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第86期中間報告書(PDF:1635KB)

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第86期中間報告書(PDF:1635KB)
SANYO Electric Co., Ltd.
SANYO NOW
第86期 中間報告書
社長メッセージ
三洋の、
これから
株式の上場、
社名およびSANYOブランドを維持すること
エナジーソリューション事業に参入
は、
両社の共通認識でありますので、
皆様には引き続き株主
当社を取り巻く事業環境は依然として厳しい状況が
としてご支援賜りたく存じます。
続きますが、
当社の強みを活かした環境・エネルギー
関連事業のさらなる拡大、
および収益性の向上を目指
回復の兆しが表れた2009年度上半期決算
し、
本年10月、
創エネ
(太陽電池)
・蓄エネ
(二次電池)
・
当社グループの2009年度上半期
(第2四半期累計期間)
省エネ
(業務用機器等)
技術に活エネ
(コントローラー)
連結決算は、
売上高7,840億円
(前年同期比22.1%減)
、
営業
を組み合わせたシステムで、
工場や学校、
店舗といった
株主の皆様におかれましては、
ますますご清祥のことと
利益33億円
(前年同期比86.0%減)
と、
前年同期比では減収
施設のCO2排出量やランニングコストの削減を提案する
お喜び申し上げます。
「SANYO NOW
(第86期 中間報告
減益となりました。
エナジーソリューション事業への参入を発表しました。
書)
」
をお届けするに当たり、
一言ご挨拶申し上げます。
しかしながら、
ノートパソコン向けのリチウムイオン電池
詳細については裏面でご説明しておりますので、
や光ピックアップなど部品事業を中心に底入れ感が出て
どうぞご覧ください。
代表取締役社長
パナソニック
(株)
による当社株式の公開買付け実施
きております。
加えて、
原価低減活動などによるコストダウン
パナソニック(株)は、昨年12月に当社と締結した
や前年度の構造改革の効果などもあり、
第1四半期
(4∼6月)
このような取り組みを通して、
当社は、
「環境・エナジー
資本・業務提携契約に基づき、
当社株式の過半数取得
に90億円の赤字を計上した営業利益は、
第2四半期
(7∼9月)
先進メーカー」
への変革を目指しており、
低炭素社会の
(当社の子会社化)
を目指した株式公開買付け
(TOB)
では123億円の黒字を確保するなど、
一定の回復が見られ
実現に貢献できる特徴ある企業として、
パナソニック
を、
本年11月5日に開始いたしました。
ました。
グループの中でもその強みを発揮していきたいと考えて
TOB完了後は、
当社が得意とする環境・エネルギー
一方、当社帰属純利益は、洗濯乾燥機の商品事故対策
おります。
関連事業を中心に、
シナジー
(相乗効果)
の早期創出・最
費用やTOB準備関連費用などによる営業外損失計上によ
株主の皆様には、
一層のご支援とご理解を賜ります
大化に向けて同社との協議を進めてまいりますが、
例え
り374億円の赤字となり、
誠に遺憾ながら、
配当は引き続き
ようお願い申し上げます。
ば、
パナソニックグループの強力な販売網の活用による
見送りとさせていただきました。
2009年12月
当社太陽電池事業のさらなる拡大などが期待できます。
2009年度 上半期(4∼9月)連結決算概要
当社は、
これらシナジーも含め、
このたびの提携を
通じて当社の企業価値を必ず向上させ、
皆様のご期待
売
に応えてまいります。
営
なお、
パナソニック
(株)
の子会社となった後も、
当社
上
業
高:
利
益:
当社帰属純利益(△損失):
7,840 億円
33 億円
△374 億円
※
「当社帰属純利益」
は、
前年度までの
「当社純利益」
と同じ内容です。
2009年度 通期 連結決算見通し
1 兆 6,600 億円(前年比 6.2% 減)
営
業
利
益:
250 億円(前年比 202.1% 増)
当社帰属純利益(△損失):
△300 億円(前年実績 △932 億円)
売
上
高:
※業績の見通し
(2009年10月29日現在)
は、
一定の前提に基づいており、
実際の業績は見通しと大きく
異なる可能性があります。
社長メッセージ|SANYO NOW
特集|クリーンエネルギーのさらなる有効活用を可能にするエナジーソリューション事業
三洋電機の強みである創エネ・蓄エネ・省エネ技術に活エネを組み合わせたエナジーソリューション事業へ参入
当社は、創エネ(太陽電池)
・蓄エネ(二次電池)
・省エネ(業務用機器等)技術に活エネ(コントローラー)を組み合わせ、
工場や学校、店舗といった施設のCO2排出量やランニングコストの削減を提案する、エナジーソリューション事業に
新たに参入します。この事業を通じて、
低炭素社会の実現に向けたグローバルな貢献を加速していきます。
今、
なぜエナジーソリューション事業なのか
当社が強みを持つ二次電池や太陽電池などの環境・エネル
ギー関連事業は、
世界的環境意識の高まりを背景に市場規模の
拡大が続いています。
一方、
低コストを武器にした海外メーカー
の参入により、
事業環境はますます厳しさを増しています。
クリーンエネルギーの活用を最適に制御する
スマートエナジーシステム
エナジーソリューション事業の核となる スマートエナジーシステム
創エネ
事業・技術をベースに、
クリーンエネルギーの活用を最適にコントロール
(活エネ)
するシステムを開発し、
「スマートエナジーシステム」
と名づけ
そうした中、
当社がさらなる飛躍を目指すためには、
既存事業
ました。
システムを構成する機器には、
世界最高水準の変換効率を誇る
「HIT
重要になります。
太陽電池」、高い安全性・信頼性を実現した「大容量・高電圧リチウム
そこで、
これまで培ってきた事業・技術を融合させ、
「クリーン
イオン電池システム」
、
機器間の連携で店舗等の使用エネルギー削減を
エネルギーを効率よく創り、
無駄なく蓄え、
効率よく使う方法」
実現した省エネ型
「業務用機器」
などがあります。
を提供する新しいビジネスモデル「エナジーソリューション
創エネ、蓄エネ、省エネの全てに強みを持つ三洋電機だからこそ、
事業」
に参入します。
この事業を通じて、
CO2排出量やランニング
顧客ニーズに応じた最適な組み合わせを提供できると考えています。
当社は2010年3月より、
大容量・高電圧リチウムイオン
電池システムの量産を開始します。スマートエナジー
システムを構築する上でも核となるこの電池システム
の量産化は、
早期事業化に向けた大きな前進となります。
イオン電池に蓄電し、
最も効率的に活用
できるようコントロールしながら、
様々
な機器に供給することで、
CO2排出量や
省エネ型業務用機器
HIT太陽電池モジュール
活エネ
蓄エネ
〈例:エコストアシステム〉
マスターコントローラーによる一元
管理で、
最適な省エネ制御を実現
概要図
あるコンビニエンスストアなどの店舗や学校などの教育施設から
取り組むとともに、
各規模とも実証実験や他社との協業など、
早期
事業化に向けた取り組みを推進しています。
中規模
省エネ
エナジーソリューション事業の
2015 年度
目 標
他社との協業により、
コンビニエンスストア
HEV(ハイブリッド自動車)用リチウムイオン電池の生産拠点となる
や船舶において、CO 2 排出量の削減や
加西新工場
(兵庫県、
2010年7月竣工予定)に最新鋭のスマートエナ
エネルギーの有効活用を目的とした実証
ジーシステムを導入し、実証実験を行います。今後の商品開発に
実験を開始しています。
役立てるとともに、
オープン展示場としても活用し、
営業展開へと
小規模
駐輪場、
駐車場、
ガソリンスタンド、
家庭など
型を含む 1MW(メガワット)の太陽電池、1.5MWh(メガワット
太陽電池で発電した電力をリチウムイオン電池に蓄え、
電動
アワー)の大容量・高電圧リチウムイオン電池システム、
ソーラー
ハイブリッド自転車に充電する「ソーラー駐輪場」の実証
チャージング・ステーション、
水循環システム、
空気清浄換気システム
実験を徳島県庁で行っており、
他の自治体への導入も進めて
などです。
います。
〈参考〉
空調室外機
動力用標準電池システム
工場、
高層ビルなど
導入予定の機器は、
両面で発電できるHITダブルを用いた建材一体
空調室内機
店舗、
船舶、
学校、
病院、
マンション、
低・中層ビルなど
つなげていきます。
管理用PC
マスターコントローラー
ショーケース
蓄電用標準電池システム
の規模によって、
大規模、
中規模、
小規模に区分できます。
事業展開
としては、
既存の顧客基盤の有効活用の観点から、
まず中規模で
電気料金の削減が可能となります。
冷凍機
【小型・軽量】
現在主流の鉛電池等の電池システムと比較して小型・軽量のため、
様々な規模・用途への利用が可能
【初期投資を抑えた迅速な量産立ち上げ】
ノートパソコン等に使用される電池を活用したことにより、
初期投資を抑えた迅速な量産立ち上げを実現
【安全性・信頼性、
長寿命】
当社ノウハウを活かした熱マネジメント技術等により、
高い安全性・信頼性、
長寿命を実現
エナジーソリューション事業のターゲットは、
構築するシステム
大規模
コストの削減という新たな価値を創造します。
蓄電・動力用
「大容量・高電圧リチウムイオン電池システム」
を開発・量産化
した電力や、
割安な深夜電力をリチウム
(研究開発レベル:23.0%・量産レベル:20.0%)
エナジーソリューション事業の核となるものとして、当社が持つ
の拡大はもちろん、新たな価値を創造するビジネスモデルが
このシステムでは、
太陽電池で発電
世界最高水準のセル変換効率を誇る
HIT太陽電池
早期事業化に向けた取り組みを推進
ターゲットは大規模工場から家庭まで
●二次電池事業でグローバルNo.1事業体の堅持
●太陽電池事業でグローバル TOP3 への成長
●コントロール用制御機器や新たなサービス事業で
1,000 億円レベルの売上の実現
照明
1MW太陽電池
…一般家庭約330世帯分
1.5MWhリチウムイオン電池
…ノートパソコン用電池2万個相当
加西新工場完成予想図
「電動ハイブリッド自転車eneloop bike(CY-SPA226)
と
ソーラー駐輪場の開発」
が第6回エコプロダクツ大賞エコプロ
ダクツ部門 経済産業大臣賞を受賞しました。
特集|クリーンエネルギーのさらなる有効活用を可能にするエナジーソリューション事業|SANYO NOW
会社概要・株主メモ
■会社概要(2009年9月30日現在)
社
名 三洋電機株式会社
(SANYO Electric Co., Ltd.)
本 社 所 在 地 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
(06)
6991-1181(大代表)
立 1950年4月
設
資
金 322,242,319,083円
本
連 結 従 業 員 数 98,036名
連 結 子 会 社 数 167社
株
数 271,916名
主
ホ ー ム ペ ー ジ http://jp.sanyo.com/
IR ウェブ サ イト http://sanyo.com/ir/jp/
■株主メモ
事
業
年
度 4月1日から翌年3月31日まで
定 時 株 主 総 会 6月
定時株主総会の基準日 3月31日
公
告
方
法 電子公告(上記IRウェブサイトに掲載)
ただし、やむを得ない事由によって電子
公告をすることができない場合は、日本
経済新聞に掲載
単 元 株 式 数 1,000株(普通株式)
株主名簿管理人および 大阪市中央区北浜4丁目5番33号
特別口座の口座管理機関 住友信託銀行(株)
株 主 名 簿 管 理 人 大阪市中央区北浜4丁目5番33号
事 務 取 扱 場 所 住友信託銀行(株)
証券代行部
( 電 話 照 会 先 ) 0120-176-417(平日9:00∼17:00)
上 場 証 券 取 引 所 東京 大阪
【株式に関するお届出・ご照会】
住所変更等のお届出およびご照会は、口座を開設している証券
会社宛にお願いいたします。
証券会社に口座を開設されていない
証券コード6764
株主様は、
上記の電話照会先までご連絡ください。
この報告書は、
溶剤に植物性大豆油を使用した
環境対応型インキを使用しています。
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