の学校)
【概要】
大地の成り立ちに注目し、地域に根差した風土や暮らし、文化、歴史、自然を楽しむ「ジオパーク」。山や川は
大地の歴史を物語っているだけでなく、人の暮らしや文化に直接結びき、地域をつなぐきっかけ作りをする役目
がある。それを、ワークショップを通じて実感しようというプログラム。
実施者の今井さん在住のジオパーク(山陰海岸ジオパーク)では、地元の人が研究を重ね、特産品の梨を生み
出した。これを例に、参加者の地元の特産物を 4~6 人のグループ内で 1 人 1 分間自慢し、お互い発見し合い
ながら特産物と地域について考えた。地域づくりは 30 年計画、その地域にしかできないものの発見から始まる。
ジオパークにこだわらず、地元で「何ができるか」考えさせられたプログラムであった。
▲地元の誇れるものを自慢しあった
▲地元のジオパークについて語る今井さん
26
2F
「市民の学び」を育む場づくりを考えよう
実施者: 徳田 太郎(つくば市民大学)
【概要】
「つくる、つなげる、作り出す」をモットーに作られたつくば市民大学を例に、「市民の学び」をどう作っていくか
を参加者同士で議論する場。市民とは「自ら引き受けて考える人」と徳田さんは述べており、その市民の育成
をねらうつくば市民大学について紹介いただいた。参加者からはつくば市民大学の運営方法や運営資金につ
いての質問が相次ぎ、徳田さんが参加者の質問に答えていった。そして、運営方法を含めて、どういう形態が
市民の学びを育んでいく場になるのかを参加者同士でディスカッションをし、ワークショップを実施する上での
ポイントを簡潔に整理して終了となった。
▲そもそも「市民」とは?そして「市民の学び」とは?
▲市民活動のありかたについてディスカッション
3F
建物を見て てくてくトーク(つなぐバージョン)
実施者: 八巻 香澄(東京都庭園美術館)
【概要】
東京都庭園美術館で実施しているエデュケーション・プログラム「アールデコ・てくてくトーク」のつなぐ人フォーラ
ムバージョンを実施した。
まず、実施者が写真でビルの作られた時代や背景、時代によって人の好みの違いなどを説明。参加者には説
明したビルをあらかじめ9マスに仕切られたボードのマスの中に描いてもらい、写真を見ながら、ビンゴゲーム
をする。誰か1人でも違うと思ったら、ゲームが成立しない。(全員で確認しながら、ゲームを進める。)日本は中
途半端に建物が残っており、残っている状態によって時代の背景や人の好みがわかる。少し変わった建物の
見方ができるプログラムであった。
▲画面を見ながら真剣にビンゴ中
▲各自ボードに書いたビルの絵を掲げる
27
4F
八ヶ岳ふれあいセンターの展示を
みんなで一緒に見ようよ!
実施者: 染川 香澄(ミュージアム・アドバイザー)
小笠原 啓一(独立行政法人 産業技術総合研究所)
【概要】
このワークショップでは、八ヶ岳自然ふれあいセンターの展示を実際に体験し、展示に対してどのような視点
でみると良いか確認し、参加者同士で展示を評価し合った。
最初に染川さんは、いくつかの展示のコツを述べた。動物などの展示であったら人間などに置き換えて自分
化する必要があること、自分化するために展示をわかりやすくする必要があること、そしてどのように中身を
見せていくのかを考えること・・・など。その後、ふれあいセンター内の展示を実際に見て、参加者は各自良い
点・改善点を書きだし、最後に全体で共有してから、染川さんの講評・解説でまとめとなった。
▲ふれあいセンターの展示を実際に体験!
▲染川さんによる講評・解説の様子
5F
For Pray ~祈りで繋がるヒト×ヒト~
実施者: 志塚 昌紀(キリスト教)
中島 光信 (仏教)
ナセル 永野(イスラム教)
【概要】
WORKSHOPAID の 3 人による、「祈り」を通して自分自身や他者とのつながりに目を向けてみる 45 分。
3宗教(キリスト教、イスラム教、仏教)には祈りの意味や信仰の仕方に違いがある。イスラム教の祈りは「義
務」であり、キリスト教は祈りを抜きにしては生きられず祈りが生活の中心にある。仏教はもともと自力本願であ
るが、座禅には深い祈りの意味が込められている。参加者たちは実際に3宗教の「祈り」を体験することで比較
し、「あなたにとって祈りとは?」を各自個人で考えてみた。最後に1人ひとことずつ感想や意見を共有した。
▲イスラム教のお祈りを体験
▲キリスト教のお祈りを読み上げる
28
▲仏教と言えば・・・座禅
6F
来たれ!水上飛行機乗り!
水上飛行機に今後の夢を乗せて
実施者: 青木 祐寿(水上飛行機開発事業協同組合)
臼井 ちか(有限会社チカソシキ)
穴原 航太郎(東京海洋大学 4 年)
【概要】
ロケットの部品制作を通じて日本の航空技術を長年支えてこられた青木さん。今の夢は、島国日本の各地の
人が水上飛行機で自由に行き来することだそうだ。参加者たちにとっては「水上飛行機と言えば“紅の豚”」と
いうくらい日常とかけ離れたものだが、青木さんからの紹介によって水上飛行機の実態が見えてきた・・・離島
などでの移動手段として効果的なこと、操作はとても簡単であること、など。そして、実際に水上飛行機が飛
行する映像を見て、一同からは「とんだ~!」という歓声があがった。世界でも有数の技術力を持つ日本で、
水上飛行の技術の未来を模索する時間であった。
▲水上飛行機のイメージを共有・・・「紅の豚!」
▲水上飛行機の映像を見て思わず歓声が上がった
7F
島へおかえり
実施者:久木山 栄一 (口永良部島未来創造協議会)
山地 竜馬 (一般社団法人へきんこの会)
臼井 ちか (有限会社チカソシキ)
【概要】
口永良部島は、島の人口が140人、その内高齢者が60人、子ども20人の小さな島。島の現状は若者が少な
く、仕事もないといった状況。しかし、島民は「将来、島で育った子供たちに島へ帰って来てほしい」という願い
から、未来創造協議会を設立した。その願いを実現するためのアドバイスや新しい案を参加者たちに出しても
らう形式でプログラムを進めた。
実際に移住を考えているひとりの人物を例に、その人物だったら島でどんな仕事が見つけられるか具体的に考
えてみた。そして、島として人を呼び込むための方法は何が考えられるか、第三者の視点から意見交換やディ
スカッションした。
▲島に人を呼び込む方法を話し合った
▲○○さんが移住するとしたら・・・をシミュレーション
29
●3日目:2.5 時間ワークショップ
つなぐ人フォーラム開催前には企画も内容も真っ白だった3日目の 2.5 時間ワークショップ。1日目・2日目
の全体会の中で、参加者全員がアイデアを出し合い、参加者を募り、計 13 本のワークショップが開催されま
した。
実施者と参加者の区別はほぼ無く、皆が今回のフォーラムで話し合いたいことや持ち帰りたいことなどにつ
いて、じっくり語り合い、体験する時間となりました。
① 環エネクロージングで都市型環境教育の未来(ビジョン)を考える
実施者: 森 高一、 金澤 麻里子
あとひと月で神奈川県の環境エネルギー館が閉館するにあたり、改めて
都市型環境教育の未来を考えることで次のステップにつなげる時間。環
境エネルギー館の施設、構造、年間計画、プログラム内容を紹介した上
で、都市型環境教育の問題点をいくつか提示(例えば、区画によりアウト
リーチが狭いことや、連携/ノウハウの共有がしづらい点など)。閉鎖す
る環境エネルギー館のソフト面・ハード面をいかに残していくのか参加者
との意見交換を行い、未来(ビジョン)について考えた。
② 初心者がファシリテーション・グラフィックについて学ぶ 2.5 時間
実施者: 浅見 雅之、 今井 ひろこ
このワークショップができた経緯の説明後、各参加者で自己紹介。スライ
ドにて「話し合いの入門」を参加者に説明し、「なぜ話し合いが難しいの
か」「またでは話し合いをするためにどのような工夫が必要か」を意見交
換した。真に相手の立場に立って話を聞く「傾聴」「復唱」「質問」が大切で
あるということだった。さらに、ファシリテーション・グラフィックの基礎を皆
で実践。その中では今井さんの鋭い質問が参加者に投げかけられるな
ど活発な意見交換が行われ、終了した。
③ 世界最高水準のコーチングテクノロージーでつなぐコミュニケーション
実施者: 梅崎 靖志、 宮越 大樹
ゲストとしてお呼びした宮越さんからコーチングについてまず説明があっ
た。コーチングの取組みや内容についてそれぞれ感じた感想や意見につ
いて参加者から意見をもらう。自分が考えていることや行いたいことを発
表し、隣同士でその詳細を伝えあった。そうすることで、自分自身の整理
にもつながっているようだった。コーチングを行なったことで自分自身の
考えの整理と考えを引き出す良い機会となった。
30
④図書館・公民館アーカイブスの人達とのつなぎ方を考える
実施者: 林 浩二、 丸山 高弘
まず、図書館と公民館に対する参加者のイメージ、声を拾い、現在の状
況を確認。例えば、博物館・水族館・動物園は詳細に分けられているの
に、図書館と公民館は最近複合施設のようになっているのはなぜか、そ
れは日本の社会教育施設の特徴でもある、施設にどのようにしたら集客
が望めるのか、など。集客のアイデアとしては、ショッピングモールに模擬
店を出すこと、ミュージアム的な視点やシアター的な視点を使うことが挙
がった。
⑤ 森林ネタなどでビジネスモデルを考える
実施者: 林 省吾
サイモン・シネックスの“WHY からはじまるゴールデンサークル”という考
え方をもとに物事の伝え方を考えたり、参加者が普段やっていること同士
を掛け合わせて新しい事業を発見していったりなど、参加者を交えて実
際にやりながら学んでいくというワークショップだった。実際に新しい事を
始めるためのきっかけや、自分では考えたこともなかったアイデアが出た
りと、参加者にとってとてもいい刺激になった 2.5 時間だった。
⑥ 地図でくらくらする 2.5 時間
実施者: 古川 泰人
私たちの身近な地図について、これまで知らなかった情報を知り、体験
出来るワークショップ。「あなたと地図について一言」というアイスブレイク
から始まり、情報ツールとして非常にひらかれたオープンストリートマップ
の紹介があった。また、単に地図を見るだけでなく、地図を描く(自分の知
っている部分を加筆できる!)ことなどを体験。これからも地図はより切っ
ても切れない関係になっていくことを紹介して終了した。
⑦ つなぐ人フォーラムが日本を変える!!
実施者: 田中 陽子、 谷口 西欧、 荘司 梢、 中西 紹一
自己紹介をした後、「思考停止に陥る日本人」、「なぜ真っ当な議論が出
来ないのか」、「つなぐ人フォーラムから新産業創造!?」、「女性(主婦)
の社会や仕事との関わり」など参加者が思っている課題や可能性につい
て様々な内容の議論が行われた。黒板に図を描きながら、「CSRからC
SVへ」、「女性と社会がつながる」、「巻き込む対象を広げる」、「共有のイ
ンフラづくり」など日本を変えるための“つなぐカフェ”についての議論を深
めた。
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⑧ 山梨の中心で“海”を叫ぶ!!
実施者: 後藤 美帆、 平井 研、 宮嶋 隆行、 安田 純、 坂本 和弘
海に関連した仕事や活動をしているメンバーが集結。自己紹介の後、お
互いにそれぞれを知りたい事や改善するためにはどのようにすべきか質
疑応答、雑談を行なった。話題としては水槽、海、ペーパークラフト、子ど
もに立体感を持たせるためには?などが上がった。また、取り組みを行う
なら、しっかりと有料で行うことが大切、そうすることで意識の高い人が参
加することにもなることは共通認識だった。まとめとして、場を持っている
人、コンテンツを持っている人でつながりたい、つなぎたいと話し合った。
⑨ 間取り de 婚活
実施者: 五味 愛美、 川路 武、 八巻 香澄、 染川 香澄
プチ婚活体験!会場となった床に家の間取りを見ながら自分の住んでい
る家を想像し「自分が好きな部屋や場所」や「結婚したら自分のこだわり
や欲しい部屋」などを一人ずつ発表し、価値観の共有。その後2分間1人
ずつ異性と会話をした。その際先程共有した価値観を改めて話し、最後
に好意を持っている異性の名前を記入することで、好みの間取りから見
える価値観のすり合わせをした。婚活だけでなく、お互いを知るという視
点でも流用が出来そうな工夫が随所に見られ、学びのある内容だった。
⑩ “火”構成的エンカウンターグループ
実施者: 幾野 雄也、 加藤 綾音
非構成的エンカウンターグループの説明を受けたあと、ファシリテーター
から「今から自由に2時間を過ごしてもらいます。ではどうぞ。」テーマなど
何の提案もなくスタートした。口火を切ってから誰から仕切るということで
もなく、参加者、実施者同士の会話が始まる。様々な話題がその空間に
提供され、思い思いの話が進む。何かを具体的に求める、結果を得るの
ではなく参加者の流れに任せて進むワークショップであった。
⑪ 五感でつなぐ人を味わいつくす 2.5 時間
実施者: 肥後 道子、 井上 尚子、 南良 知耶、 北村 まさみ
まず視覚を遮られた状態で一つの円になるように手をつなぎ、直接手を
触れていない人に対して自分の今の気持ちを伝えるアイスブレイクを行
った。続いて視覚情報が無い状態で触った物を当てたり匂いをかいだり
した。その後目隠しをしたまま階段を上り下り、本を触る、手を洗う、飲食
をするなどの体験をした。視覚を遮ることで聴覚や触覚など他の感覚に
注意を向けることができ、たくさんの新たな気づきが生まれた。
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⑫ ラピタで生活仕事する 2.5 時間
実施者: 松井 雄一郎、 沼口 麻子
理想的な暮らしはどのようなものがあるのか。参加者一人ひとりが「こん
な暮らしをしてみたい」というものを書き出した。お金や家族などの制限も
ない状況での理想とはどんなものだと考えるか、全体で共有。暮らし方に
は様々な形があるが、一つの形として人類で初めて太平洋を航海した民
族、ラピタ人の暮らしがある。彼らは渡り鳥のような生き方をし、行っては
去る、転々とする生活を送った。ラピタ人の暮らしに想いをはせながら、
私たちの理想の暮らしについてゆったりと話すワークショップだった。
⑬ あなたにもできる!世界に 1 つだけの旅のつくり方
実施者: 石塚 忠宏、 古屋 絢子
「旅」をテーマにしたワークショップ。実施者はテレビ番組の製作に携わっ
ている石塚さんと、通訳として外国の方の旅行ガイドをしている古屋さん。
「旅」を考える時に役立つ工夫や心得を、自らが経験した実際のエピソー
ドを交えて語った。参加者はこれまでに経験し印象に残った旅や、「あっ
たらいいな」という憧れの旅を発表し、自ら旅のプランをつくった。職業や
背景の異なる参加者が、それぞれ自らの興味や強みを生かした内容の
旅を企画し、紙 1 枚にまとめて発表した。個性が際立つ魅力的な旅のプ
ランがそろった。
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●実行委員と運営スタッフ
●実行委員長
中西 紹一
●事務局長
川嶋 直 (公益財団法人キープ協会)
(有限会社プラス・サーキューレーション・ジャパン代表/
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科
●事務局(公益財団法人キープ協会)
特任准教授)
中山 孝志
高橋 真理子
石川 千春
(星空工房アルリシャ代表/
小野 明子
山梨県立科学館天文アドバイザー)
村山 敬洋
佐藤 陽介
●実行委員(五十音順)
臼井 ちか (アートプランナー/有限会社チカソシキ代表)
本田 晶
関根 健吾
梅崎 靖志 (風と土の自然学校代表/
石川 昌稔
日本エコツーリズムセンター共同代表)
長田 侑
小笠原 啓一 (独立行政法人産業技術総合研究所)
松尾 信子
川廷 昌弘 (一般社団法人 CEPA ジャパン代表)
小野寺 浩詩
染川 香澄 (ミュージアム・アドバイザー/
ハンズ・オン プランニング)
●ボランティアスタッフ(五十音順)
田井中 慎 (プロジェクトデザイン/
飯島 明
株式会社 4CYCLE 代表取締役)
一場 雄樹 (都留文科大学)
寺田 雅美 (科学コミュニケーター)
南良 知耶 (市民活動グループ/三重県立博物館サポート
スタッフ ユニバーサル・ミュージアムグループ代表)
林 浩二
祝 璃葉
(東京農業大学 卒業)
岩澤 美樹 (公益財団法人キープ協会)
小関 梨菜 (帝京科学大学)
(学芸員/千葉県立中央博物館)
近藤 寛之 (南山大学)
古瀬 浩史 (株式会社自然教育研究センター取締役/
齊藤 量子 (帝京科学大学)
日本インタープリテーション協会)
太刀川 みなみ (立教大学大学院)
三原 重央 (協創 LLP/NPO 法人ブラストビート関西)
森 一彦
(帝京科学大学)
成田 苑子 (帝京科学大学)
(275(つなご)研究所/
楡井 美月 (帝京科学大学)
関西学院大学大学院教授)
橋原 涼香 (宇都宮大学)
丸山 正樹 (十津川村役場)
吉崎 香代 (麻布大学)
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EPSON 広告
35
J-POWER 広告
36
日能研広告 EPSON 広告
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第6回つなぐ人フォーラム
実施報告書
2014 年5月発行
編集・発行/第6回つなぐ人フォーラム実行委員会
公益財団法人キープ協会
開催事務局/公益財団法人キープ協会
〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里 3545
電話:0551-48-3795
編集レイアウト/村田けい子
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