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「国際ハブ港として巨大化する洋山深水港」 上海駐在員事務所 舛本 誉人

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「国際ハブ港として巨大化する洋山深水港」 上海駐在員事務所 舛本 誉人
「国際ハブ港として巨大化する洋山深水港」
上海駐在員事務所
舛本
「ニーハオ!」
誉人
今回は上海に存在する巨大な港「洋山深水港」をご紹介します。
洋山深水港は、上海市内から南方沖合約 30 キロの杭州湾に浮かぶ大洋山島(4.19 ㎢)、
小洋山島(1.76 ㎢)を埋め立てて建設された巨大国際ハブ港湾です。
1990 年代以降、中国は激増するコンテナ取扱と、超大
型コンテナ船の寄港を可能にする為、世界一の規模を誇
れる港湾建設を国家プロジェクトとして発動しました。
これが洋山深水港の建設であり、2002 年から 10 年の
歳月を経て、2012 年に完成しています。広大なコンテナ
ターミナルは 16 バース、年間 1,541 万TEUの取扱が可
能で、2015 年時点では、広さ・コンテナ取扱量ともに世
界一の規模を誇れる港湾となっています。
今後の計画によると、2017 年度中には 23 バースまで
拡張予定。(上海国際航運中心洋山深水港担当者談)
筆者撮影
さて、洋山深水港へのアクセス方法ですが、上海南方
沖合の杭州湾に向かって、上海市内側から全長 32 ㎞の
橋が架かっており、車で渡ることができます。
また大洋山島、小洋山島は、港湾として整備される
前は、元々、奇岩が数多く存在する岩礁のような島で
あった為、観光地としての、もうひとつの顔も持って
います。
乱立する奇岩に沿って遊歩道が整備されており、一
番高い岩から眺める 360 度のパノラマは絶景です。
さらに、コンテナターミナル沿いに港湾の展覧施設
もあり、港の成り立ちから概要説明を立体地図を使って
受けることができ、また港湾全体を一望できる屋上
デッキにも案内してくれます。(要予約、費用要確認)
出所:洋山深水港公式ホームページ
巨大なマーケットである中国へは、世界からモノが運ばれてきます。
2015 年 11 月 11 日(独身の日)には、通販サイトにおいて、2 兆円弱もの取引が行われ、
世界中で話題になったことは皆様も記憶に新しいと思います。そのたった1日で莫大な取
引が行われた商品の中で、最も人気であったのは「日本の商品」でありました。
今後も世界から越境EC等を活用したビジネスを含めて、益々モノが中国へ運ばれてく
ることでしょう。その時、今回ご紹介した洋山深水港のハブ港としての重要性は更に高ま
っていくものと思われます。
※越境ECとはインターネット通販サイトを通じた電子商取引のこと。
201606 広告審査済
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