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いたばしボローニャ子ども絵本館のあり方について

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いたばしボローニャ子ども絵本館のあり方について
いたばしボローニャ子ども絵本館のあり方について
〔現状〕
□開設日
平成 16 年 9 月 15 日
□根拠条例
板橋区立図書館設置条例(他の地域図書館と同様)
□施設規模
旧板橋第三小学校
2階・3階の一部
(閲覧室 68.22 ㎡、事務室 34.11 ㎡、書庫 40.5 ㎡、倉庫
34.11 ㎡)
□蔵書数
約 25,000 冊(約 80 か国)
□特
蔵書構成のほとんどが、ボローニャ・ブックフェア事務局から寄贈された
色
児童書によることから、
約 80 の国と地域の多言語の図書を有しています。
□開館日
月曜日(休日のときは直後の休日以外の日)及び月末日を除く、火曜日か
ら日曜日
午前 10 時∼午後 5 時
□サービス内容
閲覧のみ(児童サービスとして、月 1 回おはなし会を実施)
□主催事業
ボローニャ・ブックフェア in いたばし(ミニ・ボローニャ・ブックフェア)
いたばし国際絵本翻訳大賞
特別展示(学校展示及び他団体主催イベントへの出張展示を含む)
□来館者数
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
開館日数
来館者数
1日平均
開館日数
来館者数
1日平均
開館日数
来館者数
1日平均
159 日
2,403 人
15.11 人
296 日
3,516 人
11.88 人
296 日
3,847 人
13.00 人
昨年度、実施した来館者調査結果(平成 18 年 10 月 1 日∼11 月 29 日【50 日間】
)によると、
来館者の居住地は区内 7 割、区外 3 割でした。また、区外からは都内 7 割、他県 3 割であり
遠方からわざわざ訪れる人もいました。
〔課題〕
①絵本館のあり方について
いたばしボローニャ子ども絵本館は、蔵書が未整理の状態で開館したため、蔵書の全貌
が把握できておらず、利用者のニーズ(蔵書の案内や解説、図書検索などの情報提供)に
対応できる状況にありません。平成 18 年度から蔵書整理に取り掛かっているものの、多
言語の図書であることから、充分に把握し情報提供できるまでには、相当の時間とそれな
りの知識を持った職員を要します。
今後、区立施設として、来館者数が極端に少ないこの施設がどこまでのサービスを提供
していくのかについて、蔵書の特殊性を踏まえながら早期に検討する必要があります。
②施設について
絵本の魅力を伝えるためには、表紙を見られるように展示する必要があります。そのた
めには現在の閲覧室に絵本架が必要ですが、
設置できるスペースがありません。
合わせて、
サービスの形態とも関わってきますが、資料検索サービスを行うのであれば、機器を設置
する場所も新たに必要となります。また、児童書を扱う施設として、お子さま連れの利用
者に対する設備や専用のスペースが不足しています。閉架書庫についても、寄贈が今後も
継続されることから、現状のままでは、早期に限界がくることが予想されます。
旧板橋第三小学校が併設施設であり、公文書館も同様に資料が増加する施設であること
から、すでに手狭な状況を考えると、具体的な解決策としては、中央図書館の改築にあた
り、絵本館を併設させることを検討する必要があります。
③いたばし国際絵本翻訳大賞について
いたばし国際絵本翻訳大賞は、ボローニャから寄贈を受けるようになったことを契機に
その翌年から始まったものです。絵本の翻訳をとおして、国際理解と文化交流に寄与する
ことを目的に実施しており、今年度で 14 回目を迎えます。
寄贈された絵本の中からテキストを選定し、英語部門とイタリア語部門の翻訳作品を募
集していますが、大賞受賞作品の出版を前提に実施しているものではないことから、わず
かに第 1 回目の作品が出版されたのみです。せっかく、受賞作品を毎年輩出しても作品が
公表される機会が無く、応募者でさえも著作権の問題から区内図書館で閲覧できるのみに
留まっています。これは、翻訳大賞を実施する上で、完結しているとは言いがたく、今後
も継続して実施するのであれば、翻訳大賞の終着点として出版化など公表への道筋を検討
する必要があります。
〔特にご意見・ご助言いただきたいこと〕
いたばしボローニャ子ども絵本館やその蔵書の更なる有効活用について、ご意見やご提言
をお寄せください。
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