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web版 図書館ニュース2014/ 8・9月号
web版図書館ニュース・・2014年8月・9月 ★8月の洛西高校図書館★ 夏休み後半の開館と始業式から文化祭前の短い期間ですから、館内装飾等は 7 月のままの夏仕 様。本のコーナーだけ少し変更しました。 図書委員が選びました!&リクエストの本 7 月に行った図書委員会による「選書ツアー」(大書店店頭 での図書選定会)で購入した本と、同じ時期に生徒のリク エストにより購入した本を集めました。生徒好みのライト ノベルがほとんどですが、夏休み中にはほとんどの本が貸 し出しされていました。9月になっても大人気のコーナー です。 ちなみにこのコーナーで使っている木製の小型展示用卓 上書架のうち、7台は司書の手作りで、下の写真のかたち のものが今夏の新作です。 第一次世界大戦開戦から100年、日清戦争開戦から120年 今夏は第一次世界大戦勃発からちょうど100年。また日清戦争から120年、日露戦争から 110年という節目の年にも当たります。当時を解説する歴史教養書のほか、第一次世界大戦を 舞台にした小説などを集めたコーナーを作りました。 ★このコーナーの本のうち、新刊書を下記に紹介します。 ◎『第一次世界大戦はなぜ始まったのか』 別宮暖朗著 文春新書 2014年刊 地域紛争から始まった戦争が、860万人の若 い兵士の命を奪い、ヨーロッパを焦土と化した。 なぜこんなに大きな戦争になってしまったのか… ◎『1914年;100年前から今を考える』 海野弘著 平凡社新書 2014年刊 1914年とはどんな年だったのか、世界大戦か ら宝塚歌劇誕生まで100年前の時代を検証。 -1- ★9月の洛西高校図書館★ 文化祭が終わって、図書委員会も来月の「読書週間」 にむけて、企画と準備を始めました。 窓飾りの切り 紙は1学期のうちに準備しておいたもの。赤とんぼや 菊の花などで、一足早めに秋の気配を演出しています。 月の本~中秋の名月に寄せて~ 月に関する本、竹取物語等と、お月見に関す るお料理レシピの本などを並べました。生徒た ちは美しい月の写真集も眺めていましたが、や はり「花より団子」ならぬ「月より団子」だっ たようです。月見団子や月餅のレシピ、栗の和 菓子のレシピが載っている本が人気でした。 ←入り口近くの写真ニュースの横にも「月の本」 コーナーの案内← →すすきと野菊と百日草を活けた机にも 「月の本」コーナーの案内→ ★月餅の作り方は下記に載っています。 ◎『今だから読んでほしい物語に出てくる楽しいお菓子の作り方』 吉田菊次郎監修 朝文社 2012年刊 ★お月見の料理や、重陽の菊料理、お彼岸のおはぎなどの作り方は下記に載っています。 ◎『坂本廣子のつくろう!食べよう!行事食③月見から大みそか』 少年写真新聞社 2013年刊 -2- 坂本廣子著 奥村彪生監修 重陽・菊の節句 重陽にちなんだ幽霊譚「菊花の約」が入って いる『雨月物語』と、菊の花について詳しく載 った本。ユニット折り紙の大輪の菊を添えて。 敬老の日に寄せて お年寄りが活躍する小説や、高齢の方が書い て話題になった本などを集めました。折り紙で 作った白兎と、編みぐるみの亀を添えて。 ★このコーナーの本のうち、比較的新しい小説 から2冊、下記に紹介します。 ◎ 『政と源』 三浦しをん著 集英社 2013年刊 隅田川沿いの下町に生まれ育った二人の男。 元エリート銀行マンの国政とつまみ細工職人の 源二郎、共に73歳の頑固者同士。寄るとさわる と口げんかが始まる二人の、温かくて少し切ない 友情物語。現代の下町人情もの。 ◎『abさんご』 黒田夏子著 文藝春秋 2013年刊 第148回芥川賞受賞、第24回早稲田文学新人賞受賞、「75歳の新人作家誕生!」として話題に なった表題作ほか2編収録。 台風を知る!豪雨・土石流等 台風や豪雨などの被害が相次いだ8月~9 月。台風や竜巻、豪雨・土石流等について、気 象面と防災面、両方の観点から本を並べ、夏目 漱石の「二百十日」(『草枕・二百十日』角川文 庫版)も添えました。このコーナーの本のうち 最新刊を紹介します。 ◎ 『ドキュメント豪雨災害; そのとき人は何を見る か』 稲泉連著 岩波新書 2014年刊 2011年9月の台風12号による豪雨で大きな 災害に見舞われた奈良県十津川村や和歌山県那智勝浦町に取材したルポ。合わせて近年の豪雨 災害をもとに首都水没を予測し、避難や減災のあり方について考える。 -3-