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第4回
兵庫県開業獣医師会臨床研究会開催報告書
一般社団法人 兵庫県開業獣医師会主催
1.日 時:平成 26 年 2 月 16 日(日) 9:30(受付 9:00~)~18:00 予定
2.会 場:舞子ビラ神戸 3F「舞子の間」(兵庫県神戸市垂水区東舞子町 18-11 )
3.内 容:~午前の部~
講演
「消化器(胃腸・肝胆膵)疾患の超音波所見 実践的アプローチ」
講師
大野
耕一 先生(東京大学 大学院 獣 医 内 科 学 研 究 室 准教授
特別協賛:東芝医療用品株式会社)
~午後の部~ オブザーバー: 大野 耕一先生
秋吉 秀保先生(大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 准教授)
症例発表会22題
※ 症例発表会終了後(18:00~)、同会場「舞子の間」にて懇親会
4.報 告:
平成 26 年 2 月 16 日、神戸市の舞子ビラ神戸にて、
「第4回兵庫県開業獣医師会臨床研究会」
を開催したことをご報告いたします。
1 週間前から降雪などの天候不良で、遠方から参加表明いただいていた方の来場が直前まで心
配されましたが、研究会当日の神戸は穏やかに晴れ、220 名と多くの方のご参加をいただき、無
事開催することができました。
9 時半より開会となった研究会は、山田 壽和会長の挨拶から始まり、午前の部のプログラムは
「消化器(胃腸・胆肝膵)疾患の超音波所見 実践的アプローチ」と題して、東京大学大学院 大
野耕一先生より、臨床的なお話を、非常にわかりやすくご講演いただきました。
(講演の感想等につ
いては後述)
協賛ブース会場では、20 社ものご参加をいただき、機器、パンフレットなどの展示が行われま
した。多くの参加者が訪れ、交流を深めていただきました。また、昼食時には、講演会場にて、
ブース出展された企業様(13 社)による「昼食時プレゼンタイム」を実施しました。
午後の症例発表については、今年は 22 題と多くのエントリーがあり、各演題に対して、活発な
議論が展開されました。
研究会終了後に行われた懇親会席上にて、午後の症例発表オブザーバーをご担当いただいた大
野先生と大阪府立大学大学院 秋吉秀保先生より、症例発表のご講評とともに、優秀演題賞 3 題と
学窓社賞 1 題の発表がありました。
優秀演題賞については、山田会長より表彰状と報奨金が授与され、学窓社賞については、株式
会社学窓社 山口勝士専務より表彰状と副賞が手渡されました。また、フロアからの人気投票も行
っていたので、その結果についても発表がありました。
(受賞者、フロアの投票結果等については後述)
今年も、たくさんの方々のご協力、ご支援をいただき、非常に熱気のある有意義な研究会に
なったと思います。ご協力いただいたすべての方に感謝申し上げます。
-1-
5.研究会の様子(1)
-2-
研究会の様子(2)
-3-
研究会の様子(3)
-4-
研究会の様子(4)
-5-
研究会の様子(5)
-6-
研究会の様子(6)
-7-
6.参加者:220 名(内訳は下記のとおり)
当会会員参加者
阪神
西宮
東播
姫路
西播
摂丹
但馬
淡路
合計
会員以外の参加者
12
19
31
17
7
9
3
3
101
協賛企業
その他
講師
合計
66
51
2
119
101 名(会員)+119 名(非会員)=220 名
※ 不参加の会員には、支部ごとに(理事宛)まとめてシラバス配布
7.アンケートについて
次回からの研究会の参考にさせていただきたく、会場にてアンケートのご記入をお願いしま
した。アンケートの回収枚数は 76 枚(参加者 220 名)、回収率は、34.5%でした。
アンケートにご協力いただいた皆様ありがとうございました。以下は、アンケートをまとめ
たデータです。
<アンケート原紙>
-8-
アンケート記入者の基本情報
性別
男
女
不明
合計
種別
当会会員
非会員
不明
合計
64
11
1
76
年齢
20代
30代
10
40代
15
50代
18
51
25
0
76
60代
23
70代
4
1
80代以上 不明
0
5
講演について
期待通り
どちらかというと期待通り
どちらともいえない
どちらかというと期待外れ
期待外れ
未回答
合計
45
19
2
1
0
9
76
かなり易しい
どちらかというと易しい
ちょうどいい
どちらかというと難しい
かなり難しい
未回答
合計
5
13
42
7
1
8
76
内容の難易度について
どちらかとい
うと易しい
17.1%
かなり易しい
6.6%
未回答
10.5%
かなり難しい
1.3%
どちらかとい
うと難しい
9.2%
-9-
ちょうどいい
55.3%
講演について(続き)
とても参考になる
どちらかというと参考になる
どちらともいえない
どちらかというと参考にならない
まったく参考にならない
未回答
合計
48
19
2
0
0
7
76
診療の参考となるか?
未回答
9.2%
どちらともいえ
ない
2.6%
とても参考に
なる
63.2%
どちらかとい
うと参考にな
る
25.0%
印象に残った(参考になった)内容【一部・要約】
・猫の好酸球性硬化性線維増殖症について(新しい情報だった)
・GESF
内視鏡に進むかどうかの鑑別
・もはや、レントゲン造影検査は行わず、エコー検査が主流になっているということ
・消化管エコーの利点、重要性、ポイント
・胆泥症と胆嚢収縮の関連について
・肝臓の結節性過形成について
・実際のエコー像と疾病との関係で考えられることの具体例
他
講演の感想【一部・要約】
・これまでに経験した症例は、GESF だった可能性があると思い、知識の幅が広がった
・消化器のエコー検査理解が深まった
・現状の診断基準や治療の有効性にまで言及していただいていたので、とてもありがたかった
・GESF など知らない知識が多かったので勉強になった
・自信がないため利用する頻度が少しなかったが、かなり必要性がわかった
・消化管エコーについて、重要なポイントがよくわかり、とても有用でした
・消化管、膵臓のエコーの見方が復習できた
・超音波検査の利点、それぞれの症例での画像の特徴などがよくわかった
・消化管エコーのコツが参考になった
・猫の GESF について、疑ったことがなかったので、参考になった
・再確認、アップグレードできてよかったと思う。基本的な検査なので、定期的に聴講したいと思う。
・もう少しゆっくりと聞きたかった
・時間が短すぎたと思う
他
-10-
臨床発表フロア人気投票(演題詳細は別表有)
演題番号 演題1 演題2 演題3 演題4 演題5 演題6 演題7 演題8 演題9 演題10 演題11
得票数
6
6
5
32
5
2
10
12
3
6
21
演題番号 演題12 演題13 演題14 演題15 演題16 演題17 演題18 演題19 演題20 演題21 演題22
得票数
21
4
6
9
7
5
8
23
10
6
7
フロア投票結果
32
1位
30
同率3位
21
21
23
2位
20
10
0
※ アンケート 76 枚中未回答 9 枚を除く 67 名からの投票を集計
※ 複数回答可
投票演題へのご感想【一部・要約】
投票演題番号
4番
感想等
・明日からの治療に役立つ発表だった
・もっと時間をかけて聞きたくなった
・一歩踏み込んだ治療にチャレンジするメリットを感じた
4 番 7 番 12 番
・選んだ発表は、診断および治療の考え方がとてもしっかりとしており、
スライドも見やすかった
4 番 8 番 12 番
・エビデンスとの比較での発表は説得力があり、理解しやすい。8 番は、正直びっ
くりだった
4 番 11 番
・実際に症例に遭遇したらやってみようと思わせる内容だった
8番
・大変勉強になった
10 番
・実際よく遭遇し、対処するのに参考になった
11 番
・今後の日常診療に役立てていける内容だった
・猫の炎症マーカーとして着目した視点がすばらしい
12 番 19 番
・PPLD を予防的に使用した点、肉眼所見にとらわれず病理検査を優先した点
19 番
・すばらしい発表だった
20 番
・難病への活路が見いだせてよかった
-11-
臨床研究会新企画「モーニングセミナー」について
設問)講師:秋吉秀保先生 内容:
「手術の基本とちょっとしたコツ」
(仮) 時間:8 時~9 時 会場:研究会同会場
上記のような早朝モーニングセミナー(参加費無料)を開催するとしたら参加したいですか?
参加したい 参加しない 未回答
54
17
5
新企画「モーニングセミナー」について
未回答
6.6%
参加しない
22.4%
参加したい
71.1%
聴きたい講演のテーマや全体的な感想【一部・要約】
[研究会に関する意見]
・大阪付近の兵庫で会場を決めてほしい
・隣の会場音楽が気になった。
・規模といい、雰囲気といい、良い研究会であると感じる。
[聴きたい講演テーマ]
・新企画のような手術のコツや、一般開業医の設備で応用可能な診療報告など聞いてみたい。
・病理の先生の講演も聴いてみたい。
・大野先生に肝胆膵のケースレポート
・松木先生の内分泌学
・これから発表したい人へのアドバイス(テーマの探し方、データの集め方、発表までのノウハウ、
スライドの作り方等)を、たくさん発表している先生に講演してほしい
・ひとつの腫瘍について、会員の先生からデータを頂いて集め、海外報告や大学報告との比較検討を
行い、予後情報をまとめたような講演
[午後の症例発表について]
・回を重ねるたび、内容的に発表のレベルが上がってきていると思う
・フロアから新たな意見が出る楽しさがあった
・どの発表も内容が濃く、なかなか出会うことのない症例の勉強になった
・日々の診療の参考になることも多かった
・病理と臨床の先生がディスカッションする場合が勉強になった。
・画面を出す手伝いなど発表者のサポート役が一人いると良い。
・持ち込み PC は、事前につないで動作確認できるようにするとスムーズに発表が進むのでは?
-12-
[午後の症例発表について](続き)
・自分の PC で発表者ツールの使い方を練習しておくべき!演者交代による時間ロスが多かった。
・意見交換が活発なのは良いが、質疑応答が長い傾向にあると感じた。
・座長さんの位置。あの角度では見にくいのではないか?
・発表数が多く、集中力が切れてしまう。
・できるだけ多くの施設からの発表が望ましい。朝からすべて症例発表にしても良いのではないか。
・演題数が多すぎる。講演は別の日で良い。
[新企画モーニングセミナーについての意見]
・時間的に参加しづらい
・早朝はつらい
・時間が早すぎる
・「モーニングセミナー」より「イブニングセミナー」の方が参加しやすい
・懇親会をなくして、その時間にセミナーをやればよいのでは?
他
このたび初の試みとして、症例発表演題のフロア人気投票をおこないました。投票結果は、
褒賞演題に選ばれた 4 題と微妙に異なっていて、受賞はされなかったけれど、フロアに人気
の高い発表もあり、非常に興味深い結果となりました。
また、午後臨床発表の機器の扱いについてのご意見、新企画「モーニングセミナー」に関す
るご要望等々、お寄せいただいたご意見を参考にしながら、来年からもよりよい研究会にし
ていきたいと思っております。
アンケートにご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
8.褒賞演題
優秀演題賞(3 題)
演題
発表者
多発性肝膿瘍にアルコール固定療法を行った犬の 1 例
胸腰部椎間板ヘルニアのミニチュア・ダックスフント 120 頭に対す
る経皮的レーザー椎間板除圧術の予防効果および合併症(2006〜
2012 年)
猫の膵炎診断における炎症マーカーとしての血中フィブリノーゲン
測定の有用性
宮
豊
病院名
みや動物病院
金井
浩雄
かない動物病院
舛方
祐子
安田動物病院
学窓社賞(1 題)
演題
発表者
心拍出量を指標にした循環器疾患の病勢及び治療効果判定の検討
-13-
安藤 武樹
病院名
安藤動物病院
9.協賛企業・団体一覧(順不同)32 社
講師費用協賛をはじめ、ブース出展協賛、要旨集への広告協賛と様々な形で、ご協賛いただ
きました。敬意と感謝の意を込めてここにご報告いたします。
これらの協賛金は、ブース出展費用諸経費、及び、当臨床研究会運営費に充当されました。
特別協賛
東芝医療用品株式会社
企業賞・展示協賛
株式会社学窓社
展示・広告協賛(敬称略・50 音順)
アークレイマーケティング株式会社
千寿製薬株式会社
日本全薬工業株式会社
展示協賛(敬称略・50 音順)
飛鳥メディカル株式会社
シスメックス TMC 株式会社
株式会社アスコ
バイエル薬品株式会社
株式会社アレクソン
フクダ エム・イー工業株式会社
イースター株式会社
株式会社ペティエンスメディカル
株式会社インターズー
株式会社堀場製作所
株式会社協栄メディカルサービス
メリアルジャパン株式会社
株式会社キリカン洋行
和光純薬工業株式会社
株式会社三幸医療酸素
広告協賛(敬称略・50 音順)
株式会社インターベット
MP アグロ株式会社
大阪ペピイ動物看護専門学校
北垣薬品株式会社
共立製薬株式会社
ゾエティス・ジャパン株式会社
DS ファーマアニマルヘルス株式会社
日本政策金融公庫
ノバルティスアニマルヘルス株式会社
株式会社ビルバックジャパン
Meiji Seika ファルマ株式会社
協賛
株式会社フォレストメディカル
-14-
10.平成 25 年度臨床研究会収支報告書
収入の部
項目
金額
備考
広告・ブース協賛金収入
960,000 協賛金/32 社
研究会事業費
756,981
合計
1,716,981
支出の部
項目
金額
備考
<運営費>
1,095,160 舞子ビラ神戸(170 名昼食・110 名懇親会会食)
会場費
宿泊費
30,000 大野先生・秋吉先生等
交通費
46,980 大野先生旅費・秋吉先生旅費等
要旨集印刷製本代
141,099 中川印刷(600 冊*62P)
研究会案内チラシ
12,600 中川印刷 1,500 部印刷
大野先生:講演謝金(東芝医療機器様ご協賛)
諸謝金費
178,192
褒賞金
180,000 優秀演題賞/学窓社賞
オブザーバー謝金、秋吉先生謝金(源泉税含む)
<事務費>
事務経費
合計
32,950 荷送費、振込手数料、通信費等
1,716,981
-15-
演題一覧表(別紙)
番号
発表演者名
演 題
1
犬の骨外性骨肉腫の 1 例
2
犬の扁平上皮乳頭腫において手術後ハトムギを使用した 1 例
3
重度の低カリウム血症を呈した原発性アルドステロン症の猫の1例
4
多発性肝膿瘍にアルコール固定療法を行った犬の 1 例
5
胆嚢炎と診断した犬の 3 例
築澤 寿栄
6
糖尿病性ケトアシドーシス治療中に IMHA を発症したネコの 1 例
合田 麻衣
7
単クローン性高ガンマグロブリン血症を呈したイヌの 1 例
高瀬 奈美
8
ゴールデンチェリーの卵管破裂による卵墜の 1 症例
田中 美香
9
痛みに対する第一選択の漢方薬「芍薬甘草湯」を使った 2 症例
横山 隆一
10
膵炎、糖尿病の治療中に高乳酸血症を呈した犬の 1 例
梅下 雄介
11
猫の膵炎診断における炎症マーカーとしての血中フィブリノーゲン
測定の有用性
舛方 祐子
12
胸腰部椎間板ヘルニアのミニチュア・ダックスフント 120 頭に対する経
皮的レーザー椎間板除圧術の予防効果および合併症(2006〜2012 年)
金井 浩雄
13
CT・MRI 検査が有用であった孔脳症の犬の1例
水本 盛彦
14
椎間板ヘルニアを伴った犬の椎間板脊椎炎の 1 例
坂東 秀紀
15
レプトスピラ感染により一過性の近位尿細管障害が認められた犬の 1
例
中田 美央
16
低 Ca 血症により脊椎骨折に至ったファンコニー症候群の 1 例
黒田 美奈子
17
開腹手術時に腸リンパ管拡張症と腸管癒着がみられた犬の 2 例
豊福 祥生
18
糖尿病性白内障の重度合併症による続発性緑内障に対して隅角イン
プラント挿入術を実施した犬1例
福本 真也
19
肉球潰瘍を呈した先天性皮膚疾患の犬 2 例
20
肉芽腫性脂腺炎に対してセラミド製剤を使用した 1 例
21
膝蓋骨脱臼に対する関節鏡検査の有用性
角谷 悠介
22
心拍出量を指標にした循環器疾患の病勢及び治療効果判定の検討
安藤 武樹
座 長
中西 大介
向井 翠
生尾 賢司
宮 豊
濱崎 さやか
-16-
濱崎 さやか
米富 大祐
森 和也
金井 浩雄
木ノ下 誠
森 和也
森澤 秀守
小野山 真生
廻 信敏
菅野 信二
髙木 泰
安田 和雄
秋吉 秀保
安藤 武樹
孕石 元和
中西 大介
尾添 雅文
井上 洋一
中村 真人
宮 豊
林 聡恵
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