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課題と今後の展開(予定) これまでの札幌圏での取組み H18年度の

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課題と今後の展開(予定) これまでの札幌圏での取組み H18年度の
札幌都市圏におけるモビリティ・マネジメントの取組み
岩舘豊和・佐々木博一(国土交通省北海道開発局札幌開発建設部)
大井元揮・原文宏((社)北海道開発技術センター)高野伸栄(北海道大学大学院工学研究科)
背景と目的
これまでの札幌圏での取組み
運輸部門
20,4%
世界的に環境対策の必要性が向上
(京都議定書・・・CO2 を6%減少)
産業部門
36,3%
2004年度
二酸化炭素総排出量
42億7,900万トン
業務その他
17,6%
運輸部門におけるCO2 排出量が大きい
エネルギー
転換部門
6,0%
国土交通省でCO2削減アクションプログラム策定
人の車のかかわり方の再考
家庭部門
工業プロセス 13,0%
3,9%
廃棄物
2,8%
図1 運輸部門における
CO2 排出量
渋滞がなくスムーズに走れる道路の実現
自動車交通の運用の効率化
モビリティ・マネジメントの実施
1999年 TFPパイロット調査
試行(日本発のTFP)
2000年 教育大付属小PTA
あいの里地区
江別市早苗町内会
学校MM、住民MMの実施
2003年 札幌市立日新小学校
2005年 札幌圏の7事業所
道路空間の活用・工夫によるCO2 削減
札幌都市圏では・・・
都心部は業務・通勤交通により渋滞が慢性化
近郊は公共交通が衰退
1999年のTFPのパイロット調査から、住民・学校・職場を対象
に経年的にMMを実施
図2 札幌市内の渋滞損失
3Dグラフ(H17)
期待する
CO2 削減
効果
渋滞緩和
公共交通利用促進
街の活性化 etc ・・・
2006年 札幌圏の32事業所(公共団体を主)
札幌市立伏見小学校
江別市立上江別小学校
札幌圏MM検討会の開催
実績の蓄積と手法の研究
WEBによるTFPシステムの
開発と実証実験
WEBによる職場MMの実施、
学校MMの実績の蓄積
今後の札幌圏の展開を検討
H18年度の取組み
■職場MM
■学校MM
●実施内容
・WEBを用いたTFPシステムの開発
⇒アドヴァイス法・フィードバック法・行動プラン法をパッケージング
・札幌圏の公共団体16事業所・民間企業16事業所を対象に実施
3日間の交通
行動(移動手段、
時間、行き先等)
の入力
●実施内容
対象 伏見小学校5年1組(児童 30名 保護者 42名) 上江別小学校5年生5クラス(児童173名 保護者170名)
伏見小実施フロー
第1回授業
動機付け
第1回授業
交通日記の記録
3日間の交通日記
の記録
交通日記の記録
第2回授業
診断カルテ提供
“かしこいクルマの
使い方授業”
第2回授業
交通日記の記録
3日間の交通日記
の記録
最終アンケート
第3回授業
最終フィードバック
実験参加者 実験実施期間
10月
11日 ■ユーザー
登録機関
●動機付け
パンフレット
15日
■第1期
・事前アンケート調査
・交通日記の記入
●診断カルテ
の提示:web上
18日
23日
●情報パンフレット
参加者の交通
行動によって発生する
CO2量などを図式化。
CO2排出抑制のために
いくつかの提案。
図3 WEBイメージ
●結果 <参加者数>
1.環境配慮に関する情報
上江別小実施フロー
2.自動車の費用に関する情報
3.自動車の安全性に関する情報
4.健康に関する情報
29日
■第2期
・交通日記の記入
11月
1日
・事後アンケート調査
●最終診断の結果
の提示:web上
最終アンケート
図4 実施フロー図
ユーザー登録者数 第1期参加者数 第2期参加者数 最終参加者数
948名 756名 567名 540名
図5交通日記記入ページ
●結果
学 校 名
伏見小 上江別小
●CO2削減量 1期 12.39 kg ⇒ 2期 11.53kg 7%減少
属 性
児 童 保護者
●平日自動車利用 1期 41.7% ⇒ 2期 39.1% 3%減少
CO2 変化
16%減少 9%減少
20%減少 11%減少
課題と今後の展開(予定)
■札幌圏MM検討会の開催
今後の札幌圏でのMMについて関係機関が連携し、それぞれの交通、
環境課題を抽出しながら今後の札幌圏でのMMの方向性を検討。
(検討会3回、勉強会1回)。
≪構成員≫
学識者 : 北海道大学大学院工学研究科 高野准教授(座長)
公共団体: 環境省北海道地方環境事務所・北海道運輸局・北海道・
札幌市・江別市・小樽市・
北広島市・石狩市・当別町・
北海道開発局小樽開発建設部
公益法人 :札幌商工会議所
北海道環境財団
民間企業 :東日本高速道路株式会社北海道支社
小学校 :北海道社会科教育連盟
事務局 :北海道開発局札幌開発建設部
(社)北海道開発技術センター
児 童 保護者
札幌圏におけるMMの課題と今後の展開(予定)を以下に示す。
H
1
9
年
度
∼
▼職場MMの参加者拡大
⇒ 戦略的な広報の実施(イメージup戦略)
⇒ WEBシステムの改良(参加者負担の軽減)
▼学校MMの参加校拡大
⇒ 学校MMの実績を作り、参加校の募集
⇒ 児童及び教諭用のキット製作
▼持続可能な実施体制の構築
⇒ 札幌圏MM協議会の設立(交通事業者も含めた)今後の
札幌圏の方針、体制について検討
H
2
0
年
度
以
降
∼
▼効果的なMMの実施
⇒ 蓄積したMMデータを活用し、道路ハード整備、交通事
業者と連携した公共交通環境の向上と合わせたMMの実施
▼MMの実務者の育成
⇒ フォーラム・研修会の開催
本ポスターに関する問い合わせ:国土交通省北海道開発局札幌開発建設部 道路調査課(佐々木・岩舘)
札幌市中央区北2条西19丁目 TEL:011-611-0111(代表) FAX:011-643-1273 E-mail:[email protected]
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