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ゾピエトにおける
ソビエ トにおけ る資本主義 加速償却批判 一 53 資 本 主義 加 速 償却 批判 ソ ビ エト に お け る ① 森 い ま ま で に ソ ビ エト で の 資 本 主 義 減 価 償 却 批 判 の お も だ った 論 文 と し て は 、 つぎ の ご と き も の が あ る 。 匂 d 目㊥o苦広E き 臣 o口目 n否n㊥︾ H鵠 ①・ 口 窄 曽 ↑ー 8 恥 ひ ロo国8 00、﹀・切図×臣 " ﹃・∩o﹄561 ー ︾ 苦o宮 田 旬月国領 o畠 o塁 自 o 密 コ§ 雪 ロ od 毛 07 亭− Eお 臣 o口↓甲 ﹄蓋 コ琴 昌 吉 ↓皇 句︹臣 × 6↓巳臣 ・ ︽ ﹀ξ8 目 ω巨 篇 (注 ) れ た 。 こ う し た ソ ビ エト で の 資 本 主 義 減 価 償 却 を 批 判 研 究 し た 論 文 の いく つ か を 、 わ れ わ れ は 知 る こ と が で き る 。 (注 ) 論 争 過 程 で は 、 資 本 主 義 諸 国 の 減 価 償 却 も 批 判 的 に 研 究 さ れ 、 新 減 価 償 却 率 の作 成 の た め の 討 議 資 料 と し て 活 用 さ =8 窪o 出o勺苦匡 皇 o肩 臣 民呈 工・ H8 9 口昌 ・ふ )。 た 新 し い 減 価 償 却 率 は 、 一九 六 一年 九 月 一日 に 承 認 さ れ て 、 一九 六 三 年 一月 一口 か ら 実 施 さ れ た 。 (コ七 ・ 魯§ 泣目 oP と で 、 道 徳 的 磨 滅 を 考 慮 し た 新 し い 科 学 的 な 減 価 償 却 率 の作 成 に か ん す る 作 業 が 、 お こな わ れ た 。 そ し て 、作 成 さ れ 論 争 を 背 景 と し な が ら 、 一九 五 七 年 か ら 一九 六 一年 に か け て 、 ソ ビ エ ト ・ゴ ス プ ラ ン ︽ ﹃8 9 臣 n∩∩で︾ の 指 導 の も 約 八 年 間 と い う 長 い 年 月 に わ た った ソ ビ エ ト に お け る ﹁減 価 償 却 論 争 ﹂ は 、 今 日 で は 一応 終 った と い わ れ る 。 こ の 一 早 土 ② ③ ④ od﹄ 田 畠 ood l 戸ぎ 宮 田 恥長 頴 o口ぎ 塁 o﹃o 臣 目 目 詰 一− O ≧ o↓o﹄匡 吉 開3 塞 出皇 - ロ ∩巳 ︾ 目 g Φ 国8 廿鼠 害苫 8 0陰 口o昔 日 9 ℃臣 ' ︽ 匂do昌 g 匡 吉 日͡ 目 § n目 . 完良 日 切 口o自 ゆodoΦ田 田泣 第 四 一巻 七 .八 号 、 第 四 二 巻 .言ヴ、 拙 稿 ﹁ソ ビ エ on田畠 き ﹁o 臣 目 ↓碧 o 切 ∩日 ︾ 之p m・ n弓 ・Hω◎ 。一 法 口 口o目 目 ×Φ 皇 o言 口ω館長 o目 窪× 已 ﹃o司 切 目 皇 国E 9 臣 8 § ωスO出O国国民国︾ S 鵠 ・ 2ρ ①・ 自 O. ﹂ぱ 1 置 H. ρ 工臣 5 臣 中宮8 ↓吉 碧 § ︽ ≧ 壱 o塁 ぬ 探 o=o呂美 恥 国 莞 民 ﹀尾臣 ℃o﹄口広Φ o目 oE 窪 目 ︾ POO中 団・宍巴 臣 ∩目 障 一 一 08 0ゆ臣 06§ ︽ コ﹄胆出O切OO 潟Oω缶q泣⇔弓田O︾ 畠 Φゲ 乞 o. . ◎ 。・ 自 ℃ o 。O- o 。㊦・ oロ・切k目 印ゆ苦 目6廿=O亭 こ れ ら の 論 文 の 内 容 に つ い て は 、 拙 稿 ﹁減 価 償 却 論 批 判 ﹂ 明 大 商 学 論 叢 団.×器 量 白苔 ︼ ■ 1 民呂o日 吉 9 塁 oロ 臣 目 日 量 o目 高m2 受 ⇔弓 窪 蓑 ・ ︽ ooΦ⇔↓臣 民 ﹁資 本 主 義 諸 国 に お け る 加 速 償 却 法 ﹂ な る 論 文 が 発 表 さ れ て ト におけ る ア メリカ減価 償 却批判 ﹂経 理知識 第 四六 口 77を 参 照 し て い た だ き た い 。 ロ﹄ 尾日 田 ぷ な お ま た 、 一九 六 三 年 第 八 号 の ﹁統 計 通 報 ﹂ 誌 に は 、 (注 ) い る 。 (注 ) n昌 昌 n↓莫 国︾ お ①ω・ ズρ 。。・ n司宰 お ー ①O・ こ の論 文 の二 人 の執 筆 者 は 、 前 述 の④ の論 文 と 同 じ メ ンバ ー であ る 。 こ の 小 稿 で は ・ ま ず こ の 論 文 を 紹 介 し 、 つぎ に私 見 の こ の 論 文 に た い す る 若 干 の 論 評 を く わ え て 、 ソ ビ エ ト 会 計 学 が 資 本 主 義 減 価 償 却 を 、 ど の よ う に 批 判 し て い る か を 考 察 し て み る こ と に し た い。 で は まず 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ン ス キ ー の所 論 を 紹 介 す る こと に し よ う 。 今 日 、 加 速 償 却 が 、 独 占 体 の政 策 と し て 適 用 さ せ て い る 資 本 主 義 の 発 展 の新 し い方 向 の原 因 は 、 一体 な ん であ ろ う 広 く 利 用 さ れ る よ う に な った 。 こ の こ と は 、 減 価 償 却 に た いす る 国 家 の規 制 が は じ ま った こ と を 意 味 す る 。 第 二 次 世 界 大 戦 後 、 資 本 主 義 諸 国 に おけ る 減 価 償 却 の実 践 は 、 大 き く 変 化 し た 。 戦 時 中 に 適 用 さ れ た 加 速 償 却 が 、 二 54 ソビエ トにおけ る資本主義加速償却批判 一 ソビエ トにお け る資本 主義 加速 償却批 判 一 55 か 。 ヴ ダ ! ベ イ と カズ イ ソ スキ ー は 、 こ の点 に つ い て つぎ の よ う に いう 。 ﹁そ れ は 、 戦 争 の た め の磨 損 し た 固 定 資 本 の更 新 と再 生 への投 資 の強 力 な 要 請 、 技 術 的 進 歩 の テ ン ポ の向 上 と そ れ と 関 連 し た 設 備 の道 徳 的 磨 滅 の急 速 化 、 競 争 の激 化 、 生 産 機 関 のす み や か な 更 新 と 自 動 機 械 の導 入 に よ る 生 き た 労 働 の減 少 に た いす る 独 占 体 の志 向 の強 化 、 戦 後 の イ ン フ レ ー シ 。ン の激 化 な ど であ る 。 ﹂ そ し て 、 結 局 は 、 こ う し た 原 因 が 、 ﹁資 本 主 義 独 占 体 の志 向 と し て 、 課 税 か ら 利 潤 を い ん ぺ い す る た め に 、 減 価 償 却 基 金 控 除 を 利 用 す る こ と に な る ﹂ の であ る (︽ロ伶⇔↓=奏 自 昌 吉§ 塁 ︾ H 8W Zρ騨 亀 ∨ 止 P )。 加 速 償 却 法 への 移 行 は 、 国 家 独 占 資 本 主 義 の発 展 と密 接 な 関 係 が あ る 。 経 済 成 長 に た い す る ブ ル ジ ョア国 家 の 干 渉 の強 化 は 、 現 代 資 本 主 義 の重 要 な 現 象 の 一つ であ る 。 国 家 機 関 と 独 占 体 と の癒 着 は 、 国 家 権 力 を 独 占 体 の政 策 の用 具 に か え る 。 こう し た 観 点 に た ち な が ら 、 ヴ ダ ー ベ イ と カズ イ ン ス キ ー は 主 張 す る 。 ﹁国 家 発 注 ・信 用 ・補 助 金 と な ら ん で 、 資 本 主 義 工 業 に た いす る 国 家 援 助 の 形 態 の 一つは 、 加 速 償 却 法 で あ る 。 減 価 償 却 控 除 の引 き 上 げ は 、 利 潤 を い ん ぺ い し 、 所 得 税 を 減 少 さ せ 、 固 定 資 本 の 回 転 を 早 め 、 そ れ に よ って 、 新 し い資 金 に よ る技 術 革 新 に た いす る 刺 激 を つく る の であ る 。 こ の よ う に し て 、 加 速 償 却 は 、 道 徳 的 磨 滅 の 原 因 に よ る 設 備 の期 限 前 撤 去 か ら の損 失 を 、 十 分 に 補 償 す る 。 独 占 体 の 圧 力 の も と で 、 主 要 な 資 本 主 義 国 の政 府 は 、 国 家 予 算 の赤 字 のも と でさ え も 、 加 速 償 却 法 を許 可 オ (注 ) る の で あ る 。﹂ (﹃皇 民◎ ⇔↓℃ お ●)。 (注 ) 今 日 、 帝 国 主 義 諸 国 のす べ て の国 家 機 関 は 、 直 接 的 ま た は 間 接 的 に、 独 占 体 の利 益 に奉 仕 し て い る 。 国 家 は 暴 力 機 関 に よ って ま す ま す 腐 朽 し つ つあ る資 本 主 義 制 度 を 、 ま も り な が ら 、 こ の目 的 の た め に、 人 民 から 吸 いあ げ た 税 金 か ら な る国 家 予 算 を 、独 占 体 に と って有 利 に利 用 す る 。 ヴ ァ ルガ ︽ 口 bd唱 ㌶ ︾ は 、こ の点 に関 し て つぎ の よ う に強 調 し て い る 。 ﹁独 占 体 の莫 大 な 所 得 源 は国 家 予 算 であ る 。 独 占 体 が 国 家 予 算 を 利 用 す る 巧 妙 な や り 口 を す べ てあ げ る こ と は でき な い 。 四 つ の主 要 な 方 法 を あ げ て み る と 、 高 価 格 で の商 品 の国 家 への納 入 、 固 有 地 や 国有 企 業 等 の低 価 格 で の 買 入 れ 、 い ろ い ろ な 方 法 に よ る 独 占 体 への課 56 ソビエ トに おけ る資本 主義 加速償 却 批判 一 税 の引 き 下 げ 、 ﹁防衛 ﹂ 生 産 を 口実 と し た 国 家 信 用 や 補 助 金 の獲 得 な ど が あ る 。﹂ そ し て 、独 占 体 の課 税 の引 き 下 げ に関 連 し て 、 ﹁と く に 興 味 を ひ か れ る の は 、 加 速 償 却 の条 件 の も と で の投 資 であ る 。 国 家 は独 占 体 にた いし て 、 独 占 体 の利 潤 のな か か ら、 そ れ によ って 実際 の減 価 償 却 費 を 三ー 四 倍 も 上 回 る額 が 免 税 と な る よ う な 減 価 償 却 費 の控 除 を 許 可 し て い る 。 ア メ リ カ の独 占 体 は 、 加 速 償 却 の条 件 に も とつ い て 工 場 を 建 設 し て い る が 、 そ れ は 通 常 年 間 二 〇 % に達 し て い る 。﹂ (ロ﹄ 甚 轟 ∨×①目 ↓9 国ω苦 ﹄g 目 8 ﹃o 切o臣 ・ 戸雷 戸. 3 ℃ 戸OS )。 し か し な が ら 、 そ の 他 の財 政 投 融 資 の 形 態 と 同 様 に 、 固 定 資 本 価 値 の 加 速 償 却 は 、 経 済 危 機 、 失 業 、 生 産 機 関 の 慢 性 的 操 業 度 不 足 か ら 、 資 本 主 義 を 回 復 さ せ る こと は で き な い 。 多 く の場 合 、 資 本 主 義 国 家 の援 助 と 個 々 の独 占 体 の諸 政 策 のも と で 、 産 業 繁 栄 を 若 干 ひき のば し た り 、 あ る いは 、 技 術 革 新 を ヨリ 早 め る こ と を 助 け る が 、 経 済 危 機 を 根 本 的 に取 り 除 く こと は 、 いう ま で も な く 、 でき な い の であ る 。 固 定 資 本 価 値 の 加 速 償 却 は 、 主 と し て 、 つぎ の 三 つ の 方 法 で な さ れ て い る . ① (資 産 の耐 用 年 数 を規 定 し て いる ) 減 価 償 却 期 間 の短 縮 。 ② 労 働 手 段 の運 用 の初 期 年 度 への減 価 償 却 費 の集 中 化 。 ③ 追 加 償 却 制 度 。 五 カ 年 償 却 ︽ ≧ 鵬 O㌔ 吉 日・国o毒 言 o﹃o 自 民⇔臣 嵩 3 0§ o。目 o⇔吉 臣 o﹃o 臣 自 冒 島 田 弓2 m吉 m 目 時s き ﹃︾ 。 こ の 方 法 ア メ リ カ を は じ め と す る そ の 他 の 資 本 主 義 諸 国 で 適 用 さ れ て い る 加 速 償 却 法 に は 、 つぎ の も の が あ る 。 囚 は 、 五 カ年 間 に 固 定 資 本 の価 値 を 均 等 償 却 す る 方 法 で あ り 、 軍 事 生 産 と 関 係 し た 部 門 の た め に 暫 定 的 政 策 と し て 、 ア メ リ カ で 採 用 さ れ た 。 軍 事 工 場 の拡 大 ・投 資 を 援 助 す る 目 的 で 、 一九 四 〇 年 に 採 用 さ れ た の で あ る 。 一九 五 〇 年 に は 、 ア メ リ カ 国 会 は 、 朝 鮮 戦 争 と の 関 連 で 五 カ 年 償 却 を 再 び 許 可 し た 。 一九 五 〇 年 法 に よ る 必 要 証 明 書 の 交 付 は 、 一九 五 逓 減 残 高 法 ︽芦 Φ↓o戸 尾客m民■日芦6月 m﹃oo国 § 出 自 国民的8日隅 o⇔泊 o百司曽 江 ︾ ま た は 定 率 法 ︽≧ ㊥ぎ 匂 ロoo司o国臣 o﹃o 七 年 ま で つづ い た 。 今 日 、 五 カ年 償 却 は 、 若 干 の 主 要 な 軍 事 専 門 工 場 で 利 用 さ れ て い る 。 θ 壱 o月窪 目 ︾ 。 こ の 方 法 に よ る と 、 年 度 減 価 償 却 額 は 、 固 定 資 本 の 残 存 価 値 か ら 一定 の率 で 控 除 さ れ る 。 そ し て こ の 場 ソ ビエ トにお け る資本 主義 加速 償却 批判 一 57 合 、 減 価 償 却 率 は 、 償 却 資 産 の総 価 値 か ら の普 通 の定 額 控 除 よ り も 、 一般 に ニー 三 倍 大 き い率 と な る 。 た と え ば 、 耐 は 、 一万 六 、 o O O ド 竺 L 戸。。齪 。). N。 ⊥ Φ)、 第 三 年 肇 は、 元 二天 ○ ○ ド ル ( (。。〒 ドO 邑O . 8 ! N.c。)、 用 年 数 一〇 年 の 一〇 万 ド ル の 設 備 を 、 二 〇 % の償 却 率 で減 価 償 却 す る と す る な ら ば 、 第 一年 度 で は 、 二 万 ド ル 、 第 二 年肇 そ れ ぞ れ が 年 度 償 却 額 と な る 。 こ の方 法 の 欠 点 は 、 固 定 資 本 の取 得 価 値 を 完 全 に償 却 で き な い こと にあ る 。 こ の方 法 の も と で は 、 減 価 償 却 控 除 率 と 固 定 資 本 の 残 存 価 値 は 、 一定 の 公 式 に よ っ て 算 定 で き る (戸 蜀p三 〇m C巽目P 穿 ・☆一 口? ゆ口語 浮 8 0ヨざ 2⑦乏 ko同ぎ 声89 噂] ON●)。 そ の 公 式 は 、 減 価 償 却 率 を K と す る と 、 つぎ の ご と く な る 。 〒 下弓 く中 国 ⋮⋮ 薄貢 癖 雄憐 O吋 ⋮ 吋柏 蹄 耕 口 回 諦 帳 桝 O 潮 対 { 日面 O⋮ ⋮田 部 蹄糾 θ骨 砥盲 面 付 ⋮⋮ 薗部 娠卦 θ葺遍苓 蝉 耐 用 年 数 一〇 年 、 ス ク ラ ップ 価 値 二 〇 ド ルと い う 一二 〇 ド ル の 固 定 資 本 を仮 定 し よ う 。 こ の場 合 、 減 価 償 却 率 と 六 -⇔匡 プベ ℃ 慧 τ︹ ご pさ 年 度 末 の残 存 価 値 は いく ら にな る か 。 こ の計 算 は つぎ の方 法 で な さ れ る 。 民 ユ L。 <畔 Oo ‖ 嵩 Oρ ー P 民 田 )Φ 11さ ・廷 こ の方 法 は 、 今 日 、 ア メ リ カ、 イ ギ リ ス、 西 ド イ ツお よ び そ の他 の国 で適 用 さ れ て い る 。 し か し 、 そ れ ぞ れ の国 に お い て 、 そ の 適 用 の実 践 に は 、 特 徴 が あ る 。 ア メ リ カ に お い て は 、 法 規 は 定 額 法 の 二 倍 の 減 価 償 却 率 を 利 用 し た 逓 減 58 ソビエ トにおけ る資本主義加速償却批判 一 残 高 法 を 、 許 可 し て い る 。 さ ら に 企 業 に た い し て 、 償 却 資 産 の価 値 を 完 全 に 償 却 す る た め に 、 逓 減 残 高 法 か ら 定 額 法 へ任 意 の時 期 に 移 行 す る こ と の で き る 権 利 を 与 え て い る 。 一九 六 二 年 に 認 め ら れ た 法 規 に ょ る と 、 二 倍 (定 額 )逓 減 残 高 法 は 、 耐 用 年 数 三 年 以 上 の 新 し い 設 備 の減 価 償 却 の た め に も 適 用 さ れ 、 一九 五 四 年 ま で に 購 入 し た 新 し い 設 備 、 ま ド㊤日 ロ・宗ρ )。 イ ギ リ ス と ス ウ ェ ーデ ン に お い て は 、 こ の た は 一九 五 三 年 後 に 購 入 し て 維 持 さ れ た 設 備 の 減 価 償 却 の た め に は 、 定 額 法 で 設 定 さ れ た 最 大 限 の率 を 一 .五 倍 大 き い 減 価 償 却 率 を 認 め て い る (﹀目窪 口呂 ζ Rプ巨 ω 戸 O。⇔・ ロ 方 法 は 若 干 修 正 さ れ て い る 。 イ ギ リ ス で は 、 取 得 価 値 の 一〇 % の 残 存 価 値 に.い た る ま で の 減 価 償 却 を 可 能 に す る 率 の <。一 . く日 、 O。︹ お 鵠 匂 2。㌣ 喝.。。心.)。 5一 4 に 等 し い 年 度 償 却 率 で も っ て 、固 定 資 本 を 償 却 す る 。 こ の 場 合 、 こ の 減 価 償 却 率 N は 、 つぎ の 公 式 で 決 定 さ れ る (↓汀 ]8 日 巴 。{H 巳 己・・葺 四一印 8 09 3 子 § (7 ロ く畔 ) 5⋮ 蹄 蹄 δ 回 田 柏 蝉 ス ウ ェーデ ン で は 、 固 定 資 本 の価 値 の 三 〇 % の新 し い ス ウ ェーデ ン方 法 は 、逓 減 残 高 法 と し て考 え る こ と が で き る 。 こ の場 合 、 残 存 価 値 が 定 額 法 の 場 合 よ り も 大 き く 帳 簿 に 反 映 さ れ る 時 に は 、 企 業 は 二 〇 % 定 額 控 除 制 度 へう つる こ と の で き る 権 利 を も って いる 。 西 ド イ ツ に お い て は、逓 減 残 高 法 の いく つ か の変 形 が 許 さ れ て いる 。 逓 減 残 高 法 は、 定 額 法 の場 合 よ り も 平 均 し て 二 ・五 倍 も 高 い減 価 償 却 率 でも って利 用 さ れ て い る 。 耐 用 年 数 が 一六ー 二 五 年 と 評 価 さ れ た 新 し い工 場 と 設 備 の た め に は 、 三 倍 も 高 い償 却 率 の逓 減 残 高 法 が 利 用 さ れ る 。 ま た こ の場 合 、 二 五 年 以 上 の 耐 用 級 数 逓 減 法 ︽≧零 o﹄ 。 尾曇 霞 畠 。m邑 § 昌 ×喜 吉 湾 富 民塁 ︾ 。 こ の方 法 は 、 ア メ リ カ で適 用 さ れ て いる 。 こ の方 法 年 数 を も った 資 産 の た め に は 、最 大 限 一六 % と な る 。 ・ ⑥ に よ る と 、 年 度 減 価 償 却 額 は 、 労 働 手 段 の耐 用 年 数 を 逆 に 数 え た 年 数 を 分 子 と し 、 各 年 度 の残 存 耐 用 年 数 を 合 計 し て ソピェ トにおけ る資本 主義 加速償却 批判 一一 一 :59 分 母 と し 、 そ の結 果 生 ず る 分 数 を 労 働 手 段 の償 却 金 額 に乗 ず る こ と に よ って、算 定 さ れ る 。 逓 減 残 高 法 と は異 な って 、 級 数 逓 減 法 は 、 固 定 資 本 の取 得 価 値 を 完 全 に償 却 す る 。 こ の方 法 のも と で は 、 減 価 償 却 率 は つぎ の公 式 に よ って算 出 さ れ る 。 子 11 繋 目 ⊥ ‡ ) ↓ (↓ + ド) 2? ∴ 甘 隔 O 薄 貢 筋 雲 斑 弓⋮脹 瓢違憲 布 陣 θ怜 蔀謳礼 蝉 で :薄 面 癖 世 饅 世 事 掃 叫 酎 柑 珊 ア メリ カでは 、加速⋮ 償 却 の ど の 方 法 が 利 用 さ れ て い る か 。 一九 五 九 年 の 調 査 に よ る と 、 九 二 % は 、 一九 五 四 年 に 導 入 さ れ た 新 し い減 価 償 却 法 で あ り 、 そ の う ち 、 二 九 % は 逓 減 残 高 法 、 四 二 % は 級 数 逓 減 法 で あ り 、 残 り の 二 一% は 、 加 速 償 却 の オ ラ ン ダ 方 式 ︽﹁o§ 四日 奏 皇 家。↓oh 盲 ×o苫 田 o諌 皇 o胃 吉 富 薗 ︾ 。 一九 五 五 年 一〇 月 に 導 入 さ れ た こ 混 合 的 方 法 であ る 。 ⑪ の方 法 は 、 註 3 年 の う ち に 固 定 資 本 の価 値 の 1 一 3 を 償 却 し 、全 耐 用 期 間 のう ち に残 り の 2 一 3 を 定 額 償 却 す る の であ る 。 こ の 方 法 に よ る と 、 最 初 の 三 年 の う ち に 、 毎 年 、 固 定 資 本 の 一〇 % の 価 値 を 追 加 償 却 し 、 四 年 度 に は 鰻 3 % を 償 却 す る 。 つま り 、 オ ラ ンダ 方 式 に よ る と 、 設 備 価 値 の 1 一 3 を 加 速 償 却 法 で 、残 り の 価 値 を 普 通 の 定 額 法 で 償 却 す る の で あ る 。 固 定 資 本 の 残 り の 2 百 の 価 値 は 、 一〇 % の率 で 償 却 す る こ と を 一般 に 許 さ れ て い る 。 さ ら に 、 投 資 償 却 (一 口く而ω{ ﹃ 口口白{飴=O乏 く①巨OΦ)が 認 め ら れ て い る 。 こ れ は 、 生 産 設 備 の 獲 得 あ る い は 改 善 の た め の 費 用 の 四 % を 、 投 資 の 時 か ら 五 年 の う ち に 、 利 益 控 除 と し て 償 却 す る の で あ る 。 こ の 投 資 償 却 は 、 一九 五 六 年 一月 五 日 後 に 獲 得 し た 生 産 設 備 に は 適 用 さ れ な い。 し た が っ て 、 実 際 に は 、 今 日 で は 投 資 償 却 . は存 在 し な い。 減価償却 総 額 金 − ぎ の 資 料 よ り 作 成U.S.CongressSenate.SelectcoMmitteeonsmall つ ※ (ド ル) %1 96001 第1年 度 10 9000 6000 36000 18600 第2年 度 10 9000 6000 36000 18600 第3年 度 10 9000 6000 36000 18600 第4年 度 3000 6000 36000 12600 第5年 度 6000 36000 第6年 度 6000 6000 第7年 度 6000 600D 第8年 度 6000 6000 第9年 度 6000 6000 第10年 度 6000 6000 3丁 投資償却 額(ド ル) 普 通 の 減 価 償却 (ドル) 追 加 減 価 償 却 耐 用 年 数 108000 18000 60000 30000 計 合 オ ラ ンダ方 式 に よ る減価 償 却 計St×'閑 爾墓姦;聖値90`000ドル) 第1表 6〔P ソピェ トにおけ る資本主義加速償却批判 business.Hearing;86cor)gress,firstsession.July24,1959,P、19. 仮 設 例 で オ ラ ソダ 方 式 に よ る 滅 価 償 却 計 皇 o胃 鵠 画長 ロ︾ 。 カ ナ ダ に お い て 減 価 償 却 の カ ナダ 方 式 ︽×窪 碧 只 富 算 の特 徴 を み て み る と 、 第 1表 のご と く で あ る。 ⑧ 口胃 月Φ蓋 は 、 償 却 資 産 は 、 最 大 限 の減 価 償 却 率 を 設 定 し た 一四 ク ラ ス に分 類 さ れ て い る 。 そ し て 、 企 業 は 、 こ の最 大 限 の償 却 率 の範 囲 で 償 却 でき る の で あ る 。 加 速 償 却 法 を 採 用 し て いる 資 本 主 義 諸 国 に お け る 減 価 償 却 控 除 の 水 準 は 、 ど の程 度 であ ろ う か 。 第 2 表 は 、 そ れ を 説 明 し て い る。 以 上 、 加 速 償 却 の五 つ の主 要 な 方 法 を 、 簡 単 に説 明 し た の ち 、 追 加 償 却 と し て の 崔ロ ×恥目出吋釦- と に つ い て つぎ に 言 及 A 百×塙垣 民飴 巨吟 芭 些o 富 58 ︽臣 占図 ﹄臣 富 皇 § 臣 ︾ と ぎ 司m留 目 m出[ 飴=O≦ ①目9 自 臣 . 。・き 民窪 量 ︾ す る 。 書く婁 ヨ雪 ; ま 塁 ・8 は 、 投 資 を 刺 激 す る た め に ヨー ロ ヅパ 諸 国 で適 用 さ れ て いる が 、 そ の本 質 は 、 企 業 に と っ て 利 益 と な る 課 税 額 の引 き 下 げ にあ る 。 こ の 方 法 の も と で は 、 減 価 償 却 の基 礎 にも 、 年 度 減 価 償 却 控 除 にも 変 化 は な い 。 こ れ に た い し て 、 減 価 償 却 の基 礎 も 、 年 度 減 価 償 却 控 除 も 変 化 さ せ て 、 新 投 資 へと 企 業 の 関 心 を 高 め る 方 法 が 、 亘 注巴 四ま § ロ8 で あ る 。 こ う し た 追 加 償 却 は 、 資 産 を 獲 得 し た 年 度 に お い て 、 あ る い は 、 設 備 の 近 代 化 と 更 新 の た め 28.4 56.6 カ ナ ダ 30.0 44.0 71,4 イ ギ リス 39.0 46.3 64.0 西 ドイ ツ 20.0 36.0 67.2 フ ラ ンス 25、0 43.8 76.3 ベル ギ ー 22.5 45.0 イ タ リや 25.0 50.0 100.0 43.4 51.0 68.2 '92 日 そ れ ぞ れ の資 本 主 義 国 に お い て 、 追 加 償 却 は 、 同 じ 期 間 で お 政策 ﹂ 一六 四- 一六九 頁を参 照 し ても ら いた い。 (注) こ の点 に ついて の詳 細 な内容 は、 中村 万次教 授著 ﹁減価 償 却 の減 価 償 却 と 、 こ の 資 産 価 値 の差 か ら 出 発 す るコ (注 ) る 。 つ ま り 、 一〇 % の 目 { 邑 品 o乞呂 8 プ ラ ス 第 一年 度 の 一〇 % 控 除 は、償 却 資 産 価 値 の 八〇 % から逓 減 残 高 法 で お こ な わ れ 得 価 値 の 一二 〇 % に な る こ と に な る 。 第 二 年 度 に は 、 減 価 償 却 考 慮 さ れ 、 よ って、資産 の耐 用年 数 末 に おけ る補償 総 額 は 、取 場 合 、 二〇 % の ﹂ 日 m切目 m巳 巴δ鷺 苔 ひ は 、資 産 価 値 の 付 加 と し て 一 目話 留日m三 巴古墨 ロ8 二 〇 % で 、 合 計 四 〇 % の 償 却 と な る 。 こ の 一〇 % 、 の組合 せが 許 さ れ て の刺 激 と し て 、 最 初 の 3 一 4 年 度 の う ち に 、実 施 さ れ る 。 イ ギ リ ス 、 ス ウ ェー デ ン 、 ベ ル ギ ー に お い て は 、 こ の 償 却 額 は 、 資 産 価 値 の 三 〇 1 三 三 % に達 し て い る 。 た と え ば 、 イ ギ リ ス に お い て は 、 一〇 % の ロ三巴 四苦 尋⑪ロ8 と 、 二 〇 % の 冨くΦ箕田の葺 p− 合≦巴 8 15.4 本 ア メ リカ 。 り 作 成 ※"Steel",july16,1962,p.21.よ .5 い る 。 い ま 、 一〇 年 の 耐 用 年 数 の 資 産 に つ い て い う と 、 第 一年 度 で は 、 減 価 償 却 一〇 % 、 目 口巴 竺 o≦§ 8 5年 間 2年 間 1年 間 一 一 国 年 度 末 の 減価 償却 控 除 (取得価値に対する%) 第2表 ソ ビエ トにおけ る資本 主義 加速 償却 批 判 ・61 62 ソ ピェ トに おけ る資本 主 義 加速 償 却 批 判 こ な わ れ て い な い 。 た と え ば 、 オ ラ ンダ と ベ ル ギ ー に お い て は 、 そ れ は 三- 四 年 のう ち で お こ な わ れ 、 イ ギ リ ス ㍉ ブ ラ ン ス 、 イ タ リ ヤ 、 デ ン マー ク 、 お よ び ス ウ ェー デ ン に お い て は 、 そ れ は 第二 年 度 で お こ な わ れ る 。 ア メ リ カ に お い (ひ。ヨ ω昔 宮 a 臣 8 ) で き る 。 こ の ﹂ ロ三 巴 ③ま 司§ 8 は. 設 備 を 購 入 し て は 、 追 加 償 却 は あ ま り 適 用 さ れ て い な い 。 ア メ リ カ の 企 業 は 、 残 存 耐 用 年 数 六 年 以 上 で 、 設 備 価 値 一万 ド ル 以 下 の 条 件 のも と で は 、 設 備 価 値 の 二 〇 % を 割 増 償 却 た年度 に許 され る 。 つぎ に 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ン スキ ー は 、 資 本 主 義 諸 国 に お け る 減 価 償 却 問 題 は 、 イ ン フ レ ー シ ョ ン の た め 複 雑 に な って い る と の べ 、 両 者 の 関 連 に つ い て 検 討 し て い る 。 ア メ リ カ に お い て は 、 建 設 価 値 指 数 は 、 一九 二 二年 と 比 較 し て 、 一九 三 九 年 に 二 三 六 、 一九 六 〇 年 に は 八 二 四 と な り 、 一九 三 九 年 か ら 一九 六 〇 年 ま で に 二 五 〇 % も 増 加 し た 。 一九 五 九 年 に お け る 建 設 材 料 の 価 格 指 数 は 、 一九 五 二 年 目 口 9 晋 巴 図m冨 8目白目﹃. ・ ﹀日m浮 § 出目窪苫 器 目 白巴 巨 m ︹ 2 勺巨 言 イ ン フ レ ー シ ョ ン は 、 固 定 資 本 要 素 の 名 口 価 格 の い ち じ る し い向 上 を も た ら す 。 よ り も 四 〇 % 高 い (≦ ・司・出。鳴 p . . ∪口耳①6芭 ロコ 国焦。§ 増竺 自 問⑦ω自 ・亘 ≦ ・ ・這 ㊦N 噂﹂ 戸 )。 ア メリ カ で は、 固定 資 本 の耐 用 年 数 が 二〇一 三 〇年 と いう 工業 部 門 に お いて は、 と く に内容 を非 常 に複 雑 に し た。 た と え ば 、 一九 四 六 年 か ら 一九 五 五 年 に お い て 、 鋳 鋼 会 社 の 設 備 価 値 補 償 の た め に 、 減 価 償 却 控 除 ]億 七 、 ○ ○ ○ 万 ド ル が 法 規 で 認 め ら れ て い る が 、 イ ン フ レ ︺ シ ョ ン の関 連 で 利 潤 よ り 二 億 ド ル の追 加 を 必 要 と し た と か 、 八 〇 〇 万 ド ル (. . 吋冨 O§ 日m量 江 口江 の 熔 鉱 炉 は 、 一九 六 一年 に は 同 じ 性 能 の 熔 鉱 炉 は 、 二 、 六 〇 〇 万 ド ル を 要 す る と か 、 一九 四 〇 年 に は 、 貨 車 は 二 、 五 五 〇 ド ル で あ った が 、 一九 六 一年 に は 九 、 ○ ○ ○ ド ル か か る と か 、 書 物 で は 強 調 さ れ て い る 田 妻 口口巴 0汗 o日工m. 、 w ζ胃D ロ ﹂9 S 臼 、 廿・一ド )。 固 定 資 本 の取 得 価 値 に よ る 減 価 償 却 計 算 は 、 取 り 替 え と 更 新 の た め に十 分 な る 償 却 金 額 の 蓄 積 を 確 保 で き な い。 一 ソビエ トにおけ る資本主義加速償却批判 一 一 63 九 五 九 年 の ア メ リ カ経 済 学 者 の計 算 に よ る と 、 減 価 償 却 金 額 と 工 業 に お け る 陳 腐 化 設 備 の取 り 替 え 金 額 と の差 額 は 、 鐸 巳 m円 略・戸ω・)。 そ こ で 、 ア メ リ カ の 文 献 に は 、 イ ン フ レ : シ ・ ソ と の 関 係 で 、 固 定 資 本 を 建 設 価 値 指 年 間 五〇 〇一 六〇 〇 万 ド ルであ る ( 已・ も。・0。品 ﹁ Φ協 ωm言 置 む力面一 Φ9 0。 日日巨 mm。ロ m § 一 ; 仁㎝ ↑ 2 ・, p 出m①旨 σq⋮ 。。Φ 8 口西§ 切 ・書 留 ・・霧 ⋮ 8二 ξ 数 か ま た は 設 備 価 格 指 数 か に よ って 、毎 年 再 評 価 す る こと を 提 案 し て い る 。 し か し 、 独 占 体 は 、 む し ろ 減 価 償 却 方 法 の変 更 を 好 ん で いる 。 な ぜ な ら ば 、 そ の方 が 、 利 潤 を い ん ぺ いす る こ と が でき る か ら であ る 。 周 知 の ご と く 、 一九 六 二 年 に は 、 ア メ リ カ で は 、 固 定 資 本 の 減 価 償 却 実 践 は 、 大 き な 変 更 を う け た 。 こ の こ と は 、 ﹁国 家 機 関 を 利 用 し な が ら 、 ア メ リ カ独 占 体 は 、 減 価 償 却 控 除 の ヨ リ 高 度 の 率 を 導 入 す る こ と に よ っ て 、 課 税 の 一層 の恩 恵 を う け た 。 新 し い 減 価 償 却 規 程 は 、 独 占 体 と 国 家 と の 結 合 が 資 本 の 利 益 に 奉 仕 す る ﹂ (︽oロm。弓=蓑 n昌 昌 百日 目 ︾ 戸留 旬 2ρ 。。・ 9 や 口9 ) こ と を 明 瞭 に し め し て い る と 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ン ス キ ー は 主 張 し 、 ア メ リ カ の 減 価 償 却 を つぎ の よ う に史 的 考 察 し て い る 。 一九 六 二 年 の減 価 償 却 規 程 以 前 に お い て は 、 ︽ F ︾ 告 示 で 規 定 さ れ た 労 働 手 段 の 耐 用 年 数 が 、 減 価 償 却 計 算 の 基 礎 と な っ て い た 。 一九 四 二 年 か ら 二 〇 年 間 の う ち 、 ︽ F ︾ 告 示 に は 、 設 備 H 録 が 追 加 記 入 さ れ た り 、 ま た 実 際 に は 非 常 に 短 い 耐 用 年 数 が 、 時 々 適 用 さ れ た と し て も 、 労 働 手 段 の 耐 用 年 数 は 変 更 を う け て こ な か っ た 。 一九 五 四 年 法 に よ つ て新 し い減 価 償 却 方 法 が 導 入 さ れ た が 、 ︽ F︾ 告 示 で し め さ れ て いる 設 備 や そ の他 の労 働 手 段 の た め の耐 用 年 数 は 、 変 更 さ れ る こ と は な か っ た 。 し か し 、 一九 五 四 年 の 減 価 償 却 方 法 (級 数 逓 減 法 、 二倍 (定 額 ) 逓 減 残 高 法 ) は 、 そ の 本 質 に お いて 、 加 速 償 却 で あ る の で 、 た と え 全 体 と し て 減 価 償 却 期 間 に変 化 が な く と も 、 耐 用 年 数 の初 期 に固 定 資 本 価 値 の 2百 を 償 却 す る こ と が でき る の で あ る 。 だ が 、 独 占 体 の 圧 力 が く わ わ っ て 、 一九 六 二 年 七 月 に は 、 ︽ F ︾ 告 示 は 取 り 消 さ れ 、 労 働 手 段 の 新 し い 非 常 に 短 い 64 ソビエ トにおけ る資本 主義加速償却批判 一 減 価償 却 期 間 が 、導 入 さ れ た。 この場 合 、減 価 償 却方 法 は、以前 と 同じ であ るが 、減 価 償 却 規 程 は 、大 ぎ な変 更 を こ う む っ た 。 一九 六 二 年 の 改 正 案 審 議 と 関 連 し て 、 国 会 や 出 版 物 で の べ ら れ た 減 価 償 却 分 野 で の 企 業 に た い す る 一層 の 恩 恵 動 機 は 、 非 常 に興 味 が あ る 。 そ の主 要 な 動 機 と し て 、 道 徳 的 に磨 損 し た 設 備 のす み や か な 取 り替 え のた め の投 資 刺 激 をあ げ て いる。 機 械 製 造 業 国 家 協 会 の 代 表 者 で あ る P < 切。合目 は 、 国 会 で つぎ の よ う に の べ て い る 。 ﹁⋮ ⋮ 最 近 の 二 年 間 三 九 五 宮牲 い m・・ω 古良 九年 ま での二年間 ) に おけ る 投 資 の い ち じ る し い減 少 は 、 固 定 資 本 への投 資 を刺 激 し な い制 限 さ れ た 減 価 償 却 政 策 に 主 と し て も と つ い て い る 。﹂ ( d●ψ 0。コ唱 m宏 ω雪 忠p ωΦ] Φ2 00日目竺 mΦoロ m 日巴一ひ匡 コ2M 出m目 品 ⋮ 。。Φ 8 品 ﹁ mβ 宣 w N古 品 切ρ 恒 ぱ )。 ま た 、 国 会 の 小 委 員 会 に 参 加 し た 国・ 霊 言 げ2 は 、 つ ぎ の よ う に 強 調 し て い る 。 新 し い設 備 と 工 業 建 設 の た め の実 際 費 用 と 必 要 額 と の年 度 差 額 は 、 四 〇 一 六 〇 億 ド ル に な って い る 。 固 定 資 本 の取 り 替 え 価 値 と 減 価 償 却 控 除 と の 不 一致 は 、 陳 腐 化 技 術 を 維 持 せ し め る 。 同日 m− 8 げ2 は さ ら に い う 。 減 価 償 却 控 除 は 、 イ ン フ レ ー シ ョ むn肯m巴 冒 c日 ㏄吉 言 コm N口・ ド㊤朝Φ・)。 さ ]﹄ 旦 。≦ は 、 の べ る 。 今 日 わ れ わ れ は 、 三 〇 年 代 の 古 い 減 価 償 却 概 念 を ン の 大 き さ と 大 量 の 陳 腐 化 技 術 を 考 慮 す る 必 要 が あ る と (H 昆 。ヨ、 p H⇔ n呂 田 些 ら に ま た 、 一九 五 九 年 に 、 税 務 省 の 代 表 者 利 用 し て い る 。 も し ア メ リ カ が 、 ヨ リ 現 実 的 な 減 価 償 却 政 策 を と る な ら ば 、 設 備 ・機 械 貿 易 に お い て 他 国 と の 競 争 に す こ し も お そ れ る 必 要 は な いと ( d ●ψ 百。5σQ﹁ m拐 ωΦ冨 叶 ひ 留一 巾9 ∩。目日暮 8 8 ・・ 三三 言 切日。白。。・・ 国m日 田 ︰ 。。Φ 8 目噌mむ・ 切、 嘗 卑 ω m。・書 P ]・ロ N戸 戸O口口・ 唱ふ m.)。 新 し い ヨ リ 高 度 の 減 価 償 却 率 は 、 国 家 予 算 の 浪 費 と 赤 字 と を 増 大 さ せ る の で は な い か ㈲ 加 工 工業 。 と い う 解 釈 が 、 国 会 で の べ ら れ た 。 こ れ に た い し て 、 多 数 の 政 府 官 史 と 国 会 議 員 は 、 そ れ は 一時 的 な 損 失 で あ っ て 、 経 済 成 長 と 雇 傭 の 増 大 を の ち に必 ず も た ら す と 言 明 し た 。 新 し い 奇 く巾コ器 即 8 & 呂Φ 魯 ー N戸 は 、 つぎ の 三 つ の 基 本 的 部 分 か ら な って い る 。 ① 四 つ の グ ル ー プ ー ソビエ トにおけ る資本主義加速償却批判 一 一 65 ㈲ 運 輸 、 通 信 、 社 会 享 有 の企 業 。 ㈲ そ の他 の 企業 バ ス、 ト ラ ッ ク、 ト ラ ク タ ー 、 伝 馬 船 、 飛 行 機 等 )1 (卸 し業 、 小 売 業 、 社 会 サ ー ビ ス業 等 )。 ω 全 タ イ プ の 設 備 (軽 自 動 車 、 か ら な る 設 備 利 用 の最 少 限 期 間 の新 し い目 録 。 ② 具 体 的 事 情 の も と リ ザロプ で 会 社 が 守 ら ね ば な ら ぬ 新 し い減 価 償 却 規 則 。 ③ ﹁控 除 率 ﹂ 日 録 。 か つて 必 要 と し た そ れ ぞ れ の設 備 の 耐 用 年 数 に関 す る そ れ ぞ れ の報 告 書 の か わ り に 、 新 し い規 程 は 、 全 ク ラ ス の す べ て の 設 備 を 、 部 門 の た め に 設 定 さ れ た 一つ の耐 用 年 数 と を統 合 さ せ る こ と を 、 企 業 に許 し て い る 。 名 称 一〇 〇 の 設 備 の耐 用 年 数 に つ い て の個 々 の報 告 書 の作 成 の か わ り に 、 一 一年 の減 価 償 却 期 間 を 全 設 備 の た め に適 用 で き る 。 こ う し て 、 全 工 業 設 備 を 分 類 し て い る ク ラ スは 、 非 常 に 広 範 な 類 似 の生 産 を 目 録 内 容 と し て い る 。 ま た 、 ﹁金 属 加 工 設 備 生 産 ﹂ 、〃 ラ ス に は 、金 属 切 断 機 、 プ レ ス、 圧 力 設 備 、 打 印 器 、槌 、 索 具 を 統 一し て お り 、 こ れ ら の た め に 、 一二 年 の 統 一減 価 償 却 期 間 を 設 定 し て い る 。 ﹁全 機 械 製 造 ﹂ ク ラ ス に は 、 ︽ F︾ 告 示 に よ る 一〇 ー 二 八年 の か わ り に 、 減 価 償 却 期 間 は 一二 年 を 設 定 し て い る 。 こ の ク ラ ス に は 、 モ ー タ ー と タ ー ビ ン、建 設 設 備 、 農 業 機 械 、 繊 維 、 木 材 加 工 、 製 紙 お よ び そ の他 の機 械 の生 産 を 含 め て いる 。 そ こ に は 、 電 気 、 金 属 加 工 の機 械 お よ び 運 輸 設 備 は 、 含 ま れ て いな い 。 電 気 設 備 生 産 の た め の新 し い減 価 償 却 規 則 は 、 = } 年め 減価償却期間 ( 過 去 は 一七一 二〇 年) を 設 け 、 電 子 設 備 生 産 の た め には 、 八年 を 設 定 し て い る 。 航 空 機 、 ロケ ット を 生 産 し て いる 工 業 は 、 八 年 の償 却 期 間 を 適 用 し て い る 。 一九 六 二 年 七 月 一二 日 の規 程 に よ る ア メ リ カ加 工 工 業 に お け る 設 備 の新 し い耐 用 年 数 は 、 第 3 表 の ご と く であ る 。 水 力 発 電 所 に と って は 五 〇 年 、 火 力 発 電 所 に は 二 八年 、 原 子 力 発 電 所 に, は 三 〇 年 、 ガ ス管 に ぱ 三 五 年 、 送 電 設 備 に は 三 〇 年 、 本 線 導 管 に は 二 二年 め そ れ ぞ れ の 耐 用 年 数 が 、設 定 さ れ て い る 。 貨 物 と旅 客 の自 動 車 に は 耐 用 年 数 は 八年 、 水 運 に は 二 〇 年 、 航 空 機 に は 六 年 、 鉄 道 設 備 に は 一四 年 、 鉄 道 保 安 設 備 に は 二 〇 年 と 決 定 さ れ て い る 。 サ ー ビ ス部 門 や 卸 し .小 売 商 業 の 設 備 の た め に は 、 減 価 償 却 期 間 は 一〇 年 と 決 定 さ れ 、 こ め 部 門 の貨 物 自 動 車 に と って は 三 年 、 バ 11 1 4 20 17 12 12 11 12 18 12 1 2 12 15 18 19.製 糖 業 … ・ … … ・∴ … ・・ … ・20.食 品 工 業 ・ … … … … … … ・… ・ 21.タ バ コ 工 業 … … ・・… … ・・… ・・ 22.植 物 性 油 生 産 物 生 産 … … … 12 革 業 ・… ・… … … … … ・… … 8 18.製 14 16 紅 葉(藁1羅 16.メ リ:t「ス 工 業 … … … … … … 11 ・ ⊇ メ ン ト 工 業 … … … ・… … ・・ 4.化 学 工 業'… 5.石 油 加 工 業 … … ・・… … … … ・ 6.金 属 加 工 設 備 生 産 … … … … 7.器 具 製 造 … ・ ・… ・… … ・… ・… ・ 8.自 動 車 業 … ・ … ・・… ・… … … ・・ 9.造 船 業 ・… … 一 10.航 空 機 ・Ptケ 11.全 機 械 製 造 業 … ・・… … ・… … ッ 16 1 4 ム 工 業 ・… … … … … … ・… ・ 3.セ 産 18 14.ゴ 色 冶 金 … … … … ・… … ・ … ・ 生 産 生 縫 ト… ・ … ・… ・ 刷 業 … … … … … ・… ・・… … 2.有 … 一 り作 成 。 BusinessWeek,July14,1962,P.25.よ ・染 色 … … ・ … … … … ・ ・ 17.裁 ・… … ・ 裁縫') 13.印 … … … … … ・ ・… ル ロ イ 色 冶 金 … … … ・… … … ・ ・… 償 却 期間 、 (年数) 償却 期間 (年数) ド ・製 紙 業 … ・… ■` 12.セ 1.黒 ※ 第3表 66 ソビエ トにおけ る資本主義加速償却批判 一 ス に は 九 年 w あ ら ゆ る 使 途 の貨 物 自 動 車 に は 四 - 六年 、 鉄 道 車 輻 に は 一五 年 、ト ラ ク タ ー に は 四 年 、 と そ れ ぞ れ 決 定 さ れ て いる 。 生 産 用 建 物 は 、 そ れ ぞ れ の型 に応 じ て 四 〇 一 六 〇 年 で償 却 さ れ る 。 労 働 手 段 の耐 用 年 数 は 、 第 4 表 が し め し て い る ご と く 、 ︽ F︾ 告 示 の耐 用 年 数 よ り も 、( 約 -百 )非 常 に 短 く な った 。 固 定 資 本 価 値 の急 速 な 償 却 は 、 陳 腐 化 し た 設 備 の取 り 替 え の 大 き さ と 減 価 償 却 控 除 の 水 準 と を 一致 さ せ る こと に な る 。 新 し い規 程 は 、 減 価 償 却 に関 す る 制 限 を 廃 止 し 、陳 腐 化 し た 設 備 の取 り替 え 規 模 と 一致 し た 減 価 償 却 期 間 の短 縮 を 、 企 業 に許 し て い る 。 も し 企 業 が 、 規 定 さ れ た 償 却 以 上 に設 備 の取 り替 え が ヨ リ急 速 に 実 施 さ れ て いる こ と を 、税 務 機 関 に よ って 証 明 さ れ た と す る と 、 ヨリ 高 度 の 減 価 償 却 控 除 も 許 さ れ る 。 そ し て 、 三 年 間 は 、 税 務 機 関 の側 の な ん ら の 点 検 な し に 、 企 業 は 新 し い減 価 償 却 期 間 を 適 用 す る こ と が でき る 。 こう し て 、 資 本 主 義 の独 占 体 に と って 16 ア メ リ カ 税 務 機 関 の 資 料 。、 ① ※ , α ,July16,1962,P.11;AmericanMachinist つ ぎ の 資 料 よ り 作 成 一"Steel" 16 25-28 15 鉄 道 設 備 生 産 ・ ・… ・… … … ・… ・ ・ 15 14-28 1 6 金 属 製 品 生 産 … … ・ ・… … ・… … 12 17-20 12 電 気 設 備 生 産 … ・ ・… … ・… … … 12 ユ0-28 12 機械製造業(篠 醜曇墨要義《運) 12 17-20 一 一 金 属 加 工 設備 生 産 … … … … … 実 際 の適用 ① 規程 噺 告 示1ユ962年 《F》 (年 数) 間 期 却 償 価 減 され た期 間 との比 較※ 新 しい償却 期 間 と《F》 告 示 でLめ 第4表 ソビエ トにお け る資本 主義 加速 償却 批 判 67 t.15,1962,P.155. は 、 減 価 償 却 は全 く 自 由 な の であ る 。 戦 後 の期 間 、 減 価 償 却 金 額 は いち じ る し く 増 加 し た が 、一九 六 二 年 の規 程 で さ ら に増 加 す る 。 一九 五 四 年 か ら 七 年 間 に 、 減 価 償 却 金 額 は 加 速 償 却 法 の結 果 、 二 旭﹄ 認 ・)。 一年 度 だ け で 三 四 億 ド ル と な る (︾日 日 8 ・ ζ 8 巨 コ[ ・・︹ " ○。け ・ H9 五 億 ド ル増 加 し た が 、 新 し い規 程 に よ る と 、 減 価 償 却 の増 加 は 、 第 声8 蝉 新 し い減 価 償 却 率 は 、課 税 を 引 き 下 げ る 。 新 減 価 償 却 率 の た め 、 企 業 全 体 と し て 一五 億 ド ル の 減 税 と な る 。 ま た 、 ア メ リ カ財 務 省 い う (、 . m⇔ ゆ色 、 . . 言 罵 戸◎ H霧 ド 口口 N. ロ 仁切日 o留 妻 mm# 盲 管 戸古 ﹂綜 N・ の計 算 に よ る と 最 初 の 一二 ヵ月 間 に七 億 四 、 O O O 万 ド ル であ る と 唱ふ 9 )。 それ たと え工 ア メ リ カ の公 式 統 計 資 料 に よ る と 、 高 い減 価 償 却 率 に よ って主 要 工 業 部 門 に お け る 設 備 の す み や か な 取 り 替 え は 、1 業 全 体 と し て 、 戦 後 の時 期 に新 設 備 は 増 加 し た と は いえ ー ほ ど おき て いな い こ と を 、 し め し て い る 。 た と え ば 、 ア メ リ カ 加 年 から五 七 年 工 工 業 に お け る あ らゆ る型 の 設 備 の 半 部 以 上 のも の は 、 戦 後 に設 置 さ れ た も の であ る 。 そ の う ち の ■ 3 は 、 一九 三 の時 期 に更 新 さ れ た も の であ る 。 化 学 、 電 気 工業 の よ う な 部 門 に 1949年1953年1958年1961年 1945年 一 62 68 56 55 58 62 43 57 60 38 り作 成 。 Machinist,Nov.17,1958;May29,1961.よ ※American レス 設 備 か じ=プ 機 断 切 属 金 最 少 限10年 の経 過年 数 を も った機 械 ・ ・設備 の パ ーセ ン ト※ 第5表 68、 ソビエ トにおけ る資本主義加速 償却批判 一 お い て は 、 現 存 設 備 の 旦 3 以 上 のも の は 、戦 後 に設 置 さ れ た も の で あ る 。 他 の 工業 部 門 で は 一 固 定 資 本 の 更 新 は 、 非 常 に小 さ い規 模 て あ る 。 繊 維 、 食 品 、 石 炭 、 鉄 道 の 各 分 野 で は 、 磨 損 し た 設 備 は 多 いと いわ れ る ( 里Φ 。 日 旦 ≦ 臼亘 O。戸 o・嵩口。。 、℃ 吋ω●)。 金 属 加 工 工 場 で は 古 い機 械 は 増 加 し て い る 。 一九 五 八年 に は 、 ア メ リ カ 工 業 のす べ て の金 属 切 断 機 の 六〇 % は パ﹂ ○ 年 の経 過 年 数 を も った も の で あ る が 、 一九 六 一年 に は そ れ は 六 〇 % ( ﹀§ ユB・ 蚕 。冨 言 書 ▽ N口 裏 ど 廿・m凱●)。 一〇 年 お よ び そ れ と な って い る 。 同 じ 年 度 に 、 か じ ・プ レ ス設 備 の陳 腐 化 部 分 は 、 一九 五 八年 の 六 二 % に た い し て 六 八 % と な った 以 上 経 過 し た 設 備 部 分 は 、 す べ て戦 後 に 増 加 し た ( 第 5表参 照 )。 ア メ リ カ工 業 全 体 で 、 戸 8 N p =研・)。 生 産 機 械 の 四 〇 % は 一九 五 一年 ま で に導 入 さ れ た も の で あ り 、 二 四 % は 第 二 次 大 戦 中 お よ び そ れ 以 前 に お い て 導 入 さ れ た も の であ る ( ﹀§ 誉 § 冨 6 巨忌む。 吟 二 § m口 し た が って 、 ア メ リ カ 工 業 の 工 場 ・設 備 の 四 〇 % は 、 一二 年 以 上 の 経 過 年 数 を も って い る の であ る 。 こ う し て 、 ア メ リ カ 独 占 体 は 、 多 く の部 門 に お い て 、 減 価 償 却 率 を 引 き 上 げ な が ら も 、 設 備 の取 り 替 え を いそ が な い の であ る 。 こ の こ と は ・ ア メ リ カ 工 業 の 生 産 設 備 の慢 性 的 遊 休 化 、 大 工 業 の発 展 と 市 場 の相 対 的 狭 隆 化 と いう 資 本 主 義 生 産 方 法 の矛 盾 と 関 係 し て い る の であ る 。 一九 六 二 年 の新 し い減 価 償 却 規 程 を め ぐ る 諸 事 情 を 史 的 考 察 し た の ち 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ン ス キ ー は 、 資 本 主 義 加 速 償 却 を つぎ の よ う に 批 判 し 、 結 論 づ け て い る 。 商 品 生 産 費 の引 き 下 げ と 国 際 市 場 に お け る ア メ リ カ 工 業 の競 争 力 の引 き 上 げ を 目 的 と 一 一 ソ ビエ トに おけ る資本 主 義加 速償 却 批 判 一 69 し て ㍉ ア メリ カ で は 、自 動 設 備 が 大 規 模 に導 入 さ れ た ぴ 再 建 と 近 代 化 の費 用 は 不 断 に 増 加 し た 。 大 規 模 な 自 動 化 は 恥 大 き な 投 資 を 必 要 と し た 。 企 業 の 所 得 を 引 き 下 げ る こと な し に 、陳 腐 化 設 備 の取 り替 え の た め の大 投 資 の確 保 は 、 減 価 償 却 に よ って 、 と く に課 税 の引 き 下 げ ( 利 潤 の いんぺ い) に よ って 、 お こな う こ と が でき る 。 こ う し て 、 ア メ リ カ独 占 体 は 、投 資 源 泉 の問 題 を 解 決 し た の であ る 。 し か し 、 ﹁加 速 償 却 法 と 利 益 に た いす る 課 税 部 分 の引 き 下 げ に よ る 、新 設 備 投 資 の増 加 を 刺 激 す る こ と は 、 結 局 、 ア メ リ カ 労 働 者 の犠 牲 と な る 。 な ぜ な ら ば 、 資 本 主 義 国 家 は 、 予 算 損 失 を 労 働 者 への重 税 に よ って補 う か ら 。 こ の よ う に し て 、 ア メ リ カ に お け る新 し い減 価 償 却 規 程 は 、 資 本 主 義 独 占 体 の利 潤 増 加 と 支 配 強 化 の た め 、 労 働 者 の財 産 を 削 減 せ し め る こと に な る 。 あ ら ゆ る 資 本 主 義 的 利 得 と 労 働 者 の所 得 とを 独 占 体 の利 益 の た め に 、 減 価 償 却 控 除 の方 法 で な さ れ る 国 家 に よ る再 分 配 は 、 独 占 体 に た い し て最 大 限 利 潤 を 確 保 さ せ る た め の特 別 の 条 件 を つく る こ と に な る 。 ⋮ ⋮ 企 業 に と って 減 税 と な る 高 度 の減 価 償 却 控 除 は 、 ア メ リ カ工 業 に た い し て 、資 本 主 義 の他 の大 き な 競 争 国 (日本 、 イギ リ スを除 く) の場 合 よ り も ・ ヨ リ大 量 の更 新 基金 を 確 保 せ し め る こ と にな る 。 そ し て 同 時 に最 大 限 利 潤 を も 獲 得 で き る 。 こ う し た 方 向 で利 用 さ れ 、 適 用 さ れ る 立 法 政 策 は 、 資 本 主義 独 占 体 に よ る 自 己 の利 益 の た め の 国 家 機 関 の利 用 を 、 明 白 に し め し て いる 例 で あ る 。﹂ (︽ロ2 日 差 自 曽胃 皇 臣 ︾ ド 霧 ω・2。・ 。。・o 弓・ 8 ◆)。 てき た 資 本 主 義 諸 国 の 加 速 償 却 法 に つ い て は 、 わ が 国 に お いて は す で に広 く 知 ら さ れ て い る と こ ろ のも の であ る 。 問 た ソビ エ ト に お け る資 本 主 義 減 価 償 却 批 判 の内 容 に た いす る 若 干 の 私 見 の論 評 を 、 く わ え て お き た い と 思 う 。右 に み 以 上 、 わ れ わ れ は 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ソ ス キ ー の資 本 主 義 加 速 償 却 に た いす る 見 解 を 考 察 し た 。 最 後 に 、 こ う し 三 70 ソビエ トにお け る資本主 義 加速 償却批 判 一ー一 一 題 は 、 こ う し た 加 速 償 却 の意 義 が 今 日 の資 本 主 義 の 一般 的 危 機 の新 し い段 階 の も と で 、 ど の よ う に 理 解 さ れ て い る か , と いう こと にあ る。 そ も そ も 、 独 占 間 の 苛 酷 な 競 争 に う ち か ち 、 最 大 限 利 潤 を 獲 得 す る た め に は 、 独 占 体 は新 し い機 械 ・設 備 の導 入 や 新 製 品 の開 発 を 実 行 し て 、技 術 革 新 を う な が す こと に な る 。 こ こ に 、 独 占 体 は 、 機 械 ・設 備 の 道 徳 的 磨 滅 を 口 実 に し な が ら 、 加 速 償 却 法 に よ って 固 定 資 本 の価 値 を 早 期 に償 却 し よ う と す る 。 そ し て こ の た め に は 、 国 家 機 関 を 利 用 し て ま で 、 合 法 的 脱 税 、 国 家 予 算 の反 人 民 的 利 用 と 結 び つ い た と こ ろ の ヨリ短 縮 さ れ た 償 却 期 間 、 ヨリ 高 い償 却 率 さ ら に は 自 由 償 却 を 、 法 規 で 公 認 さ せ る こ と が 、 独 占 体 の強 い要 請 と な る 。 こ れ こそ が 独 占 体 が 加 速 償 却 を 政 策 と し て 、 お し す す め る こ と の で き る 物 的 基 礎 で あ る 。 し か し 同 時 に 、最 大 限 利 潤 の獲 得 の た め の技 術 革 新 に ょ る 生 産 の拡 大 は 、 人 民 の購 買 力 の低 下 、 市 場 の狭 隆 化 、 中 小 企 業 の倒 産 、 設 備 の遊 休 化 、 経 済 恐 慌 な ど と 矛 盾 し 、 そ し て 、 失 業 や 労 働 強 化 .合 理 化 か ら く る 労 働 者 階 級 運 動 の高 揚 、重 税 か ら く る 人 民 の反 対 運 動 の激 化 、 中 小 企 業 の独 占 体 へ の反 発 な ど と 対 立 す る こ と に な る 。 こ の こ と は 加 速 償 却 政 策 が 、 対 立 ・矛 盾 を 包 含 し た 弱 い物 的 基 礎 に立 脚 し て い る こ と を 、 し め し て い る 。 つま り 、 加 速 償 却 政 策 に は 、 独 占 体 の政 治 経 済 に おけ る 支 配 力 の強 さ と 、 そ の政 策 の物 的 基 礎 の対 立 ・ 矛 盾 か ら 生 ず る 弱 さ と を 、 ま こ と に集 約 的 に 表 現 し て い る と いえ る 。 さ ら に 、 独 占 体 の 加 速 償 却 の政 策 的 利 用 が 強 行 さ れ れ ば さ れ る ほど 、 そ の 土 台 の資 本 主 義 の矛 盾 を 一層 激 化 せ し め る の で あ る 。 ヴ ダ ー ベ イ と カズ イ ソ ス キ ー に ょ る 資 本 主 義 加 速 償 却 批 判 に は 、 資 本 主 義 の矛 盾 の深 ま り のな か で 、 独 占 体 が 採 用 す る 加 速 償 却 政 策 を 批 判 す る と いう こ とが 、 十 分 に な さ れ て いな い 。 こ. の た め 、 所 論 の全 体 を と お し て う か が わ れ る と ころ の も の は 、 独 占 体 が 採 用 す る 加 速 償 却 は 、急 速 な 技 術 革 新 のも と で 固 定 資 本 の道 徳 的 磨 滅 を 補 償 す る た め に 、 必 要 な 政 策 と し て と も す れ ぽ 理解 さ れ 、 や や も す る と 今 日 の資 本 主 義 経 済 の生 産 力 発 展 段 階 で の、 適 切 妥 当 な 産 物 と 一 一 ソビエ トにおけ る資本 主義加 速償却 批 判 一 一 71 し て み ら れ 、 経 済 主 義 的 ・生 産 力 的 側 面 に 力 点 を お い た 批 判 が な さ れ て い る と いう こ と であ る 。 こ の こと は 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ソ ス キ ー の批 判 の 立 場 か ら で は 、資 本 主 義 加 速 償 却 の資 本 家 的 階 級 性 の本 質 を 十 分 にあ き ら か にす る こ と が 、 でき な い の で は な いだ ろ う か 。 批 判 の 立 場 の弱 さ は 、 ア メ リ カ に お け る 一九 六 二 年 の新 減 価 償 却 規 程 の 歴 史 的 意 義 を 、 浅 く 理 解 さ れ て く る 結 果 と も な る 。 今 日 、 ア メ リ カ帝 国 主 義 は 、世 界 反 動 の お も な 支 柱 で あ り 、 国 際 的 憲 兵 であ り 、 全 世 界 の人 民 の敵 であ る こ の マ ヨ う う ひ つ ひ ヤ と を いぜ ん と し て し め し て い る 。 ﹁軍 事 的 利 潤 と 軍 備 拡 張 と いう 酵 母 のう え に ふ く れ あ が った ア メ リ カ独 占 資 本 は 、 ヨ 主 な 原 料 、 資 源 、 販 売 市 場 、 投 資 の範 囲 を そ の手 に お さ め 、 非 公 然 の植 民 地 帝 国 を つく り あ げ 、 も っと も 大 き な 世 界 ト 民o客苦∨臣 毒 ⇔宍o泣 目巷 ↓§ 8 0目o↓o×o﹃0 8 δω孚 ︽ コ℃畠 溜 ︾ ωo 民8目 巳 6H・ 6↓や ω・)。 こ の よ の 搾 取 者 と な った 。 ア メ リ カ 帝 国 主 義 は 自 由 と 民 主 主 義 と い う い つ わ り の旗 に か く れ て 、 実 際 に は 世 界 の 憲 兵 の 役 を は た し て い る 。﹂ (コ唱o弓官 記富 う に 、 こ う し た ア メ リ カ 帝 国 主 義 の推 進 力 と な り 、 ア メ リ カ の政 治 経 済 を 実 質 的 に 支 配 し て い る の が 、 ア メ リ カ 独 占 体 であ る 。 そ し て こ の独 占 体 こ そ が 、 加 速 償 却 を 広 く 利 用 し て い る の であ る 。 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ン ス キ ー に よ る 資 本 主 義 加 速 償 却 批 判 に は 、 ア メ リ カ 帝 国 主 義 と の関 連 で 、 ア メ リ カ独 占 体 の (注 ) 採 用 し て い る 加 速 償 却 政 策 を 、 具 体 的 歴 史 的 に いき い き と 批 判 す る と い う こ と が 、 十 分 に な さ れ て い な い 。 (注 ) 批 判 の 不十 分 さ は 、 ま だ あ る。 一見 し て わ か る よう に 、 ヴ ダ ー ベ イ と カズ イ ン スキ ー に よ る 加 速 償 却 の批 判 は、 企 業 会 計 . "、 制 度 に そ く し た 批 判 では な い 。 よ って 、 外 在 的 批 判 と な り 、 加 速 償 却 の 企 業 会 計 制 度 上 の狙 い で あ る秘 密 積 立 金 の 設 定 と いう 点 を 、 会 計 構 造 の内 在 的 批 判 と し て 、 批 判 さ れ て い な い の であ る 。 和 が 注 と し て 引 用 し た ヴ ァ ル ガ よ りも 、 そ の解 釈 の思 想 に は差 が あ る が ー ー部 分 的 に で は あ し か し な が ら 一方 、 ヴ ダ ー ベ イ と カ ズ イ ソ ス キ ー の所 論 に は 、 独 占 体 と 国 家 機 関 と の癒 着 、 独 占 体 の課 税 削 減 、 利 潤 いん べ い に つ い て十 72' ソピニ トにおけ る資本主義加速償却批 判 一 るが 指 摘 し て いる 点 は 、 注 目 し な け れ ば なら な い であ ろ う 。 ソビ エト に お け る 最 近 の資 本 主義 加 速 償 却 批 判 の内 容 は 、右 に み てき た よ う な 特 徴 を も って いる 。真 に 科 学 的 な 批 判 の立 場 か ら の 、 今 日 の資 本 主 義 の 一般 的 危 機 の新 し い 段 階 に お け る 減 価 償 却 の解 明 ・批 判 は 、 今 後 の重 要 な 研 究 課 題 であ ると 思 わ れ る 。 (一九六 四年 六月 )