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鉛蓄電池・その他の電池
2011/10/07 高等学校 実習教員のための観察、実験研修講座 -実習教員(理科・家庭科)研修講座- 協議 電池・電気分解に関するアンケート結果報告 高等学校 実習教員のための観察、実験研修講座 -実習教員(理科・家庭科)研修講座- 協議 電池・電気分解に関するアンケート結果報告 鉛蓄電池(はい・したことがある 22校) ①実験方法 ・ ビーカーに H2SO4(3mol/L)を入れ、2 枚の Pb 板を対立させ導線で電源装置につなぎ、3V の電圧を 5 分かける。電流計、電圧計、豆電球をつないで測定、観察する。 ・ 電池 2 個を直列に接続し、3V の電圧を 20 分かける。電圧計、ニップル球をつなぎ、消えるまで電圧 の変化を見る。 ・ すべり抵抗器を入れて 6V の電圧を 3 分かける。豆電球をつなぎ電流、電位差を計る。 ・ ゼネコン(簡易発電機)で充電する。極板の色の変化を観察し、電圧計を接続して起電力を測定する。 ・ 演示実験で、車のバッテリーを見せる。 <充電> ・ 電源装置 ・ 電池 ・ ゼネコン(手回し発電機) ② お勧め・工夫点 ・ Pb 板を筒状に 2 枚合わせ、間に防虫網をはさむ。 ・ Pb 板を折り曲げてビーカーの端に固定する。ネット(少し厚めのもの)とクリップ(お菓子の袋をは さむ大型のものを使用)ではさむ。 ・ 2 枚の Pb 板の間に発泡スチロール、木片をはさむ。 ・ 金属ホルダーや穴をあけたプラスチック板、フォームポリスチレン板に Pb 板を差し込む。 ・ 直流電源装置として、電化製品(コンピューターなど)の電源装置を利用。 ・ 一括制御の大型電源装置で電圧は、高めに設定する。 ・ ゼネコンは、100 回以上ゆっくり回転させて充電する。 ・ Pb 板をスポンジタワシの粗い面とホーミングを使って研磨する。 ・ Pb 板をサンドペーパーで磨く。 ・ 豆電球は 2.5V を使用する。 ・ H2SO4 は、ろ過することで、何度でも使用できる。(濃度が薄くなるので、濃 H2SO を加える。) ・ 褐色になった Pb 板を負極につなぎ、よごれを正極 1 枚の Pb 板にまとめてしまってから 1 枚のみタ ワシで洗う。 その他の電池 (はい・したことがある 18 校) (ア) ・ くだもの電池―みかん、レモン、大根の輪切り、饅頭のあんこなど みかんと Cu 板、Zn 板を使いオルゴールで確認する。主に中学校でする実験。 ・ 太い大根に電池用電極を指すと大きい電位差が得られた。 ・ レモンなどを使って電池ができることを体験させている。 ・ 金属や果物の種類をかえてボルタの電池の確認を行う。 ・ 金属板をレモンに差し込み小学校の復習として導入している。 1 2011/10/07 (イ) 高等学校 実習教員のための観察、実験研修講座 -実習教員(理科・家庭科)研修講座- 協議 電池・電気分解に関するアンケート結果報告 バケツ電池 ・バケツ(トタン)、炭素棒(HNO3 で湿らせた綿 を巻く)、水、食塩 ・トタンでできたバケツと木炭、食塩水を用いて 電池を作る。 身近にあるものを使って簡単に電池が作れるこ とを紹介している。(図10) 図10 (ウ) 備長炭電池 ・ 備長炭を食塩水で湿らせた紙で巻き、紙側と炭側で +、-とする。 ・ ティッシュペーパーを飽和食塩水に浸し、炭にペー パー、アルミホイルを巻き導線をつないでオルゴー ルで確認。直列回路を作ることもします。総合の時 間に作る。木炭は洗いよく乾燥させておく。 (図11) (オ) 図11 33円電池(11 円電池) ・ 10 円硬貨(銅)と 1 円硬貨(アルミニウム)の電極電位 の差を利用してオルゴールがどれだけの電圧で鳴るかを 確認。硬貨よりやや大きめにろ紙・キッチンペーパーを 切り食塩水(水 100ml に大さじ 1 杯の食塩を溶かしたも の)が入ったシャーレにつけてしみこませる。10 円、ろ 紙、1円の順に重ね、22 円、33 円それぞれ電圧の測定、 およびオルゴールが鳴るかどうかの確認。(図12) 図12 ・ 10 円、ろ紙(食酢)、1 円を重ねる。豆球はつかないが オルゴールは鳴る。 (エ) 燃料電池 ・ペットボトルに食塩水を入れキャップに穴を開け、鉛筆の芯を差し、乾電池をつないで充電する。オル ゴール接続し確認する。生徒が自宅でできるように考えた。 ・ペットボトルに Na2SO4(1mol/L)を入れ、横にしておく。2箇所穴を開けて備長炭を電極とし電源装 置で5分間通電する。プロペラが回るのを確認する。Na2SO4 はこぼすと結晶が白く残りやすい。 2 2011/10/07 (カ) 高等学校 実習教員のための観察、実験研修講座 -実習教員(理科・家庭科)研修講座- 協議 電池・電気分解に関するアンケート結果報告 手づくり乾電池 ・ フィルムケース、アルミホイル、ろ紙、食塩水(飽和)、活性炭、炭素棒で作る。 (図13) ・ パナソニックから手づくり電池キットを購入し生徒に乾電 池を作らせる。作る工程中に各々の個人の特性が影響し、 さまざまな完成品ができ面白い。出来上がったものの電圧 を測定し、電池として完成しているかいろいろな器具をつ なげて確かめる。 図13 3