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歯の健康
IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより 歯の健康 Dairy Australia 出典文献を仮訳 良好な歯の健康 歯の健康を良好に保つには、自分で自分の歯を管理する必要があります。オーストラ リアでは虫歯や歯の浸食がもっともよく見られる健康問題ですが、それらの多くは予 防できます! 虫歯と闘う(歯科ケアーとも呼ばれる)上で最も重要な要素は、水道水にフッ素を添 加することです。しかし、歯科医師によれば、歯の健康にとってフッ素よりもずっと 有効な方法は歯磨きと虫歯(穴)の治療です。適切な栄養摂取と食習慣が虫歯と歯の 浸食予防に重要な役割を演じます。 虫歯とは? 虫歯になると、歯のエナメル質(歯の表面を保護する組織)に穴が開きます。歯垢は、 歯の表面に常時形成される細菌と糖類の粘着性の膜物質です。歯垢の細菌は食べ物や 飲料の糖類を材料に酸を生成します。この酸が歯の表面から歯を強化するミネラル (カルシウムとリン)を溶かします。 唾液は虫歯と闘うカラダの自然な自衛隊です。口腔内の糖類を洗い流し、歯垢細菌に よって造られた酸の効果を弱める役目を持っています。唾液中のカルシウムとリンは 歯の表面のミネラルと置き換える役目も果たしています。 しかし、酸による攻撃の頻度が過剰になると、その損傷を修理する時間が間に合わず、 結果的に歯に穴が開きます。 歯科医師によれば、歯の健康にとってフッ素よりもずっと有効な方 法は歯磨きと虫歯(穴)の治療です。適切な栄養摂取と食習慣が虫 歯と歯の浸食予防に重要な役割を演じます。 食品と虫歯 食べる習慣と飲む習慣が虫歯の発達と予防に重要な役割を演じます。糖類を含む食べ 物や飲み物について、虫歯の発生と発達に影響するのは摂取する量とその頻度です。 1 IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより 糖類の物理的な形態も重要です。固形食品は液状食品よりも口腔内から排除される速 度が遅く、歯垢に酸を生成する時間を増やします。粘性のある食べ物は特に悪役で、 歯と接したまま居座る時間がかなり長くなる傾向にあります。その他、お米、ジャガ イモ、パンおよび新鮮な果物など炭水化物を含む食品は、虫歯の原因に成り難いと考 えられます。 歯の浸食とは? 歯の浸食とは歯の硬い表面が徐々に後退してゆき、温度に対する感受性が高くなる状 態です。歯の浸食はソフトドリンクや果汁などの酸性飲料中の酸と接触することが原 因となる可能性があります。 乳製品と歯の健康 中核となる食品群のひとつとして、乳製品は子供や大人の良好な栄養に重要です。次 のように、牛乳、チーズおよびヨーグルトのような乳製品は少なくとも10種類の栄 養素を提供します。 ■ たんぱく質 ■ 炭水化物 ■ ビタミン(A、B12、リボフラビン) ■ ミネラル(カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムおよび亜鉛) さらに、乳製品は歯の健康に特有の役割を演じます。牛乳とチーズは虫歯予防に役だ つことを示す研究があります。乳製品はカゼイン、カルシウムおよびリンのような抗 齲蝕作用をもつ特別な栄養素を含んでいます。カルシウムとリンを組み合わせたとき に、カゼインは歯のエナメル質の上にたんぱく質の保護膜をつくり、虫歯のリスクを 低下させます。乳製品に存在し、歯を強くするミネラル、すなわちカルシウムとリン は酸による攻撃を受けた歯を修理する役目を担います。 乳製品を毎日3食摂取することで、健康と体調維持に重要な栄養素を摂ることができ ます。乳製品に含まれる栄養素の独特な組み合わせが虫歯と歯の浸食から守る役目を 果たします。 フレーバーミルクについては如何ですか? フレーバーミルクは多くの甘味飲料(コーディアルやソフトドリンク)やある種の果 汁飲料(オレンジジュース、グレープフルーツジュースおよびパイナップルジュー 2 IDF栄養ホームページ/http://www.idfdairynutrition.org//ファクトシートより ス)よりも歯に優しい飲み物と考えられます。なぜなら、フレーバーミルクは酸性で はなくカゼイン、カルシウムおよびリンを含むからです。すべてのミルク(フレーバ ー付きのミルクおよびフレーバーなしのミルク)は、天然に存在する炭水化物、乳糖 を約5%含みます。この乳糖は他の糖類に比べて齲蝕原性(cariogenicity)が低く、 虫歯にほとんど貢献しません。フレーバーミルクに添加された糖類は商品ブランド間 で違います。人工甘味料で甘味付されたフレーバーミルクには添加された糖類が全く 含まれていません。 編者注:仮訳の全体は会員頁をご参照ください。仮訳の正確性、完全性、有用性等については いかなる保証をするものではありません。参考資料として扱い、内容に疑義が生じた場合は英 文の原文をご確認ください。 3