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近代家族の変容 1D
現代社会専攻・ 「社会形成」領域 1D 近代家族の変容 ─親密圏と公共圏の再編のゆくえ─ 斎 藤 真 緒 家族社会学(男性介護者の調査研究、家族介護者支援)、ジェンダー論 恋愛社会学(デート DV 予防プログラムの開発) 1.専門演習の目標 3.授業の進め方・内容 この専門演習では、家族の変容を、近代家族の歴史的 3 回生前期:基礎テキストの通読によって、その後の分 特性および社会とのかかわりの中で分析し、理解を深め 析およびディスカッションのための共通土 ることを目指します。家族は極めて「私的」領域であり 台をつくる。 つつも、同時に「社会的」領域との相互作用の中で変動 3 回生後期:関心のあるトピックスに応じて、グループ します。家族を客観的に分析する力を培うことを通じて、 研究を行い、ゼミナール大会で成果を発表 社会を読み解く力を習得することを目指します。 する。 4 回生前期:卒業論文のテーマに即して、個人発表を行 2.専門演習で扱う課題と内容 う。 専門演習ではまず、家族の分析に必要な家族社会学の 4 回生後期:卒業論文の経過報告を順次行う。 基礎学力をつけたうえで、具体的なトピックスを取り上 げて、集団的・個人的に分析を進めていきます。分析対 4.必要とする知識 象は、社会制度としての家族関係の変化(ステップファ ミリー、できちゃった婚、生殖技術など)のみならず、 社会学の基礎知識、家族社会学に関する基礎知識、現 代社会に対する強い知的関心 結合原理としての愛情をめぐる諸問題(離婚、DV、虐 待) 、ジェンダーおよびセクシュアリティにかかわる問 5.関連する分野・科目・知識 題(同性婚、ケア分担)、子育てや介護などを通じて家 族を支える社会のしくみなどが挙げられます。また、ゼ 基礎社会学、家族社会学、ジェンダー論、比較ジェン ダー論、家族関係論など ミ生有志で「恋愛 ism プロジェクト」 (デート DV 予防 プログラム)にも参加し、高校等への出前ワークショッ 6.テキスト ・ 参考書・機材(受講生が標準的に持つもの) 山田昌弘『迷走する家族−戦後家族モデルの形成と解 プを行います。 専門演習は、学生はもっとも自発的に研究できる場所 体』有斐閣 井上眞理子編『家族社会学を学ぶ人のために』世界思 のひとつです。集団学習というメリットを生かし、活発 な意見交換を通じて、自らの視野を広げることができま 想社 す。したがって、全体を通じて、学生の積極的参加、学 生の主体性に基づいてゼミの運営を行います。4 回生ゼ 7.受講生に望むこと 家族分析は、自らの家族観・恋愛観を問い直す作業で ミとの交流など、時間外での交流も重視します。 もあります。そのことをいとわない、精神的にタフで、 自ら積極的に研究したいという学生を望みます。 ̶ 18 ̶