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「総合的な空き家対策」 に関する提言書
「総合的な空き家対策」 に関する提言書 平成26年3月 越前町空き家利活用検討委員会 ― はじめに 目 次 ― -------------------------------------------------------- 1 第1章 空き家の現状と問題点 1.越前町の現状について -------------------------------------- 2 2.空き家の問題点について -------------------------------------- 3 3.全国の動向 -------------------------------------- 4 第2章 検討の流れと提言のポイント 1.検討の流れ -------------------------------------- 5 2.総合的な空き家対策における5つの視点 3.基本的な考え方 ------------------------ 5 -------------------------------------- 6 第3章 空き家対策における5つの視点とその具体策 視点1 空き家の実態および所有者等の意向の把握 ------------------ 7 ------------------ 8 視点2 空き家の予防化 -------------------------------------- 16 視点3 空き家利活用の推進 -------------------------------------- 17 視点4 管理不全状態空き家の未然防止(適正管理)------------------ 23 視点5 管理不全状態空き家の速やかな解消(除却)------------------ 25 用語解説 -------------------------------------- 26 はじめに 総務省が発表したわが国の人口は、平成22年10月1日現在で1億2,805万7,352人となっ ており、平成17年から横ばいで推移しています。また、年齢別人口を平成17年と比較す ると、15歳未満は71万8千人、15歳から64歳は306万1千人減少していますが、逆に65歳 以上は357万4千人増加しており、わが国の人口構造において少子高齢化は極めて急速に 進んでいます。国立社会保障・人口問題研究所が発表した「日本の将来推計人口(平成 24年1月推計)」によると、わが国の人口は平成60(2048)年には1億人を割って9,913万 人となり、平成72(2060)年には8,674万人になるものと推計されています。 一方で全国の総住宅数は一貫して増加傾向にあります。また、昭和43(1968)年に総住 宅数が世帯数を上回って以来、その差が拡大しており、空き家が発生するという新たな 社会問題となってきています。総務省で5年に一度実施する「住宅・土地統計調査」に よると、平成20年10月時点での全国の空き家率は13.1%と平成15年調査を0.9%上回り、 過去最高となっています。 福井県においても例外なく空き家は深刻な問題であり、同調査では県内の住宅数30 万8,700戸のうち、空き家が4万6,700戸を占めており、空き家率も15.1%と全国9位とな っています。 従来、住宅は個人の資産であり、空き家問題を解決するための対応については所有者 等が主体性を持って行うこととされてきました。しかし、空き家の増加は、地域活力の 低下や地域の治安、景観悪化など周辺環境へ多大な悪影響をもたらすことになり、私た ちの暮らしの中で新たに危険や被害を及ぼす可能性が非常に高く、行政もこの問題につ いて議論し、対策を立てることが喫緊の課題となっています。 こうした状況を踏まえ、越前町でも空き家の利活用や適正管理について、地域住民と 行政が一体となって取り組むために、平成24年10月25日に「越前町空き家利活用検討委 員会」を立ち上げ、空き家の実態、また、所有者等の意向を調査研究し、空き家に直接 起因する問題のみならず、空き家を地域の資源としてとらえ地域コミュニティに活用す る等、地域の維持・向上を目指した総合的な空き家対策のあり方について具体策の検討 を進めてきました。 この提言書は、空き家利活用検討委員会での議論のみならず、住民ワークショップで の意見も盛り込んでいます。今後、町において空き家問題に取り組むにあたって、この 提言書の内容を十分にご検討いただき、町政に反映されることを期待します。 1 第1章 空き家の現状と問題点 1 越前町の現状について 平成 25 年 12 月に鯖江・丹生消防組合が越前町内の空き家調査を実施した結果、空き 家とみなされた棟数が 556 棟あり、平成 23 年度調査時の 500 棟と比較すると約 11%増 加しています。 本町では人口の減少傾向が顕著であり、平成 22 年度の国勢調査では 23,160 人だった ものが、平成 26 年 2 月 1 日の推計人口※では 22,179 人と 1,000 人近く減少しています。 一方、世帯数は 6,728 世帯から 6,693 世帯へと 35 世帯の減少にとどまっており、今 後、核家族化の進行に伴う空き家の増加が推測されます。 なお、モデル地区の空き家調査では、空き家と思われる住宅の所有者等について、各 区で大半の連絡先が判明しました。しかし、現段階では連絡が取れる世代でも、世代交 代があれば連絡が取れなくなる可能性があります。近い将来、このような空き家の増加 が懸念されます。 ※推計人口…平成 22 年国勢調査(10 月 1 日現在)の結果を基礎とし、住民基本台帳の増減数 を加えて算出する人口 表1 越前町の人口の推移 12,000 10,000 8,000 旧朝日町 6,000 旧宮崎村 4,000 旧越前町 2,000 旧織田町 0 表2 越前町の空き家数 600 500 400 52% 300 200 22% 100 0 空き家数 越前町 556 16% 10% 朝日地区 宮崎地区 越前地区 織田地区 123 53 2 290 90 2 空き家の問題点について 鯖江・丹生消防組合の調査によると町内のほとんどの区に空き家が存在しており、特 に越前地区は空き家全体の半数以上を占めています。 また、空き家数と同様、平成 25 年 4 月 1 日現在の老人福祉施設の入居者を除いた高 齢者単身世帯についても、越前地区が約 260 世帯と見込まれ、1 人暮らしの高齢者の住 まいが「空き家予備軍」となることが予想されます。 [高齢者単身世帯状況(平成 25 年 4 月 1 日時点の推計)] 高齢者単身世帯 持ち家世帯 施設入居者 計 空き家予備軍率 (A) (B) (C) (A)/(C) 朝日地区 212 213 425 49.88 宮崎地区 75 30 105 71.43 越前地区 259 32 291 89.00 織田地区 117 70 187 62.57 計 663 345 1,008 65.77 ※持ち家世帯には借家も含む (高齢福祉課調) (1)住環境を悪化させる空き家 空き家周辺の草刈りや掃除など、十分な管理がされていない場合、雑草木の繁茂によ る景観の悪化や野良猫などの棲みつき問題、地区によっては、害獣などの野生生物の棲 みかとなり、農作物への被害が予想されます。 [越前町害獣捕獲実績] 朝日地区 宮崎地区 越前地区 織田地区 計 ハクビシン アライグマ ハクビシン アライグマ ハクビシン アライグマ ハクビシン アライグマ ハクビシン アライグマ 平成 22 年度 4 39 10 23 9 0 10 20 33 82 平成 23 年度 9 18 14 8 2 0 6 2 31 28 平成 24 年度 9 38 5 13 8 2 6 12 28 65 平成 25 年度 20 29 6 10 4 0 10 23 40 62 計 42 124 35 54 23 2 32 57 132 237 ※平成 25 年度は 3 月 24 日現在 (農林水産課調) 3 (2)安心・安全なまちづくりへ悪影響を及ぼす空き家 本町は平野部や海岸、山沿いなどの地勢の多様性により、降雨・積雪量、気温等で地 域差が見られます。特に喫緊に迫った問題として、倒壊寸前の空き家が観光地である越 前地区の国道 305 号沿いにあり、強風などによる落下物で通行人に危険が及ぶ可能性が あります。さらに、倒壊などにより道路がふさがれた場合は、主要道路が南北に縦断し ていることから、住民生活にも支障をきたすこととなります。また、山間部では積雪に よる屋根の崩落などが発生しており、以前、空き家ではありませんでしたが、積雪によ り家屋が倒壊し、主要県道が片側通行になった事例もあります。 このように著しい破損、腐食の進んだ空き家は、落下物などの恐れがあり、近隣住民 は危険を感じながら生活することになります。 その他、見知らぬ人が空き家の周りをうろつくなど、不法侵入の不安や放火などによ る火災、不法投棄の発生も心配であり、実際、県内のある自治体では不審者が空き家に 住みつき、建造物侵入容疑で逮捕されており、空き家が犯罪の温床になることも危惧さ れます。 これらは、本来、所有者等による適正な管理がなされていれば発生しない問題ですが、 所有者等の高齢化や世代交代により故郷への来訪が減少し、管理意識が希薄になってい ることが要因で発生しているものと考えられます。 空き家の増加状況からみて、近い将来には相当数の案件が発生することが予想される ため、早期に対策を打ち、問題の予防に努めることが必要となります。 3 全国の動向 下記の図は、5 年ごとに行われている「住宅・土地統計調査」をもとに平成 10 年か ら平成 20 年の全国および福井県の空き家数の推移を示したものです 。平成 20 年の調査 時点で、空き家は全国に 757 万戸存在し、平成 10 年の調査時点に比べて約 30%増加し ています。また、平成 25 年における調査結果は現時点では公表されていませんが、増 加していると見込まれ、全国の多くの自治体で、「空き家の適正管理に関する条例」の 制定、また、国においては、「空き家対策の推進に関する特別措置法案」の審議が開始 されています。 全 国 8,000,000 7,000,000 6,000,000 福井県 7,567,900 6,593,300 50,000 45,000 40,000 35,000 30,000 25,000 20,000 15,000 10,000 5,000 0 5,764,100 5,000,000 4,000,000 3,000,000 2,000,000 1,000,000 0 平成10年 平成15年 46,700 38,300 28,100 平成10年 平成20年 4 平成15年 平成20年 出典(総務省 住宅土地統計調査) 第2章 検討の流れと提言のポイント 1.検討の流れ 平成 24 年 10 月 25 日に越前町空き家利活用検討委員会(以下「検討委員会」という。) を設置し、空き家対策および利活用に係る新たな仕組み・制度について検討を重ねてき ました。 平成 24 年度中には、空き家対策および利活用に取り組む上で、空き家所有者等の意 向を把握することが最優先の課題と位置付け、本町に存在する空き家の実態および所有 者等の意向を把握するための調査手法やスケジュールなどについて検討を行いました。 また、先進自治体である富山県射水市を視察するなど、空き家対策および利活用に関 する問題についても併せて検討を行い、その結果を取りまとめて、平成 25 年 4 月 10 日 に町長へ中間報告を行いました。 平成 25 年度には、それまで検討した調査手法に基づき、モデル地区(玉川、血ヶ平、 左右、梨子ヶ平)において空き家の実態調査および所有者等への意向調査を実施し、そ の結果について検証を行い、調査手法を確立しました。 また、新たな取組みとして、空き家の利活用につい て町内外を問わず幅広い住民の意見を反映させたもの とするため、検討委員会のアドバイザーでもある北山 委員がプロデュースする空き家リノベーション集団 「R空間工作室」と共同で「空き家活用住民ワークシ ョップ」を 2 回開催したほか、課題ごとに検討するた め、検討委員会を「適正管理・除却検討分科会」と 「活用・未然防止分科会」に分け、5 回にわたり検討 しました。 2.総合的な空き家対策における5つの視点 検討委員会では、空き家問題は、空き家の状態により各段階にわたっていると考え、 それぞれの段階に応じて、対策を講じる必要があると判断しました。そして、空き家が 増加することにより多くの社会問題が生じ、さらに地域活力を失わせるという認識のも と、次に掲げる 5 つの視点を基本とし具体策について検討しました。 ■5つの視点(第3章) 視点1 空き家の実態および所有者の意向の把握 視点2 空き家の予防化 視点3 空き家利活用の推進 視点4 管理不全な空き家の未然防止(適正管理) 視点5 管理不全な空き家の速やかな解消(除却) 5 3.基本的な考え方 【基本方針】 「地域ぐるみで、 越前町の活力維持・向上を目指した総合的な空き家対策を検討する。」 空き家はいまや地域社会の問題であり、空き家対策を進めるには、地域社会全体によ る多方面にわたる取組みが必要となっています。このため、行政はもとより、地域住民、 不動産事業を始めとする関連事業者、さらにはNPO等の団体が補完性の原理における 共助の領域をより強固なものとして取組みを推進する必要があります。 特に地域自治を担うコミュニティが、空き家に直接起因する問題に対応するだけでは なく、地域の活力維持・向上を目指すなど、総合的な空き家対策に取り組むための重要 な役割を担うと考えられます。 ■空き家対策における補完性の原理 【自助】個人でできること 空き家所有者等・住民 空き家は本来個人の財産であることから、空 できること き家の取壊しや適正な管理は、個人で行うこ できないこと とを啓発します。 自分たちで 【共助】 地域社会(自治会・団体・事業者および町) 個人ではできないが地域社会でできること できること できないこと 地域社会が一体となり、空き家の発生・放置 が起こらないよう持続可能な地域社会を目指 地域と町が協働で し、自治会などが中心となって周りの人たち と協働で良好なまちづくりを推進します。 【公助】 県・国 地域社会で対応できないことを県が、県 個人・地域社会でできないこと が対応できないことを国が行います。 空き家対策における法改正や固定資産税の軽 減措置など、国家レベルでの取組みも必要と なります。 6 第3章 空き家対策における5つの視点とその具体策 第 1 章で空き家が抱える問題点について述べましたが、空き家といっても、所有者や 管理者によって適切に管理されていれば、防災、防犯、生活環境、景観の悪化などを引 き起こすことはありません。問題なのは、空き家が管理不全となってしまった場合と、 1 人暮らしの高齢者住まいなど、今後、増え続けるであろう「空き家予備軍」に対して の対応です。これに加え、空き家化を引き起こす人口流出、それに伴う地域活力の低下 など、空き家をまちづくりの観点からも問題としてとらえていく必要があります。 検討委員会においては、これらの問題を解決するため、住まいの状態により各段階に 応じて、「空き家の実態および所有者等の意向の把握」、「空き家の予防化」、「空き家利 活用の推進」、「管理不全な空き家の未然防止(適正管理) 」、「管理不全な空き家の速や かな解消(除却) 」の 5 つに分類し検討してきました。 その結果から、次の 5 つの視点に沿って具体策を提言します。 <5つの視点と14の具体策> 視点1 空き家の実態および所有者の意向の把握 (1)空き家実態調査の実施 (2)空き家所有者への意向調査の実施 (3)空き家情報のデータベース化 視点2 空き家の予防化 (1)地域住民の意識醸成・啓発活動 (2)関係機関と連携した空き家予備軍の把握と相談体制の構築 (3)空き家化の早期発見のための情報ルートの確立 視点3 空き家利活用の推進 (1)空き家の流通促進とサポート体制の強化 (2)移住・定住促進を目的とした利活用 (3)地域(コミュニティ)による利活用 視点4 管理不全な空き家の未然防止(適正管理) (1)片づけ支援制度 (2)所有者の管理意識を向上させるための連絡・指導を行う制度 (3)空き家の適正管理助成制度 視点5 管理不全な空き家の速やかな解消(除却) (1)除却費用について (2)除却補助制度 7 視点1 空き家の実態および所有者等の意向の把握 今後、空き家の適正管理や利活用の施策を実現していくにあたり、町内における正確 な空き家数や状態、また、空き家所有者等の意向を把握することが必要不可欠となりま す。 現在、町が把握している空き家データは鯖江・丹生消防組合が消防法(屋外における 火災予防上危険なもの、火災の危険が迫っている場合のみに限定)の観点から独自の手 法により実施したものであり、一般的な空き家とみなす定義と異なること、また、外観 調査は火災予防の観点からの評価となっていることから、今後、空き家問題に係る施策 を展開するには情報不足と考えています。 よって、町において空き家とみなす物件の定義を明確にし、その物件の立地条件や損 耗状況、また、所有者等の特定、登記情報まで踏み込んだ調査を行い、空き家所有者等 に対し、今後の活用予定や管理状態などについての調査も併せて実施し、横断的な空き 家対策が展開できるようデータベース化する必要があります。 これまで、検討委員会では、空き家の特定、所有者等情報、損耗状況を把握するため の「空き家実態調査」、空き家所有者等の意向を把握するための「空き家所有者等への 意向調査」の手法について、調査研究を行ってきました。平成 25 年度には、上岬地区 (玉川、血ヶ平、左右、梨子ヶ平)をモデル地区に選定し、空き家実態調査および所有 者等への意向調査を先行的に実施し、その結果を元に調査手法および手順を確立しまし た。 モデル地区の実態調査では、大半の所有者等やその連絡先が判明しました。これは、 調査をモデル地区区長へ依頼したことによります。モデル地区では転出後もその区に家 屋が残っている場合、連絡先を把握しているからです。また、転出者の多くがその地区 に親戚縁者がいることも一因としてあります。このように、実態調査を円滑かつ効率的 に進める上で地域や地域住民の協力は必要不可欠なものとなります。 先にも述べたとおり、空き家の実態と所有者等の意向の把握は空き家対策を進める上 で、最優先で取り組むべき課題であることから、検討委員会で確立した手法や手順に基 づいた、空き家実態調査および所有者等への意向調査の早期実施を提言します。また、 調査結果をデータベース化し、継続的に情報を管理できる仕組みについても併せて提言 します。 ※モデル地区における所有者等への意向調査結果は別紙資料 1 のとおりです。 8 調査フローおよび調査手順 (1)調査フロー ①事前調査 鯖江・丹生消防組合の調査結果を元に、対象となる物件を抽出 対象物件: 「一戸建て住宅(店舗兼住宅を含む)」とする。 ※町営住宅や民間の共同住宅は対象としない。 ②空き家実態調査 空き家の概要を総体的に把握するための調査 ・調査区域内における空き家の棟数 ・空き家の構造、階数、接道条件、損耗状況など ・所有者等の特定 ③空き家所有者等への意向調査(アンケート調査) 空き家所有者および管理者の意向を把握するための調査 ・空き家となった時期・経緯 ・空き家管理状況 ・空き家の今後の活用予定 ・町の今後の施策に対する意向・意見など ④調査結果の取りまとめおよび空き家カルテの作成(データベース化) 空き家実態調査および所有者等への意向調査のまとめ ・空き家の概要 ・意向調査(アンケート調査)の結果 実態調査および所有者等への意向調査結果から個々の物件の空き家カルテを作成 し、今後の基礎資料とする。 9 (2)調査の実施手順 調査対象物件の抽出 区長への調査依頼 空き家所有者の登記簿調査 行政(町) 空き家カルテ作成 実態調査準備(実態調査票作成) 空き家実態調査 自治会(区) 空き家カルテ修正 意向調査(アンケート)の作成 および発送準備 行政(町) 意向調査(アンケート)発送 意向調査(アンケート)督促 意向調査(アンケート)回収 空き家カルテ修正 意向調査(アンケート)結果 集計・分析 空き家カルテ完成 空き家利活用および適正管理、除却などの施策に資する基礎資料 10 具体策1 空き家実態調査の実施 (1)実態調査の目的 空き家とみなす定義を明確にした上で、町内に存在する正確な空き家数の把握と空 き家の立地条件や状態など、空き家の総体的な把握を目的に行う調査です。また、空 き家所有者等への意向調査を実施する所有者等の特定を行うものです。 (2)調査概要 老朽・危険空き家の防災・防犯面への課題対応、空き家有効活用による安定的な住 宅確保など、今後の住宅政策を検討していくための基礎資料とするものです。具体的 には、空き家が町内にどれだけ存在し、どのような状態であるのかを把握します。 (3)調査対象区域 越前町全域 ただし、モデル調査で実施した上岬地区(玉川、血ヶ平、左右、梨子ヶ平)を除く。 (4)調査内容 ・調査区域内における空き家の棟数 ・建物の所有者および管理者の特定 ・建物の構造、階数、接道条件、損耗状況など ※調査票の記載要領は別紙資料 2 のとおりです。 (5)調査対象空き家 本調査における「空き家」の定義は次のとおりとします。なお、町営住宅やアパー トなどの集合住宅、倉庫、作業場などは除き、一戸建て住宅および店舗兼住宅を対象 とします。 ■空き家とみなす定義 現在特定の用途(居宅や店舗兼住宅)として使用されていない建物で、同じ敷地 内に常時所有者などがおらず、かつ、その状態が長期間(概ね 1 年以上)継続さ れている物件 (6)調査手順 前項の調査フローおよび調査実施手順とします。 11 (7)実態調査票 ※損耗状況については、調査員の目視による調査とし、以下の判断基準を元に判定 します。各項目における判定状況は別紙資料 3 のとおりです。 12 具体策2 空き家所有者等への意向調査の実施 (1)意向調査の目的 空き家の各種施策を講じる上で、所有者等の今後の活用意向が最も重要となります。 「他に貸したい、売却したい」また、「地域のために活用したい」などの活用意向の ほか、空き家の管理状況や解体意向を把握し、これらに対応したきめ細かな施策を講 じるためです。また、今後、増え続ける空き家の予防策として、空き家になった時期 や経緯を把握するものです。 (2)調査概要 意向調査はアンケート方式により空き家所有者等に対し行い、活用意向や今後の予 定、空き家の管理状況などを把握します。その内容を元に、活用可能な空き家の掘り 起しや、所有者等のニーズに即した施策などを検討する基礎資料とします。 (3)調査対象 空き家実態調査において、所有者および管理者が特定された空き家 (4)調査内容 ・対象住宅について(空き家の定義に該当するか) ・所有者および管理者の属性について ・対象空き家の現状と空き家となった要因について ・対象空き家の管理について ・対象空き家の売却・賃貸について ・対象空き家の今後の活用について ・空き家対策について ※詳細は別紙資料 4 のとおりです。 (5)調査手順 前述の調査フローおよび調査実施手順による。 13 具体策3 空き家情報のデータベース化 空き家実態調査および所有者等への意向調査で得られた情報を電子化し、データベー ス化するとともに、個々の物件情報を「空き家カルテ」として整理します。 なお、「空き家カルテ」で管理するデータは、空き家の所有者等に関する個人情報を 含んでおり、そのデータの多くは所有者等の了承なしに活用できるものではありません。 しかし、データは今後、空き家の適正管理や利活用するには有効なデータであるため、 個人情報の取扱いには十分配慮し、行政と地域が相互に協力して対応できる仕組みづく りを提言します。 (1)空き家実態調査および所有者等への意向調査による空き家カルテ作成フロー 14 (2)新たに発生する空き家カルテ作成フロー ①物件所有者から住民異動の届出がある場合 ②物件所有者から住民異動の届出がない場合およびカルテ記載事項に変更などが あった場合 (3)空き家カルテ 空き家カルテは別紙資料 5 のとおりとします。 15 視点2 空き家の予防化 第 1 章でも述べたとおり、本町における高齢者単身世帯は 1,008 世帯、高齢者夫婦世 帯は 637 世帯となっており、この世帯を「空き家予備軍」としてとらえると、今後、急 速に空き家が増加することが予想されます。しかしながら、空き家予備軍である高齢者 世帯や地域住民に、空き家に対する適正管理や活用、除却に対しての意識が低く、現時 点ではその必要性に欠けていると思われます。 空き家の増加を抑制するためには、空き家についての問題意識を広く地域住民の間で 高めることが必要となります。老朽・危険空き家が増加した場合の周辺に与える悪影響 や被害、また経済的、心理的負担を「可視化」し、空き家所有者等の「自助」や地域社 会の「共助」による予防策、継続的な取組みを促す必要があります。 こうした点からみて、現に存在する空き家についての対策を講じるだけではなく、空 き家を地域社会の問題としてとらえ、新たな空き家の発生を抑止する取組みについて、 次の 3 つの具体策を提言します。 具体策1 地域住民の意識醸成・啓発活動 前述にあるように、空き家所有者等や地域住民の空き家に対する問題意識が低いこと から、行政において、空き家になった場合の地域に与える影響や空き家にすることでの 経済的な負担などを「可視化」したリーフレットを作成するなど、問題意識の醸成を図 る必要があります。また、様々な手段や機会を通じ、地域住民に対する周知・啓発を積 極的に行ってください。 具体策2 関係機関と連携した空き家予備軍の把握と相談体制の構築 民生委員や社会福祉協議会、区長などと連携し、近い将来、空き家となることが見込 まれる世帯を把握するとともに、行政サイドにおいてもその世帯に対して、家屋や土地 の将来設計、また、解体や相続登記など多岐にわたる相談にワンストップで対応できる サポート体制を構築してください。 具体策3 空き家化の早期発見のための情報ルートの確立 町において、住民が転出する際、転居元の住宅が空き家となる場合は、転出者に対し、 空き家になる旨を報告させるなど、空き家を早期発見することや、空き家所有者等への 意向調査の協力依頼や各種相談に応じる体制を庁内で構築してください。 また、行政では把握しにくい地域の情報については、区費の徴収、広報の回覧、冠婚 葬祭で近所つき合いがあり、居住者不在などの情報を取得しやすい区と連携し、空き家 となった時点で早期に情報を共有できる方法を検討してください。 地域内で空き家問題が発生すると、防犯・防災性の低下や周辺環境の悪化などの影響 を及ぼすため、空き家の早期発見は、区側においてもメリットがあり、協力が得やすい と考えます。 16 視点3 空き家利活用の推進 空き家の増加は、少子高齢化、都市部への人口集中や核家族化の進行など、社会構造 の変化による人口減少が要因となっていることは言うまでもありませんが、この人口減 少は、地域社会において様々な問題を引き起こしています。特に深刻な問題となってい るのは、農林漁業などの第一次産業の担い手不足による地域経済の衰退です。また、地 域の伝統文化やまつりなどの協働の担い手不足、人のつながりの希薄化によるコミュニ ティ機能の低下により地域全体の活力が失われてしまうことです。 このことから、空き家問題は空き家に直接起因する問題に対応するだけではなく、空 き家を地域資源ととらえ、「まちづくり」としての大きな枠組みで施策を検討する必要 があります。 とりわけ検討委員会においては、越前町のまちづくりにおける最重点目標である「人 口の維持・増加」を念頭に、移住・定住の促進を目的とした利活用、地域住民の交流拠 点、地域の活性化やコミュニティの醸成を図ることを目的とした利活用の推進について 検討を重ねてきました。 また、これらを具体化し、空き家の利活用を実現するためには、空き家を住宅や店舗 として広く市場へ流通させることが必要となることから、供給側となる空き家所有者等 に対する支援、需要側である買い手や借り手に対する支援の検討に加え、利活用可能な 空き家の掘り起しや地域のニーズに応える空き家活用法など、空き家利活用を統括的に コーディネートする取組みについても検討を行ってきました。 これらの検討の結果、次の 3 つの具体策を提言します。 17 具体策1 空き家の流通促進とサポート体制の強化 (1)空き家情報バンクの登録促進と流通促進 現在、越前町の空き家情報バンクに 2 件の登録があり、平成 25 年 2 月には売買に より 1 件取引が成立した実績があります。しかしながら、登録された物件数は、本町 に 500 棟以上ある空き家総数からみると、1%にも満たないものです。その要因とし て、空き家情報バンクが空き家所有者等のみならず地域住民に周知されていないこと、 また、モデル地区のアンケート調査の結果からも空き家所有者等に活用などの意向が ないことが伺えます。 空き家情報バンクは、移住・定住希望者などが住居を確保する上で、最も手軽なツ ールといわれています。従って、空き家情報バンクの登録件数を増やし、情報発信を 強化することで、空き家の流通が促進し、空き家を減少させる有効的な対策となりま す。 このことから検討委員会では、空き家情報バンクの登録促進および情報発信強化に ついて検討を行った結果、次の取組みを提言します。 ア.情報発信強化 空き家情報バンクを有効に機能させるには、町が制度を積極的にPRし、分かり やすい空き家情報を提供することです。 空き家情報バンクの情報発信においては、空き家の購入・賃貸希望者の立場に立 って情報を発信することが重要であり、価格、物件の写真と間取りの公開はもとよ り、地域の生活情報や周辺環境、移住者の体験談など、移住後の生活がイメージで きる情報の発信とあわせ、移住・定住支援策や観光関連サイトとの連携など、各種 情報を総合的に発信する必要があります。 また、利活用可能な空き家を情報バンクに登録してもらうためには、制度の趣旨 を空き家所有者等や地域住民に理解してもらうことです。そのため、町ホームペー ジでの広報、住民集会などにおいての説明、広報チラシの全戸配布、固定資産税通 知書などの封筒に制度のPR文を印刷するなど、いくつかの手法を組み合わせなが ら、周知してください。 イ.仲介手数料の助成 空き家情報バンクに登録した物件の売買または賃貸借契約が成立した場合は、空 き家所有者等が仲介者である宅地建物取引業者に対し、仲介手数料を支払わなけれ ばなりません。その手数料の一部を助成するなど、空き家所有者等が登録しやすい 環境を整備してください。 18 ウ.報奨金制度の設立 空き家情報バンクの登録件数を増加させるためには、町の登録促進活動に加え、 専門知識を持つ宅地建物取引業者などの積極的な参入が必要不可欠です。宅地建物 取引業者などの参入は登録促進だけでなく、空き家の流通において大きな効果をも たらします。 しかしながら、一般的に安価といわれている空き家の市場化に積極的に取り組む には、顕在的な需要が見えてこないことや、賃貸物件において、報酬が家賃の 1 ヶ 月程度の手数料では、経済的な誘因が持てず、参入への大きな弊害となっています。 このことから、宅地建物取引業者などの積極的な参入を促すため、空き家バンク 制度を介して利用登録者と空き家登録者が売買または賃貸借契約を結び、利用登録 者が転入した場合には、宅地建物取引業者に対し報奨金を交付するなど、経済的な 誘因を高める制度について検討してください。 エ.福井県住宅診断制度の活用 空き家の購入・賃貸希望者の立場に立って情報を発信する際、写真などでは分か りにくい空き家の品質や性能についての情報を明らかにし、中古住宅に対する不安 を解消することは、流通の促進を図ることができると思われるので、福井県住宅診 断制度の利用促進について検討してください。 (2)民間活用型住宅セーフティーネット整備事業の活用推進 高齢世帯や子育て世代などの入居を前提として空き家を改修する場合、国から補助 金を受けられる民間活用型住宅セーフティーネット整備推進事業について、空き家所 有者等へ制度の周知をしてください。この事業は、民間住宅が公営住宅としての役割 を果たすことから、公営住宅がない越前地区において、住宅確保要配慮者への住宅確 保と空き家の流通促進において有効的な手段となります。 この事業について、国からの補助に加え、町からも継ぎ足しで補助するなど、活用 できるよう検討してください。 [民間活用型住宅セーフティーネット整備推進事業] 既存の民間賃貸住宅の質の向上と、空き家を有効に活用することにより住宅確保要配 慮者※の居住の安定確保を図るとともに、災害時には機動的な公的利用を可能とする環 境を整備するため、10 年間、住宅確保要配慮者の入居を条件として、空き家の改修工事 に要する費用の一部を国が直接補助するもの ※住宅確保要配慮者とは ①高齢者世帯 ②障がい者等世帯 ③子育て世代 ④所得が 214,000 円を超えない者(月額) ⑤災害等特別な事情があり、入居させることが適当と認められる世帯 19 (3)不動産管理信託手法の活用の検討 不動産管理信託手法は、所有者等が不動産を適切に維持・管理できない場合であって も、不動産を信託機関に委託することによって、適切に維持管理しながら、活用を行え るものです。この手法について、官民が連携し有効的に活用できる仕組みについて調査 検討してください。 (4)空き家所有者等へのサポート体制の構築 空き家所有者等の活用の掘り起しや動機付けを行うため、町の移住・定住施策を促 進し、空き家の需要を高めていくとともに、空き家を利活用する際の技術面、資金面 だけでなく、法律面や相続面など、それぞれの分野に応じた相談会の開催や各種情報 の提供、意識啓発を行っていく必要があります。 また、空き家所有者等や地域のニーズに答える空き家の利活用方法の提案、空き家 所有者等と入居希望者とのマッチングなどを行う空き家コーディネーターの導入など、 空き家所有者等のみならず、入居希望者、地域へのサポート体制を強化してください。 [空き家コーディネーター概略図] 地域(自治会や地域コミュニティなど) 地域の活動にも積極的に参加 地域の想いを理解した人なので、 地域も空き家所有者等も安心 連携・協力 地域を理解した 上で入居 コーディネーター 信頼できる コーディネーターに相談 地域、土地建物取引業者と連携し、空き家 入 居 希 望 者 の活用におけるサポートを行います。 地域のルールや 魅力の発信 空き家利活用の 提案・助言 支援 マッチング 連携・協力 空 き 家 所 有 者 等 宅地建物取引業者 町 (5)具体的な活用につなげるモデル事業 空き家の活用の掘り起しや動機付けを行うことを目的に、空き家所有者等に分かりや すい活用のモデルを示していくことが必要となります。そこで、検討委員会とR空間工 作室で共同開催した「空き家活用住民ワークショップ」での意見を踏まえ、今後のモデ ルケースとなるような事業の実施について検討してください。 20 具体策2 移住・定住促進を目的とした利活用 ㈱ふるさと回帰総合政策研究所の 2008 年の調査「平成 19 年度地域への人の誘致・ 移動による市場創出の可能性及び方策に関する調査」の結果によれば、2012 年には、 地方への移住定住に加え、二地域居住を行う世帯は、人口のおよそ 10%の 400 万世帯 にのぼるものと予測されていました。また、その 400 万世帯のうち、「空き家を借り る」世帯が 33%、 「空き家を購入する」世帯が 22%となっており、田舎暮らしを希望し ている世帯の半数以上は空き家暮らしを志向しています。 このことから、越前町第一次総合振興計画の最重点目標に掲げている「人口の維 持・増加」を達成する手段の一つとして、これらの世帯を本町に積極的に誘致し、空 き家に居住させることが考えられます。そのためには、空き家を活用しやすい環境を 整備するほか、移住・定住者の雇用の場の確保、道路インフラの整備、子育て支援の 充実、若い世代が越前町に住みたくなるような魅力の発信など、総合的な移住・定住 促進施策の取組みが必要となります。 とりわけ検討委員会においては、主に移住・定住希望者が空き家を活用し、定住す るための各種支援制度について、次のように提言します。 ア.移住・定住者に対する支援 空き家を住宅として利用するには、ほとんどの場合、何らかの改修が必要となり ます。特に「トイレ」 、 「台所」 、 「風呂場」などの水回りの改修を希望する意見が多 く、数百万円の費用が必要となってきます。 このことから、空き家を改修して入居しようとする移住・定住者に対して、その 改修費用の一部助成や、空き家を賃貸した場合における賃貸料の一部を助成する制 度を創設し、積極的に移住者を誘致するとともに、空き家の有効活用を図ってくだ さい。また、地域住民が空き家を改修し、住み替えした場合の支援制度についても 併せて検討してください。 イ.先進的な制度(ワーク・イン・レジデンス)の導入 ワーク・イン・レジデンスとは、将来、町にとって必要な働き手や起業家を、受 入側から指名するシステムです。受入側である地域住民が移住者を選定するという 点が特徴で、地域のことを地域住民が決めることで、地域に必要な人材や職種を的 確に誘致でき、人口増加だけでなく、地域活力の維持・向上を図ることができます。 本町においても、ワーク・イン・レジデンスを活用して、空き家を住居や工房、 カフェなどに利用し、地域に活力を与えてくれる人に対し、住居などの改修、取得 などに係る費用を助成する制度について検討してください。 21 具体策3 地域(コミュニティ)による利活用 モデル地区におけるアンケート調査結果において、 「空き家を地域貢献に役立てたい」 との意向を持つ所有者等が少なからず存在する一方、地域住民の中には、「高齢者や若 者が気軽に集まれる場所がほしい」との意見や要望があります。 本町において、それぞれの地区にはコミュニティセンター、区には集落センターなど、 地域住民が誰でも利用できる施設がありますが、施設規模や管理上の問題により、いつ でも気軽に利用できる状況となっていないのが現状です。この点、空き家を改修すれば、 誰でも気軽に利用することが期待でき、その管理や運営方法によっては、地域の活動拠 点として、地域住民の交流や憩いの場として活用できるものと考えています。 また、近年、地域住民(町民)自らが、当事者意識を持ち「ビジネス」として事業性を 確保しながら対応するコミュニティビジネス活動が注目されており、全国的にも空き家を 活用した事例が数多く見られます。 このことから、検討委員会では、空き家を地域資源としてとらえ、地域コミュニティや 各種団体などが公共的な利用・管理を行う場合に、改修・運営費の助成について検討を行 い、次の取組みについて提言します。 (1)地域による空き家活用に係る補助制度の創設 市町村合併による行政区域の拡大(行政・地域間の距離感拡大)に伴い、地域の重 要性・担うべき役割が増大しています。その受け皿となる地域コミュニティの再生・ 自治機能強化の必要性も増大する中、こうした視点からの空き家を活用した地域活性 化に資する自主的・自律的な取組みの推進と、その補助制度について検討してくださ い。 補助制度を検討する際、空き家の改修費はもとより、施設の運営費や施設の活用・ 運営方法ついて専門のアドバイザーを派遣するなど、維持管理費や計画策定における 支援についても併せて検討してください。 なお、補助するにあたり、地域における有用性および必要性、ならびに公平性が担 保されなければなりません。また、自主的・自律的かつ継続的に施設運営が図られる よう、町が地域や団体に対し助言などを行うとともに、内容についても十分審査する 必要があります。 22 視点4 管理不全な空き家の未然防止(適正管理) 家を管理する一番の方法は人が住むことです。現在、空き家であっても常に適正管理 されていて、いつでも居住できる状態であれば、老朽化の予防や地域の安全を確保する ことにもつながります。また、良好な景観や居住環境を確保することにもなります。 そこで、空き家の適正管理を推進するための取組みについて、次の3つの具体策を提 言します。 具体策1 片付け支援制度 モデル地区の空き家調査で「家財道具や仏壇を置いたままである」との回答があり、 空き家所有者等側の問題として片付ける手間がない、片付け方がわからない、片付ける 費用がない(掛けたくない)といった面があると思われます。 例えば、地域で空き家を有効活用する場合に、地域住民などで家財道具を片付けした 際は、鯖江クリーンセンターへの搬入料金は免除するなどの支援を検討してください。 また、老朽・危険家屋について、地域住民が最低限の緊急安全措置をした場合に発生 した瓦、廃材などの処理費用についても免除する制度を検討してください。 具体策2 所有者等の管理意識を向上させるための連絡・指導を行う制度 老朽・危険化する空き家は、所有者等の管理意識の低下から生じるものと考えられま す。地域においても、遠方の所有者等へ連絡をすることもありますが、隣近所という間 柄では草刈りや老朽・危険空き家の除却などをお願いしづらいのが実情です。 そういった点から、行政と地域が協力して所有者等に空き家の現状などを通知できる 制度があれば、所有者等と地域をつなぐ手段になり、空き家に対する管理意識を向上さ せることになると思われます。 また、空き家対策の推進に関する特別措置法案が審議中でありますが、法律案の内容 を確認した上で、本町に適した条例を制定し、管理不全な状態にある空き家に対して行 政指導できるよう検討してください。 具体策3 空き家の適正管理助成制度 空き家所有者等の中には、年に数回、民間業者に家の風通し、敷地の草刈りなどの管 理を依頼している人がいます。このことは、空き家を放置させない有効な手段であると 考えられますので、空き家所有者等が民間業者に管理を依頼した場合、費用の一部を補 助する制度を検討してください。この制度を活用すれば、町も空き家所有者等の詳細な 情報を把握できるため、容易に所有者等と町をつなぐことになります。 なお、空き家所有者等が高齢などで手続きができない場合は、民間業者が代行できる よう、併せて検討してください。 23 適正管理助成制度の流れ(イメージ) ①空き家所有者等が 管理を依頼 ②管理の実施 (年 4~5 回程度) 民 間 業 者 ③実績報告書類を提出 空 き 家 所 有 者 等 (写真を添付) 管理内容に不備が ある場合に指導 越 前 町 ④確認、料金の支払い ⑤申請書類の提出(実績報告書、写真、領収書を添付) ⑥内容を審査し交付決定通知 ⑦補助金請求書提出(振込先の通知) ⑧補助金交付決定通知及び補助金の振込 24 視点5 管理不全な空き家の速やかな解消(除却) 然防止(適正管理) 越前地区では平成 19 年度から「越前町安心で潤いのあるまちづくり事業」により老 朽危険空き家を取壊し、地域の子どもたちの遊び場所や高齢者の憩いの場、さらには防 災空地や安全・安心な住環境を確保するため、跡地をポケットパークとして整備してき ました。 具体策1 除却費用について ポケットパーク事業では、予算枠や対象家屋の権利関係などにより整備できる棟数 が限られているため、検討委員会では、除却に関し次のように提言します。 まず、空き家の除却が進まない要因として、除却費用が高額であることや住宅を 取 り 壊 し 更 地 に す る と 税 の 軽 減 措 置 が 適 用 さ れ な く な り 、税 金 が 6 倍 増 になることが考えられます。そこで、除却費用を補助する原資として、 固定資産税の一部を積立てて還元する仕組みを検討してください。 具体策2 除却補助制度 ポケットパーク事業の対象となる空き家が鯖江・丹生消防組合が調 査したうち、BおよびCランクと判定された空き家※に限られていま す。この判定基準は、目視であることから、今後、新たに除却費用の 補助制度を創設する際には、モラルハザード(倫理の欠如)を招かな いよう、政策意図に添った補助対象空き家の判定基準を建築士など専 門家の意見を聞いた上で作成してください。 また、対象となる所有者等についても所得制限を設けるなど、誰もが納得できる 公平・公正な制度にしてください。 【ポケットパーク事業実績】 単位:棟 年度 H19 H20 H21 H22 H23 H24 合計 実績 3 2 2 3 4 3 17 注)1 平成 19 年度は町単独事業として実施 注)2 取壊し費用補助限度額は 1 棟あたり 200 万円 注)3 ポケットパーク整備費は 1 カ所あたり 100 万円 ※対象空き家の判定基準 Aランク:建物周囲に可燃物がなく、雑草も刈り取られており、建物開口部が施錠(窓ガラスなどの Aランク:割れがない)されているもの Bランク:建物周囲に可燃物があり建物開口部が施錠されているもの、または建物開口部は施錠され Bランク:ているが窓ガラスなどが数枚割れているもの、若しくは建物周囲に雑草が生えているが建 Bランク:物開口部が施錠されているもの Cランク:建物開口部から容易に出入りでき建物周囲には可燃物が放置され、窓ガラスなどが何枚も Cランク:割れているもの 25 用語解説 「空き家所有者等」 空き家の所有者、占有者、相続人、相続放棄者(相続が確定するまでの間に限る) 、財産 管理人その他空き家などを管理すべき者をいいます。 「地域住民」 町内に居住する個人のほか、町内の事業所などに勤務する個人および町内において事業を 行い、または活動する法人、その他の団体(自治会、各種団体、ボランティア団体・NPO および事業者)をいいます。 「R空間工作室」 平成 25 年 8 月に福井県美浜町の㈱北山建設が中心となり、空き家問題や過疎化など社会 問題意識が高く、センスや技術的に優れたデザイナー、設計士、大工、三次元コンピュータ ー利用設計システム(CAD)の専門家が加わり、空き家リノベーションをデザインから施 工まで行う技術集団です。このR空間工作室の代表である㈱北山建設の北山氏は検討委員会 のアドバイザーとなっています。 「リノベーション」 リフォームよりも大規模な改修工事で、既存の骨格(構造)だけを残し、用途や機能を変 更して性能を向上させたり価値を高めたりすることです。 「補完性の原理」 補完性の原理とは「政策決定は、それにより影響を受ける町民、コミュニティにより近い レベルで行われるべきだという原則」です。より簡単に言うと「問題はより身近なところで 解決されなければならない」とする考え方です。 「老朽・危険空き家」 建物などが倒壊しそうであったり、瓦などの建築材を飛散させる恐れがある家屋、また不 特定多数の人が不法に侵入して、火災の発生や犯罪を起こす可能性がある家屋をいいます。 「空き家対策の推進に関する特別措置法案」 空き家対策における国による基本方針の策定、市町村には空き家への立ち入り調査権の付 与や空き家対策時における税に関する個人情報の内部利用、空き家の状態把握や活用に向け たデータベースの整備などを盛り込んだ法案です。 現在、自由民主党空き家対策推進議員連盟が国会への法案提出に向け、審議しています。 26 「福井県住宅診断制度」 第三者( (一社)福井県建築士事務所協会に所属する建築士事務所や工務店などに勤める 建築士の資格を持った住宅のエキスパート(住宅診断士) )による中古住宅の住宅診断を実 施し、 品質や性能を明らかにすることにより、 中古住宅の持つ品質や性能に対する不安を 解消し、良好な中古住宅の市場への流通促進を図ることを目的とした制度です。 27 平成25年度 越前町空き家利活用検討委員会委員名簿 No 委員会 役 職 1 委員長 桝谷 桝一 越前地区区長会 会長 活用・未然防止 2 副委員長 堂前與三右衞門 越前地区区長会 副会長 適正管理・除却 3 委 員 (アドバイザー) 北山大志郎 NPOふるさと福井サポートセンター 理事長 活用・未然防止 4 委 員 濵野 守 一般 適正管理・除却 5 委 員 三木 実 一般 適正管理・除却 6 委 員 天野健太郎 一般 活用・未然防止 7 委 員 山下富士夫 一般 活用・未然防止 8 委 員 平井 勝治 朝日地域コミュニティ運営委員会事務局 活用・未然防止 9 委 員 水野 智子 宮崎地域コミュニティ運営委員事務局 適正管理・除却 10 委 員 岩﨑 裕子 越前地域コミュニティ運営委員事務局 活用・未然防止 11 委 員 牧野 裕美 織田地域コミュニティ運営委員事務局 適正管理・除却 12 委 員 京野慎太郎 越前町地域おこし協力隊 活用・未然防止 13 委 員 (アドバイザー) 石原 政和 福井県ふるさと営業課 活用・未然防止 14 委 員 (アドバイザー) 小寺 一樹 福井県建築住宅課 適正管理・除却 氏 名 所 属 役職 所属分科会 資料1 越前町空き家所有者意向に関する アンケート調査報告書 平成25年9月 越前町空き家利活用検討委員会 アンケート調査報告書/目次 ~ 目 次 ~ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Ⅰ 調査の概要 1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.調査の目的 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2.調査対象 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.調査結果 2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ Ⅱ 調査の結果 3 1.対象空き家の現状と空き家となった要因について ・・・・・・・ 4 2.対象空き家の管理について ・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 3.対象空き家の売却・賃貸について ・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 4.対象空き家の今後の活用について ・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 5.空き家情報バンク制度について ・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6.空き家対策について 7、8 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7.町への要望について 9 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.その他の意見 9 Ⅰ.調査の概要 1 アンケート調査報告書/Ⅰ.調査の概要 1.調査の目的 現在、高齢化の進行、人口減少社会の進展や産業構造の変化等により、空き家が増加傾向にありま す。本町におきましても、空き家の総数が約500棟となっており、積極的な対策を講じる必要がある と認識しているところです。 そこで、空き家と思われる住宅等(居宅や店舗、事務所)の所有者に対し、今後の施策検討の基礎 資料とするため、その住宅等に関する現状の確認および意向調査を実施しました。 なお、アンケート調査は、越前町空き家利活用検討委員会において、上岬地区をモデル地区に選定 し、先行的に取り組んだもので、今後、アンケート結果を元に調査を実施する予定です。 2.調査対象 ◇調査地域及び対象者 越前地区の上岬4区(玉川、血ヶ平、左右、梨子ヶ平区)内の 空き家である可能性が高い住宅等の所有者 ◇調査件数 55件 ◇調査期間 平成25年7月24日~平成25年8月23日 ◇調査方法 郵送配布・郵送回収による調査方法により実施 3.調査結果 ◇回収数 28件 (回収率 50.9%) ◇有効回答数 23件 (回答率 41.8%) アンケート有効回答数 地区別アンケート有効回答数 有効回答数 (空き家) 玉川 調査対象外 (倉庫、工場等) 5 1 2 左右 梨子ヶ平 9 11 23 単位:人 ◇調査内容 血ヶ平 単位:人 物件の所有状況、管理状況、賃貸、売却意向等の項目について、 本人記入方式により実施 2 Ⅱ.調査の結果 3 アンケート調査報告書/Ⅱ.調査の結果 1.対象空き家の現状と空き家となった要因について (1・2)空き家の現状と利用期間 その他 1 4 1 時々利用するための家 12 利用していない 10 4 お盆や正月の短期間 週に1~2日程度 月に1~2日程度 半年に1~2日程度 年に1~2日程度 1 1 1 その他 単位:人 (3・5)以前の利用目的と空き家となった理由 未回答 2 その他 1 居宅 20 2 2 仕事場、子どもの就学の関係で住替えた 4 親や子の世帯と同居したため 11 住んでいた人が施設入所、入院したから空き 家となった 住んでいた人が死亡したため空き家となった 未回答 3 単位:人 (4)空き家となった時期 昭和30年以前 0 昭和31年~昭和35年 0 昭和36年~昭和45年 0 昭和46年~昭和55年 (1・2)対象空き家は「時々利用するための家」として 利用しているが全体の52.1%で、その内訳として「お盆や お正月の短期間利用している」が最も多い。また、「利用 していない」空き家は43.4%であった。 1 昭和56年~平成2年 平成3年~平成7年 平成8年~平成12年 (3・5)居宅として利用していた物件が全体の86.9% で、空き家となった要因として最も多かったのが、「住ん でいた人が死亡」が全体の55%となっている。 3 2 0 平成13年~平成17年 5 平成18年~平成22年 (4)空き家となった時期としては、平成13年~平成22年 度間で全体の52.1%を占めており、このことからも当該地 区が急速に過疎化が進行していることがうかがえる。 7 平成23年~ 3 不明 1 未回答 1 単位:人 4 アンケート調査報告書/Ⅱ.調査の結果 2.対象空き家の管理について (1)維持・管理の頻度 (2)維持・管理でしていること 単位:人 週1回以上 3 家屋内の清掃 2~3週間に1回程度 3 庭の手入れ、草刈、剪定 月1回程度 3 6 半年に1回程度 1年に1回程度 3 3 1度もしたことがない 0 未回答 0 近所の方 14 破損個所の小修繕 13 何も行っていない (3)本人以外の管理者 親族 2 空気の入れ替え 2 ほとんどしていない 16 15 冬季の雪下ろし 2~3ヶ月に1回程度 不動産業者 単位:人 2 その他 0 未回答 0 (複数回答) (4)光熱水の開栓・閉栓状況 単位:人 単位:人 その他 9 9 1 9 1 13 15 開栓 閉栓 13 電気 (5)年間の維持管理費 13 電話線 CATV 1 9 7 5 13 ガス 水道 未回答 (6)困っていること 単位:人 単位:人 (自由記載) ~10,000円 管理の手間が大変 0 10,001円~30,000円 2 30,001円~50,000円 200,001円~ 4 身体的・年齢的な問題 4 50,001円~100,000円 100,001円~200,000円 7 維持管理が高い 3 現住所から対象家屋までの距離が遠い 5 10 1 管理を頼める相手を探すのが困難 1 1 その他 1 未回答 未回答 10 (7)空き家の状態 (複数回答) (1・2)空き家の維持管理の頻度においては、「2~ 3ヶ月に1回程度維持管理を行っている」が全体の26.0% で最も多く、維持管理の内容は家屋内の清掃、庭の手入 れ、草刈、剪定、空気の入れ替え、破損個所の修繕が多 い。 単位:人 維持管理をしっかりしており、いつ でも住める 4 11 (3)本人以外の管理者で最も多かったのが、親族で全体 の83.3%を占めている。 多少の修繕を行えば住める 9 (5)年間の維持管理費では30,000円~100,000円が全体 の39.1%を占めている。 劣化が進んでおり、住むためには 大規模な修繕が必要 腐朽等が著しく住むことは困難 2 (6)空き家の管理で困っていることは、「現住所から対 象家屋までの距離が遠い」が43.4%、「管理の手間が大 変」が30.4%と全体の73.9%を占めいてる。 1 (7)いつでも住める、多少の修繕を行えば住める状態の 空き家が86.9%となっている。 5 アンケート調査報告書/Ⅱ.調査の結果 3.対象空き家の売却・賃貸について (1)売却・賃貸の検討 単位:人 購入者を募集 賃貸として入居者を募集 売却と賃貸の両方で募集 何もしていない (1)売却・賃貸者を募集している物件はなく、全員が何 もしていないのが現状である。 未回答 23 4.対象空き家の今後の活用について 単位:人 (1)活用予定 子や孫に任せる 1 予定なし(現状のまま) 7 その他 1 地域のため (公的)に活用 1 畑等の菜園 1 解体し利用したい 2 解体し更地 4 駐車場として 他人に貸し出し 1 セカンドハウス として維持 5 他に売却したい ・してもよい 2 (1)今後の活用予定として、「予定なし(現状のまま)」が最も多く、30.4%であった。次に「解体」を予 定しているが26.1%であった。また、「新築・改築」、「他に賃貸」はなかった。 (2)困っていることや心配事 今後利用予定がなく、どうしたらよいかわからない 単位:人 5 解体したいが解体費用の支出が困難で解体できない 8 解体して更地になることで固定資産税が上がる 貸出したいが貸出相手が見つからない 2 1 家財道具や仏壇を置いたままである 5 愛着があり他人には賃貸、売却できない 6 特にない 未回答 5 2 (複数回答) (2)今後の活用について、困っていることは、「解体費用の支出が困難」が全体の34.7%と最も多く、次い で「愛着があり、他人に賃貸・売却ができない」が26.0%、「どうしたらいいかわからない」、「家財道具や 仏壇を置いたままである」が、それぞれ21.7%であった。 6 アンケート調査報告書/Ⅱ.調査の結果 5.空き家情報バンク制度について (1)登録制度について 知っている 知らない 1 (1)空き家情報バンク制度について、「知らない」が全 体の82.6% で「知っている」は全体の13.0%であった。 単位:人 未回答 3 19 (2・3)制度への登録について 条件によっては 登録したい 1 単位:人 未回答 1 今後使用する 予定がある 4 わからない 13 登録したくない 7 その他 3 登録したい 1 (2・3)空き家情報バンク制度の登録について、「わからない」が全体の56%で、「登録したくない」と回 答した中では、「今後使用する予定がある」が約半数を占めいている。 6.空き家対策について (1)住民自治組織への情報提供 単位:人 知らせてもよい 条件によっては知らせてもよい 4 未回答 2 17 (1)「知らせていもよい」が全体の73.9%で全体の約7割を占めいている。 7 アンケート調査報告書/Ⅱ.調査の結果 6.空き家対策について (2・3)町・NPO等の施策への空き家提供とその条件 単位:人 未回答 4 現状のまま 2 無償貸与、低価格・ 市場価格で賃貸 7 協力できない 11 費用の一部 を町が補助 2 未回答 3 その他 1 町へ寄附 1 市場価格で売却 低価格で売却 1 1 (2・3)「協力できない」が全体の47%と約5割を占めており、「無償貸与、低価格・市場価格で賃貸」が 30.4%であった。 (2・4)町・NPO等の施策への空き家提供とその条件 単位:人 他人に貸出・ 売却したくない 1 未回答 4 市場価格で賃貸 2 使いたいときに使えない 5 協力できない、その他 12 低価格で賃貸 4 子や孫に残したい 3 その他 1 未回答 2 無償で貸与 1 市場価格で売却 1 低価格で売却 町への寄附 1 1 (2・4)「協力できない」が全体の47%と約5割を占めいており、「無償貸与、低価格・市場価格で賃貸」 が30.4%であった。また、「協力できない」の中では、「使いたいときに使えない」が41.6%、「子や孫に残 したい」が25%であった。 (5)空き家に関する管理条例の制定等 単位:人 (管理の義務化)について 適切な制度であり、制度に従って管理を行うべきである 内容によるが、特に制度は必要でないと思う その他 6 未回答 8 2 7 (5)「適切な制度であり、制度に従って管理を行うべきである」が全体の34.7%%、「内容によるが、特に 制度は必要でないと思う」30.4%であった。 8 アンケート調査報告書/Ⅱ.調査の結果 7.町への要望について (1)空き家の管理・活用に関する要望 単位:人 未回答 11 全額 2 500,000円 解体除却の 補助がほしい 7 その他 1 修繕・改修の 補助がほしい 4 1,000,000円 未回答 アドバイス・ 情報がほしい 4 1 2 2 相手先等の 情報がほしい 2 (1)未回答を除き、「解体除却の補助がほしい」が全体の30.4%、「アドバイス・情報がほしい」、「修 繕・改修の補助がほしい」がそれぞれ17.3%であった。また、「解体除却の補助がほしい」中では、全額補 助、1,000,000円がそれぞれ全体の28.5%、500,000円が14.2%であった。 8.その他の意見 ①現在、空き家となっており、自分も年をとるに従い対応に困っているのが本心であります。祖先からの土 地や建物を処分するという事は非常に困難で勇気がいり、できれば行政機関での運用・管理を希望したい。 ②空き家適正管理条例の制定は賛成だが、町が本当に運用出来るのか疑問である。 ③お盆とゴールデンウィークに掃除や墓参りだけしており、今後、活用したくても修繕費等のお金がなく、 困っています。 ④現在、考慮しているのは、10年以内に解体し、土地は村で駐車場として活用していただくか、買い手が あれば手放したい状況です。(畑、山林、水仙畑も)水仙畑等は無償で親戚に使用してもらっています。 ⑤アンケートの質問が高齢者には難しい。 9 資料2 1 空き家カルテ調査票 【記入例】 越前地区 地区名 601 ― 1 ― (総合連番) ― (行政区コード) ― (行政区内の連番) ↑ 空き家位置図の空き家番号と一致 玉川 行政区名 登記簿データ 登記簿に記載されている内容を記載しています。 玉川第〇〇号△△番地〇 建物の所在地 現住所 福井市大手3丁目17-1 氏 名 越前 次郎 ※建物の所在地 = 登記上の建物の所在地を記載してあります。なお、住宅地図等で記載してある 所在地とは地番が異なる場合があります。 建物所有者 建物の主目的 居宅 建物の面積 1F 敷地内にあるもの 72.31 構 造 ㎡ 2F 50.08 木造瓦葺 ㎡ 3F 階数 ㎡ 4F 2階建 ㎡ 合計 122.39 ㎡ ※建物所有者 = 未相続および所有権移転がされていない場合がありますので、実際の所有者と は異なる場合があります。また、未登記物件については、所有者欄に「未登記」と記載してあります。 ※建物の構造、階数、面積 = 登記後、増改築等を行い、登記を変更していない場合は、現状と違う 場合があります。 倉庫 実態調査票 調査年月日 ① 平成25年6月10日 1.所有者 ② 玉川区長 調査員所属 現住所 福井市大手3丁目17-1 氏 名 越前 一郎 ①調査年月日 = 調査を行った年月日を記入してください。 ②所有者 = 建物所有者は、実際に建物を所有されている方の情報をご記入ください。建物所有者 は意向調査(アンケート)を実施する際、必要となりますので、できる限り所有者の特定にご協力いた だきますようお願いします。なお、分からない場合は、「不明」とご記入ください。 現住所 2.建物の管理者 ③ 3.建物の主目的 ④ 住宅 4.建物の構造 ⑤ 木造 5.屋根の構造 ⑥ 瓦葺 6.敷地内の駐車場 ⑦ 氏 名 不明 店舗兼住宅等 店舗 事務所 鉄筋コンクリート造 スレート葺 車庫有り ( 軽量鉄骨造 トタン葺 2台 ) 工場 その他 ( ) 鉄骨造 陸屋根 2階 建て その他( ) 駐車スペース有り ( 台) 駐車スペース無し 1面道路 9.建物の損耗状況 ⑨ ⑩ 2面道路 なし 3面道路 作業小屋 11.その他特記事項 ⑫ 4面道路 ④建物の主目的 = 空き家となる前は何に利用されていたかを選択してください。 ⑤建物の構造 = 構造について選択し、階数を記入してください。 倉庫・蔵 畑 その他 10 50 100 ②外壁 10 50 100 ③屋根 10 50 100 ④排水設備 10 50 100 120 点 1年以内 2~5年前 総合判定 6~9年前 所有者が年2回程度、状況の確認に来ている。 ⑦敷地内の駐車場 = 駐車場の有無および台数について記載してください。(一つ選択) 進入路あり ①柱又ははり 合 計 10.空き家となった時期 ⑪ ③建物の管理者 = 所有者が建物の管理を依頼している方の情報をご記入ください。なお、分から ない場合は、「不明」と記入し、存在しない場合は、「なし」とご記入ください。 ⑥屋根の構造 = 屋根の種類について選択してください。(屋根材が複数ある場合は複数選択して ください) 7.敷地と道路との関係 ⑧ 8.敷地内にあるもの 上記の登記簿データを参考に実態調査票に基づき、調査をお願いします。 桝谷 桝一 調査員氏名 A 10年以上 B C ⑧敷地と道路との関係 = 敷地と道路の接地面について、選択してください。(一つ選択) ⑨敷地内にあるもの = 対象物件の敷地内にあるもの全てを選択してください。(複数選択可) D 不明 ⑩建物の損耗状況 = 建物の損耗状況について、目視にて確認できる範囲で判定してください。判 定基準については、別紙「目視による建物の損耗状況判定表」を参考にしてください。 ⑪空き家となった時期 = 対象物件が空き家となった時期を選択してください。 ⑫その他特記事項 = 空き家の管理状況や空き家の使用状況等について記載してください。 資料3 目視による建物の損耗状況判定表 区 分 内 容 項 目 ①柱又ははり ②外壁 目視による構造 の腐朽又は破 損の程度 ③屋根 ④排水設備 評 点 ア.柱が傾斜しているもの、土台又は柱が腐朽し、又は破損している 10 イ.基礎に不同沈下があるもの、柱の傾斜が著しいもの、はりが腐朽 し、又は破損しているもの、土台又は柱の数ヵ所に腐朽又は破損があ る 50 ウ.基礎、土台、柱又ははりの腐朽、破損又は変形が著しく崩壊の危 険のあるもの又は現に大部分が崩壊しているもの 100 ア.外壁の仕上材料の剥落、腐朽又は破損により、下地の露出してい るもの 10 イ.外壁の仕上げ材料の剥落、腐朽又は破損により、著しく下地の露 出しているもの又は一部、壁体を貫通する穴を生じているもの 50 ウ.外壁の仕上げ材料の全て剥離又は損壊しているもの 100 ア.屋根ぶき材料の一部に剥離又はずれがあるもの 10 イ.屋根ぶき材料に著しい剥離があるもの、軒の裏板、たる木等が腐 朽したもの又は軒のたれ下がったもの 50 ウ.屋根が著しく変形したもの又は屋根ぶき材料の著しい剥離、裏板 が全て腐朽等により雪下ろしが不可能なもの 100 ア.雨どいが一部破損しているもの 10 イ.雨どいが半分程度消失しているもの 50 ウ.雨どいのほとんどが消失しているもの 100 ●各判定項目において、①~④までの評点の合計を以下の基準にて損耗状況を判定してください。 A.そのまま使用可 0点 B.若干修繕要 10点~40点 C.かなり修繕要 50点~200点 D.腐朽して危険 200点~ <判定の例> 項目 ①柱又ははり ②外壁 ③屋根 ④排水設備 総合判定 判定評点 10点 10点 50点 50点 120点 C.かなり修繕要 資料4 越前町の空き家所有者意向に関する アンケート調査 ご協力のお願い 平素より本町のまちづくりの推進にご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。 現在、全国的に少子・高齢化の進行やライフスタイルの変化にともなって、空き家が増加傾 向にあります。本町におきましても、空き家の総数が約500棟となっており、積極的な対策を 講じる必要があると認識しているところです。 そこで、空き家と思われる住宅等(居宅や店舗、事務所)の所有者の皆様に対し、その住宅等 に関する状況の確認および将来の利用・活用に関する意向をお伺いし、今後の施策検討の基礎資 料にさせていただきたいと考えております。 つきましては、お忙しい中、誠に恐縮ではございますが、本調査の趣旨をご理解いただき、 アンケートにご協力いただきますようお願い申し上げます。 調査票の記入について 1 このアンケートは、越前町で空き家を把握するために実施した空き家実態調査において、 空き家である可能性が高い住宅等の所有者の方にお願いしています。 2 ご記入の内容は、 平成 年 月 日 時点としてください。 3 このアンケート用紙が届いた時点で、住宅等が既に解体、用途変更、売却、譲渡されている 場合は、問1の「対象住宅について」のみご回答いただき、ご返送くださいますようお願い します。 4 ご記入いただきました内容につきましては、個人情報保護法並びに越前町個人情報保護条例 に基づき適切に管理し、目的外に使用することはございません。 5 記入は、次のページから全部で 10 ページあります。 ご回答後、 平成 年 月 日( ) までに発送をお願いします。 なお、ご不明な点がありましたら、お手数ですが下記までお問い合わせ願います。 越前町空き家利活用検討委員会 事務局(福井県 越前町役場 まちづくり課内) 住所 : 福井県丹生郡越前町西田中13-5-1 担当 : 電話 : 0778-34-8714(直通) 57 - 604 - 5 問1 対象住宅について - - (1) あなたまたは関係者が所有、管理している空き家と思われる住宅等(以下「空き家」といいます。) は、下記の定義に該当しますか。( 1つ選択 ) 【空き家の定義】 現在、特定の用途(居宅や店舗等)として使用されていない建物で、同じ敷地上で所有者等が おらず、かつ、その状態が長期間(概ね1年以上)継続されていること。 ※週末や休暇に避暑・避寒・保養などの目的で使用される住宅で、普段は人が住んでいない住宅 も空き家として定義づけられます。 ※以前、居宅として利用していたが、現在、物置・倉庫・仕事場・作業場として利用している場 合は、空き家とみなしません。 1 2 3 4 上記の定義に該当する空き家である 上記の定義に該当せず、空き家ではない 既に解体済 (解体した時期: 年 月頃) 売却、譲渡済 この設問で終了です 問1-(2)へ この設問で終了です (2) 上記問1-(1)で 3 と答えられた方にお尋ねします。 解体した理由は何ですか。 ( 1つ選択 ) 1 3 5 6 7 建物が一部崩壊、傾いて危険なため 2 土地売却のため 近隣への配慮のため 4 近隣からの通報や苦情があったため 誰も利用しなくなったため 敷地を別用途での利用のため ( 用途: ) その他 ( ) 問2 回答者ご本人について (1) あなたまたは関係者が所有、管理している対象空き家の所在地情報等について、下記の内容で誤 りがないか確認してください。 ( いずれか選択 ) 空き家の所在地 (登記所在地) 福井県丹生郡越前町 (注)記載されているものは登記上の所在地で、住所とは地番が異なる場合があります。 1 2 3 4 記載の所在地で正しい 記載の所在地は誤っている 自分または関係者のものではない わからない 修正欄にご記入ください この設問で終了です この設問で終了です (2) 上記問2-(1)で 2 と答えられた方にお尋ねします。 正しい所在地を下記に記載してください。 空き家の所在地 (修正欄) 福井県丹生郡越前町 1 (3) 前ページの問2-(1)の空き家の所有者の氏名、企業・団体等をご確認ください。 ( いずれか選択 ) 氏 名(登記上) (注)記載されているものは登記上の所有者です。 1 2 所有者である 所有者でない(所有者でなくなった理由を下記から1つ選択してください) ア.相続登記がされていないため イ.所有権移転登記がされているため ウ.売買等により所有権移転をしているが登記事務が未完了であるため エ.その他 ( ) (4) 上記問2-(3)で、 2 と答えられた方にお尋ねします。 対象空き家の所有者はどなたですか。また、あなたからみてどのような続柄ですか。 (わかる範囲で結構です。) 【家屋及び土地所有者が同一の場合】 住 所 〒 氏 名 年 齢 【家屋の所有者に共有者がいる場合】 住所 住所 住所 歳 関係 (続柄) ※記入欄が足りない場合は適宜、欄を追加してください。 氏名 氏名 氏名 持分 持分 持分 【家屋及び土地所有者が異なる場合】 [家屋の所有者] 住 所 〒 氏 名 年 齢 [家屋の所有者に共有者がいる場合] 住所 住所 住所 歳 関係 (続柄) ※記入欄が足りない場合は適宜、欄を追加してください。 氏名 氏名 氏名 持分 持分 持分 [土地の所有者] 住 所 〒 氏 名 [土地の所有者に共有者がいる場合] 住所 住所 住所 年 齢 歳 関係 (続柄) ※記入欄が足りない場合は適宜、欄を追加してください。 氏名 氏名 氏名 2 持分 持分 持分 (5) あなた(アンケート回答者)のお名前、ご住所、ご連絡先を記入してください。 ※前ページの問2-(4)と同じ場合は、同上と記入してください。 住 所 〒 氏 名 TEL ( ) - 問3 対象空き家の現状と空き家となった要因について (1) 現在、対象空き家はどのような状態となっていますか。( 1つ選択 ) 1 2 4 時々利用するための家 ( 季節限定、正月やお盆などの短期間での利用または長期利用 ) 貸家( 入居者無し ) 3 一時的に住んでいない 利用していない( 空き家 ) 5 その他 ( ) (2) 上記問3-(1)で、 1 と答えられた方にお尋ねします。 対象空き家を利用する期間はいつ頃ですか。 ( 1つ選択 ) 1 4 7 9 夏季 2 冬季 3 夏・冬季以外 お盆や正月の短期間 5 週に1~2日程度 6 月に1~2日程度 半年に1~2日程度 8 年に1~2日程度 その他 ( ) (3) 対象空き家はどのような目的で利用していましたか。 ( 1つ選択 ) 1 4 7 居宅 2 店舗兼居宅等の併用住宅 3 店舗 事務所 5 工場 6 貸家 その他 ( ) (4) 対象空き家を利用しなくなったのは、いつ頃からですか。 ( 1つ選択 ) 1 4 7 10 昭和30年以前 2 昭和46年~昭和55年 5 平成8年~平成12年 8 11 平成23年~ 昭和31年~昭和35年 3 昭和56年~平成2年 6 平成13年~平成17年 9 不明 昭和36年~昭和45年 平成3年~平成7年 平成18年~平成22年 (5) 上記問3-(3)で、 1 及び 2 と答えられた方にお尋ねします。 対象空き家に住まなくなった理由は何ですか。 ( 1つ選択) 1 2 3 4 5 6 仕事場、子どもの就学の関係で住み替えた 対象居宅等が手狭になった 対象居宅等が接する道路の広さや駐車場の確保に困ったから住み替えた 親や子の世帯と同居したため 住んでいた人が施設入所、入院したから空き家となった 住んでいた人が死亡したため空き家となった 3 問4 対象空き家の管理について (1) 対象空き家の維持・管理はどのくらいの頻度で行っていますか。( 1つ選択 ) 1 4 7 週1回以上 2~3ヶ月に1回程度 ほとんどしていない 2 5 8 2~3週間に1回程度 半年に1回程度 1度もしたことがない 3 6 月1回程度 1年に1回程度 (2) 対象空き家の維持・管理について、どのようなことを行っていますか。( 複数選択可 ) 1 4 7 庭の手入れ、草刈、剪定 3 家屋内の清掃 2 冬季の雪下ろし 空気の入れ替え 5 破損箇所の小修繕 6 何も行っていない その他 ( ) (3) 現在、対象空き家の実際の管理者はどなたですか。( 1つ選択 ) ※管理者がご本人以外の場合に回答ください。 ※個人の場合は氏名、法人等の場合は法人名を記入してください。 ※管理者が不明の場合は、管理者氏名欄に「不明」と記入してください。 住 所 〒 管理者氏名 TEL ( ) - ○管理者とご本人との関係 ( 1つ選択 ) 1 3 親族 不動産業者 2 4 対象空き家の近所の方 その他 ( ) (4) 対象空き家の電気、ガス、水道開栓・閉栓等の状況はどうなっていますか。 止めているものに ○ 、まだ止めていないものに × をつけてください。 (例) 止めている 電気 × ガス ○ 水道 × 電話線 ○ CATV × (5) 対象空き家の維持・管理についての年間経費はどのくらいですか。( 自由記載 ) 年間の維持管理費 ( 円 ) 程度 (6) 対象空き家の維持・管理について、困っていることは何ですか。( 複数選択可 ) 1 3 5 6 管理の手間が大変 2 維持管理費が高い 身体的・年齢的な問題 4 現住所から対象家屋までの距離が遠い 管理を頼める相手を探すのが困難 その他 ( ) 4 (7) 対象空き家の状態について、どの程度とお考えですか。( 1つ選択 ) 1 2 3 4 5 維持管理をしっかりしており、いつでも住める状態である 多少の修繕を行えば住める状態である 劣化が進んでおり、住むためには大規模な修繕が必要である 腐朽等が著しく住むことは不可能である その他 ( ) 問5 空き家の売却・賃貸について (1) 対象空き家は現在、賃貸の入居者又は売却先(購入者)の募集をしていますか。( 1つ選択 ) 1 3 購入者を募集 売却と賃貸の両方で募集 2 4 賃貸として入居者を募集 何もしていない (2) 上記問5-(1)で 1 、 2 、 3 と回答した方にお尋ねします。 イ.売却先や賃貸の入居者が決まらない原因についてどのようにお考えですか。 ①募集、入居条件に関すること ( 複数選択可 ) 1 2 3 4 5 募集し始めたばかりであるため ( 募集開始後1ヶ月以内 ) 家賃や売り出し価格が折り合わないため 入居条件を厳しくしているため わからない その他 ( ) ②広さや設備に関すること ( 複数選択可 ) 1 居住面積が狭小であるため (狭小=約15坪(50㎡)以下の土地に建てられている住宅) 2 建物が古く傷んでいるため 3 最新の設備を備えてないため ( IH、床暖房、セキュリティ等 ) 4 駐車場がないため 5 日照条件が悪いため 6 その他 ( ) ③周辺環境に関すること ( 複数選択可 ) 1 公共交通の便が悪いため 2 商業施設や医療施設が少なく、日常生活が不安なため 3 その他 ( ) ロ.上記問5-(1)で 1 、 2 、 3 と回答した方にお尋ねします。 差し支えなければ、売り出し価格もしくは募集家賃を記入してください。 ※「募集家賃」には、敷金・権利金・礼金や管理費・共益費は含めません。 また、無償の場合は「0」円と記入してください。 ※上記問5-(1)で 3 と回答した方は、いずれについてもご記入ください。 売り出し価格 ( 円 ) 募集家賃 ( 円 ) 5 問6 対象空き家の今後の活用について (1) 対象空き家の今後の活用について、どのようにお考えですか。( 1つ選択 ) 1 新築、改築して自分または家族が住む 2 セカンドハウスとして時々住む(短期~長期滞在)ために維持する 3 他の用途( )に自分が使用したい 4 他に売却したい または 売却してもよい 5 他に賃貸したい または 賃貸してもよい 6 解体し、更地としたい 7 解体し、駐車場、資材置き場等として利用したい 8 地域のため(公的)に活用したい 9 予定なし (現状のまま) 10 子や孫に任せる(相続する) 11 その他 ( ) 7 と 回答した方 解体後の土地をどのように利用しますか。( 1つ選択 ) 1 4 6 車庫・物置を設置 2 畑等の菜園 3 貸地 駐車場として自分が利用 5 駐車場として他人に貸出し その他 ( ) (2) 対象空き家の今後の活用について、困っていることや心配事はありますか。( 複数選択可 ) 1 今後利用予定はないので、どうしたらよいかわからない 2 解体したいが解体費用の支出が困難で解体できない 3 解体して更地になることで固定資産税が上がる 4 貸出したいが貸出相手が見つからない 5 リフォームにお金がかかりすぎる(投資額を回収することができない) 6 家財道具や仏壇を置いたままである 7 賃貸、売却することで知らない住民が入居する 8 愛着があり他人には賃貸、売却できない 9 権利者間でもめている(相続問題) 10 特にない 11 その他 ( ) 6 問7 空き家情報バンク制度について ■越前町空き家情報バンク登録制度 越前町では市場化されていない空き家の掘り起しと活用のために「空き家情報バンク」を整備 しています。この制度は、町内の空き家の売却または賃貸を希望する所有者等から申し込みにより 登録した物件を、利用を希望する方にインターネットを通じて情報提供し、持続可能な循環型社会 の実現を図る施策の一つとして、空き家の有効利用の促進および定住促進を図る事業です。 【越前町空き家情報バンクの仕組み】 福井県HP ふくい空き家情報バンク 情報交換 空き家情報のリンク 閲 覧 空 き 家 所 有 者 越前町空き家 情報バンク 登録申込 情報提供 情報交換 宅地建物 取引業者 仲介の依頼 利 用 希 望 者 交 渉 仲 介 契約の締結 ※詳しくは越前町のホームページ(http://www.town.echizen.fukui.jp)をご確認ください。 (1) 越前町空き家情報バンク登録制度をご存じですか。( 1つ選択 ) 1 知っている 2 知らない (2) 今後、この制度への登録についてどのようにお考えですか。( 1つ選択 ) 1 4 登録したい 2 登録したくない 3 わからない 条件によっては登録したい ( 条件 ) (3) 上記問7-(2)で 2 と答えられた方にお尋ねします。 登録したくない理由は何ですか。 ( 1つ選択 ) 1 3 今後、使用する予定がある 2 他人に売却、賃貸する予定がある その他 ( ) 7 問8 空き家対策について 現在、全国各地で空き家問題の解決に向け、以下のような施策が取り組まれています。 以下、全国の取り組み事例を紹介し、今後の空き家対策についてご意見を伺います。 Ⅰ.空き家管理者の連絡制度 空き家の所有者、管理者の連絡先を町、住民組織、NPO等にあらかじめ登録し、災害時に家屋 が破損した際の対応や通常の維持・管理等について、所有者、管理者と連絡を取り合う制度 Ⅱ.空き家に関する管理条例の制定等( 管理の義務化 ) ① 老朽・危険空き家を適切に管理しない所有者に対し、解体、修繕、手入れ等を町が指導・助言 ・勧告・命令・氏名公表、場合によっては町が法的に解体代執行するもの ② 空き家管理者の標識の設置義務、管理者の斡旋等、除草機の貸与等 Ⅲ.民間と行政が協働した小規模再編 所有者が空き家(土地を含む)を町に寄付もしくは低価格で売却することで、行政の負担で空き 家を解体し、道路拡幅、町内会の公園、雪捨て場、駐車場などの公共利用や更地を売却する など、地域の住環境を整備する手法 Ⅳ.空き家を利用した各種体験施設整備 空き家を町またはNPO等に寄付もしくは低価格で賃貸することで、都市住民や移住希望者に対 する滞在型体験施設を整備し、都市住民との交流促進による移住人口の増大を図る手法 (1) 「Ⅰ.空き家管理者の連絡制度」についてお伺いします。 対象空き家の所在する住民自治組織(町内会等)が空き家所有者、管理者の連絡先(氏名、住所、 電話番号、建物の所在地)の個人情報を求めた場合、今回ご提供いただいた空き家の所有者また は管理者の連絡先を、空き家が所在する住民自治組織(町内会等)にお知らせしてもよろしいで すか。( 1つ選択 ) ★重要な質問事項です★ 1 知らせてもよい 3 条件によっては知らせてもよい 2 知らせたくない ( 条件: ) ※ 「1 知らせてもよい」とお答えいただいた場合、住民自治組織(町内会等)からの求めが あれば、あなたの連絡先等をお知らせすることがあります。 ただし、情報提供する場合は、住民自治組織(町内会等)において個人情報保護法並びに 越前町個人情報保護条例に基づき適切に管理し、目的外に使用することがないよう指導い たします。 8 (2) Ⅲ.民間と行政が協働した小規模再編」、「Ⅳ.空き家を利用した各種体験施設整備」に協力で きるとお考えですか。 ( 複数選択可 ) ★重要な質問事項です★ 1 空き家建物と土地の町への寄付 (この場合、空き家は町で解体することを前提とします。) 2 5 7 8 低価格で売却 3 市場価格で売却 4 無償で貸与 低価格で賃貸 6 市場価格で賃貸 その他 ( ) 協力はできない (3) 上記問8-(2)で 4、 5、 6 と回答した方にお伺いします。 対象空き家をどのような状態でなら貸出しますか。 ( 1つ選択 ) 1 2 3 4 5 現状のままで良いなら貸出しする 補修、修繕を自己負担して貸出しする 補修、修繕費用の一部を町が補助するなら貸出してもいい 補修、修繕を町で施工し、費用を賃貸料から引去りする形なら貸出してもいい その他条件なら貸出してもいい ( 条件 ) (4) 上記問8-(2)で 8 と回答した方にお尋ねします。 協力していただけない理由はなんですか。( 1つ選択 ) 1 2 3 4 5 6 見ず知らずの他人に貸出したり売却したいくないため 自分が使いたいときに使えなくなるから 近いうちに建替えや転売の予定がある 自分の子や孫に残しておきたいため 近いうちに解体する予定があるため その他 ( ) (5) 「Ⅱ.空き家に関する管理条例の制定等( 管理の義務化 )」についてお伺いします。 空き家管理制度(不適切空き家への指導・助言・命令・勧告・氏名公表・代執行、空き家管理者 の標識の設置義務等)について、どのように考えますか。( 1つ選択 ) 1 2 3 4 5 適切な制度であり、制度に従って管理を行うべきである 罰則規定を盛り込んだ制度とすべきである 内容によるが、特に制度は必要でないと思う 従わない・従うことができない ( 理由 ) その他 ( ) (6) 空き家の管理・活用に関してご意見があれば、自由に記入してください。 9 問9 町への要望について (1) 空き家の管理・活用に関する町への要望があればお答えください。 ( 複数選択可 ) 1 2 3 4 5 空き家を売却・賃貸する場合の相手先等の情報がほしい (例)不動産業者の紹介など ・ ( ) 空き家の活用方法についてアドバイスや情報がほしい (例)空き家活用事例など ・ ( ) 空き家の修繕や改修に対する補助がほしい (例)空き家のリフォーム補助など ・ ( ) 空き家の解体除却に対する補助がほしい ( 希望額 円程度) その他 アンケートは以上になります。ご協力ありがとうございました。 同封の返信用封筒に入れて、 平成25年8月23日 (金) までに郵便ポストに 投函いただけますようお願い申し上げます。(切手不要) 10 資料5 行政区 空き家カルテ 管理番号 - - 1.建物所在地 2.建物の主目的 住宅 店舗兼住宅 店舗 事務所 3.建物の構造 4.建物の床面積 5.敷地内の駐車場 工場 ( ) ㎡ 合計 ㎡ その他 階建て 1階 ㎡ 車庫有り 2階 ( ㎡ 台) 3階 ㎡ 4階 駐車スペース有り ( 台) 駐車スペース無し 6.敷地と道路との関係 1面道路 2面道路 7.敷地内にあるもの なし 8.建物の損耗状況 そのまま使用可(A) 3面道路 作業小屋 4面道路 進入路あり 畑 その他 倉庫・蔵 若干修繕要(B) かなり修繕要(C) 腐朽して危険(D) 現住所 9.所有者 氏 名 連絡先 登記簿上の所有者 所有者との関係 現住所 10.建物の管理者 氏 名 連絡先 所有者との関係 11.空き家となった時期 12.空き家となった経緯 13.今後の活用意向 1年以内 2~5年前 10年以上 不明 仕事場、子どもの就学等による住替え 居宅等が手狭になった 道路環境、駐車場確保に困ったため住替えた 親や子の世帯と同居したため 施設入所および入院 死去 リフォームして住む セカンドハウスとして使用 他の用途に使用したい 他に売却したい、してもよい 他に賃貸したい、してもよい 解体し、更地にしたい 解体し、駐車場等に利用 地域(公的)に活用 予定なし(現状維持) 子や孫に任せる(相続) その他 登録意向 14.空き家バンクの登録 15.その他(意見等) 6~9年前 消防判定 = 実態調査 カルテ登録年月日 カルテ修正【1】 年月日 カルテ修正【2】 年月日 意向調査