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耕作放棄地解消へ こんにゃく栽培がはじまる ・新発田
種田 祐士 村上農業普及指導センター 村上 耕作放棄地解消へ こんにゃく栽培がはじまる 村上市黒田の黒農㈲では今年度から耕作放棄地解消 います。また、今年度の栽培が成功したら、次年度以 に向けて、約 20a のこんにゃく栽培を開始しました。 降の面積拡大も検討しています。こんにゃくは種芋の 黒田地域には広大な農地がありますが、担い手の減 増殖が必要なので一度に面積を増やすことは難しいで 少・高齢化により耕作放棄地の発生が課題となってい すが、これから徐々に面積を拡大し、耕作放棄地の解 ます。 消に貢献することを目指しています。 集落の担い手として期待されている黒農㈲は、耕作 普及指導センターも引き続きこの取組を支援し、耕 放棄地の有効利用を検討してきましたが、猿害に対す 作放棄地の解消に向けて活動を続けます。 る効果的な対策が見つからず、積極 的な作付ができませんでした。 「 猿 害 に 遭 わ な い 作 物 は な い か?」と検討を続ける中で、こん にゃくが猿の被害に遭わないという 情報を得て、今年度から試験的にこ んにゃく栽培に取り組んでいます。 本格的にこんにゃく栽培を行うの は初めてで、手探りでの作業の連続 ですが、これまでは順調に生育して 手作業でこんにゃく芋を植え付け 中川 文男 ぶどうのアーチ栽培等視察研修 新発田地域管内では水稲育苗ハウスの有効活用の ため 5 戸の農業者がぶどうのアーチ栽培を導入しまし た。ぶどう栽培は初めてであるため、 普及指導センター は巡回指導による技術支援を行っています。新規導入 者や育苗ハウスの有効活用を検討している農業者に着 果管理などのイメージをつかんでもらうため、6 月 8 日に園芸研究センターへ視察研修を行い、関係機関も 含め 13 人が参加しました。 当日は、ぶどうのアーチ栽培の要点と、育苗ハウス の有効利用とし て取り組まれて いるいちじくの ポット栽培につ いて説明を受け ました。ぶどう については、こ の時期の管理で ある新梢の摘心 ぶどうのアーチ栽培について 説明を受ける参加者 管理、摘粒管理 4 8月のほ場風景 新発田農業普及指導センター 新発田 を始め、種なし処 理のタイミング や、今後の管理に ついて説明を受け ました。いちじく については現在試 験中のポット栽培 の取組や設備につ いて説明を受けま ぶどうのアーチ栽培の巡回指導 した。出席者から は「ぶどうの房はこんなに小さくするのか」 「種なし 処理の時期は微妙だ」等の意見や、いちじくポット栽 培のコストの質問などが多数出されました。作物を見 ながら説明を聞いたことで、より理解が深まったよう です。 本年は導入してまもないため収量も少ないですが、 栽培してみたことで課題も見えてきました。来年は更 に良いものが収穫できるように支援していきたいと思 います。