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20004 TAVI 術前 CT 撮影時における造影剤生理食塩水同時注入
20004 TAVI 術前 CT 撮影時における造影剤生理食塩水同時注入法についての検討 【目的】当院の TAVI 術前 CT は,心電図同期をかけた状態で大動脈起始部,心電図同期をかけない状態で胸腹部大動 脈と 2 回造影剤を注入して撮影を行っており,造影剤使用量が多くなる傾向にあった.そのため、画質を担保しつつ造影 剤が減量できるように造影剤生理食塩水同時注入法(以下 Mixed Injection とする)を導入、有用性について検討した. 【方法】2013 年 9 月から 2015 年 5 月に行った TAVI 術前 CT56 例に対し, Mixed Injection(造影剤イオパミロン 370 と 生理食塩水の比が 7 対 3)導入前後で撮影した術前 CT で,それぞれ大動脈起始部撮影で左冠動脈主幹部レベル,胸 腹部大動脈撮影では左冠動脈主幹部レベル,腹腔動脈レベル,総腸骨動脈分岐前レベルでの CT 値を測定,評価し た.【結果】Mixed Injection 導入前後の平均 CT 値は大動脈起始部撮影で 348.4HU,300.1HU,胸腹部大動脈で左冠 動脈主幹部レベル 296.3HU,277.9HU,腹腔動脈レベル 289.2HU,289.0HU,総腸骨動脈分岐前レベル 307.5HU, 310.6HU となった. 【結語】撮影方法は変更していないため,造影剤使用量は 30 パーセントの減量をしつつ目標 CT 値 は十分に確保できた.今後,造影剤と生理食塩水の配合の割合,撮影方法でも工夫を加えることでさらに造影剤減量が 可能と考える.