...

PDFファイル

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

PDFファイル
(案)
第3次川口市地球高温化対策実行計画
(事務事業編)
∼川口市エコオフィスづくり行動計画∼
平成 23 年●月
川 口 市
目
次
頁
第1章
実行計画の概要 ------------------------------------------ 1
1−1 策定の背景 -------------------------------------------------- 1
1−2
目
的 ------------------------------------------------------ 2
1−3 計画の位置づけ ---------------------------------------------- 3
1−4 計画期間および基準年度 -------------------------------------- 3
1−5 計画の対象範囲 ---------------------------------------------- 4
1−6 計画の対象とする温室効果ガス -------------------------------- 4
1−7 関連計画との連携 -------------------------------------------- 5
第2章
温室効果ガス排出量の現状 ------------------------------ 6
2−1 温室効果ガスの総排出量 -------------------------------------- 6
2−2 温室効果ガス排出量の推移(平成 18 年度∼平成 21 年度) ------ 8
2−3
発生源別の温室効果ガス排出量 ------------------------------- 10
2−4
これまでの取り組みによる排出削減の状況 --------------------- 13
2−5
事務事業に伴う温室効果ガス削減に当たっての課題 ------------- 13
第3章
温室効果ガスの削減目標-------------------------------- 14
3−1
総排出量に係る削減目標 ------------------------------------- 14
3−2
一般排出量に係る削減目標 ----------------------------------- 15
3−3
ごみ焼却排出量に係る削減目標 ------------------------------- 16
第4章
温室効果ガスの排出削減のための取り組み ------------- 17
4−1
取り組みの体系 --------------------------------------------- 17
4−2
一般排出量削減のための取り組み ----------------------------- 18
4−3
ごみ焼却排出量削減のための取り組み ------------------------- 25
第5章
計画推進のために --------------------------------------- 26
5−1
実行計画の推進体制 ----------------------------------------- 26
5−2
PDCAサイクルによる進行管理 ----------------------------- 27
5−3
職員の研修等 ----------------------------------------------- 28
5−4
実行計画の進捗状況の点検・評価および公表 ------------------- 28
資料編
資料1.用語解説 --------------------------------------------------- 30
第1章
1−1
実行計画の概要
策定の背景
(1)地球高温化*防止に向けた世界、日本の取り組み
1992(平成 4)年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された「地球サミ
ット*」で採択された「気候変動枠組条約*」を受け、1997(平成 9)年 12 月の
「国連気候変動枠組条約第3回締約国会議*(COP3)」で、先進国の温室効果ガ
ス*削減目標などを示した「京都議定書*」が採択されました。
この議定書では、先進締約国に対し、2008(平成 20)年から 2012(平成
24)年までの第一約束期間に、温室効果ガスの排出を 1990(平成 2)年比(フ
ロンについては 1995〔平成 7〕年)で、5.2%(日本は 6%)削減することを義
務付けられました。
さらに、2008(平成 20)年 8 月に開催された「洞爺湖サミット*」では、
「2050
年における世界の温室効果ガス排出量を半減する」目標が G8 参加国で合意されま
した。
2009(平成 21)年 9 月の「国連気候変動首脳会合(気候サミット)*」では、
我が国は長期目標の実現に向けた通過点となる中期目標として「温室効果ガス排出
量を 2020 年までに 1990 年比で 25%削減する」と表明しました。
一方、「京都議定書」の採択を受けて、国内での対策を推進するために、1998
(平成 10)年に「地球温暖化対策の推進に関する法律*」が制定されました。
「地球温暖化対策の推進に関する法律」では、地方公共自治体の責務として、法
第 20 条の 2 により、区域内における活動から排出される温室効果ガス排出抑制の
ための総合的かつ計画的な施策の策定・実施に努めることを規定しています。法第
20 条の 3 では、地方公共団体に対して、自らの事務および事業に関する計画の策
定義務を規定するとともに、都道府県、指定都市、中核市および特例市において区
域の温室効果ガスの排出抑制等の施策の策定を義務付けています。
(2)川口市役所の取り組み
市役所では、2002(平成 14)年 2 月に、地域の一事業者、一消費者の立場か
ら、率先して事務事業活動に伴う温室効果ガス排出抑制に取り組むための行動計画
として、2006(平成 18)年度を目標年度とした「川口市地球温暖化対策実行計
画(川口市エコオフィスづくり行動計画)」を策定しました。
2007(平成 19)年 8 月には、第一次実行計画の期間終了を経て、2011(平
成 23)年度を目標年度とした「第二次川口市地球温暖化対策実行計画」を策定し
ました。この計画は、
「川口市環境基本計画(2001〔平成 13〕年 3 月策定)」お
よび「川口市地球温暖化対策地域推進計画(2007〔平成 19〕年 3 月策定)
」に
掲げている「地球高温化の防止」への対策を具体的に実行するものです。
1
「第3次川口市地球高温化対策実行計画(事務事業編)」(以下、「本計画」とい
います。)は、2010(平成 22)年度の「川口市環境基本計画」および「川口市地
球温暖化対策地域推進計画」の見直しに合わせ、これまでの取組状況や目標の達成
状況、運用上の課題等を踏まえ、新たに 2011(平成 23)年度からの 5 年間の計
画として改訂するものです。
1−2
目
的
本計画は、地域の一事業者、一消費者の立場から、市役所が率先して事務事業活
動に伴う温室効果ガス*の排出の抑制に取り組む行動を推進することを目的としま
す。
●実行計画の意義
①
事務事業に伴う温室効果ガス排出量の削減
市役所では、OA 機器や公用車の使用、文書の作成・廃棄、公共工事の実施、物品購入
などの日常の事務事業を通じて資源やエネルギーを使用するほか、一般廃棄物の処理な
どを通じて温室効果ガスを排出しています。本計画に基づく市役所の取り組みを通じて、
市域全体での温室効果ガス排出抑制に寄与します。
②
率先的な取り組み
「川口市地球高温化対策実行計画(区域施策編)*」により地域における温室効果ガス
排出削減を促進する一方、市民・事業者に対して模範を示すため、市役所自らが率先し
て地球高温化*の防止に取り組みます。
③
事務事業のエネルギー効率の向上
事務事業の実施に際して節電や省資源などの省エネルギー活動を徹底することによ
り、事務経費の削減につなげます。
加えて、市有施設の更新や新設などの機会をとらえ、各種補助制度等を活用し、建物
の断熱化、省エネルギー機器*・設備や再生可能エネルギー*設備の導入などを図ること
により、中期的な視点での事務事業のエネルギー効率と経済性の向上を図ります。
2
1−3
計画の位置づけ
本計画は、「地球温暖化対策の推進に関する法律*」第 20 条の 3 に基づき、地
方公共団体に策定が義務付けられている事務事業に係る温室効果ガス*の排出抑制
等のための措置に関する計画とします。
また、「川口市環境基本計画」および「川口市地球高温化対策実行計画(区域施
策編)*」に掲げている「地球高温化*の防止」への対策を具体的に実行するために
策定し、市役所が自ら排出する温室効果ガス排出削減のための「行動計画」として
位置づけます。
●実行計画の位置づけ
環境基本法
地球温暖化対策の推進に関する法律
・ エネルギー使用の合理化に関す
る法律(省エネ法)*
・ 埼玉県地球温暖化対策推進条例*
川口市環境基本条例*
川口市環境基本計画
川口市地球高温化対策実行計画(区域施策編)
【庁内】
「地球高温化の防止」
の取り組み
川口市地球高温化対策実行計画(事務事業編)
川口市環境マネジメントシステム*
1−4
計画期間および基準年度
本計画の期間は、2011(平成 23)年度から 2015(平成 27)年度までの 5
年間とします。
ただし、2022(平成 34)年度までを計画期間とする「川口市地球高温化対策
実行計画(区域施策編)」に基づく市役所の取り組みを推進するために、各対策は、
中長期的な視野をもって取り組むものとします。
なお、計画の基準年度は、2009(平成 21)年度とします。
3
1−5
計画の対象範囲
本計画の対象とする事務事業は、市長部局(消防本部、議会事務局、選挙管理委
員会事務局、監査委員事務局、農業委員会事務局を含む)、教育委員会、水道部お
よび医療センターの各部局において行う、事務事業全般とします。
なお、外部への委託等により実施するものについては対象外としますが、その場
合についても受託者等に対して、温室効果ガス*の排出抑制のための措置を講じる
よう要請するものとします。
また、2010(平成 22)年度以降に新設または廃止される施設は、削減目標(第
3 章参照)の達成評価には含めませんが、本計画に基づく排出削減対策を実施して
いきます。
1−6
計画の対象とする温室効果ガス
対象とする温室効果ガスは、
「地球温暖化対策の推進に関する法律*」第 3 条の規
定に基づく6種類とします。
ただし、パーフルオロカーボン(PFC)と六ふっ化硫黄(SF6)については、対
象施設が少なく、その排出量が微量であるため、算定対象からは除きました。
●対象とする温室効果ガス
温室効果ガスの種類
二酸化炭素*(CO2)
メタン(CH4)
一酸化二窒素(N2O)
市役所の各施設からの主な発生源
燃料の使用、電気の使用および廃棄物中のプラスチック類の焼却に
伴い発生。
燃料の使用、自動車の走行、廃棄物の焼却、し尿処理に伴い発生。
燃料の使用、自動車の走行、笑気ガス*の使用、し尿処理に伴い発
生。
ハイド ロフ ルオロ カー カーエアコンや冷蔵庫の冷媒などに使用され、修理時や廃棄の時な
ボン(HFC)
どに放出される。
パーフ ルオ ロカー ボン 冷媒として封入されている製品を使用する際や廃棄の時に放出さ
(PFC)
六ふっ化硫黄(SF6)
れる。(対象設備が少ないため、算定対象から除いた)
変電設備の電気絶縁ガスに使用され、点検時や容器の廃棄の時に放
出される。(対象設備が少ないため、算定対象から除いた)
4
1−7
関連計画との連携
(1)エネルギーの使用の合理化に関する法律*
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」では、エネルギー消費量が大幅に増
加している民生業務部門と民生家庭部門への対策を一層推進することを目的に、
2008(平成 20)年 5 月に改正されました。
この改正により、これまでの工場・事業所単位のエネルギー管理から、事業者単
位(企業単位)でのエネルギー管理に規制体系が変わりました。
これを受けて、市役所の各部局は、エネルギー管理統括者*等の選任やエネルギ
ー使用量等について「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく報告が必
要となる特定事業者となりました。特定事業者に対しては、努力目標として中長期
的にみて年平均1%以上(原単位当たり)のエネルギー消費の低減が求められてい
ます。
(2)温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度*
「地球温暖化対策の推進に関する法律*」は 2005(平成 17)年に改正され、
温室効果ガス排出量の算定・報告・公表制度が導入されました。この制度は、事業
活動に伴い多量に温室効果ガス*を排出する者(特定排出者)に対して、毎年度、
事業所ごとに、温室効果ガスの排出量等の算定、事業所管大臣等への報告、公表を
義務付けています。対象となる事業者は、「エネルギーの使用の合理化に関する法
律」の基準に準じています。
(3)埼玉県地球温暖化対策計画制度*、埼玉県目標設定型排出量取引制度*
「埼玉県地球温暖化対策推進条例*」に基づく埼玉県地球温暖化対策計画制度は、
事業活動に伴い相当程度多い温室効果ガスを排出する事業者が、温室効果ガスの排
出量を削減するための定量的な目標を含む地球高温化*対策を総合的に実施するた
めの計画(地球温暖化対策計画)を作成し、知事に提出、公表する制度です。
2011(平成 23)年度からは、同制度を強化し、産業部門、業務部門の対策を
推進するため、目標設定型排出量取引制度が導入されます。
これにより、原油換算エネルギー使用量が 3 か年度連続して 1,500 キロリット
ル以上の事業所は、自ら削減する CO2 の量のほか、排出量取引により取得した削
減量などを加えて、一定の目標削減率を達成することになります。
5
第2章
2−1
温室効果ガス排出量の現状
温室効果ガスの総排出量*
(1)2009(平成 21)年度(基準年度)の総排出量
2009(平成 21)年度における、市役所の全ての事務事業から排出した温室効
果ガス*の総排出量は、二酸化炭素*換算値で約 109,840 トンでした。
その内訳は、ごみ焼却に伴う排出量( 以 下 「 ご み 焼 却 排 出 量 」 と い う 。)
が 6 4 . 2 % ( 70,465 トン)、ごみ焼却を除く市役所の全ての事務事業からの排
出 量 ( 以下「一般排出量」という。)が 35.8%(39,375 トン)となってい
ます。
なお、2009(平成 21)年度の総排出量は、第二次実行計画の基準年度(2006
〔平成 18〕年度)の排出量(129,734t)に対して、19,894t の削減(−15.3%)
となります。
●温室効果ガス総排出量(2009〔平成 21〕年度)
H21年度
構成比
排出量
(%)
区 分
【参考】
H18年度
排出量
単位:t-CO2
H18・H21年度の比較
変化率
増減量
(%)
一般排出量
39,375
35.8
39,209
166
0.4
ごみ焼却排出量
70,465
64.2
90,525
-20,060
-22.2
総排出量
109,840
100.0
129,734
-19,894
-15.3
●温室効果ガス総排出量(2009〔平成 21〕年度)
温室効果ガス
排出量
( t-CO2)
140,000
【参考】
129,734
120,000
109,840
100,000
80,000
ごみ焼却排出量
90,525
70,465
60,000
40,000
20,000
39,209
39,375
H18年度
H21年度
0
6
一般排出量
(2)ガス別の排出量
ガス別の排出量は、二酸化炭素*(CO2)が最も多く、全体の 97.0%を占めてお
り、一酸化二窒素*(N2O)が、2.8%排出されているほかは、メタン(CH4)、ハ
イドロフルオロカーボン(HFC)の排出は微量です。
●ガス別の温室効果ガス*排出量(2009〔平成 21〕年度)
排出区分
温室効果ガス
一般排出量
構成比
排出量
(%)
二酸化炭素(CO2)
単位:t-CO2
合 計
構成比
排出量
(%)
ごみ焼却排出量
構成比
排出量
(%)
39,038
99.1
67,561
95.9
106,599
97.0
メタン(CH4)
156
0.4
3
0.0
159
0.1
一酸化二窒素(N2O)
171
0.4
2,901
4.1
3,072
2.8
10
0.0
0
0.0
10
0.0
39,375
100.0
70,465
100.0
109,840
100.0
ハイドロフルオロカーボン
(HFC)
総排出量
構成比(%)
35.8
64.2
100.0
(3)部局別の排出量(一般排出量)
部局別の一般排出量は、市長部局が最も多く 15,517 トン、次いで教育委員会
が 13,050 トンでした。
●部局別の温室効果ガス排出量(2009〔平成 21〕年度、一般排出量)
単位:t-CO2
区 分
市長部局
教育委員会
水道部
医療センター 排出量合計
一般排出量
15,517
13,050
2,678
8,129
39,375
ごみ焼却排出量
70,465
0
0
0
70,465
総排出量
85,982
13,050
2,678
8,129
109,840
7
温室効果ガス*排出量の推移(平成 18 年度∼平成 21 年度)
2−2
(1)各部局の排出量の推移
教育委員会(一般排出量)では、2006(平成 18)年度から 2009(平成 21)
年度にかけて 2.3%(313 トン)の減少となりました。一方、その他の部局では、
概ね横ばいで推移しました。
ごみ焼却排出量については、−22.2%(20,060 トン)と大きく減少しました。
●各部局の温室効果ガス排出量
区 分
単位:t-CO 2
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度
15,322
15,873
16,045
15,517
13,363
14,562
14,402
13,050
2,544
2,641
2,452
2,678
7,980
8,156
7,939
8,129
39,209
41,232
40,837
39,375
90,525
70,200
73,214
70,465
129,734 111,432
114,051
109,840
部局
市長部局
教育委員会
水道部
医療センター
合計
一般排出量
ごみ焼却排出量
総排出量
●温室効果ガス排出量の推移(一般排出量)
温室効果ガス
排出量(t-CO2 )
18,000
16,000
15,322
14,000
12,000
15,873
16,045
14,562
14,402
13,363
15,517
13,050
市長部局
10,000
7,980
8,156
7,939
8,129
水道部
8,000
医療センター
6,000
4,000
教育委員会
2,544
2,641
2,452
2,678
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
2,000
0
8
●温室効果ガス*排出量の推移(ごみ焼却排出量)
温室効果ガス
排出量(t-CO2 )
120,000
100,000
90,525
70,200
80,000
73,214
70,465
ごみ焼却排出量
60,000
40,000
20,000
0
H18年度
H19年度
H20年度
9
H21年度
発生源別の温室効果ガス*排出量
2−3
(1)2009(平成 21)年度の発生源別排出量
一般排出量の温室効果ガスの発生源(温室効果ガスを排出する活動)別の内訳を
みると、電気の使用によるものが 64.4%、燃料の使用のうち都市ガスが 20.2%、
A重油が 6.5%と続いています。
●発生源別の温室効果ガス排出量(一般排出量)(2009〔平成 21〕年度)
区 分
一般排出量
項 目
電気の使用
燃料の使用
灯油
軽油
A重油
LPG
都市ガス
公用車の使用
その他
熱の使用
笑気ガス
し尿処理
浄化槽排水処理
し尿処理汚泥焼却量
肥料中の窒素量
合計
市長部局 教育委員会
9,781
8,394
4,273
4,365
345
855
2
0
1,062
1,481
194
76
2,670
1,953
1,251
39
212
252
90
114
0
0
51
0
43
139
26
0
2
0
15,517
13,050
単位:t-CO2
H21年度排出量
水道部
医療センター 排出量合計 構成比(%)
2,605
4,573
25,353
64.4
28
3,498
12,163
30.9
3
105
1,307
3.3
1
0
3
0.0
12
0
2,555
6.5
0
65
335
0.9
13
3,327
7,963
20.2
44
12
1,346
3.4
1
47
512
1.3
0
0
204
0.5
0
47
47
0.1
0
0
51
0.1
1
0
183
0.5
0
0
26
0.1
0
0
2
0.0
2,678
8,129
39,375
100.0
一方、ごみ焼却排出量は、市内から収集した一般ごみの焼却により発生する温室
効果ガス排出量を計上していますが、そのほとんどは、ごみの中に含まれるプラス
チック類の焼却によるものです。
●発生源別の温室効果ガス排出量(ごみ焼却排出量)(2009〔平成 21〕年度)
区 分
項 目
プラスチック類焼却
ごみ焼却排出量
ごみ焼却
(一般ごみ)
合計
10
単位:t-CO2
H21年度排出量
排出量
構成比(%)
67,561
95.9
2,904
4.1
70,465
100.0
(2)各部局の発生源別排出量の推移
一般排出量について、2006(平成 18)年度から 2009(平成 21)年度にか
けて排出量が大きく増加した項目は、市長部局の電気の使用(427 トン増)
、医療
センターの電気の使用(261 トン増)
、水道部の電気の使用(136 トン増)でし
た。
逆に減少したのは、医療センターの笑気ガス*(325 トン減)、市長部局の A 重
油(276 トン減)、教育委員会の都市ガス(197 トン減)でした。
ごみ焼却排出量については、プラスチック類焼却の減少が顕著(19,782 トン減)
でした。
●各部局の発生源別の温室効果ガス*排出量
一般排出量:市長部局
項 目
電気の使用
燃料の使用
灯油
軽油
A重油
LPG
都市ガス
公用車の使用
その他
熱の使用
笑気ガス
し尿処理
浄化槽排水処理
し尿処理汚泥焼却量
肥料中の窒素量
合計
H18年度
9,354
4,509
317
5
1,338
194
2,657
1,212
247
105
0
59
51
29
2
15,322
単位:t-CO2
H18・H21年度の比較
温室効果ガス排出量
H19年度 H20年度 H21年度
増減量 変化率(%)
9,718
10,150
9,781
427
4.6
4,620
4,438
4,273
-236
-5.2
268
329
345
28
8.9
4
4
2
-2
-49.4
1,305
1,354
1,062
-276
-20.6
188
195
194
0
0.2
2,855
2,556
2,670
13
0.5
1,271
1,254
1,251
39
3.2
263
203
212
-34
-13.9
134
93
90
-15
-14.0
0
0
0
0
−
54
57
51
-8
-13.6
47
49
43
-8
-14.8
26
2
26
-3
-12.5
2
2
2
0
-18.6
15,873
16,045
15,517
195
1.3
H18年度
8,488
4,508
841
0
1,429
87
2,150
36
331
182
0
0
150
0
0
13,363
単位:t-CO2
H18・H21年度の比較
温室効果ガス排出量
H19年度 H20年度 H21年度
増減量 変化率(%)
9,132
9,368
8,394
-93
-1.1
5,114
4,747
4,365
-143
-3.2
961
876
855
14
1.6
0
0
0
0
−
1,566
1,572
1,481
51
3.6
310
80
76
-11
-12.5
2,276
2,220
1,953
-197
-9.2
38
39
39
2
6.4
279
248
252
-79
-23.8
134
110
114
-68
-37.5
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
145
139
139
-11
-7.2
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
14,562
14,402
13,050
-313
-2.3
一般排出量:教育委員会
項 目
電気の使用
燃料の使用
灯油
軽油
A重油
LPG
都市ガス
公用車の使用
その他
熱の使用
笑気ガス
し尿処理
浄化槽排水処理
し尿処理汚泥焼却量
肥料中の窒素量
合計
11
●各部局の発生源別の温室効果ガス*排出量(つづき)
一般排出量:水道部
項 目
電気の使用
燃料の使用
灯油
軽油
A重油
LPG
都市ガス
公用車の使用
その他
熱の使用
笑気ガス
し尿処理
浄化槽排水処理
し尿処理汚泥焼却量
肥料中の窒素量
合計
H18年度
2,469
23
5
0
8
0
10
51
1
0
0
0
1
0
0
2,544
単位:t-CO2
H18・H21年度の比較
温室効果ガス排出量
H19年度 H20年度 H21年度
増減量 変化率(%)
2,554
2,372
2,605
136
5.5
34
34
28
5
21.9
8
11
3
-2
-49.2
0
1
1
1
−
12
10
12
4
51.1
0
0
0
0
−
14
13
13
2
23.7
52
45
44
-7
-13.8
1
1
1
0
0.0
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
1
1
1
0
0.0
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
2,641
2,452
2,678
134
5.3
H18年度
4,312
3,280
38
0
0
0
3,242
14
374
0
372
0
2
0
0
7,980
単位:t-CO2
H18・H21年度の比較
温室効果ガス排出量
H19年度 H20年度 H21年度
増減量 変化率(%)
4,441
4,460
4,573
261
6.1
3,552
3,317
3,498
217
6.6
27
20
105
67
179.6
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
0
16
65
65
−
3,525
3,281
3,327
85
2.6
12
13
12
-2
-19.3
151
149
47
-327
-87.4
0
0
0
0
−
149
149
47
-325
-87.3
0
0
0
0
−
2
0
0
-2
-100.0
0
0
0
0
−
0
0
0
0
−
8,156
7,939
8,129
149
1.9
一般排出量:医療センター
項 目
電気の使用
燃料の使用
灯油
軽油
A重油
LPG
都市ガス
公用車の使用
その他
熱の使用
笑気ガス
し尿処理
浄化槽排水処理
し尿処理汚泥焼却量
肥料中の窒素量
合計
ごみ焼却排出量
項 目
プラスチック類焼却
ごみ焼却
合計
単位:t-CO2
H18・H21年度の比較
温室効果ガス排出量
H18年度 H19年度 H20年度 H21年度
増減量 変化率(%)
87,343
67,084
70,216
67,561
-19,782
-22.6
3,182
3,116
2,998
2,904
-278
-8.7
90,525
70,200
73,214
70,465
-20,060
-22.2
12
2−4
これまでの取り組みによる排出削減の状況
第一次実行計画では、基準年度(2000〔平成 12〕年度)の温室効果ガス*排出
量(108,400t)に対して、計画期間(2002〔平成 14〕年度∼2006〔平成
18〕年度)で、9%(10,000t)の削減を目標としました。
これに対して、2006(平成 18)年度の実績値は、102,300tで、基準年度
対比 5.7%(6,100t)の削減にとどまりました。
これに続いて策定した第二次実行計画では、温室効果ガスの排出削減に向けた取
り組みを見直し、基準年度(2006〔平成 18〕年度)の排出量に対して、計画期
間(2007〔平成 19〕年度∼2011〔平成 23〕年度)で、12%の削減を目標と
しました。
2009(平成 21)年度の実績は、市が管理する施設・設備の効率的な使用や、
ごみ減量化の対策効果などにより、基準年度比 15.3%の削減となっています。
2−5
事務事業に伴う温室効果ガス削減に当たっての課題
市役所では、これまで「地球温暖化対策実行計画」に基づき事務事業に伴う温室効
果ガスの排出削減に取り組んできました。その結果、ごみ焼却排出量については、減
量対策や分別収集品目の見直しなどにより大幅に削減され、一般排出量については、
増大する事務量にも関わらず、概ね横ばいで推移しました。
これからは、温室効果ガスのさらなる削減に向けて、職員一人ひとりによる省エネ
ルギー活動を徹底するとともに、太陽光発電*などの再生可能エネルギー*の導入、省
エネルギー型設備・機器の導入、建物の省エネルギー化など、ハード面の対策を計画
的に推進することが必要です。
13
第3章
3−1
温室効果ガスの削減目標
総排出量に係る削減目標
市役所の事務事業全体に係る温室効果ガス*の排出量(二酸化炭素*換算値)を、
2015(平成 27)年度までに、基準年度(2009〔平成 21〕年度)比で 8%以
上削減することを目指します。
温室効果ガス
排出量
( t-CO2 )
120,000
H21年度
(基準年度) 8%以上削減
排出量
(-9,581t-CO2 )
109,840
H27年度
目標排出量
100,259
ごみ焼却排出量
100,000
一般排出量
7,469t-CO2 削減
(削減率:-10.6%)
80,000
60,000
40,000
2,112t-CO 2 削減
(削減率:-5.4%)
20,000
0
H21年度
H27年度
14
3−2
①
一般排出量に係る削減目標
エネルギー利用の効率化の推進【2,007 トン削減】
電気と燃料(公用車を除く)について、市民サービスを低下させることなく節
電や設備・機器の適切な管理などによりエネルギー使用を抑制するとともに、省
エネルギー型の設備・機器の計画的な導入を図ります。
省エネルギー設備の導入やエネルギー効率の向上のためのハード面対策の推進
などを図り、2009(平成 21)年度の排出量に対して、2015(平成 27)年度
までに合計 2,007 トンの削減を見込みます。
●エネルギー利用の効率化による削減見込み量
単位:t-CO2
部局
H21年度
(基準年度)
排出量
削減量
電気
都市ガス
市長部局
教育委員会
水道部局
医療センター
15,517
13,050
2,678
8,129
179.1
15.2
23.1
107.3
1,545.3
合計
39,375
324.8
1,679.7
②
灯油
125.6
8.9
合計
2.5
2.5
削減率
(%)
304.6
26.6
23.1
1,652.7
-2.0
-0.2
-0.9
-20.3
2,007.0
-5.1
公用車に係るエネルギー利用の効率化の推進【105 トン削減】
公用車の使用・管理に当たっては、エコドライブ*やアイドリング*・ストップ、
車両走行量の削減を行うとともに、計画的な車両更新と低燃費車*の導入率向上を
図ります。
計画的な車両更新と低燃費車の導入率向上により、2009(平成 21)年度の排
出量に対して、2015(平成 27)年度までに合計 105 トンの削減を見込みます。
●公用車に係るエネルギー利用の効率化による削減見込み量
単位:t-CO2
平成21年度
(基準年度)
排出量
公用車の使用
39,375.0
削減量
104.9
削減率
(%)
-0.3
※公用車の使用による基準年度排出量(1,346t-CO2)に対する削減率を-7.8%とします。
15
3−3
①
ごみ焼却排出量に係る削減目標
一般廃棄物処理基本計画に基づく対策の推進【7,469 トン削減】
廃棄物のリデュース*(発生抑制)、リユース*(再使用)、リサイクル*(再生利
用)を推進するとともに、適正な収集運搬体制および一般廃棄物処理施設を整備・
充実させます。
「川口市一般廃棄物処理基本計画*(ごみ処理編)
」
(2007〔平成 19〕年 3 月)
では、計画指標として、2016(平成 28)年度までのごみ量予測値に対する削減
率の目標値を設定しています。
この計画に基づき、循環を基調とする廃棄物対策を推進し、2009(平成 21)
年度の排出量に対して、2015(平成 27)年度までに 7,469 トンの削減を見込
みます。
●「川口市一般廃棄物処理基本計画」に基づく対策による削減見込み量
項 目
プラスチック類焼却
ごみ焼却
合計
平成21年度
排出量
67,561
2,904
70,465
16
削減量
7,290
179
7,469
単位:t-CO 2
削減率
平成27年度
(%)
目標排出量
-10.8
60,271
-6.2
2,725
-10.6
62,996
第4章 温室効果ガスの排出削減のための取り組み
4−1
取り組みの体系
目標の達成に向けた温室効果ガス*の排出削減のための取り組み
一般排出量の削減のための取り組み
(1)エコオフィス活動の徹底
①庁舎などの管理に関する取り組み
②公用車の使用、移動に当たっての配慮
③グリーン購入*、グリーン契約*、物品等の使用に当た
っての配慮
(2)低炭素型オフィスの整備
①再生可能エネルギー*、省エネルギー設備・機器の導入
②クリーンエネルギー自動車等の導入
③環境性能の高い公共施設の整備
④建築物等の設計・工事に当たっての配慮
ごみ焼却排出量削減のための取り組み
17
4−2
一般排出量削減のための取り組み
(1)エコオフィス活動の徹底
① 庁舎などの管理に関する取り組み
項
目
①照明機器の管理
②事務機器の管理
取
組
の
詳
細
ア
事務室の照明は、必要最小限度とする。
イ
会議室、給湯室、トイレなどでは、消灯を徹底する。
ウ
照度が適正になるよう管理する。
エ
照明器具の清掃等、設備・機器の保守点検を定期的に行う。
オ
自然採光を利用し、照明の使用を抑制する。
ア
OA機器等を使用しないときは電源を切ることを徹底する。また昼休
みのコピー機等の電源は切る。
イ
帰宅する際にはコンセントからプラグを抜く。
ウ
OA機器等を省エネモードにすることを徹底する。
ア
クールビズ*やウォームビズ*の励行により、空調機器の適切な温度設
定を徹底する(夏は 28℃以上、冬は 18℃以下)。
イ
空調機器の運転時間は執務時間内とし、不要な運転は行わない。
ウ
空調機器のフィルターの清掃等、設備・機器の保守点検を定期的に行
う。
③空調機器の管理
エ
空調機器の吹き出し口に物を置かない。
オ
夏季はブラインドで日射を遮り、冬季は自然光を積極的に取り入れ室
内温度を調節し、冷暖房の使用を抑制する。
カ
窓ガラスへの断熱・遮光フィルムの貼り付けなどにより室内の温度管
理を行う。
④給湯器の管理
⑤エレベーターの管理
キ
外気利用や外気侵入遮断などの外気制御を行う。
ア
給湯設備の適切な温度設定を行う。
イ
ガスの種火はこまめに消す。
ウ
機器の清掃点検・空気調整をこまめに行う。
エ
夏期、中間期は使用しない。
ア
エレベーターの使用を控え、積極的に階段を利用する。
イ
エレベーター運転の高度制御装置*の導入を図り、各時間帯に応じた
運行管理等を行う。
ア
⑥自動販売機の管理
公共施設に自動販売機を置くベンダー会社には、省エネルギー型の自
動販売機の導入・切り替えや設置台数の最適化、時間帯制御などのエネ
ルギー効率のよい運転などを依頼する。
18
項
目
⑦燃料使用機器、機械
設備等の稼動管理
⑧
エネルギー管理
②
取
ア
組
の
詳
細
ボイラーや発電機等の燃料使用機器は、適正な運転、維持管理を行う
(都市ガス、A重油、灯油等の削減)。
イ
廃棄物焼却時の燃料使用量の抑制に努める。
ア
エネルギー管理体制を整える。
イ
エネルギー使用量の計測、記録を行う。
公用車の使用、移動に当たっての配慮
項
目
取
組
の
詳
細
公用車の使用(公用車の燃料抑制)
①効率的な使用
ア
低公害車等*を優先的に使用することに努める。
イ
ノーカーデー*(毎週水曜日)には、原則として公用車を使用しない。
ウ
出張時には、なるべく相乗りをし、効率的な使用を図る。
エ
使用実態を調査し、共用使用車を増やし、公用車の台数削減を検討す
る。
②エコドライブ*の
徹底
ア
公用車の使用時には走行経路を考慮し、無駄な走行をなくす。
イ
暖機運転は、必要最小限度にする。
ウ
人待ちや荷降ろしなどで駐停車する時には、エンジンを停止する(ア
イドリング*ストップの励行)。
エ
経済速度による走行に努めるとともに、空ぶかし、急発進、急加速を
しない。
オ
車内に不必要な荷物を積み込んだままにせず、整理を心がける。
カ
エアコンはこまめに調整し、適正な温度で使用する。
キ
タイヤの空気圧の調整点検を励行する。
③車両整備の充実
ア
車両の定期的な点検・整備を実施する。
④公共交通機関の利用
ア
出張等外出時には、公共交通機関の利用に努め、近距離の場合には徒
促進
歩や自転車を利用する。
19
③
グリーン購入*、グリーン契約*、物品等の使用に当たっての配慮
項
目
①物品の購入
取
ア
組
の
詳
細
すべての購入物品は、
「川口市環境物品等の調達の推進に関する方針」
に基づき製品を選択する。
ア
用紙類は、再生紙が使用されている製品を使用する。
イ
用紙類は、再生利用しにくい加工が施されていないものや焼却処理時
の環境負荷*低減に配慮されているものを使用する。
②用紙類
ウ
外部発注等についても、「川口市環境物品等の調達の推進に関する方
針」に基づき、環境負荷の少ないものを指定する。
③電気製品
ア
エネルギー消費効率の良い製品の導入やそれらへの更新を行う。
イ
適正規模の機器を選択する。
ア
再生材料が使用されている製品(再生紙、再生プラスチック、間伐
材*、その他の再生材料から作られた製品)を購入する。
イ
エアゾール製品の購入に当たっては、代替フロン*が使用されていな
い製品を選択する。
④文具・事務機器等
ウ
再利用が可能な製品を購入する。
エ
長期間使用が可能な製品を購入する(部品の交換修理が可能な製品、
保守、修理サービス期間の長い製品、機能拡張性の高い製品)。
オ
簡易包装された製品を購入する(納入業者等に不必要な包装を控えさ
せる。)。
ア
事務用機器は、可能な限り修理を行うなど長期間の使用に努める。
イ
用紙、事務用品の再使用(繰り返し使用)に努める。
(※
対象となる製品例⇒
使用済み封筒、付箋紙、ボックスファイル、
ファイリングホルダー、フラットファイル、レバーファイル、クロス表
⑤製品の修繕・再利用
紙、カレンダー等の裏紙使用)
ウ
紙製事務用品の回収箱を設置する。
エ
容器または包装の再利用に努める。
オ
庁内イントラネットのリサイクル*掲示板を活用し、不要となった事
務用品や備品の課を超えた再使用・再利用に努める。
⑥詰替え可能製品等
⑦水使用量の抑制
ア
詰め替え可能な製品を購入する。
イ
リターナブル容器*製の販売製品を購入する。
ア
水道使用後は、確実に締栓をする。
イ
トイレの流し水や手洗い水を必要最小限度にする。
ウ
芝生や植木などの散水は効率的、計画的に行う。
エ
公用車の洗車時にはバケツ使用などにより節水に努める。
オ
水道水の水漏れ防止のために、定期点検に努める。
カ
雨水利用施設等の導入を検討する。
キ
自動水栓・感知式自動洗浄装置*など、節水型製品の導入や更新を行
う。
20
項
目
取
組
の
詳
細
ア
会議資料や報告書の頁数および部数を必要最小限度にする。
イ
無駄な控えコピーはやめる。
ウ
特別な場合を除き、資料等は原則として両面コピーとする。
エ
裏面を使用していないコピー用紙は、コピー機の用紙トレイ一箇所に
専用トレイを設けるなどして再利用を図る。
⑧用紙類の使用量・廃
棄物の減量
オ
軽易な事項等については、余白処理等の簡易決裁を進める。
カ
不必要なFAX送付書は省略する。
キ
回覧、掲示板の活用により課内連絡用文書を削減する。
ク
会議では、出来るだけ封筒を配布しないことにする。
ケ 関係各機関相互の文書には、出来るだけ封筒を使用せず、使用する場
合には、使用済み封筒を再利用する。
コ
各種資料等は共有化を図り、個人所有の資料はなくすようにする。
サ
資料やカタログ類は無料提供であっても必要なもの以外は受け取ら
ない。
⑨廃棄物の資源化・リ
サイクル*の推進・
分別の徹底
⑩電力供給やサービス
の利用に当たっての
シ
文書の電子化を徹底し、用紙の削減に努める。
ス
コピー機の使用後はリセットし、ミスコピーを防止する。
ア
古紙回収ボックスを設置して、紙類の分別(新聞、雑誌、段ボール、
白紙、雑紙)を徹底する。
イ
る。
ウ
トナーカートリッジ等の回収・引き渡しを徹底する。
エ
生ごみ処理容器の導入を進める。
ア
環境性能に配慮したサービスなどを選択する(電気の購入、施設の設
計・工事、車両の購入・リースなど)。
グリーン契約*
⑪会議・イベントにお
けるカーボン・オフ
セット*の実施
びん・かん等のリサイクルボックスを設置し、資源物の分別を徹底す
ア
会議・イベントの実施に際しては、温室効果ガス*削減対策の一環と
して、カーボン・オフセットの導入を検討する。
21
(2)低炭素型オフィスの整備
① 再生可能エネルギー*、省エネルギー設備・機器の導入
項
目
取
ア
組
の
詳
細
新設の公共施設には、新エネルギーシステム(太陽光発電*・太陽熱
利用*・燃料電池・コジェネレーションシステム*等)を優先的に導入す
①再生可能エネルギー
る。
イ
保育所・幼稚園・小中高校等に新エネルギーシステムの積極的な導入
を図る。
②照明機器
ア
照明機器は、高効率タイプ(LED 照明*含む)のものを導入する。
ア
窓ガラスへの断熱・遮光フィルムの貼り付けなどにより室内の温度管
理を行う。
イ
既存の空調設備にインバータ*を設置し、回転数制御を行う。
ウ
高効率空調を導入する。
エ
屋上緑化*を行い、空調設備の負荷を軽減する。
④給湯器
ア
高効率給湯器*を導入する。
⑤受変電設備
ア
受変電設備は、高効率タイプのものを導入する。
ア
燃料使用機器は、高効率タイプを導入する。
ア
BEMS*を導入し、エネルギー使用量の見える化を行う。
イ
デマンドコントローラ*を導入する。
③空調機器
⑥燃料使用機器、機械
設備等
⑦エネルギー管理
②
クリーンエネルギー自動車等の導入
項
目
取
ア
組
の
詳
細
ハイブリッド車、CNG 車*、電気自動車などクリーンエネルギー自動車
や低公害車等を導入する。
①低公害車等*の導
入・優先使用
イ
公用車の買替え車種は、特殊な用途を除き車両重量が軽い軽自動車を
選択する。
ウ
現行のディーゼル車は、低公害車等への買替えを実施する。
エ
公共施設駐車場における充電設備の設置などのインフラ整備による
電気自動車の利便性の向上を図る。
22
③
環境性能の高い公共施設の整備
項
目
①温室効果ガス*排出
の少ない設備等
②水の有効利用
取
ア
組
の
詳
細
エネルギー効率の良い設備の導入、更新を行う。
イ 施設の新築・改築の際には ESCO 事業*の導入を検討する。
ア
雨水利用施設等の導入を検討し、トイレや散水等に利用する。
イ
感知式洗浄弁、節水コマ、自動水栓等を導入する。
ウ
雨水の地下浸透を図る(透水性舗装*、浸透桝*等)。
ア
自然採光を活用した設計とする。
イ
外気の流入・遮断が可能な建具を採用する。
ウ
複層ガラス、熱反射ガラスを採用する。
エ
太陽光発電*、太陽熱温水器*等を導入し、屋外時計、街灯、空調熱源、
給湯熱源等に利用する。
③省エネルギー
オ
コジェネレーションシステム*の導入を検討する。
カ
深夜電力の利用により、電力負荷平準化に資する氷蓄熱式空調システ
ム*等を導入する。
キ
省エネルギー型および高効率型の照明機器〔人感センサー、プログラ
マブルリモコンスイッチ*、自動照度装置(昼光センサー)、インバー
タ*制御機器、タイマー制御、調光装置等〕を導入する。
ク
エリアに配慮したスイッチ回路とする(窓側電灯配線のライン化等)。
ケ
省エネルギー型空調設備等(運転制御が可能な設備、ガス冷暖房シス
テム、氷蓄熱式空調システム、全熱交換器*、空調のゾーニング*)を導
入する。
④緑化等
⑤病院・学校等におけ
る生ごみの減量
ア
敷地の緑化に努める。
イ
建物の屋上や壁面の緑化に努める。
ウ
緑化の推進と維持管理を徹底する。
ア
残飯等の脱水・減容・減量化を検討する。
23
④
建築物等の設計・工事に当たっての配慮
項
目
①温室効果ガス*排出
の少ない設備等
取
ア
組
の
詳
細
工事車両の運搬車両台数・運転時間・運搬ルート等運行方法について
事前に検討する。
イ
国土交通省指定低公害型建設機械リストを業者に配布する。
ア
建設廃棄物の種類、発生量などの処理状況を確認するとともに発生抑
制、分別排出、再資源化等を徹底する。
イ
公共工事発注者は、設計段階においてリサイクル*計画を作成し、解
体時の廃棄物の発生を抑制するとともに、長寿命化を図る。
ウ
工事目的に要求される品質等を考慮した上で再生資材および建設発
生土を積極的に利用する。
エ
建設廃材等の発生を抑制する工法、使用資材を採用する。
オ
再生資源利用計画等の提出を指示する。
カ
建築廃棄物(アスファルトコンクリート塊、コンクリート塊、廃木材、
金属くず、建設汚泥、建設混合廃棄物)や建設廃棄物の再資源化のため
②廃棄物の減量・再利用
分別、解体等および再資源化等の徹底を指示する。
キ
建設廃棄物処理計画等の提出を指示し、廃棄物の発生量を把握する。
ク
請負業者に、分別排出(再生可能品目、管理型産業廃棄物、一般廃棄
物、中間処理に適合した品目、安定型産業廃棄物、処理困難物)の徹底
を指示する。
ケ
汚泥再資源化製品の普及、販路拡大を図る。
コ
他の公共事業との情報交換により、建設副産物の有効利用を図る。
サ
公共工事の資材調達および建設機械の使用に際してはパーティクル
ボード*、繊維板、木質系セメント板、陶磁器質タイル、高炉セメント*、
フライアッシュセメント、再生加熱アスファルト合材*、再生骨材等、
間伐材*、排出ガス対策型建設機械、低騒音型建設機械を積極的に使用
する。
③設計・工事に当たっ
てのグリーン契約*
等
ア
建築物の建築、改修に係る設計業務の発注に当たっては、温室効果ガ
スの排出削減など環境配慮技術に優れた設計者を選定する。
イ
工事の発注に当たっては、工事会社等に対して、環境に配慮した工
事・施工を指示する。
24
4−3
項
ごみ焼却排出量削減のための取り組み
目
①ごみの発生抑制と排
出抑制
②分別収集の推進
③環境に配慮したごみ
処理と資源化
取
組
の
詳
細
ア
簡易包装や買い物袋持参運動の推進。
イ
集団資源回収の推進。
ウ
生ごみの発生抑制と排出抑制。
エ
ごみ排出者責任の周知徹底。
ア
新聞、雑誌・雑紙、段ボール、その他紙製容器包装、その他プラスチ
ック製容器包装等、資源物分別収集の推進。
イ
事業系ごみの資源化促進。
ア
朝日環境センターでの焼却灰の減容化および溶融スラグ*の有効利
用。
イ
リサイクルプラザでの資源物の資源化処理の実施。
ウ
ごみ処理施設における環境マネジメントシステム*の運用。
25
第5章
5−1
計画推進のために
実行計画の推進体制
本計画に掲げた対策を実践するため、
「川口市地球高温化対策実行計画推進会議」
を本部として、各部局において「エネルギーの使用の合理化に関する法律*」や埼
玉県地球温暖化対策計画制度*に対応する「省エネルギー対策」をはじめ、施設・
設備・車両、廃棄物、緑化などの対策を推進するテーマ別の下部組織を設置し、企
画・立案を行います。また、各部局のエネルギー管理者(員)*の指示のもと、主
任エコオフィス推進員等が、各職場での取り組みを周知、指導し、実践に努めます。
●推進体制(イメージ)
市
長
指示
報告
川口市地球高温化対策実行計画推進会議
(議長:副市長/副議長:特別職4名/委員:各部局長
/事務局:環境総務課)
連携・調整
川口市環境推進
調整委員会・幹事会
○ 実 行 計画( 区 域 施 策
○実行計画(事務事業編)の推進
編)の推進
○実行計画(区域施策編)*との連携、調整
指示
企画・立案、報告
省エネルギー、施設・設備・車両、廃棄物、緑化対策など、テーマ別部会
○各部局における「エネルギーの使用の合理化に関する法
律」や埼玉県地球温暖化対策計画制度、埼玉県目標設定
エネルギー管理統括者*
エネルギー管理企画推進者*
型排出量取引制度*への対応をはじめとする高温化対策
エネルギー管理者(員)*
に関する企画・立案
指示
庁内各課
報告
主任エコオフィス推進員(各課所長)
○課所内の取り組
みの推進
事務局
(環境総務課)
エコオフィス推進員(各課庶務担当係長)
○各組織の事務
○調査結果の集計・まとめ
指導・周知
報告
全
職
○市民等の意見・提案のまと
め、報告 など
員
26
5−2
PDCAサイクルによる進行管理
本計画は、計画(Plan)⇒実行(Do)⇒点検・評価(Check)⇒見直し(Action)
という、PDCAサイクルに基づき進行管理を行い、継続的に推進、改善していき
ます。
なお、市役所が既に認証を取得している ISO14001*環境マネジメントシステ
ム*(EMS)との連携を図ります。
●PDCA サイクルによる進行管理(イメージ)
川口市地球高温化
テーマ別部会省エネルギー対策、施設、
庁内各課
対策実行計画
設備、車両、廃棄物、緑化対策など、
(主任エコオフィ
推進会議
テーマ別部会
ス推進員、エコオ
フィス推進員)
計画
(Plan)
・実 行 計 画 の 決
定、見直し
・ 部局間の調整
・ テーマ別対策の企画・立案
・ 中長期計画、県地球温暖化対策計画の
・個別対策の企
画・立案
策定
・ 日常管理のための管理標準の策定
実行
・ 各部局への取組
(Do)
内容等の指示
・ テーマ別対策の実施・調整
・ 庁内各課(主任エコオフィス推進員、
・ 部局毎の中長期
計画、県地球温
エコオフィス推進員)と一体となった
暖化対策計画、
対策の実施
管理標準等に基
・ 各部局間の連絡・調整
づき、課所内で
の取り組みの指
導・周知
点検・評価
(Check)
・実 施 状 況 の 評
価・分析
・実 施 状 況 の 公
見直し
(Action)
・ 対策の実施状況の点検・把握
・ 部局内での取組状況の点検・把握
・ 実行計画推進会議への報告
・ 課所内の取り組
み状況の把握
・ 部局内の集計・
表、市民等から
取りまとめ(各
の意見・提案へ
部局を主管する
の対応
推進員)
・ 実行計画見直し
のために必要な
事項の検討およ
・ 実施状況に応じた取り組みの見直し
・ 推進会議の指示に応じた取り組みの
見直し
・ 実施状況に応じ
た取り組みの見
直し
び決定
・ 推進会議の指示
に応じた取り組
みの見直し
27
5−3
職員の研修等
(1)職員研修の実施
事務局(環境総務課)は、実行計画に関する目的や取り組みについて、職員の理
解を深めるために、全職員を対象に、環境をテーマとした職員研修や講演会を実施
します。
(2)主任エコオフィス推進員等による職場での周知・指導
各部局の主任エコオフィス推進員等は、エネルギー管理者(員)*の指示のもと、
各職場において環境問題に関する研修を行います。また、職場での取り組みの創意
工夫を指導するなどの推進役を担います。
5−4
実行計画の進捗状況の点検・評価および公表
本計画に掲げた目標の達成状況については、毎年度、主任エコオフィス推進員か
ら、部局別に温室効果ガス*排出量、推進状況報告書を提出してもらい、推進会議
で点検・評価を行います。
その結果は、事務局がとりまとめ、各部局にフィードバックするとともに、年度
ごとに川口市環境報告書や広報紙、インターネット・ホームページ等により公表し、
市民等からの意見を募集します。
市民等から寄せられた意見等については、川口市地球高温化対策実行計画推進会
議に報告し、今後の取り組みに反映していきます。
28
資
料
編
資料1.用語解説
29
資料1.用語解説
(あ行)
ISO14001
国際標準化機構(ISO)が発行している「組織が環境に配慮した諸活動を行っているか」
を判定する国際規格。各組織が「環境保全および汚染の予防に関する方針・目標を定め、
これを実行・記録し、その状況を点検して、方針等を見直す」という一連の手続きを「環
境マネジメントシステム」という。
アイドリング
駐車時や停車時に自動車のエンジンを空転させること。アイドリングストップとは、駐
車時や停車時に自動車のエンジンを止めること。
インバータ(インバータ方式)
電力機器に供給する交流電力を任意の周波数と電圧で作り出す装置。モーターや照明機
器などを効率良く制御するために使われる。
ウォームビズ
温室効果ガス削減のために、暖房時の室温を 20℃に設定し、オフィスで快適に過ごすた
めに環境省が提唱した、
“暖房に頼り過ぎず、働きやすく暖かく格好良いビジネススタイル”
のこと。
エコドライブ
地球高温化の要因の一つである二酸化炭素(CO2)や、大気汚染の原因の一つである自動
車の排出ガスを減らすため、環境に配慮して自動車を運転すること。
ESCO 事業
工場やビルの省エネルギーに関する包括的なサービスを提供する事業。それまでの環境
を損なうことなく省エネルギーを実現し、その結果得られる省エネルギー効果を保証する。
エネルギー管理企画推進者
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づき選任が義務付けられている。役割
は、エネルギー管理統括者の実務面からの補佐。資格要件は、エネルギー管理講習修了者、
又はエネルギー管理士の資格を有している者。
エネルギー管理者(員)
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」で第一種特定事業者(第一種エネルギー管
理指定工場等を設置している者)のうち製造業等 5 種業種の事業者は、その第一種エネル
ギー管理指定工場に対して、エネルギー管理者を選任することが義務付けられている。エ
30
ネルギー管理者は、エネルギー管理士免状取得者より選任する。
また、第一種特定事業者のうち、第一種指定事業者(製造業等 5 業種以外の事業者)に
該当するものはその第一種エネルギー管理指定工場に対して、並びに第二種特定事業者は
その第二種エネルギー管理指定工場に対して、エネルギー管理員を選任することが義務付
けられている。エネルギー管理員は、エネルギー管理士免状取得者かエネルギー管理員新
規講習修了者のいずれかより選任する。
エネルギー管理者(員)の職務は、エネルギー消費設備の維持管理、エネルギー使用方
法の改善及び監視、 定期報告書等の資料作成などである。
エネルギー管理統括者
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づき選任が義務付けられている。役割
は、 経営的視点を踏まえた取組みの推進、 中長期計画のとりまとめ、 現場管理に係る企
画立案など。資格要件は特にないが、事業経営の一環として、事業者全体の鳥瞰的なエネ
ルギー管理を行い得る者であることが必要(役員クラスを想定)
。
エネルギーの使用の合理化に関する法律
略して「省エネ法」と言われている。省エネ法は、燃料資源の有効な利用を目的として、
第 2 次石油危機後の 1979 年に制定された。工場、建築物、機械器具エネルギー使用の合理
化を総合的に推進するために必要な措置などを講じている。また、2009 年 4 月より施行さ
れた改正省エネ法には、新たに民生部門や住宅・建築物に係る省エネルギー対策の強化が
示されている。
LED 照明
電気を流すと発光する半導体である LED(発光ダイオード)を使用した照明器具。蛍光
灯に比べて消費電力が約2分の1であること、材料に水銀などの有害物質を含まない、熱
の発生が少なく長寿命であることなどの特長がある。
エレベーター運転の高度制御装置
エレベーターの利用実態に応じて、間引き運転したり、建物の上層部まで行くエレベー
ターと下層部のみを往復するエレベーターに分けて運転するなど、最適な運転を行う装置。
屋上緑化
建物等の屋上に人工の地盤をつくり、植物を植えて緑化すること。緑化によって、ヒー
トアイランド現象の緩和等の効果がある。
温室効果ガス
太陽エネルギーで加熱された地表面が発する赤外線を吸収・再放出し、地球の平均気温
を一定に保つ作用(温室効果)がある気体の総称。大気中の温室効果ガスの濃度の増加に
伴って気温も上昇しているため、地球高温化の主な原因であるとされる。二酸化炭素、メ
31
タン、一酸化二窒素など。
温室効果ガスの総排出量
温室効果を持つ二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パー
フルオロカーボン、六ふっ化硫黄のそれぞれの温室効果ガスに、
「地球温暖化対策の推進に
関する法律施行令」で規定する「地球温暖化係数」
(温室効果ガスの温室効果をもたらす程
度を、二酸化炭素を基準として示した係数)を乗じた二酸化炭素換算での総排出量のこと
をいう。
温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度
改正された「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、2006(平成 18)年 4 月 1
日から、温室効果ガスを多量に排出する者(特定排出者)に、自らの温室効果ガスの排出
量を算定し、国に報告することを義務づけた制度。国は報告された情報を集計し、公表す
ることとされている。
(か行)
カーボン・オフセット
自らの日常生活や企業活動等による温室効果ガス排出量のうち、削減が困難な量の全部
又は一部を、ほかの場所で実現した温室効果ガスの排出削減や森林の吸収等をもって埋め
合わせる活動。
川口市一般廃棄物処理基本計画
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第 6 条第 1 項の規定により、市町村が長期的・
総合的視点に立って計画的なごみ処理を図るための基本方針として、ごみの処理や生活排
水(し尿および浄化槽汚泥)の処理を進めるために必要な基本的事項を定めるもの。10 年
から 15 年の長期計画として、概ね 5 年毎に改訂し、計画策定の前提条件に大きな変動があ
った場合には随時見直しをすることが適当とされる。
川口市環境基本条例
川口市で生活する人々がいつまでも健康で文化的な生活を送れるよう、市民・事業者・
市が一体となって環境の保全と創造に協力し、今ある環境を守り育てていくことを目的と
して、1999(平成 11)年 4 月に施行された条例。この条例の中で、施策を計画的・総合的
に推進するための環境基本計画を策定することが定められている。
川口市環境物品等の調達の推進に関する方針
本市役所において環境に配慮した物品を優先的に購入することで、環境物品の市場の形
成・開発を促進することなどを目的として定められた。
「国等による環境物品等の調達の推
進等に関する法律」第 10 条の規定に基づき定められた。2002(平成 14)年 8 月 7 日市長
決裁。
32
川口市地球高温化対策実行計画(区域施策編)
低炭素社会の実現に向け、市域から排出される温室効果ガスの排出抑制を図るために、
市民・事業者・市の各主体による取り組みを総合的かつ計画的に推進していくことを目的
とする計画。
環境負荷
人の活動により発生し、環境を保全する上で支障となるものをいう。
環境マネジメントシステム
廃棄物量の削減やエネルギー消費量を削減するなど、環境に与える負荷をできるだけ削
減するための計画を立て、その計画を実施し、さらにその実施結果をチェックし、その結
果を基に方針・手続き等を見直し、継続的な改善を図ることをいう。
感知式自動洗浄装置
人がトイレを使用していることをセンサー感知し、使用者がその位置を離れると自動的
に水を流す装置。
間伐材
森林の木々が成長して林内が過密になってくると、光が地面まで届きにくくなり、木々
が健全に育つことが難しくなる。このため、木々の一部を伐ることで、森林全体を健全な
状態に保つ作業を間伐といい、その際に伐採される木材を「間伐材」と呼ぶ。
気候変動枠組条約
地球の気候系に対し、危険な人為的干渉を及ぼすことにならない水準において、大気中
の温室効果ガスの濃度を安定化させることを究極的な目的とした条約。1992(平成 4)年 4
月採択。
京都議定書
1997(平成 9)年 12 月京都で開催された第 3 回気候変動枠組条約締約国会議(COP3)で
採択された気候変動枠組条約の議定書。先進国全体で、2008∼12(平成 20∼24)年の約束
期間において、1990(平成 2)年比 5.2%の温室効果ガスの削減義務が示されており、日本
は 6%と定められている。
クールビズ
温室効果ガス削減のために、夏のエアコンの温度設定を 28℃に設定し、オフィスで快適
に過ごすために、環境省が提唱した夏のノーネクタイ・ノー上着ファッション。
「ビズ」は
ビジネスの意味で、夏を涼しく過ごすための、新しいビジネススタイルという意味が込め
られている。
33
グリーン契約
製品やサービスを調達する際に、環境への負荷ができるだけ少なくなるような工夫をし
た契約のこと。
グリーン購入
製品やサービスを購入する際、必要性を十分に考慮し、価格や品質、利便性、デザイン
だけでなく環境のことを考え、環境への負荷ができるだけ小さいものを優先して購入する
こと。
高効率給湯器
エネルギーの消費効率に優れた給湯器。従来の瞬間型ガス給湯機に比べて設備費は高い
が、二酸化炭素排出削減量やランニングコストの面で優れている。CO2 冷媒ヒートポンプ
型・潜熱回収型・ガスエンジン型などがある。
高炉セメント
普通ポルトランドセメントに高炉スラグ粉末を混合して作られる混合セメント。初期の
強さは小さいが長期の強さが大きい、化学抵抗性および耐久性に優れているなどの特長が
ある。
国連気候変動首脳会合(気候サミット)
2009(平成 21)年 9 月に、ニューヨークの国連本部にて開催された。日本政府は、温室
効果ガス削減の中期目標について、1990(平成 2)年に比べて 2020(平成 32)年までに 25%
削減をめざすことを表明した。
国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)
気候変動に関する国際連合枠組条約(気候変動枠組条約)の締約国による会議。1995(平
成 7)年にドイツのベルリンで第 1 回締約国会議(COP1)が開催されて以来、毎年開催さ
れている。
コジェネレーションシステム
発電と同時に発生した排熱を利用して、給湯・暖房などを行うエネルギー供給システム。
(さ行)
再生加熱アスファルト合材
アスファルトコンクリート再生骨材(アスファルトコンクリート発生材を破砕、分級し
たもの)に、新アスファルトや補足材、必要に応じて再生用添加剤を加熱状態で加えたも
の。アスファルトコンクリート塊の再資源化率は高く、循環資源として広く普及している。
34
再生可能エネルギー
自然環境の中で繰り返し起こる現象から取り出すエネルギーの総称。太陽光や太陽熱、
水力や風力、バイオマス、地熱、波力、温度差などを利用した自然エネルギー、廃棄物の
焼却熱利用・発電などのリサイクルエネルギーがある。
埼玉県地球温暖化対策計画制度
事業活動に伴い一定基準以上に温室効果ガスの排出をする事業者が、
「埼玉県地球温暖化
対策推進条例」に基づき、地球温暖化対策計画を作成し、知事に提出する制度。
埼玉県地球温暖化対策推進条例
地球高温化対策に関し必要な事項を定め、県、事業者、県民、環境保全活動団体等が協
働して地球高温化対策を推進することにより、低炭素社会を実現し、もって良好な環境を
将来の世代に引き継ぐことを目的とする条例。2009 年 4 月施行。
埼玉県目標設定型排出量取引制度
対象事業者が目標を設定し、一定のルールの中で温室効果ガスの総量削減を進める制度。
原油換算エネルギー使用量が 3 か年度連続して年間 1,500 キロリットル以上の事業所が対
象で、平成 14 年度から 19 年度の間のいずれかの連続する 3 年間の平均値を事業者が基準
排出量と定め、県が今後事業者において対策が実施されることにより想定される削減等を
考慮した上で目標値が決まり、これを補完する手段として排出量取引を活用する仕組み。
CNG 車
圧縮天然ガスを燃料とする自動車で、低公害車の一種。ガソリン自動車と比べて二酸化
炭素の排出を 2 割程度低減でき、ディーゼル自動車と比べて窒素酸化物、粒子状物質の排
出低減に効果的である。
省エネルギー機器
省エネルギー性能の高い機器のことをいう。省エネ法に基づいた「トップランナー方式」
、
省エネラベリング制度に基づく「省エネラベル」、
「統一省エネラベル」などの制度により、
省エネルギー性能が示されている。
笑気ガス(一酸化二窒素)
常温常圧では無色の気体。麻酔作用がある。物の燃焼や窒素肥料の施肥などが発生原因
であると言われている。
浸透枡
側面や底に穴があり、溜まった雨水を地中に浸み込ませる下水桝のこと。
35
全熱交換器
ビル、住宅等の空調換気に使用され、換気によって失われる空調エネルギーの全熱(顕
熱=温度と潜熱=湿度)を交換回収する省エネルギー装置。
ゾーニング
建築物の室内空気調整計画において、いくつかの系統区域に分割すること。方位別・時
間別・使用別などがある。
(た行)
太陽光発電
太陽電池などを使って太陽のエネルギーから電気を得るシステムのこと。
太陽熱温水器
太陽光に含まれる赤外線を熱として利用し、水を温める装置。太陽光の 50%以上を熱と
して利用できる。既存の再生可能エネルギー利用機器の中でエネルギー変換効率や費用対
効果が最も高く、20 年程度の耐久性が確認されている。
太陽熱利用
太陽熱を集めて熱エネルギーとして利用するもので、給湯・冷暖房などに利用される。
代替フロン
フロン全廃に伴い、その代替として使われるハイドロフルオロカーボン(HFC)、ハイド
ロクロロフルオロカーボン(HCFC)、パーフルオロカーボン(PFC)などをいう。代替フロ
ンは、オゾン層の破壊力は低いが、地球高温化作用がある。
地球温暖化対策の推進に関する法律
国連気候変動枠組条約第 3 回締約国会議(COP3)で採択された京都議定書を受け、国、
地方公共団体、事業者、国民が一体となって地球高温化対策に取り組むための枠組みを定
めたもので、平成 10 年 10 月に公布された。地球高温化防止を目的とし、議定書で日本に
課せられた目標である温室効果ガスの 1990(平成 2)年比 6%削減を達成するために、国、
地方公共団体、事業者、国民の責務、役割を明らかにしている。2009(平成 21)年 4 月の
改正により、事業者の排出抑制等に関する指針を策定、地方公共団体実行計画の策定事項
の追加、植林事業から生ずる認証された排出削減量に係る国際的な決定により求められる
措置の義務付け等が求められている。
地球高温化
危機意識が低い印象のする「地球温暖化」に代わる呼び名で、川口市において、2009(平
成 21)年 4 月から使用している。地球高温化(地球温暖化)とは、大気中の温室効果ガス
36
の増加に伴い地球の平均気温が上がることをいう。海面水位の上昇による陸域の減少、豪
雨や干ばつなどの異常現象の増加、生態系への影響や砂漠化の進行、農業生産や水資源へ
の影響など、甚大な被害が及ぶことが指摘されている。
地球サミット
1972(昭和 47)年 6 月にストックホルムで開催された国連人間環境会議の 20 周年を機
に、1992 年 6 月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された首脳レベルでの国際会議。
人類共通の課題である地球環境の保全と持続可能な開発の実現のための具体的な方策が話
し合われた。持続可能な開発に向けた地球規模での新たなパートナーシップの構築に向け
た「環境と開発に関するリオデジャネイロ宣言(リオ宣言)
」や、この宣言の諸原則を実施
するための「アジェンダ 21」、
「森林原則声明」が合意された。
低公害車等
環境へ与える負荷の少ない自動車のことであり、電気自動車、メタノール車、天然ガス
車、ハイブリッド車などをいう。通称、エコカー。
低燃費車
少ない燃料でより多くの距離を走る、燃費の良い自動車のこと。燃費の基準は国土交通
省による燃費の基準があり、自動車の燃料と車両重量ごとに燃費基準値を定めてられてい
る。
デマンドコントローラ
高圧受電の電力需給者が契約電力の超過を防いだり、デマンド値(最大需要電力)の引
き下げを目的に使用する装置。変化する受給者の使用電力を監視し、設定されたデマンド
値を超えると予測されると、負荷設備に制御をかけ一定の値を超えないようにする。
透水性舗装
道路や歩道を間隙の多い素材で舗装して、舗装面上に降った雨水を地中に浸透させる舗
装方法。地下水の涵養や集中豪雨等による都市型洪水を防止する効果があり、都市部の歩
道に利用されることが多い。通常のアスファルト舗装に比べて太陽熱の蓄積をより緩和で
きるため、ヒートアイランド現象の抑制の効果がある。
洞爺湖サミット
2008(平成 20)年 7 月に開催された主要国首脳会議。2050(平成 62)年までに世界全体
の温室効果ガス排出量を少なくとも 50%削減するという目標を確認し、その削減目標を気
候変動枠組条約の全ての締約国と共有し、採択を求めることが合意された。
37
(な行)
二酸化炭素(排出量)
炭素を含んだ物質が燃えることにより発生する気体をいう。近年、石油、石炭などの化
石燃料の消費が増加したことから、二酸化炭素の発生量が増加している。二酸化炭素は、
地球高温化の主因とされている温室効果ガスであることから、各国が協調して排出の抑制
に努めることが求められている。
ノーカーデー
自動車の使用を抑制することで、地球高温化の要因である温室効果ガスの排出を削減す
る日のこと。川口市役所では毎週水曜日をノーカーデーとして定め、公用車の原則使用禁
止に取り組んでいる。
(は行)
排出係数
エネルギー使用量に乗じて、二酸化炭素(CO2)排出量を算出するための係数。
パーティクルボード
木材その他の植物繊維質の小片(パーティクル)に合成樹脂接着剤を塗布し、一定の面
積と厚さに熱圧成形してできた板状製品のこと。
氷蓄熱式空調システム
需要の少ない夜間電力を利用して、冷房時には氷を、暖房時には温水を蓄え、昼間の空
調に利用するシステム。
ビルエネルギーマネジメントシステム(BEMS)
ビルやビルで使用するエネルギーの管理を効率的に行うために、コンピュータによる情
報処理機能を利用し、一元的な管理を行うためのシステム。
プログラマブルリモコンスイッチ
照明を制御できるリモコン配線器具。
(ら行)
リサイクル
ごみとなったものを原材料等に再資源化すること。原材料まで戻した物を再び製品にす
るマテリアルリサイクルと、燃やして発生した熱をエネルギーとして回収し、発電やプー
ルなどの温水等に利用するサーマルリサイクルの 2 つに区分される。再生利用ともいう。
リターナブル容器
繰り返し使用することを前提として作られた容器のことであり、代表的なものとして、
38
ビールびん、牛乳びんなどがある。生産者が容器を資産として管理し、商品の価値を容器
代を含めて設定し、回収するシステムを構築している。
リデュース
発生抑制。ごみ自体を作らない、そして出さないことをいう。
リユース
再使用。一度使い終わったものを、洗ったり修理したりすることによって何度も繰り返
し使うことをいう。
(や行)
溶融スラグ
廃棄物溶融スラグとも呼ばれ、廃棄物や下水汚泥の焼却灰等を 1,300℃以上の高温で溶
融したものを冷却し、固化させたもの。建設・土木資材としての積極的な活用が進められ
ている。
39
Fly UP