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3年生 気持ちの変化を読みとり、伝え合おう 「モチモチの木」
第3学年 国語科学習指導案 授業者 1. 日 時 平成 24 年1月 18 日(水)第5校時(13:40∼14:25) 2. 場 所 3年2組教室 3. 単元名 登場人物の性格や気持ちの変化を読み取ろう「モチモチの木」 菊地 忍 4.単元目標と評価規準 ◎場面ごとの登場人物の行動や会話から、人物の気持ちや性格をとらえて読むことができる。 言語についての 国語への関心・意欲・態度 読む能力 知識・理解・技能 ・ 登場人物に着目して作品 ・ 場面の移り変わりに注意しながら,登場人物の ・ 言葉に登場人物の心 を読むことを楽しもうと 性格や気持ちの変化,情景などについて,叙述 情が表れていること している。 を基に想像して読んでいる。 に気付く。 (1)ウ (1)イ(ア) ・ 登場人物について考えたことを交流し、一人一 人の感じ方の違いに気付いている。 (1)オ 5.研究テーマに迫るために 研究テーマ 自分を見つめ、共に学び合う子をめざして ∼伝える力、受け止める力を育てる授業を求めて∼ 中学年ブロックテーマ ・目的に応じ、受け手の反応を見ながら、理由や事例を挙げるなどして、筋道を立てて伝える子 ・話の中心に気をつけたり、互いの考えの共通点や相違点を考えたりしながら受け止める子 (1)児童の実態と教師の思い(ねらい・願い) ∼「伝える力・受け止める力」に関わりのある学習指導要領国語編(中学年)事項∼ 「読むこと」ウ.場面の移り変わりに注意しながら、登場人物の性格や気持ちの変化、情景などについて、叙述を もとに想像して読むこと。 「読むこと」の領域として、 「きつつきの商売」 「ちいちゃんのかげおくり」 「三年とうげ」を学習してきた。 「きつつきの商売」 初めて「場面」 「登場人物」という言葉にふれ、叙述を基に想像を広げ,登場人物の様子やその場面の情景につ いて音読として表現してきた。 「ちいちゃんのかげおくり」 「かげおくり」をする2つの場面を比較することで、その移り変わりに注意して物語の学習を進めてきた。意見 交流の場面では、 「○ページの○行目の○○という言葉から○○だと思います。 」というように、読むことを通して、 場面の移り変わりや登場人物の気持ちについて感じたことの根拠となる叙述をもとに発言する子が増えてきた。 「三年とうげ」 物語の組み立てを知ることで、場面の移り変わりをより感じとり、話の先を予想しながら読むことを楽しむ子も いた。 「はじめに」の場面設定を読み取る学習では、文章からの具体的な叙述を基に想像力豊かにおじいさんの性 格や情景を読み取り、発言する子が多くなってきた。また、叙述と挿絵を関連付けて発言する子もいた。 3年‐1 「読むこと」オ.文章を読んで考えたことを発表し合い、一人一人の感じ方について違いがあることに気付くこと。 いくつかの意見が出ることが予想される場面で話題を投げかけ意見交流の場を設定してきた。一人一人さまざま な感じ方があるから、 「たくさんの意見が聞くことができて面白いこと。 」 「正解はないけど、間違いはあること。 」 と伝え、感じたことをのびのびと表現できる雰囲気をつくってきた。 「ちいちゃんのかげおくり」 最後のかげおくりの場面で「きらきらわらいだしました。 」という言葉に着目し、児童に「ちいちゃんは幸せだ ったのかな。 」と投げかけた。児童は、 「家族に会えたのだから幸せなんじゃない。 」と「命が消えたんだから、幸 せではないよ。 」と意見が分かれることで、自分の考えを伝えたいという思いが高まり、 「○ページの○行目の○○ という言葉から。 」と自分の考えの根拠となる具体的な叙述を引用して発言する子が増えてきた。 「三年とうげ」 「歌を歌ったのは誰だろう。 」と投げかけ、 「トルトリ」 「おばあさん」 「トルトリとおばあさん」 「木の妖精」と 意見が分かれ、具体的な言葉を根拠として意見を交流することで、自分の意見と友達の意見を比べて読みを広げる 子も多くなってきたように思う。 (2)本単元について 「モチモチの木」は、小見出しのついた5つの場面で構成されている。主人公の豆太は夜中に一人で小便にも行 けないほどの臆病者であるが、ある夜、大好きなじさまが腹痛で苦しむ姿を見て、夜道の怖さにもかかわらず、医 者様を呼びに走る。話の筋の展開のおもしろさだけでなく、幻想的な情景描写、臆病でありながら、勇気のある行 動をやってのける豆太に、児童は心を引きつけるであろう。じさまと豆太の心の結び付きの深さや、豆太と自分を 重ね「自分ならどうするか」と豆太の心情を考えたり、じさまの「人間、やさしささえあれば」と言った言葉から、 いざというときに必要な原動力としての人間のやさしさと勇気についても考えて意見交流をしていってほしい。 児童はこれまで、「ちいちゃんのかげおくり」や「三年とうげ」で、物語を叙述に基づいて想像しながら読む学 習をしている。 本単元では、場面ごとに全文を載せたワークシートを使用していく。読み取りの根拠となる言葉にサイドライン を引き、感じ取ったことをワークシートに書き込んでいくようにしたい。また、豆太の人物像にスポットを当て、 場面ごとに「今日の豆太」という題で豆太像をまとめていくことで、登場人物の性格や、場面による登場人物の気 持ち変化をとらえていきたい。また、拡大した挿絵を掲示し、物語の世界観も大切にしていくことで、読みの深ま りを期待する。 また、意見交流を通して、似た感じ方をする意見に出会ったり、同じ作品を読んでも、違う感じ方があること、 同じ感じ方なんだけど少し違う意見に出会ったりするなど、 一人一人の感じ方の違いを感じてほしい。 そのために、 個人での読み取りの時間をしっかりと設け、ワークシートに自分の考えを書き込むことで、思いつきの発言ではな く、根拠をもって意見交流を進めていきたい。また、場面ごとに読みの課題を設定し、意見交流のポイントを明確 にして一人一人の感じ方の違いに気付いていってほしい。 (3)指導の工夫 重点①価値付けしたい「伝える力」 「受け止める力」の表れと、引き出す手立て 叙述を基に自分の考えの根拠を明らかにするための、ワークシート 「ちいちゃんのかげおくり」や「三年とうげ」の学習であらわれはじめた『 「○ページの○行目の○○という言 葉」から○○だと思います。 』という児童の姿を踏まえ、場面ごとに全文を載せたワークシートを使い、言葉や文 章にラインを引いたり、 感じたことを書き加えたりしながら根拠を明らかにして発言できるようにしていきたい。 一人一人の感じ方の違いに気付くための、児童の意見の付箋による掲示 場面ごとに全文を載せたワークシートを拡大コピーし、叙述を基に話し合いをするために、児童の意見を付箋 に書き入れ貼っていく。その際、同じ言葉に着目していても、意見が違うこと、感じ方が違うことに気付くこと ができるよう貼る位置の工夫や矢印を書き加えるなどして、意見交流を進めていきたい。 3年‐2 登場人物の気持ちの変化や自分の考え、友達の考えを可視化するための、ネームプレート ワークシートに「今日の豆太」と題して、豆太の性格や気持ちを感じ取り、まとめていく。 「おくびょう」 「勇 気がある」にわけたホワイトボードに、読み取った豆太の気持ちはどの位置なのかを考えネームプレートを貼っ ていく。場面ごとに、ネームプレートの状況を記録し、ワークシートを拡大した掲示物に貼っておくことで、自 分の読み取った豆太の気持ちの変化を感じるとともに、友達の考えを視覚的に確認することで、違う場所の友達 へ質問する状況も設定していきたい。 自分の意見に自信がある 勇気がある おくびょう なんとなく思った 重点②話し合わなくてはならない切実感と必要感、また、話し合いたいとの興味を引き出す工夫 根拠を明らかにすることで伝えたい思いを高めるための、ワークシート 思いのずれ、感じ方の違いが聞きたい思いを高めるための、ネームプレート 場面ごとに全文を載せたワークシートを使い、言葉や文章にラインを引いたり、感じたことを書き加えたりし ながら根拠を明らかにすることで、自信をもって発言できるようになってほしい。その思いが高まることで伝え 合う活動は活発になっていくように思う。 また、ネームプレートで感じ方の違いについて視覚的に気付くことで、 「○○さんは、ぼくと違う場所にネーム プレートが貼ってある。 」 「なんで○○さんは○○と思ったんだろう。 」 「質問してみたいな。 」という、相手意識の 高まりを期待する。そして、自分の意見に自信をもって全体の意見交流にのぞめるように、ネームプレートの位 置で似た意見の友達を確認し、3∼4人で集まって意見を伝え合う場を設けていく。全体での交流では、その小 グループでの意見交流を通して、 自信をもって発言したり、 みんなに伝えたい友達の意見を紹介したりしながら、 より活発な意見交流を期待する。 6.指導・評価計画(9時間扱い) 評価規準と 主な学習活動と ○教師の支援 次 時 ☆評価方法 予想される児童の反応 1. 全文を読む。 一 1 作品を読ん 登場人物の行動や会話について疑問に思ったことやみんなで考えたいことを整 で、あらすじ 理しよう。 や登場人物を とらえてい る。 【関】 ○物語のあらすじを挿絵を手がかりにお 2.感想を書く。 さえていく。 ○なかなか書くことができない子には, ☆ノートに書 心に残っている場面を聞き、話すように かれた初発の 目 書くように助言する。○ 感想 3年‐3 2 自分の感想を 進んで発表し たり、友達の 感想を聞いた りしている。 【読】 ☆感想を基に 学習してい きたいめあ てについて の発言 二 1.感想をもとに疑問を出し合う。 ・豆太は、おくびょうな子だな。 ・ぼくもそう思う。なぜかというと、一 ○発表の仕方を確認し,友達の発言につ 伝○ 受 なげて発言できるよう助言する。○ 人でせっちんに行けないから。 ・おくびょうだけど、一人で夜の坂道を 走ったよ。 ・なんでだろう。 2. 学習のめあてをもつ ・豆太の気持ちの変化を中心に学習を進 ○豆太の人物像に焦点を当て、各場面に めたいな。 おいての豆太の気持ちの変化をとらえ 目 ・豆太とじさま、モチモチの木の関係に ていきたい。○ ついて考えたいな。 ・豆太にとって、モチモチの木ってどん な役割があるんだろう。 3 場面ごとに読み、登場人物の性格や気持ちについて考えよう 1. 「おくびょう豆太」の場面を音読する。 会話や行動に 豆太とじさまは、どんな人なんだろう 着目し、登場 人物の気持ち 2.豆太とじさまの人柄について考える ○豆太とじさまの様子が分かるところ や人柄をとら (語り手の語り方,会話文,行動,など) えて読んでい にサイドラインを引き,そこから考える る。 【読】 目○ 伝 ように声をかける。○ ☆ワークシートの サイドライン やそこから感 3.意見交流をする。 ○自分の考えを明らかにし、同じ意見や じ取った考え ・この場面の最初と最後に「おくびょう」 違う意見をもった友達が視覚的にも確 って書いてあるから、おくびょうだと 認し、つなげたり、質問したりできる 思います。 ようネームプレートを貼った上で意見 登場人物につ 目○ 相○ 伝○ 受 ・一人でせっちんに行けないし。 交流を始める。○ いて一人一人 ・じさまは、六十四才だけど、元気があ の感じ方の違 って強い人だと思う。 いに気付いて ○意見交流を行い、自分の読みと同じ部 ・豆太とじさまは、とうげで二人ぐらし。 分や違う部分を意識しながら意見交流 いる。 【読】 目○ 受 豆太はさびしくないのかな。 ☆意見交流で ができるよう声をかける。○ の叙述に基づ ・お父さんが死んじゃって、豆太はかわ いた人物像、 いそう。 同じ叙述の部 ○意見交流を通じて、臆病な豆太,豆太 分でも違う感 3. ワークシートに意見交流を通じて感 を思う優しく勇気あるじさまの人柄を じ方があるこ じた「今日の豆太」についてまとめる。 考えていくよう声をかけ、意見交流につ 目○ 伝○ 受 とに気付く発 ・豆太は、一人でせっちんに行けないか なげていきたい。○ 言。 ら、おくびょうだと思います。 ・豆太は、お父さんが死んだから、かわ ○友達の意見を聞いて、「考えが変わっ ☆ワークシートの いそうだと思います。 た」ことや「考えが深まった」ことなど 「今日の豆 を、友達の名前や言葉を書き入れながら 太」の考え ・○○さんの意見で、豆太は、さびしい 受 まとめるよう声かけをする。○ んだと思いました。 3年‐4 4 5 1. 「やぃ、木ぃ」の場面を音読する。 豆太は、モチモチの木をどう思っているのだろう 会話や行動に ○豆太とじさまの様子が分かるところ 着目し、登場 (語り手の語り方,会話文,行動,など) 人物の気持ち 2.モチモチの木に対する豆太の気持ちに にサイドラインを引き,そこから考える や人柄をとら ついて考える 目○ 伝 ように声をかける。○ えて読んでい る。 【読】 ○書けない子には,場面のイメージをも つことができるように昼と夜の挿絵も ☆ワークシートの 目○ 伝 参考にするよう声をかける。○ サイドライン やそこから感 じ取った考え 3.意見交流をする。 ○自分の考えを明らかにし、同じ意見や 違う意見をもった友達が視覚的にも確 ・ 「モチモチの木」って豆太がつけた名 認し、つなげたり、質問したりできる 登場人物につ 前なんだ。 ようネームプレートを貼った上で意見 いて一人一人 ・昼は、威張ってる。 目○ 相○ 伝○ 受 交流を始める。○ の感じ方の違 ・ 『 「お化けぇ」って、上からおどかすん いに気付いて だ。 』って文から、夜はすごく怖がっ いる。 【読】 ているんだと思います。 ○意見交流を行い、自分の読みと同じ部 ・昼は威張ってるのに、夜は怖がってる 分や違う部分を意識しながら意見交流 目○ 受 ☆意見交流の んだなんて、だらしないね。 ができるよう声をかける。○ 叙述に基づい た人物像、同 ○昼と夜の豆太の違いを比べながら意見 じ叙述の部分 交流が進められるようまとめていく。 目○ 伝○ 受 でも違う感じ ○ 方があること に 気 付 く 発 4. ワークシートに意見交流を通じて感 ○友達の意見を聞いて、「考えが変わっ 言。 じた「今日の豆太」についてまとめる。 た」ことや「考えが深まった」ことなど を、友達の名前や言葉を書き入れながら ・豆太は、おくびょうだと思います。 ☆ワークシートの 受 ・○○さんの意見で、昼と夜で全然違う まとめるよう声掛けをする。○ 「今日の豆 から、おくびょうだと思います。 太」の考え 1. 「霜月二十日のばん」の場面を音読す る。 豆太は、山の神様の祭りをどう思っているのだろう 会話や行動に 「山の神様のお祭り」に対する豆太の ○豆太とじさまの様子が分かるところ 着目し、登場 2. (語り手の語り方,会話文,行動,など) 気持ちを考える。 人物の気持ち にサイドラインを引き,そこから考える や人柄をとら 目○ 伝 ように声をかける。○ えて読んでい る。 【読】 3.意見交流をする。 ○叙述をもとに山の神様のお祭りの様子 ・おとうも見たから自分も見たいと思っ ☆ワークシートの や夜中ではとても見ることがでないと てる。 サイドライン あきらめる豆太の気持ちを考えていく やそこから感 よう声をかけ、意見交流につなげていき ・だけど、昼なら大丈夫だけど、夜だか 目○ 伝○ 受 じ取った考え たい。○ ら、あきらめている。 3年‐5 登場人物につ いて一人一人 の感じ方の違 いに気付いて いる。 【読】 6 ・ 「考えただけでも、おしっこもらしち まいそうだー。 」という文から、すご ○自分の考えを明らかにし、同じ意見や 違う意見をもった友達が視覚的にも確 いおくびょうだと思う。 認し、つなげたり、質問したりできる ようネームプレートを貼った上で意見 目○ 相○ 伝○ 受 交流を始める。○ ☆意見交流の ○意見交流を行い、自分の読みと同じ部 叙述に基づい 分や違う部分を意識しながら意見交流 目○ 受 た人物像、同 ができるよう声をかける。○ じ叙述の部分 でも違う感じ ○友達の意見を聞いて、「考えが変わっ 方があること た」ことや「考えが深まった」ことなど に 気 付 く 発 4.ワークシートに意見交流を通じて感じ を、友達の名前や言葉を書き入れながら 受 言。 た「今日の豆太」についてまとめる。 まとめるよう声かけをする。○ ・前の場面と一緒で、夜は怖くて、あき らめちゃってるから、おくびょうだと ☆ワークシートの 思う。 「今日の豆太」の ・○○さんの意見を聞いて、すごいおく 考え びょうだと思った。 1. 「豆太は見た」の場面を音読する。 豆太は、どんな気持ちで峠を走ったんだろう 会話や行動に 着目し、登場 2.峠を走っているときの豆太の気持ちを ○豆太とじさまの様子が分かるところ (語り手の語り方,会話文,行動,など) 考える。 人物の気持ち にサイドラインを引き,そこから考える や人柄をとら 目○ 伝 ように声をかける。○ えて読んでい る。 【読】 ☆ワークシートの サイドライン 3.意見交流をする。 ○峠を走る豆太の様子と気持ちを叙述を ・なきなき走ったから、夜が怖かったん やそこから感 もとに読み取ることで、豆太のじさまの だよ。 じ取った考え 急病に対する驚きや恐れ,助けたい一心 ・霜が足にかみついて、血が出たから、 の気持ちを考えていくよう声をかけ、意 目○ 伝○ 受 痛くて寒かったんじゃない。 見交流につなげていきたい。○ 登場人物につ ・それもそうだけど、 「大好きなじさま いて一人一人 の死んじゃうほうが、もっとこわかっ ○自分の考えを明らかにし、同じ意見や の感じ方の違 たから」って書いてあるから、じさま いに気付いて 違う意見をもった友達が視覚的にも確 のことを考えていたんじゃない。 いる。 【読】 認し、つなげたり、質問したりできる ・いつもは丈夫で強いじさまの一大事だ ようネームプレートを貼った上で意見 ☆意見交流の 目○ 相○ 伝○ 受 から何とかしなくてはって思ったん 交流を始める。○ 叙述に基づい だよ。 た人物像、同 ・大切な人を助けたかったんだよ。 じ叙述の部分 ○意見交流を行い、自分の読みと同じ部 でも違う感じ 分や違う部分を意識しながら意見交流 目○ 受 方があること ができるよう声をかける。○ に気付く発 言。 3年‐6 7 4.ワークシートに意見交流を通じて感じ ○友達の意見を聞いて、「考えが変わっ た」ことや「考えが深まった」ことなど た「今日の豆太」についてまとめる。 ☆ワークシートの を、友達の名前や言葉を書き入れながら ・大好きなじさまのために、夜の坂道を 「今日の豆 受 まとめるよう声かけをする。○ 走ったから、勇気がある。 太」の考え ・泣きながら走ったんだから、おくびょ うだよ。 ・○○さんの意見を聞いて、どっちもあ ると思う。 1. 「豆太は見た」の場面を音読する。 モチモチの木に灯がついて見えたのはなんでだろう 会話や行動に 2.灯のともっているモチモチの木を見た ○豆太とじさまの様子が分かるところ (語り手の語り方,会話文,行動,など) ときの豆太の様子や気持ちを考える。 着目し、登場 にサイドラインを引き,そこから考える 人物の気持ち 目○ 伝 ように声をかける。○ や人柄をとら 3.意見交流をする。 えて読んでい ・モチモチの木に灯がついて見えたの る。 【読】 は、 「霜月二十日のばん」の場面で勇 ○叙述をもとに灯のともっているモチモ 気のある子にしか見えないって書い チの木を見た豆太の気持ちを想像し,見 ☆ワークシートの てあるから、豆太が勇気ある行動をし ることができたわけを考えていくよう サイドライン たから、見えたんだと思う。 声をかけ、意見交流につなげていきた やそこから感 目○ 伝○ 受 い。○ じ取った考え ・でも、医者様は、 「明かりがついたよ うに見えるんだべ。 」って言ってるか ら、勇気がある子じゃなくて、偶然見 ○自分の考えを明らかにし、同じ意見や 登場人物につ えたんだと思うから、勇気は関係ない いて一人一人 違う意見をもった友達が視覚的にも確 と思う。 の感じ方の違 認し、つなげたり、質問したりできる いに気付いて ようネームプレートを貼った上で意見 目○ 相○ 伝○ 受 いる。 【読】 交流を始める。○ 8 ☆意見交流の ○意見交流を行い、自分の読みと同じ部 叙述に基づい 分や違う部分を意識しながら意見交流 目○ 受 た人物像、同 ができるよう声をかける。○ じ叙述の部分 でも違う感じ 方があること に 気 付 く 発 4.ワークシートに意見交流を通じて感じ ○友達の意見を聞いて、「考えが変わっ 言。 た「今日の豆太」についてまとめる。 た」ことや「考えが深まった」ことな ・豆太に勇気があったから、モチモチの どを、友達の名前や言葉を書き入れな 受 木に灯がともって見えたんだと思う。 がらまとめるよう声かけをする。○ ・おくびょうか、勇気があるか迷っちゃ ☆ワークシートの う。 「今日の豆 太」の考え 1. 「弱虫でも、やさしけりゃ」の場面を 音読する。 じさまの言葉から豆太の人物像を考えよう 3年‐7 9 ○ 本 時 会話や行動に 2.じさまの言葉の意味について考える。 ○豆太とじさまの様子が分かるところ (語り手の語り方,会話文,行動,など) 着目し、登場 にサイドラインを引き,そこから考える 人物の気持ち 目○ 伝 ように声をかける。○ や人柄をとら えて読んでい る。 【読】 ○じさまの言う「やさしさ」と「やらな きゃならねえこと」を豆太の具体的な行 動と結び付けて考えるように投げかけ、 ☆ワークシートの 目○ 伝○ 受 意見交流につなげていく。○ サイドライン やそこから感 じ取った考え 3.意見交流をする。 ○自分の考えを明らかにし、同じ意見や 違う意見をもった友達が視覚的にも確 ・ 「おまえは、一人で、夜道を医者様よ 登場人物につ 認し、つなげたり、質問したりできる びに行けるほど、勇気のあるこどもだ いて一人一人 ようネームプレートを貼った上で意見 ったんだからな。 」って言葉から、や の感じ方の違 目○ 相○ 伝○ 受 交流を始める。○ っぱり勇気があると思う。 いに気付いて いる。 【読】 ・ 「自分で自分を弱虫だなんて思うな。 」 って言葉から、自分のことをおくびょ ○意見交流を行い、自分の読みと同じ部 うとは思わず、自信をもてって言って 分や違う部分を意識しながら意見交流 ☆意見交流の 目○ 受 るみたいだ。 ができるよう声をかける。○ 叙述に基づい ・豆太は、おくびょうと勇気があるの両 た人物像、同 方だよ。 じ叙述の部分 ○最後の一文「と、しょんべんにじさま でも違う感じ を起こしたとさ。 」にも注目し、5 歳の 方があること 豆太の姿を考えられるようにしたい。 目○ 伝 に 気 付 く 発 4.ワークシートに意見交流を通じて感じ ○ 言。 た「豆太は、どんな子なのか」につい て自分の考えをまとめる。 ○最初の一文「全く、豆太ほどおくびょ ・おくびょう。 ☆ワークシートの うなやつはいない」に振り戻り、学習し てきたことをもとにして自分の考えと、 ・勇気がある。 「今日の豆 ・両方。 その理由を明らかにできるように声を 太」の考え 目○ 伝 かける。○ ○前時までの学習を思い出すために、掲 1.前時までを振り返る 示物に目を向ける。 ○自分の考えの確認と深まり、または新 たな気付きを期待し音読をする場を設 伝 ける。○ 豆太って、どんな子なんだろう 登場人物につ いて一人一人 の感じ方の違 いに気付いて いる。 【読】 2.意見交流をする。 ・豆太は、勇気がある子だと思います。 ○自分の意見に自信をもって全体の意見 なぜかというと、じさまのために夜道 交流にのぞめるように、ネームプレート に医者様を呼びに行けたからです。 の位置で似た意見の友達を確認し、3∼ 目○ 伝○ 受 ・僕は反対で、最後の文に『 「じさまぁ。 」 4人で集まって意見を伝え合う。○ と、しょんべんにじさまを起こしたと さ。 』って部分から、まだ一人でせっ 3年‐8 ・登場人物に 着目して作 品を読むこ とを楽しも うとしてい る。 【関】 ☆意見交流の 叙述に基づい た人物像、同 じ叙述の部分 でも違う感じ 方があること に気付く発 言。 ☆ワークシートの 「最後の豆 太」の考え ちんに行けないので、おくびょうだと ○全体での交流では、3∼4人で伝え合 ったグループの中でみんなに伝えたい 思います。 意見を紹介する場も設け、より活発な意 ・同じ部分なんですけど、その一つ前に 目○ 伝○ 受 見交流にしていく。○ 「豆太は、じさまが元気になると、 」 って書いてあるから、じさまが具合が 悪いときは、一人でせっちんに行ける んじゃないかと思います。 ・ピンチの時だけ勇気があるので、どち ○ネームプレートの位置で、自分の考え らとも言えない。 と違う友達に質問したり、同じ考えの友 達に付けたしたりできるよう声をかけ ・○○さんの意見に賛成です。豆太はお 目○ 相○ 伝○ 受 る。○ くびょうじゃなくて、じさまが大好き だから甘えているんだと思います。 ・おくびょうな気持ちと勇気がある気持 ○名前、叙述の部分、そこから読み取っ ちの両方をもっていると思います。い た意見を付箋に書き入れ黒板に掲示す ざというときには、勇気があって、い ることで、視覚的に誰のどんな意見が同 つもは、おくびょうなんだと思いま じであり、違うのかに気付き、発言につ 相○ 伝○ 受 す。 ながるようにする。○ 3.本時の振り返りをする ・ワークシートに意見交流を通じて感じ た「最終日の豆太」についてまとめる。 ○友達の意見を聞いて、「考えが変わっ た」ことや「考えが深まった」ことな どを、友達の名前や言葉を書き入れな がらまとめられるよう声かけをしてい 受 く。○ 3年‐9 7.本時について(9/9) (1)目標 ・叙述を基に登場人物の性格や気持ちの変化、登場人物について読み取った意見交流を通じて、一人一人の感 じ方の違いに気付く。 (2)展開 評価規準と☆評価方法 主な学習活動と予想される児童の反応 ○教師の支援 1.前時までを振り返る ○前時までの学習を思い出すため に、掲示物に目を向ける。 ○自分の考えの確認と深まり、また は新たな気付きを期待し各自で音 伝 読をする場を設ける。○ 豆太って、どんな子なんだろう ・登場人物について一人 一人の感じ方の違いに 気付いている。 【読】 ・登場人物に着目して作 品を読むことを楽しも うとしている。 【関】 ☆意見交流の中の ・○○さんと同じで ・○○さんと似ていて ・○○さんとは違って ・○○さんはこう言った けど など の言葉。 ☆ワークシートの中の具 体的な友達の名前や言 葉を書き入れながらの 考え。 2.意見交流をする。 ○小グループでの意見交流ののち、全体で行 う。 ・豆太は、勇気がある子だと思います。なぜ かというと、じさまのために夜道に医者様 を呼びに行けたからです。 ・僕は反対で、最後の文に『 「じさまぁ。 」と、 しょんべんにじさまを起こしたとさ。 』って 部分から、まだ一人でせっちんに行けない ので、おくびょうだと思います。 ・同じ部分なんですけど、その一つ前に「豆 太は、じさまが元気になると、 」って書いて あるから、じさまが具合が悪いときは、一 人でせっちんに行けるんじゃないかと思い ます。 ・○○さんの意見に賛成です。豆太はおくび ょうじゃなくて、じさまが大好きだから甘 えているんだと思います。 ・ピンチの時だけ勇気があるので、どちらと も言えない。 ・豆太はやさしいんだよ。やさしいから勇気 が出たんだと思う。 ・おくびょうな気持ちと勇気がある気持ちの 両方をもっていると思います。いざという ときには、勇気があって、いつもは、おく びょうなんだと思います。 ○自分の意見に自信をもって全体 の意見交流にのぞめるように、ネ ームプレートの位置で似た意見の 友達を確認し、3∼4人で集まっ 目○ 伝○ 受 て意見を伝え合う。○ ○全体での交流では、3∼4人で伝 え合ったグループの中でみんなに 伝えたい意見を紹介する場も設 け、より活発な意見交流にしてい 目○ 伝○ 受 く。○ ○ネームプレートの位置で、自分の 考えと違う友達に質問したり、同 じ考えの友達に付けたしたりでき 目○ 相 るよう声をかける。○ ○名前、叙述の部分、そこから読み 取った意見を付箋に書き入れ黒板 に掲示することで、視覚的に誰の どんな意見が同じであり、違うの かに気付き、発言につながるよう 相○ 伝○ 受 にする。○ ○友達の意見を聞いて、 「考えが変 わった」ことや「考えが深まった」 ことなどを、友達の名前や言葉を 書き入れながらまとめられるよ 3.本時の振り返りをする 受 う声かけをしていく。○ ・ワークシートに意見交流を通じて感じた「最 終日の豆太」についてまとめる。 3年‐10