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施策・事務事業評価表
板橋区事務事業評価表(平成22年度) 評価コード 01250203 事務事業名 いたばしボローニャ子ども絵本館 25122 施策名 国際交流事業の充実(図書館) 計画事業番号 ナンバーワン あたたかい人づくりナンバーワン いたばし力UP 人づくり力UP 所管課係 教育委員会事務局 中央図書館 いたばしボローニャ子ども絵本館 記入者 鈴木 電話 3579-2665 08-05-02-05-01、 08-05-02-05-02、 08-05-02-05-03 予算科目コード(款・項・目・細目・細々目) (開始年度: 平成 16 年度) Ⅰ 事務事業の概要 区は、イタリアの「ボローニャ児童図書展」事務局から寄贈された絵本を所蔵管理し、国際交流事業充実のため に絵本の有効活用を図る必要がある。そのため、区民に対し(*1)、寄贈された新着絵本を展示する「ボローニャ ブックフェアinいたばし」や「いたばし国際絵本翻訳大賞」の開催、区内図書館での巡回展示「ミニ・ボローニャ・ ブックフェア」の実施をはじめ、世界の絵本に親しむ様々な機会の提供を進めていく(*2)。これにより、絵本を通し て国際理解を深め、国際交流の推進を図る(*3)。 No 210 施策コード (*1=「誰・何に対して(対象)」、*2=「どんな方法で(活動)」、*3=「どのようにしたいか(成果)」) Ⅱ 事務事業の目標と実績 単位 対 象 事 業 指 標 H21年度 H22年度 H27年度 計画 実績 計画 目標 533,416 534,957 536,778 525,000 ② 人 ① 蔵書冊数 冊 21,229 22,000 22,326 ② 絵本館事業参加者数 人 5,669 6,500 ③ 「ボローニャブックフェアinいたばし」来場者数 人 1,542 2,500 ④ 来館者数 人 5,322 5,500 正規職員数 人 3.0 3.0 3.0 3.0 財源名称 再任用・再雇用職員 人 0.0 1.0 1.0 1.0 ① 区民 23,000 26,000 9,643 9,800 11,000 3,444 3,600 4,000 5,973 6,100 7,000 非常勤職員等 延日数 0 0 0 0 a 人件費換算額 千円 21,279 23,711 23,711 22,952 b 人件費を除く事業費 千円 12,397 15,521 13,541 14,172 c 総事業費(a+b) 千円 33,676 39,232 37,252 37,124 千円 e 財 国・都支出金等 源 利用者負担 千円 0 0 0 0 0 0 0 0 f 差引一般財源(c-d-e) 千円 d コスト 指標 区民一人あたり 33,676 39,232 37,252 37,124 総経費(円) 64 74 70 69 区経費(円) 64 74 70 69 平成21年度事業量 事 務 量 及 び 所 要 経 費 H20年度 実績 530,284 平成21年度事業経費 (1)No.1プラン上 (2)当初予算上※補正があった場合は、【補正後】として記入 ・絵本館管理運営 ・維持管理 4,188千円 ⇒3,290千円(補正後) ・図書資料等の購入 ・図書等資料充実 300千円 (補正なし) ・絵本館事業運営 ・事業運営経費 11,033千円 ⇒10,278千円(補正後) (3)実績 ・「ボローニャブックフェアinいたばし」来場者数 3,444人 ・維持管理 3,288千円 ・図書等資料充実 300千円 ・「いたばし国際絵本翻訳大賞」申込数 1,429件 ・事業運営経費 9,953千円 ・「ミニ・ボローニャ・ブックフェア」(9図書館:74日間)4,162人 ・「いたばし国際絵本翻訳大賞」受賞作品を出版し、大賞 受賞作を全国に情報発信した。【イタリア語部門作品:日 本絵本賞読者賞受賞、英語部門作品:平成22年度「青 少年読書感想文全国コンクール」課題図書に選定され る。】 ・交流都市の金沢市(玉川子ども図書館)での「ボロー ニャ・世界の絵本展」へ絵本貸出し等の事業協力 ・蔵書リスト(延べ約22,000冊)の作成完了及び「蔵書管 理システム」の導入・運用 ・関係課主催事業での出張絵本展示、小学校等への絵 本貸出し、区内施設での「絵本館コーナー」設置 ・ボランティアとの協力による、洋書絵本の翻訳・読み聞 かせの実施 ・大学と絵本館協働による講義(多言語教育)の実施、 絵本の貸出し及び大学図書館での絵本館PRの推進 ・翻訳家による講演会の実施 進捗状況・所管課の評価・今後の予定(計画事業のみ) ( 月 日現在) No 210 評価コード 1250203 事務事業名 いたばしボローニャ子ども絵本館 事業量・経費増減の理由等(平成21年度実績との比較) 特段の増減はない。 Ⅲ 事務事業を取り巻く環境 区民意見等の状況(アンケート調査や個別要望等)、類似・関連事業や他自治体との比較など 自らの蔵書で世界各国の絵本を展示・紹介できる「いたばしボローニャ子ども絵本館」は、全国的にも極めて珍し い施設である。旧小学校の校舎を利用しているが、来館者が自由に閲覧できる絵本館開架スペースが1教室分のみ であること、絵本蔵書が22,000冊を超えており書庫スペースの余裕がないなどの問題が課題となっている。 Ⅳ 前年度の二次評価結果への対応状況 評価評語 改善 対応状況 対応済 1 前年度の二次評価内容 【有効性】所蔵している絵本がもっと有効に活用されるような具体的な取り組みを検討すること。また、板橋区の特色 をアピールするために、いたばしボローニャ子ども絵本館の管理運営・事業にかかる経費を予算上も独立させて、評 価すること。 2 二次評価結果への対応状況や成果向上のために取り組んできたこと 「ボローニャブックフェアinいたばし」等の事業へ区民が参加しやすい実施方法に改善する、蔵書の団体貸出しを 進め絵本を有効活用するなどにより、絵本館事業の効果を上げることができた。関係課、学校、大学等の研究機関 や他自治体とも連携し、協働による所蔵絵本の有効活用を進めた。また、絵本館の管理運営・事業経費を中央図書 館経費から独立させ、予算上でも板橋区の特色を示した。 Ⅴ 一次評価(所管課長による評価) 1 成果の視点による評価(区民満足の向上・区の評価を高めた取り組み) 評価評語【 A 】 (目標としている成果が上がっているか(指標の達成状況等)、区民にとってどのような成果があったか) 事業への参加者が大幅に増加し、より多くの区民等に対して世界の絵本に親しむ機会を提供したことは評価でき る。絵本の有効活用を進めることで、子どもから大人までの幅広い年齢層の区民に対して、区民の身近な場所での 絵本を通した国際理解・国際交流を支援できた。また、「いたばし国際絵本翻訳大賞」コンテスト及び受賞作品の日 本語出版により、イタリア語部門作品が「日本絵本賞読者賞」を受賞し、英語部門作品が「平成22年度『青少年読書 感想文全国コンクール』課題図書」に選定されるなど全国的規模で認知度が上がった。 評価評語【 A 】 2 効率性の視点による評価(効率化・事務改善への取り組み) 受益者負担 人件費削減 適正 不可 (一部)委託化 導入済 コスト削減 不可 指定管理者制度 不可 補助事業化 不可 (効率的に事務事業を実施しているか(コスト指標の評価)、効率化・事務改善にどのような成果があったか) 図書館法による無料原則のため受益者負担を求めることはできず、また、国や東京都の補助制度がなく、補助事 業化はできないが、「いたばし国際絵本翻訳大賞」の委託やボランティアスタッフの活用により、人件費やコストの削 減に努めている。 評価評語【 A 】 3 有効性の視点による評価(手段の工夫・協働の取り組み) 区が行う妥当性・必要性 あり 事業主体の役割分担 妥当 手段の工夫の余地 適正 幼児期の段階から絵本を通して世界の文化に接するなど、国際理解の促進に有意義な事業であり、区の事業とし て有効に目的を果たしている。新たな連携として、大学と絵本館協働による講義(多言語教育)の実施及び大学図 書館での絵本館PRの推進や、大学との協力による洋書絵本(北欧言語)の翻訳などを行った。 4 今後の展開方針、課題・懸案事項 より多くの区民に対して、世界の絵本に親しむ機会の提供を継続していくとともに、蔵書システムの活用など、利便 性の向上と蔵書の有効活用を図る。また、板橋子ども読書活動推進計画の策定を機に学校等とも一層連携を図ると ともに、国際交流課や子育て支援関係課、ボランティア、研究機関等とも協力し、絵本を通じて国際文化・国際交流 を深めるための事業展開を進めていく。 Ⅵ 外部評価(行政評価委員会による評価) 評価評語 【 Ⅶ 二次評価(区の最終評価) 評価評語 【 】 継続 】 いたばしボローニャ子ども絵本館の来館者数や事業への参加者数が増加していることは評価できる。引き続き区 民や関係機関等に積極的にPRし、絵本が有効に活用される取り組みを推進すること。 板橋区施策評価表(平成22年度) Ⅱ こころ豊かなふれあいと活力のあるまち Ⅱ-5 異なる文化や価値観を尊重しあい交流するまち 施策の方向 (1) 国際交流の推進 施策 25122 国際交流事業の充実(図書館) ナンバーワン あたたかい人づくりナンバーワン いたばし力UP 人づくり力UP 担当部長 担当課長 中央図書館長 近藤直樹 教育委員会事務局次長 茂木良一 基 本 計 画 基本目標 個別目標 1 施策目標【誰・何に対して(*1)、どんな方法で(*2)、どのようにしたいか(*3)】 区民に対して(*1)、区と友好交流都市協定を結んでいるボローニャ市から寄贈される絵本を有効活用し、様々な 方法で海外絵本に触れる機会を提供することにより(*2)、絵本を通して国際理解を深め、国際交流の推進を図る (*3)。 2 関係課または区以外の主体が施策実現に果たす役割 寄贈を受けた絵本を有効活用するためには、各図書館の協力をはじめ、国際交流や子育て事業関係課、学校な ど多くの所属の協力を得て、区民に身近な場所で絵本と接する機会を増やしていくことが重要である。また、大学な どの研究機関や区内・区外の施設に絵本を積極的に活用してもらい、絵本の有効利用を図るとともに絵本館のPR に協力してもらう。 3 施策実現に影響を及ぼす環境の変化(法改正・社会状況等) 「板橋子ども読書活動推進計画」の策定(平成22年3月)により、当施策の更なる推進に努める。 社会的には、子どものみならず大人にも絵本に対する関心の高まりが見られる。また、教育現場等で絵本を活用 した読書活動(アニマシオン)への取り組みが始まっている。 4 施策指標 指標名 ① 蔵書冊数 ※対目標値(H27)の達成率 ② 来館者数 ※対目標値(H27)の達成率 ③ 絵本館事業参加者数 ※対目標値(H27)の達成率 単位 H17実績 H19実績 H20実績 H21実績 冊 18,000 19,000 20,000 21,229 % 69.2 73.1 76.9 81.7 人 3,516 3,947 5,322 5,973 % 50.2 56.4 76.0 85.3 人 8,169 9,724 5,669 9,643 % 74.3 88.4 51.5 87.7 H27目標 26,000 7,000 11,000 ※数値化できない成果 ①「ボローニャブックフェアinいたばし」(9日間 3444人):寄贈絵本・絵本原画等の展示、おはなし会、ブックスタート紹介等を実施。 ②「いたばし国際絵本翻訳大賞」(1429人申込み):ⅰ)一般部門(英語・イタリア語)、ⅱ)中学生部門(英語) 一般部門は区内及び全国・海外から参加者がいる。中学生部門は区内中学校の協力を得て実施。 ③「いたばし国際絵本翻訳大賞」受賞作品を出版し、大賞受賞作を全国に情報発信した。【イタリア語部門作品:日本絵本賞読 者賞受賞、英語部門作品:平成22年度「青少年読書感想文全国コンクール」課題図書に選定される。】 ④ミニ・ボローニャ・ブックフェアの実施(9館 74日間 4,162人) ⑤絵本館蔵書の図書目録(約22,000冊)の作成完了及び「蔵書管理システム」の導入・運用。 ⑥国際交流課・子ども政策課等と協力し、絵本館出張展示を実施(3回 888人) ⑦区内小学校へ「国際理解学習のための学校用絵本セット」を貸し出し(5校) ⑧熱帯環境植物館・教育科学館・子育て支援施設に「絵本館コーナー」を設置。 ⑨いたばしボランティアセンター(ボランティアフェスタ)・商店街連合会(スタンプラリー)と協力した事業を実施。 ⑩交流都市の金沢市(玉川子ども図書館)における、「ボローニャ・世界の絵本展」への事業協力。 ⑪ボランティアとの協力による、洋書絵本の翻訳(延べ約750冊)・読み聞かせ(57回 1149人)の実施。 ⑫大学と絵本館協働による、講義(多言語教育)の実施と絵本の貸出し及び大学図書館での絵本館PR(武蔵大学) ⑬大学との協力による洋書絵本の翻訳、学生ボランティアの事業への参加、大学ホームページへの絵本館紹介の掲載(東海大 学) ⑫翻訳家による講演会の実施 ⑬「いたばしボローニャ子ども絵本館運営会議」の実施 1 施策目標【誰・何に対して(*1)、どんな方法で(*2)、どのようにしたいか(*3)】 H22予算 成果 効率 有効 外部評価 事務事業名 H21決算 210 いたばしボローニャ子ども絵本館 37,252 37,124 総事業費(千円) 37,252 37,124 № A A A − 二次評価 継続 施策 25122 国際交流事業の充実(図書館) 5 前年度の二次評価結果への対応状況 評価評語 (1)前年度の二次評価内容 改善 【 】 ボローニャ市から寄贈される大変貴重な絵本をさらに有効活用するために、研究機関などへの働きかけやPRに 努めること。また、国際交流事業の充実という観点から、ミニボローニャブックフェアや、いたばしボローニャ子ども絵 本館の管理運営・事業全体を、文化・国際交流課など関係機関との連携・役割分担の妥当性の視点も含めて評価 すべきである。 対応状況【 (2)二次評価結果への対応状況や成果向上のために取り組んできたこと 対応済 】 研究機関への働きかけに努め、大学・絵本館の協力による講義(多言語教育)の実施、大学への絵本貸出し、絵 本翻訳などの連携を図り、絵本の有効活用を進めた。また、国際交流事業の充実という視点を踏まえ、関係機関と の連携・役割分担の妥当性など、絵本館の管理運営・事業全体に対する検証を行った。 6 一次評価【所管課長による評価】 (1)施策指標の分析(区民にとってどのような成果があったか) 評価評語 【 現状維持 】 来館者の増とともに各事業への参加者が大幅に増加し、より多くの区民等に対して世界の絵本に親しむ機会を提 供したことは評価できる。これにより、様々な方法で絵本の有効利用を図り、絵本を通して国際理解を支援した。 年々、所蔵絵本が増加・充実するとともに、約22,000冊の図書目録の作成完了及び蔵書システムを活用すること で、一層の絵本活用が図れることとなった。 (2)手段(事務事業)の必要妥当性・有効性 評価評語 【 現状維持 】 「いたばしボローニャ子ども絵本館運営会議」での意見・要望による事業展開を進め、子どもから大人までの広い 年齢層を対象に絵本に親しむ機会を提供することで、国際理解を深めるための区の事業として有効に目的を果た している。絵本館以外の場所でも様々な展示や事業を行うことで、区民が身近な場所で絵本を通して国際文化に 触れる機会を提供できた。 (3)役割分担の妥当性 評価評語 【 現状維持 】 区民ボランティアによる絵本の読み聞かせや絵本翻訳、民間子育て支援施設での絵本館コーナー設置、絵本運 営の一部をNPOに委託するなど、絵本館事業において役割分担を行っている。また、大学との協働事業の開始や イタリア文化会館(イタリア大使館文化施設)とも協力するなど、絵本館の認知度を高めるとともに絵本の有効活用を 図った。 (4)今後の展開方針、課題・懸案事項 今後も、寄贈を受けた貴重な絵本を有効活用し、多くの区民が世界各国の絵本に触れて国際文化を知る機会を 提供していく。 7 外部評価【行政評価委員会による評価】 評価評語 【 8 二次評価【区の最終評価】 評価評語 【 】 継続 】 いたばしボローニャ子ども絵本館の来館者数や事業への参加者数が増加していることは評価できる。引き続き 区内及び区外に積極的にPRし、絵本が有効に活用される取り組みを推進するとともに、施策目標の一つである 「絵本を通した国際交流の推進」についてもさらに充実させること。