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1.年金確保支援法案の成立について

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1.年金確保支援法案の成立について
住 友 信 託 銀 行
確 定 拠 出 年 金 部
平素は確定拠出年金制度の運営にあたり、格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
確定拠出年金に関する事務のお知らせをテーマとした、「すみしんDC 事務NEWS」をご送付申し上げます。
目次
1.年金確保支援法案の成立について
P.1
2.法改正による確定拠出年金制度の変更内容について
P.2
1.年金確保支援法案の成立について
かねてより継続審議となっておりました年金確保支援法案(*)は、本日衆議院で可決され成立する運び
となりました。この法案は、企業型確定拠出年金における従業員拠出(いわゆるマッチング拠出)を認め
る内容を含むなど、企業年金の整備を図るため制度の枠組みを一部変更する内容になっております。
なお、本法案には、法案の趣旨(国民の高齢期における所得の一層の確保を支援)を踏まえ、国民年金保
険料の納付期間の延長、厚生年金保険法・確定給付企業年金法の一部改正も盛り込まれております。
(*) 「国民年金及び企業年金等による高齢期における所得の確保を支援するための国民年金法等の
一部を改正する法律案」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/174.html
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2.法改正による確定拠出年金制度の変更内容について
年金確保支援法案による確定拠出年金法の一部改正の概要は以下のとおりです。
施行日
概要
公布の日
2012年1月1日
公布の日から2年6か月
以内の政令で定める日
①事業主による継続的投資教育の実施努力義務の明文化
②情報収集等業務の委託
③従業員拠出(マッチング拠出)の導入
④企業型年金加入者の資格喪失年齢の引上げ(60歳を65歳まで引上げが可能)
⑤脱退一時金の支給要件の緩和
⑥強制移換者(連合会移換者)に対する取扱いの変更
以下では、事業主様の関心が高い、 ①事業主による継続的投資教育の実施努力義務の明文化・③従業員拠出(マッチ
ング拠出)の導入・④企業型年金加入者の資格喪失年齢の引上げ・⑤脱退一時金の支給要件の緩和について説明いた
します。
ご不明な点がございましたら、確定拠出年金部 業務推進第2チーム(03-6256-3634)宛にお問い合わせ下さい。
①事業主による継続的投資教育の実施努力義務の明文化
施行日: 公布の日から実施
現在の法令においては継続教育に関する明確な文言はなく、法令解釈においてその重要性を指摘している程度に
留まっておりましたが、今回の法改正で継続的な投資教育を実施する責務が法令上明文化されることとなりまし
た。
継続教育を実施しないことで直ちに罰則等があるわけではありませんが、法令に明文化されることにより、以前
にも増して継続的投資教育実施の努力義務が明確になります。
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③従業員拠出(マッチング拠出)の導入
施行日 : 平成24年1月1日
従来の企業型確定拠出年金制度では事業主からの拠出のみを認めており、従業員自ら拠出することは認められて
おりませんでした。今回の改正で、規約に定めることにより従業員自らが拠出することも可能となりましたが、
制度導入にあたりましては、以下の点に留意する必要があります。
(1)従業員拠出額が事業主拠出額を上回らないこと。
(2)従業員拠出額と事業主拠出額の合計が法令で定める拠出限度額(*) を上回らないこと。
(*) 他の企業年金がない場合:月額51,000円
他の企業年金がある場合:月額25,500円
マッチング拠出の例1
マッチング拠出の例2
<前提>
・他の企業年金なし(拠出限度額51,000円/月)
・事業主拠出は20,000円/月
<前提>
・他の企業年金あり(拠出限度額25,500円/月)
・事業主掛金は20,000円/月
従業員拠出
20,000円
事業主拠出
20,000円
従業員拠出
5,500円
(2)拠出限度額
(51,000円/月)
事業主拠出
20,000円
(1)事業主拠出≧従業員拠出 となる必要があるため、
従業員拠出の上限は20,000円/月となります。
(2)拠出限度額
(25,500円/月)
(2)拠出限度額≧(事業主拠出+従業員拠出) となる必要
があるため、従業員拠出の上限は5,500円/月となります。
施行日: 公布の日から2年6か月
④企業型年金加入者の資格喪失年齢の引上げ
以内で政令で定める日
60歳~65歳の一定の年齢に達したときに資格喪失することを規約に定めることができるものとし、60歳以降も引
続き雇用される者(再雇用を含む)は加入者とすることが可能になりました。
改正後のイメージ
60歳
(※3)
65歳
70歳
企業型年金加入者(※1)
企業型年金加入者
運用指図者
運用指図者
年金受給者
年金受給者
年金受給者(※2)
※1 60歳を超えた方が新たに企業型確定拠出年金に加入することはできません。
(60歳以前から継続して加入者である必要があります)
※2 年金受給者となることができる年齢を判定する通算加入者等期間(この期間が10年以上あれは60歳で受給開始)は、60歳
までの期間で判定されます。
※3 60歳以上の加入者については、運用指図者や年金受給者となることも選択できる取扱いとなる見込みです。
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施行日: 公布の日から2年6か月
⑤脱退一時金の支給要件の緩和
以内で政令で定める日
確定拠出年金制度は、原則として60歳到達まで資産を引き出すことはできませんが、一定の要件を満たした場合に限
り脱退一時金を受け取ることが可能です。今回の法改正で、脱退一時金の支給要件が緩和されました。
改正内容
現行の脱退一時金支給要件に加えて、下記の要件でも脱退一時金の支給が可能。⇒支給パターンの追加(=支給要件の緩和)
(個人型年金に移換した上で下記を全て満たす必要が有ります)
1. 60歳未満であること
2. 企業型年金加入者でないこと、又は、企業型年金および個人型年金の障害給付金の受給権者でないこと
3. 個人型年金の運用指図者として2年以上経過していること。(個人型年金において2年間以上掛金の拠出を行わない)
4. 個人型運用指図者期間が継続して2年を経過したとき(上記3. を満たした日)から2年を経過していないこと
5. 通算拠出期間が1か月以上3年以下であること又は請求した日における個人別管理資産の額が25万円以下であること
この改正により、例えば企業型年金資格喪失時に通算拠出期間が1か月以上3年以下、又は請求した日におけ
る個人別管理資産の額が25万円以下である方は、個人型年金の加入者となる資格があったとしても脱退一時
金の請求が可能となります。
以上
事業主様のお問い合わせ先
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事務に関する
お問い合わせ先
制度運営に関する
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投資教育に関する
お問い合わせ先
運営管理チーム
03-6256-3635
業務推進第2チーム
03-6256-3634
投資教育チーム
03-6256-3640
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