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博物館ガイド - 日本新聞博物館
博物館ガイド ブンぱくん オリジナルキャラクター ようこそニ ュース パ ー クへ 開港地・横浜で、初の日刊新聞「横浜毎日新聞」が創刊されたの は 1871 年のことです。その後、ラジオ、テレビ、インターネットな ど新しいメディアが次々に登場し、情報環境は様変わりしました。 情報化が急速に進む現代社会で、もはや1日も情報と離れて生き ることはできません。さまざまなメディアから送り出される情報は膨 大な量に上り、私たちの周りにあふれています。情報に流されず、 情報を見極めることは今大きな課題といえます。 新聞は長い歴史のなかで、確かな情報を、確実に届けるため日々 努力を重ねてきました。情報化がいくら進んでも、信頼できる情報 の価値は変わらないでしょう。ニュースパークは、体験型展示をふ んだんに取り入れ、現代の情報社会を考えるとともに、新聞、ジャー ナリズムが果たす役割を紹介しています。 それでは、ニュースパークの旅をはじめましょう! 常設展示室 多目的 ルーム 事務所 新聞閲覧室 企画展示室 受付 イベント ルーム 出入口 ミュージアムカフェ 2 2F 3F モニュメント輪転機 博物館のシンボルモニュメントとし て設置された VBW 型新聞オフセット 輪転機は、高さが 7.3 メートル、重 量は約 78.7 トンあります。4ページ の新聞を1時間に 15 万部印刷できま す。1979 年から 97 年まで、実際に 静岡新聞社で使われていたものです。 プロジェクションマッピングで実際 に新聞を印刷している姿を映し出しているほか、同機 種の輪転機が実際に印刷している音声を再生していま す。 ※水と油 (インキ)が反発する作用を利用したオフセッ ト印刷は、1960 年代に新聞印刷に導入され、70 ~ 1F 80 年代に各新聞社に広まりました。オフセット輪転 機の導入は、それ以前の活版印刷と比べ、より速く、 より多くの新聞を高品質で印刷することを可能にしま した。 2F ウェルカム展示 4 台のフォトフレームが映し出す報道写真で来館 者をお迎えします。写真提供は東京写真記者協会 です。年に 2 回展示替えをします。 新聞協会会員紙展示 ホワイエには、新聞協会加盟の新聞 103 紙を一 堂に展示しています。全国各地の新聞を比べてみて ください。 3 3F 常設 展示 コレクションギャラリー 横浜が開港すると、海 外から 人、モノ、情報が開港場へ入って きます。そして、日刊新聞はじめ 鉄道、銀行、写真、アイスクリー ムなど日本初のものが次々と横浜 で誕生します。ここでは、幕末の かわら版から初の日刊紙「横浜毎 日新聞」など明治期の新聞、錦 絵新聞などを紹介します。また、 報道機材(カメラ、ワープロ)、宣 伝看板、ポスター、チラシ、記者 証、原稿・写真を運んだ伝書鳩 などを展示しています。 中央には、新聞印刷を量質と もに飛 躍的に向上させた明治期 のマリノニ型輪転機を置き、床面 にはジャーナリズムにちなんだ言 記者ならば、世界で一番たやすいのはネタを取ることだ。 そして何よりも難しいのが、その裏を取ることだ デービット・ハルバースタム(ジャーナリスト) 「新聞倫理綱領」は権力を批判する新聞が自らを律するためにつく られたものです。新聞協会加盟社はこれを遵守しています。 綱領の前には、東日本大震災に際し「岩手日報」が全社挙げてつく りあげた避難者約5万人分の氏名を掲載した新聞があります。この紙 面を見て家族の生存を確認した人もいました。 4 葉を記しています。 体験プ ログラ ム マイ新聞づくり ◆ 事前予約は不要。 「ひとこと」記事を書いて、写真を組み込めば、 ◆ 所要時間は約 20 分。 どこにもない世界に一つだけの新聞が完成! ◆2F イベントルームへ直接 来館記念にぜひつくってみてください。 お越しください。 情報の海 現代社会は情報化が急速に進 み、私たちの周りは情報であふれ ています。コミュニケーション手 段は多様化し、知りたい情報はイ ンターネットを利用してすぐに入 手できようになりました。情報化 の進展は私たちに多くの恩恵をも たらす一方、新たな課題も提起し ています。 まず、紀元前から現代までを時 系列でたどる廊下「情報タイムト ンネル」で、情報化がどのように 進んできたか、現代社会は情報 がいかに爆発的に増えているかを 体感していただきます。 私たちと情報の関わりを描いたアニメーション「情報社会の明と暗」 やデマを信じて起きた具体的なケースを取り上げ、新聞記事やマンガ を通して情報を見極めることの大切さを考えます。 さらに、メディアが発信する情報も、視点が異なると表現が変わる ことを、桃太郎をモチーフにした「日本メディアばなし」で紹介してい ます。 5 真実を届ける 情報に国境はなく、政治、経済、社会の出来事 は瞬時に世界に広まり、私たちに大きな影響を与 えます。こうした時代に、新聞記者は事実を見極め、 正確な情報を私たちに伝えるため、国内外さまざ まな分野で日々取材を重ねています。小さな疑問 から出発して、やがて新聞協会賞を受賞するよう な優れた報道も数多くあります。ここでは、新聞・ ジャーナリズムの役割、仕事を解説します。 大きなスクリーンに映し出す映像は、情報を伝え る記者がいて、受け手の読者がいることで報道が 成り立っていることを、 「送り手がいて、受け手がい る」というメッセージで伝えます。 「報道の力」のコー ナーは、新聞協会賞受賞の6作品に受賞記者の思 いを添えて展示しています。 「記者に会いに行こう」 は、世界を飛び回って取材する記者、独自の分野 を追い続ける記者など、さまざまなフィールドで活 躍する新聞記者を紹介します。タッチパネル式のモ ニターで、4人の記者の仕事ぶりやプライベートな 一面にも触れることができます。 新聞が届くまで 新聞が毎日、読者に届くまでには多くの人がかかわっています。取材、 編集のコーナーでは情報を確認することの大切さや分かりやすく伝える 工夫を紹介します。 印刷、配達のコーナーでは、新聞ならではの工夫を体験型展示とと もに解説しています。このコーナーには、楽しく学ぶ仕掛けがたくさん あります。 6 横 浜タイムトラベル 拡張現実(AR)を使った取材 体 験ゲームです。横 浜 港周辺の 街並みを再現したジオラマにタブ レット端末をかざすと、過去へと タイムスリップ。新聞記者になって、ペリー来航と 日米和親条約の締結、山下公園や日本大通りの誕 生といった開港地・横浜をめぐる秘密を取材で解 明していきます。取材結果はA3判の新聞となり、 持ち帰ることができます。 新聞ひろば 歴 史 的 瞬 間を 伝 えてきた 新 聞のコーナーで は、 ニュースパークが所蔵する新聞紙面で、政治、経済、 新聞閲覧室 日本新聞協会の会員新聞各社が発行 する新聞約 130 紙を約1週間分配架し ており、自由に読むことができます。記 事データベースも無料で閲覧できます。 社会、スポーツの歴史的瞬間をたどります。 また、子 供たちが 楽し く新聞で遊ぶ小部屋では、 新聞に触れて、新聞に親 しみを感じてください。 多目的ルーム イベントやワークショップを随時実施 するほか、校外学習でお越しいただいた 学校・団体の昼食場所としてご利用いた だけます。イベントや昼食利用がない場 合は、 休憩スペースとして開放しています。 7 ご利用案内 ◆ 開館時間 10:00 ~ 17:00(入館は 16:30 まで) ◆ 休 館 日 月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は次の平日) 、 12 月 29 日~ 1 月 4 日 ◆ 入 館 料 一 般 400 円 大学生 300 円 高校生 200 円 中学生以下 無 料 〒 231-8311 神奈川県横浜市中区日本大通 11 横浜情報文化センター 電話 045-661-2040 FAX 045-661-2029 http://newspark.jp/newspark/