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ごごイチ 金曜日 小堀勝啓 「明日の医療・介護を考える」
ごごイチ 金曜日 小堀勝啓 「明日の医療・介護を考える」 【第36回】2011 年9月9日 放送分 テーマ「関節痛(リウマチを中心として)」 出演:羊蹄会医師 橋本貴子 小堀アナ 医療・介護・高齢者福祉の問題に先進的に取り組んでいらっしゃる、愛知県北名古屋市と岩倉市にあ ります医療法人羊蹄会の先生や職員の方に毎回お越し頂いています。 今回は、羊蹄会・医師の橋本貴子先生にお話しを伺います。 橋本先生 こんにちは。 小堀アナ 今日のテーマは「関節痛」ということですが、よく「関節が痛い」と悩んでいる方がいらっしゃいますね? 橋本先生 老化が原因でおこる変形性関節症や、五十肩などの変形性周囲炎などがあります。ほかには、体のあ ちこちの関節に炎症が起こり、腫れや痛みをおこす病気に「関節リウマチ」があります。 小堀アナ 「リウマチ」って聞いたことあります。 温泉行くと「効果効能」のところによく書いてありますね 「関節リウマチ」はどんな症状になるんですか? 橋本先生 進行すると、関節の変形や動かしにくくなる、曲げづらいなどの機能障害がおこることがあります。 また関節だけでなく、全身の内臓を病気に巻き込むこともあります。 小堀アナ それは大変ですね。やはりお年寄りに多いんですよね? 橋本先生 いいえ、発症年齢は 30 歳から 50 歳と比較的若い方に集中しています。 ただ、初期では症状がわかりにくいため、関節痛がひどくなってから病院を受診される方が多いのが 現状です。 特に女性に多く、現在、日本では 70 万人~100 万人の患者さんがいると報告されています。 小堀アナ そんなに患者さんがいるんですか。 そもそも原因は何ですか? 橋本先生 詳しいことはわっていませんが、免疫系の異常、つまり遺伝子異常や感染したウイルスや細菌の影響 なども関係していると考えられています。 小堀アナ 治療法はあるのですか? 橋本先生 治療する上で重要なのは、炎症によって引き起こされた骨の破壊を食い止め、進行させないようにす ることです。 そのため、抗リウマチ薬の内服や痛みに強い方には、消炎鎮痛剤も使用します。 現在では骨の破壊の進行を遅らせる薬が開発されており、羊蹄会においても、適応と思われる患者さ んに対して、積極的に導入をおこなっています。 小堀アナ 予防法はあるのですか? 橋本先生 先ほどお話ししましたように、リウマチの原因はまだわかっていません。 ですから早期に発見し治療を開始することが最善の手段です。 そのためにも、朝起きた時に関節のこわばりがあったり、関節に腫れや痛みがある時には、医療機関 に受診されることが大切です。 血液検査、尿検査、レントゲンや MRI などの画像検査などを早めに行って、早期診断、早期治療をし なくてはいけません。 これらの検査は羊蹄会でも行うことができます。 小堀アナ やはり早期診断、早期治療ということですね・・・。 次回は、 「高齢者向けの住宅」について羊蹄会の 山田 靖(やまだ やすし)さんにお話しを伺います。 橋本先生、今日は有難う御座いました。 橋本先生 ありがとうございました。