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会議資料 [PDFファイル/4.04MB]
上越市新水族博物館基本計画(案)
見 直 し 検 討 結 果 報 告 書
平成 25 年 11 月
新水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会
●○●●○
は
じ
め
に
次
●○●○○
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
1.検討の目的と概要
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
2.検討の経緯
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
1.建設場所について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
2.基本コンセプトについて
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18
3.展示計画・施設計画について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
23
4.施設規模について
・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
32
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
33
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
34
Ⅰ 検討の目的等
Ⅱ 基本計画(案)の見直し検討内容
Ⅲ 総
Ⅳ
目
括
上越市新水族博物館基本計画(案)
見直し検討委員会
Ⅴ 参考資料
は じ め に
今年 5 月、新水族博物館整備に向けて、平成 18 年度に策定された基本計画(案)を実現可能な内容に
見直すため、建設敷地や展示内容、施設規模にかかる箇所の見直しを目的として、4 人の委員からなる上
越市新水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会が設置されました。
新水族博物館の整備検討は平成 16 年度から始まり、平成 17 年度には「基本構想」を、そして、平成 18
年度に「基本計画(案)」が策定されました。建設財源の問題から一時計画がストップしましたが、平成
22 年度に市役所内部において整備に向けた検討が再開され、一定の条件が整理された後、平成 24 年度に
は、集客見通しや事業収支等の経営面からの検証が行われ「事業は十分に成立する」との結論を得たと伺
いました。当委員会の検討結果が、これまでの長い間、多くの方々が真摯に議論を重ねてこられた集大成
になるものと考え、見直し検討に着手いたしました。
検討に当たっては、水族博物館と市内各所との関係性を肌で感じるため、現在の水族博物館の状況を確
認するとともに、北陸新幹線上越妙高駅周辺等をはじめとする市内各所を視察したほか、当委員会の中で
市民の皆さんや各種団体のご意見を聞く機会を設けました。市民の皆さんの新水族博物館に対する思いを
直接確認し、いただいたご意見・ご提案を考慮した上で、それぞれの委員が、上越市民にとって最適と考
える新水族博物館の姿を思い描きながら、専門的な知見に基づき活発な議論を重ねてまいりました。
検討の結果、建設場所については、新水族博物館の整備効果を最大化できると想定した、現水族博物館、
直江津中等教育学校及び上越自動車学校を活用した敷地計画を提案いたしました。また、展示に関しては、
これまでの多くの方々が検討を重ねてこられた内容を受け継ぎながら、水族館を取り巻く情勢や技術革新
などを踏まえ、基本コンセプトを「五感で学ぶ日本海」に見直すとともに、展示計画や付帯設備等につい
ても修正いたしました。
このたびの報告書は、当委員会のみならず、平成 16 年からこれまでの約 10 年にわたる検討経過を踏ま
えたものとなっていることから、市当局におかれましては、この点を十分斟酌した上で、新水族博物館の
整備に向けて、歩みを進められますよう祈念いたします。
平成 25 年 11 月
上越市新水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会
- 1 -
Ⅰ.検討の目的等
1.検討の目的と概要
(1) 新水族博物館基本計画(案)見直し検討の目的
新水族博物館基本計画(案)の見直しにおける論点を詳細に整理するために「上越市新水族博物館基
本計画(案)見直し検討委員会」が平成 25 年 5 月に設置された。
当委員会では、平成 18 年度に策定された「上越市新水族博物館基本計画(案)
」をベースに、平成 23
年 11 月に策定された「新水族博物館整備に係る庁内検討委員会 報告書」及び平成 25 年 1 月に策定さ
れた「新水族博物館の整備に係る有識者検討委員会 報告書」の内容を踏まえ、主に建設場所等の敷地
計画をはじめ、展示及び施設の内容、施設規模を見直しする目的で検討を行った。
(2) 検討項目について
主な検討項目は、以下のとおりである。
●新水族博物館の建設場所
14 市町村による合併後の新市において整備効果を最大限発現可能な場所であることや北陸新幹線
の開業、上信越自動車道の 4 車線化等、インフラの整備状況を視野に入れた検討
●展示及び施設の内容
基本計画(案)の策定から 6 年以上が経過する中、有識者検討委員会における提案(日本海を全面
に出した内容)を踏まえたコンセプト及び展示内容等の整理・検討
●施設規模
展示内容の整理・検討等の見直しに伴う施設規模の精査
(3) 検討に当たっての基本条件
新水族博物館基本計画(案)の見直しの検討に当たり、平成 23 年 11 月に策定された「新水族博物館
整備に係る庁内検討委員会 報告書」及び平成 25 年 1 月に策定された「新水族博物館の整備に係る有識
者検討委員会 報告書」で示された事項を基本条件として検討を進めた。
〈主な前提条件 〉
・市域全体に整備効果を波及させることができ、北陸新幹線開業や上信越自動車道 4 車線化等の交通イ
ンフラの整備状況を踏まえた検討とする。
・初年度の入館者数約 60 万人、20 年平均の入館者数約 37 万人に対応可能な施設内容とする。
・施設本体に係る整備費は、平成 18 年度に策定された基本計画(案)で想定した 63 億円を最大値とし、
現在の水族博物館敷地 2ha 以上の敷地を確保することが可能であり、
施設規模についても延床面積 約
8,500 ㎡、水量 約 3,000tを検討のベースとする。
・施設の管理・運営面では有識者検討委員会で想定したランニングコストを前提とする。
- 2 -
2.検討の経緯
本報告書は、全 7 回の委員会を経てまとめたものである。
開催日
委員会の検討内容
平成 25 年 5 月 15 日(水) 第 1 回検討委員会
・委員会の進め方等について
・現地視察
平成 25 年 7 月
・建設場所について
・基本コンセプトについて
・展示計画について
5 日(金) 第 2 回検討委員会
・建設場所について
・基本コンセプト、展示計画について
平成 25 年 7 月 25 日(木) 第 3 回検討委員会
平成 25 年 8 月 27 日(火)
第 4 回検討委員会
・検討経過(報告)
(市民との意見交換) ・市民と検討委員との意見交換
平成 25 年 9 月 27 日(金) 第 5 回検討委員会
・第 4 回検討委員会の経過報告
・基本コンセプト、展示計画、施設計画について
・検討結果のまとめ方について
平成 25 年 10 月 25 日(金) 第 6 回検討委員会
・第 5 回検討委員会の経過報告等
・建設場所について
・上越らしさ創出の考え方について
・基本コンセプト、展示計画、施設計画について
平成 25 年 11 月 19 日(火) 第 7 回検討委員会
・検討結果報告書(案)について
※第4回検討委員会は、市民参加のもと開催した。
(参考資料 P41 参照)
- 3 -
Ⅱ.基本計画(案)の見直し検討内容
1.建設場所について
(1)検討の内容
新水族博物館については、教育施設であることはもとより、
“まちを元気にする”一大施設に位置付
けており、施設の整備・運営に伴う様々な効果を市域全体に最も波及させることのできる最適な場所に
ついて、市勢や市内外の入館者の動向などを踏まえて検討、選定した。
(2)検討の経過
ア 建設場所の選定に関する考え方について
当検討委員会における施設の最適な立地場所を選定する際の基本的な考え方として、平成 18 年度に
策定された基本計画(案)で示された建設場所の案(図表①)は、市町村合併前から検討されてきた内
容をベースとしたものと考えられ、14 市町村が合併した後の市域全体から見た視点が必ずしも強くない
ことから、市町村合併後の上越市にとって「最も整備効果を発揮できる場所はどこか」を選定の主眼と
して検討を行った。
図表① 平成 19 年 2 月策定基本計画(案)
- 4 -
イ 市域全体から見た建設適地の選定
… 『市内では直江津地区が適当』
14 市町村が合併した新しい上越市は、新潟県の南西部に位置し、東西 44.6 ㎞、南北 44.2 ㎞、面積が
約 973 ㎢、約 39 ㎞の海岸線を有する広大な市域となっている(図表②)
。
図表② 上越市現況図
市域全体から見た建設適地の検討に当たっては、現状の水族博物館の入館者特性(図表③)を参考に、
特に「市内外の利用者から見た最適地」の視点からロケーションをはじめ交通インフラの状況や主要施
設の配置状況、さらにはまちの活性化への貢献等、様々な角度から検討した結果、直江津地区が利用者
にとって最も利便性に富んだエリアであるとの結論に至った。以下に、検討の内容を記載する。
図表③ 平成 23 年度入館者地域別割合(推計)
地
域
割合(%)
県
内
44%
長野県
関東圏
その他
26%
13%
17%
〔検討内容〕
①ロケーションから見た検討 … 『海が間近に見える地域が最適と考える』
・利用者の視点から海に対する期待感、高揚感が重要であり、特に長野県などの内陸県からの利用者が
多い上越市の水族博物館にあっては、海が見える立地条件は必須と考える。
※海が見える地区は、柿崎区、大潟区、合併前上越市、名立区の 4 地区。
- 5 -
②交通状況から見た検討
… 『上越市における陸海の広域交通網の結節点が直江津地区』
・JR直江津駅にはJR信越線・JR北陸線・北越急行ほくほく線の 3 線が乗り入れており、新潟、東
京、長野、金沢の各方面を結ぶ鉄道の結節点であり、市の玄関口としての特性を有している。
※1 日 200 本以上が直江津駅発着。利用者数は市内 20 駅の中で最も多く、平成 23 年度の輸送実績は
995,600 人(図表④)。
※北陸新幹線開業後は、市の玄関口としての機能は上越妙高駅が中心となるが、市内における鉄道の
結節点としての地位は変わらない。
図表④ 鉄道旅客の輸送状況(乗車人員) 「平成 25 年版上越市統計要覧より」
年
度
区
分
二 本 木 駅
総 数
1日平均
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
69,300
60,500
55,400
53,700
53,110
年
度
春 日 山 駅
区
分
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
年
度
区
分
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
年
度
区
分
総 数
189
165
151
147
145
211,100
222,400
220,400
231,800
249,340
576
609
603
635
681
土 底 浜 駅
総 数
190
199
191
192
…
ほくほく大島駅
総 数
年
度
く び き 駅
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
総 数
31,234
30,649
35,191
37,036
35,599
49,700
46,800
42,400
43,700
44,950
135
128
116
119
122
総 数
1日平均
1,020,000
1,028,300
1,017,900
998,000
995,600
総 数
2,786
2,817
2,788
2,734
2,720
78
71
70
80
79
総 数
221
230
215
212
200
1日平均
50,640
52,502
54,800
54,643
50,480
138
144
150
150
138
谷 浜 駅
1日平均
85
84
96
101
97
総 数
269,900
277,800
289,100
308,300
…
737
761
792
844
…
総 数
1日平均
90,000
94,200
97,000
102,300
…
総 数
141
135
143
141
…
うらがわら駅
32
32
28
26
25
総 数
15,630
13,399
10,596
10,645
11,895
2,529
2,480
2,369
2,353
2,307
総 数
1日平均
…
…
…
…
…
…
…
…
…
…
柿 崎 駅
1日平均
総 数
1日平均
235,700
249,800
244,700
240,500
234,050
644
684
670
659
639
大池いこいの森駅
1日平均
48,821
49,380
49,451
48,141
50,595
1日平均
925,600
905,500
864,900
859,100
844,600
245
258
265
280
…
51,800
49,300
52,500
51,600
…
総 数
総 数
犀 潟 駅
133
135
135
132
138
有 間 川 駅
1日平均
11,681
11,505
10,072
9,575
9,272
1日平均
上 下 浜 駅
1日平均
81,000
84,300
78,700
77,400
77,330
総 数
黒 井 駅
虫 川 大 杉 駅
1日平均
28,433
26,039
25,525
29,044
28,766
1日平均
潟 町 駅
1日平均
69,700
72,700
69,800
70,100
…
総 数
(単位:人)
高 田 駅
南 高 田 駅
直 江 津 駅
1日平均
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
区
分
脇 野 田 駅
総 数
1日平均
6,583
6,414
5,226
4,023
3,701
18
18
14
11
10
名 立 駅
1日平均
43
37
29
29
33
総 数
1日平均
54,063
50,935
49,288
45,206
43,216
148
140
135
124
118
・JR直江津駅には 1 日当たり路線バス約 240 便、高速バス約 20 便が発着しており、市内で最多の発
着数となっている。(JR高田駅発着便は路線バス・高速バスあわせて約 180 便)
・上越市内には高速道路インターチェンジ(
「以下IC」
)が 6 か所、設置されているが、上越ICは市
内で最も利用されているICであり、2 番目に利用の多い柿崎ICの約 3.8 倍となっている
(図表⑤)
。
- 6 -
・また、平成 30 年には上信越自動車道が 4 車線化される予定であり、これまで以上に信越方面からの
アクセスが向上する。
図表⑤ 高速道路インターチェンジの利用状況(出入交通量)
「平成 25 年版上越市統計要覧より」
(単位:台)
年度
IC
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
年度
IC
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
上越ⅠC
3,240,600
3,326,400
3,708,600
3,692,500
3,607,805
上越高田ⅠC
588,900
607,600
686,600
669,500
637,549
柿崎ⅠC
1,117,500
1,180,500
1,029,400
943,600
940,564
大潟スマートⅠC
名立谷浜ⅠC
223,200
257,600
309,300
342,300
362,497
291,600
319,200
308,300
278,000
263,511
中郷I C
492,300
483,400
464,800
437,900
428,167
・ 重要港湾直江津港には佐渡航路が整備されており、今後、新型高速フェリーが導入されることによ
り、北陸新幹線の開業と相まって佐渡へのアクセスも一層向上する。
③主要施設の配置
… 『市内でも多様な公共施設が集約された地域が直江津地区』
・上越市の総合計画における土地利用構想では、市町村合併により広域化した市域内に地勢や歴史性、
人口などに応じて「都市拠点」、
「地域拠点」
、
「生活拠点」の 3 種類の拠点を配置し、それぞれの拠点
機能に必要な都市機能の集積を図ることとしている(図表⑥-1 及び⑥-2)
。
・上記の全体方針の中で、直江津地区は、
「都市拠点」
、中心市街地として都市機能を集約するとともに、
鉄路や航路を有する陸海の広域交通網の結節点という立地性をいかし、市内外に向けた公共交通のハ
ブとして機能整備が進められてきたほか、人々が行き交う交流拠点である直江津地区には、小中学校、
中高一貫校、公園、図書館、水族博物館、文化交流・生涯学習、大型商業施設、歴史的な遺産など、
多様な施設が集約されており、“子育て”や“学び”の環境が市内でも充実している地域と考えられ
る(図表⑦)。
- 7 -
図表⑥-1 上越市第 5 次総合計画土地利用構想〈都市構造及びエリア別土地利用のイメージ〉
至 新潟
北陸本線
ほくほく線
至 越後湯沢
北陸新幹線
(建設中)
至 富山
信
越
本
線
至 長野
拠 点
交通ネットワーク
都市拠点
土地利用
バス路線
市 街 地
(幹線バス)
凡 例
地域拠点
鉄
道
田園地域
生活拠点
広域交通網
中山間地域
ゲートウェイ
(玄関口)
図表⑥-2 上越市第 5 次総合計画土地利用構想〈各拠点を結ぶ交通ネットワークのイメージ〉
地区内公共交通
(きめ細かい少量輸送)
集 落
集 落
幹線バス
生活拠点
(一定のサービス水準)
日常生活を営む上で必要最低限
の機能が集積し、その地区の住民
が気軽に集うことのできる地域の
“茶の間”的空間
<目安>
各区の境界
地域拠点
生活拠点が持つ機能に加え、
都市拠点が持つ機能を補完
する空間
鉄 道
(一定のサービス水準)
生活拠点
都市拠点
市の中心地として高次な都市機能を持ち、
市内外から多様な人々が集う上越市の
“かお”的空間
地域拠点
鉄道・地区内バス
(高い利便性)
都市拠点
ゲートウェイへ
(市外)
- 8 -
図表⑦ 直江津地区現況図
④まちの活性化への貢献
… 『直江津地区を交流拠点として再生することで、市内各地への回遊性が高まる』
・市内には合併前上越市の直江津地区、高田地区、春日地区のみが人口集中地区(DID)に該当して
いる(図表⑧)が、モータリゼーションの進展、市民のライフスタイルの変化などにより、高田地
区や直江津地区では、若年層を中心に人口が流出し、人口減少と居住者の高齢化が進み、商店街が
衰退するなど、特に直江津中心市街地の空洞化が進んでいる(図表⑨)
。しかし、直江津地区は交
通の要衝に位置する中心市街地、交流拠点としての重要性は依然として変わらないことから、施設
整備を効果的に推進しながら、直江津地区が本来有している人を呼び込み、さらには市内各地への
人の流れをつくり出せる機能を再生し、まちの求心力を取り戻すことが、上越市全体の活性化にも
つながると考える。
- 9 -
図表⑧ 上越市の地区集中地区別境界図(DID)「新潟県統計課
- 10 -
新潟県の人口集中地区境界図より」
図表⑨ 上越市の地区別人口(1970-2030)「上越市創造行政研究所ニュースレター№26 より」
ウ 直江津地区における適地の選定 … 『現水族博物館周辺が最適と判断』
直江津地区の現況図(図表⑦)をもとに、新水族博物館の整備効果が最も高まると想定できる立地に
ついて、施設単体での立地の優位性のみならず、新水族博物館の整備を通じたまちづくりの視点も含め
て検討した。
①施設自体から見た立地の優位性 … 『海水を直接取水できる現施設周辺が最適』
・水族博物館という性格から施設の維持には海水取水が必須であり、この点については運営費用に直結
する重要な項目となる。具体的には、現在の水族博物館では海から直接取水していることから 1 トン
当たり 30 円未満で済んでいるが、例えば、内陸部の代表として、東京池袋のサンシャイン水族館で
は 1 トン当たり約 6~7 千円の費用を要しているとも言われている。このようなことから、運営面か
らも海水取水の費用を考慮すれば海側に立地することが将来負担の軽減にもつながる。
・海水の取水に当たっては、港湾区域内からの取水に制約があることを考慮すれば、直江津地区内での
取水適地は、現水族博物館周辺が想定される。
・市域全体の項目でも指摘しているが、当市の水族博物館の入館者特性から想定すると、内陸県からの
来訪者が多いことから、利用者にとって内陸から上越に入り、海が開けるテーマ性、ドラマ性を最大
限発揮できる場所が新水族博物館の立地に必要な要素であり、少なくとも海が見える場所が適地と考
える。
- 11 -
・平成 23 年の庁内検討における先進水族館長から「現水族博物館の愛好者の期待にも応える必要があ
る」との意見や平成 25 年の有識者検討委員会の検討結果の中で「海に接すること」も重要な要素に
なるとの意見を踏まえ、現在地周辺への立地が適当と考える。
②まちづくりの面から見た立地の優位性 …
『新施設が地域に与えるインパクトを最大化できる』
・市域全体から見た立地の検討においても指摘したとおり、直江津地区には大型店舗をはじめ鮮魚セン
ター、海水浴場、由緒ある神社仏閣など集客に必要な施設が立地するほか、学校、保育園、基幹医療
機関など日常生活を送る上でも利便性も高い地域であるが、居住者の高齢化が進み、人口減少、市街
地の空洞化が顕著である。また、北陸新幹線の開通による特急列車の廃止などもあり、まちの活性化
を図るためには、起爆剤となるものが必要である。
・新水族博物館の整備は北陸新幹線から在来線を利用し、直江津駅に人々が降り立つ大きなインセンテ
ィブになるとともに、現在の水族博物館周辺での新水族博物館の整備を通じて、周辺施設と連携した
観光パックや海で遊べる体験プログラムの作成・実施により、直江津駅から新水族博物館に向かう人
の流れを作り出すなど、まちの回遊性を高める仕掛けづくりも可能であることから、現施設周辺への
立地が適当と考える。
エ 現水族博物館周辺における建設適地の選定
…
『直江津中等教育学校及び現水族博物館敷地(第 1 駐車場含む)の活用が合理的』
現水族博物館周辺での建設適地については、すでに平成 18 年度に策定された基本計画(案)や平成
23 年の庁内検討、平成 25 年の有識者検討において一定の議論がなされており、当委員会における検討
の前提条件も踏まえて、基本計画(案)のA案、B案、C案(図表①)をベースに最適と考えられる敷
地の利用について、以下の評価の視点から建設適地を精査した。
①建設適地の選定ポイント …
『費用対効果を最大化できると想定される視点から選定』
・建設適地の選定に当たっては、当委員会での議論を基に 5 つの視点(図表⑩)で整理したが、その前
段で有識者検討委員会の意見・提案として「海に接する」ことが一つの大きな要素と考え、海に降り
ることもできず、眺望も開かれていないB案については、建設適地の選定対象から外すこととした。
- 12 -
・検討に当たっては、敷地の利用方法とともに、建物の配置も考慮しながら議論した。建物の配置につ
いては、仮配置した上で、A案についてはA案の前面の敷地に展示水槽や飲食・物販エリアを配置す
るA’案と前面の敷地に簡易な飲食・物販エリアを配置するA”案の 2 案を想定した。一方、C案に
ついては現上越自動車学校敷地内の東側に建物を配置するC’案と直江津中等教育学校の野球グラウ
ンドに新水族博物館を整備し、野球グラウンドを上越自動車学校に移設するC”案の 2 案を想定した。
図表⑩ 選定のポイント
項
目
建
内
設
容
現基本計画(案)で想定している約 63 億円を超えないこと。
費
用
維持管理
「新水族博物館整備に係る有識者検討委員会報告書」
(平成 25 年 1 月)に
おいて事業が成立するとされた年間約 5 億 400 万円を超えないこと。
約 600 台を確保できること。
駐車場
施
設
計
画
自由度
(「新水族博物館整備に係る有識者検討委員会報告書」
(平成 25 年 1 月)
における初年度約 60 万人という入館予測から算出されるピーク時の車両
台数=約 600 台)
計画の自由度が高いこと。
(原則として現基本計画(案)による施設規模、
“延床面積 約 8,500 ㎡、水量 約 3,000t”を確保する。
)
海との親和性
入館者の視界に入る障害物等が少なく、眺望が良いこと。また、展示水槽
の借景とすることが可能なこと。
敷地利用
費用面や整備工程を踏まえた実現性があること。また、建設工事中や建設
後の施設管理面・安全面、土地利用における懸案が少ないこと。
周辺施設との関係性等
新水族博物館からまちへ向かう回遊性の高さや海岸へのアクセスの際の
新水族博物館及び他の周辺施設との関係性・視認性の良さ、まちへの賑わ
い創出の期待感の高揚が期待できること。
〔特記事項〕
・平成 25 年 1 月策定の有識者検討委員会報告書の中で「海に接する」という観点が必要との意見・提
案があり、当委員会においても、「海に接する」ことの意義を議論した結果、海岸利用の法制度や入
館者の安全性の確保、施設整備の費用対効果も踏まえ、海自体を施設の借景として、また、体験プロ
グラムの中で海を活用するほか、塩害等のメンテナンス面を考慮し、
「海と対話できる場所」をつく
るものと解釈した。
- 13 -
②選定のポイントに基づく検討結果 … 『A案とC案で比較し、C案が優位と判断(図表⑪)』
・選定のポイントから海との親和性や周辺施設との関係性については、A案がC案よりも優位であるが、
C案は、コスト面や施設計画、敷地の利用形態について実現性がA案よりも高く、特に、A案の前面
敷地の活用に対し、移動距離や混雑時の誘導、メンテナンス面も含めて検討した結果、当委員会では
C案をベースとした敷地を優位と判断した。
図表⑪ 選定のポイントに基づく検討結果
〈結
果〉
概
要
項
目
A案
C案
・現施設駐車場に新水族博物館を建設するもの。 ・現自動車学校、もしくは野球グラウン
・駐車場等は、現自動車学校及び野球グラウンド
ドに新水族博物館を建設するもの。
の利用を想定する。
・現基本計画(案)では、現自動車学校
・また、現施設駐車場の前面敷地(私有地)の利
及び野球グラウンドを一体的に利用す
用を想定した配置も検討した。
ることを予定し、適地であるとしてい
・庁内検討ではA案が現実的とした。
る。
内
前面敷地の利用により、最大で約 5 億円の
増加が見込まれる。
(ブリッジ設置:約 8,400 万円、擁壁整備:
約 2 億 1,600 万円、エレベータ等:約 2 億
340 万円)
容
△
現基本計画(案)における想定額の
とおり。
○
維持管
理
前面敷地にも建物を整備(分館型)するこ
とで、最大で約 1,500 万円の増加が見込ま
△
れる。
(光熱費・維持工事費・委託費が増加)
現基本計画(案)における想定額の
とおり。
○
駐車場
約 600 台の確保は可能である。
○
約 600 台の確保は可能である。
○
自由度
現施設駐車場も前面敷地も奥行きがないた
め、計画上の制約が出る。前面敷地を利用
しない場合は、延床面積 8,500 ㎡を確保す
るには3層建てになり、建築計画論上、入
館者にストレスを与える可能性がある。
△
まとまった空間が確保しやすく、
様々な形態の計画提案が可能にな
る。2 層建てで、建築計画論上、入
館者のストレスも少ない。
○
海との親和性
前面敷地からの眺望は良好である。浜辺に
降りて体験活動を行うことも可能である。
また、前面敷地においては日本海を展示水
槽の借景とすることが可能。
○
A案より高台にあるため、眺望は良
好である。また、日本海を展示水槽
の借景とすることが可能。
△
敷地利用
前面敷地を利用しない整備は困難である。
現自動車学校・野球グラウンドの地権者及
び利用者との調整に加え、前面敷地の地権
者との調整が必要となる。また、道路を挟
んでいるため建設工事や建設後の事故対策
などが必要となる。
△
現自動車学校・野球グラウンドの地
権者及び利用者との調整が必要とな
る。
○
周辺施設との
関係性等
公園と想定しているエリアに将来的に施設
が建つ可能性を考慮すると、屋台会館と公
園、新水族博物館が隣り合わせとなり、賑
わい性が生まれる可能性がある。また、屋
台会館と公園エリアが連続した建物で挟ま
れるため、都市空間設計から見た視認性は
C案よりも増す。
○
公園としているエリアに将来的に施
設が建ったとしても、屋台会館、公
園、新水族博物館の間に駐車場を挟
むため、都市空間設計から見た視認
性はA案より期待できない。
△
建
設
費用
施設
計画
- 14 -
③C案における敷地計画の比較…C”案が優位と判断(図表⑫)
・C案の敷地を基に入館者の駐車場から施設へのアプローチ(動線)や敷地計画の自由度、野球グラウ
ンドの確保等を考慮し、直江津中等教育学校の野球グラウンドを移設せず、野球グラウンドの西側に
新水族博物館を配置するC’案と野球グラウンドを西側に移設し、野球グラウンドに新水族博物館を
配置するC”案を比較(図表⑫)した結果、C”案が最適と判断した。
(図表⑬)
図表⑫ 建設場所をC案とした場合のC’案及びC”案の敷地計画
- 15 -
図表⑬ 比較表
〈比較表〉
概
要
項
目
C’案
C”案
・現自動車学校敷地内の東側半分に新水族博
物館を建設するもの。
・主要駐車場は新水族博物館に隣接する西側
に設置する(約 200 台)
。
・現在の水族館敷地及び第 1 駐車場は公園や
第 2 駐車場とする(約 200 台)
。
・現野球グラウンドに新水族博物館を建設
し、野球グラウンドは自動車学校敷地に
移設するもの。
・現水族博物館の第 1 駐車場及び現水族博
物館敷地を主要駐車場とする。
・移設後の野球グラウンドを除く自動車学
校敷地部分は、通常時はイベントスペー
スとして、繁忙期には臨時駐車場として
の利用を想定する。
内
容
・新水族博物館の主要駐車場以外の駐車
場(第 2 駐車場)との間に野球グラウ
ンドがあるため、土地利用が分断さ
れ、一体的な活用に難がある。また、
利用者から見て動線がわかりにくく
△
なる。
・野球グラウンド横を通る際の入館者へ
の風雪や日差し対策について、実現性
も含めた検討が必要となる。
・駐車場からのアプローチが一定方向
となるため利用者から見てわかり
やすい。また、敷地内のため、風雪
や日差し対策も行える。
・施設本体と主要駐車場を一体として
考えた場合、C’案よりも一体的な
土地利用が可能となる。
・新水族博物館の正面デザインを駐車
場から遮るものなく見せることが
できるなど、入館への期待感を高め
ることができる。
○
敷地計画の自由度
・上記と同様に野球グラウンドがあるた
め、施設本体と駐車場や公園との一体
性を出すことは建築計画論上、困難で
ある。
△
・C’’案よりも、新水族博物館と駐車
場に加えて公園等を整備するなど、
様々な計画が想定でき、計画の自由
度が高い。
○
敷地からの眺望
・海側に遮蔽物がないため、海への眺望
が開けている。
・海抜は 16~17m。
○
・海側に事業所等があるが、1 階相当
部分への機械設備等の配置などで 2
階から展示空間とする対応により、
海への眺望を開くことが可能。
・海抜は 13m。
△
・A案とC案の評価で記載のとおり、都
市空間設計から見た場合、屋台会館や
国道 8 号から北上する道路等からの
距離がA案よりも遠いC案にあって、 △
かつ、野球グラウンドを挟むことによ
り、周辺施設との関係性が弱められて
しまう。
・A案とC案の評価で記載のとおり、
都市空間設計から見た場合、屋台会
館や国道 8 号から北上する道路等か
らの距離がA案よりも遠いが、公園
や駐車場、施設本体の一体性が保た
れることから、C'案に比べて周辺
施設との関係性も確保される。
○
駐車場からの
アプローチ
周辺施設との
関係性等
- 16 -
(4) まとめ
今回示した建設場所については、検討の前提条件の中で新水族博物館の整備効果を最大化できる立地場
所を精査した結果、直江津中等教育学校の野球グラウンドと現水族博物館敷地をメインの建設場所にする
とともに、自動車学校を移設し、その跡地に臨時駐車場と広場、野球グラウンドを整備する案を選定した。
検討の中で特に話題になったこととして、有識者検討委員会の意見・提案にあった「海に接する」こと
の意義を当委員会でも様々な角度から議論したところ、
「海に接する」意味を「海自体を施設の借景とし
て、また体験プログラムの中で海を活用するなど、海と対話できる場所」と解釈し、建設場所の選定を行
った。
また、施設整備の効果を最大化するためには、上越市のまちづくりの視点からの検討を行い、とりわけ
上越市の水族博物館の特性を踏まえ、その利用者が市民をはじめ内陸県の人々が多いことから、市内外の
利用者の視点や利便性を強く意識して選定した。あわせて新水族博物館と周辺施設との関係性等を強固な
ものとする観点から、今後の財政状況に応じて新水族博物館及び駐車場、屋台会館、さらには海岸側など
を含めた周辺地域の一体的な整備による、当該エリア全体の魅力度の向上も期待できると考える。
さらに、公共施設の整備に当たっては、整備コストも重要であるが整備後のランニングコストも重要で
あるとの意見で一致しており、コストパフォーマンスの高い案を選定したところである。
以上、結論として、直江津中等教育学校のグラウンドと現水族博物館敷地を新水族博物館の主要な整備
敷地として選定したが、この案を実現するためには、現在の水族博物館に隣接する民有地の活用が不可欠
であることから、地権者や現在の利用者との事前調整が必要となることを付記する。
- 17 -
2.基本コンセプトについて
(1) 基本コンセプトの考え方
施設の基本コンセプトとは、利用者に対して「何を提供するのか」という目的や役割を端的に表す言葉
であり、他の施設との差別化の目印になるものである。水族館については、地域の特性にふさわしいテー
マに決まることが多い。
― 基本コンセプトの例 ―
ふくしま海洋科学館
黒潮と親潮が出会う潮目の海
名古屋港水族館
名古屋から南極への旅
海の中道海洋生態科学館
対馬海流
葛西臨海水族園
七つの海の生き物たち
須磨海浜水族園
生きざま水族館
かごしま水族館
生きることに迫る
沖縄美ら海水族館
出会いと発見の旅
下関水族館
海のいのち・海といのち
地域の特性
展示姿勢
展示テーマに近い
キャッチフレーズ
出所:鈴木克美・西 源次郎「水族館学-水族館の望ましい発展のために」東海大学出版会、2005 年
上越市の新しい水族博物館については、全国に誇れるものをつくるべきであり、市民アンケートからも
そうした期待感が寄せられている。このため、上越らしさ(独自性)を創出していくことが極めて重要で
ある。
(2) 日本海側水族館の比較検討
基本コンセプトの検討に当たり、日本海側水族館の飼育生物の数・種別、特徴等を検証した。
― 主な日本海側水族館に共通する生物・共通しない生物(概略)―
1館のみ
・・・ 11 種( 27.5%)
2 館のみ
・・・ 9 種( 22.5%)
3 館のみ
・・・ 8 種( 20.0%)
4 館のみ
・・・ 5 種( 12.5%)
5 館のみ
・・・ 5 種( 12.5%)
6 館のみ
・・・ 2 種( 5.0%)
2館以上 計
・・・ 29 種( 72.5%)
合 計
・・・ 40 種 (100.0%)
2
館
以
上
【考 察】
1館単独の展示魚種は 11 種(27.5%)であり、2
館以上の展示魚種は 29 種(72.5%)となり、全体の
3/4 を占める。
このことにより、地域独自の生き物やその水族館に
しかいない生き物の展示をすることは統計的に低く
なっていることが分かる。また、その生き物が目玉と
なり、集客に寄与しているものとなると男鹿水族館の
ホッキョクグマやのとじま水族館のジンベエザメな
どに限定される。
このため、生息地が上越地域に限定される生き物
や、上越市立水族博物館でしか飼育できない生き物を
見出すことは、極めて難しいと考えられる。
(詳細は、参考資料 P38・39 参照)
- 18 -
― 主な日本海側水族館の比較検討(概略)―
名 称
テーマ・キャッチコピー
特 徴
男鹿水族館(GAO)
育みの海-生命を育てる小宇宙
豊饒の海、秋田の海から世界の海へ
男鹿半島の絶景の地に立地。外観は船の形
をしている。男鹿の海、秋田の自然を前面
に打ち出した展示。
新潟市水族館
(マリンピア日本海)
海の「顔」に会える場所
環境と生物と人との出会いの場
日本海に生息する魚を一堂に集めた「日本
海大水槽」や「マリントンネル」が人気。
長岡市寺泊水族館
日本海に浮かぶ魚の城
より身近に海を感じる水族博物館
海上に建つ八角形の水族館。館内だけでな
く外部の自然生物を楽しめる。淡水生物が
充実している。
上越市立水族博物館
魚津水族館
のとじま臨海公園水族館
外壁に手作りの陶板レリーフ 5,000 枚。立
体迷路のような館内。全面アクリルガラス
水惑星の生き物たちと会える
の大水槽「マリンジャンボ」
。約 100 匹のマ
ゼランペンギン。
約 100 年の歴史ある水族館。難しいホタル
北アルプスの暖流から日本海の深海まで
イカの展示に挑戦するなど、富山湾への強
日本海を科学する、泳ぐ百科事典
いこだわり。
能登半島近海の魚を中心に展示。海釣りセ
来て!見て!触れる!体験型水族館
ンターやイルカとの触れ合いビーチを併
設。体験展示が数多くある。
(詳細は、参考資料 P40 参照)
(3) 上越らしさ(独自性)創出の考え方
主な日本海側水族館の現状から、上越らしさ(独自性)創出の考えについて、次のとおり整理した。
― 上越らしさ(独自性)創出の考え方 ―
A
上越市にしかいない
生き物・魚種の展示
B
独自性のある展示
C
特定の生物に
特化した展示
D
上越市の地域特性を
生かした展示
検 証
評価
・上越市のみに生息する生物の存在を想定できない。
・絶滅危惧種や希少性が高い生物の入手は困難と考えられる。
・魚種の違いはあっても、小中型の魚の約 75%は日本海側の複数の水族館で飼
育されている。
×
・沖縄美ら海水族館のスケール感のある大水槽、旭山動物園の生物の特徴的な
生態や能力を見せる工夫を行う「行動展示」
、八景島シーパラダイスの「5万
匹のイワシの群れ」のように、展示手法の工夫によって独自性を出すことが
考えられる。
・例えば、日本海の水深(水温差)による魚種の違いを見せる水槽や日本海の
冬の荒波を再現する水槽の実現により、上越らしさを表現できると考えられ
る。
・ペンギンの長崎ペンギン水族館、淡水魚のアクア・トトぎふ、クラゲの鶴岡市
立加茂水族館、サメの茨城県大洗水族館のように、特定生物の飼育・展示に特
化する、充実させることで他の水族館との差別化を図ることができる。
・しかし、
「○○○なら上越市立水族博物館」とされる展示を行うには、運営者
の飼育技術や様々な努力に負うところが大きく、成果が出るまでに時間を要
することが想定される。
・上越市の豊かな自然環境、世界有数の積雪量(雪国文化)
、鮮やかな四季の変
化、文教都市、米・酒・魚などの豊かな食文化などの地域特性を展示に生かす
ことで、上越らしさを備えた展示が可能になると考えられる。
・こうした考え方は、上越市民には馴染みやすく受け入れられるものと思うが、
他県からの入館者にとっても、魅力的なものと捉えられるよう工夫が必要で
ある。
- 19 -
○
△
○
(4) 現基本計画(案)の基本コンセプトの見直し
主な日本海側水族館の検証などから、平成 18 年度に策定された基本計画(案)の基本コンセプトの見
直しの必要性について検討を行った。
平成 18 年度に策定された基本計画(案)では、基本コンセプトを次のように設定している。
動物たちと巡る冒険ミュージアム ~日本海から世界の海へ~
(要旨)
生命の源である「水」は山から大地、海へと流れ再び山へと戻り、同じサイクルを繰り返しています。
水の流れは世界につながり、水を通して生き物や人々の交流・出会いが生まれ、文化が育まれます。
上越の豊かな自然の中で生まれた清廉な水の雫(精)が辿る上越から日本海、そして世界の海へとつ
ながる壮大な旅は、見知らぬものや事に出会う、冒険心のある旅でもあります。そこで出会う様々な生
き物たち、そして人々との交わりを分かりやすい形で展示します。
次の点から当検討委員会としては、基本コンセプトを見直す必要があるとした。
― 基本コンセプトを見直す理由 ―
●「○○○から世界の海へ」というコンセプトは、すでにいくつかの水族館において採用されてお
り、独自性があると言えない。
● 実際にそのとおりの展示を目指すとしても、生物採取にかかる費用を維持していくことが困難
になれば、可能な範囲で生物を購入することとなり、結果として他の水族館と同じような展示に
なってしまうと考えられる。
(5) 新たな基本コンセプトの設定
上越市におけるこれまでの検討経過において、先進的な取り組みを行っている水族館経営者への聞き取
り調査や平成 24 年度の有識者による事業性の検討から、
「
“首都圏から一番近い日本海側の水族館”は、
上越市の水族館の特徴となり得る」、
「日本海に面しているという強みを生かすべき」といった意見・提案
があった。これを受けて、この検討委員会においても最初に「日本海を打ち出すこと」、
「日本海を生かす
こと」について検討を行った。
なお、施設全体のあり方にかかる検討のため、建設場所の選定における意見と同趣旨の意見がある。
①検討ポイント
ア「日本海」を打ち出す・「日本海」を生かす水族館
●「日本海」という言葉には、
「地味」や「つまらない」といった印象や、液化天然ガスやメタンハイドレ
ードなどの新エネルギーの供給地として「新しさ」というイメージもあるので、しっかりと「何か」を
提示する必要がある。
●現在は長野方面からの入館者が多いとのことであり、北陸新幹線の開業や上信越自動車道の4車線化に
よって、今後も長野や北関東方面が来訪者の中心と考えられる。上越市へ向かって北上して来ると、目
の前に日本海が広がる景色を見るということは、来訪者にとって大きなドラマ性があると思われるため、
「日本海」を打ち出すことは有意であると思われる。
- 20 -
●水族博物館の施設機能としても、
「日本海」に面していることで、海水取水が容易であるという経営的
側面はもちろん、日本海に沈む夕日の撮影スポットとして、また、展示水槽の借景として「日本海」を
生かすという、
「海との親和性」があることは、入館者の満足度を高めることにもなる。
●そして、日本海に面した水族博物館であればこそ、生態系保全や環境保護といった「日本海」に関する
様々なメッセージの発信が可能となる。そして、海岸での体験プログラムの提供や「魚祭り」といった
イベントをパッケージ化して売り出すなど、
「日本海」を生かした観光パックも可能となり、それが上
越市の水族博物館の独自性にもつながると考えられる。
イ 遊びながら学べる(エデュテイメント)水族館
●レジャー施設などの様々な分野において、教育(エデュケーション)と娯楽(エンターテイメント)を
組み合わせた「エデュテイメント」の動きが見られる。子供だけでなく、大人にとっても知的好奇心を
満たしたい、学びたいという欲求があるため、
「遊びながら学ぶ」という視点を取り入れた施設づくり
を進めることで、今後も教育・学びに対する需要を上手く掴んでいくことができると考えられる。
「日本海」という言葉には、
「地味」や「つまらない」といった印象もあるので、人間の
●前述のとおり、
五感に訴える展示を基本として、楽しいイメージを付け加えることが重要である。
五感に訴える展示の例
・実際の魚にスマートフォンをかざすと成長過程や生態を知ることができるなど、スマートフォンやタ
ブレットを使って、リアルとバーチャルを上手く複合させながら見せる。また、プロジェクションマ
ッピングを使って、実際の魚だけではないデジタルで魚を見せることや、角度によって違って見える
トリックアートを生かした仕掛けが考えられる。
・ミズダコやダイオウイカなどの巨大な生物に触れることができるようにする。「大きいものに触る」、
「通常、触れないものに触る」ということが喜びにつながる。
・日本海と太平洋の海の磯の香りの違いを体験できるようにする。
・日本海の深さによる音の伝わり方の違いが分かるようにする。
・日本海の一番の魅力である魚を味わうことができる。
・水族館で選んだ魚を小さな水槽で飼育してもらえる「マイ・フィッシュ・ボックス」という制度を設け
る。魚に名前を付けたり、餌を与えたりすることができるため、定期的に通うことにつながる。
●また、現在の水族博物館においても、「舞台裏ウォッチング」や「飼育係の一日体験学習」などの体験
学習活動を行っているが、そのような入館者の知的好奇心に応じることのできる体験的な仕掛けを充実
させていくことで、それが上越市立水族博物館の独自性にもつながる可能性がある。
●ただし、水族博物館は自然科学を学ぶ場であり、あくまで展示されている生物が主役である。入館者の
興味・関心をひくには、生物の生態や行動の何を伝えたいのかを明確にしておかなくてはならない。演
出等は、あくまで補完的なものであることに十分に留意する必要がある。
●このため、水族館(職員)による展示生物等にかかる調査研究への熱意・努力と、それを支える組織体
制と施設・設備が不可欠である。調査研究の成果が展示や体験プログラムに生かされることで、入館者
に驚きと感動を与えることにつながる。また、こうした成果はマスコミに取り上げられる機会が多く、
大きな宣伝効果が見込まれることとなり、水族館の経営面にも影響があるものと考えられる。
- 21 -
ウ 愛着と創造性を育み、賑わいをつくる水族館
●多額の税金を投じてつくる「公共施設」であり、北陸新幹線の開業と新しい水族博物館の整備をまちづ
くりの起爆剤として、どう生かしていくかを考えていく必要がある。
●例えば、水族館の経営安定を考慮すれば、平日の集客をいかに保つかという観点から、市内の親子が気
軽に遊びに来られるような仕掛けづくりを行い、また、休日は長野から北関東方面から集客が中心と思
われるため、潮干狩りのような「海で遊べるプログラム」を提供することも含めて、周辺の商業施設や
関係団体と一体となって訴求力のある観光パッケージを売り出していくことが必要と思われる。
●地方都市の水族館の傾向として高齢者利用が増えているため、祖父母が孫を連れて来ることができるよ
うな憩い・安らぎの場をつくるという社会福祉的な側面を持たせることも重要である。
●さらに、水族博物館の展示生物や体験活動からの様々な気づきや学びをきっかけとして、将来的に起業・
産業振興につながるような創造性豊かな人材が生まれることを期待したい。水族博物館の直接的な機能
ではないが、展示水槽に囲まれたスペースで、市民が地域の課題や上越市の将来について語り合う空間
を設けて、日常的に水族博物館を利用することで、市民の愛着と誇りを醸成できるものと考える。
●これらのことから、上越市として、社会福祉、教育、観光、産業などの側面から「まちづくり」政策の
拠点として水族博物館整備をしっかりと位置付け、運営に当たっては、各分野の関係団体等との連携の
もと進めていくことを期待する。
② 新たな基本コンセプト
検討ポイントを踏まえ、当検討委員会として次の基本コンセプトを提案する。
新水族博物館の基本コンセプト
五 感 で 学 ぶ
日 本 海
(要旨)
○日本海(及び上越地域の川・湖沼)の生息魚類の実物及び資料等を中心に収集展示し、それらに関
する専門的・技術的な調査研究を行い、生物多様性など環境教育に寄与する水族博物館とする。
○「五感に訴える」展示を基本とする。新しい技術を活用した演出・解説手法を採用し、子供から大
人まで体験的に楽しみながら学ぶことができる水族博物館とする。
○誰もが気軽に安心して入館できる仕掛け・空間をつくり、上越市への愛着と創造性を育むとともに、
賑わいづくりの拠点としての性格も持ち合わせた水族博物館とする。
- 22 -
3.展示計画・施設計画について
次のとおり、基本コンセプトに沿った展示構成や演出手法、体験プログラム、付帯施設のイメージを例
示する。
実現に向けては、入館者の視点(満足度)を踏まえ、運営事業者や設計事業者と十分に協議をされるこ
とを望む。
○展 示 構 成 の 例
■シンボル水槽
-
日本海、上越の海を泳ぐ魚たち
視
聴
★
★
触
味
嗅
視
★
聴
触
味
嗅
★
★
○趣旨・特徴
・日本海をテーマとした、圧倒的な迫力のある大水槽
とする。
・光と音、映像を用いて朝昼夕夜などの時間的変化を
再現する。
・水中ダイバーに質問ができるようにして、対話型の
工夫を行う。
○展示生物の例
・回遊性魚類:ブリ
・群遊性魚類:マイワシ、マアジ、マサバ゙
・中層遊泳性魚類:マダイ、クロダイ
・岩礁性魚類:メバル、メジナ
・サメ・エイ類:ホシザメ、アカエイ
■上越の淡水
-
雪溶け水からはじまる地域の多様な生態系
○趣旨・特徴
・山に降り積もった雪が溶ける様子や小川・渓流から大き
な川へと成長する過程をそこに生きる多様な生態と合
わせて展示する。
○展示生物の例
・上流(源流・滝・渓流):スナヤツメ、イワナ、ヤマメ
・中流:ウグイ、アユ、トウヨシノボリ
・下流:コイ、ギンブナ、ウグイ、ナマズ、シロウオ、ボ
ラ
・小川・沼池:モツゴ、タモロコ、ヤリタナゴ、メダカ
- 23 -
■上越の海の四季
-
季節を彩る魚たちと日本海の多様な表情
○趣旨・特徴
・冬の強風と荒波が打ち寄せる状態や、夏の穏やかな
海なども再現する。
・魚の生態や「旬」の解説が表示されるなどの工夫を
行う。
・四季の変化の理由なども楽しく学べ、環境保護の大
切さに気づくことができる。
視
聴
★
★
触
味
嗅
春
夏
冬
○展示生物の例
メバル、ブリ、シロギス、クロダイ、ノロゲンゲ
秋
■上越の海の水深帯
-
日本海の水深帯と魚たち
視
聴
★
★
触
味
嗅
視
★
聴
触
味
嗅
★
★
○趣旨・特徴
・日本海の魚類相は、水深帯と魚類分布の関係から「おか
場」
「たら場」
「深海」等に区分することができ、このよう
な深海の区分ごとの違いを一体的に見せる。
・光や音響装置を用いて、水中への没入感や浮遊感を感じ
られるように演出する。
○展示生物の例
・浮 魚:マサバ、マアジ、ブリ
・おか場:ガンギエイ、マゴチ、シロギス、イシモチ
・たら場:ハタハタ、スケトウダラ、マダラ
・深海(日本海固有水):ゲンゲ科、カジカ科
■ペンギンプール
-
日本一の飼育数のマゼランペンギン
○趣旨・特徴
・マゼランペンギンの生息地の環境を再現し、観覧者
もその環境にいるような見せ方とする。
・餌やりや、ふれあえる場所を設ける。産卵や子育て
の様子を見ることができる裏側の観覧通路を設け
る。
・飼育下繁殖の意義・必要性やその成果(人工繁殖、
飼育、血統管理などの技術・研究の紹介)を伝える。
・ペンギンと一緒にアザラシも泳ぐ。
○展示生物
・マゼランペンギン、アザラシ
- 24 -
■イルカプール
-
躍動感と愛嬌あふれるイルカたち
視
聴
触
★
★
★
視
聴
触
★
★
★
味
嗅
味
嗅
○趣旨・特徴
・イルカを取り巻く環境に配慮するとともに、保護増
殖に取り組む。
・日本海を借景として、イルカの身体能力・知的能力
を紹介する。
・通年飼育を想定し、体調管理等の態勢・設備を整え
る。
○展示生物
・ハンドウイルカ、カマイルカなど
■タッチプール
-
生きものにふれる
○趣旨・特徴
・子どもたちが、考え、発見する面白さが体験できる
参加体験型展示とする。
・日本海の岩場の磯を模したプールに魚を泳がせ、直
接、生物に触れるようにする。
・自然の磯の臨場感を出し、風や磯の香りが感じられ
るようにする。
○展示生物
・メジナ、ナベカ、アゴハゼ、ドロメ
・イソギンチャク、ヤドカリ、ヒトデ、ウニ、ナマコ
○演 出 手 法 の 例
費用対効果を考慮しながら、入館者の知的好奇心に応える演出手法を採用する。
スマートフォンを活用した解説
やAR(拡張現実)による演出
映像技術により、一つの水槽で朝
昼夕夜や春夏秋冬などの時間的移
ろいを演出
- 25 -
水中カメラで生物の表面や餌
を食べる様子を見せる
★
○ 体験プログラムの例
●海の体験
~ 上越・日本海ツアー ~
・30 人程度の参加を想定したプログラム。
・浜辺に下りて、色々な体験をする。
・海や体験プログラムに関連した物産、土産物の展示販売も行う。
〔体験プログラム〕
・浜辺の生き物調査
・地引網や釣りによる料体験
・漁師による海や漁の語り
・ドブネ(床面ガラスのグラスボート)の操作体験と海中の展望
・海水の研究:色・臭い・味・温度の違い(北海道・沖縄・太平洋の海水との比較、季節による違い)
・波や潮のメカニズム:潮の動き(満潮・干潮)
、冬の荒れた海、波の花
●山・川の体験 ~ 上越・里山ツアー ~
・15 人程度の参加を想定したプログラム。
・上越地域の各水系(河川、沼、田んぼ等)での生態系の観察や自然体験をする。
・水族博物館が生態系・自然観察のビジターセンターの役割を担う。
〔体験プログラム〕
・上越の河川、沼、田んぼ等の各水系の生態系を観察する。
(例:○○川水系のヤツメウナギ、○○植物、○○昆虫)
・絶滅危惧種(レッドデータ)の保全状況を観察、メダカ、水生昆虫、水生植物等
・水を利用した地域産業の研究:米づくり、酒づくり、小水力発電、野菜工場
- 26 -
●魚と海のアート体験
~ 水族博物館は中も外も魚でいっぱい ~
・現水族博物館では、市民や県内外の人たちが作成した約 5,000 点以上の陶板レリーフにより、外壁の
化粧を行ってきている。
・新水族博物館でも、この伝統を受け継ぎ、市民が「アート」に親しめる場を提供する。
〔体験プログラム〕
・陶板レリーフ、流木アート、貝殻アート、砂時計、写生大会、お絵描きコーナー
・
「アクア・アートギャラリー」という作品の展示スペースを内外に設ける。
・海岸のお宝探し:浜辺の清掃を兼ねて、アート作成の素材(流木、貝殻、砂・石)を集める。
●水族博物館まるごと体験
~ バックヤードツアー ~
・15~30 人程度のオプションツアー。
・飼育現場や飼育設備など水族博物館の裏側や成り立たせている仕組み、研究活動を見学・体験する。
〔体験プログラム〕
・餌の調理体験(餌の作り方、餌の種類・量) ・給餌体験
・水槽等の清掃体験
・魚の引越し体験(予備水槽への移動) ・水質検査体験
・健康診断体験
・飼育員の一日体験
- 27 -
○ 付帯設備の例
■バックヤード体験
-
水族館の仕組みを参加体験
視
聴
触
味
嗅
★
★
★
★
★
視
聴
触
味
嗅
★
★
★
★
★
視
聴
触
味
嗅
○趣旨・特徴
・飼育係員のガイドにより、水族館の
裏側を一緒に見て周ることができる
エリア。
・餌の調理や餌やり、飼育・繁殖技術
など、飼育作業を体験できるように
する。
・飼育(成長)過程に共感できる仕掛
けづくりも行う。
■研究センター
-
疑問から発見をサポート
○趣旨・特徴
・飼育や繁殖技術及び種の保全などを
研究する場所を設置する。
・入館者は、研究者に直接、質問でき
るようにする。
■アクア・フューチャーセンター
-
地域の未来を語り合う
★
○趣旨・特徴
・壁面に展示水槽があり、誰もが気軽
に参加でき、自由に語り合う空間。
・ファシリテーター(議事進行者)が
立ち合ってコミュニケーションをサ
ポートする。
- 28 -
■アクアリウム・サロン
-
日常的な交流ゾーン
視
聴
触
★
★
★
味
嗅
○趣旨・特徴
・水槽を前に、のんびりと過ごせるコー
ナーを設置する。
・ゆったりと泳ぐ魚を見ることができる
ようにする。
・館外から展示の一部を見ることができ
るようにするなど、日常的な入館を促
す仕掛けをつくる。
・無料スペースとすることも検討する。
■キッズコーナー
-
館外から展示水槽
の一部が見られる
お魚グッズで遊び・学ぶ
視
聴
触
★
★
★
味
嗅
視
聴
★
★
触
味
嗅
★
★
○趣旨・特徴
・釣りや調理の模擬体験を通じて、楽しく
学ぶことができる子供向けコーナー。
・魚や海に関する絵本や知育玩具なども置
いて、生態系や食物連鎖を遊びながら学
ぶ。
・自由に触れるレプリカとヘッドフォン解
説により、視覚障害者にとっても手と耳
で感じとれる。
■夕日テラス
-
日本海を望むいやしの空間
○趣旨・特徴
・上越の海・日本海を一望できるテラスを設置す
る。
・沈む夕日を眺めることができ、記念写真撮影
ポイントとする。
・上越地域の食や海鮮を中心としたメニューを
提供する食事スペースもある。
- 29 -
■ミュージアム・ショップ
-
オリジナルのお土産・グッズ
視
聴
触
★
○趣旨・特徴
・水族博物館でしか手に入らないオリジナルグッズや
市内の特産品等も販売する。
■体験フィールド案内スペース
-
まちなか、そして、各地域へ
○趣旨・特徴
・海や山、川で実際に体験できるプログラム、市
内の観光スポットやイベント等も紹介する。
・水族博物館への入館者をまちなか、各地域へ回
遊していただく仕掛けづくり。
・各種施設との連携拠点とする。
■風雨・風雪、日差し対策を施した設備
-
○趣旨・特徴
・駐車場からのアプローチや外部展示において、
梅雨や降雪の時期でも濡れることなく、また、
強い日差しを受けることなく移動・観覧できる
設備機能を施す。
- 30 -
快適なアプローチ
味
嗅
4.施設規模について
(1)基本的な考え方
● 平成 18 年度に策定された基本計画(案)のとおり、施設規模は、延床面積 約 8,500 ㎡、展示水量
約 3,000tを基本とする。
● 階構成については、展示空間は2層を基本とし、入館者の上下移動に配慮した動線とする。
● 管理部門は、通路幅を確保するなど、バックヤード体験などの充実を想定する。
(2)各諸室の規模設定
平成 18 年度に策定された基本計画(案)で設定された各諸室の割合を次のとおり、見直すこととする。
内
A
管 理 部
門
B
展 示 部
門
C
教 育 部
門
D
サービス部門
容
現基本計画(案)
見直し結果
事務スペース
事務室、館長室、応接室、会議室、更衣室、
休憩室、ボランティア控室、宿直室、トイレ等
バックヤード
飼育室、調餌室、冷凍室、飼育設備機械室、
空調機械室、電気室、ボイラー室、受水槽ポ
ンプ室、中央監視室、排水処理設備室等
46%
47%
展示水槽、供用部(屋外プール)等
42%
40%
研究センター、キッズコーナー等
8%
5%
レストラン、グッズショップ等
4%
8%
・管理部門は、バックヤード体験の充実を想定していることから、構成割合を高くする。
・また、サービス部門についても、収益性を見込むグッズショップ等の構成割合を高くする。
・展示部門、教育部門の構成割合の低減は、一つの展示水槽を多面的に活用するなどの工夫により補う
ものとする。
〔 参考 〕設計・施工の期間について
設計・施工の所要期間は、次のとおりと見込まれる。なお、入札等の手続きに要する期間は含めていな
い。
基 本 設 計
7 か月
5 か月
実 施 設 計
施
18 か月
工
- 31 -
Ⅲ.総
括
委員会で検討した「建設場所」
「基本コンセプト・展示計画」
「施設規模」について、結果を以下のとお
り、取りまとめた。
●建設場所について
今回示した建設場所については、検討の前提条件の中で新水族博物館の整備効果を最大化できる立地場
所を精査した結果、直江津中等教育学校の野球グラウンドと現水族博物館敷地をメインの整備場所とし、
自動車学校を移設し、自動車学校に臨時駐車場と広場、直江津中等教育学校の野球グラウンドを移設する
案を選定した。
また、新水族博物館と周辺施設との関係性等を強固なものとする観点から、今後の財政状況に応じて新
水族博物館及び駐車場、屋台会館、さらには海岸側などを含めた周辺地域の一体的な整備による、当該エ
リア全体の魅力度の向上も期待できると考える。
ただし、この案を実現するためには、現在の水族博物館に隣接する民有地の活用が不可欠であることか
ら、地権者や現在の利用者との事前調整を要する。
●基本コンセプト・展示計画・施設計画について
上越らしさ(独自性)のある水族博物館にすることを踏まえ、平成 18 年度に策定された基本計画(案)
にある基本コンセプトを見直すこととした。そして、上越市における検討経過(有識者等の意見)を踏ま
え「日本海」を打ち出し、また、子供から大人まで楽しみながら学ぶことのできる水族博物館となるよう
「五感で学ぶ日本海」を基本コンセプトとして提案した。
当検討委員会における協議で挙がった意見の他に、市民意見やアンケート結果も踏まえ、展示構成や付
帯施設等を例示した。これらについては、今後の設計・施工段階において、新水族博物館の運営事業者の
ノウハウを取り入れながら整備を進め、また、各種団体等との連携のもと運営されることを期待する。
●施設規模について
平成 18 年度に策定された基本計画(案)で設定したとおり、延床面積 8,500 ㎡、展示水量 3,000tを基
本とする。
以上、上越市の新しい水族博物館に係る建設場所や基本コンセプト・展示計画、施設規模について検討
結果を取りまとめたが、まちを元気にする素晴らしい水族博物館の整備に向けて、委員会の検討結果を十
分に反映されることを祈念する。
- 32 -
Ⅳ.上越市新水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会
○委員名簿
専門分野
建
氏
名
所属・役職
築
水野
一郎
金沢工業大学 副学長
水族館
長井
健生
公益社団法人 日本動物園水族館協会
テーマパーク
中川
敬文
UDS株式会社 代表取締役社長
公共空間
岩佐
明彦
新潟大学工学部建設学科
専務理事
准教授
○上越市新水族博物館基本計画案見直し検討委員会設置要綱
(設置)
第1条 平成19年に新水族博物館整備検討委員会により策定された上越市新水族博物館基本計画案の見
直しについて検討するため、上越市新水族博物館基本計画案見直し検討委員会(以下「委員会」という。)
を置く。
(所掌事項)
第2条 委員会の所掌事務は、次のとおりとする。
⑴ 上越市新水族博物館基本計画案の見直しに関すること。
⑵ その他市長が必要と認めること。
(組織)
第3条 委員会は、次に掲げる人のうちから市長が委嘱する4人以内の委員をもって組織する。
⑴ 水族館の施設の運営に精通している人
⑵ 建築に関する識見を有する人
⑶ 誘客施設の運営に精通している人
⑷ 公共空間に関する識見を有する人
⑸ その他市長が必要と認める人
(委員の任期)
第4条 委員会の委員の任期は、委嘱の日から平成26年3月31日までとする。
(関係者の出席等)
第5条 委員会は、調査又は審議に必要があると認めるときは、関係者の出席を求めて意見若しくは説明
を聴き、又は関係者に対して必要な資料の提出を求めることができる。
(庶務)
第6条 委員会の庶務は、企画政策課において処理する。
(その他)
第7条 この要綱に定めるもののほか、委員会の運営に関し必要な事項は、委員会が定める。
附 則
この要綱は、平成25年5月15日から実施する。
- 33 -
Ⅴ.参
考
資
料
資料№
○建設場所の選定に関する資料
1
水族博物館周辺 平面図・断面図
・・・・・・・・・・・・・
35
2
配置計画(案)
・・・・・・・・・・・・・
36
○基本コンセプト・展示計画等に関する資料
3
日本海側水族館に共通する魚種一覧
・・・・・・・・・・・・・
38
4
日本海側水族館 飼育数及び飼育種別表
・・・・・・・・・・・・・
39
5
日本海側水族館 比較表
・・・・・・・・・・・・・
40
○上越市新水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会の活動に関する資料
6
市民との意見交換(第4回会議)の実施概要
・・・・・・・・・・・・・
41
7
第4回会議
・・・・・・・・・・・・・
45
8
水族博物館の整備に向けた各種団体からの意見聞き取りについて
・・・・・・・・・・・・・
52
9
直江津区地域協議会
来場者アンケート結果
「新水族博物館基本計画(案)見直しに対する意見等の提出について」
- 34 -
・・・・・・・・・・・・・ 72
水族博物館周辺 平面図・断面図
- 35 -
資料№1
配置計画 A′案・A"案
- 36 -
資料№2-1
配置計画 C′案・C"案
- 37 -
資料№2-2
資料№3
日本海側水族館に共通する魚種一覧
(代表的な 40 種)
水族館名(地名)
魚種
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
男鹿
新潟
ヌタウナギ
○
カワヤツメ
ジンベエザメ
○
寺泊
上越
魚津
能登
展示
館数
○
2館
○
1館
1館
トラザメ
○
○
ダイナンウミヘビ
○
○
○
3館
マイワシ
○
○
○
3館
ニシン
○
アカヒレタビラ
○
○
1館
○
ウケクチウグイ
シナイモツゴ
○
○
○
アユ
○
○
サケ
○
○
エゾイソアイナメ
○
マダラ
○
○
エビスダイ
マツカサウオ
○
○
○
○
○
○
○
降海型イトヨ
イバラトミヨ
ウスメバル
ホッケ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
2館
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ウミタナゴ
○
○
○
オキタナゴ
スズメダイ
○
アゴゲンゲ
ノロゲンゲ
1館
2館
1館
○
5館
3館
○
○
4館
3館
○
○
○
○
○
○
○
ノトイスズミ
クロゲンゲ
6館
1館
○
○
○
2館
4館
1館
○
○
1館のみの魚種
5館
6館
○
○
○
ヒゲソリダイ
シロギス
ヒラメ
3館
○
○
○
シキシマハナダイ
ニシキハゼ
アカカマス
○
2館
アバチャン
○
○
4館
2館
○
○
○
5館
1館
3館
○
セッパリカジカ
コンペイトウ
ハタハタ
○
○
カマキリ
ザラビクニン
オオクチイシナギ
4館
○
5館
1館
4館
1館
○
○
2館
○
○
○
1館
2館
○
○
○
○
○
○
2種
○
3種
○
3館
○
2館
3館
○
2種
5館
○
○
0種
※ 日本動物園水族館協会資料 2011 年の取り扱い種
- 38 -
○
1種
3種
日本海側水族館 飼育数及び飼育種別表
- 39 -
資料№4
日本海側水族館 比較表
- 40 -
資料№5
資料№6
第 4 回上越市水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会
市民との意見交換の実施概要
1 実施概要
■日
時:8 月 27 日(火)午後 6 時 00 分~8 時 10 分
■会
場:上越文化会館 中ホール
■来場者数:130 人
■内
容・はじめに、これまでの検討経過を事務局が報告し、その後、各委員が新水族博物館への提
案や期待を述べた。
・それらを参考に、検討委員と来場者との意見交換を行った.
・また、発言できなかった来場者の意見も検討の参考にするため、アンケートを実施。
検討委員の発言要旨
2
〔水野委員〕
・ 上越市の水族館の活性化を考えると、群馬から軽井沢・長野、上越を経て日本海に出るというのは、
非常に良いテーマ性があると思う。
・ 上越のことだけではなく、もっと広域に考える必要がある。日本海は、北海道の宗谷岬から北九州・
福岡、長崎まで。上越市の水族館は、その日本海のど真ん中に位置する。
「日本海ど真ん中水族館」
という名称も良いのではないか。
・ 親しみやすい水族館にしてほしい。外から自由に水槽を見られるところがあっても良いのではない
か。無料ゾーンがあれば、水族館周辺が日常の散歩道になると思う。
・ まちづくりを行う際に、市民が参加する委員会はよくある。しかし、今回のように建築のコンセプ
トや形態が決まっていない状態で市民から意見を聞くというのは、初めての経験である。面白くな
ることを期待している。
〔長井委員〕
・ 上越市の水族館は、80 年という長い歴史を持つ貴重な水族館であり、これがリニューアルされて続
くことは、誇らしいことである。
・ 公立水族館は 60 ほどあるが、規模の大小が違えども展示してあるものは、それほど変わらない。
どれも観光施設の要素が強く、珍しい生物を飼うなどしても長続きはしない。
・ 地域振興も大事であるが、今後は生物の保全活動が重要になる。市の財源で、世界の動物を絶滅か
ら守っていることにもつながる。また、水族館には教育活動も求められており、上越市の水族館に
も、こういった要素を取り入れていく必要があると思う。
・ 地方の水族館の特徴として、高齢者の利用が増えていることが挙げられる。高齢者対応が可能な水
族館にしていく必要がある。
〔岩佐委員〕
・ バブル時代が終わってから新しい建物は造りづらいが、必要なものは造らないといけない。造ると
なれば、長持ちして有効に使われるものを目指さなければならない。
・ いかに色々な人が、色々な目的で利用できるかが重要であり、建設目的以外の要素も受け入れる必
要がある。「水族館を造る」ではなく、柔軟に「水族館のような学校を造る」
、「水族館のような公
民館を造る」と考えても良いと思う。
・ 現在の水族博物館周辺には海水浴場もあり、海を眺められる高台も公園もある。建物単体を見るの
ではなく、周りの施設をどう組み合わせていくか、日常的に使う施設とどう関係づけていくかが重
要になるのではないか。
・ エデュケーションとエンターテイメントを組み合わせた「エデュテイメント」という言葉が最近使
われている。勉強しにいくだけでもない、遊びにいくだけでもない、両方が楽しめる空間が求めら
れているのではないか。
〔中川委員〕
・ 色々な集客施設の企画・設計にかかわってきた経験から、ただ単に見て楽しむだけではなく、水族
館に行かなければ体験できない、海や生物の仕組みなどを楽しみながら学べることを一番のコンセ
プトにすべきと思う。
- 41 -
・ 「五感で楽しむ日本海」というキーワードを提案している。首都圏から一番近い日本海ということ
をアピールしたいが、東京の人間からすると日本海には「暗い・寂しい」という印象があり、楽し
いイメージをどのように付け加えていくかが大事である。
・ 来館者が選んだ魚を飼育する「マイフィッシュボックス」というのはどうか。自分が選んだ魚の成
長を楽しむことができるようにすれば、水族館へ通わせることにつながる。
・ バックヤードには、表の華やかさとは違う魅力がある。水族館の飼育の仕事を体験できるようにす
ると面白い。
・ キッズスペースをもっと充実させたい。魚にまつわる本の読み聞かせができるなど、魚と関連させ
た設備があると良いのではないか。
・ 毎日、高齢者が子供を連れて来られるような安心できるスペースを兼ね備えていると、それだけで
も価値がある。経済波及効果とは違った存在意義が水族館に出てくると思う。
・ 色々な水族館に行ってみたが、日常的に通える水族館はないように思えた。上越市の水族館は、子
供を安心して連れて行けて、海や魚との関係性があり、上越市民にとって誇りに思えるような施設
になってほしい。
(3)検討委員と来場者との質疑応答
○中学生まちづくりワークショップ(主催:上越市教育委員会)において、
「発信!上越らしさ 水族博
物館○
秘大作戦」をテーマとしている中学生が検討内容を紹介。
・
・
・
家族連れが来やすい水族館、結婚式ができる水族館をテーマに検討した。結婚式ができる水族館
は、今までにない新しい施設になると思う。
現在の水族館の良い点と課題を整理した。良い点としては、
「地域に密着している」
、
「見た目が涼
しそう」、
「珍しい生物がいる」、「イルカショーなどのイベント」
、
「海の近くにある」といったこ
とが挙げられた。課題としては、
「ぱっとしない」
、
「何を見れば良いか分からない」
、
「水族博物館
という名前が固い」、
「一日中いられない」
、
「水族館の周辺に何もない」ということが挙げられた。
そして、
「また来たいと思われる水族館」をテーマに、すぐにできることと建て替えの際に検討し
てほしいことについて話し合いをした。すぐにできることとして、
「魚に名前を付ける」
、
「水族館
の名前・愛称を募集する」、
「シンボル・ゆるキャラなどをつくる」
、建て替え時に検討してほしい
こととしては、
「旬の魚や季節の生物の展示」
、
「地域に関係する魚の展示」
、
「綺麗なカラーライト
で水槽を照らす」、「水槽配置の工夫」というアイデアがあった。
〔岩佐委員〕
・ 問題点や課題を見つけて解決策を検討しており、また、アイデアも実現性や地域に親しまれるため
の視点があり感心する。
・ 「結婚式ができる水族館」というのは突拍子もないことかもしれないが、家族連れが多いというデ
ータの裏付けによるものであれば、非常によく考えられていると思う。
Q 建設場所について
・ 現在の場所周辺に建設することは妥当か。敷地面積を確保できるのか。
・ また、市内の各種施設の位置が分散しており、観光客は一か所で時間を過ごすことができていない。
下門前に施設が集約しているため、リージョンプラザ上越周辺への建設を提案する。取水が大事と
いうが、下門前ならば河川敷から取水もできるのではないか。人工海水の利用も考えられる。
〔事務局〕
・ 日本海をテーマに据えることから、新市の約 39km の海岸線を見渡し、アクセス性、波及効果、用
地確保などの面から現在の場所がベストと考える。内陸に建設することは、海水の取水などから困
難である。
・ 敷地は周辺の民有地も含めて考えることで、十分確保できる。
・ 来館者が、他の施設や地域内へ迷うことなくスムーズに移動できる仕掛けを考えていきたい。
- 42 -
Q 水辺の生物の展示・自然を学ぶ発信地に
・ 市内各地に生息する水生昆虫や水辺の野鳥などを展示してはどうか。ただし、全てを展示するのは
容易ではないと思うので、資料や地図を用意して、来館者が水族館で学び、実際の生息地に行くこ
とを思い描くようにしてはどうか。自然を学ぶ発信地にするような視点を持って、検討してほしい。
〔長井委員〕
・ ご意見のとおり、年間を通して、あらゆる生物を展示するには広大な土地と莫大な費用がかかる。
私が以前勤めていた水族館では、大型バスを 1 台買って自然観察会を行ったり、小学校への出前講
座なども実施した。そのようなことができる人材をどう確保するかという問題はあるが、水族館の
施設外の活動として十分に可能であると思う。
Q 展示計画への提案
・ 幼稚園児から海洋生物研究者まで、多くの人が利用でき、学びや研究の場となる水族館にしてほし
い。時代ごとに、どのような魚介類が生息していたのかが分かるようにしてはどうか。
・ また、三層くらいの水槽で、水深ごとの生物を展示できないか。保倉川や矢代川、桑取川で生息生
物は異なる。それを展示できないか。
・ 人間の本能的な欲求を満たすものを検討してほしい。釣りができる、海岸でバーベキューができる、
船を見れば乗りたくなるので観光船を用意するのはどうか。
〔中川委員〕
・ とても共感できる意見である。子どもから大人まで楽しめるように、知的好奇心を満たす工夫が必
要。
・ 深海を表現する三層水槽については、検討委員会で提案したが、技術的に難しいとのことであった。
Q 大水槽について
・ 大水槽のイメージ図に関心を持った。この水槽の周りのスロープを使って、1 時間くらいかけて昇
降しながら見学できるようにしてはどうか。
・ イメージ図では真ん中に魚がいるが、外側に魚を泳がせて、中にスロープをつくれば、海の中を歩
いているような水槽になるのではないか。
〔長井委員〕
・ 先ほど三層水槽の提案があったが、これはできない。最初の 1 週間くらいは深さごとに魚を区分で
きるが、水槽環境に慣れてくると捕食される魚が出てくる。また、陰に隠れようとして、お客さん
から見えなくなる魚も出てくる。
・ どこの水族館でも、オープン当初はコンセプトどおりの大水槽になっている。しかし、成長して大
きくなってしまった魚を殺すわけにもいかず、他の水槽から大水槽に移すようになってしまい、テ
ーマ性のない水槽に変わってしまう。
〔岩佐委員〕
・ 夢があって面白い。世界最大の水槽は海そのもので、自分たちが海に向かうという発想が必要かも
しれない。現実的には難しくても、海底を撮影できるカメラを使うことで表現できると思う。
〔水野委員〕
・ 円筒で3階建てくらいの高さのある水槽を持っている水族館がある。そこでは、子供たちは 20 分
くらいかけて見ている。魚の種類や見せ方で、1 時間かけて見られるようにすることも不可能では
ない。
・ 魚にカメラを仕込んで、自動操縦で海底を映してはどうか。ハイテク技術を生かすことで、展開が
広がる。
Q 整備の進め方、収支について
・ 整備に向けて、大勢の市民の意見を聞く仕組みをつくってほしい。
・ いくら立派な水族館を建てても、赤字では維持できない。20 年経っても単年度黒字を出すようにし
てほしい。
- 43 -
〔事務局〕
・ 本日、大勢の市民の皆さんが集まってくださったのは、整備への期待感の表れであると思う。今後
も、議会や市民との議論を行い、その方向性を出していく。
・ 単年度収支の議論は難しい。20 年間のトータル収支で 8 億円のプラスになるということ。
(4)当日の様子
- 44 -
資料№7
第4回上越市新水族博物館基本計画(案)見直し検討委員会
来場者アンケート結果
◆実施日:平成 25 年8月 27 日(火)
◆配付会場:上越文化会館 中ホール
◆回答者属性
性別・年代:
性別
年
10
男
女
不明
住
20
2
3
30
3
0
代
40
7
1
1
50
60
70
合計
7
2
4
7
7
37
2
3
1
12
1
2
アンケート提出者 合計 51 人/来場者 130 人
(回収率39%)
所:高田区:6 春日区:7 津有区:1 直江津区:23 有田区:3 谷浜・桑取区:1
安塚区:1 大島区:1 大潟区:3 頸城区:1
板倉区:2 その他:2
設問1:どのような展示や設備があると良いと思いますか。
● 展示について
〔 全般的なこと 〕
・日本海を活用した展望、展示。
・幻想的な展示。
・生命のすばらしさを肌で感じられるような展示方法・設備があると良い。
・海岸と一体化した展示。
・大人の水族館、夜の展示、地域らしいもの。
・冬でも見に来る人がいるような設備、展示がほしい。
・目玉があると良いと思う。大きい魚とか、悠々と泳ぐジンベイサメとか見ていて癒されるものがあれば
良いと思う。
・体験型、イベント型等も取り入れる。
・海のそばにあることが意識できる動線。例えば、のとじま水族館のイルカショー会場は、海をバックに
しており、解放感がある。
・海が苦手な人が私の周りには多いので、そのイメージを変えられるような設備があると良い。
・
(現在は)博物館にしては、展示品が少ない。コーナーが貧弱である。
・冬限定でも良いが、常夏ジャングルといった、冬でも外の天気を忘れさせるような別世界の雰囲気があ
ると良いと思う。
・ジャングルゾーンの温室エリアと、冬場の催事やイルカとの触れ合いプールなどを融合させる。
〔 水槽・魚 〕
・大水槽にイワシの大群。
・世界中の珍しい魚。
・ジンベイサメは無理でも、マンタが飼えるくらいの水槽。
・20mくらいの海中トンネルから、深海魚を見る。
・淡水魚と海水魚を融合した水槽があると面白いかもしれない。
〔 上越市・地域に生息する生物 〕
・地域の小川、大川、湖・沼・海辺に住む魚。水生昆虫、水辺にいる鳥などを展示する。
・上越の名物の魚を展示する。
・地元の魚類は最低限展示する。
- 45 -
・上越地域の主な川に棲息している魚介類(関川→鮭、矢代川→マス、アユ、カジカ、イワナ、保倉川→
ヤツメウナギ、桑取川→素魚(シロウオ)
、カジカ、イワナ、名立川→鮭)
。
・上越の旬の魚を見たり、子供が触れたりできる水槽。
・関川水系の展示がほしい。
・地域や日本海の特色ある魚を展示してほしい。
〔 イルカ等の海獣 〕
・研究内容の展示や、イルカ以外にも海獣類の展示を充実させる。
・イルカショーの実施とサメの展示を行う。
・イルカの通年飼育をしてほしい。
・イルカショーを通年行ってほしい。
・イルカショー以外の期間は、ペンギンショーをするのはどうか。
・ペンギンをもっと生かしてほしい。
・年間を通して、クジラやイルカがいてほしい。今までは夏休みシーズンだけ、遠方の水族館から出張し
てもらっていたが、移送経費もかかるし、何よりイルカに負担がかかる。雪国なので、冬は厳しいと思
うが、夏にはオープンできるドーム型にするとか、もともと冷たい海にいるベルーガなら、上越の海も
乗り切れるのではないか。
・ホッキョクグマの展示スペースで極寒体験を行う。
〔 学習・体験 〕
・海の生物の学習コーナー、海の知識館スペースがほしい。
・魚の生息時代が理解できるような展示や、海の深さがわかるような展示を行う。
・体験型の展示、設備(イルカと話す、潜水士とコミュニケーションを図る、水中結婚式、水中プロポー
ズ、水着に着替えてプールに入る。サメの水槽に潜る。
)
・ヒトデやサザエなど、海の生物と触れ合う施設をつくる。
・魚と触れ合える体験活動を行う。
・子供が楽しめる体験コーナーを設ける。
・自由に調理できる施設や魚の解体体験ができる施設があれば良いと思う。
・子供が興味を引くもの、親子で体験できるもの。
・広い世代で楽しめる体験コーナー。
・スマートフォン等を利用して、鮭の生態などを図鑑として収集したりする設備がほしい。
・日本海(西頚城―直江津―大潟―柿崎)の漁業に関する資料を充実させる。土舟、網はあるが、それ以
外の資料はない。佐渡とも連携し、資料収集してはどうか。
〔 海洋資源を紹介 〕
・メタンハイドレードなど海洋資源の展示を行う。
・上越沖にあると言われている、メタンハイドレードの展示館(海中資源類)があれば良いと思う。
● 設 備
・直接的に海の中に入り込む施設ができないか。
・見終わった後も、子供が遊べる屋内遊具スペース。
・ボーっと時間を過ごせるようなラウンジが良い。
・魚やその他の生物、海や河川などに関する本や漫画・DVDを揃えたマンガ喫茶的な施設がほしい。
・日本海の夕日が見える展望台。
〔 屋外での体験活動と関連施設の整備 〕
・水族館から出入りできるビーチを整備して、バーベキューや運動会、地引網体験ができるようにする。
・サイクルモノレールのような海や雰囲気を感じられる乗り物。
・魚つり体験。
・池の魚のつかみ採り体験。
・強風体験ができる設備。(日本海の荒波をイメージ)
・柏崎~糸魚川地域限定地域で使用されていたという「浜下駄」の体験事業を行う。
・ピクニックやバーベキューガーデンなど、子供連れがゆっくりできるスペースがほしい。
・夕日コンサートができるステージ。
- 46 -
・子供を中心に家族で楽しめる施設がセットで整備されると良い(プール、釣りぼり、アトラクション)
。
・日本海の夕日が見られる所(展望)。現水族館海側の民有地の建物があまりにも見苦しいので、できた
ら公園化すべきである。
・館外に、メダカなどがいる小川があると良い。芝生公園みたいなものもあれば良いと思う。
〔 風雨・風雪対策 〕
・冬も含め、悪天候でも車を止めてから雨・雪に濡れずに入れるエントランスの工夫をしてほしい。
・せっかくの展示であっても、傘をささなければならない状況では、楽しさも減ってしまうので、屋根の
設置や、むしろ悪天候を利用できる施設があると良いと思う。
〔 飲食コーナー 〕
・長居できるように、ファーストフードコーナーがあると良い。
・民間レストラン、水槽が見えるレストラン。
・
(レストランのイメージ図から)背面に大水槽があって、荒天時には逆向きにするといった工夫をして
ほしい。
・付帯したレストランではなく、独立した本格的なシーフードのテーマパークを建設してほしい。
〔 その他 〕
・景色が良いので、温泉、足湯、部屋に水槽があるホテルとしてはどうか。
・鮮魚センター。
・魚屋さんの併設。
・水族館の一部がまちに開かれて計画され、マリンビジネスを集約させたエリアをつくり、飲食、
休憩、無料イベント広場等を整備することを望む。
・
(基本計画(案)の基本コンセプトに対して)
「動物たちと巡る冒険ミュージアム~日本海から世界の海
へ」は上越の水族館にとって最高のコンセプトなのかどうかはよく分からない。上越(日本海)から世
界の海までの展示が必要なのか。展示計画での「サンゴ礁の海ゾーン」や「ジャングルゾーン」
(温室)
など、このコンセプトのための施設計画だと思うが、整備に係る有識者検討委員会の中でコンサル側か
ら出された「コミュニケーション手法調査」の項目ごとに上越市新水族博物館としての最適コンセプト
を運営事業者にも参画してもらい、構築してくことができれば、より完成度の高い水族博物館ができる
のではないかと思う。
「基本計画(案)見直し検討委員会」では、運営事業者の参加は無理な状況で、そ
れぞれの分野での学識経験者4名による検討であるが、ある程度の施設設備の検討がなされた段階で、
整備に係る有識者検討委員会のメンバーの方々(特に水族館館長の方々やまちづくりに関わるメンバ
ー)も含めた拡大型の検討委員会の開催を強く望む。
〔 役割や施設のあり方 〕
・水族館を出発点として、自然との関わりのセンターとしての役割も果たしてもらいたい。
・見る一方で、体験する、食べる、買うという観光要素を全て取り入れてほしい。加えて、上越の総合的
観光波及の発信基地機能を持たせてほしい。
・高台なので、津波の防災センターも兼ねるべき。
・エデュテイメントのコンセプトは良いと思う。
・全国に誇れる展示、ショーやアトラクションの充実、非日常的な空間を演出できる設備。
・アトラクション多数な施設を整備する。
・水族館周辺に誰でも集まれる施設にしてほしい。
・デートで使えるようなものを期待したい。
・全国の水族館と連動して、各水族館でしか見られない魚を展示することで、収集心をくすぐり、全国的
に盛り上げていく。
・天気が悪いときでも、満足できる楽しい場所になってほしい。
・ランニングコストが赤字になることが分かっているなら、その対策をちゃんと考えてほしい。
・関東から日本海に一番近い水族館を目指すなら、
「日本海最短水族館」という名も良い。
〔 駐車場等 〕
・十分な大きさの駐車場。
・親子づれを対象にしたシャトルバスを運行できないか。
- 47 -
〔 イベント 〕
・イベントを色々と考えてほしい。
・謙信公祭でガクトさんが来ただけで、2日で20万人が来るのだから、イベントを色々考えるべき。
設問2:今後、上越市の水族博物館に、どのような期待をしますか。
〔 新施設への期待 〕
・子どもの頃を思い出した時に、いつも思い出される存在であってほしい。
・地元の人が何回も足を運ぶような水族館であってほしい。
・北海道の旭山動物園のような、知名度のある水族館になることを期待する。
・一日も早い、新水族館建設を望む。
・子どもから大人まで楽しめる施設にする。
・市民に親しまれる、市民が楽しめる水族博物館としてほしい。
・
(規模を含め)日本海沿線で1番の水族博物館の建設を望む。
・上越市を元気とするのに不可欠な施設。
・子どもに夢を与えるような素敵な水族館になってほしい。
・教育、観光の両面で効果のあるものにしてほしい。
・県外の人だけでなく、市民が何度も来たくなるような施設にしてほしい。
・一般的でない、一味変わった存在になってほしい。
・地域密着型の施設。
・まちづくりや活性化に貢献する施設。
・市民も観光客も楽しめる施設であってほしい。
・1年を通して集客できる水族館にしてほしい。
・桜、謙信公祭、海水浴、現水族館など、いまいち集客力に欠けるので、新水族館には大いに期待してお
り、一日も早く完成を望む。特に、県外からの集客に力を入れてほしい。
・展示の更新頻度を高くして、飽きないものにしてほしい。
・新幹線の開業に伴い、近隣の海のない県の人たちが気軽に立ち寄って、リラックスできる場に
なると良い。
・生息環境が破たんした時の生態系の「ノアの箱舟」になってほしい。
・海についての教育や研究、環境保護を行っていただきたい。それが、日本全体にも良い影響になると思
う。
〔 経営・入館料 〕
・20 年後も単年度黒字を維持して、市の外貨獲得の手段としてほしい。
・常時来る人のためのパスポートも出してもらいたい。
・無料コーナーがほしい。
・老人割引があると良い。
・環境に配慮した、コストパフォーマンスに優れた施設にしてほしい。
〔 展 示 〕
・現水族博物館はいろんな種類の生物が大切に状態良く飼育されており、新しい水族館になっても、同様
に飼育してほしい。
・ペンギンをもっとメインに据えるべき。
・上越は山あり、川あり、海あり…この特徴を展示に生かしてほしい。
・現水族博物館にあるマリンジャンボのように、心が落ち着く空間がほしい。
・水槽の裏側を見てみたい。
・日本一長いスロープはおもしろいと思う。
・
「見る」と「食べる」が直結しているのは大変面白い。
・海を生かした計画は良いと思う。
・年間 40 万人を入館させるような生物を飼えないだろうか。
- 48 -
〔 役割・附帯機能 〕
・コミュニティセンターの役割も担えるように整備してほしい。
・地元の動植物の発信基地にしてほしい。
・公園一体型の水族館。
・直売所があっても良い。
・無料開放スペースもほしい。
・一日いても楽しい多目的空間。
・日常的に足を運べる公園の様な場所を付帯させるのも良いが、日本海は一年の半分は荒れた海、雪の時
期であり、太平洋側のようにはいかないのではないかと思う。
・カフェや何か食べられる、みんながくつろげる場所があると良いと思う。
・東日本大震災の教訓を生かし、十分すぎるほどの防災体制を整えてほしい。
〔 その他 〕
・ハードも大事だが、ソフトをきちんとしてほしい。水族館の職員の方に笑顔が見受けられない。
楽しんでもらいたいという気持ちが感じられない。ここが一番大事なことではないかと思う。良いもの
を作っても最初だけ盛り上がるが、それで終わり。そこに働く人の気持ちがなければ意味がない。
設問3:その他、ご意見がありましたらお書きください。
〔 新施設への期待 〕
・海を利用した上越市ならではの水族館を望む。
・観光客、地元にも多くの思い出をつくれるものにしてほしい。
・直江津地域のランドマーク的な施設であってほしい。
・上越全体、直江津のまちづくりに生かせる水族館であってほしいと思う。
・水族館だけでなく周辺のまちおこしの核として、経済波及効果だけでなく、生涯学習効果や地域交流効
果も期待できる。
・塩害や強風、雪に強い施設にしてほしい。
・多目的な利用方法で、集客を高められる施設になれば良い。
・県外からたくさんのお客さんが来て、みんなが大好きな水族博物館になってほしい。
・暇だから行こう!みたいな感覚で行ける水族博物館が良い。
・誰でも楽しめ、多くの人に来てもらえる施設を望む(上越の活性化につなげる)
。
・将来の人々に残すものと考え、非常に期待している。
・直江津の活性化のため、経済効果には期待している。
・海、河川、湖、池などの養魚場としての指導的な役割を担ってほしい。
〔 基本コンセプト 〕
・冬の日本海を売りにする(大荒海、大声大会、演歌の世界大会)
。
・命の大切さを知らせる(見て、釣って、食する)
。
・冬の日本海、日本海に沈む夕日をPRする。ただし、3 か月間は荒海であることを忘れずに。
・水族館に来る人は癒しを求めてくると思う。
・日本海には暗いイメージがあるため、「日本海を打ち出す」では来館者増に期待できないのではないか。
・コンセプトは、日本海ではなくエデュテイメントはどうか。
・水族博物館なのか水族館なのかを議論しないと、コンセプトを考えられないのではないか。
・博物館とするなら市民のため、子供のための施設とすべきであって、観光のことを考慮する必要はない
と思う。
・上越市だけの特性を出す。
〔 展 示 〕
・日本一となるものを備えてほしい。
・今あるアートコーナーが残るとうれしい。
・湖、沼群の淡水魚や鳥類などの展示を行う。
・リニューアル後もイルカをレンタルし続けるのか、それとも通年飼育をするのか、コンセプトに入って
ないのが気になった。
・生態展示を水族館でできないものか。
- 49 -
・上越地方の水中生物の展示をしてほしい。
・ヘッドフォンを使った魚の解説。
・昔の直江津が海と生活していた様子を展示してほしい。
〔 付帯機能・設備 〕
・土産センターを取り入れてほしい。
・海洋堂のフィギアを置くべき。
・駐車場を100%確保すべき。
・冬場の集客、雪とのコラボできるスペースをつくる。
・海鮮や魚介類の専門図書館があると良い。
・外壁にある魚の陶器飾りを(全部は無理かもしれないが)切り取って、新しい水族館に利用してほしい。
制作した人の思いが込もっているし、水族館の歴史上も貴重である。
〔 整備検討の進め方 〕
・十分に意見を聞く聞いた検討をして市民が満足感を持てるように進めてほしい。
・全市民から希望、アイデアを募集して検討してください。検討結果を随時報告すべき。
・市民の合意を得て行うようにしてほしい。
・アイデア提案にあったものを取り入れるべき。
・観光ディベロップ会社の意見を聞くべき(雑誌レジャー産業を発刊している)
。
・集客エリアや集客規模の検討をデータに基づいて行ってほしい。
・市外の人にも意見を聞いてはどうか。
・ホームページ等で意見を集めることは必要である。
・利用者の意見も取り入れたらどうか。
・できるだけ市民に情報を教えてほしい。
〔 経営・運営について 〕
・20年後も単年度黒字となる計画とする。
・経済効果ばかり追求しすぎではないか。
・集客見通しが甘くないか。
・集客見込み数が甘いのではないか。
・入館者予想人員が大きいのではないか。財政見通しが不安だが、できる限り市民に情報を伝えてほしい。
・財源を市民に周知してほしい。
・各区の理解を得るため、オープン後に招待又は割引券を発行してほしい。
・63 億円の予算基本プランを立てる段階では、少しおいておくもの大切だと思う。
・指定管理者の選定については十分な調査をしてほしい。
・花火のときは、無料で施設を解放できないか。
・高齢者と子どもは入館料を割引してほしい。
〔 建設場所・交通安全の確保 〕
・A、B、C案とも「首都圏から一番近い日本海」のキャッチフレーズのもと計画されているが、いずれ
も日本海に隣接していない計画敷地であり、眺望だけでは水族館の魅力度(経営判断においても)がか
なり低くなると思う。A案(場合によってはC案も)では道路をはさんだ北側の民地(資材置き場等)
を何らか形で買収(等価交換など)し、ペデストリアンデッキ等で浜辺まで行ける敷地とする事が敷地
選定の重要ポイントであると考える。
・C案での高台と水族館とグラウンドの兼ね合いが悪い。
・グラウンドを移設できないか。
・現在の場所では駐車場を含めて狭い。道路を横断することになり非常に危険である。
・海岸線の交通が危険である(トラックが侵入できないようなシステムを作る)
。
・駐車場とのアクセスを良くするために、遊歩道整備が必要である。
〔 検討委員との意見交換について 〕
・意見交換は時間が短く、一方通行になっていた。次回は、時間配分を考えてほしい。
・市民の声を反映させるという点においては、このような会を企画された市当局に敬意を表する。
・意見交換の場に若い人が少ないと思った。
- 50 -
〔 連携策 〕
・新幹線開業や高速船の就航が決まっているので、佐渡・小木との連携をしてほしい。
・空き時間の利用を考えてほしい(水槽前でヨガの教室開催)
。
・現水族館前にあるダイビングショップと提携して、巨大プールでダイビング資格を取れたら良いと思う。
その資格を利用して、ボランティアで水槽の掃除をしてもらうのはどうか。
〔 その他 〕
・早い段階からの人材育成が必要になってくると思う。
・日本海から信濃川をサケが登ります。飯山・長野・上田・佐久…といくとやがて東京湾に出てしまう。
魚に日本海側太平洋側も無くしてしまった。この現実に対し何も感じない知識のなさ、問題意識の低さ
の遠因には入場者数や利益率ばかりで争う「見世物小屋」と化した水族館があるように思う。
- 51 -
資料№8
水族博物館の整備に向けた各種団体からの意見聞き取りについて
1 概
要
・市民参加のもと開催した第 4 回検討委員会に引き続き、各団体の意見をお聞きし、今後の検討委員会
の協議の参考とする。
・直接、意見交換を行うほか、会員から広く提案等を伺うため、アンケート形式でも実施。
2
団体一覧
分野
観光
商工
団体名
分野
団体名
1
安塚観光協会
16
ゑしんの里観光公社 他
2
安塚商工会
17
板倉商工会
3
浦川原商工会
18
きよさと観光交流協会
4
大島商工会
19
清里商工会
5
牧区ふるさと観光振興会
20
三和商工会
6
牧商工会
21
名立商工会
7
柿崎観光協会
22
J-ホールディングス㈱
8
柿崎商工会
23
上越商工会議所 青年部・女性会
9
大潟観光協会
24
直江津まちづくり活性化協議会
10
大潟商工会
25
本町 3・4・5 丁目商店街振興組合連合会
11
頚城商工会
26
上越地区旅行業協会
12
吉川観光協会
27
上越青年会議所
13
吉川商工会
28
上越市小中学校PTA連絡協議会
14
中郷観光協会
29
上越市博物館協議会
15
中郷商工会
観光
商工
市街地
活性化
旅
行
教 育
子育て
その他
- 52 -
3
主な意見
設問:どのような展示や設備があると良いと思いますか。
● 展 示
〔 全般的なこと 〕
・展示物や水槽等の設備など何でも良いので、目玉がほしい。
・立つアザラシ(ジョー君)のような看板生物をつくる。
・生き物のありのままの生態を見られる展示。
・加茂水族館で「クラゲ」を売りにしているように、上越水族館にも他施設に負けない
目玉があると良いと思う。
・世界の珍しい魚類や化石があると良い。
・日本ではここでしか見られないものを展示する。
・上越地域の自然と海とを結びつける展示があれば良い。
・自分自身が海の中で泳いでいるかのような錯覚を起こせる展示になれば良いと思う。
・思い切った発想の転換が必要ではないか。
・日本海の特色を出せるもの。
・上越市にしかいない水生生物の展示、日本海の四季の説明図。
・海は山の恵みがあって成り立っているため、上越市の特色である山・里・海岸という一連の生態が見ら
れる展示内容とすべき。
・水族館をリニューアルするにあたり、せっかく海に面しているのだから、回廊を海の中までまわすとか、
海の中の自然を春・夏・秋・冬を通じて見せるようにしてほしいと思う。何か一つで良いので、日本に
一つしかないものをつくってほしい。
・全国に 116 施設あり、その中で集客を増大させるためには、他の施設とは違う特徴がないと成功には至
らない。有識者の適当な集客見込みをもとに施設をつくっても、失敗すると思う。山形の水族館では、
クラゲを中心に展示して、お客を集めているとニュースで見た。老朽化を理由に、ただ普通に水族館を
新築するなら税金の無駄遣いだと思う。
・現在の場所が、せっかく海が近いのに、近く感じない。海の近くである利点を最大限活用していない。
・何か、日本一の展示がほしい。
・長時間過ごせる工夫が必要だと思う。
・若者のデートスポットになるような演出を行う。
・日本海の海底地形及び、生物分布の展示を行う。
・海と魚が体験できる施設。
・水中生物の生態を、観察者が水中にいるかのように観察できる場所がほしい。
・夜の魚の生態が、見られるようになれば良いと思う。
・シロイルカやジンベイザメのような、メインとなるものの展示を行う。
・より多くの人を集客できるよう、特徴ある珍しい魚種(ジンベイザメ、ホオジロザメ、マンタ、コブダ
イ等)を展示する。館のメインになる生物がいると良い。
・例えばペンギンとか、何かの生物に特化した展示とする。
・他の水族館には無い要素をつくってほしい。
・上越ゆかりの歴史上の人物とのコラボみたいなことも良いかと思う。東京スカイツリーの下にある、す
みだ水族館は葛飾北斎とのコラボを上手くやっていた。
・ジョーや、大型のピラルクがいなくなってしまったので、新しい人気者が必要である。
・ベターではなくベスト、もしくはオンリーワンのものがあればと良いと思う。例えば、美ら海のジンベ
イザメみたいなもの。今は震災で無くなってしまったと思うが、福島の水族館では、サンマの研究が盛
んで、サンマが唯一泳ぐ水族館として特徴があった。
・動物に過度の刺激を与えない程度のライトアップによる演出を行う。
・
「美」にこだわり、美しい感動的な水槽や照明、空間をつくる。水・光などの演出を考え、イベントを
つくる。例えば、ミュージカルみたいな演出で、魚と人、光などで楽しませる。
・動物の生息地をパネルで紹介してはどうか。
・水生生物と触れ合うことのできる設備。
・魚類等について解りやすく勉強できる工夫。
・すみだ水族館のように、動物がオープンに見える形で、大きいスケールな水槽を中心に置いてはどうか。
- 53 -
・専門家にきちんとデザインしてもらうことが大切である。
・海遊館のような、陸上→浅瀬→沖→深海と順を追っていく展示が良い。無作為に展示しているよりは、
子供たちの探究心を掻き立てやすいと思う。
〔 水槽・魚 〕
・園児や低学年の子供にも見えやすいよう、もう少し低い位置からガラス面があると良い。
・生態展示。
・ドーム型の水槽をつくり、どこからでも見られるようにする。
・床を水槽にして、足元から泳ぐ魚を見られるようにしてはどうか。
・水槽のトンネル。
・マゼランペンギンの飼育数の多さが有名だが、他の種類のペンギンがいても良いと思う。
・ペンギンを散歩させ、途中でパフォーマンスをさせる。
・高圧水槽を整備して、深海生物を飼育する。
・幅の広い大水槽も良いが、様々なアングルから観察できる水槽としてほしい。
・河川や湖沼の動物を展示してほしい。
・実際に自分が水中へ潜った状態で、色々な魚が見られるような大パノラマ水槽がほしい。
・旭山動物園のように水槽を工夫する。
・360度を見渡せる水中歩道。
・ペンギンの泳いでいる様子を下から見たい。
・180度のアングルから見られるよう、壁から飛び出した立体水槽をつくる。
・上越地域の水辺の生き物や里山の紹介ブースがほしい。
・1魚種だけの群れの展示を行う。
・ジンベイザメ、深海魚の展示。
・スジエビ、タニシ等の展示。
・大きい生物の展示を行う。そして、飼育種類数もさらに増やす。
・海水魚だけでなく、淡水魚ももっと多くの種類(南米アマゾン等にいる珍しい魚など)を展示しても良
いと思う。
・水族博物館も多種多様になり、どこの水族館も水槽が大型化している。水槽を今よりも大型化し、大型
魚を入れて、実際に海で泳いでいるような迫力感ある水族館とすべきではないか。また、魚の餌付けも
見学できたら良いと思う。
・クラゲの展示。
・日本一巨大な魚類(エイ、アンコウ、イカ等)の展示。
・生息地ごとに、日本の食卓に並ぶ魚の展示。
・日本海の海底地形図と、魚の生息分布の展示。
・古代から進化してきたといわれる生物の展示。
・深海の生物の展示。
・深海生物を展示できれば、多くの集客が見込めると思う。
・日本海ならではの生き物の展示及び生息域(深度)が分かる水槽。
・今流行りなのかもしれないが、深海生物の展示があると良いと思う。子供たち(小 4・小1)も普通の
水族館に飽きてしまっているようで、何かパンチ(個性)がないといけないと思う。静岡の沼津港深海
水族館は深海生物の水族館で、図鑑で観るような少し不気味な生物がたくさん観られるらしい(ダイオ
ウグソクムシやメナガグソクムシなど)
。
・サメやエイなど様々な魚のいる大水槽。
・立体的に水生生物を捉えられるよう、水槽の真上から水生生物を観察できる設備。
(例:美ら海水族館
のジンベイザメ水槽)
。
・既存のマリンジャンボは、1F・2Fと上下で観察できる仕組みが素晴らしいと思うので、その仕組みは
残してほしい。さらに水槽をもっと大型化し、中を通れるようになれば良い。
・巨大生物を展示してほしい。
・巨大水槽や水槽トンネルなどスケールの大きな物をつくる。
・マリンピア日本海にあるようなトンネル水槽。
・職員が餌付けしているのをみられるような大水槽で、トンネルがあれば良いと思う。
・今流行りの、海中を歩いているようなトンネル。
・迫力のある水中通路トンネル。
- 54 -
・水槽にトンネルというのは結構ありがちであるが、できればあった方が良いと思う。ただ、上越だけの
売りがないと、せっかく大金をかけてつくる意味はない気がする。マーケティングなどもしっかり行い、
良いものをつくってほしい。
・大型水槽でサメ等を飼育・展示。
・全面水槽の通路。
・パノラマのような大きな水槽。
・360 度見渡せる水槽。
・普段見られないようなアングルから見られる水槽があると良いと思う。
・魚と一緒に写真が撮れる水槽。
・北の海、南の海をテーマとした水槽。
・光を楽しむクラゲ等の展示。
・色々な魚の骨格標本の展示。
・生き生きとした、本来の生態に近い状態を見られる展示。
・大人も触れるような、小型の展示物があれば良いと思う。
・水の中に、プラネタリウムのようなものがあれば良いと思う。
・珍しい種類を展示してほしい。
・飼育が難しいと言われる種類の展示に挑戦してほしい。
・個人的に淡水魚は好きだが、動きが少なく殺風景なのと、既存の各水槽が小さいために、面白みに欠け
ている。淡水魚を展示するなら、流木・水草等をしっかり使って、川の深さなど自然の状態を再現する
ことが重要だと思う。
・海の生態系がそのまま再現されたジオラマのような展示を行う。
〔 上越市・地域に生息する生物 〕
・上越近海に生息する魚貝類、軟体類、甲殻類、海藻類を展示する。
・川の生き物も展示すべき。流れのある川を再現し、館を入るとせせらぎが聞こえてくるという演出がで
きれば良いと思う。
・大水槽で、日本海の上越地域に生息する魚を展示する。
・上越市近辺の川や池、湖に生息する魚などの水中生物の展示や標本などがあると良い。
・展示種類数は多くなくても良いので、見せ方を工夫するなど、上越市ならではの展示
をしてほしい。
・上越市には、海だけでなく、豊かな山川などの自然がある。そこに生息する水生生物も展示、観察でき
るような設備があったら良いと思う。
・海・川・湖・池など、上越の水辺の生物の展示や生息地の配置図。
・川・海・池・沼などに生息している魚、貝などの生物の展示を行う。
・川に関するもの。できればホタルを展示してほしい。
・上越、妙高、糸魚川の三市に生息する淡水魚、淡水水生植物などの展示を行う。
・上越には、海にすむ生き物と山間部にすむ生き物がいるので、これらを展示することで、上越の水族館
の特徴を出してほしい。
・上越市近郊の海に生息する魚介類ベスト 10(生息数または大きさ)を紹介する。
・市内の川や池、沼などに生息する魚の展示を行う。
・各区の生態系の再現。
・海の魚ばかりでなく、川の魚の展示を行う。
・カエル等の水生動物を展示する。
・上越地域の海岸の模型や、海底の様子を再現し、長い時間をかけて侵食されていった状態をみてもらう。
また、近海にすんでいる魚や捕れる魚の紹介、直接生物に触れることができるコーナーなどを設ける。
・上越市のレッドデータブックに載っている生物の展示コーナー等を設ける。
・上越市の淡水生物のビオトープをつくる。
〔 イルカ等の海獣 〕
・海獣の飼育種数を増やす。
・週末だけでも良いので、イルカショーを1年中開催してほしい。
・イルカやオットセイ等を、年間を通して飼育する。
・イルカだけでなく、色々な生き物のショーがあると良い。
・シャチのショーを行う。
- 55 -
・マゼランペンギン飼育数が日本一であるという認知度が低いと感じるので、ペンギンショーを実施して
はどうか。
・イルカなどの訓練の紹介。
・イルカショーの常設を望む。
・イルカとアシカの触れ合いを見せる。
・イルカやアザラシのショーを通年実施するのが無理であれば、餌付けやプール内清掃作業、ペンギンの
散歩(マゼランペンギン以外の種)などをショー化することにより、リピータ確保に結びつけてはどう
か。
・ペンギン、イルカとの触れ合い場をつくる。
・イルカ、アシカなどが芸のできる設備をつくる。
・イルカショーを充実させる。
・ペンギン、アザラシを飼育する。
・たくさんいるペンギンを生かして楽しめる展示や、アザラシのダイナミックな動きが見られるタテ・ヨ
コ型のトンネルのある水槽を整備する。
・イルカやアシカのショーを行う。
・旭山動物園を参考にして、ペンギンのお散歩ショーを実施する。
・小動物等も、飼育したら良いと思う。
・ペンギンの水中での様子が観察できる水槽。
・八景島シーパラダイスで実施しているような特別展示(シロイルカが別水槽にいたと
思う)を行う。
・魚だけだと飽きるので、世界的に珍しい動物を展示する。
・
「マゼランペンギンの飼育数日本一」という肩書があるのだから、ペンギンのお散歩ショー、水槽の真
下をトンネルにして覗けるようにする、ペンギンの通路を透明な筒にして水中を泳ぐ姿も見られるよう
にするなど、もっと全面的にアピールしていくべきだと思う。
・夏季しか実施しない「イルカショー」では、年間を通しての集客は難しい。約4億円でシーラカンスを
捕獲できるとTVで観たことがある。実現できれば集客力はすごいと思う。
・通年見ることができるショーがあると良いと思う。
・野外水槽は、マゼランペンギンの生態観察に特化した水槽とした方が良い。
・子供は、魚よりも先にペンギンを知る(覚える)ので、ペンギンを子供に見せたい親は多いと思う。
〔 学習・体験 〕
・岩場に生息する魚などに触れるコーナーがほしい。
・説明案内人を常駐させる。
・幼稚園児から小学生低学年くらいまでの子供が、生物と触れ合える施設。
・飼育員体験。
・エサやり体験。
・八景島シーパラダイスを参考にして、見るだけでなく体験できるコーナーや、食との関わりももてる施
設とすべき。
・触れ合いコーナー。
・タッチプールにはドクターフィッシュなど、触れ合える生物の種数をさらに増やした方が良い。
・生き物に直接触れて、生態が学べるコーナー。
・児童の体験施設。
・室内に、子供向けの釣り堀があれば良い。
・タッチプールの充実。
・体験ゾーンを充実させる。
・子供と魚が触れ合えるゾーンをつくる。
・古い角質を食べる魚、ガラルファ(ドクターフィッシュ)が泳ぐ水槽で、足湯又は手湯体験をできるよ
うにする。
・水族博物館で展示している生き物に関するクイズコーナーをつくる。映像を流し、画
面をタッチして回答できる設備としてはどうか。
・魚やペンギン等の生態が学べるものがほしい。
・水辺の小動物などに触れて遊べるスペースは、大規模にした方が良い。
・見るだけでなく、生物との触れ合いを楽しめるような設備がほしい。
- 56 -
・触ることを楽しめる展示を行う。例えば、魚の骨、実物大の魚やサメの模型、魚卵、深海生物、カニの
抜け殻、イカ、珍しい生き物(オニヒトデやリュウグウノツカイ等)など。
・もっと魚と触れ合うことのできる設備があると良いと思う。
・体感型コーナーを充実させる。
・子供が実際に魚や海の生物に触れられるコーナーを充実させる。
・昔からある、手で触れることのできる展示スペースをつくる。
・水と戯れることができるスポットをつくる。
・生き物と触れ合える広場を整備する。
・生物と触れ合って親しみを感じると共に、命の大切さを学べるコーナーをつくる。
・大人が子供の頃に川で遊んでいたように、子供が直接、魚と触れ合える設備をつくる。
・小さい子供が遊べるキッズコーナーなどを充実させる。
・直接手で触れることができるブースや、水槽の上から餌をあげることができるような設備があると良い
と思う。
・リースや料理など、子供たちが1時間位で制作できるものを教える教室を実施する。
・生物の観察ができる実験室(観察室)(中学は理科の実験設備が少ないため)をつくる。
・ボトルアクアの製作体験等、親子で共同作業のできるイベントが欲しい。
・バックヤードツアーを行う。
・お祭りとかにある、金魚すくいがほしい。
・人工でも良いので、夏に雪を体験できれば良いと思う。
〔 その他 〕
・現水族館で行っている、ペンギンの餌やりイベントは継続してほしい。
・冬は雪山をつくり、ペンギンを遊ばせる。
・スタッフが水槽の中に入り、ショーを行う。
・子供がペンギンを間近で見られる様に、ペンギンの遊歩道などをつくってほしい。
・生物は飼育せず、完全3D映像だけの水族館を作れば、世界にどこにも無い、唯一の
水族館になると思う。3Dメガネをかけて、水中を歩く疑似体験ができるようにしてはどうか。
・設備、展示等は現在の規模で十分だと思う。
・佐渡の海の映像がみられるコーナー。コブダイは絶対映してほしい。
・生物の生態が分かる解説パネル、もしくは映像ライブラリーを設ける。
・すべての水槽を 360 度どこからでも見られる設備(大水槽やイルカ水槽等を繋いで、海底探検気分を味
わえるような設備)。
・フリーフォールのようなアトラクション。
・オクトーバーフェストのような別世界を感じられる演出を行う。
・釣り堀のようなものをつくり、釣れた魚は展示している大型魚のエサとしてあげられるコーナーをつく
る。
・インターネットで、お気に入りの魚がいつでも自由に見られる仕組みをつくる。
・現水族博物館2Fの博物館的な展示は、別施設に移し、純粋に「水族館」のみで良いと思う。
・図鑑や絵本、ぬいぐるみ等、水槽でみたものについて調べたりできる場所を設ける。
・生態についてのクイズ形式の展示や、パソコン(iPad)もあるとうれしい。
● 設 備
〔 屋外での体験活動と関連施設の整備 〕
・全天候型で、ヒトデや魚などと戯れることのできるタイドプールのような設備がほしい。
・釣りができる設備。
・冬の荒れた日本海を眺められるスペースがほしい。
・屋台会館を活用して、日本海の魚介類が購入できるブースをつくる。
・イベント広場をつくる。
・日本海に沈む夕日が見られるコーナー。
・夜の日本海を再現したプラネタリウムをつくる(漁火も再現)
。
・水族館近辺に、入館者専用の海水浴場を整備する。
・夕日を眺められる展望台。
・低料金で利用できる会議室があると良い。
- 57 -
・きれいで子連れで入れる広いトイレを整備してほしい。
・屋内休憩所は、日本海の眺望が見られる位置につくってほしい。
・魚などの養殖施設を併設し、鮮魚センターや物産館を営業する。
・水着で水遊びや生物との触れ合いができたり、プールで泳げたりできる設備がほしい。
・底や壁面がガラス張りで、ガラス越しが水槽になっており、魚を見ながら泳ぐことのできるプールがほ
しい。
・家族連れが楽しめる遊園地を併設する。
・小規模な遊園地や芝生公園を併設する。
・フィッシングセンターなど、海を利用した施設を併設する。
・海底トンネル。
・釣りが楽しめて、釣った魚を食べられる施設がほしい。
・今ある公園をさらに充実させ、サイクルモノレールに代わる乗り物をつくり、キッズコーナーを拡大す
る。
・落ち着いてじっくり水槽を見られるように、腰を下ろせる場所を多くつくってほしい。
・世界の海に生きる魚を紹介したスライドショーを見られるようにする。
・子供向けのトイレを整備し、壁紙は魚などのイラストにする。
・雪の降る日でもスムーズに館内へ入れるよう、地下駐車場がほしい。
・海の中を探検しているような体験のできる3Dか4Dのアトラクションをつくる。
・サイクルモノレールをリニューアルしてほしい。
・プレイルームを充実させてほしい。
・冬の日本海の強風や飛び砂を体験できる施設があれば面白いと思う。
・プールも楽しめる水族館。
・体の不自由な人が、安心かつ楽に移動ができる施設にしてほしい。
・ベビールームの設置と、おむつや子供のおやつ、離乳食等の自販機を設置する。
・海岸まで降りられるエレベータを設置し、海辺散策など、実際の海を体験できるよ
うにする。
・館外に公園的な施設があれば良いと思う。
・展覧会や発表会などの行事を行えるようなスペース。
・オシャレできれいな化粧室を整備する。
・水族博物館の外には芝生を敷き、家族連れがゆっくりできる噴水公園を整備する。
(魚などを見て楽し
んだ後に、親子でゆっくりと過ごせる環境をつくる)
・子供達が魚に触れたり、エサをあげたりできる体験型のコーナーがあると良い。
・魚に餌付けしたり、貝類に直接触れたりなど、子供たちがもっと体験できる施設にしてもらいたい。例
えば、小さなビーチをつくって、親子や年寄りとも一緒に遊べるようにしても良いと思う。
・小学生が校外学習等で利用できる設備がほしい。
・来館者(特に子供たち)が楽しめるふれあい広場、野外ビーチ。
・子供用の体験施設、波あるプールのようなもの。
・魚と遊べる場所、釣りなどもできると良い。
・魚と遊べる広場を整備する。
・サイクルモノレールは人気があったので、それに替わる施設がほしい。
・遊具やゲーム、乗り物等のアミューズメント的な設備。
・磯遊びのできる場所。
・小さな遊園地を併設する。
・小さな子供が遊べる設備があると良いと思う。
・天気の良い日等に外で食事できるようなスペースがあると良い。
・海が近いことを利用して、海水プールをつくっても良いと思う。
・海の釣り堀や小動物と触れ合えるコーナー等、大人も子供も直接体験で楽しめるコーナーがあると良い
と思う。
・海に直接出られるような通路があると良い。
・貸し切りのできるイベント会場。
・珍しい魚の釣り堀体験ができるコーナーをつくる。
・館内に、生き物について調べられる図書館的な研究室をつくる。
・現水族館の、2階の遊ぶ広場と屋外の公園は子どもに好評である。
・ダイビング&餌付け体験ができると良いと思う。
- 58 -
・子供たちの遊び場を充実させる。
・ペット同伴可のスペースを設ける。
・祭りの時、屋上から花火を鑑賞できるなど、直江津の年間行事と連携する。
・イルミネーションや電飾がついている水槽のある、カップルが興味を持ちそうな設備があると良いと思
う。
・キッザニア東京のように、子供が興味を持ちそうな体験型設備があると良いと思う。
・水族館だけではなく、一日遊べるような設備(プール、釣り堀、温泉)を併設する。
・魚と一緒に泳げるプールをつくる。
・子供が遊べる、小規模遊園地をつくる。
・小さな子供をベビーカーから降ろして、遊ばせられるスペース(畳スペース)
。
・海をイメージした、体を使って遊べる遊具コーナーを設ける。
〔 風雨・風雪対策 〕
・天候が悪くても、直接館内に入れるような設備が欲しい。
〔 飲食コーナー 〕
・メニュー豊富な大食堂。
・会議や飲食パーティなどができるイベントホールがほしい。結婚式場としての機能ももたせる。
・海の見える、地場産の味覚を楽しめるレストランがほしい。
・窓越しに海を眺めながら食事できるカフェやレストランがあると良い。天気の良い日は、オープンテラ
スにする。
・軽食のとれる大きな食堂をつくってほしい。
・水族館に隣接してファミレス、子供の遊べる広場、野菜(魚)市場があると良い。
・水槽を見ながら食事ができるカフェ。
・水中ショーを見ることができるレストラン。メニューは豊富で、本格的なコースメニュー等も楽しめる
レストラン。
・水族館とは別棟で、魚介類を中心とした食事ができる建物。
・海を見渡せるレストラン等を整備する。
・海が一望でき、市内の海産・農産物を使った食堂があれば良いと思う。
・繁盛期は、19 時まで飲食スペースを営業してほしい。
・夕日や冬の荒れる海を見れたり、魚が泳ぐのを見ながら食事のできるレストランがほしい。
・館内にカフェや飲食ブースを充実させてほしい。
・5月から9月の間に、屋外で海を見ながら飲食できる場所があると良い。
・ちょっとした祝い事や法要などもできるファミリーレストランがほしい。
・展望レストラン、軽食のとれるカフェ。
・年配の方が休息でき、軽食もとれるスペース。
・ガラス越しに魚を眺めながら食事のできるレストランがあると良い。
・海と夕日のきれいな眺望を楽しめて、地場産の魚、野菜を使った洋風の料理を提供するレストランをつ
くることで、もっと若者の集客を高めてはどうか。
・ファミリーレストラン的な飲食ができる場所がほしい。現在営業しているお店の継続を望む。
・水族館に入館しなくても利用できる、海を感じられる落ち着きのあるカフェ。
・ファミリー向けの休憩スペースや、アクアリウムを見ながらのレストランなど。
・上越の海の幸を食べられるレストラン。
・食事ができるよう、レストラン等の施設を設置する。市外からのお客向けに、郷土料理などの提供も考
えてはどうか。
・海を見ながら食事のできるレストラン。
・大きな水槽で泳ぐカラフルな熱帯魚を見ながら食事のできるレストラン。
・食堂があると便利だと思う。
・
(外部からも利用できるような)本格的な飲食店及び喫茶店などがあると良い。
・館外に広い飲食スペースやお土産屋を設ける。
・館内の土産・飲食ブースを充実したものにしてほしい。
・フードコート。
・魚を鑑賞しながら食事ができるレストラン。
・レストランが充実していると嬉しい。
- 59 -
・水族館にレストランやバーなどの飲食店のテナントを入れて、水族館の水槽を飲食店からも見られるよ
うにし、昼だけでなく夜も営業できるようにしてはどうか。
・200 席以上の団体向け昼食施設をつくれば、大手エージェントの募集型ツアーに水族館を組み込むこと
も可能だと思う。
〔 役割や施設のあり方 〕
・水族館だけでなく、展望台や天体観察施設、図書館等を含んだ多目的な施設を整備した方が集客を望め
るのではないか。
・市内商店街に対する配慮が必要になるとは思うが、一点集中型の施設が必要だと思う。最近、軽井沢に
できた「星のエリア」のような施設を、海浜地区のテーストで展開するのも良いと思う。
・ヒーリングをコンセプトとした庭園やビオトープを設備し、自然との一体感を演出してはどうか。
・日本海にマッチした施設が良いと思う。
・水族館へ展示する魚種の選定は専門家へ依頼すべきだが、水族館の付帯施設について
は、地元商店を誘致するなど、地元を大いに活用すべきである。
・レストランや売店は館外にあった方が、水族館目的以外の集客も見込めると思う。
・北陸新幹線の開業により、東京、関東、信州から多くのお客が来ることが期待されるので、水族博物館
を中心とした「海の駅」として、周辺一体を整備してほしい。
・現在の状況は、水族館、食事処、お土産屋と点在している。新水族館は、一円に全てがまかなえるよう
にできると良い。長野県民の集客を多くするために、新鮮な魚料理が食べられるお店や、鮮魚、乾物、
干し魚、上越の名産、お菓子などのお土産が買える店をおく。直江津の商店の活性にもなるし、長野の
方もより楽しめると思う。
・海の生物と海の自然環境が学べる施設とする。そして、日本海(上越の海)を楽しめる、八景島シーパ
ラダイスのような複合型施設とする。
・多くの大型観光バス・自家用車が入れるように、大きな駐車場を設け、科学館・春日山城跡・雁木通や、
市街・各施設へ巡回するシャトルバスを出し、ターミナル的な役目を持たせる。
・お土産は色々なものを、売るのではなく、
「これが買いたいなら、ここに行く必要がある」ようにし、
シャトルバスの利用を促すとともに、各施設へ行く必然性をもたせる。
・夜は大水槽の前で、カップルが数組限定でディナーが楽しめるバーがあると面白いと思う。日中は子連
れのファミリーが多く来るので、低価格帯のメニューを提供し、夜は若年層カップルをターゲットに、
多少高価格になってもコースメニューなどを提供するようなレストランのある日本唯一の水族館にし
てはどうか。
〔 イベント 〕
・日本海でとれた魚介類を使った料理教室を行う。
・体験型講座やセミナーを開催する。
・水族館でスローフードパティーを行う。
・学校行事で来る子供や、地元のお年寄りにも感動を与えられるツアーを企画する。
・館内での色々なイベントを開催する。
・週末に閉館時間を 3 時間程伸ばし、夜活動する生物を見学したり、夏場であれば、来場した人に花火を
無料で配り、中庭のような安全な場所で楽しんでもらう。
・ガイドが魚の生態を説明するツアーや、夜の魚の生態を観察するツアーなどを行う。
・ご当地アイドルを活用して、家族連れではない層を取り込む。
・独自のゆるキャラをつくってはどうか。
・現在実施しているものは、基本的に残してほしい。
・冬季は入館料が安くなるのはうれしいが、イベントが少ないので、雪を生かしたイベントを行う。
・上越水族館オリジナルグッズを製作する。
・春の観桜会のバスツアーに、水族館を追加したツアーを実施する。
・通常、生物展示は日中であるが、夜行性生物など、夜の様子をうかがい知ることができればもっと楽し
い。
〔 その他 〕
・道の駅のような、鮮魚センターやお土産店のある複合施設の併設。
・市職員や議員は、全国の様々な水族館を視察していると聞くので、視察内容や視察から得られた意見を
市民へ公表すべきである。
- 60 -
・夏休み期間は、直江津駅から水族館までの無料巡回バスを運行する。
・直江津駅と水族館を結ぶシャトルバスの運行。
・車で水族館へ来たお客にも直江津市街を歩いてまわってもらえるよう、スタンプラリーなどを実施して
はどうか。
・三八市や五の市の開催日や、飲食店や土産売場の紹介看板やチラシを館内に設置すれば、まち中へ足を
運んでもらえるのではないか。
・夏季の冷房には雪を活用して、エコな施設のイメージをつくる。さらに、施設で消費する電力は、主に
太陽光で自家発電する。
・雨が山に降り、川から海へ流れ着くといった、水の流れがわかる展示があると良い。
・若者のデートコースになりうる場所として整備してほしい。
・子連れのお客が1日過ごすことのできるよう、遊具が充実していると良いと思う。
・魚の形をした送迎バスをつくる。
・大画面の電子パネルなどを設置して、市内の観光スポット、土産店などを紹介する。
・館内の照明をもう少し明るくする。
・市内のどの地域にどんな生き物がいるのかを示したマップを掲示し、各地の観光施設へ立ち寄ってもら
うように誘導する。
・インパクトあるオブジェや印象に残る展示物が必要だと思う。
・水族館周辺の道路整備を行う。
・子供用の乗り物。
・水族館近くの海岸から小型クルーザーに乗ることができたり、地元農水産物を買える市場が近くにある
と良い。
・施設は3階または4階建てとし、現在の駐車場も含めた敷地広さとする。1階は3/4が駐車場スペー
ス、1/4が施設関連・浄化設備スペースになる。2階以上は、博物館スペース。ただし、展示物の搬
入用に、2階へのスロープが必要になる(緊急患者搬出、災害時避難ルートとしても利用)
。また、一
般来館者用に、エスカレーター2基、エレベーター2基を設置する。概算でも最低 35 億円は、必要に
なるのではないか。
・グッズを充実させる。
・市内小中学校の学生は、入場料を通常の3分の1程度にしてほしい。
・現在よりも施設規模が大きくなるのは良いが、入館料は上げないでほしい。
・10 年、20 年後に「時代遅れ」と呼ばれないような展示・施設にしてほしい。
・通路は現水族館よりも広くした方が良いと思う。
・地域の活性化に寄与し、子供から大人まで楽しめる博物館を期待する。
・家族で行きたいと思える施設が良い。
・釣りマニアも大勢いると思うので、釣りの映像を紹介する。
・土産物もたくさん種類があった方が良い。
・浦島太郎の世界を再現する。
・エンターテイメント性とストーリー性を兼ね備えた設備をつくる。
・マリンジャンボ、サイクルモノレールはぜひ残してほしい。
・現水族館は休憩スペース、食事スペースが少ない。それらスペースを委託公募したらどうか。
・回遊ロードがあると楽しいかもしれない。
・上越地域全体のジオラマや、上越の歴史を学べる設備をつくる。
・これから館内に入って行くんだぞ!と期待できるような玄関(エントランス)にする。
・図書室、小遊園地、ミニコンサートホール、海水プール。
・海底を散策し、自然を勉強・体感できるような海中遊歩道を設備する。
・海を見渡せる観覧車があると良い。
・上越地域のグルメ横丁(飲食店)を併設する。
・オリジナルグッズを販売する店舗を充実させる。
・館内に食・娯楽を案内する案内板のようなものを設置する。
・子供たちが遊べる様々な滑り台付きの野外巨大プール。
・上越妙高駅、各在来駅から水族館までの交通機関の整備は必要不可欠である。
・直江津駅から水族館までのシャトルバスを整備する。
- 61 -
設問:水族博物館の集客力を地域振興に生かすには、どのようなことが考えられますか。
〔 観光施設として 〕
・子供と大人が一緒に楽しめるような体験型のイベントを行う。
(例えば、流木、貝殻、ガラスを使った
フォトフレーム等の制作や、塩作り、魚さばき体験など)
・上越の水辺周辺の観光施設(Jホールディングス各社他)を紹介する。
・品川駅から歩いて、ビルの中の水族館に行ったことがあるが、レストランやショッピングコーナーもあ
り、一日中滞在できるようになっている。予算もあるだろうが、3から4階建てにし、複合観光施設に
してはどうか。
・館内に坊ヶ池の自然や歴史を紹介するコーナーを設ける。
・海と山を体験できることを色々と盛り込んだ企画が必要。櫛池、隕石、星のふるさと館などの清里区に
しかないものをもう少しアピールしてくことが必要である。
・水族館の中に牧区内の施設(温泉など)の案内や、各種イベントの案内を置いてもらい、興味を持って
もらう。
・県外からのお客様が多いので、観光物産センターのような施設の併設を望む。
・市内地域別の特色を紹介する。
・三和区の案内リーフレットとか、オリジナル商品を置いてもらいたい。
・フリマなどで利用できるような、イベント広場を整備する。
・市内の観光スポットを案内したパンフレットを作成して水族館に置き、また、案内できる人材の育成を
行う。
・水族館に置く観光パンフレットに、地元飲食店の割引券をつけるなど、連携していく必要があると思う。
〔 関連施設等の整備 〕
・直江津まちづくり活性化協議会で屋台会館を活用できるようにする。
・繁忙期でも水族館へスムーズに行けるよう、上越市の交通ラインの再編が必要だと思う。
・水族館から大潟・柿崎までの海岸サイクリング道路を整備する。
・郷津から柿崎までの海岸道路の整備。
・営業に出ると「上越には大規模な団体が食事できる、宿泊できる施設が少ない」と頻繁に言われるため、
団体食を提供できるレストランを館内あるいは水族館近くに整備する必要があると思う。
・物産品の販売ゾーンをつくる。
・プールやビーチ、スライダー設備などを取り入れる。
・夕日の見えるデッキ。
・牧区の味覚が楽しめるレストランがほしい。
・国道 8 号線沿線に、商業施設やファミリー向け施設を充実させる。
・温浴施設やプールのある「はまなすレジャーランド」を建設する。
・柿崎ドームの公園遊具を増やす。
・大規模なフリーマーケットを開く。
・道の駅をつくる。
・屋台会館の活用と周囲の海水浴場の整備を行う。
・13区の特産品等の販売所を設置する。
・見る楽しさと買い物をする楽しみを味わってもらえるよう、地元商店が運営母体となり、アウトレット
ショップや鮮魚センターなどを併設する。
・水族博物館近郊にビジターセンター等の施設を整備し、そこで頸城区の特産品や展示物を知ってもらい、
実際に頸城区の生産地(工場や収穫地など)へ足をのばしてもらう。
・水族館とパークなどの関連施設を上越の「海の駅」とした上で、水族博物館を「テーマ館」として整備
し、ビジター館(センター)やイベント館(売店、飲食店含む)を併設する。そして、あや子舞やおて
てこ舞、米大舟をはじめ、各区のお宝をイベント館で披露できるようにし、神の宮等の温泉も楽しめる
ようにする。
・13 区や「越五の国」の他の4市にも協力してもらい、特産品の販売、歴史物の展示を行う。
・水族館周辺を観光ゾーンとして考え、近くに立地するのにふさわしくない建物には立ち退いてもらい、
公園化して海へ直結できるようにする。
・ショッピングモールなどの併設により、相乗効果をつくる。
・水族館の周辺に上越地域の魅力を知ることのできる施設をつくる。
・魚などを鑑賞しながら、食事が楽しめる雰囲気満点のカフェやレストランを整備する。
- 62 -
・水族館だけで一日遊べるような施設にするなら、近代的なホテルをすぐ近くに建設する。
・水族館とアミューズメントパーク(遊園地)を融合した施設にする。
・水族館を遊園地や映画館などと合体させ、アミューズメントパークにする。
・コンビニのように、年中無休の 24 時間開館状態にする。
・商業施設帯にする。
・レストラン、カフェ、公園、その他買い物施設などを水族館周辺に併設することで、相乗効果をもたら
すことができると考える。
・夕日や花火大会時に集客率UPを目指して、ミニ観覧車を整備する。
・科学館と共同で海や魚のことについての展示ルームみたいなものをつくる。
・宿泊施設やアミューズメントパーク。
・地場産の食材を使った地元飲食店のフードコートを併設し、地域外の人々へ飲食を発信する。
・駅に直結させて、海底トンネルの改札ができれば、多くの人が訪れると思うし、メディアでも取り上げ
られると思う。
・大水槽の中に部屋をつくって泊まれるようにするのはどうか。海外では、海中のアクリルで覆われた部
屋で就寝できる施設もあるようだ。
・野外コンサート場を併設する。
・近くに物産館のようなお土産施設を建設する。
・新水族館近郊に、宿泊施設やファミレス等、現在の直江津の商業インフラをつなぐ施設を建設する。
・有名処の飲食店や、大型水槽を見ながらビールが飲めるレストランを建設する。
・熱帯魚に囲まれたおしゃれなバーを建設する。夜間営業できるようにし、水族館とは別入口を設ける。
・ハイシーズンにおける近隣での物販ブースの設置、営業を行う。
・既存の海水浴場について、地元の飲食店などから多く出店してもらうなどして魅力を高め、水族館と双
方向にお客が流れるようにする。
〔 市内を周遊させる工夫 〕
・水族館を中心とした直江津ガイドマップの作成。
・車利用のお客は、なかなかまち中へ来てくれないので、鉄道利用を促進するため、JRやえちごトキめ
き鉄道と連携し、水族館パックをつくる。電車で水族館へ行くと、割引料金で水族館に入れるなど。
・高田直江津間のシャトルバスを導入して、移動をスムーズにできるようにする。
・水族館から高田の観光スポットをまわれる、2・3時間程度の食事付きミニツアーを実施する。
・各区のイベントを増やす。
・三八の市にて、海産物や地元食材をもっと多く販売してほしい。
・一定回数入館した方への特典があれば良いと思う。
・佐渡汽船から三八市周辺までの地域活性化策を考案する。
・柿崎、吉川、大潟にそれぞれある、砂丘湖の特徴を紹介してほしい。
・全国的にも珍しい、中頸城郡の砂丘湖群を水族館とともにPRしていく。
・水族館に加え、市内の公園的な所を周遊するコースを、定期的に観光バスで回るということはできない
か。
・水族館を見た後に行く、おススメ見学コースをつくる必要がある。
・米山の登山と水族博物館の観光をセットにしたツアー企画を考案する。
・水族館に来たお客の流れを、地域全体の中で考えたらどうか。見て楽しむ→食べる→宿泊する、このル
ートづくりが大切である。
・観光客が水族館で完結することなく、飲食・お土産などにより市内全域へ経済波及させるために、宿泊
施設等とのパック商品の作成や、観光案内所を設置するなどして、滞在時間を延ばしてもらう策を実施
する。
・北陸新幹線の開業に合わせた観光ルートをつくり、定期観光バスの運行も考えられる。
・来館者が各区に足を運んでもらえるよう、館内に各区管内の特産品や観光施設、文化財等を紹介するコ
ーナーを設ける。
・清里区内にある施設、文化財等を含めた観光ルートを考え、旅行業者と連携する。
・清里区には「隕石」、
「坊ヶ池の水深」、「直径 6.5m の天体観測ドーム」と県下第1位が3つあるので、
これらと水族館を組み合わせたイベントや観光ルートを生み出す。
・水族館~隕石落下公園~星のふるさと館~山荘京ヶ岳を巡る観光ルートをつくり、ツアーを募集する。
・水族博物館・海を見てから、板倉の信越トレイルにて景観を楽しむなどの観光ルートをつくり、発信し
ていく。
- 63 -
・一つひとつの施設を線でつないで、周遊できるようなお薦めコースを設定する。そのコースと、水族博
物館の入館割引チケットがセットとなるようなツアーを設定する。他のイベントと重複しないように気
をつけ、季節や時期により、コース内容やツアー料金に変化をつける。
・水族館だけではなく、居多神社や国分寺、林泉寺や春日山神社などもまわってもらえるように誘導する。
〔 他の施設との連携策 〕
・連携企画により、直江津地域の観光スポット(エルマール、直江津学びの交流館、三八朝市、直江津港
など)への誘客を図る。
・館内にて、直江津地区の祭事やイベント等の紹介を行う。
・地元の民間企業や市民団体から水族館内でイベントを実施してもらう。
・商店街の中を通り、駅と水族館を結ぶプロムナード(遊歩道)をつくる。
・水族館提携の宿泊施設を設定し、宿泊プランをつくる。
・冬のスキー場への出張水族館(ペンギンなど)を行う。
・ふれあい昆虫館との連携を行う。
・星のふるさと館と連携し、
「学びツアー」のようなものを企画する。
・鵜の浜温泉旅館で発券している水族館の割引券を継続すべき。
・館内のレストランで、牧区の食材を使ってもらう。
・水族館に行った後に、どぶろくスイーツや岩の原ワイン等を味わい、深山荘に宿泊する。翌日は飯田川
から深山までの自然を巡る、こういったツアーを計画してはどうか。
・大潟区では、地引き網、干物づくり等、海をテーマにした体験メニューを実施しているので、水族館と
コラボ出来れば大潟区への誘客がより高まるのではないか。
・舟見公園周辺との連携。
・各宿泊施設には、水族館入館券付宿泊プランを設定してもらう。
・水族館と上越科学館の共通入館券をつくる。
・海洋フィッシングセンターと連携した水族館。
・団体の食事場所がないため、屋台会館を団体受け入れ施設として改築する。
・海岸との対比での山間部の施設の利用を行う。吉川の道の駅や、スカイトピア遊ランドでの体験など、
山あり海ありの上越の自然を生かした観光を強調してほしい。
・入場券と一緒にうみてらす名立の割引券を渡せば、帰りに寄ってもらえると思う。
・うみてらす名立のプールシーズンが終わったら、水族館監修のもと、外のプールで釣り堀や磯遊びがで
きるようにする。
・クーポン券の発行などで足を伸ばしてもらう。
・水族館に来た人を、吉川区内の池で釣り体験させる。例えば、水族館にブラックバスを展示しておいて、
バス釣りイベントを定期的に行う。
・海と空、海と雪をからめてイベントを行う。
・各区の湖沼、川などで、生物の観察・捕獲などのフィールドワークをしてもらい、その後、観光施設で
散策・休憩・食事をしてもらう。
・三和中学校裏の谷地池に生息するオニバスや、神田地区や島倉地区などの景観を保全する取り組みなど
を紹介する。
・夏場は海の家と提携し、割引券などを発行する。
・海水浴場や温泉・ホテルなどと連携し、クーポンの発行や割引を行う。
・浜茶屋や宿泊施設の割引など、来館者への特典をつくる。
・佐渡汽船と連携した集客の仕組みづくりを行う。
・スタンプラリーや出張店舗などといったように、現在の商業インフラを生かす案をつくる。
・夏のシーズンに、海の家、水族館、飲食店それぞれでお互いの割引クーポンを発券して相乗効果を狙う。
(例えば、入館割引券、海の家割引券、食事クーポンなど)
・入館すれば宿泊や食事の割引が受けられるような取組をして、市内に長く滞在してもらうことが必要で
ある。
〔 交通対策 〕
・観光地を巡る循環バスがあると便利だと思う。
(例えば、佐渡汽船→水族博物館→春日山城→金谷山→
高田公園→商店街等)
・北陸新幹線新駅や在来線の各駅から市内観光スポットをまわり、最後に水族館へ行くようなツアーバス、
ジャンボタクシーがあれば良いと思う。
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・水族館を楽しんだ後に、松林のキャンプやアスレチックへと回遊してもらう観光コースを設定し、連絡
バスを運行する。
・子供・高齢者向け無料送迎バスを運行する。
・清里区と水族館をダイレクトに行き来できるバスやタクシーを整備する。
・巡回バスを出す。予約制にし、区内各所をまわるルートを選定する。
・季節限定でも良いので、板倉⇔水族博物館のシャトルバスを運行する。
・吉川区と上越市の中心部を結ぶ主要道路を整備する。
・区でのイベント開催に伴い、水族館からのバスの運行をお願いしたい。
・上越妙高駅からの無料シャトルバスを運行する。
・上記以外の駅からのシャトルバスを運行する。
・駅と水族館だけを結ぶシャトルバスだけでなく、上越の魅力ある他の地域をまわるバスもあると良いと
思う。
・新幹線から在来線に乗り継ぎ、直江津駅周辺をまわるワンコインバスを運行する。
・水族館をもっとまち中(駅前)へ移転し、まち中を歩いてもらえるようにする。駐車場が問題となるが、
駅周辺の空き地を利用する。
・新幹線駅からの誘導を考える。
・直江津駅からシャトルバスを運行するなど、交通機関と連携する。
〔 展 示 〕
・キューピットバレイでの出張水族館をさらに充実させる。ペンギン以外の生き物も連れてきたり、ペン
ギンに触れて、餌をあげられたりできると面白い。
・群れる魚やジンベイザメ、深海魚の展示、魚と触れ合えるゾーン、イルカショーの通年開催。
・湖沼の水生動植物をアピールしてほしい。
・川に関する学習を行っている学校に、水族館をもっと活用してもらうようアプローチする。
・水族館は、
「海の生き物」展示というイメージが強いので、湖沼、川の生き物も展示してほしい。
・保倉川、高谷川等、関川水系に棲む魚を展示し、川や沢の生き物(グズ、ハヤ、コイ、モクズガニ、ホ
タル、トンボなど)にも関心をもってもらう。
・東頸地域の川魚を展示する。
・淡水魚館をつくり、山間部の小川など、市内の川や池、沼、田んぼなどに棲む生物を展示する。
・大島区に生息する魚を展示する。
・三和区ばかりでなく、13 区の沼・池・川やそこに生息する動植物の紹介や、景観を守ろうとしている地
域の取り組みなどを紹介する。
・3D映像を活用した、水族館らしい映像を鑑賞できるようにする。
・水槽の演出について、季節毎や昼と夜で変えたり、光と音(音楽)を併用するなど、飽きのこないよう
にする。
・巨大プールを増設する。
〔 ターゲット 〕
・夏休み期間に子供を対象とした「お魚学習キャンプ」を開催し、市内外から誘客する。
・保育園児や福祉センター等を利用する高齢者を優待する。
・水族館ナイトツアーなど、小学生向けのイベントをもっと積極的に多くの学校や子供会へアピールする
べき。
・全国の動物園と水族館の年間入場者数を調べたところ、ほぼ同じであり、約3千万人。大人と子供の比
率は、動物園がおよそ半々であるのに対し、水族館は大人が7、子供が3であり、大人の利用者の方が
多い。この数字は人口の比率に近いことから、水族館は全ての年齢層に利用されていると考えられる。
水族館のターゲットは、大人とすべきではないか。
・海に隣接させ、水族館と海水浴場を融合できれば、さらに集客力が増すものと考える。
・隣接地域、県外からの修学旅行を誘致する。
〔 情報発信 〕
・館内に各区専用ブースを設けて、魅力紹介を行う。
・中郷区にしかない美味しい食材を使った商品を開発する。
・各区の催し物紹介を館内で行ってもらう。パンフレットやポスターなど紙媒体ではなく、電光掲示板な
どを用い、多くの人に見てもらえるよう工夫する。
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・柿崎区総合事務所敷地内や柿崎インターを出てすぐの所に、水族館のモニュメントを設置して宣伝して
ほしい。
・柿崎区の紹介パネルを館内に置く。
・各区の自然や宿泊施設、イベント等を紹介するパンフレットやプロモーションビデオを制作し、水族博
物館はもちろん、近隣の商業施設でPRする。
・スーパーなど大勢の人が訪れる場所に、水族館のポスターがあれば良いと思う。
・市内全地域の魅力がまとまったパンフレットがあれば、どこか一つにでも足を伸ばしてもらえると思う。
・牧区内水面利活用研究会、よもぎの会、どぶろく関係、そば(木草庵)などをもっとPRしていく。
・上越の名物を取り入れたゆるキャラをつくる。
・吉川区の観光マップなどを館内に置いてもらう。
・水族博物館の紹介を、様々な形でしてほしい。
・三和区に魅力ある観光スポットを整備し、
「水族館の近隣スポットマップ」を作成して、紹介してもら
う。
・イベント等を多くして、チラシでアピールする。
・水族館内に上越のPRブースを設け、観光拠点だけではなく中小企業(商店を含む)等の情報も発信す
る。上越市に本社がある企業は無料で使える・掲示できる・パンフレットを置くことができるなど、税
金 を支払っているメリットを享受してもらうような施策をとる。
・2015 年度の北陸新幹線開業のPRと一緒に行い、県外からの集客増を見込む。
・デートスポットとすることで、地域イメージを向上させる。
〔 入館料割引 〕
・商店街での水族館のチケット販売や、買い物客への入館料割引を実施する。
・商店街での買い物で、入館割引券のプレゼントを行う。
・市内在住の小学生以下と 70 歳以上の入館料を無料にする。
・車椅子や高齢者、幼稚園児への入館料割引。
・商店街のクーポン付パンフレットを作成する。
・柿崎の施設を利用した人たちへ、水族館の入館割引券等を発行する。
・13 区の住民には、入館割引をしたらどうか。
・区民感謝日等設定し、小学生の入館割引を行うなど、区民が積極的に来館したくなるようなことを考え
てもらいたい。
・地元クーポン券を発行する。
・赤倉、鵜の浜などの温泉街や市内周辺の宿泊施設と提携し、宿泊者には入場料の割引券を配布するなど
してみてはどうか。
・本町・直江津商店街の店舗や物産センターなどで使える割引券を来館者へ配る。
・入場券と他の施設とコラボした割引券などを発行する。
〔 その他 〕
・鵜の浜温泉、県立大潟水と森公園、大潟キャンプ場の内容を充実させる。
・吉川区の尾神岳の整備(常時草刈りを行うなど)をしっかり行い、水族館からの誘客を図りたい。
・水族館で片貝縄文資料館など、中郷区の観光スポットの案内をしてもらいたい。
・建設場所を脇野田の新幹線新駅付近にできないか。
・館内に、二本木駅の「スイッチバック」を紹介するコーナーや、雪深い地域で活躍するロータリー、ラ
ッセル等の展示を行う。
・温泉「ひばり荘」を建て替えて、水族館のお客を誘導する。
・館内の土産物店に、牧区の特産品(どぶろくスィーツや大根ジャムなど)を置いてもらえると、他県の
人に牧区の魅力を知ってもらえると思う。
・食べる、遊ぶ の充実をもっと図ってほしい。
・期間限定イベントをつくる。
・水族館の集客力を中郷区に生かすのは無理だと思う。
・建設場所は、柿崎区からの交通の利便性の高さや直江津地区とのつながりがあることを考慮し、現施設
周辺を望む。佐渡市から一番近い水族館をPRする上でも良い。
・人口減少や高齢化が進む上越市の将来を考え、新施設はあまり大きくしすぎず、現施設程度の規模が妥
当であると思う。
・地域の皆さんの希望にかなう施設をつくることが、今後の水族館運営に大きく影響すると思う。
- 66 -
・近隣漁港で採れた魚介類を販売する寺泊やアメ横のような店を誘致する。
・牧区内水面利活用研究会の活動内容の周知と、牧区へのアクセス案内を行う。
・三和区でしか体験できないものがあると良いと思う。
・子供会や学校単位で水族館に行く。
・料理や工作などの、水族館での体験イベントで使う材料を供給する。
・いかに上越市でお金を落としてもらえるかがポイントだと思う。施設連携よりも企業・商店などとの連
携が重要だと考える。その結果、雇用を生み、賃金がアップされることで地産地消が進み、税収がアッ
プすることで市が豊かになり、市民サービスの向上が図られ、市民の幸せ度がアップし、他地域からの
流入が増える等の良い循環が生まれる。また、良い循環が市民の意識変革につながり、義の都として環
境先進地として、市民が誇りを持ち、郷土を愛する心が今まで以上になり、地域間競争の中でも生き残
っていけるのではないか。
・新潟市でもしているように、市民向けの入場料半額券を、広報紙等を用い配布する。
・水族館の前売り券等を、上越地域に本社がある中小企業(商店を含む)が販売する。
・駅前でお土産を買いながら、宿泊をしてもらうような魅力が必要ではないか。
・一日では、時間が足りない位の遊べる施設にしないと効果がない気がする。
・夏以外の季節は来客数が減少するため、
「水族館結婚式場」を運営する。
・体験的なものを含め、もう少し都会や海外などで流行っている水族館の仕組みを取り入れるべき。
・水族館合コンなど、水族館周辺でイベント的なものをたくさんやる。
・海との関連性を強める。(例えば、ロケーション、立地、海と水族館へのアプローチなど)
・水族博物館単体としてではなく、上越市の様々な魅力の内のひとつとして機能させることが必要と考え
る。
「上越の海」という観点から、上越の風土・文化・歴史などにどんな影響を及ぼしてきたかという
切り口で、他の施設と連携や協力をすることで人の流れが生まれ、地域振興にもつながっていくものと
考える。
設問:水族館を利用、連携した学習・PTA 活動として、どのようなことが考えられますか。
・今まで通りナイトツアーや写生大会、体験飼育等は、継続してほしい。
・レッドデータブックの生き物を展示し、保護を呼び掛ける。
・地元の子供たちが上越水族館について勉強し、来館者へ説明できるようにする。ガイドには検定制度を
設ける。
・海の雄大さや生命の仕組みが実感でき、親子で楽しめる学習コーナーを設ける。
・市内の児童、生徒に新水族館にどんなことを望むか、またはこんなことをしてみたいなどのアンケート
をとってみたらどうか。子供の目線で考えてみることも良いと思いう。また、長野県民に聞いてみるの
も良いと思う。地元の人間とは違った、意外な意見が得られるかもしれない。
・写生大会、水生生物の観察、小学校における水の学習(小学4年生)
。
・キャリア教育、生き物愛護活動の学習を行う。
設問:その他、ご意見を自由にお書きください。
〔 新施設への期待 〕
・バーチャル潜水体験ができる施設をつくってほしい。
・現施設にあるシアタールームは利用者が少ないと感じるので、上映内容を変更してみてはどうか。
・小学生などが課外授業等で活用しやすく、地域住民のレジャーや憩いの場となるよう、素晴しい水族館
をつくってほしい。
・日本には数え切れないほど多くの水族館があるが、ここへ来なければ見られないというような、個性の
ある水族館ができることを期待している。
・加茂水族館のクラゲのように、一つの生き物に特化した展示を行わないと、ライバルの多くの水族館に
埋もれてしまう。
・整備にお金がかかるのは当たり前だが、かけたお金をきちんと回収できるような魅力ある水族館づくり
でなければならない。
・どうせつくるなら、中途半端な施設でなく、しっかりお金をかけて、日本海側で一番の施設にしてほし
い。日本海ライン全体を整備対象として考えたい。
・これからも上越市民のために頑張ってほしい。
・今までの規模にとらわれず、大きな施設をつくってほしいと思う。
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・中途半端な改装では、余計にがっかりしてしまい、集客力が減る可能性があるので、限りはあると思う
が、予算を惜しまず大々的に行ってほしいと思う。
・現状においても地元の我々には通年楽しめるプレイスポットである。時々リニューアルを行ってもらえ
ると飽きないのでお願いしたい。
・先進事例の無い、初の試みが良いと思う。真似も良いが、所詮二番煎じである。失敗を恐れず、日本で
唯一というものを期待している。今の場所の立て直しから考えてほしい。
・小さい子どもと遊びに行く場所に困ったら、とにかくここに行けば楽しいという施設にしてほしい。
・何度行っても楽しめる、夢のある施設にしてほしい。
〔 付帯機能等の整備 〕
・施設周辺に緑花木をたくさん植樹し、公園整備を行うと、長時間利用することができると思う。
・館内だけでなく、外にも、子供が遊べる遊具などがもっと多くあれば良いと思う
・館内に色々な魚が食べられるレストランがあれば、もっとお客さんが入ると思う。
・リニューアルするのなら、現施設の2倍程度の施設規模、展示内容がほしい。
・館内にカフェを設置する。カフェ内では、大潟区のおみあげを購入できたり、大潟限定ラーメンを制作
し、名物として売り出す。
・大きい駐車場の完備。
・アウトレット販売店などの商業施設を誘致する。
・大回遊水槽近くの椅子に座って眺めていると心が安らぐので、もう少し音と光の演出があっても良いと
思う。
・年配の方が、小さい子(孫)を抱っこして館内を回るのは大変なので、色んな所に椅子を置いてほしい。
・現施設の外壁にある陶板は、市民一人ひとりがつくったものなので、廃棄することなく再利用してほし
い。
・屋上からの展望はとても良いので、景色を生かしたファミリー向けスペースなどをつくると良いと思う。
・館内に特産品ブースをつくり、毎日、吉川区の特産品などを販売する。
・長野県などの海のない地域へ再度アピールするため、寺泊のアメ横のように、水族館と海と食を堪能で
きるような商業施設の集積が必要なのではといつも思う。
・特大水槽の中にスイートルームをつくり、一日限定1組を宿泊させる。
・水族館で人を集めたければ、イルカ・シャチ・ペンギンなど人気の高い生き物のショーを頻繁に行い、
同時に珍しい生き物を展示する必要がある。それができないのなら、お魚カフェのような、水槽に囲ま
れた食堂に改造したら良いのではないか。
・施設自体が古いので、新鮮さを出してほしい。場所は直江津の現在の場所で構わないが、来てくれたお
客さんを飽きさせない施設をつくってほしい。
〔 連携策 〕
・かつてNHK大河ドラマと連携して屋台会館でイベントを行った際、大勢のお客さんが来てくれた。こ
のように、水族館を他のイベントと連携させることは、有効だと思う。
・温浴施設、ホテル等の上越市一円の観光施設との連携をもっと強める。冬の閑散期限定(12 月~3月)
での実施でも良いので、その観光施設を利用すれば、水族館割引チケットがもらえるようにする。
・鵜の浜温泉に海の幸を求め、人魚館へも入浴、プールを楽しみに県外から多くのお客が訪れるが、よく
「水族館に寄って帰りたい」と、順路や所要時間について問われることがある(特に家族連れ)
。公共
施 設として、また観光施設としてお互い連携をとりながら、情報を共有することが必要と考える。
・時々やっているイベントも、もっと市民へ周知してほしいと思う。
・富山の小矢部に開店の決まったアウトレットモールを起点に、近県を巡れるようにしてはどうか。
・ツアーが必ず組まれるので、その中に食い込ませられるような、水族館及び、地域をつくる必要がある。
スキーや花見といった、シーズン限定ではなく、通年で外貨を獲得できる仕組みづくりをして行く必要
があるのではないか。
・市外県外からの集客を第一に考えたときに、水族館だけで帰ってしまうのではなく、上越のあらゆる施
設やお店に立ち寄ってもらうための仕掛けづくりが重要である。
〔 イベント・PR等 〕
・上越妙高駅から水族館までのアクセスパンフレットを駅の案内所に置く。
・小中学生を対象に、夏休みの自由研究ができるコーナーがあると良い。
・バックヤードツアーがあると良い。
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・年間パスポートの発行。
・インターネットを活用し、動画で施設紹介が見られるようにする。
・長野、群馬など海のない県の学校へ水族館をPRすべき。
・新幹線利用者に上越妙高駅で降りてもらうには、
「学術」
「芸術」
「スポーツ」
「演劇」などをテーマとし
た大きなイベントや発表会を、定期的に実施するなどの戦略が、必要である。
・宿泊や海水浴だけで帰ってもらうのではなく、大潟区の色々な観光スポットを見てもらえるよう、スタ
ンプラリーを実施してはどうか。
・人寄せのメインキャラクターをつくる。
・夏季シーズンだけでなく、四季折々のイベントを実施していく。
・駅から水族館までのシャトルバス(魚をイメージしたバス)を運行する。また、通常のバスにも、ラッ
ピング広告のようなもので、水族館をアピールする。
・長野、群馬等、海のない近県の子供と、上越の子供同士の水族館での交流で、集客を高める。
・イルカショーみたいなイベントがたくさんあると良いと思う。
・上越は PR 下手な印象が強いので、県外への PR を大々的に行ってほしい。
・駅などに、上越市いち押しの水族館があることが一目で分かる広告を設置する。
・小・中・高校が周辺にあるので、学生を巻き込み、大人も巻き込んで、水族館から上越市全体をPRで
きたら良いと思う。
・かなり個人的な偏見だと思うが、水族館を盛り上げていく意識が職員全体に見られず、一部の方だけが
頑張っていっているように感じる。それぞれの役割はきちんとこなしているとは思うが、サービス精神
というか、盛り上げよう感をもっと発信してもらえれば、私たちもできる限り協力したいと思う。
〔 整備検討の進め方 〕
・水族博物館の整備について、地域協議会だけでなく、市民からも意見を聞くことの大切さを、先回の意
見交換会で大いに感じた。今後も市民の声を聞く場を沢山つくってほしい。
・現水族館の見学会を行い、来館者からの視点に立って、設備、展示などについて意見交換すべきでない
か。
・財政が厳しいと常に言われる中において、現有観光施設が多数あり、おしなべて建設年数が 10~20 年
以上経過し、観光施設として魅力が薄れているものもあるため、スクラップする施設と、
(集客の期待
できる)残すべき施設をしっかりと判断することが大切である。そして、残すべき施設の魅力度アップ
を図るためのロードマップを水族館建設と併せて行政として示すべきである。
・水族館の整備は、長野県と共同で進めるのが基本だと思う。
・入館の多い層からの意見を大いに取り入れてほしい。
・どんな人が、どのようにして上越水族館に来たのか、また、なぜ上越水族館を選んだのか、具体的に調
査する必要がある。少子高齢化がどんどん進み、来館者は特別なことがない限り増えることはないと思
うので、リピート対策はしっかり行うべきである。維持管理には多額の費用がかかるため、市で運営す
ること自体が大変だと考える。
・県外のお客様の意見を聞く機会を設定するのも良いと思う。
〔 交通対策 〕
・無料の駐車場を広く設け、入館料も安くしてほしい。
・駐車場の利便性を考えてもらいたい。
・水族館が海の近くにある必要があるのか。もっと交通の便を考えて、駅前でも良いのではないか。
〔 その他 〕
・直江津港と連携し、釣り客をまち中へ誘導する。
・市民が季節ごとに1度は訪れてみたいと思わせる展示・催事企画を立案し、集客強化に努めてほしい。
そのためにも、民間企業の経験・運営ノウハウを積極的に活用すべきである。新水族博物館が完成する
より前から、施設の運営管理を民間委託してはどうか。
・現水族館は展示の順路がわかりにくく、施設内が暗く、閉塞感ある通路であり、あまり長居したくない
と感じる。もう少し歩きやすく、気分良くまわれる通路にしてほしい。
・展示生物についてより理解してもらえるよう、アテンダンドガイド(常設案内人)の充実が必要である。
・ペンギンの飼育数が日本一なのを生かし、ペンギンメインの水族館をつくる。
・評判の良い、または最近リニューアルした動物園や水族館を視察し、それらの良い所を参考にしてはど
うか。
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・佐渡と高田城の歴史的な関係をクイズ形式などでわかりやすく紹介するべき。関連あるネーミングの商
品を販売するなど、佐渡と上越をセットで発信していくべき。
・水族館は、駅から歩いていける距離に建設してほしい。
・水族館の建設により、市内の若い人材の雇用を創出してほしい。
・今日の色々な水族館をみると、建設にお金をかけすぎている割には、内容が乏しく感じる。
・水族館を含め、公共施設はどこも月曜日が休館なので、なかなか利用できない。利用できる環境づくり
を。
・八景島シーパラダイスや葛西臨海水族園など、関東の大規模な水族館を知っている首都圏のお客さんを
満足させるためには、ハードで攻めるのではなく、ソフト(イベントやスタッフのおもてなし等)で勝
負すべき。
・山形県の加茂水族館で実施した、住民参加型公募債(クラゲドリーム債)を導入してはどうか。我がま
ちの水族館として市民に愛着が湧き、もっと身近な施設となるのではないか。
・新水族博物館のこれまでの検討経過は、すばらしいと思う。
・検討委員の皆さんには、上越地域に馴染む、すばらしい施設をつくることのできる計画の作成を期待し
ている。
・海の上または、海が近くに見える場所に建設してほしい。
・現在の上越市の財政基盤では、大きな箱物をつくるのは無理だと思う。まずは、財源確保をきちんと考
えた上で、住みよいまちづくりから行ってほしい。
・新水族館ができたとしても、柿崎にはメリットがほとんどない。柿崎発展のためには何かしなければと
は思うが、何をしたら良いか解らない。
・新潟県に水族館は、マリンピア日本海1つだけで良いと思う。上越水族館に費やすお金を、マリンピア
へ集中させ、日本一の水族館を目指すべきである。
・アンケート調査の場合は、FAX回答や指定先への持参でなく、返信用封筒を送付すべき。
・水族館は、見るだけでなく、体験できる設備が是非とも必要だと考える。
・大人、特に年寄りが行きたいと思う場所になれば良いと思う。
・大人向けの何か設備があっても良いと思う。
・集客による波及効果は期待できないと思う。
・中山間部は年々、人口減少と高齢化が進んでいる。安心して暮らせるように、もっと心の行き届いた行
政サービスが必要かと思う。対策を考えてほしい。
・水族館で結婚式ができる、デートスポットになるなど、若者の利用を促すような施設にしてほしい。
・災害に強い建物にしてほしい。
・海水浴シーズンに夜の営業を行えば、多くの人が来るのではないか。
・地理的に清里区は不利である。
・地域活性に向けて、官民一体となり力を入れられるよう人材を配置する。
・水族館は現在の施設周辺で良いと思う。海のそばに立地していた方が、集客が望めるのではないか。
・水族博物館としての機能を追求し、多機能とか、他の施設との連携などはあまり考える必要なないと思
う。
・大型バスで来ても、団体客用の広い昼食場所がないのが不便である。
・2歳の孫と年間パスポート(2,500 円)を購入し、利用させてもらっている。年間パスポートはパウチ
包装してほしい。
・イルカショーの演出時間が短い。
・ペンギンがたくさんいるのを見るのが、子供は大好きである。雨天でも近くで見られたら良いと思う。
・子供向けのプレイルームなど老朽化が目立つので、思い切った改修が必要だと思う。
・今の水族館のホームページは良くできており、色々な活動をしているのが伺えて良い。
・市外から親戚が来たときにみんなで行けるよう、
「市民連れ割引」
(上越市民のいるグループは全員割引
される)のようなものがあると良い。
・水族館をプロデュースする際には、ターゲティングを定めた上でコンセプトコピーをつくる必要がある。
コンセプトコピーとは、その水族館の展示が主張する思想であり、利用者に提供するものである。どの
水族館にもある、いわゆる展示テーマは、展示の切り口のことであり、同じものがないようにすること。
新たな水族館の主張や目標がはっきりしていなければ、展示(水槽)づくりに一貫性をもたせられない。
いくつも分かれた飼育部門や担当者のそれぞれの感性を自由に発揮させていたら、水族館はまとまりの
ないものになってしまう。それでは一つの作品や商品にならない。プロデューサーがその水族館の思想
を決め、守ることによって、人格のある水族館が生まれる。そして、広報・パブリシティーには、水族
館のキャラクターを明確にすることが強力な武器になる。タレント性を発揮できるキャラクター、世間
- 70 -
の興味をひくことができる特徴を持つキャラクター、キャッチコピー。癒し・潤い・自然・気候・風土
等をテーマとしたコンセプトと、その地域性・独自性に合う、大衆を惹きつけるキーワードの必要性を
大切にする。このコンセプトから外れずにイベントや新たな展示を行えば、パブリシティーや利用者の
関心を得られるのではないか。水族館の思想が集客の鍵である。
・従来の建物だとあまり人は入ってこないと思ので、現代的・近代的な建物をつくってほしい。挑戦的な
奇抜なデザインでも良いのではないか。
・
「マゼランペンギンの飼育数日本一」だけでなく、インパクトのあるセールスポイントや他の地域の水
族館にはない、真似できないストロングポイントをつくり出して、内外にアピールしていく必要がある。
・ベビーカーでまわれる施設にしてほしい。
・広く、明るく、開放感のある施設になるとうれしい。
・日本海が目の前にある水族館ということで、海、夕日をコンセプトにあっと驚くインパクトがあり、話
題性豊かな水族館を期待する。
・マリンピア日本海がリニューアルオープンした際に、佐渡市民向けの乗船券(新潟往復)と入館券をセ
ットにしたものを販売していた。直江津港も新造船が就航するはずなので、是非ともお願いしたい。
- 71 -
資料№9
直江津区地域協議会「新水族博物館基本計画(案)見直しに対する意見等の提出について」
- 72 -
【展示や設備について】
・
(案)の 13 ページにある展示空間、体験イベント、食、学びは欠かせないものと考えます。
・上越の河川に生息する生物を中心にして、且つ近隣の水族館と提携して珍しい生物を借用、交換展示す
るなどしていただきたい。
・
(案)にある、公園や談話スペース、外から一部が見える展示水槽は必要です。
・絵や写真展など、春・夏・秋・冬展示会を行い、子供が学習する水族館にしていただきたい。
・海の無い長野県・群馬県の小学校低学年生徒を対象に、修学旅行・遠足を兼ねて来館して頂き、生きた
魚類の生態やイルカショーを見て勉強に役立てていただく。
・新水族博物館周辺で魚のさばき方体験などができるようにしてはどうか。
・障害者、高齢者、幼児等に十分配慮していただきたい。
(施設内の通路も)
・雨、雪、夏の日照りを防ぐため、駐車場から施設入口までアーケードの設置をしてはどうか。
・新水族館の建物及び設備は日本海からの塩害を防ぐため最新の技術で施工してはどうか。
・水族館を観光の目玉に位置づけ、通年通して営業していただきたい。
・日本海の魚、海草など地域の食材を使った食事ができるようにしていただきたい。
・駐車場の確保・大型バスを含め十分な確保が必要である。
・季節限定のイベント、通年を通してのイベントの開催を計画してはどうか。
【基本コンセプトについて】
・
「上越市から日本海、さらに世界の海へ」この展示思想を直江津の海岸からすすめていただきたい。
・はやく「ターゲット」はどこかを決めて、対象者・対象エリア等夢のある展示をする事を発表し、市民に
示す事で機運が高まるのではないか。
(夕日の日本海、ペンギンと触れあい、アザラシの餌づけなど)明確
・施設のポイントを何処にするか。
にしていただきたい。
・水族館の数は日本が一番多い、そのためにも特徴ある水族館にしていただきたい。
・色々な施設のイメージ、計画は示されているが 12 月-3 月の冬期間は何をメインにして集客するのか。
・博物館(仮称)ということであれば、「学び」の場としての側面を強調していただきたい。
・新水族博物館は上越市の観光の拠点として位置づけていただきたい。
・誰が読んでも考え方が理解できるよう、内容を詳しく説明した基本計画としていただきたい。
・作るのであれば、思い切った計画で作っていただきたい。
・観光の要素である、見る(学ぶ)、買う、食べる、体験する(参加する)
、という要素をすべて取り入れ
て、お客様の満足度を高める施設とし、上越地域の観光の情報を一元的に発信する機能、要素を付加し
て「観光情報発信基地の役割」を持たせていただきたい。
【経営・運営について】
・用地確保には莫大な費用が必要になると思いますが、会員券の発行や賛同する企業や市民からの募金な
ども考慮に入れてはどうか。
・付帯施設の収益を加えて施設全体として 20 年後も単年度黒字となる施設設計をしていただきたい。
(20
年累計で黒字であれば良いということでは、いずれお荷物な施設になってしまいます。
)
【建設場所・交通安全の確保について】
・建設地には、景観を考えると現自動車教習場敷地が考えられる。
・基本的な建設場所、配置については、A'案がほぼ妥当と考えるが、予定地の全面左右に位置する海岸
通りの土地、家屋については、困難であると思うが、新水族博物館“百年の計”のため、買収の交渉と、
その利用を基本計画に加えるべきである。
・建設場所については直江津地区の活性化のためと、日本海という自然環境に恵まれた場所では現在ある
所がよいと思うが、海岸側の民有地にあまりイメージが良くないので 7/25 第 3 回検討委員会の「C'案」
としていただきたい。
・施設立地場所・・・C'案(高台で海が一望でき、建物等もなく駐車場確保にも条件が整っている。
・外の無料施設・夕日を見る施設・海を背景にする施設、どれを取っても高台であり、あの広さを生かし
た形にするべきと考えます。
・野球場のところも、水族館施設と続く水の公園にすると良いのではないか。
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・水族館の建物及び施設は自動車教習場敷地全体を使った大きさで展開していただきたい。
(マリンピア
より大きい規模で展開してください。)
・基本理念として「全国に誇れる水族館」を目指すとしている。基本コンセプトでは「日本海・上越の海
を生かす」
「上地域のシンボル・拠点」と位置づけている。また、テーマでは「五感で楽しむ日本海」
としている。以上のことを勘案すれば、水族館の施設そのものだけでなく周辺の景観や環境整備も含め
て検討すべきである。
・現水族館の海側には都市計画道路「国府東雲環状線」が通
っている。この道路を、新水族館建設による都市計画道路
の路線変更として、現在、海側にある店舗・住宅・倉庫・
資材置き場に移設することで水族館の施設用地や駐車場
の拡大が図られる。また、海側に建造物がなくなることで、
格段に景観がよくなり水族館そのものがグレードアップ
され、日本海との一体感が生まれてくる。このような考え
から右の配置図を提案いたします。
・水族館へのアクセス道路は交通渋滞や環境・美観の観点か
らも整備を検討すべきと考えます。
・交通アクセスで、ゴールデンウィークや夏休みでは、イト
ーヨーカドー付近まで交通渋滞になるため、信号の時間の間隔を調整してほしい。
・近くにバス停を設置してはどうか。
・水族館と五智の名所旧跡を無理なく周遊出来る道(コース)をつくること。一番は海岸道路の整備が不
可欠と思います。
【アンケート結果について】
・来場者アンケート結果には多岐にわたり意見・要望が網羅されています。これらの総てについて、実現
することは不可能と思われますが、将来可能なものは是非取り上げていただきたい。
【連携策について】
・屋台会館や旧社会教育館、旧図書館の跡地利用も含めて「デザイン」の中で、水族館と連動できるよう
考えていただきたい。
・直江津地区・中心市街地の商店街との連携をもった水族館周辺の集客施設の企画、子供が楽しめる遊園
地的な物が必要ではないか。
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