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コアスタビリティーを獲得する

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コアスタビリティーを獲得する
13.基礎を最初に:コアスタビリティを獲得する
Catherine Ortega(須田和裕
訳)
1.はじめに
このプレゼンテーションの目的はアスリート,特に,テニスアスリートのパフォーマンス向上のため
のコア(身体の中心)の強化に関する技術情報を提供することである.この知識は,スポーツ医学の専
門家だけでなくコーチにとっても,エリートアスリートの障害予防,パフォーマンスの向上,パワーの
効果的な発達と発揮に役に立つ.
2.背景
体幹と骨盤の筋肉(すなわち身体の中心)は腹筋(腹直筋,腹横筋,内外の腹斜筋),股関節の筋(腸
腰筋,大腿直筋,縫工筋,大腿筋膜張筋,恥骨筋,大臀筋,中臀筋,小臀筋,半腱様筋,半膜様筋,大
腿二頭筋,短内転筋,長内転筋,大内転筋,上双子筋,下双子筋,内閉鎖筋,外閉鎖筋,大腿四頭筋,
梨状筋),脊柱筋(脊柱起立筋,腰方形筋,大腰筋,多裂筋,回旋筋,広背筋,前鋸筋)
(Sahrman,2002)
からできている.胴またはコア筋群はすべての運動にスタビライザーあるいはモビライザーとして働い
ているのでこれらの筋のトレーニングに焦点をあてざるを得ないのである.
過去,スポーツのトレーニングは体力,すなわち,敏捷性,持久性,パワー,筋力,また最近では固
有受容器に関するものであった.オフコートのトレーニングはほとんど一平面内に対して行われていた.
例えば,矢状面内で行う ランジ などである.最近の体力づくりやリハビリテーションのトレンドは
関節の不調に対する治療や障害予防の研究の利用であり,たとえば腹横筋,梨状筋,大腰筋が重要なス
ターティングポイントと考えられている.多平面運動とともにスポーツに特異的な筋力強化はこれまで
長年リハビリテーションで利用されてきた.また,スポーツ医学やトレーナーは不安定なサーフェスが
重要と考えるようになってきている.
3.キーポイント
コア筋群の大きな筋力と調整力が脊柱と骨盤の安定性を増し,明らかにボディコントロールとバラン
ス力を向上させる.コア筋群の筋力アップと調整力が腕,脚といった末梢の筋群のパワーのロスを減ら
して効率を上げ,余計な力を不要にし,その結果障害を起こしにくくしている.モビライザーとして筋
はコアにしっかりと付着しており発揮した力は四肢を動かすことになる.
コアストレングストレーニングはコア筋群を協力的に働かせることにより神経−筋の効率を上げる.
最初のステージでは腹横筋と多裂筋(コアの深部の筋)がコントロールされるまで静的に行う.他の筋
群はそれから付け加えられスポーツ特異的なトレーニングへと進めていく.
参考文献
Comerford, M.J., and Mottram, S.L. (2001). Functional stability re-training principles and
strategies for managing mechanical dysfunction. Manual Therapy, 6, 3-14.
Comerford, M.J., and Mottram, S.L. (2001). Movement and stability dysfunction. Manual Therapy,
1
6, 15-26.
Comerford, M.J. (2000). Movement Dysfunction: Focus on Dynamic Stability and Muscles Balance
Kinetic Control Movement Dysfunction. Kinetic Control: Southampton_
Gibbons, S.G.T.. Comerford, M.J., Emerson, P.L..(2001). Rehabilitation of the Stability Function of
Psoas Major. Retrieved July
15, 2003 from: http://www.kineticcontrol.com/pages/references/
Publications/Psoas.htm
Gibbons, S.G.T., and Comerford, M.J. (2002). Strength vs. stability Part 1: Concepts and terms.
Orthopaedic Division Review, March/ April 21-7.
Sahrman. S.A. (2002). Diagnosis and Treatment of Movement Impairment Syndromes. Mosby Inc:
St. Louis.
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