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2008年(平成20年)9月1日 TOKK(9) TOKK 2008年9月1日号掲載 内容はすべて発行時点のものです。 石橋から3 駅で終点の阪急箕面線。その2 駅目が牧落駅だ。大正時代に開かれた宅地 が駅の東側に残り、風格ある家並みが続く。 成熟した町の次代の担い手たちが発信する、 ギャラリー、地ビール、話題の和菓子…。いい モノをちょいと探しに行こう。 ゆ っ た り と 暮 ら し を 愛 で る 屋 敷 町 百楽荘住宅地 今なお薫る、屋敷町の風格 重ねた歴史に思いを馳せる は 大正14( 1925)年に開発された住宅地。当時は、 1両編成・木造車両の阪急電車 が、 すぐ脇の線路をコトコト走っていた。200坪以上の敷地を持つ家が悠然と並び、 3世代同居も当たり前。大勢の来客がある家では、 大阪からトロ箱をかついで来 た魚屋が台所で魚をさばくこともあったという。今、 土の道はアスファルトになり、 住 人も世代交代をしたが、 路肩の水路跡と生垣が醸し出す落ち着いた雰囲気は あこが 昔のまま。憧れの住宅地だった時代の面影を探して、 ぐるりと歩きたい。 め 牧落駅 Gallery 天善堂 “牧落愛”が生んだ これぞ本当の隠れ家カフェ のこ オーナーの中尾さんが、 義母の遺した自宅をその ままギャラリー&カフェとして3年前にオープン。約 80年の時を刻む部屋は、 優しい空気に満ちている。 縁側から庭を眺め、 手作りスイーツをいただけば、 つい長居してしまう。お店を支えるのは、 牧落八 幡大神宮の女性みこしを立ち上げた3人の仲間。 地元を巡るスタンプラリーも企画するなど、 住民・ きずな 店主・クラフト作家の絆が広がっている。 ◎展示会/9月11∼15日「上東きみ恵 クンストストリッケン レース 編 」、9月19 ∼ 21日「うさとの服展」、9月25∼28日 「DESIGN OF ALL“bag collection”」 ●11:00∼18:00/火・木曜のみ営業(ただし展示会期間中は 無休。∼9月4日は臨時休)/ 072・725・7758 所在地/箕面市百楽荘 設置/1921年12月30日 箕面ビール 箕面の水から広がる 未知なる地ビールワールド 気鋭の職人が大切にする 本店でしか買えない看板和菓子 身近な和菓子のアレンジが評判を 呼び、 昨年デパ地下にも出店した「箕 面かむろ」。代表作は「冷みたらし」 で、苦心の末に冷えても固くならな い団子を完成させた。あっと驚く新・ 和菓子は、店主・室さんの確かな技 と探究心の結晶だ。その神髄は、 本店で販売されている看板菓子「久 利かむろ」、 「勝王最中」、 「名代栗 饅頭」で確かめて。 箕面かむろ ●10:00∼19:00/水曜休/ 072・725・7622 イラスト/綱本武雄(株式会社地域環境計画研究所) 出来立てを味わえる 「生ビール」 は1杯350円。 「ヴァイ ツェン」399円などの瓶ビールもフルラインアップでそ ろうので、飲み比べも楽しい。工場見学は要予約。 ビールは世界に約85タイプあるが、 日本で飲まれるのは約9割がピルス ナー・タイプ。女性工場長・大下さん は「もっとビールの多様さを知って ほしい」との思いから、 約10年前、 ひ 水に惹かれて箕面に工房を構えた。 麦芽の粉砕から発酵、 瓶詰めまで、 全工程を大下さんと二人の妹さん たちが中心となって手掛ける。個 性的な味わいの地ビールは、 食べ 物との相性探しも楽しさの一つ。 ヴァイツェン×鮭の塩焼きや、黒 ビール×デザートがオススメだとか! ●10:00∼18:00/木曜休/ 072・725・7234 TOKK 2008年9月1日号掲載 内容はすべて発行時点のものです。