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NTTグループ中期経営戦略の 推進について

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NTTグループ中期経営戦略の 推進について
Plan
市場環境の変化
次世代ネットワークのロードマップ
ブロードバンド・ユビキタスサービスの展開
NTTグループ中期経営戦略の
推進について
NTTグループは,2004年11月に
まな形態でのアライアンスを積極的に
マイグレーションとアプリケー
「NTTグループ中期経営戦略」を発
推進していく考えです.このような取
ションの充実
表しましたが,今回その実現に向け
り組みにより,我が国が直面する少子
移動系については,PHSを含む市
た次世代ネットワーク構築のロード
高齢化,介護・医療問題,雇用のミ
場全体の契約数が9,300万(昨年9月
マップ,ブロードバンド・ユビキタ
スマッチ,防犯・防災,エネルギー・
末)に達していますが,第2世代から
スサービスの展開について取りまと
環境問題等の社会的課題を克服し,
第3世代携帯電話への移行が加速化
めました.ここでは,その概要を紹
活力ある高齢化社会を実現するための
しており,第3世代携帯電話の契約
介します.
e-Japan戦略,u-Japan政策の実現に
数は3,800万(昨年9月末)を超え
貢献していきます.
ました.
はじめに
また第3世代への移行に伴い,モ
情報通信市場の動向
NT Tグループは,お客さまが「より
バイルインターネットはもとより映像・
音楽配信,映像コミュニケーション
固定系ブロードバンド市場での
(TV電話)等のブロードバンド通信の
もどこでも何でもつながる」ブロード
光アクセスの普及拡大とアプリ
拡大,さらには小額決済(おサイフ
バンド・ユビキタスサービスを提供す
ケーションの充実
ケータイ)等の携帯電話機の多機能
高速で快適」「安心・安全」「いつで
(1)
るネットワーク環境を実現し,多彩な
固定系ブロードバンドアクセスサー
化が進み,単なる情報通信手段の枠
アプリケーションサービスを「簡単・
ビス(ADSL,光,CATV)は引き続
を超えた多様なアプリケーションが開
便利」に利用できるようにすることに
き普及拡大しており,2005年度第1
発・提供されています.
より,個人やコミュニティにとっての
四半期末で契約数が2,060万に達しま
(3)
豊かなコミュニケーション環境の創造,
した.特に,光アクセスサービスは
IP化に伴うサービスの融合化が進展
企業活動の効率化や新たなビジネス機
2004年度第4四半期以降,純増数が
し,通信事業者,CATV事業者によ
会の創出等に寄与していきます.
ADSLを上回るなど普及拡大が加速化
るブロードバンドサービスは, イン
し,2005年度第1四半期末の契約数
ターネットアクセス・電話・映像配信
が340万を超えました.
のトリプルプレイサービスが主 軸 に
そのため,次世代ネットワークを
オープンなネットワークとすることによ
サービス融合の本格化
なっています.
り,NT Tグループ以外のさまざまな
また光アクセスを利用した光IP電
プレイヤが次世代ネットワークを利用
話,動画映像の配信,TV電話等の双
して多彩なサービスやビジネスモデル
方向映像コミュニケーション等のアプ
定・移動の情報通信端末機器の一体
を開拓・展開できるようにするととも
リケーションが普及拡大しています.
(One Phone)化をベースとした通信
に,これらのプレイヤの方々とさまざ
56
NTT技術ジャーナル 2006.1
(2)
移動系における第3世代への
また各通信事業者が法人向けの固
システムの提 供 , P D A ( P e r s o n a l
G
Digital Assistants)タイプの端末を
さらに,移動体通信における4Gや
タフェースを開 示 することにより,
利用して社内情報システム等へのセ
WiMAX等のワイヤレスブロードバン
ASP
(Application Service Provider)
キュアなリモートアクセスが可 能 な
ドシステムの標準化やIPv6の標準化等
や映像配信事業者等のさまざまなプ
サービスの提供,固定・移動間での
にあたって,海外キャリア等がIP時代
レイヤが次世代ネットワークを活用し
T V 電 話 サービスの提 供 等 のF M C
における国際競争力の強化を目指して
て多彩なアプリケーションサービスを
積極的な活動を行っています.
提供できるようにしていきます.なお,
( Fixed-Mobile Convergence: 固
定・移動融合)が進展しており,ま
このように,国内外における情報通
次世代ネットワークにおけるサービス
た韓 国 においてモバイルW i M A X
信の市場・競争構造は急激に変化し
制御機能は,ITU(International
ています.
Telecommunication Union:国際
(WiBro)の早期商用化の準備が進
電 気 通 信 連 合 ) で標 準 化 が進 めら
められる等,WiMAX関連の新たな技
術開発が行われることにより,さらな
中期経営戦略の推進に向けた取り組み
ヤ構 造 モデルに対 応 したI M S ( I P
る固定・移動の融合化が進展するこ
とが確実視されています.
さらには,通信事業者によるIPベー
れている次 世 代ネットワークのレイ
■次世代ネットワークの構築
(1)
基本コンセプト
Multimedia Subsystem)に準拠す
るものです.
NT Tグループは,光アクセスとブ
次 世 代 ネットワークは, I S P
によるインターネット配信等により,
ロードバンド無線アクセスによる県内・
( Internet Service Provider) を含
通信・放送のサービス融合が進展する
県間,東日本・西日本,固定・移動
む他社IPネットワーク等とのコネク
などあらゆる面でサービスの融合化が
のIPベースのシームレスなサービスの提
ティビティ(相互接続性)を確保した
進展しています.
供を,現行法の枠組みの下で公正競争
オープンなネットワークとしていきます.
条件を確保しつつ,グループ各社の連
具体的には,音声通信のコネクティビ
携により可能とする効率的で柔軟な次
ティは現行どおり確保するとともに,
世代ネットワークを構築します.この
音声通信以外の映像コミュニケーショ
最近の新たな動きとして,個々人の
次世代ネットワークにより,ブロードバ
ン等についても,今後,サービスの普
参 加によるネット上の新たなコミュ
ンドインターネットアクセス・IP電話・
及状況,品質等に関する社会的コンセ
ニティの形 成 を通 じたビジネスが
映像配信用マルチキャスト通信・双方
ンサスの形成状況を見極めつつ,政
創造されており,急激なブログの利用
向映像(データ)コミュニケーション・
府・通信事業者等によるコネクティビ
拡大(昨年9月末,473万登録)に
イーサネットサービス等を提供していき
ティを確保するための取り組みに積極
スの多チャネルTV放送や地上波TV局
(4)
ブロードバンド化が進展する中
での新たなビジネスの展開
ブロードバンド化が進展する中で,
伴うブログ検索ビジネス,アフィリエ
イトプログラム
*1
やS N S ( S o c i a l
Networking Site)
*2
による広告ビ
*3
ます
.
トラヒックや不正トラヒックの制御機
能,サイバーテロや自然災害等の物理
今後とも新たなビジネスの創出が予想
的打撃への対応力を備えるとともに,
されています.
各種サービスに応じた品質,帯域を確
IP化の進展に伴う市場・競争
構造の変化
IP化の進展に伴い,国内外の通信
事業者が固定・移動,通信・放送の
.
次世代ネットワークでは,輻輳時の
ジネスの拡大等が進展していますが,
(5)
*4
的に参画していく考えです
保することにより,既存の固定電話網
*1
*2
とIPネットワークの特長を兼ね備えた
安心・安全・便利なサービスの提供
*3
を目指します.
サービスの融合化に対応するために合
この次世代ネットワークは,技術革
従連衡を行うなどネットワーク・事業
新やサービスの高度化・多様化に対応
構造の変革を進めており,またIP網を
できるようレイヤ構造モデルを採用す
利用した多彩なコンテンツやアプリ
ることとしています.また次世代ネッ
ケーションを提供する事業者が出現す
トワークとアプリケーション・マネー
るなど,新たなビジネスモデルの展開
ジメントシステムとの間で,セキュリ
が進行しています.
ティの確保など一定の条件の下でイン
*4
アフィリエイトプログラム:Webサイトや
メールマガジンに広告を掲載し,訪問者が
その広告を経由して商品を購入する等の成
果が発生すれば成果報酬を得られるシステ
ム.
SNS:参加者が互いに友人を紹介し合い,
新たな友人関係を築いていくことを目的に
開設されたコミュニティ型のWebサイト.
現在の専用線サービスについては,極力,
次世代ネットワークのイーサネットサービ
スにより対応していきますが,特別な品質
が求められる専用線ニーズについては,波
長多重レベルでのネットワーク共用により
専用線サービスノードを設置して対応して
いきます.また符号品目等の特殊な利用形
態の専用線サービスについては,
サービス品目を統合・整理する方向で検討
していきます.
家庭やオフィス内での宅内環境についても,
光アウトレット(差込口)の設置や曲げに
強 い 光 コ ー ド の 提 供 に よ る DIY( Do It
Yourself)化による利便性の向上を図ってい
きます.
NTT技術ジャーナル 2006.1
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R
O
U
P
・
T
O
P
I
C
S
(2)
次世代ネットワークの構築に向
認を行うためのフィールドトライアル
強化していきます.
を2 0 0 6 年 度 下 期 から開 始 します.
(1)
現に光アクセスの需要が急激に拡大
フィールドトライアルでは,提供エリ
次世代ネットワークについてはNT T
しており,さらに2008年度には,北
アやトライアル対象ユーザは限定しま
東日本・西日本とNT Tドコモグルー
京オリンピック等による映像系サービ
すが(2005年度内に決定予定),早
プが構築し,固定(県内・県間,東
スの普及拡大や地上デジタル放送の
期の商用化を実現するためインター
日本・西日本)・移動のIPベースの
HD(High Definition)規格でのIP
ネットアクセス,IP電話,映像配信,
シームレスなサービスを提供していき
再送信の開始が予定されており,早期
F M C サービス, 法 人 向 けソリュー
ます.またNT Tコミュニケーションズ
の次世代ネットワークの構築が必要で
ションサービスなどを準備が整い次第,
は,法人のお客さま等にソリューショ
す.なお,米国では連邦政府が2008
順次,サービス追加していく予定です.
ンを含めたワンストップなサービスを
年度にIPv6に対応したネットワークの
技術確認を行う対象は,音声からHD
提供していきます.
構築を予定しています.
クラスの高精細映像通信までの動的制
なお,固定電話網サービス等につい
このような状 況 を踏 まえ, N T T
御によるエンド・ツー・エンド品質制
ては,現行どおりNT T東日本・西日
グループは2006年度下期からフィール
御機能,大規模高精細映像配信を実
本とNT Tコミュニケーションズが,基
ドトライアルを開始するとともに,固
現するIPマルチキャスト機能,安心・
本的に県内・県間・国際を分担して
定系については,NT T東日本・西日
安全・便利なサービスを実現する不正
提供していきます.
本のIP網に中継ノードや光波長伝送
アクセス防止等セキュリティ機能,多
装置を導入して次世代ネットワーク中
様なサービスを経済的・効率的に統合
ツサービス)は最近における需要
継系の構築に着手します.それに引き
しサービス融合を実現する多重統合化
の急増により昨年9月までにすで
続き,2007年度下期からエッジノー
技術,固定・移動連携機能,アプリ
に2 3 0 万 のお客 さまにご利 用 い
ドおよびサービス制御機能の導入を開
ケーション連 携 等 オープンなコネク
ただいていますが,次世代ネット
始し,次世代ネットワークによるサー
ティビティ機能等とします.
ワークによるサービスの高度化・
けたロードマップ
①
ネットワークサービス
固定系:光サービス(Bフレッ
ビスの本格提供を開始します.その場
フィールドトライアルの実 施にあ
多様化・高信頼化により普及拡
合,次世代ネットワークの中継ノード
たっては,情報家電メーカやASPとの
大をさらに加速化し,2010年度
に収容される既存のユーザノードと新
連 携 , 他 キャリアやI S P へのインタ
には3,000万のお客さまに利用い
エッジノードが当面併存することにな
フェースの開示を行う予定です.
ただくことを目指します.
りますが,順次新エッジノードに置き
■ブロードバンド・ユビキタス
具体的には,より高速・快適
換えていく方法でオーバーレイ的に展
サービスの展開
なブロードバンドインターネット
開していく考えです.
グループ内リソースの有効活用によ
アクセス機能の提供,多チャネ
り事業効率の向上を図るとともに,現
ル・複数番号サービス等IP電話
NT Tドコモグループによるスーパー
行法の枠内で公正競争条件を確保し
ならではのサービスの拡充,IPセ
3Gの導入を契機とした移動網用エッ
つつ,サービス・技術の融合化に対応
ントレックス機能等の高付加価値
ジノードの導入およびATM網(音声)
することにより,ブロードバンド・ユ
機能の充実,準定額制等の料金
のIP化に合わせて実現していく考え
ビキタスサービスの展開を積極的に推
体系の多様化・フラット化の推
です.
進していきます.
進,TV電話をはじめとする高品
移動系とのシームレス化については,
なお,次世代ネットワークと既存の
そのため,ネットワークサービス・
質の双方向映像コミュニケーショ
固定電話網の併存による非効率性を
上位レイヤサービス・法人サービスの
ンサービスや大容量データの双方
解消するための具体的な取り扱いにつ
サービスごとに各社の役割分担を明確
向通信サービスの充実,高品質
いては,光アクセスによる次世代ネッ
化するとともに,グループ内の連携の
のVOD( Video On Demand)
トワークの需要動向を踏まえて2010年
強化,他社との積極的なアライアンス
サービスやIPベースでのTV放送
度までに策定します.
を推進していきます.
サービスを可能とするための映像
(3)
フィールドトライアルの概要
また持株会社は,国内はもとより国
新エッジノードの開発完了に先立
際における他社との戦略的アライアン
ち,本格的な商用化に向けた技術確
スを含む総合的なグループ戦略機能を
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NTT技術ジャーナル 2006.1
配信用マルチキャスト通信機能の
充実等を推進していきます.
これらの光サービス展開にあ
G
たっては,他ISP等とのアライア
いるインターネット接続,IP電話,映
までの一元的なサポート体制を構築す
ンスをこれまで以上に推進してい
像配信(プラットフォーム・コンテン
るとともに,戦略ソフトウェアの開発
くことはもとより,最近における
ツ提供),ポータルサービスについて
力を強化していきます.さらに,決済
情報家電の発展等を踏まえたユー
は,事業主体を一体化することによ
手段の多様化の進展や個人認証のた
ザシステムとの連携が重要であり,
り,設備・オペレーションを統合する
めのICカード利用等のアプリケーショ
広く情報家電メーカ等とのアライ
とともにコンテンツ調達の一元化を図
ンの拡大に対応して,ICカードによる
アンスを進めていく考えです.
ること等によって事業の効率化を推進
個人認証技術や暗号化技術を活用し
移動系:NTTドコモグループ
していきます.またこれらの事業を垂
たカードソリューションを強化してい
は,高速・大容量データ通信を
直的に統合することにより,上位レイ
きます.
可 能 とするH S D P A ( H i g h
ヤサービスの柔軟な組み合わせによる
このため,本年夏をめどに,グルー
Speed
Packet
パッケージ化・ポイント制の共通化等
プ内でのお客さまアカウント体制を見
Access)やスーパー3Gサービ
による新たなビジネスモデルの構築を
直し,ネットワークソリューションを
スの導入により,高速・快適な
推進していきます.さらに,これら事
含 めた対 応 を, 原 則 としてN T T コ
映 像 ・ 音 楽 ・ テキストの配 信
業の統合によってNTTグループとのア
ミュニケーションズが行うこととしま
サービスや映像コミュニケーショ
ライアンスを希望される他社への窓口
す.またお客さまのFMCニーズの高
ンサービスを提供するとともに,
機能を一元化・明確化することによ
まりに対応するため,NT Tコミュニ
「生活ケータイ」をキーワードと
り,これまで以上に積極的な他社との
ケーションズとNT Tドコモグループと
して,携帯端末への電子マネーや
アライアンスを通じて,広告ビジネ
の連携を強化していきます.なお,地
クレジットカード機能の拡充に加
ス・EC(Electronic Commerce:
域密着型のお客さまについては,NT T
え,GPS(Global Positioning
電子商取引)・マイクロペイメントを
東日本・西日本が引き続き担当して
System)機能等を搭載すること
含む決済ビジネス等の新たなビジネス
いきます.
により,生活のあらゆるシーンに
の展開を推進していきます.
②
Downlink
おける携帯端末の利用方法の多
法人のお客さまのソフト・情報シス
このため,本年夏をめどに,NT T
テムソリューションについては,NT T
レゾナントとNT Tコミュニケーション
コミュニケーションズやグループ内の
FMC:固定網の内線電話機
ズを事業統合するとともに,グループ
ソフト事業会社との連携を強化しつ
と移動網の携帯電話機とを共用
全体の固定系の上位レイヤサービスを
つ,NT Tデータが中心となって対応し
できるWiFiとFOMAとのデュア
NT Tコミュニケーションズに移行しま
ていきます.
ル接 続 機 能 を持 つ一 体 型 端 末
す.その際,お客さまに円滑に移行し
(4)
(One Phone)を個人のお客さ
ていただけるよう,設備・オペレーショ
通 信 ・ 放 送 融 合 に積 極 的 に対 応
様化を推進していきます.
③
ま向けに提供するとともに,例え
ンの統合等は段階的に実施します.
法人サービス
通信・放送融合
することにより光サービスの普及拡大
ば不応答時等に固定・移動間で
(3)
転送する機能の提供や料金のセッ
法人サービスについては,法人のお
フォームビジネスの充実,コンテンツ
ト割引等をタイムリに展開できる
客さまへの一元的対応,固定・移動の
ホルダの方々とのアライアンスによる
よう準備を進めていきます.
を図るとともに,映像配信プラット
トータルソリューションの強化,ネット
コンテンツ配信ビジネスの拡大を図っ
さらには,次世代ネットワーク
ワークとソフト・情報システムのトータ
ていきます.
の導 入 によって, W i F i や
ルソリューションの強化を図るととも
地上デジタル放送のIP方式による再
WiMAXなどのブロードバンド無
に,他社とのアライアンスの一層の推
送信に向けた制度改革の動向に合わ
線技術と組み合わせた,より高度
進による新たな事業展開を図っていき
せ,2005年度の総務省の調査研究に
で柔軟な固定・移動間のシームレ
ます.
対応していくとともに,今後のIP再送
また今 後 拡 大 が見 込 まれるO S S
信のサービス開始に向けて,グループ
( Open Source Software) を 利 用
内の映像配信プラットフォームの統一
上位レイヤサービス(インター
したソリューションを強化するため,グ
化,技術規格策定への積極的な参画,
ネット接続・ポータルサービス等)
ループ各社に分散しているOSS関連業
TV端末メーカとのアライアンス等を推
務を統合して,システム開発から運用
進していきます.
スな通信サービスを提供していき
ます.
(2)
現在NT Tグループ各社が提供して
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・
T
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C
S
また光ファイバを用いた有料多チャ
トップ性を確保するために,販売・工
就労形態に対する需要が顕在化して
ネルTVサービスの販売運営会社を放
事・お客さまサポート・故障修理等の
いる中で,次世代ネットワークの活用
送事業者と共同設立することや,携
あらゆる側面でグループ内外との連携
によるテレワーク,SOHO・在宅勤務
帯受信機向け1セグ放送の開始を契
を図り,お客さまの利便性の向上を
を実現するとともに,求人・求職情報
機とした新たな通信・放送融合サービ
図っていきます.
の流通促進に向けて取り組んでいき
スを地上波放送事業者との提携によ
特に,お客さまからの要望が強いビ
り開拓する等,放送事業者とのアライ
リングサービスのグループ内一元化に
新潟中越地震(2004年10月)等
アンスを推進していきます.さらに,
ついては,法人のお客さまからの個別
の発生や近年における犯罪発生件数
VODサービスのコンテンツ充実等に向
ニーズにはすでに対応していますが,お
の増加により,社会的に防災・防犯
けて放送事業者等とのアライアンスを
客さまの利便性の向上の観点から個人
の必要性が高まっている中で,これま
推進していきます.
のお客さまに対してもWebビリングに
でも固定と無線の連携による総合力を
おける固 定 ・ 移 動 のS S O ( S i n g l e
活かしたネットワークの信頼性の向上,
国内・国際一体となったグローバル
Sign On)化を2006年度上期に実現
災害時の通信途絶防止,サービスの
サービスへのニーズの高まりや競争の
するとともに,さらなるお客さまの利
早期復旧に取り組んできましたが,今
グローバル化が進展する中,NT Tグ
便性の向上策を検討していきます.な
後もこれらの取り組みを強化するとと
ループは,これまで国内で展開してき
お,グループ各社が個別に提供してい
もに,次世代ネットワークをベースに
たブロードバンド・ユビキタスサービ
る既存サービスについて料金請求を完
情報家電等との連携によるホームセ
スに関連するノウハウ・研究開発成果
全に一本化することは大幅なシステム
キュリティ,外出先からの監視・ホー
等を活用して,関連機器メーカ等と連
改造等が必要となることから,次世代
ムコントロール等のサービスの開発に
携しつつ,積極的に海外での事業機
ネットワークの構築に合わせて,本格
取り組んでいきます.
会を創出していきます.また我が国の
的な料金請求の一本化を効率的に実
国際競争力の強化に貢献する観点か
現すべく取り組んでいきます.
(5)
国際ビジネス
ら, ITUやWSIS( World Summit
on the Information Society:世界
情報社会サミット)などの場を通じた
(7)
ます.
1997年に「京都議定書」が採択さ
れるなど世界的に地球温暖化問題へ
e-Japan戦略,u-Japan政策
の関心が高まるとともに,廃棄物の削
に沿った「安心・安全」な社会
減やリサイクルの推進を含めたエネル
等の実現に向けた取り組み
ギー・環境問題への取り組みが進めら
国際標準化活動等に積極的に参画し
e-Japan戦略,u-Japan政策の実現
れていますが,ICTを活用した省資
ていきます.このため持株会社内に国
に貢献するため,ICT(Information
源・省エネルギーの実現に貢献してい
際室を設置し,NT Tグループとして
and Communication Technology:
きます.
の国際事業戦略や国際標準化戦略の
情報通信技術)の活用により少子高
立案,グループ各社の国際事業のコー
齢化,介護・医療問題,雇用のミス
ディネーション等を行います.
マッチ,防災・防犯,エネルギー・環
特に,北京オリンピックや上海万博
(2010年)などの有望な事業機会のあ
る中国市場に対しては,中国政府お
境問題等の社会的課題の克服に積極
的に取り組んでいきます.
具体的には,高齢化の進展に伴い,
よびキャリアに対する統一的窓口とし
介護・医療が社会的課題として重要
て,NT Tグループ代表事務所を北京
性を増してきている中で,次世代ネッ
に設置し,グループ各社の現地法人等
トワークを用いた健康モニタリング・
と連携した一体的な取り組みを強化し
映像問診による遠隔医療等の実現,
ます.
医療システム相互間の情報流通に向
(6)
お客さまへのワンストップサー
ビス
けた技術開発やシステムソリューショ
ンの提供等に取り組んでいきます.
IP化に伴うサービスの多様化・融合
また雇用のミスマッチの解消を図る
化が進む中で,お客さまへのワンス
ため,個々人のニーズに応じた多様な
60
NTT技術ジャーナル 2006.1
◆問い合わせ先
NTT中期経営戦略推進室企画担当
TEL 03-5205-5131
FAX 03-5205-5639
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