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分散形医療情報システム"HIHOPS-D”
特集 高度情報社会を支える公共情報システム ∪.D.C.る81.324.0る:る51.011.5占:占14.2 分散形医療情報システム"HIHOPS-D” DistributedMedicallnformationSYStem山HIHOPS-D” 近年,病院でのコンピュータ利用は目覚ましい勢いで進展してきており,そ の利用分野も医事課や検査室などの部門ごとにクローズした部門別システムか 浜中 昭* 藤田政昭* 林 A鬼才′℃ 肋7W〃α々α 〟郎〟α々7神宮お 義裕** yo5ゐg如作物αざゐ才 ら病院の全体的な見地に立った医療情報トータルシステムを指向したシステム ヘと広がr)つつある｡ 日立製作所では,医療情報トータルシステムへの拡張を容易に実現させるた めに,パーソナルワークステーションを活用した分散形のアプリケーションパ ッケージである分散形医療情報システム"HIHOPS-D”,分散形給食管理システ ム"HINUS/WS”及び分散形薬品在庫管理システム"HIDIS/WS''を新たに開 発した｡ □ 緒 言 近年,社会の情報化の進展はとどまるところを知らず,経 HospitalSystem-Distribution)及びそのサ7小システム群の中 生活を営む上で直接的あるいは間接的に情報システムにかか でも中核となる分散形給食管理システム"HINUS/WS'' (HitachiNutritionManagementSystem/WS),分散形薬品 わF)を持たぎるを得ない状況になってきている｡医療の分野 在庫管理システム"HIDIS/WS''(HitachiDrugInventory もその例外でなく,現在主に導入対象となっている医事会計 System/WS)について紹介する｡ システムをはじめとした医療情報システム,あるいはCT 8 済,文化,生活などあらゆる分野に浸透してきており,社会 (ComputedTomo酢aphy)などの高性能の画像診断装置を利 日立製作所における医療情報システム開発の経 緯1)･2) 用した画像データの格納･検索システムであるPACS(Picture ArchivingandCommunicationSystem),またこれらシステ 我が国での病院のコンピュータ化は,昭和40年代前半ごろ ムを構築する上で欠くことのできない医療データベースや光 から先進的な国立ガンセンター,東京慈恵会医科大学などの LAN(LocalAreaNetwork)など,最先端の利用技術が目覚 病院で始まった｡ 日立製作所での医療情報システム開発も,これら先進的な ましい勢いで進展してきている｡ 医療情報システムに限って更に見ると,第一一に,パーソナ 病院の医療情報システムの建設を手がけることによって,そ ルワークステーションが病院の現場のどの分野にも普及して のノウハウを蓄積することから始まった｡これが医療情報シ きておr),またそれに伴いパーソナルワークステーションを ステム開発の第1期である｡ 利用したシステム,すなわち分散処理システムが要望されて 第2期は,医療事務の分野が比較的定型化されていること きている｡第二に,オーダシステム(データ発生源入力方式の から,導入時のコスト低減などを目的にそのパッケージ化を システム)を利用した医療情報トータルシステムが幾つかの病 図った時期である(昭和40年代後半∼昭和50年代半ば)｡初め 院で実現され始めており,更にこれを進めて診療科をはじめ て開発された医療事務パッケージがアセンブリ言語で開発さ 病棟,中央検査部,薬局,病歴重などの各組織間の情報を管 れた"HIHOPSイ'であり,更に技術の進歩に伴い高級言語 理面･経営面で活用したシステムの確立が強く要望されてき 化及びデータベースによる情報一元管理を図ったものが ている｡ "HIHOPS-H'',"HIHOPS-E''である｡また昭和50年には, 日立製作所では,こうした点に早くから着目し,利用技術 面の調査研究を重ねて,これまでに数多くの病院システムを 手がけてきた｡そしてこのたび,従来のアプリケーションパ ッケージをいっそう発展させ,医療情報トータルシステムを 指向する上で重要なポイントとなる分散処理形のアプリケー ションパッケージを新たに開発した｡ 本稿では,分散形医療情報システム`●HIHOPS-D''(Hitachi * ** R_､工製作所大森ソフトウェアt場 米国のエルカミノ病院など一部の病院で実施され始めたオー ダシステムを我が国で初めて都立駒込病院で実現した｡ 第3期は,医療情報システムの成長期であー)パッケージの 全面日本語化,及び病院管理情報システムのサブシステム群 の中でも中核となる給食管理システム``HINUS-EK'',薬品 在庫管理システム"HIDIS-EK''の開発を行った(昭和50年代 半ば∼後半)｡ 日立製作所ソフトウエア工場 85 480 日立評論 VO+.69 No.5(1987-5) 昭和 40 区分 15 J′ 5.5 5.7 5P J/ 5.8 59 60 l l 6碑 一 ヽ ′ /H■HOPS-EK H■HOPS▼E . 申模用､1 王 ■ 医 H･HOPS-1/ 事 / H】H恥H l 占規模用; H仰S-HK l l 分散形パッケージ H=+OPS-D 会 州OPS-NK 計 l l l 三 三 l l J 小規模用 ､ノ / H■MEC ′ AZシリース SHIS 新SH■S 大･中規模用 (受注AP) 医 HルAS(検査) 国立ガンセンター 療 健康診断システム HINUS-EK(給食) 情 都立駒込病院(オーダ) 報 HIDIS-EK(薬品在庫管理) 40”4･5′5.5ミ65.75.8 のシ 個別システム 動ス 向テ 悪霊諾 5.9ミ0 オーダ 検査サブ業務の靴 時 期 第1期 注:略語説明 臥 分散システム 芸豊在悪か ム 6.1年 第2期 漢字化 如期 第4期 AP(Applicatjo〔Program) 日立製作所における医療情報システム開発の経緯 日立製作所での医療情報システムの開発は,昭和40年代前半に国立ガンセンターな ど･我が国の先進的な病院のシステム建設を手がけることから始まった｡ 第4期の現在は,従来の部門別システムから医療情報トー タルシステムへの脱皮期であり,そのため,パーソナルワー 医学研究情報処理システム クステーションを利用した分散処理方式によるアプリケーシ 教育システム 研究システム ョンパッケージの開発を行っている｡ 図1に日立製作所での医療情報システム開発の経緯を示す｡ 田 分散形医療情報システム"H肘OPS-D,, 診療情報処理システム 3.】開発の日的と基本方針 医療情報トータルシステムは,図2に示すように病院管理 オーダ 臨床検査 システム システム 問 診 システム 病歴管理 システム ほか 情報処理システム,診療情報処理システム及び医学研究情報 処理システムの三つに大別される｡ 病院管理情報処王里システム HIHOPS-Dは,医療情報トータルシステムを指向する病院 分散形給食管理システム が,その第1段階として病院管理業務の一元化を図l),その "HINUS/WS●' 中核となる医療事務のシステム化を短期かつ容易に安定稼動 分散形薬品在庫管理システム ``H旧IS/WS” させ,そして将来の医療情報トータルシステムへの拡張を容 分散形医療 事務システム 易に実現させる目的で開発された｡ このような目的から,HIHOPS-Dの開発に当たっては次の 物品管理システム ■tHIHOPS-D'' 財務管理システム 点を考慮した｡ (1)病院の拡張などによF)システムの変更が生じても,現在 病床管理システム 使用中のアプリケーションパッケージがそのまま使用できる ように,拡張性と保守性の向上を図る｡ 各種統計システムほか (2)医療情報トータルシステムへの拡張を容易にするために, 日立パーソナルワークステーション2020を活用した分散形シ ステムとする(図3)｡ 86 図2 医療情報システム 医療情報システムは,病院管理情報処理 システム,診療情報処理システム及び医学研究情報処理システムの三つ に大別される｡ 分散形医療情報システム▲■HIHOPS-D●● 481 医事課 分散形医療情報システム (HIHOPS-D) 薬局 ホストとの/ データリンク 分散形薬品在庫管理システム 塾 ノ (H旧IS/WS) [コ 医療情報室 分散形医療情報システム (空き=====:フ (HIHOPS-D) 管理部門 ホストとの データリンク □l lll 靡 腰 ■■■■ l 給食室 l 分散形給食管理システム (HINUS/WS) 塾 ホスト コンピュータ マイクロメインフレーム 医療データベース 結合 病院管理業務･診療支援業務 ●物品管理システム ●経営支援システム 図3 分散形医療情報システムの概念図 ●看護システム ●検査システムなと 日立パーソナルワークステーション2020を活用した分散形システムにより,医療情報トータルシステ ムヘの拡張が容易に実現できる｡ (3)医療費改定などの改修にも対応可能な保守性の高いアプ パーソナルワークステーション2020は,ワードプロセッサ リケーションパッケージとする｡ としても,またパーソナルコンピュータとしても幅広く活用 3.2 できるため,病院OA化をいっそう推進できる｡また,OAソ HIHOPS-Dの特長 (1)医療情報トータルシステム指向のパーソナルワークステ ーションを活用した分散形システム オーダシステムからの診療情報の切出しとその有効活用に フトウェア(OFISシリーズ:Office Automation andIntel- 1igenceSupportSoftwareシリーズ)の利用により,医療事務 データを基本としたより高度かつタイムリーな病院OAシステ は,インテリジュンシーのある端末が必要不可欠であI), ムが実現できる｡ HIHOPS-Dには以下に述べるような特長がある｡ (5)使う人の立場に立った豊富な機能 (a)比較的小さなホストコンピュータでも医療情報システ (a)全面日本語採用による見やすい画面,帳票 ムの構築が可能 (b)業務拡張が容易 (b)手作業時の会計カードをそのまま実現 (c)各種チェック機能や自動算定機能により,オペレータ (c)移行性に優れる｡ の負荷の軽減 下位機種(HITAC (HITAC L-400シリーズ)から上位機種 Mシリーズ)まで共通の業務ソフトウェア (2)高信頼性を実現したシステム 万一ホストコンピュータがダウンしても,パーソナルワー (d)オンラインによる統計出力機能で病院経営に寄与 (e)豊富な管理資料を提供するための統計素データ 3.3 業務範囲 HIHOPS-Dの業務範囲は国4に示すとおり,オンライン処 クステーションにより窓口会計が可能である｡ 理で行う患者登録業務,窓口会計業務,問い合わせ業務,統 (3)緊急時にも即応可能なシステム 計出力業務などと,バッチ処理で行うレセプト(診療報酬明細 夜間や休日に緊急に患者が来院しても,パーソナルワーク 書)業務,管理統計業務などから構成されている｡ ステーションにより窓口会計が可能である｡ (4)病院OA(OfficeAutomation)化に対応したシステム 87 482 日立評論 VOL.69 No.5(ほ侶7-5) 給食管理は,入院患者の病状の変化,それに伴うメニュー 新規登韓･再登録 患者登鐘業務 再来登希 や病棟の変更などに即応できる柔軟性の高い運用が要求され 登毒卦情報変更 るが,HINUS/WSの利用によって,こうした日々の情報の変 (患者情報･保険情報) 化をタイムリーにとらえて効率のよい給食業務の実現を可能 入院登録 にし,食品発注業務などの省力化を実現することにより栄養 転科･転室登録 士の本来の仕事である患者に対する栄養指導の充実化を図る 退院登毒喜 ことができる｡ 入院情報変更 4.2 入退院業務 HIDIS/WSは,図5に示すとお-)薬品の発注,納品管理, 入院会計 オンライン業務 窓口会計業務 外来会計 払出し管理,照会契約業務及び支援業務から構成されており, 会計カード処理 病院の薬剤部での薬品在庫管理の業務全般をサポートしてい 病名登毒責･変更 る｡ 病名登録業務 病院経営での薬品関連費用の占める割合は非常に大きなも 病名検索 請求情報登錨･変更 収納管理業務 未収金及び入金登録･変更 請求履歴･入金履歴検索 問い合わせ 業 分散形薬品在庫管理システム"HIDIS/WS” 務 のがあり,薬品の在庫管理を厳しく行うことが病院経営を左 右する重要なポイントの一つになる｡HIDIS/WSの利用によ って,病院の実情にあった薬品の最適在庫の管理が行えると とい二,薬剤師が薬品の在庫管理に関する事務作業に追われ ることなく,新しい薬学情報の習得など本来の仕事に取り組 むことができる｡ H‖+OPS-D 統計出力業務 8 医療情報システムは,従来は部門ごとに個別にシステム化 マスタファイル 保守 業 務 されていたが,各部門の情報を有機的に結び付け,それを有 医科レセプト レセプト業務 診療報酬請求書 ッ (総括表) チ業務 管理統計業務 ステムが,大病院を中心に導入され始めている｡ オーダシステムは,病院のトータルシステムに必要な発生 データを,発生源で診療情報という観点でとらえたトータル システムの基盤をなすシステムである｡ 医樺情報トータルシステムの構築により,LANなどのネッ マスタファイル 保守 図4 効活用したオーダシステムを中心とした医療情報トータルシ 歯科レセプト 労災レセプト バ 医療情報トータルシステム3) トワークを利用した高速な情報(診療情報)伝達による患者サ 業 務 分散形医療情報システム"HIHOPS-D”の業務範囲 HIHOPS-Dは,オンラインが8サブ業務,バッチが3サブ業務に分頬 される｡ ービスの向上やデータの正確化,伝票にかかわる事務作業の 低減が図れる｡また,高度な診療情報のデータベースー元管 理とその有効活用が可能になり,患者の既往歴や薬歴,検査 結果などによる治療計画立案など,従来速やかな対応が困難 であった多くの診療支援に活用できるなど,様々な効果を病 院にもたらす｡ 田 分散形医療情報サブシステム"HINUS/WS”及び "HIDIS/WS” 医療情報トータルシステム指向のための分散形医療情報シ しかし医療情報トータルシステムを構築するに当たっては, 病院全体としてのシステム化の理念やコンセンサスが必要で あり,また同時に専門知識を持った専任のプロジェクト体制 やシステム開発体制,システム開発･導入経費など様々な条 ステムのサブシステムとして開発されたものが,分散形給食 件が成立する必要がある｡したがって,医療情報トータルシ 管理システム"HINUS/WS”,分散形薬品在庫管理システム ステムの実現に当たっては,病院はまず病院の実情を直視し, ``HIDIS/WS”である｡ その実情に合ったシステム化の計画を立案し,その計画に沿 パーソナルワークステーションによる分散形システムのた め,通常ホストが休止する夜間や休日でも稼動可能であり, って段階的に稼動させる必要がある｡ また必要に応じてHIHOPS-Dの患者情報や薬品マスタ情報と -一般的には,医療情報トータルシステムの基盤となる医事 会計システムをはじめとした病院管理情報処理システムから 連動し,有機的なシステム構築が実現できる｡ 稼動させるか,あるいはシステム化の比較的容易な一部のオ 4.1分散形給食管理システム"HINUS/WS” HINUS/WSは,図5に示すとおり食数管理,献立管理,食 ーダシステム(処方オーダなど)を同時に稼動させる｡ しかし,その際にも医療情報トータルシステムをターゲッ 品管理及び支援業務から構成されており,病院の給食室での トとした拡張性の高いシステムを導入することが重要なポイ 給食管理の業務全般をサポートしている｡ ントであり,その最適なシステムは分散処理形のシステムで 88 分散形医療情報システム"HIHOPS-D”483 食事登録 新規入院患者の患者情報,食事情報を登鐸する｡ 食 食事変更 数 予定食数把握 入院中患者の食事情報,病棟の変更を行う｡ 発注量,出庫量算出のため,予定食数を献立に登錆する｡ 管 食事歴照会 入院期間中の食歴を照会する｡ 各種帳票作成 配繕表,実施食数集計表,給食数集計表,荷重平均栄養所要量表,加算･ 非加算連絡表など｡ 基本献立名登録 献立名の新規作成及び食品の変更を行う｡ 基本献立表登鋳 献立表の新規作成及び献立名の変更を行う｡ 基本献立作成 基本献立表をもとに食種ごとに献立を作成する∴ サイクルメニュー登毒責 予定献立を他食種,他年月日用として登録する｡ 各種帳票作成 予定献立表,実施献立表,糖尿病献立表,腎臓病献立表など｡ 理 献 分散形給食管理システム 立 ､`HINUS/WSl' 管 理 食 分 散 【コ 晶は出庫指示書を作成する.二. ロロ 管 形 理 医 療 情 在庫食品の入出庫歴を記毒哀した物品出納簿及び現在庫量を表Lた在庫量表 を作成する｡. 在庫管理 食品成分マスタ,業者マスタなどの保守を行う｡ 各種マスタ保守 援管理資料作成 支 報 サ ブ シ ス フ￣ 払出し実績から翌月需要予測を行い発注量,発注日を設定する｡ 発 定期発注 需要予測により設定した発注から,業者ごとに発注する薬品をまとめる｡ 注 発注書作成 業者ごとの発注を画面で確認L,発注書を作成する｡ 臨時発注 随時契約や緊急に必要な薬品の発注書を作成する｡ 納品 業者から納入された薬品を登錦する｡ 定期払出し 病棟など定期的に払出し請求があって払い出したとき,払出し量を登録する-. 臨時払出し 臨時に払出し請求があって払い出したとき,払出し量を登録するし L 薬品請求書作成 董警鮎苧雪子るであろう薬品を抽出し･払 照 納品払出し履歴照会 薬品ごとに,納品及び払出L状況の履歴を照会する⊂. 在庫修正 返品,返納,損耗があったとき,実在庫量と在庫量との調整を行う｡ 約 契約情報変更 業者との契約内容の変更を行う｡ 支 各種マスタ保守 薬品マスタ,コードテーブルなどの保守を行う｡ 援 管理資料作成 在庫状況一覧表,薬品出納簿,購入･払出し実績表など｡ 哲 払 分散形薬品在庫管理システム 出 "H旧IS/WS'､ 食糧構成表,品目別納品害頁累計表,食品使用日計表など｡ 需要予測 ム A コ三 主刀 =ナ⊂ 図5 献立及び食敷から食品の使用量を算出し,即日消費食品は発注書,在庫食 発注書･出庫指示書 分散形医療情報サブシステムとして開発されど`HINUS′′ws”, 分散形医療情報サブシステム"HINUS/WS”,"HIDIS./WS”の業務範囲 ``HIDIS′/WS”は,それぞれ病院の給食室での給食管‡里,薬剤部での薬品在庫管理の業務全般をサポートしている｡ 検体検査 (ホスト) 到着入力 結果転送･入力 給 生理検査 放射線 予約登録 患者受付 会計入力 予約登毒も 患者受付 実施･会計入力 総合相談 食 食数表･食札 予定･発注･納品 実施･集計 照射錦管理 相談･問診 訪問管理 リハビリ及びデイケア 依頼･申込 受付･予約 実施･会計入力 ワークシート出力 結果参照･出力 (ミニコンピュータシステム) 到着入力 結果転送･入力 ワークシート出力 結果参照･出力 オーダエントリ 薬 処方管‡里 消費管理 薬歴管王里 在庫管理 医薬品管理 理 病 生体検査･解剖検査受付 診断登録 報告書出力 検索 注:略語説明 図6 予約 予約設定 予約変更 予約一覧出力 検体検査 社会歴 リハビリ デイケア 物品請求･管理 処方セット登録 医師別処方コードブック 機器･備品管理 在庫参照 在庫一覧表 物品情報 身体状況 入院歴 連絡先 家族歴 入院指示 転横転科 外出外泊 退院決定 再診予約 医 初診登録 外来請求 退院請求 定期請求 収入管理 交差試験管理 実施･会計 血液管理 術 手術計画 使用入力 物品請求予定 実施･会計入力 物品使用管王里 医療機器 貸出し･機器管理 症例管理 登録外物品請来 人事･給与 修理依頼 給与計算･労務管‡里 人事管理 手術申込 歴 オーダエントリ 手 TPR記入紙 基本情報 基本指示 介助度 放射線 処置 病理 食事 血 オーダ履歴出力 オーダ業務 投薬 処方変更 診療依頼 注射 病名 カルテ貸出L管理 ×Pフイルム貸出し管理 入院経歴管理 疾病統計 病歴検索 帳票出力 入院カルテ表紙 医師記録1号紙 看護記録1号紙 指示･看護ワークシート ●外来システム 患者受付 診察後受付 患者診察 処置実施入力 検体ラベル出力 食事摂取量記入紙 剤 払出L管理 病 ●病棟システム ベッド交換 入室実施 病床利用状況 入院患者索引 入院予約管王里 注射実施入力 処置実施入力 輸 調 事 入退院管理 未収金管理 レセプト 総括表 集計･統計 度 購入管理 資材管理 機器管理 支払管理 管王里統計 経 理 仕訳表入力 元帳管理 予算管理 家 政 リネン管理 洗濯管理 環境管王里 中 村 払出し管理 在庫管理 消費管理 集計 TPR(Temperat]reP山SeRespjratLorl),×Pフイルム(X-RayPhotoフイルム) 北里大学東病院医療情報トータルシステム 病院内で発生する情報がすべて発生源でとらえられ,その情報が正確･迅速に関連部門に 伝達され,精度の高い診療データベースに格納される｡ 89 484 日立評論 VOL.69 No.5(1987-5) コンソール HITAC ×2 フロッピー M-240H(16Mバイト) 〔オンラインシステム〕 H11【AC コンソール M-240H(16Mバイト) 〔開発･バッチシステム〕 CSC-1 ×2 ディスク装置 ○ システム運転支援装置 オン バック ライン用 アップ用 ディスク ディスク 磁気 磁気 テープ テー70 開発用 ディスク ×3台 H-8488-AlO ディスク装置 0 漢字プリンタ 通信制御 処理装置 漢字プリンタ ×3台 H-8488,AlO フロッピー 0 通信制御 処理装置 H-8633-2 H-8172 H-8633-2 H-8174 (去二…言呂吉;iヾイト/秒)(去二…喜呂E;∴イト′秒)( H-6555 H-6555 H-6555 (500Mバイト) (500Mバイト) (500Mバイト) ×18台 ×18台 ×10台 ノード 日立パーソナル 日立パーソナル ワークステーション2020 ワークステーション2020 端末 制御装置 端末 制御装置 ノード ノ【ド ノード ×21台 ×13台 プリンタ オートエンボス 及びエンコーダ プリンタ 端末プリンタ H-8644光ローカルエリアネットワーク ノード (32Mbps) 端末プリンタ ディスプレイ装置 ループコンソール ノード 検査 ×10台 システム ミニコン B-16/EX ピューク 自動 分析機 ノード ノード ×6台 図7 北里大学東病院医療情報トータルシステムのハードウエア構成図 H什AC ノード M-240Hを2台使用Lた高信頼性システムを実現L,オン ライン20時間サービスを行っている｡ あると言える｡ 今後は更に,医療技術の目覚ましい進歩に呼応し,分散形 医療情報トータルシステムの代表的な事例として図6,7 に北里大学東病院の医療情報トータルシステムの業務内容, オーダシステムによる医療情報トータルシステムの実現やAI (ArtificialIntel地ence),IC(IntegratedCircuit)カード,光 及びハードウェア構成を示す｡ ディスクによる電子カルテなどの新技術の製品化により,い B っそう充実を図っていく必要がある｡ 結 言 分散形医療情報システム``HIHOPS-D''は,医療情報トー タルシステムを実現するための第1段階である病院管理情報 処理システムの中核に位置づけられるシステムであり,分散 形医療情報サブシステム"HINUS/WS'',"HIDIS/WS''とと もにパーソナルワークステーションによる分散形のシステム の実現を可能にしている｡ 90 参考文献 1)藤田,外:病院向けアプリケーションパ､ソケージの開発,日立 評論,66,1,60(昭59-1) 2)藤軋外:病院向け医事会計システム"HIHOPS'',日立評論, 66,12,905∼909(昭59-12) 3)関原,外 編:病院情報システム,医典社(1983)