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師走の贈答品 - 総務省統計局
<家計ミニトピックス> 総務省統計局 師走の贈答品 −家計調査(二人以上の世帯)結果より− 今年も年末が近づき、出費の多い時期になってきました。特に 12 月は 1 年の中で一番支出 の多い月です。支出の内訳を見ると、他の月に比べてお歳暮やクリスマスにかかる交際費が多 いとみられ、これが支出を押し上げる要因の一つとなっていると考えられます。 そこで、今月は家計調査の二人以上の世帯の結果から、師走の贈答品について見てみましょう。 贈答品への支出は12月が多い 交際費のうち贈答品 ※ への支出を見ると、12 月が最も多く、次いでお中元などがある 8 月及 び 7 月が多くなっています(図1)。 ※家計調査結果の交際費は、「食料」や「教養娯楽」などの「物品・サービス」、「贈与金」、及び「他の交際 費」の3つに区分されており、ここでいう「贈答品」は、「物品・サービス」への支出をいいます。 図1 贈答品の月別の推移(平成 24∼26 年平均) (円) 18,000 12月の贈答品 15,493円 16,000 14,000 12,000 10,000 8,000 6,000 4,000 2,000 (月) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 贈答品への支出は世帯主の年齢が60歳代の世帯が多い 次に世帯主の年齢階級別での贈答品の支出について見ると、60∼69歳の世帯が最も多く支出しており、 39歳以下の世帯に比べて3.5倍となっています(図2) 。 (円) 25,000 図2 世帯主の年齢階級別 贈答品への支出金額(平成 26 年 12 月) 22,086 20,559 20,000 15,513 15,000 10,000 7,958 6,288 5,000 0 40 ∼ 49 39歳以下 50 ∼ 59 60 ∼69 70歳以上 贈答品の7割が食料、多いのは菓子類 また、贈答品の内訳を見ると、食料が7割を占めています。さらに食料の内訳を見ると※1、お歳暮 や年始用の品として贈られる菓子類、魚介類、果物、肉類、酒類などの物品のほかに、外食※2などの サービス関係への支出も多くなっています(図3) 。 ※1:項目ごとの用途分類と品目分類の差を贈答品として見ている。 ※2:他の世帯(子供や親の世帯)との食事代や食事券の贈答など。 図3 贈答品の内訳(平成 26 年 12 月) 菓子類 15% 他の物品サービス 5% 家具・家事用品 3% 被服及び履物 7% 教養娯楽 13% 外食 11% 食料 73% 魚介類 11% 果物 8% 肉類 6% 酒類 6% 野菜・海藻 3% その他の食料 12% 「家計調査通信第501号(平成27年11月15日発行) 」より