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◎教育重視の試みが成果 勝利至上主義に一石投ず
14から18歳の若者を対象にした第1回ユース五輪は、205カ国・地域から約3600選手が参加して26日
までシンガポールで開催された。競技と並行して文化教育プログラムを実施する新しい試みは、予想を上回る成果を
挙げ、勝利至上主義が潮流のスポーツ界に一石を投じた。
創設を推進した国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は「大会には家族のような親密さがあった」と振り
返った。選手たちは自分の競技が終わった後も閉幕まで選手村に滞在し、五輪メダリストとの座談会や異文化を体験
するプログラムに参加。競泳男子の堤貴大(兵庫・市川高)は「世界観が広がった。新たなステップが踏めると思う」
と刺激を受けた。
国や性別の枠を超えてチームを組む団体種目など従来の五輪と趣向の異なる試みは、選手にも好評だった。成功し
た新種目を “ 本家 ” に取り入れようという動きもあり、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は「ユー
ス五輪をきっかけに五輪が変わる期待もある」と話した。
第2回大会は4年後に南京(中国)で開かれる。今大会は米国などがトップ選手の派遣を見送ったが、ロゲ会長は「過
小評価していたことを後悔し、次回はベストのチームを送るという国もあった」と自信を示す。他の国際大会との日
程重複を避けるための各国際競技連盟(IF)との調整も課題になる。
IOCによると、ユース五輪の招致には既に17カ国が意欲を示しているという。立ち消えになる懸念もあった新
しい試みに、将来の道筋が見えた証しだろう。
(シンガポール共同)
◎ユース五輪:講師のイシンバエワに交流会で選手から質問も
競技だけではなく教育や交流を重視するユース五輪で17日夜、選手村で世界のトップ選手を講師に、約300人
の選手が教育プログラムに参加した。
◇選手村で約300人の選手が教育プログラムに参加
講師は、
男女の陸上棒高跳び世界記録保持者のセルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)と、ユース五輪大使でもあるエレー
ナ・イシンバエワ(ロシア)
。
「チャンピオンとの会話」と題した交流会では、選手から「負
けた時には、どうしたらいいのか?」といった質問も。イシンバエワは「全部忘れて切り替
える」と苦笑いしたが、ブブカ氏は「次に向けてエネルギーを注ぎ込む」と力強く語った。
陸上男子短距離の本間圭祐(神奈川・橘高)は「
(今年の)全国高校総体では、けがが響い
て二百メートルで7位。ブブカさんの話はスッと自分の中に入ってきた」と話していた。
ユース五輪では選手は閉幕まで滞在し、五輪の精神を学んだり、オリエンテーションで交
流を深めるなど文化・教育プログラムへの参加を求められている。【井沢真】
毎日新聞 2010 年 8 月 17 日 22 時 35 分(最終更新 8 月 17 日 22 時 50 分)
◎アメリカはメダル外の部分で YOG での成功を評価
アメリカオリンピック委員会(USOC) の Scott Blackmun チーフエグゼクティブは、USOC の主要メンバーがユース
オリンピックゲーム(YOG) に出席するのは、オリンピックムーブメントの一部となりたいと考えている為であると
主張した。
USOC と残りのオリンピックファミリーとの関係は、近年はぎくしゃくした状態が続いているが、Blackmun はアメ
リカの評判を再び取り戻すことを彼の主要目標として掲げている。
USOC は過去 10 年間の間に、多くの人がオリンピックを傷つけたと考えている多くのスキャンダルと論争に巻き
込まれた。これらの問題には薬物スキャンダルから、マーケティング収入、国際オリンピック委員会(IOC) の意思に
反して、独自のテレビチャンネルを設けようとしたことなどがある。
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両者の関係は、昨年 10 月の 2016 年オリンピック招致でシカゴが 8 千万米ドル(約 70 億円)を費やしたにもか
かわらず、決選投票の第 1 回目で敗退したことにより、更に緊張が高まった。
今年、Stepanie Streeter の後を継ぎ、チーフエグゼクティブとなった Blackmun のリーダーシップの下に、USOC
は意識的にオリンピックムーブメントの一部となろうとしているように見える。多くの上級役職者と YOG に参加し
ている Blackmun は、IOC との関係構築の必要性を感じていることを否定するかのように USOC は単にオリンピック
ムーブメントの一端を担いたいと考えているだけだと主張した。
Blackmun は、
「我々がシンガポールにやって来たのは、IOC との関係構築が目的ではなく、YOG がオリンピックムーブメントにとっ
て重要なイベントであり、その一翼を担いたいと考えているからである。」と語った。
また、Blackmun は、ユースオリンピックのコンセプトの賛同者であり、これまでに大会で目にしたものに非常に
感銘を受けていると主張し、
「この大会では、皆がスポーツ面だけに注目するのではなく、その価値の面についても
注目するので、オリンピズムについて語る非常に良い手段であり、そういう面を実際ここで目にしている。
」
「この大
会でのアメリカの成功を期待しているが、それは必ずしもプレイ面に限ったことではない。
」
「むしろ、子供達がオリ
ンピズムとは何か、フェアプレイの精神、競技、自らの全力を尽くして競い合うことを確実に理解することがより重
要である。
」と述べた。
開会式でアメリカ国旗を担うのは、やり投げでアメリカの女子高校生ランクトップの Hannah Carson であり、彼
女は、Blackmun がアメリカチームになってほしいと願うイメージを象徴する存在である。
Carson は、
「旗手を務めることに、非常に興奮しています。私の祖父は退役軍人で、偉大なロールモデルです。心底尊敬してい
る人です。祖父は 23 年 11 カ月軍に勤め、
祖国の為に闘いました。だから、私が祖国の旗手を務めることを誇りに思っ
てくれるでしょう。ここで世界のトップ選手と競い合うことは素晴らしいチャレンジとなるでしょう。」と述べた。
Blackmun は、YOG は今後も継続するイベントとなったので、いつかアメリカが YOG 招致の可能性を排除するこ
とを否定した。
彼は、
「ぜひとも、YOG がアメリカに来てほしいと思う。YOG は素晴らしいイベントだが、我々はもう少し待って、
YOG がどのように展開するかを見る必要がある。どこで開催されるかにより、毎回多少異なってくるでしょう。しか
し、私が見る限りでは、これまでのところ、非常に素晴らしい。」と語った。
【リオ 2016 /ラグビー】高校3年生が日本選抜入り=7人制ラグビー
◎高校3年生が日本選抜入り=7人制ラグビー
日本ラグビー協会は26日、7人制の上海セブンズ(9月4、5日、中国・上海)に出場する日本選抜として、東
福岡高3年の布巻峻介(18)ら10選手を発表した。日本協会によると、日本選抜に高校生が入るのは初めて。真
下昇専務理事は「
(7人制が正式種目となる)16年リオデジャネイロ五輪に向けて選んだ」と話した。
また、30日からイングランドに遠征する女子日本代表として、バレーボールのチャレンジリーグ(2部相当)日
立佐和で、2009から10シーズンに最高殊勲選手賞を獲得した藤崎朱里(25)=RKUドラゴンズ=ら25人
が選ばれた。 (時事)
◎7人制選抜に初の高校生 日本ラグビー協会
日本ラグビー協会は26日、上海セブンズ(9月4、5日)に臨む7人制日本選抜10人を発表し、布巻峻介(18)
=東福岡高=が高校生として初めて選ばれた。真下昇専務理事は「五輪復帰する2016年リオデジャネイロ五輪を
見据えた人選」と説明し、若手中心となった。
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イングランド遠征(30日から9月7日)する日本女子代表25人も発表され、昨季までバレーボール女子の2部
に相当するチャレンジリーグの日立佐和に所属した藤崎朱里(25)ら、ラグビー未経験者を発掘するトライアウト
に合格した4人が選ばれた。
(時事)
6 名の選手にユースオリンピックスカラシップを授与
シンガポールの内閣顧問である Mentor Lee Kuan Yew 氏は 13 日,第一回ユースオリンピックゲームズのレガシー
として,そしてシンガポールのオリンピックムーブメントへのコミットメントとして,第一回ユースオリンピックゲー
ムズスカラシップを発表した。このスカラシップは卓越性の追求と友好関係の構築の種をまくことを目的としており,
ボツワナ,ガイアナ,マレーシア,ペルー,シンガポール,タイの 6 名の学生に贈られた。Dr Vivian Balakrishnan
社会開発・青年スポーツ相はこのように述べている.「シンガポールは天然資源が乏しいが,開かれた小さな国際都
市である.シンガポールの将来はシンガポール国民,特に若者にかかっている.だから教育に多額の投資を行っている.
教育の価値が証明されるには時間がかかる.若者は文化の境界を容易に越えることができ,急速に変化を遂げている
世界の中でチャンスをつかむことができる.スカラシップは,オリンピックムーブメントの中で能力の高い学生とチャ
ンスを共有するための我々のコミットメントである。」
スカラシップに対して,およそ 30 か国のオリンピック委員会から 54 名の応募があった。最終選考に残った応募
者は 5 月,6 月にシンガポールで面接を受け,7 月に最終決定が行われた。社会開発・青年スポーツ省がスカラシッ
プの資金を供給し,Singapore Sports School やシンガポールオリンピック委員会,オリンピック・ソリダリティー,ユー
スオリンピック組織委員会が支援している。
◎13年国体から7人制で ラグビー、将来は女子も
日本ラグビー協会の岡本武勝事務局長は18日、15人制で行われている国体の成年男子について「2013年東
京大会から7人制に移行する公算が大きくなった」と明らかにした。日本協会は7人制が16年リオデジャネイロ五
輪で採用されることを受け、国体での実施を日本体協と協議している。
同事務局長は、現在は男子の8チームが参加する成年を将来的に男女各8チームで実施する構想も示した。少年男
子は15人制を継続する。
◆スポーツとミレニアム開発目標に共通するボランティア精神
国連開発と平和のためのスポーツ事務所(UNOSDP)の責任者である Paul Hansen 氏は、6 月 30 日にジュネーヴの
国連事務所で行われた国連開発計画(UNDP)と国連人口基金(UNFPA)の 2010 年年次役員会に於ける国連ボランティ
アプログラム(UNV)の為のセッションで発言をした。
Hansen 氏は、国連事務総長特別顧問(開発と平和のためのスポーツ担当)である Wilfried Lemke 氏の代わりに、ス
ポーツ及び「開発のためのスポーツ」プログラムにおけるボランティア精神の影響力と必要性について話した。
Hansen 氏は、
(会議開催期間中に)南アフリカで行われているサッカーのワールドカップなどの例を取り上げ、大
規模なスポーツ大会におけるボランティア精神の重要性を強調した。
例えば、2008 年に行われた北京オリンピックでは、ボランティア精神とスポーツが上手く融合し、UNV と UNDP、
北京オリンピック組織委員会(BOCOG)のボランティア部門、北京ユースリーグが協力して、
「中国の発展の為のボ
ランティア精神の強化」という名前のプログラムを立ち上げた。
この活動では、ボランティアマネジャーとトレーナーを養成し、中国に於けるボランティア文化の醸成に成功した。
国連は、この成功事例をボランティア運動の先例として、特にスポーツ界で起こったこととして広く認識している。
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Hansen 氏は、また、地域社会レベルでのボランティア活動の重要性を強調し、
「スポーツの競技性という面を越え、
スポーツの開発に対する貢献を最大限に生かすことを考えなくてはならない」と話した。
草の根スポーツ、コミュニティースポーツ、開発プロジェクトや世界中の様々な取り組みは、ボランティアの努力
によって日々支えられている。ボランティアの力が無かったとしたら、これらの取り組みの影響力は著しく低下する
ことだろう。
こうした観点から UNV では、複数の国連機関で行われる「ヒューマンセキュリティープログラム」と呼ばれる「平
和の文化」を強調したプロジェクトをホンジュラスで行っている。このプログラムでは、様々なスポーツプログラム
を通じて、同地域の子供達に暴力に代わる概念を提供している。
規模の大小に関わらず、開発と平和の為のスポーツが成功するためにはボランティア精神が欠かせないことは明確で
ある。2011 年は国際ボランティア年から 10 周年を記念する年の為、身近なことから世界的なことまで、ボランティ
アによる成果を大きく称える年になるだろう。
UNOSDP を含むパートナーと共に UNV は、貧困の減少、持続可能な開発、健康、災害の防止と対応、社会の統合といっ
た広範囲に及ぶ問題に取り組むための手段としてボランティア精神を強調していく。
◎【すぽーつサロン】腕白でもいい、たくましく…
(産経;2010 / 9 / 14 20:09)
このままでは将来が心配でならない --。先日、
会合で同席した陸上関係者が、こう言って危機感をあらわにしていた。
理由は、8月下旬に行われた全日本中学校陸上。男女100、200メートルでそれぞれ日本中学生新記録も誕生し
た大会だったが、
記録更新の喜びもそこそこに、
全体のレベルを思うと暗澹(あんたん)たる思いになったのだという。
「優勝する子のレベルは変わらない。だが、準決勝以下のタイムなどは昔と比べて相当落ちている。この状態で五
輪で活躍できる選手を育てていけるのか…、選手層が確実に薄くなっている」
確かに、中学チャンピオンがその後、全国高校総体を制すケースはごくわずか。中学と高校で日本一となり、五輪
代表にまで上りつめたのは、
男子400メートル障害の為末大(APF)や女子中長距離の小林祐梨子(豊田自動織機)
ら一握りしかいないことを考えれば、層の薄さはレベルの低下にまさに直結する。
こうした危機感を裏付けるように、文部科学省が行った2009年度の体力・運動能力調査では依然、小学生の体
力は低迷中だ。男子50メートル走は全国平均で9秒37。小中学生の体力がピークだったとされる1985年の9
秒05より0秒32遅い。08年度より0秒02速くなったものの、ソフトボール投げ、握力などとともに24年前
とは大きな差がある。女子も同じ傾向だ。
陸上ばかりではない。地元の少年野球チームに携わっているが、ボールを遠くに投げられない小学生が相当いる。
要は体の動かし方が分からないのだ。この実感は「甦れ!!ニッポン」第3部で紹介した山梨大の中村和彦准教授の
調査結果と合致する。1985年と2007年の2度、小学校入学前の子供を対象に「ボールを投げる」動作を、5
段階評価したところ、85年は3点が最多だったが、07年には1点と2点で全体の7割近くを占めたという。また
動いているボールをしゃがんで捕ることも不得手。和式便所が大幅に減るなど、生活様式の変化も影響しているよう
にも感じる。
「世界一動かない子供がいる国」ともいわれる日本。小学生男子の半分近くが室内で遊び、校庭、公園など屋外の
人工的場所では4割弱、野山などの自然は10%未満で、男女ともテレビゲームが1位という調査結果も…。陸上関
係者ならずとも、将来、この国はどうなるのだろうか、と心配になってしまう。(金子昌世)
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2010年第25回三郷ミニ・ラグビー交流会開催について
使命・目的(mission)
:スポーツマンシップ賞を設ける。
ビジョン(vision)
:スポーツマンシップ賞を通し、多くの子どもたちに話し合いの場に参加を促し、コミュニケーショ
ンスキルの向上を促す。
スポーツマンシップ賞とは尊重に値する言動・行動を指す。そのような事柄に対し認め賞を与えようとするものです。
ゲーム中活躍したか否かではなく、それ以外に照明を充てたい
試合を行う両チームの選手同士試合終了後話し合いを行い、ゲーム中あるいは、ゲームの前後における行動を観察し
両チームから選手が推薦する。
自ずと話し合いが生まれる事を期待したい。最初からうまくいくとは思っていないが、必ずグループを取り仕切る選
手が出てくる。今後全国的に広がることを望んでいる。
レフリーの役割、試合終了後、フィールド外に選手を導き話し合いの場を設定して貰いたい。その際、それではこれ
から始めてくださいということでスタートしてください。
両チームのコーチにお願い、話し合いには介入しないでいただきたい。沈黙の時間が流れるかもしれません、時間が
来ても推薦がないかもしれません。その経験を感じて貰うことが大切と思っています。子どもたちの能力を信じてく
ださい
儀礼的な話し合いではなく、心より相手を、レフリーを、試合を、いろいろな関わり環境を尊重する心が一瞬でも頭
をよぎることがあって欲しいと思います。時間を掛けて育てていきたいと思います。多くの方にスポーツマンシップ
の大切さを唱えて貰いたいと思います。呪文のように・・・
話し合いの時間は3分~5分とし、5分を経過して、両チームから推薦が無い場合は推薦は無しとします。普段から
子ども同士の話し合いを設ける習慣を行うことを希望します。
全ての子どもたちに2試合が準備されています。1回目うまくいかなくても2回目は学習効果が表れると信じていま
す。
「尊重」とは異質な者を理解し価値を認めること、それを体得させ、理解させることがスポーツマンシップの真髄です。
異なった意見を認め、多様性を許容することが「尊重」である。
スポーツに参加することは「尊重」と「覚悟」を問われる。スポーツに参加することはわざわざ用意された面倒で困
難な条件を了承した上であえてチャレンジする「覚悟」を問われることでもあります。この事実を自覚し、覚悟を持っ
てスポーツに参加することこそ、スポーツマンのスポーツマンたるゆえんである。
欧米でのJr育成では「礼儀」が重視されている。
ラグビー校を監督する教師は、試合と応援風景をほぼ半分ずつ見ていました。そして応援する生徒が汚いヤジを飛ば
した瞬間、その生徒の胸ぐらをつかんで外に引き出し「君はスポーツを理解しているのか」と叱責していた。早い段
階で「してはいけない」ことと「すべきこと」を徹底的に理解させることは重要「海外でジュニア育成に当たってい
るコーチが最も重視するのが礼儀」という話は良く耳にする。
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