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(出光興産株式会社)資料(PDF形式:2172KB)
資料6
第4回 クリーンコール部会
∼出光の取り組み∼
2009年4月21日
出光興産株式会社
目
次
1.出光石炭事業の概要
2.鉱山事業
3.石炭物流・販売
4 石炭・環境研究所
4.石炭
環境研究所
5.海外での活動(CCT、環境)
6.クリーンコールの理解促進
7.出光からの提言
1.出光石炭事業の概要
鉱山開発から利用技術まで一貫した石炭事業に取組んでいます。
鉱山開発
(ボガブライ鉱山)
メジャー権益を保有し、出光自身が鉱山開発、
メジャー権益を保有し
出光自身が鉱山開発
鉱山オペレーションを行っています。
石炭輸入基地
(出光バルクターミナル )
物流拠点を確保し 輸入基地を持たな
物流拠点を確保し、輸入基地を持たな
い需要家へ安定供給を提供しています。
石炭販売
利用技術開発
(石炭・環境研究所)
石炭利用技術や環境問題解決に貢献する
様々なコンサルティング、技術商品開発に取
り組んでいます。
自家発電
(製油所石炭ボイラ)
製油所に石炭ボイラーを導入し、
石炭利用ノウハウを蓄積してい
ます。
1.出光石炭事業の概要(経緯)
国内の動き
1975
海外の動き
77年6月:新燃料室設立
77
月:新燃料室設立(石炭
石炭,ウラン
ウラン,地熱事業開始)
地熱事業開始)
78年:
78
年:オーストラリア事務所設置
78年4月:研究所に石炭班設置
78
月:研究所に石炭班設置
1980
1985
80年:石炭初輸入
80年:
石炭初輸入
80年:日本褐炭液化参加
80
年:日本褐炭液化参加
84年:徳山工場石炭ボイラ設置
84
年:徳山工場石炭ボイラ設置
84年:日本コールオイル参加
84
年:日本コールオイル参加
86年:千葉バルク竣工
86年:千葉バルク竣工
86年:
86
年:HYCOL
年
HYCOL参加
参加
1990
80年:加マーコールPJ
80年:加マーコール
PJ参加
参加
80年:加ショナシー
80
年:加ショナシーPJ
PJ参加
参加
84年:エンシャム鉱区取得
84
年:エンシャム鉱区取得
87年:米
87
年:米ウィッシュボンヒルPJ
PJ参加
参加
86年:ボガブライ権益取得
86年:ボガブライ権益取得
88年:エベネザ権益取得
88
年:エベネザ権益取得
89年
89年:マッセルブルック権益取得
89
年
年:マッセルブルック権益取得
゙ ク権益 得
92年:北京事務所設置
92
年:北京事務所設置
93年:エンシャム出炭開始
93
年:エンシャム出炭開始
90年:愛知コールカートレッジ運転開始
90
年:愛知コールカートレッジ運転開始
1995
98年:ウェストマッセルブルック鉱区取得
98
年:ウェストマッセルブルック鉱区取得
2000
2005
2008
04年:中国煙台設立
04
年:中国煙台設立
03年:エベネザ生産終了
03
年:エベネザ生産終了
06年:ボガブライ出炭開始
06年:ボガブライ出炭開始
06年:タラウオンガ出炭開始
06
年:タラウオンガ出炭開始
2.鉱山事業(権益保有鉱山)
鉱山名
エンシャム
(露天掘)
ボガブライ
州
QLD
NSW
南回帰線
タラウォンガ
NSW
資源量
生産量
(百万トン) (百万トン/年)
150
8
measured
一般炭
PCI/SS
273
1.5
measured
一般炭
PCI/SS
10
1.5
measured
一般炭
般炭
PCI/SS
13
1.5
権益
(%)
プロジェクト
100
30
NSW
measured
一般炭
100
エンシャム Perth
坑内掘
QLD
330
(1.5∼5.0)
85
ボガブライ
拡張
NSW
ウェスト
マッセルブルック
NSW
マッセルブルック
273
measured
200+
inferred
(4.0∼6.5)
石炭鉱山
85
エンシャム
Gladstone (port)
Newcastle (port)
Sydney
100
Melbourne
未定
Brisbane
100
ボガブライ
タラウォンガ
マッセルブルック
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
10
1990
14
1989年以降、生産量は着実に
増えている。
エンシャム洪水
1989
12
販売数量︵
百万トン︶
販売数量 (百万トン)
2.鉱山事業(生産量の推移)
8
6
4
2
-
タラウオンガ・
ボガブライ生産
開始
エベネザ生産
終了
エンシャム生産
開始
マッセルブルック・
エベネザ生産開始
豪州一般炭 会社別生産数量
石炭開発の課題・問題点
35
30
・インフラ問題(港湾、鉄道)
・人材確保(エンジニア、ワーカー)
25
20
・環境問題(CPRS)
・石炭価格のボラティリテイー
15
10
5
0
2007年実績
Xstrata
Rio
Tinto
Anglo
Peabody
BHP
Billiton
出光
豪州での出光の一般炭生産量は
資源大手5社に次ぎ第6位
3.石炭物流・販売について
輸入基地
自社石炭
ボイラー
石炭輸入基地
(出光バルクターミナル )
千葉バルクターミナル(出光100%)
1986年10月操業開始
貯 炭 能 力: 35万トン
年間取扱量:121万トン(07年度)
製油所に石炭ボイラーを導入し、
石炭利用ノウハウ蓄積
徳山 (微粉炭
140T/H )
愛知 (微紛炭
)
200
千葉 (循環流動床 300
)
自家発電
(製油所石炭ボイラ)
3.石炭物流・販売について
国内販売
自社炭
日本国内取扱量
合計
504万トン(2007年)
(電力、鉄鋼、セメント・一般産業等)
ソース
豪州自社炭、中国、インドネシア、
ロシア、豪州他社炭
シア、豪州他社炭
豪州自社鉱山(権益分)
合計生産量
994万トン(2007年)
販売先
日本、韓国、台湾、インド、豪州等
4.石炭・環境研究所−CCTへの取組み
既存設備の高度運用 ・・・需要家の視点で使用炭の特徴に適した高効率で
環境負荷が低く、トラブルのない運用方法を支援
石炭評価システム
燃焼特性予測・環境特性予測
燃焼シミュレーション
炭種の選定・混炭条件の提案
最適運転条件の提案
(効率向上・環境負荷低減)
技術開発PJへの参加 ・・・ 環境規制強化、地球温暖化対策、海外技術協力
等の国家PJへの参加
亜瀝青炭利用促進、微量成分の環境影響低減、
中国石炭火力のリノベーションPJ等に参加
◎出光は特に石炭使用量の大半を占める既存設備での効率改善、環境負荷低減
に目をむけ、国内外の電力会社、一般産業に対して技術支援を行っています。
4.石炭・環境研究所−CCTへの取組み
炭塵防止剤
燃焼シミュレーション
炉内監視カメラ
各種
評価
試験
送炭
燃焼
排ガス
脱硝
脱硫
貯炭
ボイラ
EP
サイロ
粉砕
石炭分析
発熱シミュレーション
灰
灰利用システム
石膏
灰処理
排水
水銀シミュレータ
高効率脱硫剤
5.海外での活動(中国でのCCT事業)
2004年度
2005年度
2006年度
2007年度
2008年度
●出光清潔能源(煙台)石炭販売開始
・外資系企業で唯一の石炭販売権(石炭経営資格)
・品質調整炭の小売販売 → 省エネ・環境負荷低減
●石炭評価システムの販売・普及
・設備改造を伴わないソフトウェア技術を駆使して、低コストで実効性
の高い省エネ・環境改善を、石炭需要家に提案
●その他の環境技術の販売活動・事業性調査
(NEDO、JCOAL補助金を活用)
・既設微粉炭火力の燃焼効率改善
・N2O低減(温室効果:CO2の310倍)
5.海外での活動(石炭採掘跡での植林)
エンシャム鉱山及びエベネザ鉱山
石炭採掘跡のリハビリテーションの
一環として、植林を実施。
植栽面積:約220ha
エンシャムではNEDO事業として植
林を実施した(00∼04年)
⇒出光,電発,関電,JCOAL参加
エンシャム
エンシャム
エベネザ
5.海外での活動(文化面での活動)
NSW州アートギャラリー
での出光美術展
題名のない音楽会を開
催したオペラハウス
ティーセレモニー
美術展会場
6.クリーンコールの理解促進
(石炭・環境研究所)
(石炭・環境研究所)
<クリーンコールデー 見学会>
<海外技術者研修>
1994年から毎年50人程度の小中学生
を招待し、見学会を実施。石炭の利用方
法や重要性を一般の方々にアピールし
ている。
2003年からMETI、NEDO、JCOAL
主催の海外研修生を受入れ石炭利用
技術の指導を実施。これまで1,300名を
受入れ。受入先は、中国、インドネシア、イン
ド、ベトナム、モンゴル、フィリピン。
7.出光からの提言
1.クリーンな石炭利用のあり方
(1)国内課題
環境負荷低減に資する運用技術等(ソフト)導入への支援
環境負荷低減
既存設備(中小規模)
の改造・運用高度化
実績の積上げ
効果:燃料節減
・ボイラー効率向上
・亜瀝青炭利用拡大
※環境負荷低減効果を評価し,ソフト導入費用補助等行う制度
(2)海外協力
環境負荷低減に資する運用技術の導入先拡大への支援
民間ベースの取組みでは相手先が限定的,相手先の信用リスクあり
※政府機関が窓口となり、その中で民間が活動できる枠組が必要
・G-Gベースの合意 ・カウンターパートの確保
・日本企業各社が保有する諸適用技術のパッケージ化 等
7.出光からの提言
2.石炭資源の安定確保
【石炭資源開発の流れ】
3ヵ月∼3年
現在の
政府助成制度
鉱区取得
事前調査
通常は現地法人
が鉱区を取得
探鉱
3∼5年
企業化調査
2∼5年
海外炭開発可能性調査
(対象は邦人企業のみ)
【開発決定までに必要な費用】
開発
2∼3年
生産
∼30年
開発資金(融資、債務保証、出資)
貿易保険(投資)、海外投資準備金制度
プロジェクトの
ステージ
調査内容
費用レベル
(億円)
初期調査∼
事前調査
∼1
探鉱調査
探鉱調査
2∼5
企業化ボーリング
企業化調査
鉱山設計
ファイナルFS
開発
閉山
鉱山建設
2∼10
20∼30
7.出光からの提言
2.石炭資源の安定確保
【提言したいこと】
NEDOの補助対象の拡大:邦人企業⇒現地法人、補助額の拡大
産炭国へのインフラ整備⇒見返りとしての資源権益確保等
産炭国との協力関係構築
以
上
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