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全日本菓子協会

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全日本菓子協会
全日本菓子協会
0
菓子業界の実態(製品廃棄)
菓子メーカー・卸取引規模1兆5,000億円)
流通菓子返品
約120億
メーカー償却+卸様処分約120億
+αの経費
40%以上
納品期限
入荷許容問題
各メーカー
賞味期限の見直し
30%以上
賞味期限定義見直しと
お客様への啓発活動
商慣習の見直し
返品は、全日本菓子協会調査資料
メーカー償却+卸様処分は主要メーカー聞き込み
入荷許容起因のウェイトは、複数菓子メーカーの卸様返品分析調査
1
菓子業界の実態(工場廃棄)
工場廃棄
生産ライン起因
品質規格・基準
立上げ・テスト
(サイズ・重量等)
トラブル等
品質基準外のロス
立上げ・切換え時のロス
商品起因
特殊原料等の
商品規格
営業起因
多品種
販売要請
需要見込み
のギャップ
商品切替時のロス
テスト・トラブル時のロス
2
菓子業界実態(特徴)
流通経路を経て、一般家庭で何時でも何処でも
美味しく食べて頂ける様、日持ちする工夫
☆春・秋(特に秋)の需要期に発売が集中
☆ 新商品が多く、改廃スピードが速い
☆ 季節商品・スポット商品や企画商品が多い
☆ カテゴリーにより商品特性が異なり、賞味期限が
多岐にわたる。(チョコ・ビス・スナック米菓・キャンデー等)
他業界よりも返品が多い。
3
菓子業界の実態(生活者の菓子購入実態)
各品種
各材料の購買と在庫に関する分析
カテゴリー別 家庭内における「購買~使い切り」の日数
分析期間:2010/1/1-2010/12/31
・在庫データは分析期間内に使い切ったものだけを分析対象としています。
・分析の数値は、購買のJAN入力があった商品に限ります。
・購買情報の各値は、上記分析機会内の全期間在籍したモニタだけを対象としています。
90%
80%
2011年
せんべい・おかき・あられ
60%
スナック菓子
50%
チョコレート
40%
菓子類は、購入後
クッキー・ビスケット
30%
ガム
20%
10%
30日
20日
0%
10日
10.96
9.84
15.54
10.05
12.02
12.43
14.18
12.35
11.03
0日
10.70
9.47
14.60
10.29
12.37
12.23
13.48
13.42
6.33
60日
2010年
70%
50日
食マップ®
使用サイクル
(購入~使い切り)
40日
使用サイクル=該当カテゴリーについて、購入してから使い切る
までの平均日数を食マップデータから算出
13.菓子類
13.菓子類
1301.菓子類
13.菓子類
1301.菓子類
42015.せんべい・あられ
13.菓子類
1301.菓子類
42023.スナック菓子
13.菓子類
1301.菓子類
42025.チョコレート
13.菓子類
1301.菓子類
42029.クッキー・ビスケット・クラッカー
13.菓子類
1301.菓子類
42033.あめ・キャラメル・キャンデー・グミ
13.菓子類
1301.菓子類
42037.ガム
13.菓子類
1301.菓子類
42041.その他菓子
食マップ®
100%
平均2週間・およそ30日間で9割
ご家庭内で消費(使い切り)されている
4
納品期限見直しパイロットプロジェクト)
○「食品ロス削減のための商慣習検討WT」の中間とりまとめに基づき、平成25年8月から半年程度、
特定の地域で飲料・菓子の一部品目の店舗への納品期限を現行より緩和(賞味期限の1/3→1/
2以上)し、それに伴う返品や食品ロス削減量を効果測定。(配布資料1参照)
(賞味期限6ヶ月の場合)
製造日
賞味期限
販売期限
納品期限
2ヶ月
2ヶ月
2ヶ月
現
行
メーカー
スーパー
卸 売
店頭での販売
製造日
メーカー
卸 売
【飲料】
アサヒ飲料、伊藤園、キ
リンビバレッジ、サント
リー食品インターナショ
ナル、日本コカコーラ
【菓子】
江崎グリコ、亀田製菓、
不二家、ブルボン、明
治、森永製菓、ロッテ
返品、未出荷
廃棄の変化
賞味期限
納品期限
3ヶ月
パ
イ
ロ
ッ
ト
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
店頭から撤去、廃棄
(一部値引き販売)
返
品
伊藤忠食品、加藤
産業、国分、コン
フェックス、昭和、高
山、トモシアホール
ディングス、ドルチェ、
ナシオ、日本アクセ
ス、ハセガワ、三井
食品、三菱食品、
ヤマエ久野、山星
屋
納品期限切れ在庫、
返品、廃棄/転送の変化
3ヶ月
スーパー等
【スーパー】
イオンリテール、 イズ
ミヤ、イトーヨーカ堂、
東急ストア、ユニー
【コンビニ】
セブン-イレブンジャ
パン、ファミリーマート、
ローソン
販売期限切れ
在庫の変化
販売期限については、
各小売において設定
消費者
購買行動
の変化
※販売期限は小売店が商品管理の必要性から独自
に設定する店頭で商品を販売する期限のこと。
○納品期限見直しパイロットプロジェクトの結果、納品期限緩和は食品ロス削減に相当の効果(飲料と賞
味期間180日以上の菓子で約4万トン)。飲料・賞味期間180日以上の菓子は、「賞味期間の1/2残
し」以下の納品期限を推奨。
○納品期限緩和、賞味期限延長、日配品ロス削減等、引き続き、食品ロス削減に向けた活動を推進。
納品期限見直しパイロットプロジェクト(35社)の結果
【食品製造
業】
鮮度対応生産
の削減など未
出荷廃棄削減
26
平
成
年
度
の
取
組
予
定
【物流センター】
納品期限切れ
発生数量の減
少、返品削減
納品期限緩和
賞味期限
日配品
消費者理解
【小売店頭】
飲料及び賞味期
間180日以上の
菓子は店頭廃棄
増等の問題なし
【該当食品全体への推計結果】
飲料:約 4万トン(約71億円)
菓子:約 0.1万トン(約16億円)
(180日以上)
⇒合計:約4万トン(約87億円)
• 飲料・賞味期間180日以上の菓子は納品期限緩和を推奨
• 180日未満の菓子は販売期限延長も含めて納品期限緩和の方法を検討
•生産・衛生技術、包装技術の進展を踏まえ、賞味期限を延長
•賞味期限設定の考え方等を消費者に情報提供
•消費者の理解を得ながら、賞味期限の年月表示化
• フードチェーン全体での具体的なロス削減方策を検討
• 消費・賞味期限が間近なものの売切りを促進する「もったいないポイント」の付与実験
•食品ロス削減国民運動(NO-FOODLOSS PROJECT)を推進
•「ろすのん」を活用した取組、期限表示のわかりやすい説明等を推進
事業系
食品ロ
スの
1.0%
~
1.4%
実証実験小売企業様
菓子
イトーヨーカ堂様、
イオン様、イズミヤ様
飲料
イトーヨーカ堂様、
ユニー様、東急ストア様
セブン・イレブン様、
ローソン様、ファミリーマート様、
ミニストップ様
一部のカテゴリー一部のエリア・店舗
実証実験以外カテゴリー・エリア・企業
への拡大
企業別取り組み+他返品原因対策実行
7
• 賞味期限に関する取組
メーカーが決める賞味期限の設定方法を整理・表現し、消
費者・流通にあらゆる機会を通じて啓発する。
原材料のレベルアップや、各企業の技術革新が進む中で、
安全係数の見直しも含めて、賞味期限延長に取組む。
賞味期限の年月日表示を年月表示に改める事も検討する。
「賞味期限」の表現が消費者による食品廃棄を誘引する要
素の一つとなっている実態を踏まえて、全日本菓子協会の
食品表示・衛生委員会において、賞味期限の表現方法のあ
り方について検討する。
賞味期限別(販売・納入期限切れ)構成比
2011.10~12.09
複数メーカー販売データ
23.2%
販売構成比
27.6%
46.4%
8ヶ月
9ヶ月
10ヶ月
12ヶ月
18ヶ月
2年
5年
その他
賞味期限12ヶ月未満の商品に
出荷不可が起こり易い(75%)
納入期限切れ
構成比
36.4%
0%
10%
20%
37.9%
30%
40%
50%
60%
23.4%
70%
80%
90%
100%
9
おいしさの経時変化
多くの食品は時間の経過とともにおいしさが減少していきます。
干菓子はその変化がゆるやかに数ヶ月~1年程度のスパンで
減少します。
※メーカーや分野毎に、 「おいしい」のレベル感やポイントはある程度差異
があります。
保存テスト実施
おいしさ合格ポイント
おいしさ
賞味期限
(各社基準により設定)
味
香り
食感
外観
etc.
おいしく食べられる
食べることはできる
時間
1.0未満の安全係数をかけて設定
保管状態や流通日数を考慮
賞味期限延長の試み
賞味期限の年月表示化の試み
・日本即席食品工業会では、これまでの製造技術
や包装技術の進歩から、賞味期限の延長が可能と
の結論を得たため、平成25年6月に「即席めんの
期限表示設定のためのガイドライン」を改訂した。
平成26年春より、賞味期限を1~2ヶ月延長した
カップめんや袋めんが登場。
【メーカーの賞味期限延長の取組み】
メーカーアンケートによると、2009年以降958アイ
テムで賞味期限の延長が行われ、今後336アイテムで
予定がある。
商品
合計
菓子
清涼飲料
カレー
缶詰・レトルト
乳製品
アンケート
実施済み
今後予定あり
回答企業数
商品アイテム数
商品アイテム数
234
152
17
20
6
39
958
574
63
0
25
296
336
293
0
2
2
39
※ 公益財団法人流通経済研究所調べ(2014年)
・日本醤油協会では、「醤油の日付表示に関するガ
イドライン」を作成する際に、過度に厳しい日付
管理が深夜・早朝操業や返品等の原因となってい
たということに鑑み、賞味期限が3か月を超える
ものについては、原則として年月で表示すること
としている。
・平成25年5月製造分より、飲料大手5社の国産水
2Lペットボトルで年月表示に切り替え。平成26年
6月製造分より、キリン、サントリーの缶コーヒー、
茶などで順次切り替え。
【メーカーの年月表示化の取組み】
メーカーアンケートによると、2009年以降50アイ
テムで年月表示化が行われ、今後311アイテムで予定
がある。
商品
合計
菓子
清涼飲料
カレー
アンケート
実施済み
今後予定あり
回答企業数
商品アイテム数
商品アイテム数
234
152
17
20
50
10
40
0
311
309
0
2
※ 公益財団法人流通経済研究所調べ(2014年)
1
5
食品ロス削減国民運動への積極的協力
菓子業界が砂糖業界と共同して毎年実施している菓子
需要喚起キャンペーンにおいて、お菓子クイズキャン
ペーンとして小売店頭に設置する小冊子等の制作物に
おいて、ロゴマーク「ろすのん」を活用する。
全日本菓子協会にて食品ロスの削減等に向けた取組み
セミナーを開催。2013/08/20
菓子業界の卸・メーカーの「e-おかしネット」システ
ム研修会でも同様のセミナー開催。2013/11/06
各社、社内での取り組みを横串を指して実行
製造・物流・開発・営業・研究・調達で目標設定し、進捗管理する
業界内で取り組みを一体化させる
まず賞味期限延長取り組みの把握と公表・事例共有化
製造・卸・小売・生活者・行政の連携
各プロジェクトとの連携(製配販連携協議会・食品廃棄ロス削減ワーキング・生団連食品
廃棄対策委員会等)によりテーマ別の役割分担とアウトプットの共有化を行う
「もったいない」意識の啓発により、
みんなで取り組む
13
遊休リスクのある原材料の見直しや、販売品
種の適正化等効率化を図る事も営業戦略と絡
めて検討する。
関連部署と連動した規格・基準見直し等によ
るロス削減取組みで、横串を指して進捗管理し
ていく
製造工程見直しによる切り替えのロス・立
ち上げロス・トラブルロス削減に取り組む。
販売見込の精度を上げる為の取組を行う。
個別企業別の返品削減計画を策定し、卸様、
小売り様と連携して削減取組を進める。
「もったいない」を取り戻そう!
行政
企業の社会的責任
広報活動・省庁連携・
規制緩和・業界指導
もったいない活動
メーカー
卸売業
小売業
返品削減取組み
需要予測精度アップ・納品期限見直し等
規格外商品販売先・手法開拓
賞味期限見直し
賞味期限見直し
製造ロス削減
販売ロス削減
生活者
賞味期限に対する正しい知識
取り組み企業の応援
食生活の工夫
15
Fly UP