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平成28年度海水浴場水質調査結果(遊泳前)について
平成28年6月24日(金) 担 当 課:地域環境課 内線番号:2356 直通番号:095−895−2356 担 当 者:環境監視班 荒木、吉川 平成28年度海水浴場水質調査結果(遊泳前)について 県、長崎市並びに佐世保市は平成28年5月中旬から下旬にかけて、県内の主要な20海水 浴場を対象に開設前の水質調査を実施しましたので、その結果をお知らせします。 また、主要な20海水浴場以外に県内市町が実施した海水浴場(7海水浴場)の水質調査結 果についても併せてお知らせします。 1.調査対象海水浴場 県内の主要な20海水浴場 [内訳]長崎県(長崎市及び佐世保市以外):14海水浴場 長崎市 : 4海水浴場 佐世保市 : 2海水浴場 【参考】調査対象海水浴場 海水浴場としての届出がなされ、年間利用者数概ね 5 千人以上を目安とした県内 主要な海水浴場数。 2.調査項目(評価項目) ①ふん便性大腸菌群数、②油膜の有無、③化学的酸素要求量(COD)、④透明度 3.調査時期 平成28年5月中旬∼5月下旬 4.調査結果(概要) (1)20の主要海水浴場について、上記4項目を調査しましたが、「不適」の海水浴場はあ りませんでした。【表1参照】 (2)20の主要海水浴場について、病原性大腸菌O−157についても調査しましたが、全 ての海水浴場で検出されませんでした。 (3)主要海水浴場以外に佐世保市及び五島市が水質調査を実施した7海水浴場については、 「不適」の海水浴場はありませんでした。【表4参照】 -1- 表1 平成28年度主要海水浴場水質測定結果(遊泳前) 市町名 海水浴場名 No 海域 1 西彼 コスタ・デル・ソル 西彼 タカシマ 快水浴 場百選 (県:14海水浴場、長崎市:4海水浴場、佐世保市:2海水浴場) 平成28年度 遊泳前(5月) 平成27年度 遊泳前(5月) ふん便性 COD 透明度 油 判 ふん便性 COD 透明度 油 判 大腸菌群数 (mg/L) (m) 膜 定 大腸菌群数 (mg/L) (m) 膜 定 (個/100mL) (個/100mL) (注1) <2 1.7 >1 無 AA <2 1.7 >1 無 AA <2 1.3 >1 無 AA <2 1.3 >1 無 AA <2 1.4 >1 無 AA <2 1.4 >1 無 AA <2 1.4 >1 無 AA <2 1.2 >1 無 AA ◎ <2 1.0 >1 無 AA <2 1.6 >1 無 AA ◎ <2 0.9 >1 無 AA <2 1.3 >1 無 AA 2.6 >1 無 B 4 1.9 >1 無 A <2 0.9 >1 無 AA <2 1.1 >1 無 AA <2 0.9 >1 無 AA <2 1.1 >1 無 AA <2 0.8 >1 無 AA <2 1.0 >1 無 AA 4 1.6 >1 無 A 3 1.2 >1 無 A ◎ <2 1.4 >1 無 AA <2 1.4 >1 無 AA ◎ <2 0.9 >1 無 AA <2 1.3 >1 無 AA ◎ <2 0.9 >1 無 AA <2 0.9 >1 無 AA <2 0.9 >1 無 AA <2 1.5 >1 無 AA <2 0.7 >1 無 AA <2 1.2 >1 無 AA オオハマ <2 0.7 >1 無 AA <2 1.0 >1 無 AA 壱岐 ニシキ ハマ <2 0.7 >1 無 AA <2 1.1 >1 無 AA 19 壱岐 タツ <2 1.1 >1 無 AA 2 1.4 >1 無 A 20 対馬 <2 1.0 >1 無 AA 2 1.2 >1 無 A 2 高島 長崎市 3 西彼 タカハマ 4 橘湾 カワハラ 北松 シラハマ 5 高浜 川原 白浜 佐世保市 6 大浜 7 大村湾 北松 9 北松 10 オオハマ 五島 8 橘湾 オオサキ 川棚町 平戸市 ハマ 根獅子の浜 センリ ハマ 諫早市 ユイ ハマ 結の浜マリンパーク マエ ハマ 12 橘湾 シラハマ 13 五島 ハマグリハマ 14 五島 南島原市 新上五島町 壱岐 18 蛤 浜 タカハマ 五島 17 前浜 白浜 五島市 壱岐 ◎ 千里ケ浜 橘湾 16 <2 大崎 ネ シ コ 11 15 ◎ 高浜 コウジュシ 香珠子 ツツ キ ハマ 筒城浜 壱岐市 ◎ 大浜 錦 浜 シマ 辰ノ島 対馬市 ◎ ミツシママチ 美津島町 (注2) (注1)ふん便性大腸菌群数の「<2」は不検出を示す。 (注2)大崎(№7)については採水日の前々日に降った雨の影響によりCOD値が高いと推測される。5月の別の日に採水した 大崎海水浴場近くの大村湾海域(中央(北))のCOD値は1.9mg/Lであり、そのデータを用いた場合、判定は「AA」となる。 (水浴場水質判定基準∼抜粋∼) 項目 区分 水質AA 適 水質A 水質B 可 水質C 不 適 ふん便性 大腸菌群数 不検出 (2個未満/100mL) 油膜の有無 油膜が認められ ない 油膜が認められ 100個/100mL以下 ない 常時は油膜が認 400個/100mL以下 められない 常時は油膜が認 1,000個/100mL以下 められない 1,000個/100mL 常時油膜が認め を越えるもの られる -2- COD 透明度 全透 2mg/L 以下 (湖沼は3mg/L以下) (1m以上) 全透 2mg/L 以下 (湖沼は3mg/L以下) (1m以上) 1m未満∼ 5mg/L 以下 50cm以上 1m未満∼ 8mg/L 以下 50cm以上 8mg/L 超 50cm未満 表2 主要海水浴場水質調査判定結果の経年変化(年間利用者数概ね 5 千人以上を目安 とした県内主要な海水浴場数) 年度 H28 H27 H26 H25 H24 H23 H22 H21 20 (80.0%) 4 (16.0%) 1 (4.0%) 23 (92.0%) 2 (8.0%) 20 (80.0%) 5 (20.0%) 17 (68.0%) 8 (32.0%) 17 (71%) 7 (29.0%) 22 (88.0%) 3 (12.0%) 0 0 0 0 0 水質の区分 水質AA 適 水質 A 水質 B 可 18 18 (90.0%) (78.0%) 1 5 (5.0%) (22.0%) 1 0 (5.0%) 水質 C 0 0 0 0 0 0 0 0 不 適 0 0 0 0 0 0 0 0 計 20 23 25 25 25 25 24 25 (注)調査対象主要海水浴場の増減は、海水浴場としての届出の有無により増減している。 平成 28 年度:「かきどまり白浜(長崎市)」、「雪の浦(西海市)」及び「尻久砂里海浜公園(西海市)」 を削除。 平成 27 年度:「宮摺(長崎市)」及び「脇岬(長崎市)」を削除。 平成 23 年度:「宮摺(長崎市)」を追加。 平成 22 年度:「千々石(雲仙市)」を削除。 表3 主要海水浴場の管理体制 (県:14海水浴場、長崎市:4海水浴場、佐世保市2海水浴場) No 市町名 海水浴場名 市町担当課 利用者数 海水浴場管理者 海開き日 H25 H26 H27 H28 1 コスタ・デル・ソル 水産農林整備課 ㈱KPG HOTEL&RESORT 24,000 18,000 22,000 7/16 2 タカ シマ 高島行政センター 高島振興協同組合 10,000 8,000 12,000 7/16 野母崎行政センター 野母崎ツーリズム振興会 30,000 6,000 5,000 7/16 三和行政センター 川原観光協会 6,000 6,000 5,000 7/1 市公園緑地課 佐世保市 14,000 8,000 10,000 7/9 6,000 2,000 5,000 7/9 川棚町観光協会 6,000 4,000 7,000 7月上旬∼中旬 根獅子区長 7,000 5,000 7,000 7月中旬 平戸千里ヶ浜温泉ホテル蘭風 5,000 3,000 4,000 7月中旬 市商工観光課 諫早市 38,000 19,000 30,000 7/16 市商工観光課 南島原市 15,000 14,000 15,000 7月中旬 8,000 7,000 7,000 7月中旬 新上五島町 14,000 12,000 12,000 7/16 五島市 18,000 13,000 18,000 7/16 五島自動車㈱ 8,000 6,000 7,000 7/16 21,000 16,000 24,000 6/14 7,000 3,000 7,000 6/14 9,000 5,000 6,000 6/14 9,000 4,000 8,000 6/1 9,000 6,000 7,000 7/1 高島 長崎市 3 タカ ハマ 4 カ ワハラ 5 シラ ハマ 高浜 川原 白浜 佐世保市 6 オオハマ 7 オオサキ 8 大浜 川棚町 ネ シ コ 平戸市 11 セン リ ハマ 諫早市 ユイ ハマ 結の浜マリンパーク マエ ハマ 南島原市 前浜 シラ ハマ 白浜 13 新上五島町 ハマグリ ハマ 蛤 浜 町観光商工課 タカ ハマ 五島市 高浜 15 コウジュシ 16 ツ ツキ ハマ 17 オオハマ 市管理課 香珠子 筒城浜 壱岐市 大浜 18 ニシキ ハマ 19 タツ 20 市観光課 千里ケ浜 12 14 ハマ 根獅子の浜 9 10 町地域政策課 大崎 市観光商工課 壱岐市 錦 浜 シマ 辰ノ島 対馬市 ミツ シママチ 美津島町 対馬市 市美津島地域活性化センター -3- 表4 県内市町が実施した主要海水浴場以外の海水浴場水質測定結果(遊泳前) No 市町 1 佐世保市 海水浴場名 平成28年度 開設前(5月) ふん便性 COD 透明度 油 大腸菌群数 (mg/L) (m) 膜 (個/100mL) ハマ 判 定 <2 1.1 >1 無 AA 46 2.2 >1 無 B トントマリ 58 1.1 >1 無 A ハマダ 4 1.1 >1 無 A コウラ 2 1.1 >1 無 A 140 3.2 >1 無 B <2 1.3 >1 舅ヶ島(奈留町) (注)ふん便性大腸菌群数については、<2(2 個未満)は不検出。 無 AA スゲ浜(宇久町) ムカタ 2 五島市 六方(平蔵町) 3 五島市 頓泊(玉之浦町) 4 五島市 浜田(岐宿町 ) 5 五島市 小浦(玉之浦町) 6 五島市 宮の浜(奈留町) 7 五島市 ミヤ ハマ シュウトガシマ -4- (別添資料) 用語の解説 ●ふん便性大腸菌群数 ふん便による汚染の指標となるものである。 一般の大腸菌群として検出される菌群の中には、 ふん便由来でない自然界に由来する菌群も多く含まれるため、よりふん便汚染を示すものとし て用いられている。 ●油膜 目視により油膜の有無を観察する。水中に油が流入すると、油は水より比重が軽いため、表 面に油の膜があらわれる。これにより、油の存在を確認する。 ●COD(化学的酸素要求量) 水の汚濁の状況を、水中の汚濁物質(主として有機物)を酸化剤で分解するときに消費され る酸素の量をもって表し、環境基準では海域及び湖沼の代表的有機汚濁の指標とされている。 数値が高いほど、汚濁が著しいことを示す。 ●透明度 白色円板(透明度板)を静かに水中に沈めて見えなくなる深さと、次にこれをゆっくり引き 上げていって見え始めた深さとを反復して確かめて平均し、メートル(m)で表示する。 ●病原性大腸菌 O-157 大腸菌は、ほとんどのものは無害であるが、このうちいくつかのものは、人に下痢などの消 化器症状や合併症を起こすことがあり、病原性大腸菌と呼ばれている。O-157 は、病原性大 腸菌の中の腸管出血性大腸菌の一種であり、毒素により出血性腸炎を起こすものである。 ●快水浴場百選 環境省は、人々が水に直接触れることができる個性ある水辺を積極的に評価し、これらの快 適な水浴場を広く普及することを目的とし、40 都道府県から推薦のあった 191 の水浴場に おいて、下記の基準に照らして、全国 100 カ所の水浴場を平成 18 年に「快水浴場百選」と して選定した。長崎県は、9 カ所の水浴場が選定されている。 《基準》①美しい水辺(水質、自然景観)②清らかな水辺(環境への配慮・取り組み) ③安らげる水辺(安全性)④優しい水辺(利便性)⑤豊かな水辺(人と水との関わり) 《長崎県》①高浜(長崎市)②白浜(佐世保市)③大浜(佐世保市)④根獅子の浜 ⑤白浜(南島原市)⑥蛤浜(新上五島町)⑦高浜(五島市)⑧筒城浜(壱岐市) ⑨辰ノ島(壱岐市) -5-