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建築デザインコース

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建築デザインコース
建築デザインコース
●履修の基本的な流れ
1 年次 1 年次では、デザイン・造形の基礎を幅広く学ぶことからはじめ、建築空間の表現方法、建築の製図規則などを習得し、小規模の
建築空間をデザインする能力を身に付ける。 「建築デザインⅠ-A」、「建築デザイン特別演習Ⅰ-A」、「建築デザイン特別演習Ⅰ-B」においてはデザインを志す上で基礎となる
知識と技術を習得する。「建築デザインⅠ-A」の一部では、最初の空間設計に取り組み、この課題では 6 メートル立方の空間に建
築的要素をデザインすることにより、空間の構成原理における理解を深めるものである。さらに、「建築デザインⅠ-B」において
は、店舗内部と、交番やバスの停留所などの設計課題に取り組み、室内空間の設計と小規模な建築の設計のプロセスを理解し、必
要な表現方法について学ぶ。
2 年次 2 年次前期の「建築デザインⅡ-A」では実際に木造による住宅の設計課題に取り組み、「建築デザイン特別演習Ⅱ-A」では木造建
築の軸組模型を制作し、木造建築の成り立ちを理解する。この「建築デザインⅡ-A」、
「建築デザイン特別演習Ⅱ-A」では木造に重
点が置かれ、これらを通して木造建築に対する理解を深め、専門的な設計能力を養う。
「建築デザイン特別演習Ⅱ-B」では、
「建築
デザイン特別演習Ⅰ-B」の 2 次元 CAD から 3 次元 CAD の習得へと進む。また、「建築計画」、「環境工学」においては、建築の
計画と環境についての理論を学ぶ。 2 年次後期の「建築デザインⅡ-B」、
「建築デザイン特別演習Ⅱ-D」においては、美術館の設計課題、椅子のデザインと制作に取り
組む。美術館の設計では同施設に求められる基本事項を学び、加えて、椅子のデザインについて基本的な知識を深める。美術館に
設置される椅子のデザインを行い、最終的に実寸による制作を行う。これらの成果は「デザインスタディ展」にて展示される。
「建
築デザイン特別演習Ⅱ-C」では、コンピューターデザインにおける応用を総合的に学ぶ。 3 年次 3 年次では、社会的、都市的なアプローチを求められる大規模な施設の設計へと進み、諸施設の構想、設計に取り組む。ここでは
建築、都市に関する専門性の高い知識と社会に対する幅広い知識を身に付け、様々な問題を解決し、説得力のある建築空間、都市
空間を提案できる能力を養ってほしい。 「建築デザインⅢ-A」では小学校の設計課題に取り組み、ここでは教育制度を理解し、地域社会への配慮した設計、デザインが求
められる。
「建築デザインⅢ-B」では都市部における商業施設の企画とデザインを行う。
「建築デザインⅢ-C」では地区設計を視野
に入れた複合施設の設計課題を行い、社会的な視点に立った計画力が求められる。 「構造力学」では基本的な構造力学を学び、
「構造力学演習」では構造実験を行い、これらを通じて建築物の構造について理解を深
める。加えて、「建築法規」、「建築設備」、「建築生産」、「測量演習」では建築設計の実務に関連する諸分野の基礎を学ぶ。
4 年次 (2009 年度以後入学生に適用) 4 年次前期の「建築デザインⅣ-A」では、卒業後に設計の現場で関わる可能性の高い集合住宅を設計課題として取り上げる。この
設計課題では住戸計画から地区計画に至るまで多岐にわたる配慮が求められ、現実的な計画の構想、設計を行うことを目標とする。
2 年次に取り組んだ住宅の設計を基盤とし、3 年次を通して学んだ社会的なアプローチを応用し、都市空間における集合住宅の在
り方を問い、魅力的な提案を目指す。前期の終わりには卒業制作のテーマを模索、検討し、9 月の卒制エスキース展にて展示発表
を行う。 卒業制作、「建築デザインⅣ-B」では、テーマの設定から計画概要、施設内容、敷地の選定を自ら行い、関連事項の調査、分析に
おいても自発的な取り組みが必要である。エスキース各段階に設けられた審査を通して、計画内容、設計制作、プレゼンテーショ
ンの完成度を高め、2 月の卒業制作展で公開展示を行う。
●建築デザインコースで修得する単位
学年 1
年
次
単位数 授業形態 担当者 授業計画 建築デザインⅠ-A 4 実技・必修 坂井田優実 井村正和 渡辺一生 空間構成、建築パース ドローイング 立体構成 建築デザインⅠ-B 4 実技・必修 白鳥洋子 寺下浩 山田昌弘 小規模建築空間の設計 デッサン、色彩表現 建築デザイン 特別演習Ⅰ-A 2 演習・必修 西倉潔 建築製図 建築デザイン 特別演習Ⅰ-B 2 演習・必修 海野公秀 建築 CAD の基礎 建築デザインⅡ-A 2 実技・必修 西倉潔 白鳥洋子 木造住宅の設計 建築デザインⅡ-B 4 実技・必修 西倉潔 井村正和 高倉規彦 美術館の設計 椅子の制作 建築デザイン 特別演習Ⅱ-A 2 演習・必修 白鳥洋子 木造の軸組、模型制作 建築デザイン 特別演習Ⅱ-B 2 演習・必修 海野公秀 CAD による 3D とレンダリング 建築デザイン 特別演習Ⅱ-C 2 演習・必修 海野公秀 CAD の応用 建築デザイン 特別演習Ⅱ-D 2 演習・必修 白鳥洋子 高倉規彦 椅子のデザイン 建築計画 2 講義・必修 新野修一 建築計画の概念と計画手法 環境工学 2 講義・必修 新野修一 建築における熱・音・光などの環境 建築デザインⅢ-A 4 演習・必修 西倉潔 白鳥洋子 寺下浩 小学校の設計 建築デザインⅢ-B 2 演習・必修 三上訓顯 地域計画、商業施設の企画とデザイン 建築デザインⅢ-C 5 演習・必修 西倉潔 白鳥洋子 阿竹克人 複合施設の設計と地区計画 建築法規 2 講義・必修
道家洋 建築関係法規の基礎と体系 構造力学 2 講義・必修
原敏博 構造力学の基礎 1 構造力学演習 2 演習・必修
原敏博 構造力学の基礎 2 材料実験 建築生産 2 講義・必修
内藤克己
構造工法の仕組みと施工法 建築設備 2 講義・必修
川村聖治 空調、給排水、電気の設備 測量演習 1 演習・必修
乾英之 測量実習 建築デザインⅣ-A 6 演習・必修 西倉潔 白鳥洋子 新野修一 集合住宅の設計 卒業制作テーマ研究 建築デザインⅣ-B 8 演習・必修 西倉潔 白鳥洋子 榊原明夫 卒業制作 科目 2
年
次
建
築
デ
ザ
イ
ン
コ
ス
3
年
次
4
年
次
建築デザインⅠ-A
担当者
井村正和 坂井田優実 渡辺一生
期 別
前 期
授業形態
実 技
配当年次
1 年次
単位数
4 単位
授業科目の概要及び目標
空間をデザインする上で必要となる、思考の組み立て方や発想を伝えるための表現方法を幅広く学び、空間
デザインの基礎的な能力を身に付ける。また、身近な生活小空間を構想し、それを図面で表現できる能力を
養う。
授業の計画・内容
○建築物のスケッチ(7 週):井村正和
数多くの建築・空間をスケッチし、優れたデザインとはいかなるものかを体得する。各種既存建築空間のドローイングを
通じて、3 次元空間の表現に慣れるとともに、ドローイングを行う際にそのデザイン意図をくみ取ることに留意すること。参
考書として、宮脇塾講師室『眼を養い 手を練れ—―宮脇檀住宅設計塾』(彰国社 2003)を推薦する。
1 ガイダンス(ドローイング課題 A)、ドローイング対象物の推奨説明・資料収集 2 課題 A チェック(No.01〜 10)・ドローイング製作 3 課題 A チェック(No.11〜 20)・ドローイング製作 4 課題 A チェック(No.21〜 30)・ドローイング製作、ガイダンス(GW中特別課題 B) 5 課題 A チェック(No.31〜 40)・ドローイング製作、課題 B チェック 6 課題 A チェック(No.41〜 50)・ドローイング製作 7 課題 A チェック(No.51〜 60)、総評 ○立体構成(8 週):井村正和
空間モデルを制作し、建築・インテリアデザインに求められる立体構成感覚を養う。
8 ガイダンス、素材に慣れる1 9 素材に慣れる2 10 課題 A エスキース(立体アイデアをスケッチ、図面にて表現する。) 11 課題 A 製作 12 課題 A 製作・講評 13 課題 B エスキース 14 課題 B 製作 15 課題 B・総評 ○建築パースの作図と着彩(15 週):坂井田優実
建築・空間デザイン表現の基礎である透視図法と、着彩表現技法を習得する。 建築図面・資料をもとに、具体的な寸法を用いての作図とその着彩技法を実習し、建築パース制作の応用力を養う。
1 ガイダンス (プロジェクタ使用):建築パースの用途、作品例・制作プロセス、各種透視図法の紹介と用語の説明
2 一消点透視図法(グリッド図法)、グリッドの増殖・分割、測点法の学習 「ファンズ・ワース邸」作図
3 一消点透視図法(グリッド図法)、グリッドの増殖・分割、測点法の学習 「ファンズ・ワース邸」作図
4 着彩技法 「ファンズ・ワース邸」
5 着彩技法 「ファンズ・ワース邸」
6 二消点透視図法による作図 「ヴァイセンホーフ・ジードルンク」
7 二消点透視図法による作図 「ヴァイセンホーフ・ジードルンク」
8 着彩技法 「ヴァイセンホーフ・ジードルンク」他選択「神奈川県立近代美術館鎌倉館」「ウィトゲンシュタイン邸」
9 着彩技法 「ヴァイセンホーフ・ジードルンク」他選択「神奈川県立近代美術館鎌倉館」「ウィトゲンシュタイン邸」
10 二消点透視図法による内観パース作図 「落水荘」
11 二消点透視図法による内観パース作図 「落水荘」および、着彩技法
12 三消点透視図法による仰瞰パース作図 「MIKIMOTO Ginza 2」
13 着彩技法 (夜景) 「MIKIMOTO Ginza 2」
14 着彩技法 (夜景) 「MIKIMOTO Ginza 2」
15 講評会
○6m キューブによる建築空間の構成(15 週):渡辺一生
6m×6m×6mのキューブに建築空間をデザインする。
空間の構成原理を理解するとともに、構想した空間を図面に表現する力を養う。
1 ガイダンス:スケール体験、資料紹介など
2 空間の構成手法 1 3 空間の構成手法 2 4 空間の構成手法 3 5 コンセプトワークとイメージスケッチ
6 イメージスケッチとスタディモデル 1 7 イメージスケッチとスタディモデル 2 8 中間発表
9 図面と模型による設計のチェック 1 10 図面と模型による設計のチェック 2 11 製図 1 12 製図 2 13 製図 3 14 プレゼンテーション準備
15 講評会
なお、本実技はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
コンパクト建築設計資料集成第 3 版 日本建築学会
履修上の留意点
建築デザインの基礎を学ぶ。必要な道具・用具等を用意し、時間中は作業に集中すること。
成績評価の方法・基準
各課題における出席状況と提出物等の成果を総合的に評価する。評価の比率は、平常点を 40%、制作およ
び提出物を 60%とする。
建築デザインⅠ-B
担当者
白鳥洋子 山田昌弘 寺下浩
期 別
後 期
授業形態
実 技
配当年次
1 年次
単位数
4 単位
授業科目の概要及び目標
表現技術においては造形表現を追求し、加えて、小規模建築と店舗室内空間の設計においてはそれらを通し
て設計製図の基礎を習得する。建築、室内空間のデザインに対する認識を深め、その表現力を高めることを
目標とする。
授業の計画・内容
表現実技では造形表現の出発点となる意識と技術の向上を目指し、形態や描写、色彩等の基礎的な造形的要
素に対する認識を深め、それらに対する具現的な表現能力を高める。
小規模建築や小規模空間の設計を通して、現況の調査、問題提起、設計製図の設計の基本的なプロセスを学
び、加えて、初歩的な形態操作と空間性に対する理解を深める。製図、模型制作等の完成度を高め、プレゼ
ンテーションを行う。
○表現技術(15 週):山田昌弘
①描写:鉛筆による表現
第1週 形態と調子の意味及び相互の関係
第2週 立体・構造・空間の認識と平面との関係及びその表現
第3週 調子の調和と画面構成
第4週 描写を超えた表現
②絵画:透明水彩絵具による表現。
第5週 色彩についての理解
第6週 空間と色価
第7週 構成要素としての色彩
第8週 素材の特性と表現効果
第9週 絵画成立の条件
③表現:アクリル絵具による表現
第10週 具象的表現の中の抽象的要素
第11週 異素材との混用
第12週 定型からの展開
第13週 平面からの展開
第14週 美の基準についての認識
④講評
第15週 前述の3課題の講評会
○小規模建築の設計 (物販店のインテリア設計)(7 週×2 日):寺下浩 白鳥洋子
第1週 課題説明
第2週 現況の調査分析の発表
第3週 事例研究の発表
第4週 コンセプト。平面計画、全体のゾーン計画、動線計画
第5週 設計の意図。意匠計画:主要ファサードの計画。機能の計画、店舗部門とサービス部門。
第6週 室内意匠、インテリア、什器の計画、色彩計画、照明計画等
第7週 講評会
○小規模空間の設計(交番の設計)(8 週×2 日):寺下浩 白鳥洋子
第1週 課題説明
第2週 現況の調査分析の発表
第3週 事例研究の発表
第4週 コンセプト、配置計画。外観のデザイン。
第5週 平面計画、動線計画。主要ファサードの計画。
第6週 断面計画、立面計画。
第7週 室内意匠、インテリアの計画。
第8週 講評会
なお、本実技はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
新しい建築の製図 学芸出版社
コンパクト建築設計資料集成第 3 版 日本建築学会
新建築設計ノート 商業施設 宮元健次著 彰国社
履修上の留意点
優れた表現技術を適切に習得することが、専門分野における相応しい表現力を深める出発点となることを理
解して欲しい。小規模建築、小規模空間の設計に際しては、計画敷地や既存建物、並びに、その周辺を事前
に見学し、調査を行う。
成績評価の方法・基準
各課題における出席状況と提出物等の成果を総合的に評価する。成果に関しては、図面、透視図、模型等の
制作を表現する提出物の水準に加え、制作過程も考慮し、総合的に評価する。評価の比率は、平常点を 40%、
制作および提出物を 60%とする。
建築デザイン特別演習Ⅰ-A
担当者
西倉潔
期 別
前 期
授業形態
演 習
配当年次
1 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
空間デザインの伝達手段として最も重要な設計製図の基礎の習得、及びそれが実際の建築にどのように 反映されるかを検証する。
授業の計画・内容
配置図・平面図・断面図・立面図・展開図といった各種図面の概念の理解をはじめ、製図用具の使用法から、
記号や線種、レタリングや寸法といった製図表現の約束ごと、また、下書きからインキングにいたる製図の
進め方などを学ぶ。これを踏まえて、世界的に評価の高い建築作品の図面を書き写すことで、図面によるデ
ザインの表現法の広がりをつかむ。また、木造建築、RC造建築、鉄骨造建築といった主要な各種構造の建
築を書くことにより、それぞれの構造が持つ特色を理解する。木造建築についてはそれに基づいて実際の建
築を施工体験することで、より理解を深める。 第1週 製図用具の使用法、製図表現の基礎についての解説
第2週 課題説明と建物見学(明治村)
フランクロイド・ライトの「帝国ホテル」(RC造)の図面のコピー 第3週 同上 平面図の描き方とその役割について講義、実習
第4週 同上 実習 平面図のコピー
第5週 同上 第6週 同上 立面図の描き方とその役割について講義、実習
第7週 同上 実習 立面図のコピー
第8週 鉄骨造建築図面のコピー、鉄骨造について講義、実習
第9週 同上 実習 平面図のコピー
第10週 同上
第11週 同上 実習 断面図のコピー 第12週 木造建築図面をコピー、木造について講義、実習 第13週 同上 実習 平面図のコピー 第14週 同上 第15週 同上 実習 断面図のコピー なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。 テキスト
新しい建築の製図 学芸出版社
履修上の留意点
建築図面は JIS の規約に従って製図するのが基本である。図面規則を理解し、製図を行う際には正確性・明
瞭性・迅速性を心掛ける必要がある。
評価の方法
平常点と提出物等の成果を総合的に評価する。 評価の比率は、平常点を 50%、提出物を 50%とする。
建築デザイン特別演習Ⅰ-B
担当者
海野公秀
期 別
後 期
授業形態
演 習
配当年次
1 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
・Vectorworks(Win)、Renderworks(Win)の機能を理解する。
・基本操作、2D 製図の作図方法を学ぶ。
授業の計画・内容
第 1 回 ガイダンス 2D 機能の基本 作図用紙の制作
第 2 回 2D 機能の理解(3 面図)1 第 3 回 2D 機能の理解(3 面図)2
第 4 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 1 階平面図の作図 1 第 5 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 1 階平面図の作図 2 第 6 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 1 階平面図の作図 3 第 7 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 1 階平面図の作図 4 第 8 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 1 階平面図の作図 5 第 9 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 2 階平面図の作図 1 第 10 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 2 階平面図の作図 2
第 11 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 2 階平面図の作図 3 第 12 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 2 階平面図の作図 4 第 13 回 軽井沢の山荘(吉村順三)の 2 階平面図の作図 5 第 14 回 矩計図の作図 1 第 15 回 矩計図の作図 2
本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
随時資料を配布します。A4 リングファイル持参のこと。
履修上の留意点
積極的に質問すること。遅刻欠席は大幅に減点。正確に作業を進めること。
成績評価の方法・基準
平常点 60%、提出物 40%
建築デザインⅡ-A 担当者
西倉潔 白鳥洋子
期 別
前 期
授業形態
実 技
配当年次
2 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
伝統的すまいは、日本の気候風土・文化の中で長年にわたって育まれてきたものであり、そこには環境を活
かす様々な知恵や工夫が存在している。このような日本の伝統的すまいに学び、環境を活かす住宅の設計を
行う。それによって、居住空間を構想するプロセス、及び、主に木造の図面表現を修得する。
授業の計画・内容
○調査分析作業
第 1 週 課題説明、レポートにもりこむべき内容及び書式などの説明、レポート課題の説明、敷地見
学
第 2 週 敷地調査及び空間表現の内容説明。レポート作成作業
第 3 週 レポート1「敷地調査」のプレゼンテーション
第 4 週 レポート2「空間表現」のプレゼンテーション
○家族構成やライフスタイルを設定し、住宅の全体的なイメージを構想する。
第 5 週 エスキース1:コンセプト、配置計画
第 6 週 エスキース2:コンセプト、配置計画、平面計画
第 7 週 エスキース3:平面計画、断面計画
○居住空間の細部に至るまで設計意図が反映されるように計画する。
第 8 週 エスキース4:平面計画、断面計画
第 9 週 エスキース5:断面計画、立面計画
第 10 週 エスキース6:立面計画、矩計
第 11 週 エスキース7:矩計、パース
○設計意図・内容が第三者に伝わるようにプレゼンテーションする。
第 12 週 最終図面、プレゼンテーションの指導 1
第 13 週 最終模型、プレゼンテーションの指導 2
第 14 週 プレゼンテーションの指導 3 第 15 週 講評会
なお、本実技はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
コンパクト建築設計資料集成<住居> 日本建築学会
履修上の留意点
設計案のスケッチや図面、スタディ模型を必ず準備して、毎回指導を受けること。最終図面は手書きでの提
出とする。紙の上だけではなく、スタディ模型をつくりながら、できるだけ具体的に空間を構想すること。
成績評価の方法・基準
コンセプトやアイデアの独創性・妥当性、作品の完成度、プレゼンテーションにおけるコミュニケーション
能力、これらに出席状況と制作態度を加味して、総合的に評価する。評価の比率は、平常点を 30%、制作
および提出物を 70%とする。
建築デザインⅡ-B 担当者
西倉潔 井村正和 高倉規彦
期 別
後 期
授業形態
実 技
配当年次
2 年次
単位数
4 単位
授業科目の概要及び目標
美術館の設計においては、各自がひとりのアーティストを選定し、そのアーティストの作品を中心的に収蔵、
展示を行う美術館、記念館などの施設を設計する。美術館は、不特定多数の利用が見込まれる公共的施設で
あり、あらゆる人に対応した設計が求められる。公共展示施設としての基本的な機能を満たしながら、各ア
ーティストの作品に相応しい空間を構想して欲しい。鉄筋コンクリート造あるいは鉄骨造の図面表現も修得
する。 加えて、同科目では美術館の建築・インテリアデザインに調和する椅子の制作を行う。演習科目にて椅子に
関する知識を深め、ここでは1/1スケールにより椅子の試作を行い、家具の制作のプロセスを通して木工
工芸の技術を習得する。
授業の計画・内容
美術館の設計:新規 井村正和 ○アーティストの個性を反映させるためのコンセプトを提案する。
第 1 週 課題発表、敷地調査、アーティスト選択、事例研究 第 2 週 アーティスト選択の相談、作品研究の資料収集、コンセプトの検討
第 3 週 選んだアーティストの作品研究と作品展示方法の提案。コンセプト案の中間発表
第 4 週 アーティストの作品研究に基づいたコンセプトの発表
○周辺環境にも配慮しながらコンセプトを建築化する。
第 5 週 アイディア・スケッチ1
第 6 週 アイディア・スケッチ2
第 7 週 アイディア・スケッチ 3
○図面と模型によって具体的に空間を構想する。
第 8 週 中間発表
第 9 週 図面と模型による設計 1
第 10 週 図面と模型による設計 2 第 11 週 図面と模型による設計 3
○設計意図・内容が第三者に伝わるようにプレゼンテーションする。
第 12 週 最終図面、プレゼンテーションの指導 1
第 13 週 最終模型、プレゼンテーションの指導 2 第 14 週 プレゼンテーションの指導 3
第 15 週 講評会(後日、進級制作展に出品) 美術館の椅子(第 4 ターム)
○椅子の制作:高倉規彦
シナ合板(900×900×12)2 枚を使用して椅子を制作する。
第 1 週 椅子の製作 1:木取り
第 2 週 椅子の製作 2:木取り/組み立て
第 3 週 椅子の製作 3:組み立て
第 4 週 椅子の製作 4:組み立て/仕上げ
第 5 週 椅子の製作 5:仕上げ
第 6 週 椅子の製作 6:仕上げ/塗装
第 7 週 椅子の製作 7:塗装
第 8 週 講評会(進級制作展に出品) なお、本実技はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
コンパクト建築設計資料集成第 3 版 日本建築学会 都度配付する資料
履修上の留意点
美術館の設計においては、計画案のスケッチや図面、スタディ模型を必ず準備して、毎回指導を受けること。
コンピュータ画面上だけでエスキースを進めずに、スタディ模型などを用いながら、できるだけ具体的に空
間を構想すること。 椅子の制作にあたって木工用機械を使用するため、作業用服装を着用し、工房ルールを厳守すること。
成績評価の方法・基準
美術館の設計課題においては、コンセプトやアイデアの独創性・妥当性、作品の完成度、プレゼンテーショ
ンにおけるコミュニケーション能力、これらに出席状況と制作態度を加味して、総合的に評価する。評価の
比率は、平常点を 30%、制作および提出物を 70%とする。 椅子の制作においては、①モノの設計製図の理解、②制作態度、③試作品の完成度、機能性、創造性を考慮
し、総合的に評価する。評価の比率は、平常点を 40%、制作および提出物を 60%とする。
建築デザイン特別演習Ⅱ-A 担当者
白鳥洋子
期 別
前 期
授業形態
演 習
配当年次
2 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
日本の住居の原点でもある木造住宅に関して模範的な木造住宅の図面を理解し、その軸組模型の制作を行
う。伝統的な日本の建築から今日の在来工法を含め、日本の木造の軸組の構造や架構を学び、今後の木造住
宅の設計に生かすことを目的とする。
授業の計画・内容
第1週 課題説明、講義「在来工法」、作業開始
第2週 見学会(明治村)、特別講義「日本の木造建築の伝統と発展」
第3週 基礎、東側立面、講義「木造の基礎と部材」
第4週 東側立面
第5週 西側立面
第6週 西側立面
第7週 一階床伏せ、一階内部、講義「部材と役割、その1」
第8週 一階床伏せ、一階内部
第9週 一階床伏せ、一階内部
第10週 南側立面、北側立面、講義「部材と役割、その2」
第11週 南側立面、北側立面
第12週 二階内部
第13週 屋根伏せ、講義「小屋組と屋根伏せ」
第14週 屋根伏せ
第15週 屋根伏せ
木造住宅の構造、架構、空間に対する認識を深め、各部材の名称、構造的役割、一般的な寸法などを理解す
る。また、同時に進行している住宅の設計課題における木造の構造に対する着想の契機となることを期待す
る。
なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
授業中に配付する資料
履修上の留意点
木構造と軸組の基本的な特徴を理解し、各部材の役割を理解する。加えて、スケジュールに従い着実に作業
を行い、期限内に提出すること。
評価の方法
作業の正確性と完成度(60%)に加え、平常点(40%)などを考慮し、総合的に評価する。
建築デザイン特別演習Ⅱ-B 担当者
海野公秀
期 別
前 期
授業形態
演 習
配当年次
2 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
・Vectorworks(Win)、Renderworks(Win)の機能を理解する。
・3D パースの作成方法を学ぶ。
授業の計画・内容
第 1 回 ガイダンス 2D 機能の確認
第 2 回 3D 機能の理解(椅子のモデリング)1 第 3 回 3D 機能の理解(椅子のモデリング)2
第 4 回 レストランのモデリング 1 第 5 回 レストランのモデリング 2 第 6 回 レストランのモデリング 3 第 7 回 レストランのモデリング 4 第 8 回 レストランのモデリング 5
第 9 回 3D シンボルの制作・配置 1 第 10 回 3D シンボルの制作・配置 2 第 11 回 3D シンボルの制作・配置 3 第 12 回 3D シンボルの制作・配置 4 第 13 回 3D シンボルの制作・配置 5
第 14 回 シーンの演出 レンダリングテクニック 印刷 1 第 15 回 シーンの演出 レンダリングテクニック 印刷 2
本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
随時資料を配布します。A4 リングファイル持参のこと。
履修上の留意点
積極的に質問すること。遅刻欠席は大幅に減点。正確に作業を進めること。
成績評価の方法・基準
平常点 60%、提出物 40%
建築デザイン特別演習Ⅱ-C 担当者
海野公秀
期 別
後 期
授業形態
演 習
配当年次
2 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
・Vectorworks(Win)、Renderworks(Win)の機能を活用する
・ 設計の各段階における 3D の活用法を学ぶ
・ Photoshop(Win)による画像加工を学ぶ
・ Illustrator(Win)によるレイアウトの基本を学ぶ
授業の計画・内容
第 1 回 ガイダンス 螺旋階段のモデリング
第 2 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 1
第 3 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 2
第 4 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 3
第 5 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 4
第 6 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 5
第 7 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 6
第 8 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 7
第 9 回 照明器具、椅子Ⅰ・Ⅱ、ファブリックⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ 8
第 10 回 Photoshop(Win)による画像加工(パース画と実画像の合成)1 第 11 回 Photoshop(Win)による画像加工(パース画と実画像の合成)2 第 12 回 Photoshop(Win)による画像加工(パース画と実画像の合成)3 第 13 回 Illustrator(Win)によるレイアウト及びプレゼンテーション術 1 第 14 回 Illustrator(Win)によるレイアウト及びプレゼンテーション術 2 第 15 回 アニメーション(ムービーの制作)
本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
随時資料を配布します。A4 リングファイル持参のこと。
履修上の留意点
積極的に質問すること。遅刻欠席は大幅に減点。正確に作業を進めること。
評価の方法
平常点 60%、提出物 40%
建築デザイン特別演習Ⅱ-D 担当者
高倉規彦 白鳥洋子
期 別
後 期
授業形態
実 技
配当年次
2 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
「建築デザインⅡ-B」で行われる美術館の設計課題に関連して、建築・インテリアに調和した椅子につい
て専門的な知識を深め、デザインの構想に取り組む。優れた椅子のデザインについてその単体としての魅力
について理解を深め、同時に室内空間との調和や、建築本体との意匠上の思想との一致や共通性について見
識を高める。美術館に設置される想定にて椅子のデザインを行い、構造、素材の知識を深める。寸法を定め、
製図を行い、模型にて諸要素の確認を行う。 授業の計画・内容
「美術館の椅子」(第 3 ターム)
○椅子のデザイン:高倉規彦 白鳥洋子
「建築デザインⅡ-B」で設計する美術館に置くと想定される椅子のデザインを行う。
第 1 週 課題説明、ガイダンス、調査分析
第 2 週 イメージスケッチ、椅子のデザインに関する事例研究、調査報告
第 3 週 イメージスケッチ、近代現代の椅子に関するディスカッション
第 4 週 三面図の作成
第 5 週 1/5 スタディモデルの制作 1 第 6 週 1/5 スタディモデルの制作 2、原寸モデルの制作 1 第 7 週 原寸モデルの制作 2
なお、本実技はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
都度配付する資料
履修上の留意点
椅子のデザインに関して多くの知識を吸収し、理解を深めてほしい。椅子のデザインに関しては座り心地、
形態、素材、力学的構造の観点から考えることが必要である。加えて、その椅子が置かれる室内空間と建築
本体の意匠的な特徴を把握し、それに対する融合、または対比として調和する椅子のデザインを創造するこ
とを志してほしい。
成績評価の方法・基準
①アイデアの展開からコンセプトの確立はなされたか、②コンセプトから形態、デザインを導くことができ
たか、③モノの設計製図の理解、制作態度、④デザインの完成度、機能性、創造性を考慮し、総合的に評価
する。評価の比率は、平常点を 40%、制作および提出物を 60%とする。
建築計画 担当者 新野修一 期 別 前 期 授業形態 講 義 配当年次 2 年次 単位数 2 単位 科目の概要及び目標 建築は企画、機能、デザイン、環境、景観、技術(構造、設備、材料等)そしてコスト等の多様な要素の
統合されたものである。
「建築計画」はその組み合わせについて、広義にはその建築の全体像を把握する方
法を学ぶ学問である。また、狭義にはそこで生活する或いは作業する人々の行為がスムーズに快適に行わ
れるように行動の実態を把握し、それぞれの関連性を考慮し、空間に機能を付与する方法を学ぶ学問であ
る。また、時に利用者の気付かない潜在的な要求を把握することも重要である。具体的には建物の用途に
よって、更にはクライアントによっても求められる建築計画の内容は異なる場合がある。本講義は建築の
初学者にとって建築の基礎であると共に、人間の意識と行動と空間の関係を学ぶ狭義の「建築計画」に力
点を置いて授業を行う。
授業の計画・内容 1. 建築計画の概要 建築の中での建築計画の位置づけ、プロセス、手法等を解説する。空間のスケール感を問う確認問
題を行う。 2. 建築の事例からみた建築計画(1) 建築計画への関心を喚起させるために、同時進行の設計製図について建築計画の観点から解説し、
建築計画的課題を把握させ、設計上の問題点を具体的に理解させる。 3. 建築の事例からみた建築計画(2) 住宅・商業施設・公的施設等について建築計画の観点から解説し、建築計画的課題を把握させ、設
計上の問題点を具体的に理解させる。 4. 空間と人間の寸法(1) 寸法の重要性や寸法の単位等について解説する。 5. 空間と人間の寸法(2) 建築における寸法の決め方・決まり方について階段等の事例を紹介しながら解説する。 6. 空間と人間の寸法(演習1) 学内の部位(階段、便所、廊下、バルコニー手摺等)の寸法を調査し、その使いやすさについて評
価させる。 7. 空間と人間の寸法(演習2) 学内の数か所の階段の蹴上寸法と段数から階高を概算で算出し、建物断面図をフリーハンドで作成
させ、建築の断面的構成を理解させる。 8. 空間と人間の移動(1) 多人数の時の人間の行動特性と空間との関係を解説する。 9. 空間と人間の移動(2) 建築の施設規模や施設配置計画を行う際の、利用者数や利用圏について解説する。 10. 空間と人間の心理(1) 心理学と建築計画の関連性を解説する。 11. 空間と人間の心理(2) ケビン・リンチの「都市のイメージ」を題材に、人間が抱く空間のイメージを解説する。 12. 空間と人間の心理(演習1) 各自に大学のキャンパスのイメージマップを作成させ、要点をまとめさせる。 13. 空間と人間の心理(演習2) グループ単位で前週のイメージマップを検討し、「大学のイメージ」をイメージエレメントに分け
て整理する。 14. 空間と人間の心理(演習3) グループ毎に前週の「大学のイメージ」について発表し、キャンパスの特徴、問題点及び解決策等
を全体で議論する。 15. 建築計画のまとめ 本講義の総まとめを行う。また、空間のスケール感を問う確認問題を再度行い、半年の学習成果を
確認する。 なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。 テキスト 建築計画学入門-建築空間と人間の科学- 大佛俊泰・宮本文人・藤井晴行 数理工学社 履修上の留意点 本講義は建築のみならず都市計画においても、空間と人間心理及び行動の関係の基礎となるものである。
講義の内容を設計との関わりで意識すると共に、日頃体験する空間を建築計画的に分析し、その長所や短
所を考察する姿勢を身につけてもらいたい。
成績評価の方法・基準 平常点40% 演習・レポート等の内容60% 環境工学
担当者
新野修一
期 別
前 期
授業形態
講 義
配当年次
2 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
人や建築・都市を取り囲むそれぞれの環境は、熱・空気・光・音環境と多岐にわたり、これらの理解無くし
て建築は成り立たない。身近な環境における様々な現象の因果関係を理解するために、物理的・生理、心理
的な基礎知識を習得することが必要である。講義終了後には、身のまわりの生活環境に対する改善案を提案
できる程度の理解をめざす。
授業の計画・内容
テキストを主体に講義・演習を行うが、画像表示にて事例紹介等を補足説明する。なお、本講義はインテリ
アデザインコースとの合同授業である。
1.建築環境とは 2.建築と都市環境
3.建築と地球環境・外界気象
4.熱環境(建築の伝熱と熱負荷)
5.温熱環境(人体の熱収支と快適指標)
6.空気環境(空気線図と結露)
7.空気環境(汚染物質と換気)
8.環境共生建築とは
9.光環境(太陽と日照・日影)
10.光環境(日射と測光量)
11.光環境(採光、照明)
12.色彩環境(色彩の表し方) 13.色彩環境(色彩計画)
14.音環境(音の性質と騒音評価)
15.音環境(遮音と音響計画)
テキスト
初学者の建築講座:建築環境工学 倉渕 隆 市ヶ谷出版社
履修上の留意点
建築環境は身近な現象に関わるものであるため、内容自体は比較的容易に理解可能と思われるが、それを工
学として応用するためには物理的な基礎理論と計算方法の習得が必要となるので、苦手意識を持たずに取り
組むことが重要である。講義内容を十分理解するためにも、始業時間は厳守すること。
成績評価の方法・基準
講義の平常点及び講義中に行う演習問題と期末試験の成績により評価する。 評価基準は平常点 20%・演習 30%・期末試験 50%とする。
建築デザインⅢ-A
担当者
西倉潔 白鳥洋子 寺下浩
期 別
前 期
授業形態
演 習
配当年次
3 年次
単位数
4 単位
授業科目の概要及び目標
この設計課題では小学校の設計を通じて教育施設の計画、設計について学ぶ。ゆとり教育をはじめ、現在の
学校教育について考え、特色ある教育施設を提案する。敷地や周辺の状況を捉え、教育施設に必要とされる
諸機能を解きながら、小学校において望まれる豊かな建築の設計と空間のデザインを提案する。
授業の計画・内容
第1回 課題説明、敷地見学。
第2回 初等教育(小学校)における諸問題に関する調査分析。
第3回 教育施設(小学校)における建築的諸問題に関する調査分析。
第4回 コンセプトの検討。
第5回 配置計画。ゾーニング。通学者、並びに、サービスのアプローチ、管理動線の検討。
第6回 平面計画。諸室の機能を理解し、位置関係等に留意する。
第7回 平面計画。模型によるスタディ。各種寸法の妥当性。
第8回 平面計画。チームティーチングや少人数指導等、今日の教育上の傾向に対する配慮と提案。
第9回 断面計画。構造の検討。
第10回 断面計画、立面計画。
第11回 外観、中庭などの外部空間等の検討。
第12回 各種製図。
第13回 各種製図。
第14回 模型、パース制作。 第15回 講評会、提出。
・理想的な小学校像を模索することも重要である。
・特色ある複合的な施設として計画する。
・周辺地域との関連性、地域住民への施設開放や行事等の住民参加などについても考慮する。
・児童、教職員、地域住民に親しまれる魅力的な外観や内部空間を提案する。
・ホールやオープンスペース、各教室等において豊かな建築空間を提案する。
テキスト
コンパクト建築設計資料集成第 3 版 日本建築学会
履修上の留意点
教育に関連する専門的な知識が必要になるので、普段から専門資料に目を通しておくこと。教育施設の設計
では様々な事前の配慮を必要とするので、設計資料集成や専門誌にて前例の研究分析を行うこと。本課題は
展覧会に出展されることから、フィニッシィング・ワークを良好に行うことや各自の自主的な行動が求めら
れる。
成績評価の方法・基準
・提案性の高いアイデアを出す積極性
・小学校に対する適切なデザインと空間的な魅力
・教育施設として必要な性質を理解し、機能を構築する能力
・提案した建築空間を十分に表現できるプレゼンテーション能力
評価の比率は、平常点を 30%、制作および提出物を 70%とする。
建築デザインⅢ-B
担当者
三上訓顯
期 別
前 期
授業形態
演 習
配当年次
3 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
アーバンデザイン及びインテリアデザインにおける、論理的な提案の考え方=コンセプトワーク、概略的な
デザイン提案の方法=スケマティック・デザイン、及びプレゼンテーションに関わる表現方法などについて
学ぶ。
1.栄南地区の敷地を対象とする商業施設のコンセプトワーク、スケマティック・デザイン及びプレゼンテー
ション(敷地から建築迄提案)
2.那古野地区再生を意図したまちづくりにおける、コンセプトワーク、提案空間のスケマティック・デザイ
ン、及びプレゼンテーション(敷地から建築迄提案)
なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
授業の計画・内容
第一ターム 栄南地区の商業提案
第 1 週 出題と課題の説明
第 2 週 adobe illustrator を用いたコンセプトづくり
第 3 週 adobe illustrator を用いたコンセプトづくり
第 4 週 adobe illustrator を用いたコンセプトづくり
第 5 週 adobe illustrator を用いたコンセプトづくり
第 6 週 vector works 或いは autocad を用いた図面化と 3DCG 第 7 週 vector works 或いは autocad を用いた図面化と 3DCG 第 8 週プレゼンテーション
第二ターム 那古野地区のまちづくり提案
第 9 週 出題と課題の説明及び那古野地区現地見学会
第 10 週 adobe illustrator を用いたコンセプトづくり
第 11 週 adobe illustrator を用いたコンセプトづくり
第 12 週 vector works 或いは autocad を用いた図面化と 3DCG 第 13 週 vector works 或いは autocad を用いた図面化と 3DCG 第 14 週 vector works 或いは autocad を用いた図面化と 3DCG 第 15 週 プレゼンテーション
テキスト
教員作成による配付資料
履修上の留意点
都市、ライフスタイル、デザイン、トレンド等、雑誌、新聞、WEB 情報等に目を通すと共に、社会動向へ
の関心と探求力を持ち続けること。
成績評価の方法・基準
評価の比率は、平常点を 30%、制作および提出物を 70%とする。なお、制作および提出物については、
以下の 3 視点から、総合的に評価する。
・提案型アイデアをコンセプトとしてまとめ表現できる論理性
・ 図面、CG を通してコンセプト提案を、デザイン表現できるデザイン性
・ 提案を相手に理解してもらうプレゼンテーション能力性
建築デザインⅢ-C
担当者
西倉潔 白鳥洋子 阿竹克人
期 別
後 期
授業形態
演 習
配当年次
3 年次
単位数
5 単位
授業科目の概要及び目標
課題名称 22 世紀の春日井市を舞台とした SF 映像作品のためのタワー設計 概要 設計された建築はつねに未来に建つ。その意味で建築設計と未来予測は常に表裏一体である。 また、今日建築設計は実際に建造される建物(リアル・アーキテクチャー)以外に CG 映像作品分野
にも広がりを見せている(バーチャル・アーキテクチャー)。CG アーティストの中には建築コースの
出身者が少なくない。まさにリアルとバーチャルの世界が相互に影響をあたえながらデザインが進
化しつつあると言える。 映像作品に求められるのは衝撃である。いかにリアルでありながらインパクトをあたえられるか
が、デザイナーに求められるところである。 フライオットーやバックミンスターフラーなど、設計には常に広い視野で人類の未来に貢献する
ビジョンが必要だと説いているデザイナーは多い。工学系の建築学科にはないデザインの飛翔を期
待する。 授業の計画・内容
第 1 週 課題説明 敷地見学 調査開始 第 2 週 超高層に関する講義 22 世紀の世界と春日井の未来予測およびストーリーに関する調査 第 3 週 敷地周辺のベースとなる CAD データの制作(集団制作) 第 4 週 おおまかなストーリーの方向性およびコンセプト決定。(設定を共有してもよい) 第 5 週 施設内容とストーリーについての基本的コンセプトの発表 第 6 週 建物の機能の設定と求められるシーンの設定。デザインコンセプト作成指導 第 7 週 ゾーニング計画、建築計画、デザインコンセプトの発表 第 8 週 建築設計 平面計画、立面計画、外観イメージ設計指導 第 9 週 同上、構造計画 設計指導 第 10 週 同上、設計指導 第 11 週 同上、設計指導 第 12 週 同上、設計指導 第 13 週 同上、設計指導 第 14 週 講評会 第 15 週 講評会指摘事項の手直し テキスト
都度配付する資料
履修上の留意点
本課題のねらいは技術上構造上法規上のデザインの制約を取り払って自由にイメージの翼を羽ばたかせ
るところにある。ただし、あまりに建築物としてリアリティーを欠くもの、軍事色、宗教色の強いテーマは
認めない。またあくまでも視覚的に表現するのが目的であり、全体のコンセプトはそれを導く手段である。 三年生後期の課題であるので、建築構造技術的な理解と CAD CG の扱いにはある程度習熟していること
を前提としている。 提出物のディテールにおよぶ完成度を上げるためには作業時間は膨大になることを理解すること。 成績評価の方法・基準
各段階の審査を通じて、設定したテーマの理解度・独自性、解決策の独創性・デザイン性を評価する。 また作品としての完成度、プレゼンテーションの完成度、作業スケジュールの管理能力などを加味して、総
合的に評価する。
評価の比率は、平常点を 30%、制作および提出物を 70%とする。
建築法規
担当者
道家洋
期 別
後 期
授業形態
講 義
配当年次
3 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
建築の設計は、他のデザイン分野とくらべると法律によって制限されている事項が数多くある。将来、建築
設計を行なう上で必要となる建築関連法規、特に建築基準法についてその法体系と基礎的知識の習得、また
同時に建築基礎用語の理解を本科目の目標としている。
授業の計画・内容
第 1週 建築デザインと建築法規について
第 2週 建築基準法と関連法規の体系
第 3週 建築基準法の概要
第 4週 建築法規関連用語の定義
第 5週 建築基準法の各論(確認申請とは) 第 6 週 建築基準法の各論(各種構造の違い) 第 7 週 建築基準法の各論(敷地面積・建築面積の算定) 第 8 週 建築基準法の各論(延床面積の算定) 第 9 週 建築基準法の各論(建ぺい率・容積率) 第 10 週 建築基準法の各論(建築物の高さ・軒の高さ) 第 11 週 建築基準法の各論(用途地域と集団規定) 第 12 週 建築基準法の各論(道路斜線・隣地斜線などの制限) 第 13 週 建築基準法の各論(日影規制の概要) 第 14 週 建築士法・建設業法・消防法などの概要 第15週 建築法規のまとめ
なお、本講義はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
建築法規用教材 日本建築学会
履修上の留意点
学内での授業を中心とする。
成績評価の方法・基準
平常点 30% 期末試験 50% 授業課題 20%
構造力学 担当者 原敏博 期 別 前 期 授業形態 講 義 配当年次 3年次 単位数 2単位 授業科目の概要及び目標 将来建築の仕事に携わる上で最小限必要な構造の素養を身に付けることを目標とする。授業ではテキストに
添って進めるので、数式を理解するのは大切であるが、数式から導き出させる値を理解することにより、建
物のどういった部分に大きな力が働くかを理解できるようにする。 授業の計画・内容 1.構造力学を理解するのに必要な数学の学習 2.建築における構造力学の基礎、用語の理解 3.力の基礎、用語の理解 4.片持ち梁、単純梁、ラ-メン 5.力のつり合い、反力 6.部材に生じる力の種類と算定 7.せん断力図の書き方 8.曲げモーメント図の書き方 9.トラスの考え方と解法 10.断面の性質 11.応力度の計算 12.座屈の計算 13.たわみの計算 14.不静定構造物の基礎 15.不静定ラーメンの解法 なお、本講義はインテリアデザインコースとの合同授業である。 テキスト やさしい構造力学 浅野清昭 学芸出版社 履修上の留意点 数学の基礎が理解できていないと、授業全体が理解できない可能性がある。三角関数程度までは理解してお
くこと。 公式を覚える必要はないが、公式の意味と使い方を理解するようにする。 教科書は必ず購入すること。 成績評価の方法・基準 平常点と試験にて成績評価をする。平常点 30%、授業課題 20%、期末試験 50%程度とする。 構造力学演習 担当者 原敏博 期 別 後 期 授業形態 演 習 配当年次 3年次 単位数 2単位 授業科目の概要及び目標 現実的な目標として建築士試験の構造の問題が理解できることを目標とする。下記テキストを用いるととも
に、過去の建築士試験の問題も演習問題として取り上げる。 授業の計画・内容 内容は講義「構造力学」と同様に、以下の内容の演習問題を解くとともに、コンクリート及び木材の圧縮強
度試験を行う。テストピース(試験体)の作成から破壊試験までを体験することで、材料の性質について理
解する。 1.力の基礎、用語の理解 演習問題 2.片持ち梁、単純梁、ラ-メン 演習問題 3.力のつり合い、反力、演習問題 4.部材に生じる力の種類と算定 演習問題 5.せん断力図の書き方、演習問題 6.曲げモーメント図の書き方 演習問題 7.トラスの考え方と解法 演習問題 8.断面の性質 演習問題 9.応力度の計算 演習問題 10.座屈の計算 演習問題 11.たわみの計算 演習問題 12.不静定構造物の基礎 演習問題 13.テストピース(試験体)の作成 演習問題 14.テストピース(試験体)の破壊試験 演習問題 15.不静定ラーメンの解法 演習問題 なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。 テキスト やさしい構造力学 浅野清昭 学芸出版社 履修上の留意点 公式を覚える必要はないが、公式の意味と使い方を理解するようにする。 教科書は必ず購入すること。 成績評価の方法・基準 平常点と試験にて成績評価をする。平常点 30%、期末試験 70%程度とする。 建築生産
担当者
内藤克己
期 別
前 期
授業形態
講 義
配当年次
3 年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
建築物はその時代の社会的・法的・経済的背景の中で、発注者・設計者・施工者等の連携体制により、最新
の技術と材料を使い建設されるが、実際の生産に当たっては、企画・設計・施工そして維持管理の各プロセ
スを理解した上出での建設マネージメントとコストマネージメントが重要である。
本講義では、将来の建築技術者にとって必要な建築生産システム全体の知識習得と、マネージメント感覚を
養うため、主として建築生産(施工・積算)について、実習を交えながら、基礎知識を習得する。 又、本講座は、日本建築積算協会の積算士補の資格取得可能な講座となっている。
授業の計画・内容
授業は、建築関連法体系や資格制度等の社会的仕組みから始まり、建築物の生産プロセス(企画・設計・施
工・運用段階)の概要を解説し、実際の建築物がどの様に建設されるかを、主に施工段階を中心に施工計画
から施工管理のポイントを理解した上で、各工事の概要や施工法について学ぶと共に、積算の基礎知識も習
得する。なお、本講義はインテリアデザインコースとの合同授業である。
1.講座ガイダンスと建築関連法の概要と資格制度 9.躯体工事(鉄骨造、RC 造)
2.建築生産システムの概要と建築積算の役割 10.屋根工事(瓦工事、防水工事)
3.入札と契約(積算業務の概要) 11.外装工事(外壁タイル工事、外壁塗装工事)
4.施工計画と工事管理(Q,C,D,S,E) 12.仕上げ工事1(木工事、建具工事他)
5.仮設計画と仮設工事 13.仕上げ工事2、(内装工事、インテリア)
6.土工事と基礎工事 14.設備工事
7.躯体工事(木造) 15.維持管理・リニューアル・解体
8.建築現場実習 テキスト
「建築施工」 総合資格学院 支給
「建築積算」 (社)日本建築積算協会
履修上の留意点 建築物が実際に建設されるのは、設計図に基づき、施工図、加工図、原寸図や納まり図等が作成、検討され、
実際に施工するための数量が積算され、それに基づき材料や施工技術者が調達手配され、現地で組み立てら
れ、実現することを意識し、日頃から建設工事に感心と興味を持ち、授業に臨むこと。
成績評価の方法・基準
授業課題点(35%)宿題レポート提出(25%)と期末試験(40%)を総合的に評価する。
建築設備
担当者
川村聖治
期 別
後 期
授業形態
講 義
配当年次
3年次
単位数
2 単位
授業科目の概要及び目標
建築環境を維持する建築設備(空調・換気設備、給排水衛生設備、防災設備、電気設備)とその設計に関す
る基礎知識の習得を目的とする。また近年の地球環境保全より建築設備にもとめられる課題とそれへの対応
に対する知識を習得すると共に最新の技術動向についての認識を深める。
授業の計画・内容
テキストを主体に講義・演習を行うが、画像表示にて事例紹介及び建築設備に使用される機器・各種器具等
を補足説明する。なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
1. 建築設備とは
9. 給水・給湯設備
2. 地球環境と建築設備
10. 排水・通気設備
3. 空気調和と室内環境
4. 空気線図と空調負荷
11. 消火・防災設備
12. 電気設備(受変電)
5. 空調方式と機器
13. 電気設備(弱電・通信)
6. 熱源方式と機器
14. 最新技術動向と事例紹介
7. 環境共生建築事例紹介
8. 換気・排煙設備
15. 設備図面
テキスト
初学者の建築講座:建築設備 大塚雅之 市ヶ谷出版社
履修上の留意点
建築物を健康・快適・安全に使用し、その機能を効率良く発揮する為に建築設備は不可欠のものである。
又近年の地球環境保全の観点から「環境共生建築」が強く求められているが、それに応えるためにもこれか
らの建築計画には、建築設備の知識の重要性がよりいっそう増大している。このような背景をよく認識し、
建築設備への理解と設計上の基礎知識の習得を求める。
講義内容を十分理解するためにも、始業時間は厳守すること。
成績評価の方法・基準
講義の平常点及び講義中に行う演習と期末試験の成績により評価する。 評価基準は平常点 20%・演習 30%・期末試験 50%とする。
測量演習
担当者
乾 英之
期 別
後 期
授業形態
演 習
配当年次
3 年次
単位数
1 単位
授業科目の概要及び目標
建築/インテリアデザインを学ぶデザイナーにとって必要な測量の基礎的知識を習得し、以下の測量機器の
構造の理解、取り扱い方法、及び実務的な操作を体験する。また、実技テストを行う旨を事前に伝え、やる
気を引き出す。 ○ 平板測量機器
○ レベル
○セオドライト
授業の計画・内容
第1回 測量概論、測量の歴史、平板測量の原理、基礎について
第2回 平板測量実習
第3回 レベルを使った測量の実習 1
第4回 レベルを使った測量の実習 2
第5回 セオドライトを使った実習 1
第6回 セオドライトを使った実習 2
第7回 セオドライトを使った実習 3 及び実技テスト第1回 ガイダンス、測量の原理について
なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
測量士補 受験の基礎 國澤正和 他 弘文社
履修上の留意点
実習における測量機器の操作に重点がある。積極的な姿勢で実習に取り組むこと。なお、計算には関数電卓
を用いる。機種等については別途指示する。
成績評価の方法・基準
平常点 60%、実習態度 30%、提出物 10%
建築デザインⅣ-A
担当者
西倉潔 白鳥洋子 新野修一
期 別
前 期
授業形態
演 習
配当年次
4 年次
単位数
6 単位
授業科目の概要及び目標
卒業制作を行う直前の課題として、卒業後に建築分野の職業に就いた場合に関わる頻度の高い集合住宅を設
計課題として取り上げる。集合住宅の計画、設計では社会、都市に対して適切な提案が必要となり、加えて、
意匠上の独創的提案が期待される。3 年次で学んだコンセプトを建築デザインとして具現化する方法に加
え、この課題では実際に建設される現実性を有することを前提として進められる。導き出されたコンセプト
とデザインを基本計画の中に取り入れ、実施設計の中で反映されることを目指していく。建築設計、室内設
計における総合性を目標とし、同時に、構造上の整合性、建築基準法への基本的な適法性においても知識を
深めていく。10 週目以降は後期に行われる卒業制作の設計、研究テーマの検討を行い、集合住宅の設計課
題と並行して進められる。
授業の計画・内容
第 1 週 課題説明 敷地調査
第 2 週 周辺敷地、立地条件の調査結果をA2用紙にまとめて発表
第 3 週 各住戸計画内容のデザインコンセプト、配棟計画等の指導。以上を基本コンセプトとしてまとめる 第 4 週 A2にまとめた基本コンセプトの発表
第 5 週 建築設計開始、基本平面計画指導
第 6 週 立面計画、断面計画指導
第 7 週 設計指導 第 8 週 設計指導
第 9 週 設計指導
第10週 設計指導
第11週 平面計画、立面、断面、を発表
第12週 上記の内容をプレゼンテーション用にレイアウトを作成
第13週 同上 実習
第14週 同上 実習
第 15 週 講評会
なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
都度配付する資料
履修上の留意点
住環境は人間の生活において最も重要な分野の一つであり、特に都市環境の中では高密度な集合住宅の在り
方が問われる。こうした状況の中で快適で魅力のある住環境を提供することは、建築に携わる人間に科せら
れた使命でもある。加えて、その集合住宅が数十年後にも、社会的ストックとして充分機能していけるもの
でなくてはならない。このような視点から構想された、質の高い設計と提案を期待するものである。
成績評価の方法・基準
集合住宅についての創造性ある平面計画、デザインの独創性、また、社会、都市問題に対する考察と提案性、
実際的な建築の可能性を評価の対象とする。
評価の比率は、平常点を 30%、制作および提出物を 70%とする。
建築デザインⅣ-B
担当者
西倉潔 白鳥洋子 榊原明夫
期 別
後 期
授業形態
演 習
配当年次
4 年次
単位数
8 単位
授業科目の概要及び目標
今日までに学んできたことを基に各自の問題意識の中から建築設計のテーマを設定し、そのテーマに即して
社会、都市環境、建築設計、建築デザインに対する提案を行い、創造性の溢れる魅力的な制作を行うことを
目標とする。着眼点の明晰性に加えてその回答の的確性を問い、質の高い建築設計、建築デザインを追求し、
完成度の高い制作を行う。 授業の計画・内容
○テーマを設定し、コンセプトを練る。
第 1 週 卒業制作スケジュールの確認、テーマの確認
第 2 週 調査分析、資料収集、課題解決の方策の模索、コンセプトの検討
第 3 週 コンセプト、計画概要の決定
○諸条件を整理しながら全体的な建築・空間イメージを構想する。
第 4 週 イメージ・スケッチ 1
第 5 週 イメージ・スケッチ 2
第 6 週 イメージから図面へ
第 7 週 中間発表
○細部に至るまで設計意図が反映されるように計画する。
第 8 週 図面と模型による設計 1
第 9 週 図面と模型による設計 2
第 10 週 図面と模型による設計 3 第 11 週 図面と模型による設計 4
○設計意図・内容が第三者に伝わるようにプレゼンテーションする。
第 12 週 最終図面、プレゼンテーションの相談 1
第 13 週 最終模型、プレゼンテーションの相談 2
第 14 週 プレゼンテーション作業 1 第 15 週 プレゼンテーション作業 2 ○最終的な作品の調整を行い、卒業制作展に出品する。 なお、本演習はインテリアデザインコースとの合同授業である。
テキスト
コンパクト建築設計資料集成第 3 版 日本建築学会
履修上の留意点
テーマ設定をスムーズに行うために、常に社会的問題や建築的問題に関心を払っておくこと。
調査、制作において自主性が重要となるので、制作スケジュールを各自で十分に管理すること。
アトリエ使用のルールを守り、良好な制作環境を保つように互いに配慮すること。
成績評価の方法・基準
各段階の審査を通じて、設定したテーマに対する解決策の明確性や独自性、設計とデザインに対する妥当性
と創造性に加え、プレゼンテーションの完成度、制作スケジュールの管理能力などを総合的に評価する。評
価の比率は、平常点を 30%、制作および提出物を 70%とする。
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