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所長辞任のことば

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所長辞任のことば
ISSN 0285-2861
企 M-V-5
号機の打上げ
2∞3年 5 月 9 日(撮影前山勝則)
所長辞任のことば
松
尾
弘
毅
私,この
l主4)~6 日を以て,宇宙科学研究所長を辞し,
かでの後続の科学衛星の準
IITI8 日付けて'文部科学省宇市開発委l-lに就任致しまし
備,それに加えて 3 俊|刻統
た。任期に半年をあまして唐突とも見える辞任ですが,
合へ向けての諸作業(とて
まずは紙
も作業などと呼べる単純な
す。
I国をお借りして氷年のご
j享誌にお礼申し上げま
1962 年大学院生として東京大学生産技術研究所の
ものではありませんが)とい
糸川研究家に配属されて以来,楽しい道のりだったと
思っております。その!日,],初の人工衛
う全く民貿な二正而に,所
fr1 “おおすみ"には
が一丸になって立ち向かっ
じまり,ハレー主主昼探査の成功など,我が悶の宇宙'開
発史を彩る数々の場面に身を
た 3年間でした。
·1 0:けたことは,まことに
幸い M-Vの回復は順調に
幸速でした。一体感のある恵まれた職場環境でした。
進み,“はやぶさ"の打ヒげ
実験場での時間は,絡
成功につながりました。
JJI] のものでした。企業の方々に
もや 1 '1 1 1]としておつき合い頂けたと思っています。内之浦
A
e
r
o
s
p
a
c
eE
x
p
l
o
r
a
t
i
o
n Agency
で,能代て二地元の方々の人情に卜分過ぎる程触れる
う
。
統
合
も
ことが出来ました。
関
は
自
律
的
な
研
究
部
門
を
有
す
る
こ
と
が
重
要
で
あ
る
。
」
と
所長就任後の
機による
3年余はまことに多端でした。
ASTRO-E
宇宙開発事業団と相次いだ失敗のなかで.
の笑を挙げる闘もなく.
隠により,本研究所を含む
ました。
M-V -4号
衛星の打上げ失敗にはじまり,
当時
iilifj~ の強化
2∞ 1 ij
O
の
外
部
評
価
で
頂
い
た
ご
提
言
.
3機関の統合の方針が示され
月
の
新
機
関
「
宇
宙
航
笠
研
究
開
発
機
術
」
発
足
を
前
に
,
ま
お
引
き
受
け
致
し
ま
し
た
。
私
の
経
験
で
き
た
喜
び
が
,
我
々
世
代
だ
け
の
特
権
に
終
わ
ら
ぬ
よ
う
に
願
っ
て
い
ま
す
。
l
I新
機
10
所
で
,
こ
の
心
残
り
を
補
う
こ
と
が
出
来
る
の
で
は
と
も
考
え
て
,
M-V ロケットの回復と厳しいスケジュールのな
を
先
取
り
す
る
も
の
で
し
ょ
の
線
に
沿
っ
て
,
枠
組
み
が
整
え
ら
れ
つ
つ
あ
り
ま
す
。
来
る
だ
懸
案
を
抱
え
る
な
か
で
の
離
任
は
心
残
り
で
す
が
,
新
し
い
場
2∞ l i l"8 月には遠山文部科学大
まさに新機 IJ!J名 Japan
〈研究紹介〉
安全性重視の大学教育プログラム用ロケット
一実用ブースタなどへの応用も視野に入れてー
宇宙開発事業団長島隆一
で水素(比重/空気
私は,普段マネージメント的な仕事に明け暮れてい
0.07) より危険であり,
また可燃
ますが,大学にも府があるため,研究の真似事も息抜
物がないようにタンクや配管類の内部も十分洗浄を行
き(?)を兼ねてしています。この研究は,今までのロ
うことが必要であると云う意見も出されています。
ケット屋のアプローチとは奥なり.
私は,これらの活動にメンバーの一人として参加し
r 安全性」を第ー
とした大学教育用を目指したものでしたが,結果とし
ていますが,手作りロケットを試作するのであれば,
て,性能(比推力・自動車の燃 f'1に相当)は翻体ロケッ
「安全性」を最も重要視し,性能的には従来のものよ
トの約 1/4 にもなり,安全性のみでなく,エンジン部
り劣っていても大学研究レベルに耐えられ,環境への
の冷却が不必要な flli単な機構の安価な液体ロケットに
配慮、もなされ,研究家レベルの費用で製作可能な安い
なることがわかり,実用にも使えそうです。
ロケットが,特にプログラムの初期の研究では必婆で
このロケットは,燃焼反応をいっさい用いない「二
はないかと思っています。
以下に,このような視点に立ち,最適なロケットへ
被 (LN,/H,O) 式コールドガス・ロケット」すなわち,
液体議紫 (LN ,)と高温高圧に予め加熱した水 (H,O
の選択過複を述べ,結果として.
液相状態)とを混合室(通常の燃焼室に相当)に噴射・
コールドガス・ロケット」が適することを示します。
混合することにより,水の熱容[,1 により蒸発された釜
2. 教育プログラム用として必要な条件
教育用として必要な条件を以下の様に忽定しました。
索ガス(含.水の波消)がノズルより噴射し般力を発生
するメカニズムをもっています。この新しいロケット
r二被 (LN,I 弘0) 式
①十分安全性が権保できること
を面白がる方も多く,また,ニ,三の大学で試作を試
プログラムの初期では,大学の研究室で日常逝逃し
みようとの動きもありますので,紹介いたします。
ているリスク・レベルを悶襟とすべきです。
1
②環境への影響の少ないものであること
研究の動機
宇宙教育プログラムの一環として,従来から「小型
④大学レベルの研究に値するものであること
l~j!iUはとり入れられている例が多いのですが,ロケッ
トとしては.
③極めて安価であること
⑤実用ロケットへの発展性があること
r水口ケ y ト」や「モデル・ロケット」
3
. ロ
ケ y ト
の
選
定
過
程
が主流を占めており,玩具の域を出ないものが多く,
大学レベルのものがほとんどないのが現状です。これ
3
.
1 適
合
す
る
推
進
薬
の
候
補
上
記
の
条
件
に
適
応
可
能
な
推
進
薬
候
補
と
し
て
は
,
次
の
は,次のことがネックとなっているためと忠われます。
①広い打ち上げ場所がなかなか見つからないこと。
理
由
に
よ
り
.
②悶体や液体ロケットには,燃焼が伴うため,爆発や
銭
り
ま
せ
ん
で
し
た
。
は
,
安
全
性
と
環
境
へ
の
配
rハイブリッド・ロケット」を研究する大学
グループがあり,
(H ,O)J
の 2種
類
し
か
(LOX) を般化剤に用いた小型ロケットを北海道大樹
②
し
か
し
,
不
活
性
ガ
ス
も
希
少
・
高
価
で
す
。
町の多目的航空公闘で 13年度から飛刻させています。
③
窓
索
は
,
ガ
ス
状
の
み
で
な
く
極
低
温
状
態
で
も
日
常
良
く
このグループでは,航空公閣の使用により,上記①の
使
用
さ
れ
,
環
境
へ
の
彩
務
も
な
く
.
安
価
問題は一応解決できると見込み,またハイブリッド化
円 lliter)
(LN
④
水
は
,
最
も
安
全
で
,
コ
ス
ト
は
ゼ
ロ
に
近
い
も
の
で
す
回避できるため,上記②の fUl題は最小織に拘l えられる
3
.
2 ~
置
素
ガ
ス
に
よ
る
推
進
0
ロ
ケ
ッ
ト
と
し
て
成
立
し
う
る
性
能
(
比
鍛
カ
)
を
得
る
た
め
LOX を取り扱うことにつ
いて,宇宙開発機関などからは,漏れた場合,空気に
に
は
,
次
の
型
曲
か
ら
,
対する比重が1.1 1 と大きいので拡散し難く,ある意味
の
を
噴
出
す
る
方
法
が
優
れ
て
い
ま
す
。
ー
, :
約 1∞
で
す
。
することで,燃焼過程は避けられないが,爆発事象は
2
l叡
か
ら
全
て
徐
外
さ
れ
,
不
活
性
ガ
ス
と
釜
予
告
,
水
が
残
る
こ
と
に
な
り
ま
す
。
プラスチックを燃料に,液体酸楽
と考えています。しかし.
と
「
水
①
既
存
あ
る
い
は
従
来
か
ら
研
究
対
象
に
な
っ
て
き
た
推
進
薬
火災などによる傷害が心配されること。
一方.
r
~ 索 (N ,)J
r
L
N
,
J
を
加
熱
し
ガ
ス
化
し
た
も
①
水
ロ
ケ
ッ
ト
に
見
ら
れ
る
よ
う
に
,
水
を
液
相
の
ま
ま
放
出
「二被式液体ロケット」の機併に似たシステムとな
す
る
こ
と
は
最
も
簡
単
な
方
法
で
す
が
,
実
用
ロ
ケ
ッ
ト
と
ります。
し
て
は
物
足
り
な
く
,
噴
射
迷
度
を
増
加
さ
せ
る
た
め
に
は
⑥エンジンスタート時での f着火装 i~J が本方式は不
ガ
ス
状
態
と
す
る
こ
と
が
必
須
と
な
り
ま
す
。
要ですので,信頼性の点でも優れたものとなります。
3
.
4
②噴射時は気相状態にするべきですが,推進薬タンク
内
で
は
,
容
量
を
小
さ
く
す
る
た
め
に
液
相
状
態
で
蓄
積
し
混
合
室
(
内
部
温
度
ておく必要があります。それ放.
は
な
い
の
で
す
が
H,O は
貯
蔵
に
問
題
「
プ
ラ
グ
ノ
ズ
ル
」
や
LN ,は H, O
1/111 告で,比熱が約
1/4 倍です
ので,沸点以上に加熱するならば,
LN 2 の
方
が
優
れ
た
媒
体
と
な
り
ま
す
。
例
え
ば
,
打
上
げ
1盛前の状態から,
(I∞。'c)まで加熱する場合.
kg] ですが.
LN ,では
H, Oは2.560
ノ
ズ
ル
J (
従
来
は
,
冷
ま
す
。
ま
た
.
~J 隊
問
題
が
解
決
す
る
こ
と
か
ら
,
従
来
の
燃
焼
圧
力
に
相
当
す
る
混
合
室
圧
力
を
高
く
す
る
必
裂
性
が
な
く
な
り
ま
す
。
4 ニ液 (LN , /H, O) 式コールドガス・ロケットのシ
5 1O [kJ/
ステム系統の一例
[kJ /kg] に主主し,エネルギー
本システム系統の構想、の一例を図 l に示します。今
1;1 が約 5倍も多く必裂になります。
回は,最もシステムが簡便な「ガス圧送方式j とし,
L
N ,
加
熱
方
式
の
検
討
ノズルは高膨媛比が可能なプラグノズルを知、定しまし
L
N ,
を
加
熱
す
る
方
法
と
し
て
は
,
次
の
理
由
に
よ
り
,
熱
容iii が
大
き
い
払
fDual-Bell
却
問
題
等
が
あ
り
ま
し
た
)
な
ど
が
容
易
に
採
用
可
能
と
な
り
源
を
別
途
準
備
し
な
.
く
て
は
な
り
ま
せ
ん
。
より,蒸発潜熱が約
ノ
ズ
ル
に
は
,
高
温
の
た
め
,
ノ
ズ
ル
の
ガ
ス
剥
離
を
避
け
,
効
率
を
高
め
る
方
式
の
N,
は
極
低
温
状
態
に
し
て
お
く
べ
き
③液相を気相に変換するためには,加熱用エネルギー
3
.
3
約3
2
0
K
)
/
燃
焼
過
程
に
起
因
す
る
「
冷
却
問
題
」
が
あ
り
ま
せ
ん
。
そ
の
です。
373K
冷
却
が
不
要
に
な
る
混
合
室
/
ノ
ズ
ル
た。打ち上げ直前には. LN,は77.4K/latm(沸点)に,
Oを
と
ー
タ
に
よ
り
高
温
高
圧
の
波
相
状
態
に
予
め
加
熱
し
て
お
き
,
こ
れ
と
また H, O はヒータで加熱が行われ.
L
N ,
と
を
混
合
室
に
噴
射
・
混
合
し
,
水
の
熱
容
量
に
よ
り
473K/ 1. 5MPa( 沸
点〕に設定し,万が一,規定を越えた場合には,安全
L
N ,
を
蒸
発
さ
せ
る
メ
カ
ニ
ズ
弁を機能させます。
ム
が
適
し
て
い
ま
す
。
混合室圧力: Pc は極力低くし 1 [MPa] 程度に設定し
①
化
学
反
応
を
伴
う
も
の
で
.
L
N ,
を
加
熱
す
る
こ
と
は
安
全
ています。これは,通常のガス j王送方式の液体エンジ
性
の
前
従
か
ら
初
期
段
階
で
は
除
外
さ
れ
る
方
式
と
な
り
ま
ンの燃焼圧力と同等です。それ故,作動中のタンク圧
す
。
力は,約1. 5 [
MPa](=I[MPa]x1. 5) レベルにする必要
②H,O は
熱
容
:
1
;1 の
大
き
い
こ
と
か
ら
推
進
楽
と
し
て
用
い
る
があります。なお. H, 01JlIJは打上げ直前から1. 5[MPa]
こ
と
は
除
外
さ
れ
ま
し
た
が
,
こ
の
特
性
を
逆
に
活
か
し
て
,
「
加
熱
誠
ですので.
filj位!な運用に好都合な圧力となっています。
u と
し
て
使
用
す
る
方
法
が
考
え
ら
れ
ま
す
。
③H, O の
液
;
憾
で
の
熱
容
1誌
を
町
l加
さ
せ
る
方
法
と
し
て
,
飽
和
圧
力
を
高
め
る
こ
と
に
よ
り
,
~.I~
り
ま
す
。
例
え
ば
,
大
気
圧
下
で
は
で
す
が
,
約
1
.
GN2
を
上
げ
る
方
法
が
あ
~
I !iは
5
M
P
a
下
で
は
.
473K(2
373K(1
∞
。 C
)
安全弁
の
ガ
ス
圧
送
方
式
の
ロ
ケ
ッ
ト
・
タ
ン
ク
庄
レ
ベ
ル
に
し
ま
す
と
,
約
1.5MPa
1 ∞K引
き
上
げ
る
こ
と
が
可
能
と
な
り
ま
す
。
な
お
今
回
の
検
討
で
は
.
473K/
1. 5
M
P
a
(
4
7
3K)
(
7
7AK)
Tこ。
④H, O と L
N ,
と
の
熱
交
換
方
式
と
し
て
は
.
よ
る
方
式
H20
LN2
レ
ベ
ル
の
高
温
・
高
圧
状
態
は
大
学
の
研
究
室
の
許
容
範
間
内
に
あ
る
と
惣
定
し
ま
し
安全弁
lllI庄弁
連断弁
∞
。 C
) と
,
通
常
f熱
交
換
機
に
桂
排
弁
J と
「
両
者
を
混
合
室
(
通
常
の
燃
焼
塗
に
相
当
)
に
シ
ャ
ワ
ー
の
よ
う
に
噴
射
し
混
合
す
る
方
式
」
と
が
あ
り
ま
す
が
,
後
者
7"
lま
,
熱
平
衡
に
近
い
状
態
ま
で
水
の
熱
訟
を
利
用
す
る
こ
と
が
可
能
で
す
の
で
,
こ
れ
を
採
用
し
ま
し
た
。
⑤
な
お
,
熱
源
と
し
て
使
用
済
み
と
な
っ
た
民
0液
滴
は
,
図 1
G
N ,
と
混
合
状
態
で
外
部
に
排
出
さ
れ
る
た
め
,
従
来
の
一 3
ン
ス
テ
ム
系
統
の
一
例
タ.
.
JX・ル
気
務
総
内
の
i駆
動
ガ
ス
と
し
て
は
,
低
コ
ス
ト
化
を
考
え
,
が達成可能と惟定されます。これは,悶体ロケット
G
N ,
を
則
い
る
こ
と
に
し
て
い
ま
す
。
気
書
器
圧
力
は
,
'n~ 約 20[Mpa]
で
,
淵
l国
Hニ
弁
に
よ
り
減
圧
(
1
.
5[MPa])
(制主力
さ
れ
100
Z例居 -削
1開
(国間
h梨
)封
円
ま
す
。
な
お ,
LN , /H , O の
平
均
比
重
は
が
~0.9
な
の
で
,
タ
ン
ク
容
裁
は
小
さ
く
収
ま
り
,
ロ
ケ
ッ
ト
の
小
型
化
に
寄
与
し
ま
す
。
こ
れ
は
,
タ
ン
ク
容
誌
が
大
き
く
な
る
LOX/LH
, (
液
体
水
~D ロ
ケ
ッ
ト
な
ど
と
比
べ
,
大
き
な
メ
リ
ッ
ト
と
言
え
ま
す
。
5.
280[悶]レベル)の約 1/4 にあたります。
.
7
5
70
l
6
5 ,,
-N2単独ガス
一一一一-N2IH20;1音ガス l
5
0
混
合
室
/
ノ
ズ
ル
内
を
,
主
主
索
ガ
ス
と
水
粒
子
は
混
合
さ
れ
2
3
0
た
二
相
流
の
状
態
で
流
れ
ま
す
が
,
粒
子
径
は
卜
分
小
さ
く
,
ガ
ス
と
粒
子
の
迷
β〔
全
質
誌
に
対
す
る
水
粒
子
質
誌
の
!t) 或
い
は
Tc( 燃
焼
淑
皮
に
相
当
)
と
の
i則
係
で
図
3が
得
ら
れ
ま
す
。
た
だ
し
,
混
合
前
の
LN ,
温
度
は
プ
ラ
グ
ノ
ズ
ル
を
H, O 温
度
は
77 .4 K と
し
.
6.
2- 図
473K
実用口ケ y トへの発展の可能性
①推進薬 lま安価かっ'8'; m:も高く,機構も簡便なため,
大型化が容易であり,高 L 、安全性により,打上げ時
100 と
仮
定
し
の爆発事故の問題も避けることができます。
①
一
般
に
,
混
合
室
淑
m
:
:
Tc の 0.
5
乗
に
比
例
し
て
,
比
挑
②適用例としては,お比挑カであるよりは大推力であ
燃
費
に
相
当
)
は
一
般
に
向
上
し
ま
す
が
,
図
示
す
よ
う
に
,
本
方
式
で
は
,
依
す
な
わ
ち
4
3
0
ブースタ(第一段ロケット)への発展性が望めます。
ノ
ズ
ル
而
積
比
は
,
J~ ,
、
る
こ
と
を
前
提
と
し
,
sp
3
8
0
K
本システムは,次の耳目白により実用ロケット,特に
て
い
ま
す
。
こ
れ
ら
か
ら
次
の
こ
と
が
解
り
ま
す
。
力(I
3
3
0
函3混
合
寮
温
度
と
比
推
力
(
真
空
)
と
の
鴎
係
な
ど
の
簡
単
な
仮
定
を
し
て
,
性
能
計
勿
ー
を
試
み
ま
し
た
。
粒
(2 ∞。 C) ,
2
8
0
混
合
室
温
度
i立
は
同
一
で
,
両
者
は
熱
平
衡
状
態
に
あ
る
混
合
蜜
温
度
.
'
,
80
性
能
(
比
推
力
)
推
定
子
含
有
事
・
,,
ι・'
85
21 こ
ることが婆求される「ブースタ」や「補助ブースタ j
β
として適 JH の可能性があります。図 41 こ,達成可能
Tc を
地
す
た
め
に
は
,
H, Oi 注
を
附
加
す
る
必
要
が
あ
り
ま
す
。
な速度増分ILkを示しますが,約 1 ,∞O[m/s] が目安と
なるでしょう。これは, M-V第一段闘が達成する最
0
.
9
0
.
8
終理想迷 l目E の約 1/2 にあたります。
">07
③無重力実験 HI の ~ii遊飛行する小~ロケットとしても
!
i0
.
6
使用できます。
.
伯
仲M
④エンジン冷却が不婆ですので,パラシュートで悶収
j
O
!0
3
する「碍使用迎ロケット」とすることも容易です。
0
2
0
1
0
⑤高性能化を図るためには,例えば「多段式」化を取
2
2
0
1曲
2曲
300
踊O
Z古
室
嵩
贋
関2
算調。
り入れることや,加熱源として,小型悶体ロケット
4四
K
などを}郎、ることも可能です。
粒
子
含
有
率
と
混
合
室
温
度
と
の
関
係
β 値により混合ガスの主F 均的
な比然比や分子1.ilが変化を受け,比推力(衣笠〕
Isp は,図 3 の傾向を示します。 GN,のみの場合(参
考)には, Tcの地 1m に伴い,
Isp はこの範閉で磁線的
に増しますが,本方式の場合には,
Isp は途中から
低下傾向を示し,問者は,ほぼ Tc=340K で交差し
逆転します。
③本方式の最適 β 依としては,
0.4程度が推奨できま
す。これは, Tc=320KIこ対応する依(凶 2参照)であ
ω
( 咽 輯
lロ勺 ャ今 て \ 圃 圃=器ι密z日圃
d匝
U 2
わけではありません。
回 “ " 柑 お 初 回 四 泊
②ただし, H 2 0訟を地加l すれば,比推力が単純に増す
ァ
o
a
り,ほ lま最大 Isp(IDl論) =83[蹴]が得られる他です。
実効的な !t推JJ としては,
75[s田J(当 83 [
s
e
c
]x0
.
9
)
-4 ー
(なカ三しま・りゅういち)
2開
400
600
連
置
泊
分
図4
連
度
増
分
と
質
量
辻
6曲
,
.
同
"
曲
14 田
ml ,
(LN , +H , O段階質量/ペイロード質量)との関保
16 団
お知らせ
貴人事異動
発令年 JHI
……………………ヲ
氏
名
l
I
t
JI,包動 'I>
現
(
旧
)
職
等
(
採
用
)
1
5
.5
.8
鶴聞浩一郎
字前科学研究所長
宇宙科学研究所名谷教綬
(事務n級免)
1
5
.5
.8
松本敏雄
宇宙科学研究所長事務取扱
宇宙鴎研究系教授
女ロケット・衛星関係の作業スケジュール (5 月・ 6 月)
5
6
月
M-V-6 B-2 仮組立
•
1
9
~-V-6
相
中
旬
CIA 富
岡
)
I •
2
83
0
:
Mー14 システム鼠験~:
CIA 川越)
6t1 -v ・ 6 B-1 仮組立
CIA 富岡)
~V-6
.
.
下
旬
;
よ
旬
M-25
1
.
1
1
1
6
1
A
.
月
B-1 仮
組
立
2
富
岡
20
.
.
システム試汽
CIA 川越)
M-V-6
中
旬
モーションテーブ
I~ 試騒
下
旬
ASTRO-F:総合誌験
模
e
LUNAR-;A,母船ーベネトレータ噛合せ賦験
原
中旬
.ASTRO-E2 一次噛合せ試験
中旬
設噂皐点検
代
能
2
6 2
9 :
£トヲtrASTRO-F 総合試験
ぷζご三町、
向 IUSII
曹使用型ロケット離着陸実験
中旬
冷却する液体ヘリウム容Qiは,今年の互に宇宙科学研
[i本 11J の赤外線天文衛星 ASTRO-F の
そ事情 JJ
総合試験が, 4月 1 日より字 iii科学研究所
\と'/
飛均体環筏試験線のクリーンルームで開
究所に運び込まれ,衛星全体が組み t がる予定です。
(村 t
始されました。 ASTRO-Fは,天体からの赤外線を検
出し.銀河や星・惑星系の誕生の秘密に迫ろうとする
衛星で,来年の打ち上げをめざしています。口径 70
em の望泌鋭や赤外線観測装置は,液体ヘリウムを使っ
て奴氏2701.l!'付近まで冷却されます。
現在は,
末
ma弘通信機総,姿勢・軌道制御機illi~が
収められる衛星本体(パス部)の組立てが行なわれて
います。各機 23 のフライトモデルが順次納入され,輸
送中に傷んだりしていないかチェックの後,組み立て
られていきます。このニュースがお手元に届く頃には,
~U み t がったパス郎の氾気試験が行われていることと
思います。
gIl畠鋭や赤外線縦割IJ装i段,およびそれらを収納して
-5 ー
組立て中の ASTRO·F 衛星パス部
治)
あり,本専攻の役割,存在意義が問われていることを
肯総研大に宇宙科学専攻を開設
総合研究大学院大学(略して総研大)は 1988年に我
考えると,特に教'i1rは大いに気を引き締めなければな
が関最初j の大学院大学として創設されました。特色と
りません。そして,学生には既存の慨念にとらわれな
して,
(I)博士後期i課程の大学院教育,
(2) 火学共間
い自由な発慾に基づいた独創的研究を行うよう鋭怠努
力して頂きたいものです。(稲苦f俗光)
利用機関の研究環境の活用と機関関の iili係教育研究,
が挙げられます。総研大は神奈川県葉山町の湖IJ靖国際
村に本部を持ち,現在 14機関の大学共同利用機関が参
加l しており,以下の 4つの研究科を主主位しています。
(l)文化科学研究科,(2)数物科学研究科,
学研究科,
(3)生命科
(4) 先導科学研究科。宇治jliJf は平成 15年4月
から総統大に参加l し,数物科学研究科に宇治'科学専攻
を開設しました。本専攻は宇宙探査理工学,宇宙観iJlIl
科学,宇宙工学から織成される大講座制j です。本専攻
の設置は関係法令の制定及び平成 15年度予知.の成立に
より確定するものであったため
けて入学願';!f受付 (4月 2 ,
4 月初旬~中旬にか
3 日),舎類審査. ilfit裏付
月 9 日),合絡発表 (4月 11 日),入学式 (4)~ 17 日),そ
して論議開始 (4月 22 日〕が行われるという,関係各
伎にとって準備をも含めて慌ただしいスケジュールと
なりました。当初j は受験希E聖者が定員割|れ(募集人員
は 6名)することを懸念する声が所内でありましたが,
結局,平成 15年度の入学者数は 14名となりました。入
学した学生および教官にとってはこれからが且ゴ念場で
MUSES-C 月報 -5
ンで加迷を行わなくてはならないことなどのり比
*射場での準備進む
MUSES-C
探査機が内之浦町の
KSC に搬入されて,
あっという聞に
1 カ月あまりが経過しました。探査
機には,この陥
l にイオンエンジンで噴射ガスとして
使われる
我が国の惑星探査機としては初の
採用しています。
MUSES-C
lで
3 軸安定化方式を
のような
Xe (キセノン)ガスを充填する作業と,
特別な工夫が施されています。スピン衛星では遠心
化学扱進機|並!の燃料であるヒドラジン,酸化剤であ
力で気体と液体を分雛して供給する方式が採られま
る凶二酸化窪索の充填作業が行われました。化学推
すが,
進系は液体なので短時間で光興を完了できますが,
液体の聞に柔軟な隔壁を設けています。また,探査
MUSES-C
では「プラダ」と呼ばれる気体と
キセノンは気体であるために,充別していくと温度
機全体の霊心
が上昇し,そのたびに冷却を繰り返さなくてはなら
まわりに複数に分割|して配
ず,充鎖に数日を裂しました。もっとも,作業は願
MUSES-C
調で,幸い予定よりも
ました。
3種類の推進剤
t立位が変動しないよう,タンクは重心
i位するのが普通ですが,
では配管の削減をはかるため,分割せず
l 日短縮して作業を終了でき
に各 l 倒ずつの
j を熔載するのも,
採則されています。一見するとぱらぱらに低かれて
この探査
3 つのタンクを配撹するという方式が
機の特徴です。これらのガスと液体分で探査機の約
いるように見られたかもしれません。もうそれらは
1/4 の 130kg を占めています。この作業に続いて探
パネルの中に収まっていてうかがうことはできませ
査機は継ぎ手を介して第
4段のキックモータ
と結合され,クリーンブース内で第
KM-V2
3 段とともに頭
んが,これも従来にはない考え方でレイアウトされ
ている
1 つの特徴です。
MUSES-C
胸部として組み立てられました。今は整備練で行わ
は,この号が皆様に読まれる頃には,
れる全段の結合を待つばかりとなっています。
打上げられてイオンエンジンの加速準備を行ってい
MUSES-C
ることでしょう。
篠査機は決められた方向にイオンエンジ
3軸制御を行う
探査後では,タンクから液体だけが供給されるよう,
-6-
ω 旧淳一自
II)
M-V ・ 5号機/はやぶさの打上げ成功
5月 9 日 13 時29分25秒,鹿児島宇宙宅問観測l所から
E学実験探査倹 MUSES-C を載せた M・V-5 号僚が打
ち j げられた。飛刻は順調で,発射後 350秒 lこは第4
段をスピンで所定の l'iJ きに安定化した仁で分離した。
打上げ 23 分後.
NASA ゴールドストーン腐は
MUSES-C からの也被を受信し.
DSN( 深宇宙通信
網)を通じて送られてきたデータから,
m4段切り離
し後の γ ーケンスが予定どおり実行され,傑3空機が
所定の惑昼間軌道 iこ投入されたこと及び探査僚の機
能が正常であることが確認された。
MUSES-C は
「はやぶさ」と命名された。
2α均年2月 101:1 の 4 号機の打上げ失敗以来.
3年3 ヵ
刈ぷりの打上げであった。 4 号機の不 11 合原因に対
する対策として,各段モータのノズルスロートをグ
ラファイト裂から 3次元カーボン・カーボン複合材
C3D-CC材)製に変更し,検証の為の地上燃焼試験
を実施してきた。この II日,数々の忠わぬ隊:与を乗り
越える必要があったが I
.'G',えばよくここまで来れた
ものである。関係者の M-V ロケットの「飛均への復
帰」をかけた執念と献身的な努力のおかげである。
同時にこの 1m.
悶体ロケット内の現象に凶する定量
的理解が大幅に進み,大型 3D-CC材の国産,非磁
主題検査技術の進歩などの大きな成巣が得られたこと
も指摘しておく。
を~し,午後
8時 . 9時 の 作 業 終 了 は 当 た り 前 , 一 度
フライトオペレーションでは,探査後関係作業が
u正に 3月中旬から始められていた中,
の作業が4月 21 日から始められ.
は 午 前2 時 を 過 ぎ る に 及 び , 実 験 班 貝 の 疲 労 も 限 界
ロケット関係
に速する場面もあった。吏には,不具合部品の交換
27 日には全員打合
の為の綱渡りの東京往復や深夜から明け方にかけて
会が聞かれた。毎日の作業には予知した以上の時間
の 動 作 チ ェ ッ ク , 雨 雲 の 隙 | 尚 を 突 い た l波
' aテ
lス ト の
ための徹夜の作業等々,かなりの無理を実験厳にお
願いすることになってしまった
M。
- V - 5号 線 を 予 定
ど お り の 日l時 に , 成 功 挫 に わ ち 上 げ る こ と が 出 来 た
ことに免じてお許しをInき
L、
た。 と は 言 え , フ ラ イ
トオベの期間中,あるいはこ
3年3
の カ 月 の | 削 に . Mュ
V チームの面々の心の中で私は何回殴り倒されたの
だろうかと恕像すると,
ZE 恐ろしくなる。
今回の打上げは,文郎科学省直轄の宇宙科学研究
所としての最後の打
t げであった。新機関発足後,
M-V ロケットの運用の枠組みが変わろうとも,この
チームが中心となって
M-V ロケット打上げを全て成
功させるものと信じている。
最後に,今回の打」二げを支えてくださった関係各
I.
, r j〆
位にこの場を借りて心から感謝申し上げます。
(小野1I:I 1ll-次郎)
-7 ー
第
貴
肯ピデオ「宇宙に飛び出せシリーズ第 10巻
2会
の
画
映
と
演
講
学
科
宙
宇
回
る
さ
X線で偉く灼熱の宇宙」完成
ISAS ビデオ・字前に飛び出せシリーズ第 10巻 rx
し
ま
れ
さ
俄
開
が
会
の
画
映
と
i
J
i
講
学
科
宙
宇
の
例
恒
,
て
い
線で輝く灼熱の字 ijjJ が完成しました。今 l国は 20 t!t紀
る
あ
で
日
念
記
立
創
の
所
究
研
学
科
宙
宇
,
は
れ
こ
。
た
以今後の 10年間,
両
治
上
村
,
郎
一
谷
中
,
り
ま
始
に
t
I
挨
の
扱
取
務
事
長
所
雄
ました。最初に取り|二げたのは,銀河の中心に潜む巨
,
後
の
答
応
疑
質
,
れ
わ
行
が
i
J
i
講
る
よ
に
授
教
大プラックホールです。孜々の住む銀河の中心も 3∞
で
線
腕
li
く
し
激
は
i
I
オ
デ
ビ
の
力
重
い
強
,
り
た
し
転
回
で
度
速
い
近
に
速
光
で
り
わ
ま
の
柿
妓
夜
と
に
次
。
す
ま
き
て
出
が
話
の
盤
円
必
降
る
い
て
け
受
を
轡
影
C
·
S
E
U
M
ift が
」
宙
宇
の
熱
灼
く
A
C
S
A
li 表 mT 探
の
術
技
査
探
長
怒
jの
新
政
,
て
し
i
I
!
と
」
ー
iや
介
紛
の
大
,
て
し
用
利
も
闘
動
を
ど
な
術
妓
る
れ
わ
使
で
t教
,
は
綬
や
法
方
測
観
の
星
惑
の
外
以
系
陽
太
な
ろ
い
ろ
い
て
き
で
が
と
こ
る
探
て
っ
よ
に
星
衛
F
·
O
R
T
S
A
待!lT ま
。
た
し
ま
き
だ
た
い
し
話
お
て
い
つ
に
ど
な
待
期
の
へ
図
河
銀
た
い
て
っ
思
と
塊
の
ス
ガ
な
か
静
,
た
ま
。
た
し
ま
米
問
質
い
鋭
変
大
,
は
て
い
お
に
答
応
疑
質
,
た
ま
来
て
っ
か
つ
見
が
跡
痕
の
史
歴
の
体
合
併
,
に
中
の
ス
ガ
t
'
!
な
ク
な
実
忠
,
く
な
で
り
か
ば
タ
ー
デ
測
観
は
り
た
あ
の
こ
。
た
し
ー
レ
ュ
ミ
シ
値
数
J,
ッ
ア
ニ
マ
し
少
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発
活
が
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な
係
の
yッ
ィ
フ
ラ
グ
タ
ー
ュ
ビ
ン
コ
た
い
づ
基
に
ン
ョ
首
の
映
上
オ
デ
ビ
た
し
う
こ
,
は
で
オ
デ
ビ
の
回
今
。
す
ま
い
て
し
使
駆
も
ス
ク
登
も
安
の
者
究
研
む
組
り
取
に
れ
そ
,
に
共
と
タ
ー
デ
い
し
新
た
れ
さ
な
配
心
を
に
け
付
味
た
っ
巡
味
と
ひ
は
と
ズ
ー
リ
シ
の
で
ま
れ
こ
,
し
場
約
た
っ
ま
集
HI 併
ー
紛
に
答
返
も
方
生
先
,
れ
さ
j乙
。
た
し
で
オ
デ
jiビ
の
り
か
ば
た
っ
が
上
来
出
,
は
に
9秀
技
闘
,
れ
さ
介
紹
を
容
内
ら
自
l止
が
疫
教
0
2
3。
た
し
ま
い
て
っ
入
見
に
心
熱
は
者
加
参
の
名
)
厳
爪
僑
(
も
に
々
方
の
り
わ
ま
,
り
な
に
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ら
ご
度
一
。
す
ま
い
て
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な
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か
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興
振
学
科
宙
宇
,
日
近
。
す
で
い
幸
と
る
け
頂
て
め
広
)
世
秀
校
闘
(
。
す
で
定
予
の
先
発
町
陽
太
は
に
緒
心
中
の
河
銀
な
的
動
活
第
第
第
第
第
第
第
第
第
lr感
ー
る
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を
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ッ
ポ
ロ
に
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「 ,
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と
」
ー
宙
2の
宇
る
探
で
線
外
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ー
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求
を
球
地
を
量
質
い
な
え
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0
1 ッ
ラ
ブ
量
質
大
巨
.
す
越
を
倍
万
ネ
エ
力
重
の
質
物
む
込
れ
流
て
っ
な
に
状
銀
円
へ
こ
そ
X。
る
い
て
れ
さ
出
放
て
し
と
線
A
C
S
A
の
そ
は
生
衛
X測
観
線
し
に
か
ら
明
を
子
徹
の
傍
近
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極
の
ル
ー
ホ
ヴ
ッ
ラ
ブ
S
A
I
せ
出
び
飛
へ
.
宙
宇
「
オ
デ
ビ
I 巻 一
星
衛
工
人
・
ト
ッ
ケ
ロ
ー
る
ぐ
さ
を
宙
宇
2巻
iま
陽
太
る
な
3巻
オ 一
学
科
の
風
気
儀
球
地
一
と
さ
る
ふ
の
ラ
ロ
4巻
ホ
ク
ッ
ラ
プ
5 iJ
系
陽
太
の
ち
た
弘
6 iJ
ー
む
込
き
吹
を
魂
に
星
の
工
人
一
星
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工
人
7 ;1(:
ト
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ケ
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査
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息
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ぞ
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探
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ら
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ま
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て
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説
解
く
す
や
り
か
わ
変
l苛
で
盗
の
,
る
め
止
き
引
に
織
い
な
ら
散
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飛
が
ス
ガ
温
高
の
団
河
銀
。
す
り
あ
が
ル
ー
ホ
ヲ
が
ー
ギ
ル
に
り
か
が
手
を
4刀
,
は
綬
教
谷
巾
ル
ー
ホ
ク
ッ
ラ
ブ
大
i巨
,
や
と
こ
た
い
て
り河
銀
る
れ
ら
繰
に
ー
タ
マ
ク
ー
ダ
,
l二
が
の
た
げ
Iお
に
ル
ー
ホ
命
生
間
安
の
41敏
本
絵
,
は
年
今
。
す
で
の
も
る
い
て
っ
行
年
毎
に
後
前
目
世界の X線天文学をリードした ASCA
衛 M の観測から分かった新しい宇宙の裂をどデオにし
'
I
4月 21 凶
宿
新
)
上
(
日
。
。
第 8 回
大気球による成層圏大気の観測
東
北
大
学
大
学
院
理
学
研
究
科
中
津
高
清
40
地球温暖化やオゾン層破療など,人|泊所勤に伴う大
ー・-""制。3
~.ω"'"・
気現境問題が,世界的な関心事となっている。この問
35
~""""
~"の制01
守
-・一興M泌刷
題に対処するためには,現象を支配するメカニズムを
l
v
~91 瓜踊に~
理解し,将来起こりうる変化を的艇に予測する必要が
c
言
一司-・""8'"
-・-9~制官邸
3
0
-・一切のr'lf3o')
M
ある。成約圏は 7 ロンなどによってオゾンが破属され
-・ー鱒"'"回
号お
る所であるだけでなく,人 IIU 活動によって地上で発生
<
したi1f.1l議効巣気体が輸送される先であり,それらの多
一
・
.
卿
-ー似"""'-"
~
1
l
I
店
街
叫
す
叩
"
W
>
<
>
<
2
0
くが消滅する所でもある。したがって,大気環境に係
て,成!白聞における系統的な観測は不可欠である。
>O
3
4
0
このような重要性を踏まえ,われわれは,希薄な成
3
5
0
ldi 度
と
と
も
に
減
少
し
,
1985年に三陸上空で
20-25km
観測を開始した。観 mlJ はおおむね l 年に 1 阪!の割合で存
定
の
値
を
示
す
。
こ
の
よ
う
な
分
布
は
,
赤
道
域
に
存
証
す
る
ないし兵に実施され,大気J;;!},"l研究にとって:It要なデー
強
い
上
昇
流
に
よ
っ
て
成
府
閣
に
注
入
さ
れ
た
人
為
起
源
の
二
タの苔般を図ってきた。また,面l を重ねるに従って参
酸
化
炭
素
が
,
下
問
で
早
く
,
上
初
で
遅
く
極
域
に
1m機関がJill え,それに伴って研究項目も拡大し,現在
輸
送
さ
れ
る
と
い
う
結
果
を
反
映
し
た
も
の
と
考
え
ら
れ
る
。
ま
た
,
成
問
闘
の
二
酸
化
炭
素
も
り
べるように,この観測から北半球中純度における各種
て
お
り
,
20-25km
微量気体の挙動について多くの新たな知見を得たが,
タ
か
ら
,
1985-2
人間活動に伴う大気環境問題は地球規叙の現象である
年
が
求
め
ら
れ
る
。
こ
の
ので,そのm1解にとってはさらに広域にわたる観測が
流
図
上
部
で
行
っ
た
航
空
機
観
測
か
ら
符
ら
れ
た
哨
加
率
1
.
望まれる。そこで北半球 'I" ~(~J:ltに力11 え,南北両極域で
ppmv!{lo
さ
ら
に
1997年 2-3月と 1998年
l ら
か
に
経
年
的
に
幼
加
し
よ
り
高
い
高
度
で
観
測
さ
れ
た
創
立
デ
ー
∞2年
の
平
均
的
増
加
事
と
し
て
1
.
{iii は
,
同
じ
において観測を実施した。なお,今秋にはキルナにお
も
判
明
し
た
。
こ
の
よ
う
な
大
気
輸
送
の
遅
れ
は
,
長
いて,来年I)~には l昭和基地において同線な観測を計
体
で
あ
る
六
フ
ッ
化
硫
画しており,さらに人為起源物質の成府閣への入口と
る。
研究慣関
東京大学ラジオアイソト
,刷k.位厳体司比
民六フ,化磁
望ヨu,よぴa・棄の同位体比
土..化炭素の安定炭素・催案同位体比
般化成 炭
ンの"
高
度
分
布
を
名古屋大?品代.斜研究センター
国立局場研究所
り
,
特
筆
す
べ
き
点
で
あ
る
。
"
す
。
成
}
f
!
大
気
疎
を
J
l
l
い
た
成
府
間
微
量
気
体
の
観
測
は
多
く
の
困
難
北"梅道大?-"学院瞳"環槍斜学研究
を
伴
う
が
,
得
ら
れ
る
知
見
は
大
気
~
J
f
l
子宙科学研究所
u'( 分
布
を
凶
IUJ 泌
の
み
な
ら
ず
大
気
化
学
や
大
気
力
学
の
分
野
の
発
展
に
も
大
き
な
貢
献
を
巣
す
これまでの縦割IJ から得られた結果の一例として,
本
土
~
に
お
け
る
二
般
化
炭
素
削
交
の
鉛
1誌
を
行
っ
た
こ
と
な
ど
は
.
わ
れ
わ
れ
が
世
界
に
先
駆
け
て
挙
げ
た
大
き
な
成
栄
で
あ
一俗化て重震の嗣位体分子砥婁賓・.II"同位 東示工業大学大学院縫合哩工学研究
2武将鑓集2量置'"よぴIl'集筏衡の高度化
l列
ら
か
に
し
,
そ
の
解
釈
を
行
っ
た
こ
と
,
多
く
の
微 1;1 ハ
ロ
カ
ー
ボ
ン
郊
の
検
出
・
定
Jt海道大,.大守院理学研究斜
三a 化炭素の III阿佐炭素同位体比
成極圃におげる物質繍送
i世
の
観
測
か
ら
も
明
ら
か
に
な
っ
て
い
化
ニ
空
白
A
{
の
同
位
体
分
子
積
お
よ
び
~
采
・
臣
賞
索
悶
位
体
比
の
東北大管大常院毘学研究科.笛減教
育大ヲ1 開立峰雄研究所
一.化炭素目>I<衰の温度
1
0
1
t
)f 命
気
急
速
に
高
く
な
る
こ
と
や
,
メ
タ
ン
の
炭
素
同
位
体
比
や
一
酸
プ総合セ
ンター
E
I
の
で
,
今
後
さ
ら
に
プ
ロ
ジ
ェ
ク
ト
の
拡
充
を
関
り
,
成
居
間
1に
示
大
気
に
l則
す
る
総
合
的
研
究
へ
と
発
展
さ
せ
た
い
。
(
な
か
ざ
わ
・
た
か
き
よ
〕
I舗
の
二
殴
化
炭
素
濃
度
は
聞
界
回
付
近
で
最
も
目
玉
く
,
lで
の
ド
ほ
ど
遅
れ
て
.
i
f
!
.
従
し
て
い
る
こ
と
重
い
オ
ゾ
ン
と
の
駿
素
原
子
の
交
換
に
よ
っ
て
高
度
と
と
も
に
研究内容と書加慣関
て酸化政調民 メタ"一貨般の化.度三墾,3〆k.タ
I此
}
訪
問
中
間
4-7{
こ
の
他
,
二
酸
化
炭
ぷ
の
酸
素
悶
{
立
体
比
が
,
同
位
体
的
に
なっている赤道域での観測も検討中である。
ill定
6
B洋
し
く
比
較
す
る
こ
と
に
よ
っ
て
.
1 月にそれぞれスウェーデンのキルナと南極 l昭和基地
研究項目
5ppmv!
JQ J
l
l
\
I
に
日
本
上
笠
の
対
と
よ
く
一
致
し
て
い
る
。
さ
ら
に
,
両
者
の
変
動
を
浪
J
:
l
t
が
対
流
醤
よ
り
代H7 rJン警のハロt/-,f,' ...M の
付
近
か
ら
お
お
む
ね
一
ri材
、
っ
て
では表 l のようになっている。われわれは,後でも述
特定フロン
3
8
0
370
日
本
上
空
の
成
層
圏
に
お
け
る
ニ
磁
化
炭
素
温
度
白
鉛
直
分
布
図 1
大量に係取する装置を独自に開発し,宇宙科学研究所
者1
3剖
CO
p
p
m
v
)
2Concent悶 lion (
問聞大気を液体ヘリウムで悶体化させることによって
の実態を l明らかにするために.
30
1
5
わる気体の生成・消滅過程の解明や収支の評価にとっ
気球工学グループの協力を得て.
0''''
。 ョ
手議
たんせい 2 号
井上浩三郎
M-4S ロケットにつづいて開発された M-3C ロケット
スピナを作動させ,衛
の性能確認と地磁気による衛星の安勢制御方式の試験
昼のスピンを毎秒 2.3
を主な目的として.
1974年2月 16 EI1411寺∞分に打ち上
恒l から毎分 1 l.3回に低
げられた試験衛星 MS-T2 は,近地点前 &273km. 越地
下させました。また燐
点高 &3. 180km の軌道に投入され.
載した酸化銀亜鉛 ~U池
r たんせい 2号」と
命名されました。当初.今後の科学衛星をより正確な
は 50AR で,寿命は 2
軌道に投入することを狙って新たに M-4SC型を開発す
週間に設計されていま
ることを予定していましたが,権造の軽量化および推
したが,これについて
進薬の性能向上の研究が進んだ結果,第2段に 2次流体
もほぼ予期した通りの
噴射推力方向制御 (SITVC) を装着した 3段式ロケッ
結果が得られました。
「たんせ \'2号j では,
トによって衛星の打上げが可能である見通しを得て,
4段式から 3段の制御っき M-3C ロケットが開発されま
これまでの衛星が毎分
し Tこ。
約 180 回転のスピンに
衛星の第3段球型モータへの
取付作業風景
よって安勢を安定化し
たのに対し,初めて衛
ill に安勢制御装[世を拡載し,型E勢市l 街!実験を実施しま
した。地磁気を利用した衛星の姿勢制御l の笑験は
2
月 18 日から 3月 l 日まで内之浦局からの指令電波により
剖 5 回行われました。打上げ当初軌道而にあった衛星
のスピン軸を軌道商に対して垂直にする,いわゆるホ
イールモード実験,キーピング・マグネットを用いて
軌道而の回転に追随してホイールモードを保持する実
験,およびスピン軸を地軸に対して平行にする実験を
行い,重5勢検出の精度内でそれらを達成しうることが
たんせい 2 号
衛星の形状は,対向I国l間隔 75cm.
確認され,後につづく科学衛星の姿勢制御のための予
I苛さ 45cm の八角
柱で,構体はアルミニウム・ハニカムを用いた八角柱
備実験としての目的が迷成されました。
の基仮とその上下に取り付けた主柱部より成っていま
この実験のために,
す。基板は八爾のアルミニウム・ハニカムで凶まれ,
安勢センサーとして,
上郎には 4∞MHzテレメータアンテナと地磁気後勢セ
ディジタル太陽セン
ンサ,下部には 136MHz/148MHzテレメータ/コマン
サ,スピン術昼期の
ド共用アンテナが取り付けてあります。会長約l.3 m
地平線センサが開発
で .ill誌は約 56kg です。第載機器は,従来の共通軽量
され,また,甚甑モー
~の他に,今回初めて行う衛星の姿勢制御の試験のた
メントの測定法や衛
め.
星の残留磁気モーメ
(I)衛星のスピンを落とすためのヨーヨーデスピ
ナ(2)衛星のスピン軸方向を制御する地磁気利用ス
ントをチャージャブ
ピン軸方向制御装!R(3)姿勢変化を補償するキーピ
ル・マグネットや永
ング・マグネットが載せられました。また衛星の 112源
図 1
としては,太陽電池ではなく寿命約 2 週間の容鼠の酸
化銀亜鉛屯池が捺載されました。
磁気モーメント測定
久磁石片で打ち消す
技術開発がなされま
した。図 l は,コイルに閉まれた鳥かごのような装訟
終戦機 mi の動作状況はすべて良好で,衛星各部の温
の中に衛星を取り付け,
ぐるぐるまわして磁気モーメ
度も適正に維持され,終始正常なデータを得ることが
ントなどの測定を行ったのですが,心織にm.H 、試験だっ
できました。内之浦の第 Ii潤の受信 (1611寺 8分 6秒 -16
たことが思い出されます。
(\、のうえ・こうざぶろう)
1時 18分44秒)では,地上からのコマンドでヨーヨーデ
n
u
ー事長事ld
L
近くて親しき台湾
朝木義晴
4月 10 日から 5 泊 68 の日程で台湾の台北市に行って
アレイ)のチームがあります。 SMA の建設はハワイ
まいりました。今回の台湾出張の目的は,国立中央研
で行なわれており,このチームに所属しているスタッ
究院の天文及天文物理学研究所(以下,
フは 1-2週間程度のハワイ当需が義務として諜せられ
1AA と略称)
の沈(シェン)博士と会うことでした。私の研究は超
るのだそうです。宇宙研では術星によって鹿児島周や
長基線 ~11波干渉言I- (VLBI)を用いて地球から約 8(削
臼岡局での迷期当番が諜せられますが,なんともスケー
光年雄れた赤色巨星(太陽のような恒産のなれの果て)
ルが迩います。 11 日には私の面砂J校介のためのコロキュー
までの距離を正確に測るというものです。
ムを聞いていただき,現在の結果を論文としてまとめ
るにあたって多数の研究者と非常に有益な議論を行な
tt 博士は2年|悶宇宙研に滞在しておられ,主として
「はるかJ や地上VLB1 を使って地球から数億光年以上
うことができました。
荷量れた銀河の観測研究を進めておられましたが,研究
さて,観光情報も少し提供したいと思います。台北
テーマが奥なっていてもデータの解析手法がお互いに
市の「故宮博物館」は,歴史的にも美術的にも価値の
よく似ているので,博士が滞在中に解析手法から科学
ある中国の文化財が数多く展示されている非常に有名
まで幅広く議論をしたものでした。今回私の観測デー
な|事物館で,絵画,陶務が好きな人,歴史に関心があ
タの解析が一段落したこともあって,現在時士が在籍
る人にとっては外せない場所です。「淡水J もなかな
しておられる 1AA に和'1'、議論をしてくることになった
かの観光名所でしょう。日本で例えるならば,横浜の
山 F公園といったところでしょうか。淡水の魚人科l頭
のです。
から遊覧船で l 時 11M程度の湾外航海を楽しめますが,
台北までは成田空港から飛行機で 3 時間程度で活き
ます。時差も 1 時間しかありませんし,街では漢字表
湾の外は外洋なので船は大きく揺れ,下手なジェット
現をいたるところで見ますので,海外とは L 、え非常に
コースターよりも楽しめること断然請け合いです(た
身近な感じをおぼえます。今の季節は悔雨の走りにあ
だし,乗物酔いしやすい人は要注意)。
たるのだそうで,滞在中は雨が降ったりやんだり,降
何と言っても食文化については諮くべきでしょうが,
るんだか降らないんだか分からない天候が続きました。
字数の制限からここでは十分紹介することができませ
気淑は 25度前後までよがり,蚊も出ているので,日本
ん。印象深いものを一つ紹介するとなれば,それは
のfJJ夏といったところでしょうか。折から SARS の流
「豆腐」です。後は読者の皆さんが台湾に行った折に
行が報告されていたためか飛行機の乗客率は 10% といっ
実際に確かめてみられることをおすすめいたします,
たところで,非常に快適な~の旅になりました。台北
くっくつくっー。
空港では空港職 H は皆マスクをつけており,
SARS に
最後に,今回ホストとして御自身の研究時間を期l い
対する備えに力を入れている様子が見受けられました。
て議論の時間を作っていただき,また様々なアレンジ
今回滞在した 1AA は中央研究院の l 部門です。中央
をしていただいた沈博士,当地で非常にリラックスさ
研究院自身は台北市郊外にありますが,
せてくれた 1AA スタッ 7 ,学生の皆様に紙面を借りて
lAA は市内中
御礼を申し上げます。謝謝。(あさき・よしはる)
心部の国立台湾大学物理学部の総長にあります。常駐
者は校-gや事務職員も合わせたスタッ 7 ,学生,ビジ
ターで総勢90人ほどになります。このうち天文研究者
は約半数です。ここは外国籍の研究者や大学院博士課
程卒業後の任期付研究員が多く,所全体が若くて活気
があります。篤くべきことに,この春から日本人スタッ
7 が7名在絡するそうで,外国人の中では最大のグルー
プになるのだそうです。学生は,
日本の共同利用研究
所のように,各大学に在篤していながら所の研'允者と
一緒に研究をしています。
比較的大きな研究グループにハーバード・スミソニ
アン研究所と共同で建設している SMA
(サプミリ波
1
1
“柔らかい"をキーワードに
通信総合研究所理事長飯田尚志
あの人は“堅い人"だというと信頼できる人だとい
容量の通信が可能であるが,降雨減衰が大きくなり回
う意味がある反面,堅物でとっつきにくい,融通がき
線稼働率を向くできないというジレンマがあり,もう
かない人というような印象もある。反対に“柔らかい
一歩強力に推進する力に弱いものがあった。録者らは,
人"という言葉は聞かないが,何事も柔軟に考え,対
衛星回線を直媛ユーザ回線に使うことにすればそれほ
応する(できる)人も当然いる。私はどちらかといえ
ど高い稼働事は必要ないのではないかという考えの下
ば柔らか L 、方が好きて'ある。
に,
柔らかいというのには,発想、の転換とか,チャレン
ミリ波パーソナル衛星通信システムを提案した。
これは当時としては新しい航念であった。衛星通信が
ジ紛争 II とかも含まれると考えると.研究はクリエイティ
最後は家庭の Hl 話に紫がるのだからパーソナルである,
プな活動であるので,柔らかい活動そのものだと思う。
なぜパーソナル衛星通信が必要なのかという反論があっ
ところが,今の若い人の多くはきちんとした路線,い
たと聞く。このミリ波パーソナル衛星通信ミッション
わば“堅い"路線を要求しているように見える。例え
は ETS-VIのミッションのーっとして実現したが,静
ば,組織のトァプが何を考えているか示してくれない
止軌道投入に失敗してしまい残念であった。
と困るという。私も大いに反省はするのだが,どうも
宇宙開発の中でも一番堅いのを要求するのは有人宇
どこの組織でもそのような傾向があるらしく,社長な
宙開発であろう。人命の安全に|刻わる開発については,
りのビジョンとか考えの侵透が強く言われる。そこで,
最も竪く考えるのは当然であるし,それだからこそ壮
会社のトップは一所懸命本を読むなど勉強して何か言
大な計画である。しかし,今まで我が国はそれに本格
おうとするという。しかし,そんなものは何の役にも
的に挑戦することから逃げてきた。少し前まで,有人
立たないのが普通らし L 、。一方,私の若い時を思い出
という言葉自体が祭句だったと聞く。しかし,現実に
してみると,当時,私はトップに何か言って欲しくな
は宇宙ステーション JEM において我が国の有人宇宙
かったし,聞きたくもなかった。私が生意気なのかと
技術は着実に進んでいる。今こそ,柔らか L 、発惣で何
思って,私の同期生の一人に話したら,我々の時代に
とか有人宇宙開発を進めることができないものであろ
はむしろ自分の考えをトップに分かってもらおうとい
うか。
う活動をしたということであった。我々の II寺tWI神だっ
私は ISAS の前身である字前航空研究所が駒場にあっ
たころ大学院の 5年間を過ごし,また,普通には定年
たのだろうか。
ところで,宇宙開発というと“堅い"計画が要求さ
という年齢に逮したことから,本側への執筆のご依頼
れる。たくさんの税金を使って社会的にもインパクト
があったのではないかと想像するのだが,この雑文が
の大きいプロジェクトを行うから,計画をきちっと立
諸兄のお自に止まれば幸いである。
て,予定通り進めるといった堅いこなしが求められる
(,功、だ・たかし)
のは当然である。プロジェクト構成員もそのような特
性が求められる。しかし,そもそもの計画がどうやっ
⑫
て出て来たのかとなると,初期には非常に柔らかい考
えが誌になっているものである。私の例で恐縮である
が.
ます。(田中)
信システムというのを提案した。ミリ波有?となれば大
允行
・;f.:ニ
.2 -Ai
'i"'tJj科"f:研究所(文部科学行)
事があって版組に少し苦慮しましたがはやぶ
さ打ち上げの成功をお伝えすることができて絡しく思い
1980年代前半に筆者らはミリ波パーソナル術星通
ISAS ニュース
今回は記事が多い上に初輪以降にも追加記
N
O
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2
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6 2
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*なお,本ニュースは.インターネットでもご覧になれます (h世p: //www.isas.ac.jp)。
-12
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Fly UP