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Address by Robert B. Zoellick, President of the World Bank

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Address by Robert B. Zoellick, President of the World Bank
Press Release No. 3 (J)
October 8, 2010
Address by ROBERT B. ZOELLICK,
President of the World Bank Group,
to the Boards of Governors of the World Bank Group,
at the Joint Annual Discussion
国際通貨基金・世界銀行グループ
2010年年次総務会
ワシントンDC
仮訳
抵抗力、結果、改革
危機対応と今後の取組み
ロバート・B・ゼーリック
バ ト B ゼ リック
世界銀行グループ総裁
年次総会全体会合
1
1. 危機の2年間
機
年間
2
世界経済は回復
ただし失業率の大幅回復には不十分
失業率 大幅回復
不十分
GDP実質成長率(%)
10
World
世界全体
高所得国
High-income
中所得国
Middle-income
低所得国
Low-income
8
6
4
2
0
-22
-4
f
f
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012
3
生産は危機前を下回ったまま
高所得国 ヨ ロッパ 中央アジア地域
高所得国、ヨーロッパ・中央アジア地域
140
Most recent value, June 2010
直近の値(2010年6月)
127
120
101
100
91
80
中国
China
高所得国
High
Income
ヨーロッパ・中央アジア地域
ECA
その他の途上国
Oth
Other
Developing
D l i
60
40
Jan-05
05年1月
Nov-05
05年11月
Sep-06
06年9月
Jul-07
07年7月
May-08
08年5月
Mar-09
09年3月
88
Jan-10
10年1月
4
新興市場への直接投資と債券投資は回復
銀行貸付は低迷 低所得国に深刻な打撃
銀行貸付は低迷、低所得国に深刻な打撃
In(単位:%)
percent
p
10
純資本フロー(単位:10億ドル)
Net capital flows, $billions
1200
Portfolio
株式投資equity
1000
9
Private
debt
民間債務
800
FDI
直接投資
8
Total
flows (% of GDP) [right axis]
フロー総額(対GDP比)[右軸]
7
6
600
5
400
4
200
3
2
0
e
-200
200
1995
1997
1999
2001
2003
2005
2007
2009
1
f 0
2011
5
成長の多極化が進行
新たな世界需要を牽引
5年間の平均
成長率
データ無し
世界のGDP成長率(5年間の平均値)
2006~2010年
6
途上国が
世界的成長の原動力に
5
GDP伸びへの寄与度
12
世界の財輸入伸びへの寄与度
((7月までの12か月間)
月ま
月間)
10
4
8
3
6
2
4
1
2
0
0
2000
高所得国
2010
途上国
2000
2010
7
一方で、価格の乱高下や自然災害のため先行きは不透明
自然災害多発地域と環境・社会的ストレス要因
全災害おける死亡リスク
十分位数
1~4
飢餓
Hunger
5~7
Crop
decline
収穫量減少
8~10
Water
stress
水不足
Demographic
stress
人口増加
Coastal risk
沿岸部リスク
Recent History of
最近勃発した紛争地
Conflict
8
長引く食糧価格の乱高下
多くの国々に悪影響
価格指数:2007年1月=100
350
300
小麦
Wheat
コメ
Rice
トウモロコシ
Maize
250
200
150
100
50
0
Jan-04
04年1月
Jan-05
05年1月
Jan-06
06年1月
Jan-07
07年1月
Jan-08
08年1月
Jan-09
09年1月
Jan-10
10年1月
9
2 世界銀行グル
2.
世界銀行グループの対応
プの対応
10
世銀グループのコミットメントと
ディスバース過去最高に
WBG Disbursements ($ bn)
世銀グループ・ディスバース(単位:10億ドル)
WBG Commitments ($ bn)
世銀グループ・コミットメント(単位:10億ドル)
Total
合計
58.8
38.2
72.9
137.4
Total
合計
27.3
33.4
47.1
87.9
3.1
140
90
24 9
24.9
120
29.2
100
60
2.1
40
20
12.7
.7
50
10.5
14.5
40
80.3
14.0
32.9
44.2
10
0
IBRD
IBRD
30
20
13.5
35
08年度
FY08
70
14
1.4
11.4
11.2
80
09年度
FY09
IDA
IDA
10年度
FY10
IFC(own
(自己勘定分)
IFC
account)
21.9
60
1.5
80
13.3
Cumulative
2008年7月~
(FY09
- Sept.
2010年9月17日
17, FY11)
の累計
MIGA
MIGA
67
6.7
11.5
5.6
7.7
52.7
9.2
9.2
28.9
18.6
10.5
0
FY08
08年度
FY09
09年度
IBRD
IBRD
IDA
IDA
FY10
10年度
Cumulative
2008年7月から
(FY09-FY11
直近までの累計
YTD)
IFC
account)
t)
IFC((own
(自 勘定分)
(自己勘定分)
11
迅速な対応、柔軟性、借入国重視
迅速な
対応
IFCの
民間セクター支援
MIGA:
柔軟性向上と
新商品
IDAファスト・トラック・プログラムを通じ50か国に15億ドル
パイロット危機対応融資制度を通じ16億ドル
世界食糧危機対応プログラムを通じ15億ドル
危機対応イニシアティブ支援に60億ドル
グローバル・トレード・ファイナンス/世界貿易流動性
プログラム
マイクロファイナンス、インフラ、銀行資本増強
再生可能エネルギー
生 能 ネ ギ
金融セクター向けイニシアティブ実施
保証15億ドル
12
「ノウハウ」の共有とイノベーションの普及
条件付現金給付システム
社会セーフティネット
インフラ
予算、調達、透明性、説明責任
災害
災害リスク管理
管
13
世界的優先課題
農業と食糧安全保障
• 財政支援の拡大:年間62~83億ドル
• 世界食糧危機対応プログラム (GFRP)
• 世界農業食料安全保障プログラム (GAFSP)
• バリューチェーン強化
• 国際農業研究協議グループ(CGIAR)改革
際農
究 議
改
気候変動
• 133か国で気候変動への対応を支援
• 気候投資基金(CIF)の64億ドルにより、44か国で気候変動に配慮した
投資を支援
• 気候変動に関する国連枠組条約(UNFCCC)支援 - 基礎
適応
REDD+
ファスト・スタート・ファイナンス
小島嶼国
地中の炭素隔離
炭素市場の改革
テクノロジー
14
世界的優先課題
ガバナンス・腐敗対策(GAC)
ガバナンス
腐敗対策(GAC)
• ボルカー勧告実施 - 防止部局の新設
• 2010年度に306件を完了
• 17か国でGAC戦略集中プログラムを実施
• 国際開発金融機関が相互入札排除に関する覚書を締結 /StAR
ジェンダー
• ジェンダー行動計画
• 「思春期の女子のためのイニシアティブ」を8か国で実施
• 世界開発報告書(WDR)2012でジェンダーがテーマに
• IDA第16次増資におけるテーマ
脆弱性:
脆
性 ガバナンス、開発、安全保障の複合課題
ガバ
開発 安全保障 複合課題
• マルチドナー信託基金の利用: アチェ、アフガニスタン、ハイチ、南部スーダン
• IDA第16次増資のテーマ
• WDR 2011で紛争
2011で紛争、安全保障、開発がテ
安全保障 開発がテーマに
マに
15
3 援助効果向上のための改革
3.
有効性
16
ボイスとガバナンス改革
途上国・新興国(DTCs)の投票権拡大
• IBRD: 47.2%(2008年から4.6%ポイント引き上げ)
• IDA: 46%(およそ6%ポイント引き上げ)
• IFC: 39.5%(6%ポイント引き上げ)
サブサハラ・アフリカを代表する理事1名を増員
(11月1日付)
幹部職員の国籍 人種の多様化
幹部職員の国籍・人種の多様化
17
融資パッケージの実施
貸出に対する資本不足の予測
2010年春季会合を踏まえたパッケージ
一般増資と選択増資
償還期間改革
目標とするリスク吸収範囲
資本貸出比率
不足資本
自国通貨建て払込資本を貸付に解禁
予算規律の継続
10年度
15年度
19年度
18
機敏性、柔軟性、反応性
結果重視に向けた総合的改革
借入国向け
サービスの
改革
サ ビス提供
サービス提供
の枠組み強化
能力構築
システム強化
融資
マトリックス
型組織管理
IT
人事
ナレッジ
現場への
権限委譲
予算
スタンダードの維持
結果の達成
結果のモニタリング
透明性
リスク管理
説明責任
新時代に
ふさわしい
世界銀行
測定とモニタリングにコーポレート・スコアカードを導入
19
オープン・データ、オープン・ナレッジ、オープン・ソリューション
オープン・データ
• 4,000件以上の開発指標を無料公開
オープン・ナレッジ
• アナリストに公開 -- PovcalNet、
PovcalNet
AdePT、Isimulate
オ
オープン・フォーラム
ン ォ ラ
• 開発分野のオープンな議論
開発アプリケ ション設計コンテスト
開発アプリケーション設計コンテスト
• 開発問題解決に向けソフト開発を促進
結果のための地図
• プロジェクトの立地の検索と結果の検証
20
4. 将来に向かって
21
IDA: 世銀グループの最貧国支援機関
世銀グル プの最貧国支援機関
IDAは、最貧国79か国(うち39か国はアフリカ諸国)のミレニアム開発目標
(MDGs)達成を支援。
独自の強み:
• 需要に応じた国別モデル
• 途上国による援助協調と重点対象
の決定を支援
• セクター横断型アプローチ
• 能力開発の支援
• 知識共有と政策助言
IDAの目覚しい発展:
• 27か国が卒業
• IDAドナーが17から45に
結果重視:
• 国際開発金融機関として初めて体系的な結果測定システムを導入
• 革新的な結果モニタリング・アプローチの試行
主要テーマ: ジェンダー、脆弱な状況、気候変動、危機対応
22
IDA第16次増資: 国際的協調の確立
増資の成功を目指して
従来の
ドナー
• 厳しい財政状況の
中での拠出増額
IDA
卒業国
• 融資返済の加速
IDA
ブレンド国
• 融資条件の
引き上げ
新興
ドナー
• 経済力に応じ
た拠出増
• 新規ドナー
世界銀行
グループ
• IDAへの資金移転
• 組織・業務改革の継
続
• 業務と組織の有効
性重視
IDA受益国
受益国
結果重視のアジェンダ
23
課題と機会
回復の遅れ、失業率 の高止まり
•
•
•
•
社会的重圧
人口増加
増
貿易摩擦の懸念
予算への負担
危機で使い果たした「余裕」を再構築する必要性
特に注意すべき点:
• 最脆弱層の保護と並行した財政再建
• 成長促進のためのインフラ投資
• 自然災害や外的ショックに対するより有効なリスク管理ツール
食糧価格の乱高下
• 食糧安全保障に向けた世界的改革
• 農業生産性と農業生産
24
課題と好機
成長の源としての途上国
• 民間投資の促進
• IFCアセット・マネ
IFCアセット・マネージメント社の活用
ジメント社の活用、サブサハラ・アフリカ
サブサハラ・アフリカ
およびラテンアメリカ向け新エクイティ・ファンド
G20とG187
• G20は、主要先進国と新興国の間の協力体制改善に貢献
• 持続可能な回復、バランスのよい成長のための調整、世
界的な経済問題への対応
• G20以外の国への配慮
• 貧困層と小さな途上国の利害に特に配慮
• WBGと国際金融機関の役割:知識と資源の提供、政策イノ
ベ
ベーション促進、全ステークホルダーに関係
シ ン促進 全ステ クホルダ に関係
25
今後の課題
債務管理
債務管
債券市場バブル?
利益追求により生じる問題
26
開発委員会での検討課題
抵抗力
• 外部環境に関する我々の評価は的確か。他に考慮すべきリスクや問題はない
か。
•
途上国の今後3年間の外部資金調達の見通し:証券市場、銀行、直接投資、
途上国の今後3年間の外部資金調達の見通し
証券市場 銀行 直接投資
WBGなどの国際金融機関(IFIs)から。
•
成長に伴うリスクの削減と持続可能な回復の改善のために、WBGはどのように
貢献できるか。
結果
• 開発成果の追跡・報告に関するIDAの経験は、今後の結果評価の適切なスタート
となっているか。
改革
• 世銀の政策上優先される主要分野を調整または修正すべきか。
•
途上国向け民間投資のさらなる誘致と途上国での民間セクター構築のために
は、他にどのような施策やイニシアティブを考慮すべきか。
•
世銀加盟国は、組織・業務改革やガバナンス向上のアジェンダに対し、他にどの
ような助言ができるか。
27
開発委員会での検討課題
今後の課題
•
IDA第16次増資(IDA 16)の成功には、世銀およびドナーは、他
に何をすべきか。
•
世銀がG20とG20以外の加盟国に対して、それぞれ効果的に支
援を行うためにどのような提案があるか。
•
加盟国は、農業と食糧安全保障の課題のため世銀がさらに行う
べき業務について提案があるか。
•
加盟国は、途上国に対する気候変動対策資金援助と国連気候
変動枠組条約(UNFCC)への支援のため、WBGがどのような役
割を果たすべきと考えているか。
28
29
参考1:IDA支援による結果
IDA第 12~15次増資により:
• IDAを通じて救われた人命 -1300万人
• 予防接種を受けた子供たち-3億1000万人
予防接種を受けた子供たち 3億1000万人
• マラリア防止のために購入・配布した蚊帳-
3330万帳
• より良い水源
より良い水源へのアクセスを確保
のアクセスを確保 -1億1300
1億1300
万人
• 産前の妊婦ケアを受けた女性-250万人
• ヘルスケア・サービスの質向上のために訓練
を受けた保健従事者 -180万人
• 研修を受けた教員-300万人以上
• 建設された教室の数-200万以上
• 復興・建設された道路-全長11万8000キロ以
上
• 民間セクター管理の改革を実施-IDA適格国
全体の60%(IDA 14および15)
30
参考2:IBRD支援による結果
過去10年間:
• 水へのアクセス確保-2000万人
水へのアクセス確保 2000万人
以上。下水道アクセス-1000万人
• 水資源管理の向上 -1億人に便
1億人に便
益
• 通信セクタ
通信セクター向け支援-40か国
向け支援 40か国
以上
• 2007~09年にかけ建設・復興され
年にかけ建設 復興され
た道路の全長-4万キロ以上。修
復 維持された道路 4万キロ
復・維持された道路-4万キロ
31
参考3:IFCプロジェクトの広がり
2009年、IFCクライアントが達成した結果:
• 雇用-220万人
• 零細・中小企業向けローン-1120億ドル
• ヘルスケア・治療を提供した患者-800万人
• 清潔な水へのアクセス-3500万人
• 電気の供給-2900万人
• 教育サービスを提供した学生-140万人
教育
を提供
学
32
国際通貨基⾦・世界銀⾏グループ
2010年年次総務会
ワシントンDC
33
Fly UP