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2010年 6 月 業種別動向

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2010年 6 月 業種別動向
広島県中小企業団体中央会2010年6月分情報連絡一覧表
(食料品)
●食料品
平成21年7月~平成22年6月の出荷量は前年比6%減少している。
(木材・木製品)
●木材・木製品
5月の全国新設住宅着工数は、59,911戸で前年同月比4.6%減少と、着工数は再び減少となっ
た。利用関係別では、持ち家が24,243戸で前年同月比4.8%増加となった。貸家は21,759戸で
前年同月比13.5%減少、分譲住宅は13,173戸で前年同月比0.8%増加となった。特に分譲マン
ションが4月の35.8%増加から一転、31.5%減少に転じ、首都圏をはじめ、全国的に大規模物
件の着工が大きく減少した。
このような状況下にあって6月の製品の荷動きでは、プレカット工場の稼働率はやや上昇基
調で、構造材の引き合いについては、やや順調といった状況である。但し、工場や流通によっ
ては温度差が見受けられるところがある。
特に梅雨時期ということもあり、荷傷みと夏場の不需要期への懸念から、荷動きは総じて盛
り上がりを欠いている。価格は総じて米松製品値上げ一服で保合である。なお、国産材を使用
する住宅を中心に様々な助成が打ち出され、工務店サイドの関心も高まっている。
(印刷)
●出版・印刷・同関連
景況は依然として厳しい状況にある。
(化学・ゴム)
●プラスチック製品製造業
全体として、売上は上昇しているが、先行きは全く読めない状況であり、収益面の現状につ
いては依然として良くない。今後、自動車関連は多少上向くことが予想される。また、半導体
関係の受注が大幅に増加しているものの、当工業会でこの半導体関連の仕事を受注している企
業は、わずかである。
(窯業・土石製品)
●窯業・土石製品
出荷状況(24工場)
22年 6月
2,871㎥(前年同月比98.9%)
22年 5月
2,431㎥
21年 6月
2,901㎥
新規受注や公共工事等の減少等により、依然として厳しい状況が続いている。
(鉄鋼・金属製品)
●鉄鋼業
明るい話は聞こえてこない。出荷量は少なく、製造はしているが、在庫になってしまう状態
である。
(一般機器)
●一般機械器具
三菱重工業(株)機械事業部、三菱日立製鉄機械(株)、三菱重工鉄構エンジニアリング(株)、
三菱重工コンプレッサ(株)の操業ついて、10月頃までの低下を予想していたが、年末まで延び
そうである。このような状況から協力会各社の操業も同様に下降気味である。
6月の売上推移において、前月比5%増加、前年同月比では10%増加となった。原因として、不
況を脱出した組合員の影響が考えられる。また、取引相手には、持ち直した会社、持ち直して
いない会社、中国にフィールドを移した会社の3パターンが見受けられる。
(電気機器)
●電気機械器具
6月の売上推移において、前月比は10%増加、前年同月比では10%減少となった。稼働日数
が増えているため、必然的に売上は増えている。しかし、回復してきているという具体的な実
感はない。また受注状況は、月末にならないと翌月の受注が確定しないという不安定な状態が
今月も続いている。本当に回復傾向にあるのかどうかも不安であり、予断を許さない状況であ
る。また、為替も厳しい状況が続いているため、輸出に影を落とすのではないかと懸念してい
る。
(輸送用機器)
●輸送用機械器具(自動車)
6月のマツダ車の生産台数は、完成車79千台となり、前年同月と比較すると約1.2倍で、好調
であった平成20年6月と比較すると84.0%で、概ねこのレベルで安定してきている。
6月の全メーカー国内販売について、全需要(軽自動車を含む)は、449千台、対前年17.4%
増加と10ヵ月連続の前年超えとなった。登録車は294千台、対前年20.6%増加と11ヵ月連続で
前年超え、軽自動車も155千台、対前年11.8%増加と6ヶ月連続で前年超えとなった。マツダ車
の6月の国内販売状況(軽自動車を含む)は総台数で20千台、対前年14.1%増加(シェア4.4%)
となり、登録車は15千台、対前年13.6%増加(シェア5.3%)となっている。軽自動車は4千台、
対前年16.0%増加(シェア2.9%)であった。
また、海外におけるマツダ車販売状況(5月分)は、86千台、対前年24.0%の増加となった。
アメリカでの5月の全需は1,103千台で対前年19.1%増加と7ヶ月連続でプラスとなり、マツダ
車も対前年35.2%増加と7ヶ月連続の前年超えとなった。カナダにおいても全需が対前年0.5%
増加、マツダ車も同様に対前年0.5%増加となった。欧州においては、全需が5月は対前年6.0%
の減少で2ヶ月連続前年割れとなった。マツダ車は対前年1.6%減少と5ヶ月連続前年割れで苦
戦が続いている。ドイツの全需は対前年35.0%減少と5ヶ月連続で前年割れ、マツダ車は対前
年20.6%増加と5ヵ月振りにプラスに転じた。ロシアの全需は前月に続き前年同月比プラスと
なったが、マツダ車は依然マイナスと厳しい状況が続いている。イギリスは全需、マツダ車と
もに4ヶ月連続でプラス。フランスの全需は前年比マイナスとなったが、マツダ車は前月に続
き前年比プラスであった。その他の国における5月のマツダ車の販売は、中国、オーストラリ
ア、台湾、イスラエル、タイなど全て前年越え、合計で前年同月比41.1%増加と10ヶ月連続で
二桁のプラスを維持している。
部品メーカー各社は見えてきた景気の回復や、7月1日に発表されたマツダの新車効果に期待
したいが、エコカー補助金打ち切りや急激な円高の影響など、不透明さも払拭されておらず、
人材確保や投資には慎重な対応を迫られている。
●輸送用機械器具(造船)
中手・大手の 2,500 総トン以上の建造許可の平成 22 年 6 月分は、9 隻 469,000 総トン(前
月 6 隻 292,900 総トン、前年同月 18 隻 585,826 総トン)であった。なお、9 隻の内訳は、貨
物船 6 隻 264,000 総トン、油槽船 3 隻 205,000 総トンである。また、建造許可船 9 隻の内、
国内船 1 隻で 8 隻は輸出船である。業況については、新規受注が少しずつ出ている。
特に大きな変化はないが、徐々に内航船建造の話が出ている。
●輸送用機械器具(造船関連団地)
自動車関連業種において、9 月までエコカー減税があるが、10 月以降は売上の減少が見込
まれ、景況の悪化が予想される。
(その他)
●家具・装備品
全体的に未だに悪い状況であり、今後もしばらくはこの状態が続きそうである。夏のボー
ナスで売上増加を期待したい。
(卸売業)
●卸売業(総合)
6 月の消費動向は、消費者物価が 17 ヶ月連続で前年割れ、物価下落が継続し卸売業者も売
上減少が続いている。
「雑貨」においては、前年は長雨で伸び悩んだが、今年は気候が安定し季節性商品(殺虫
剤・保冷剤・UV カット等)中心に概ね安定した出荷状況であり、前年同月比増収基調で推移
している。
「食品」においては、酒類販売は 5 月に苦戦したが、6 月に入り量販店向けが好調に推移
し、家庭内での消費が上向き傾向との分析。一方、ホテル等業務向けは前年比減少傾向にあ
る。
「繊維」においては、肌着卸は、梅雨入りから地域によっては豪雨の影響や、口蹄疫の被
害等から市況は弱含みで苦戦中である。紳士服販売は前年同月比 10%程度の落込み、消費者
は低価格商品へシフトしている様子。自動車業界の中国工場でのストライキ問題が、繊維関
係にも波及する懸念があり、中国からの商品供給態勢に不安の声がある。
「資材」においては、建材卸関連は、官庁関連での持ち直しがみられるが、民間工事は依
然として低調で推移している。今後は、住宅版エコポイントによる市場活性化に期待してい
る。
●卸売業(電設資材)
小規模の公共工事は不十分ながら発注があるが、業界が潤うには程遠い状況である。民間
工事では依然として不透明のままであるが、マンションの市況では仕事が若干の増加傾向に
ある。その様な状況の中で、住宅版エコポイントは環境ニーズに合致し提案営業の活性化に
繋がっている。各種補助金の有効活用で受注拡大が期待される。
●卸売業(畳・敷物)
梅雨の悪天候のため、色上がりなどを気にした生産休止の影響で、入荷が不足ぎみである。
また同時に問屋としても取り扱いをひかえており、梅雨明け待ちの状態である。
(小売業)
●各種商品小売業
6 月において、前半は天候不順で飲料の販売が不振だった。各店舗については、食中毒予
防強化月間のため、通常以上に衛生管理面に気を配り、基本を徹底した。後半では、各コー
ナーに、そうめん、麺つゆ等の商材を大量に陳列し前年並みの売上を確保した。また、スイ
カ、とうもろこしの試食販売を行い、集客に効果があった。
●家庭用電気機械器具小売
6 月の販売実績は前年同月比 108.0%となった。商品別では、薄型テレビ前年同月比 148.6%、
DVDレコーダ同 83.8%、
BDレコーダ同 164.3%、
冷蔵庫同 105.2%、洗濯乾燥機同 98.6%、
掃除機同 84.3%、ジャー炊飯器同 94.9%、電子レンジ同 94.5%、エアコン同 108.9%、IH
クッキングヒーター同 98.2%となっている。薄型テレビはアナログ放送停波の影響で順調に
伸びてきている。又冷蔵庫も家電エコポイント制度の導入効果が現れているが、IH クッキン
グヒーターは新設住宅着工の減少の影響で前年度を下回った。
(商店街)
●商店街(各種商品小売業)
天候不順により来店客数が減少し、バーゲンが不調である。
(サービス業)
●自動車整備業
6 月の車検台数は前月比で 4%増加、前年同月比では 4%減少。車検場収入は前月比で 5%
増加、前年同月比で 6%減少。重量税・登録印紙の売上は前月比 1%増加、前年同月比で 24%
減少となった。
●広告業
選挙関連の特需が有るものの、一部に限られ、全体では依然として低調である。前年比 10%
以上の減少が業界全体に見られる。
●情報サービス
リーマンショックによる不況が情報産業に実質的な影響を及ぼし始めて 1 年が経過するが、
未だに前年同月比の売上高減少が続いており、地域の情報産業(特に中小)の状況は悪く、
産業政策面での対応策が必要である。また原因としては、産業全体の景況が一部しか回復し
ておらず、情報化投資が極めて低調であることに起因していると考えられる。
(建設業)
●工事業
6 月における工事受注件数は、前月比は 28%増加、前年同月比では 11%の減少となった。
第一四半期仕事量の減少は顕著で、回復の兆しは見えず、売上は前年比約 20%落ち込んだ
状況である。
6 月の売上について、前月比 221%で、前年同月比では 146%と数字的には回復してきている
ようにみえる。カーテン工事は前年同月比 200%で、前月比では 239%となっている。しかし、
壁装工事は相変わらず低調で前年同月比では 85%であり、前月比では 161%と若干上向いて
いるものの、まだまだ今後の見通しは予断を許さない状況である。
(運輸業)
●道路貨物運送業
6 月は、先月同様、荷動きの少ない状況が続いた。荷物対空車の情報は、平均 1 対 2 の割
合で推移した。尚、昨年の同月は、平均 1 対 10 だったことを考えると、昨年よりは格段に良
い状況かもしれないが、その実感はあまりない。また、荷物情報が入手できる開かれた環境
にある運送会社とそうでない運送会社との輸送効率の格差はさらに大きくなったと言える。
軽油価格は、過去一年以上、毎月価格上昇が続いていたが、前月比 3 円前後の値下げとなっ
ている。但し、今後の傾向は不明である。省エネ・アイドリングストップなど運送会社の燃
費向上意識も進んできているが、最大の利益対策は空車回送を少なくして輸送効率をいかに
あげていくことができるかにある。そのためには、情報ネットワーク IT 戦略に積極的に取り
組む必要がある。
会員事業者の中には、大手企業関係の輸送を手掛けている輸送業者は改善傾向にあり、地
元中小企業者関係の輸送を手掛けている輸送業者との仕事量に格差が出ているように思える。
また、IT 機器を駆使して輸送効率を上げ、運賃コストを下げている事業者が伸びてきている
ように感じられる。
(その他)
●証券業・商品取引業
会員権業界は底辺が近いと思える状況にある。
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