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道路標識と法律
道路標識と法律 ❶ ■わかる? 道路標識・補助標識の意味 自転車に関する道路標識をちゃんと見て走っているだろうか? 道路標識についてはこれまでにも習ったかもしれないが、補助標識もあるとなかなか複雑になる。 標識と意味が合うように( 、 )に記号を入れてみよう。 (ア) 「自転車横断帯」自転車が横断するための場所として示され (カ) 「車両進入禁止」この標識がある方向から車両は進入できな い。一方通行の場合、この標識がある方向から進入すると、 た部分。自転車は指定された部分を横断する。 (イ) 「横断歩道・自転車横断帯」横断歩道と自転車横断帯が設置さ 一方通行を逆走することとなり、危険。 (キ) 「8∼9時および13∼15時は自転車・歩行者専用」その時間帯 れていることを示す。 (ウ) 「自転車通行止め」自転車は通行できない。自転車の通行の安 は自転車と歩行者だけが通行できる。 (ク) 「普通自転車専用通行帯」この標識があれば自転車は指定さ 全が確保できない所に設置される標識。 (エ) 「歩行者専用、自転車を除く」歩行者のみ通行できるが、自転 車は通行を許可されている。自転車は歩行者の通行の安全に れた部分を通行する。 (ケ) 「通行止め」歩行者も車両もすべて通行できない。標識の先の 道路等に進入すると危険な場合。 注意する必要がある。 (オ) 「一時停止」自転車も含めて、車両は一時停止しなければなら (コ) 「徐行」ただちに停止することができるような速度で進行し なければならない。 ない。さらに左右の安全をしっかり確認する。 知って納得 豆知識 「自転車並進可」の標識 右の標識を見たことがあるだろうか。 「自転車並進可」、この区間は2台でなら並んで走ってもよい(3台ではだ め!)。自転車の交通安全に関するサイトなどではよく紹介されているが、実際に目にすることはあまりない。 つまり、この標識がないほとんどの道路では、2台でも3台でも並んで走行してはいけない。道路交通法では 第十九条に「軽車両は、軽車両が並進することとなる場合においては、他の軽車両と並進してはならない」と 定められていて、違反した場合は「2万円以下の罰金又は科料」となる。 −23− 道路標識と法律 ❷ ■道路交通法を見てみよう 道路交通法は、道路における危険防止と交通安全のためにつくられた法律で、 自転車についての様々なルールも定められている。禁止事項については当然のことながら罰則もあるし、 実際、摘発も増えている。法律の条文には難しいものもあるが、ここで確認してみよう。 ※ 「普通自転車」についてはp.22 (注)参照 ため必要があると認めて当該歩道を通行してはならない 旨を指示したときは、この限りでない。 自転車は 「車両」 である。 一 道路標識等により普通自転車が当該歩道を通行する ことができることとされているとき。 第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義 二 当該普通自転車の運転者が、児童、幼児その他の普 は、それぞれ当該各号に定めるところによる。 通自転車により車道を通行することが危険であると認 八 車両 自動車、原動機付自転車、軽車両及びトロリー められるものとして政令で定める者であるとき。 バスをいう。 十一 軽車両 自転車、荷車その他人若しくは動物の力 三 前二号に掲げるもののほか、車道又は交通の状況に により、又は他の車両に牽引され、かつ、レールによら 照らして当該普通自転車の通行の安全を確保するため ないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、 当該普通自転車が歩道を通行することがやむを得ない 身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車 と認められるとき。 2 前項の場合において、普通自転車は、当該歩道の中央か 以外のもの(中略)をいう。 ら車道寄りの部分(道路標識等により普通自転車が通行 すべき部分として指定された部分(以下この項において 「普通自転車通行指定部分」という。)があるときは、当該 車両である自転車は「車道の左端」 を通行する。 もちろん、逆走は禁止! 普通自転車通行指定部分)を徐行しなければならず、ま た、普通自転車の進行が歩行者の通行を妨げることとな るときは、一時停止しなければならない。ただし、普通自 第十七条 車両は、歩道又は路側帯(以下この条において 転車通行指定部分については、当該普通自転車通行指定 「歩道等」という。 )と車道の区別のある道路においては、 部分を通行し、又は通行しようとする歩行者がないとき (後略) 車道を通行しなければならない。 は、歩道の状況に応じた安全な速度と方法で進行するこ 4 車両は、道路(歩道等と車道の区別のある道路におい とができる。 ては、車道。以下第九節の二までにおいて同じ。)の中央 (中略)から左の部分(以下「左側部分」という。 )を通行 しなければならない。 第十八条 車両(トロリーバスを除く。)は、車両通行帯の 設けられた道路を通行する場合を除き、自動車及び原動 機付自転車にあつては道路の左側に寄つて、軽車両にあ 2 列以上で並んでは走ってはいけない。 第十九条 軽車両は、軽車両が並進することとなる場合に つては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行 おいては、他の軽車両と並進してはならない。 (後略) しなければならない。 「ながら運転」は禁止! 確実な操作ができない。 自転車が歩道を通行できるのは、以下の場合だけ! 第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブ 第六十三条の四 普通自転車は、次に掲げるときは、第 レーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及 十七条第一項の規定にかかわらず、歩道を通行すること び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないよ ができる。ただし、警察官等が歩行者の安全を確保する うな速度と方法で運転しなければならない。 −24− 〈付録〉交通安全ひとこと日記 今日一日を振り返ってみよう。登下校、その他の移動は安全にできただろうか? ヒヤリとしたこと、ハッとしたことはな かっただろうか? 「ヒヤリ・レベル」を0∼4で記入し「 、ヒヤリとしたこと」 「どう対処したか」を簡単に書きとめておこう。 1か月間続いたら、自分にごほうびをあげよう! ◎ヒヤリ・レベル 0:ヒヤリはなかった 3:中くらいのヒヤリあり 1: 小さなヒヤリが1回 2:小さなヒヤリが2、3回 4:危なかった! ! もう少しで事故に! ◎「ヒヤリとしたこと」の例 「自分が自転車に乗っていて、歩行者や自動車・バイク・自転車にぶつかりそうになった」 「自動車・バイク・自転車が、止 まらずに近づいてきてヒヤッとした」など。ただし、自分とは関係のない自動車同士の事故などは含まない。 記 入 例 月/日 ヒヤリ・レベル (0∼4) 4/1 3 ヒヤリとしたこと どう対処したか どこで、どんな状況だったか? 自分の行動、相手の行動、 自分の気持ちに原因はなかったか? 安全確認の仕方、自転車の乗り方、危険の予測の仕方、 自分に言い聞かせる言葉など ○○交差点で、右側から自転車が出てきて、あわてて ブレーキ。自分も遅刻しそうで焦っていた。 この交差点は右側の見通しが悪いので、忘れずに安 全確認。急いでいる時ほど「ゆっくり」とつぶやく。 1日目 / 2日目 / 3日目 / 4日目 / 5日目 / 6日目 / 7日目 / 8日目 / 9日目 / 10日目 / 11日目 / 12日目 / −25− 〈付録〉交通安全ひとこと日記 月/日 ヒヤリ・レベル (0∼4) ヒヤリとしたこと どう対処したか どこで、どんな状況だったか? 自分の行動、相手の行動、 自分の気持ちに原因はなかったか? 安全確認の仕方、自転車の乗り方、危険の予測の仕方、 自分に言い聞かせる言葉など 13日目 / 14日目 / 15日目 / 16日目 / 17日目 / 18日目 / 19日目 / 20日目 / 21日目 / 22日目 / 23日目 / 24日目 / 25日目 / 26日目 / 27日目 / 28日目 / 29日目 / 30日目 / −26− −27− −28− −29−