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業務委託共通仕様書(平成18年7月版)(PDF形式107キロバイト)

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業務委託共通仕様書(平成18年7月版)(PDF形式107キロバイト)
業務委託共通仕様書
平成18年7月
船 橋 市
業務委託共通仕様書
目
次
設計業務共通仕様書
建築設計業務共通仕様書
測量業務共通仕様書
地質・土質調査共通仕様書
設計業務共通仕様書
はじめに
船橋市が発注する土木設計業務の共通仕様書は、千葉県設計業務共通仕様書
(平成18年7月版)に準拠するものとする。
ただし、第1編共通編の第1章総則については、この土木設計業務共通仕様
書によるものとする。
なお、この土木設計業務共通仕様書は、千葉県設計業務共通仕様書に準拠し
作成したものである。
土木設計業務共通仕様書
目
第1編 共通編
第1章 総則
第 1 条
適用
第 2 条
用語の定義
第 3 条
業務の着手
第 4 条
設計図書の支給及び点検
第 5 条
監督職員
第 6 条
管理技術者
第 7 条
照査技術者及び照査の実施
第 8 条
担当技術者
第 9 条
提出書類
第10条
打合せ等
第11条
業務計画書
第12条
資料の貸与及び返却
第13条
関係官公庁への手続き等
第14条
地元関係者との交渉等
第15条
土地への立入り等
第16条
成果物の提出
第17条
関連法令及び条例の遵守
第18条
検査
第19条
修補
第20条
条件変更等
第21条
契約変更
第22条
履行期間の変更
第23条
一時中止
第24条
発注者の賠償責任
第25条
受注者の賠償責任
第26条
部分使用
第27条
再委託
次
第28条
成果物の使用等
第29条
守秘義務
第30条
安全等の確保
第31条
臨機の措置
第32条
履行報告
第33条
屋外で作業を行う時期及び時間の変更
第34条
個人情報の保護
第35条
個人情報の漏えい等による損害賠償
第1編 共 通 編
第1章 総
則
第1条 適用
1.設計業務等共通仕様書(以下「共通仕様書」という。)は、船橋市の発注する土木工事
に係る設計及び計画業務(当該設計及び計画業務と一体として委託契約される場合の土
木工事予定地等において行われる調査業務を含む。
)に係る土木設計業務等委託契約書及
び設計図書の内容について、統一的な解釈及び運用を図るとともに、その他の必要な事
項を定め、もって契約の適正な履行の確保を図るためのものである。
2.設計図書は、相互に補完し合うものとし、そのいずれかによって定められている事項
は、契約の履行を拘束するものとする。
3.特記仕様書、図面又は共通仕様書の間に相違がある場合、又は図面からの読み取りと図
面に書かれた数字が相違する場合、受注者は監督職員に確認して指示を受けなければなら
ない。
4.測量作業及び地質・土質調査業務等に関する業務については、別に定める共通仕様書
によるものとする。
第2条 用語の定義
共通仕様書に使用する用語の定義は、次の各項に定めるところによる。
1.「発注者」とは、支出負担行為担当者又は契約担当者をいう。
2.「受注者」とは、設計業務等の実施に関し、発注者と委託契約を締結した個人若しくは
会社その他の法人をいう。
3.「監督職員」とは、契約図書に定められた範囲内において、受注者又は管理技術者に対
する指示、承諾又は協議等の職務を行う者で、契約書第9条第1項に規定する者であり、
総括監督員、主任監督員及び監督員を総称していう。
4.「検査職員」とは、設計業務等の完了の検査にあたって、契約書第31条第2項の規定
に基づき、検査を行う者をいう。
5.「管理技術者」とは、契約の履行に関し、業務の管理及び統轄等を行う者で、契約書第
10条第1項の規定に基づき、受注者が定めた者をいう。
6.「照査技術者]とは、成果物の内容について技術上の照査を行う者で、契約書第11条
第1項の規定に基づき、受注者が定めた者をいう。
7.「担当技術者」とは、管理技術者のもとで業務を担当する者で、受注者が定めた者をい
う。
8.「同等の能力と経験を有する技術者」とは、当該設計業務等に関する技術上の知識を有
する者で、特記仕様書で規定する者又は発注者が承諾した者をいう。
9.「契約図書」とは、契約書及び設計図書をいう。
10.「契約書」とは、別冊土木設計業務等委託契約書をいう。
11.「設計図書」とは、仕様書、図面、数量総括表、現場説明書及び現場説明に対する質問
回答書をいう。
12.「仕様書」とは、共通仕様書及び特記仕様書(これらにおいて明記されている適用すべ
き諸基準を含む。)を総称していう。
13.
「共通仕様書」とは、各設計業務等に共通する技術上の指示事項等を定める図書をいう。
14.「特記仕様書」とは、共通仕様書を補足し、当該設計業務等の実施に関する明細又は特
別な事項を定める図書をいう。
15.「数量総括表」とは、設計業務等に関する工種、設計数量および規格を示した書類をい
う。
16.「現場説明書」とは、設計業務等の入札等に参加する者に対して、発注者が当該設計業
務等の契約条件を説明するための書類をいう。
17.「質問回答書」とは、現場説明書に関する入札等参加者からの質問書に対して、発注者
が回答する書面をいう。
18.「図面」とは、入札等に際して発注者が交付した図面及び発注者から変更又は追加され
た図面及び図面のもとになる計算書等をいう。
19.「指示」とは、監督職員が受注者に対し、設計業務等の遂行上必要な事項について書面
をもって示し、実施させることをいう。
20.「請求」とは、発注者又は受注者が契約内容の履行あるいは変更に関して相手方に書面
をもって行為、あるいは同意を求めることをいう。
21.「通知」とは、発注者若しくは監督職員が受注者に対し、又は受注者が発注者若しくは
監督職員に対し、設計業務等に関する事項について、書面をもって知らせることをいう。
22.「報告」とは、受注者が監督職員に対し、設計業務等の遂行に係わる事項について、書
面をもって知らせることをいう。
23.「申し出」とは、受注者が契約内容の履行あるいは変更に関し、発注者に対して書面を
もって同意を求めることをいう。
24.「承諾」とは、受注者が監督職員に対し、書面で申し出た設計業務等の遂行上必要な事
項について、監督職員が書面により業務上の行為に同意することをいう。
25.「質問」とは、不明な点に関して書面をもって問うことをいう。
26.「回答」とは、質問に対して書面をもって答えることをいう。
27.「協議」とは、書面により契約図書の協議事項について、発注者と受注者が対等の立場
で合議することをいう。
28.「提出」とは、受注者が監督職員に対し、設計業務等に係わる書面又はその他の資料を
説明し、差し出すことをいう。
29.「書面」とは、手書き、印刷等の伝達物をいい、発行年月日を記録し、署名又は捺印し
たものを有効とする。
(1)緊急を要する場合は、ファクシミリまたはEメールにより伝達できるものとするが、
後日有効な書面と差し換えるものとする。
(2)電子納品を行う場合は、別途監督職員と協議するものとする。
30.
「検査」とは、契約図書に基づき、検査職員が設計業務等の完了を確認することをいう。
31.「打合せ」とは、設計業務等を適正かつ円滑に実施するために管理技術者等と監督職員
が面談により、業務の方針及び条件等の疑義を正すことをいう。
32.「修補」とは、発注者が検査時に受注者の負担に帰すべき理由による不良箇所を発見し
た場合に受注者が行うべき訂正、補足その他の措置をいう。
33.「協力者」とは、受注者が設計業務等の遂行にあたって、再委託する者をいう。
34.「使用人等」とは、協力者又はその代理人若しくはその使用人その他これに準ずるもの
をいう。
第3条 業務の着手
受注者は、特記仕様書に定めがある場合を除き、契約締結後15日以内に設計業務等に
着手しなければならない。この場合において、着手とは管理技術者が設計業務等の実施の
ため監督職員との打合せ又は現地踏査を開始することをいう。
第4条 設計図書の支給及び点検
1.受注者からの要求があった場合で、監督職員が必要と認めたときは、受注者に図面の
原図若しくは電子データを貸与する。ただし、共通仕様書、各種基準、参考図書等市販
されているものについては、受注者の負担において備えるものとする。
2.受注者は、設計図書の内容を十分点検し、疑義のある場合は、監督職員に書面により
報告し、その指示を受けなければならない。
3.監督職員は、必要と認めるときは、受注者に対し、図面又は詳細図面等を追加支給す
るものとする。
第5条 監督職員
1.発注者は、設計業務等における監督職員を定め、受注者に通知するものとする。
2.監督職員は、契約図書に定められた事項の範囲内において、指示、承諾、協議等の職
務を行うものとする。
3.契約書の規定に基づく監督職員の権限は、契約書第9条第2項に規定した事項である。
4.監督職員がその権限を行使するときは、書面により行うものとする。ただし、緊急を
要する場合、監督職員が受注者に対し口頭による指示等を行った場合には、受注者はそ
の指示等に従うものとする。監督職員は、その指示等を行った後7日以内に書面で受注
者にその内容を通知するものとする。
第6条 管理技術者
1.受注者は、設計業務等における管理技術者を定め、発注者に通知するものとする。
2.管理技術者は、契約図書等に基づき、業務の技術上の管理を行うものとする。
3.管理技術者は、設計業務等の履行にあたり、技術士(総合技術監理部門(業務に該当
する選択科目)又は業務に該当する部門)又はこれと同等の能力と経験を有する技術者、
あるいはシビルコンサルティングマネージャ(以下「RCCM」という。)の資格保有者
であり、特記仕様書に定める業務経験を有することとし、日本語に堪能(日本語通訳が
確保できれば可)でなければならない。
4.管理技術者に委任できる権限は契約書第10条第2項に規定した事項とする。ただし、
受注者が管理技術者に委任できる権限を制限する場合は発注者に書面をもって報告しな
い限り、管理技術者は受注者の一切の権限(契約書第10条第2項の規定により行使で
きないとされた権限を除く)を有するものとされ発注者及び監督職員は管理技術者に対
して指示等を行えば足りるものとする。
5.管理技術者は、監督職員が指示する関連のある設計業務等の受注者と十分に協議の上、
相互に協力し、業務を実施しなければならない。
6.管理技術者は、第7条第4項に規定する照査結果の確認を行わなければならない。
第7条 照査技術者及び照査の実施
1.発注者が設計図書において定める場合は、受注者は、設計業務等における照査技術者
を定め発注者に通知するものとする。
2.照査技術者は、技術士(総合技術監理部門(業務に該当する選択科目)又は業務に該
当する部門)又はこれと同等の能力と経験を有する技術者あるいはRCCMの資格保有
者であり、特記仕様書に定める業務経験を有しなければならない。
3.照査技術者は、照査計画を作成し業務計画書に記載し、照査に関する事項を定めなけ
ればならない。
4.照査技術者は、設計図書に定める又は監督職員の指示する業務の節目毎にその成果の
確認を行うとともに、照査技術者自身による照査を行わなければならない。
5.照査技術者は、業務完了に伴って照査結果を照査報告書としてとりまとめ、照査技術
者の署名捺印のうえ管理技術者に差し出すものとする。
第8条 担当技術者
1.受注者は、業務の実施にあたって担当技術者を定める場合は、その氏名その他必要な
事項を監督職員に提出するものとする。
(管理技術者と兼務するものを除く)
なお、担当技術者が複数にわたる場合は3名までとする。
2.担当技術者は、設計図書に基づき、適正に業務を実施しなければならない。
3.担当技術者は照査技術者を兼ねることはできない。
第9条 提出書類
1.受注者は、業務委託提出書類様式集により、契約締結後に関係書類を監督職員を経て、
発注者に遅滞なく提出しなければならない。ただし、業務委託料(以下「委託料」とい
う。)に係る請求書、請求代金代理受領承諾書、遅延利息請求書、監督職員に関する措置
請求に係る書類及びその他現場説明の際指定した書類を除く。
2.受注者が発注者に提出する書類で様式が定められていないものは、受注者において様
式を定め、提出するものとする。ただし、発注者がその様式を指示した場合は、これに
従わなければならない。
3.受注者は、契約時又は完成時において、請負金額が500万円以上の業務について、
測量調査設計業務実績情報サービス(TECRIS)に基づき、受注・変更・完了・訂
正時に業務実績情報として「業務カルテ」を作成し、監督職員の確認を受けたうえ、受
注時は契約後、土曜日、日曜日、祝日等を除き10日以内に、登録内容の変更時は変更
があった日から、土曜日、日曜日、祝日等を除き10日以内に、完了時は業務完了後1
0日以内に、訂正時は適宜登録機関に登録申請しなければならない。
また、登録機関発行の「業務カルテ受領書」が届いた際は、その写しを直ちに監督職員
に提出しなければならない。なお、変更時と完了時の間が10日間に満たない場合は、
変更時の提出を省略できるものとする。
なお、受注者が公益法人の場合はこの限りではない。
第10条 打合せ等
1.設計業務等を適正かつ円滑に実施するため、管理技術者と監督職員は常に密接な連絡
をとり、業務の方針及び条件等の疑義を正すものとし、その内容についてはその都度受
注者が打合せ記録簿に記録し、相互に確認しなければならない。
なお、連絡は積極的にEメール等を活用し、Eメール等で確認した内容については、
必要に応じて打合せ記録簿を作成する。
2.設計業務等着手時及び設計図書で定める業務の区切りにおいて、管理技術者と監督職
員は打合せを行うものとし、その結果について受注者が書面(打合せ記録簿)に記録し
相互に確認しなければならない。
3.管理技術者は、仕様書に定めのない事項について疑義が生じた場合は、速やかに監督
職員と協議するものとする。
第11条 業務計画書
1.受注者は、契約締結後15日以内に業務計画書を作成し、監督職員に提出しなければ
ならない。
2.業務計画書には、契約図書に基づき下記事項を記載するものとする。
(1)業務概要
(2)実施方針
(3)業務工程
(4)業務組織計画
(5)打合せ計画
(6)成果品の品質を確保するための計画
(7)成果品の内容、部数
(8)使用する主な図書及び基準
(9)連絡体制(緊急時含む)
(10)使用する主な機器
(11)その他
なお、受注者は設計図書において照査技術者による照査が定められている場合は、照
査計画について記載するものとする。
3.受注者は、業務計画書の重要な内容を変更する場合は、理由を明確にしたうえ、その
都度監督職員に変更業務計画書を提出しなければならない。
4.監督職員が指示した事項については、受注者はさらに詳細な業務計画に係る資料を提
出しなければならない。
第12条 資料の貸与及び返却
1.監督職員は、設計図書に定める図書及びその他関係資料を、受注者に貸与するものと
する。
2.受注者は、貸与された図面及び関係資料等の必要がなくなった場合はただちに監督職
員に返却するものとする。
3.受注者は、貸与された図書及びその他関係資料を丁寧に扱い、損傷してはならない。
万一、損傷した場合には、受注者の責任と費用負担において修復するものとする。
4.受注者は、設計図書に定める守秘義務が求められる資料については複写してはならな
い。
第13条 関係官公庁への手続き等
1.受注者は、設計業務等の実施に当たっては、発注者が行う関係官公庁等への手続きの
際に協力しなければならない。また受注者は、設計業務等を実施するため、関係官公庁
等に対する諸手続きが必要な場合は、速やかに行うものとする。
2.受注者が、関係官公庁等から交渉を受けたときは、遅滞なくその旨を監督職員に報告
し協議するものとする。
第14条 地元関係者との交渉等
1.契約書第12条に定める地元関係者への説明、交渉等は、発注者又は監督職員が行う
ものとするが、監督職員の指示がある場合は、受注者はこれに協力するものとする。こ
れらの交渉に当たり、受注者は地元関係者に誠意をもって接しなければならない。
2.受注者は、屋外で行う設計業務等の実施に当たっては、地元関係者からの質問、疑義
に関する説明等を求められた場合は、監督職員の承諾を得てから行うものとし、地元関
係者との間に紛争が生じないように努めなければならない。
3.受注者は、設計図書の定め、あるいは監督職員の指示により受注者が行うべき地元関
係者への説明、交渉等を行う場合には、交渉等の内容を書面で随時、監督職員に報告し、
指示があればそれに従うものとする。
4.受注者は、設計業務等の実施中に発注者が地元協議等を行い、その結果を設計条件と
して業務を実施する場合には、設計図書に定めるところにより、地元協議等に立会する
とともに、説明資料及び記録の作成を行うものとする。
5.受注者は、前項の地元協議により、既に作成した成果の内容を変更する必要を生じた
場合には、指示に基づいて、変更するものとする。
なお、変更に要する期間及び経費は、発注者と協議のうえ定めるものとする。
第15条 土地への立入り等
1.受注者は、屋外で行う設計業務等を実施するため国有地、公有地又は私有地に立入る
場合は、契約書第13条の定めに従って、監督職員及び関係者と十分な協調を保ち設計
業務等が円滑に進捗するように努めなければならない。なお、やむを得ない理由により
現地への立入りが不可能となった場合には、ただちに監督職員に報告し指示を受けなけ
ればならない。
2.受注者は、設計業務等実施のため植物伐採、かき、さく等の除去又は土地もしくは工
作物を一時使用する時は、あらかじめ監督職員に報告するものとし、報告を受けた監督
職員は当該土地所有者及び占有者の許可を得るものとする。
なお、第三者の土地への立入りについて、当該土地占有者の許可は、発注者が得るも
のとするが、監督職員の指示がある場合は受注者はこれに協力しなければならない。
3.受注者は、前項の場合において生じた損失のため必要となる経費の負担については、
設計図書に示す外は監督職員と協議により定めるものとする。
4.受注者は、第三者の土地への立入りに当たっては、あらかじめ身分証明書交付願を発
注者に提出し身分証明書の交付を受け、現地立入りに際しては、これを常に携帯しなけ
ればならない。
なお、受注者は、立入り作業完了後10日以内に身分証明書を発注者に返却しなけれ
ばならない。
第16条 成果物の提出
1.受注者は、設計業務等が完了したときは、設計図書に示す成果品(設計図書で照査技
術者による照査が定められた場合は照査報告書を含む。)を業務完了通知書とともに提出
し、検査を受けるものとする。
2.受注者は、設計図書に定めがある場合、又は監督職員の指示する場合で、同意した場
合は履行期間途中においても、成果品の部分引き渡しを行うものとする。
3.受注者は、成果品において使用する計量単位は、国際単位系(SI)とする。
4.受注者は、「船橋市電子納品に関する手引き(案)[土木設計業務編]
」に基づいて作成
した電子データにより成果品を提出するものとする。納品時に紙での提出も必要と思わ
れる場合は、別途監督職員と協議するものとする。電子化に必要な環境については充分
理解をして作業するものとし、電子納品作成支援ソフトやチェックソフトは必ず使用す
るものとする。
第17条 関連法令及び条例の遵守
受注者は、設計業務等の実施に当たっては、関連する関係諸法令及び条例等を遵守しな
ければならない。
第18条 検査
1.受注者は、契約書第31条第1項の規定に基づき、業務完了通知書を発注者に提出す
る際には、契約図書により義務付けられた資料の整備がすべて完了し、監督職員に提出
していなければならない。
2.発注者は、設計業務等の検査に先立って受注者に対して書面をもって検査日を通知す
るものとする。この場合において受注者は、検査に必要な書類及び資料等を整備すると
ともに、屋外で行う検査においては、必要な人員及び機材を準備し、提供しなければな
らない。この場合検査に要する費用は受注者の負担とする。
3.検査職員は、監督職員及び管理技術者の立会の上、次の各号に掲げる検査を行うものと
する。
(1)設計業務等成果品の検査
(2)設計業務等管理状況の検査
設計業務等の状況について、書類、記録及び写真等により検査を行う。
第19条 修補
1.受注者は、修補は速やかに行わなければならない。
2.検査職員は、修補の必要があると認めた場合には、受注者に対して期限を定めて修補
を指示することができるものとする。
3.検査職員が修補の指示をした場合において、修補の完了の確認は検査職員の指示に従
うものとする。
4.検査職員が指示した期間内に修補が完了しなかった場合には、発注者は、契約書第3
1条第2項の規定に基づき検査の結果を受注者に通知するものとする。
第20条 条件変更等
1.契約書第18条第1項第5号に規定する「予期することのできない特別な状態」とは、
契約書第29条第1項に規定する天災その他の不可抗力による場合のほか、発注者と受
注者が協議し当該規定に適合すると判断した場合とする。
2.監督職員が、受注者に対して契約書第18条、第19条及び第21条の規定に基づく
設計図書の変更又は訂正の指示を行う場合は、指示書によるものとする。
第21条 契約変更
1.発注者は、次の各号に掲げる場合において、設計業務等委託契約の変更を行うものと
する。
(1)業務内容の変更により業務委託料に変更を生じる場合
(2)履行期間の変更を行う場合
(3)監督職員と受注者が協議し、設計業務等施行上必要があると認められる場合
(4)契約書第30条の規定に基づき委託料の変更に代える設計図書の変更を行った場合
2.発注者は、前項の場合において、変更する契約図書を次の各号に基づき作成するもの
とする。
(1)第20条の規定に基づき監督職員が受注者に指示した事項
(2)設計業務等の一時中止に伴う増加費用及び履行期間の変更等決定済の事項
(3)その他発注者又は監督職員と受注者との協議で決定された事項
第22条 履行期間の変更
1.発注者は、受注者に対して設計業務等の変更の指示を行う場合において履行期間変更
協議の対象であるか否かを合わせて事前に通知しなければならない。
2.発注者は、履行期間変更協議の対象であると確認された事項及び設計業務等の一時中
止を指示した事項であっても残履行期間及び残業務量等から履行期間の変更が必要でな
いと判断した場合は、履行期間の変更を行わない旨の協議に代えることができるものと
する。
3.受注者は、契約書第22条の規定に基づき、履行期間の延長が必要と判断した場合に
は、履行期間の延長理由、必要とする延長日数の算定根拠、変更工程表その他必要な資
料を発注者に提出しなければならない。
4.契約書第23条に基づき、発注者の請求により履行期限を短縮した場合には、受注者
は、速やかに業務工程表を修正し提出しなければならない。
第23条 一時中止
1.契約書第20条第1項の規定により、次の各号に該当する場合において、発注者は、
受注者に書面をもって通知し、必要と認める期間、設計業務等の全部又は一部を一時中
止させるものとする。
なお、暴風、豪雨、洪水、高潮、地震、地すべり、落盤、火災、騒乱、暴動その他自
然的又は人為的な事象(以下「天災等」という。)による設計業務等の中断については、
第31条臨機の措置により、受注者は、適切に対応しなければならない。
(1)第三者の土地への立入り許可が得られない場合
(2)関連する他の業務等の進捗が遅れたため、設計業務等の続行を不適当と認めた場合
(3)環境問題等の発生により設計業務等の続行が不適当又は不可能となった場合
(4)天災等により設計業務等の対象箇所の状態が変動した場合
(5)第三者及びその財産、受注者、使用人等並びに監督職員の安全確保のため必要があ
ると認めた場合
(6)前各号に掲げるものの他、発注者が必要と認めた場合
2.発注者は、受注者が契約図書に違反し、又は監督職員の指示に従わない場合等、監督
職員が必要と認めた場合には、設計業務等の全部又は一部の一時中止をさせることがで
きるものとする。
3.前2項の場合において、受注者は屋外で行う設計業務等の現場の保全については、監
督職員の指示に従わなければならない。
第24条 発注者の賠償責任
発注者は、以下の各号に該当する場合、損害の賠償を行わなければならない。
(1)契約書第27条に規定する一般的損害、契約書第28条に規定する第三者に及ぼし
た損害について、発注者の責に帰すべき損害とされた場合
(2)発注者が契約に違反し、その違反により契約の履行が不可能となった場合
第25条 受注者の賠償責任
受注者は、以下の各号に該当する場合、損害の賠償を行わなければならない。
(1)契約書第27条に規定する一般的損害、契約書第28条に規定する第三者に及ぼし
た損害について、受注者の責に帰すべき損害とされた場合
(2)契約書第40条に規定する瑕疵責任に係る損害
(3)受注者の責により損害が生じた場合
第26条 部分使用
1.発注者は、次の各号に掲げる場合において、契約書第33条の規定に基づき、受注者
に対して部分使用を請求することができるものとする。
(1)別途設計業務等の使用に供する必要がある場合
(2)その他特に必要と認められた場合
2.受注者は、部分使用に同意した場合は、部分使用同意書を発注者に提出するものとす
る。
第27条 再委託
1.契約書第7条第1項に規定する「主たる部分」とは、次の各号に掲げるものをいい、受
注者は、これを再委託することはできない。
(1)設計業務等における総合的企画、業務遂行管理、手法の決定及び技術的判断等
(2)解析業務における手法の決定及び技術的判断
2.受注者は、コピー、ワープロ、印刷、製本、計算処理、トレース、資料整理、模型製
作などの簡易な業務の再委託にあたっては、発注者の承諾を必要としない。
3.受注者は、第1項及び第2項に規定する業務以外の再委託にあたっては、発注者の承
諾を得なければならない。
4.受注者は、設計業務等を再委託に付する場合、書面により協力者との契約関係を明確
にしておくとともに、協力者に対し設計業務等の実施について適切な指導、管理のもと
に設計業務等を実施しなければならない。
なお、協力者は、船橋市建設工事等入札参加有資格者名簿に登録された者である場合
は、船橋市の指名停止期間中であってはならない。
第28条 成果物の使用等
1.受注者は、契約書第6条第5項の定めに従い、発注者の承諾を得て単独で又は他の者
と共同で、成果品を発表することができる。
2.受注者は、著作権、特許権その他第三者の権利の対象となっている設計方法等の使用
に関し、設計図書に明示がなく、その費用負担を契約書第8条に基づき発注者に求める
場合には、第三者と補償条件の交渉を行う前に発注者の承諾を受けなければならない。
第29条 守秘義務
1.受注者は、契約書第1条第5項の規定により、業務の実施過程で知り得た秘密を第三
者に漏らしてはならない。
2.受注者は、成果品の発表に際しての守秘義務については、第28条第1項の承諾を受
けた場合はこの限りではない。
第30条 安全等の確保
1.受注者は、屋外で行う設計業務等の実施に際しては、設計業務等関係者だけでなく、
付近住民、通行者、通行車両等の第三者の安全確保に努めなければならない。
2.受注者は、特記仕様書に定めがある場合には所轄警察署、道路管理者、鉄道事業者、
河川管理者、労働基準監督署等の関係者及び関係機関と緊密な連絡を取り、設計業務等
実施中の安全を確保しなければならない。
3.受注者は、屋外で行う設計業務等の実施に当たり、事故等が発生しないよう使用人等
に安全教育の徹底を図り、指導、監督に努めなければならない。
4.受注者は、屋外で行う設計業務等の実施にあたっては安全の確保に努めるとともに、
労働安全衛生法等関係法令に基づく措置を講じておくものとする。
5.受注者は、屋外で行う設計業務等の実施にあたり、災害予防のため、次の各号に掲げ
る事項を厳守しなければならない。
(1)屋外で行う設計業務等に伴い伐採した立木等を焼却する場合には、関係法令を遵守
するとともに、関係官公署の指導に従い必要な措置を講じなければならない。
(2)受注者は、喫煙等の場所を指定し、指定場所以外での火気の使用は禁止しなければ
ならない。
(3)受注者は、ガソリン、塗料等の可燃物を使用する必要がある場合には、周辺に火気
の使用を禁止する旨の標示を行い、周辺の整理に努めなければならない。
6.受注者は、爆発物等の危険物を使用する必要がある場合には、関係法令を遵守すると
ともに、関係官公署の指導に従い、爆発等の防止の措置を講じなければならない。
7.受注者は、屋外で行う設計業務等の実施にあたっては豪雨、豪雪、出水、地震、落雷
等の自然災害に対して、常に被害を最小限にくい止めるための防災体制を確立しておか
なければならない。災害発生時においては第三者及び使用人等の安全確保に努めなけれ
ばならない。
8.受注者は、屋外で行う設計業務等実施中に事故等が発生した場合は、直ちに監督職員
に報告するとともに、監督職員が指示する様式により事故報告書を速やかに監督職員に
提出し、監督職員から指示がある場合にはその指示に従わなければならない。
第31条 臨機の措置
1.受注者は、災害防止等のため必要があると認めるときは、臨機の措置をとらなければ
ならない。また、受注者は、措置をとった場合には、その内容をすみやかに監督職員に
報告しなければならない。
2.監督職員は、天災等に伴い成果物の品質および履行期間の遵守に重大な影響があると
認められるときは、受注者に対して臨機の措置をとることを請求することができるもの
とする。
第32条 履行報告
受注者は、契約書第15条の規定に基づき、履行状況報告を作成し、監督職員に提出し
なければならない。
第33条 屋外で作業を行う時期及び時間の変更
1.受注者は、設計図書に屋外で作業を行う期日及び時間が定められている場合でその時
間を変更する必要がある場合は、あらかじめ監督職員と協議するものとする。
2.受注者は、設計図書に屋外で作業を行う期日及び時間が定められていない場合で、官
公庁の休日又は夜間に作業を行う場合は、事前に理由を付した書面によって監督職員に
提出しなければならない。
第34条 個人情報の保護
受注者は、委託業務を行うに当たり、個人情報の適切な管理のために次の各号に掲げる
事項を遵守しなければならない。
(1)個人情報の保管及び管理について、漏えい、き損、滅失及び改ざんを防止しなけれ
ばならない。
(2)業務目的以外の目的に個人情報を利用してはならない。
(3)個人情報を第三者に提供し、又は譲渡してはならない。
(4)発注者の指示又は承諾があるときを除き、発注者から提供された個人情報が記録さ
れた文書等を複写し、又は複製してはならない。
(5)個人情報の授受は、発注者の指定する方法により、発注者の指定する職員と受注者
の指定する者の間で行うものとする。
(6)委託業務を処理するために発注者から提供され又は受注者が作成又は取得した個人
情報が記録された文書等を、委託業務が終了したときは直ちに発注者に引き渡さな
ければならない。ただし、発注者が別に方法を指示したときは、当該方法によるも
のとする。
(7)委託業務に従事する者に対し、委託業務に従事しているとき及び従事しないことと
なったとき以降においても、知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当
な目的に利用しないことなど、個人情報の保護に関して必要な事項を周知しなけれ
ばならない。
(8)個人情報の適正な管理を行うために管理者を置き、発注者に報告しなければならな
い。
(9)この条に違反する事態が生じ、生ずるおそれがあることを知ったとき、又は個人情
報の取り扱いに関し苦情等があったときは、直ちに発注者に報告するとともに、発
注者の指示に従うものとする。
第35条 個人情報の漏えい等による損害賠償
受注者は、受注者の責めに帰する理由により、個人情報が漏えい又は破損する等、発注
者又は第三者に損害を与えたときは、賠償義務を負うものとする。
建築設計業務共通仕様書
はじめに
この建築設計業務共通仕様書は、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修の公共
建築設計業務委託共通仕様書(平成15年版)に準拠し作成したものである。
建築設計業務共通仕様書
目
第1章
総則
1.1
適用
1.2
用語の定義
第2章
設計業務の範囲
第3章
業務の実施
3.1
業務の着手
3.2
設計業務の条件
3.3
適用基準等
3.4
監督職員
3.5
管理技術者
3.6
提出書類
3.7
打合せ及び記録
3.8
業務計画書
3.9
貸与品等
3.10
関係官公庁への手続き等
3.11
設計業務の成果物
3.12
関連する法令、条例等の厳守
3.13
検査
3.14
修補
3.15
条件変更等
3.16
履行期間の変更
3.17
一時中止
3.18
引渡し前における成果物の使用
3.19
再委託
3.20
特許権等の使用
3.21
守秘義務
次
3.22
個人情報の保護
3.23
個人情報の漏えい等による損害賠償
建築設計業務共通仕様書
第1章 総則
1.1 適用
1.建築設計業務共通仕様書(以下「共通仕様書」という。
)は、船橋市の発注する建築設
計業務(建築の意匠、構造、電気設備、機械設備の基本設計、実施設計及び積算をいう
ものとし、以下「設計業務」という。)の委託に適用する。
2.設計仕様書は、相互に補完するものとし、質問回答書、現場説明書、別冊の図面、特
記仕様書及び共通仕様書の間に相違がある場合、受注者は監督職員に確認をして指示を
受けなければならない。
1.2 用語の定義
共通仕様書に使用する用語の定義は、次の各項に定めるところによる。
1.「監督職員」とは、契約図書に定められた範囲内において受注者又は管理技術者に対す
る指示、承諾又は協議の職務等を行う者で、契約書の規定に基づき、発注者が定めた者
をいう。
2.「検査職員」とは、設計業務の完了の確認を行う者で、契約書の規定に基づき、発注者
が定めた者をいう。
3.「管理技術者」とは、契約の履行に関し、業務の管理及び統轄等を行う者で、契約書の
規定に基づき、受注者が定めた者をいう。
4.「契約図書」とは、契約書及び設計仕様書をいう。
5.「設計仕様書」とは、質問回答書、現場説明書、別冊の図面、特記仕様書及び共通仕様
書をいう。
6.「現場説明書」とは、設計業務の入札等に参加する者に対して、発注者が当該設計業務
の契約条件を説明するための書面をいう。
7.「別冊の図面」とは、契約に際して発注者が交付した図面及び図面のもとになる計算書
等をいう。
8.
「特記仕様書」とは、設計業務の実施に関する明細又は特別な事項を定める図書をいう。
9.「共通仕様書」とは、設計業務に共通する事項を定める図書をいう。
10.「指示」とは、監督職員が受注者に対し、設計業務の遂行上必要な事項について書面を
もって示し、実施させることをいう。
11.「請求」とは、発注者又は受注者が相手方に対し、契約内容の履行若しくは変更に関し
て書面もって行為若しくは同意を求めることをいう。
12.「通知」とは、設計業務に関する事項について、書面をもって知らせることをいう。
13.「報告」とは、受注者が監督職員に対し、設計業務の遂行に当たって調査及び検討した
事項について通知することをいう。
14.「申し出」とは、受注者が契約内容の履行又は変更に関して、発注者に対して、書面を
もって同意を求めることをいう。
15.「承諾」とは、受注者が監督職員に対し、書面で申し出た設計業務の遂行上必要な事項
について、監督職員が書面により同意することをいう。
16.「協議」とは、書面により業務を遂行する上で必要な事項について,発注者と受注者が
対等の立場で合議することをいう。
17.「提出」とは、受注者が監督職員に対し、設計業務に係る書面又はその他の資料を説明
し、差し出すことをいう。
18.「書面」とは、手書き、ワープロ等により、伝える内容を紙に記したものをいい、発行
年月日を記載し、署名又は捺印したものを有効とする。緊急を要する場合は、電子メー
ル、ファクシミリ等により伝達できるものとするが、後日有効な書面と差し替えるもの
とする。
19.「検査」とは、契約図書に基づき、設計業務の完了の確認をすることをいう。
20.「打合せ」とは、設計業務を適正かつ円滑に実施するために管理技術者等と監督職員が
面談等により、業務の方針、条件等の疑義を正すことをいう。
21.「修補」とは、発注者が検査時に受注者の負担に帰すべき理由による不良箇所を発見し
た場合に受注者が行うべき訂正、補足その他の措置をいう。
22.「協力者」とは、受注者が設計業務の遂行に当たって、その業務の一部を再委託する者
をいう。
第2章 設計業務の範囲
設計業務の内容は、昭和54年建設省告示第1206号別表2に掲げるものとし、範囲
は特記による。
第3章 業務の実施
3.1 業務の着手
受注者は、設計仕様書に定めがある場合を除き、契約締結後14日以内に設計業務に着
手しなければならない。この場合において、着手とは、管理技術者が設計業務の実施のた
め監督職員との打合せを開始することをいう。
3.2 設計業務の条件
1. 受注者は、業務の着手に当たり、設計仕様書を基に設計条件を作成し、監督職員の承
諾を得なければならない。
2.受注者は、計算書に、計算に使用した理論、公式の引用、文献等並びにその計算過程
を明記するものとする。
3.電子計算機によって設計計算を行う場合は、プログラムと使用機種について、あらか
じめ監督職員の承諾を得なければならない。
3.3 適用基準等
1.受注者が、業務を実施するに当たっては、特記仕様書に定める基準等(以下「適用基
準等」という。)に基づき行うものとする。
2.受注者は、適用基準等により難い特殊な工法、材料、製品等を採用しようとする場合
は、あらかじめ監督職員と協議し、承諾を得なければならない。
3.適用基準等で市販されているものについては、受注者の負担において備えるものとす
る。
3.4 監督職員
1.監督職員は、契約図書に定められた範囲内において、指示、承諾、協議等の職務を行
うものとする。
監督職員とは総括監督員、主任監督員、監督員を総称していう。
2.監督職員の権限は、契約書に規定する事項とする。
3.監督職員がその権限を行使するときは、書面により行うものとする。ただし、緊急を
要する場合は、口頭による指示等を行うことができるものとする。
4.監督職員は、口頭による指示等を行った場合は、7日以内に書面により受注者にその
内容を通知するものとする。
3.5 管理技術者
1.管理技術者の資格要件は、特記による。
2.管理技術者は、契約図書に基づき、業務の技術上の管理を行うものとする。
3.管理技術者の権限は、契約書に規定する事項とする。ただし、受注者が管理技術者に
委任する権限(契約書の規定により行使できないとされた権限を除く。
)を制限する場合
は、発注者に、あらかじめ通知しなければならない。
4.管理技術者は、関連する他の設計業務が発注されている場合は、円滑に業務を遂行す
るために、相互に協力しつつ、その受注者と必要な協議を行わなければならない。
3.6 提出書類
1.受注者は、業務委託提出書類様式集により、契約締結後に、関係書類を監督職員を経
て、速やかに発注者に提出しなければならない。
2.受注者が発注者に提出する書類で様式及び部数が定められていない場合は、監督職員
の指示によるものとする。
3.業務実績情報を登録することが特記された場合は、登録内容について、あらかじめ監
督職員の確認を受け、業務完了後10日以内に登録の手続きを行うとともに、登録され
ることを証明する資料を監督職員に提出しなければならない。
3.7 打合せ及び記録
1.設計業務を適正かつ円滑に実施するため、管理技術者と監督職員は常に密接な連絡を
とり、業務の方針、条件等の疑義を正すものとし、その内容については、その都度受注
者が書面(打合せ記録簿)に記録し、相互に確認しなければならない。
2.設計業務着手時及び設計仕様書に定める時期において、管理技術者と監督職員は打合
せを行うものとし、その結果について、管理技術者が書面(打合せ記録簿)に記録し、
相互に確認しなければならない。
3.8 業務計画書
1.受注者は、契約締結後14日以内に業務工程表及び業務計画書を作成し、監督職員に
提出しなければならない。
2.業務計画書は、管理技術者、各主任、担当技術者の経歴や業務担当内容等を記載する
ものとし、業務内容は特記によるものとする。
3.受注者は、業務計画書の内容を変更する場合は、理由を明確にしたうえ、その都度監
督職員に変更業務計画書を提出しなければならない。
4.監督職員が指示した事項については、受注者は更に詳細な業務計画に係る資料を提出
しなければならない。
3.9 貸与品等
1.業務の実施に当たり、貸与又は支給する図面、適用基準及びその他必要な物品等(以
下「貸与品等」という。)は、特記による。
2.受注者は、貸与品等の必要がなくなった場合は、速やかに監督職員に返却しなければ
ならない。
3.受注者は、貸与品等を善良な管理者の注意をもって取扱わなければならない。万一、
損傷した場合は、受注者の責任と費用負担において修復するものとする。
4.受注者は、設計仕様書に定める守秘義務が求められるものについては、これを他人に
閲覧させ、複写させ、又は譲渡してはならない。
3.10 関係官公庁への手続き等
1.受注者は、設計業務の実施に当たっては、発注者が行う関係官公庁等への手続きの際
に協力しなければならない。
2.受注者は、設計業務を実施するため、関係官公庁等に対する諸手続きが必要な場合は、
速やかに行うものとし、その内容を監督職員に報告しなければならない。
3.受注者が、関係官公庁等から交渉を受けたときは、速やかにその内容を監督職員に報
告し、必要な協議を行うものとする。
3.11 設計業務の成果物
1.成果物には、特定の製品名又はこれらが推定されるような記載をしてはならない。た
だし、これにより難い場合は、あらかじめ監督職員と協議し、承諾を得なければならな
い。
2.国際単位系の適用に際し疑義が生じた場合は、監督職員と協議を行うものとする。
3.受注者は、設計仕様書に規定がある場合又は監督職員が指示し、これに同意した場合
は、履行期間途中においても、成果物の部分引渡しを行わなくてはならない。
3.12 関連する法令、条例等の厳守
受注者は、設計業務の実施に当たっては、関連する法令、条例等を遵守しなければなら
ない。
3.13 検査
1.受注者は、設計業務が完了したときは、検査を受けなければならない。
2.受注者は、検査を受ける場合は、あらかじめ成果物、打合せ記録、その他検査に必要
な資料を整備し、監督職員に提出しておかなければならない。
3.検査職員は、監督職員及び管理技術者の立会のうえ、次の各号に掲げる検査を行うも
のとする。
(1)設計業務成果物の検査
(2)設計業務管理状況の検査(設計業務の状況について、打合せ記録等により検査を行
う。)
3.14 修補
1.受注者は、監督職員から修補を求められた場合は、速やかに修補をしなければならな
い。
2.受注者は、検査に合格しなかった場合は、直ちに修補をしなければならない。なお、
修補の期限及び修補完了の検査については、検査職員の指示に従うものとする。
3.15 条件変更等
受注者は、設計仕様書に明示されていない履行条件について予期することのできない特
別な状態が生じたと判断し、発注者と協議して当該規定に適合すると認められた場合は、
契約書の規定により、速やかに発注者にその旨を通知し、その確認を請求しなければなら
ない。
3.16 履行期間の変更
1. 受注者は、契約書の規定に基づき、履行期間の延長変更を請求する場合は、延長理由、
延長日数の算定根拠、修正した業務工程表、その他必要な資料を発注者に提出しなけれ
ばならない。
2.受注者は、契約書の規定に基づき、履行期間を変更した場合は、速やかに修正した業
務工程表を提出しなければならない。
3.17 一時中止
発注者は、次の各号に該当する場合は、契約書の規定により、設計業務の全部又は一部
を一時中止させるものとする。
(1)関連する他の設計業務の進捗が遅れたため、設計業務の続行を不適当と認めた場合
(2)天災等の受注者の責に帰すことができない事由により、設計業務の対象箇所の状態
や受注者の業務環境が著しく変動したことにより、設計業務の続行が不適当又は不可
能となった場合
(3)受注者が契約図書に違反し、又は監督職員の指示に従わない場合等、監督職員が必
要と認めた場合
3.18 引渡し前における成果物の使用
受注者は、契約書の規定により、成果物の全部又は一部の使用を承諾した場合は、使用
同意書を発注者に提出するものとする。
3.19 再委託
1.受注者は、設計業務における総合的な企画及び判断並びに業務遂行管理部分を、契約
書の規定により、再委託してはならない。
2.受注者は、コピー、ワープロ、印刷、製本、計算処理(構造計算、設備計算及び積算
を除く)、トレース、資料整理、模型製作、透視図作成等の簡易な業務を第三者に再委託
する場合は、発注者の承諾を得なくともよいものとする。
3.受注者は、第1項及び第2項に規定する業務以外の再委託に当たっては、発注者の承
諾を得なければならない。
4.受注者は、設計業務を再委託する場合は、委託した業務の内容を記した書面により行
うこととする。なお、協力者が船橋市建設工事等入札参加有資格者名簿に登録された者
である場合は、指名停止期間中であってはならない。
5.受注者は、協力者に対して、設計業務の実施について適切な指導及び管理を行わなけ
ればならない。
3.20 特許権等の使用
受注者は、契約書に規定する特許権等の対象である履行方法を発注者が指定した場合は、
その履行方法の使用について発注者と協議しなければならない。
3.21 守秘義務
受注者は、契約書の規定に基づき、業務の実施過程で知り得た秘密を第三者に漏らして
はならない。
3.22 個人情報の保護
受注者は、委託業務を行うに当たり、個人情報の適切な管理のために次の各号に掲げる
事項を遵守しなければならない。
(1)個人情報の保管及び管理について、漏えい、き損、滅失及び改ざんを防止しなけれ
ばならない。
(2)業務目的以外の目的に個人情報を利用してはならない。
(3)個人情報を第三者に提供し、又は譲渡してはならない。
(4)発注者の指示又は承諾があるときを除き、発注者から提供された個人情報が記録さ
れた文書等を複写し、又は複製してはならない。
(5)個人情報の授受は、発注者の指定する方法により、発注者の指定する職員と受注者
の指定する者の間で行うものとする。
(6)委託業務を処理するために発注者から提供され又は受注者が作成又は取得した個人
情報が記録された文書等を、委託業務が終了したときは直ちに発注者に引き渡さな
ければならない。ただし、発注者が別に方法を指示したときは、当該方法によるも
のとする。
(7)委託業務に従事する者に対し、委託業務に従事しているとき及び従事しないことと
なったとき以降においても、知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当
な目的に利用しないことなど、個人情報の保護に関して必要な事項を周知しなけれ
ばならない。
(8)個人情報の適正な管理を行うために管理者を置き、発注者に報告しなければならな
い。
(9)この条に違反する事態が生じ、生ずるおそれがあることを知ったとき、又は個人情
報の取り扱いに関し苦情等があったときは、直ちに発注者に報告するとともに、発
注者の指示に従うものとする。
3.23 個人情報の漏えい等による損害賠償
受注者は、受注者の責めに帰する理由により、個人情報が漏えい又は破損する等、発注
者又は第三者に損害を与えたときは、賠償義務を負うものとする。
測量業務共通仕様書
はじめに
この測量業務共通仕様書は、千葉県測量業務共通仕様書(平成18年7月版)
に準拠し作成したものである。
測量業務共通仕様書
目
次
第 1 条
適用範囲
第 2 条
作業実施
第 3 条
用語の定義
第 4 条
主任技術者
第 5 条
担当技術者
第 6 条
測量の基準
第 7 条
支給材料
第 8 条
作業確認
第 9 条
検査
第10条
作業管理
第11条
土地の立入り等
第12条
関係官公庁その他への手続等
第13条
提出書類
第14条
成果品
第15条
疑義
第16条
個人情報の保護
第17条
個人情報の漏えい等による損害賠償
第1条 適用範囲
この仕様書は、船橋市の行う測量作業に適用する。
2.図面及び特記仕様書に記載された事項は、この仕様書に優先するものとする。
第2条 作業実施
測量作業は、船橋市の定める公共測量作業規程及び同規程に係わる運用基準(以下「規
程」という。)により実施するものとする。
第3条 用語の定義
監督職員、指示、承諾及び協議とは次の定義による。
監督職員とは総括監督員、主任監督員、監督員を総称していう。
2.指示とは、発注者側の発議により監督職員が、受注者に対し監督職員の所握事務に関
する方針、基準又は計画などを示し、実施させることをいう。
3.承諾とは、受注者側の発議により、受注者が監督職員に報告し、監督職員が了解する
ことをいう。
4.協議とは監督職員と受注者が対等の立場で合議することをいう。
第4条 主任技術者
主任技術者は、測量士であり、高度な技術と十分な実務経験を有するものでなければな
らない。
第5条 担当技術者
1.「担当技術者」は、主任技術者のもとで業務を担当する者で、受注者が定めた者をいう。
ただし、測量作業における「担当技術者」は、測量法に基づく測量士又は測量士補の有資
格者でなければならない。
2.受注者は、業務の実施にあたって担当技術者を定める場合は、その氏名その他必要な
事項を監督職員に提出するものとする。なお、担当技術者が複数にわたる場合は3名ま
でとする。
3.担当技術者は、設計図書等に基づき、適正に業務を実施しなければならない。
第6条 測量の基準
この測量に使用する測量の基準は「規程」第2条に規定するほかは、監督職員の指示に
よるものとする。
第7条 支給材料
受注者は、支給材料によって、その受払状況を登録した帳簿を備え付け、常にその残高
を明らかにしておかなければならない。
2.受注者は、作業完了時(完了前であっても作業工程上支給品の精算が行えるものにつ
いてはその時点)には、支給品精算書を監督職員に提出しなければならない。
第8条 作業確認
受注者は、主要な測量作業段階のうち、特記仕様書又はあらかじめ監督職員の指示した
箇所については監督職員の承諾を得なければ、次の作業を進めてはならない。
第9条 検査
受注者は、既済部分検査及び完了検査を受ける場合には、あらかじめ成果品並びに関係
資料等を備えておくものとし、現場責任者又は主任技術者が立会のうえ検査を受けなけれ
ばならない。
第10条 作業管理
受注者は、作業実施に当たり、関係法規を遵守し、常に適切なる管理を行わなければな
らない。
2.測量現場が隣接し、又は同一場所において別途測量がある場合には、常に相互協調す
るとともに、利用する成果については、照合を行わなければならない。
3.受注者は、測量実施に当たり、水陸交通の妨害又は公衆に迷惑を及ぼさないよう努め
なければならない。
4.受注者は、測量作業中安全に留意しなければならない。
第11条 土地の立入り等
受注者は、測量を実施するため、国、公有又は私有の土地に立ち入る場合はあらかじめ
監督職員に報告するとともに受注者の責任において関係者と緊密かつ十分なる協調を保ち
円滑な測量の進捗を期さなければならない。また、関係法令に規定する身分証明書を携帯
し関係人の請求があったときは、これを提示しなければならない。
2.受注者は、測量実施に当たり宅地又は垣、柵等で囲まれた土地に立ち入る場合は、あ
らかじめ占有者に通知しなければならない。
ただし、占有者に対してあらかじめ通知することが困難であるときは、占有者に迷惑
を及ぼさないよう十分注意して立ち入るものとし、この場合において遅滞なくその旨を
占有者に通知しなければならない。
3.受注者は、測量実施のため植物、垣、柵等の伐除又は土地若しくは工作物を一時使用
する場合は所有者の承諾を得て行うものとする。
この場合において生じた損失は、特記仕様書に示すほかは受注者が負担するものとす
る。
第12条 関係官公庁その他への手続等
受注者は、測量実施のために必要な関係官公庁その他に対する諸手続きは監督職員と打
合わせのうえ、受注者において迅速に処理しなければならない。
2.受注者は関係官公庁その他に対して交渉を要するとき又は交渉を受けたときは遅滞な
くその旨を監督職員に申し出て協議するものとする。
第13条 提出書類
受注者は、業務委託提出書類様式集により契約後、関係書類を監督職員を経て、遅滞な
く提出しなければならない。
2.指示、承諾及び協議は、原則として書面によりこれを行うものとする。
第14条 成果品
成果品の所有権はすべて発注者に属するものとし、発注者の承諾を受けないで他に公表、
貸与又は使用してはならない。
第15条 疑義
受注者は、作業の実施に当たり、設計図書等に疑義を生じた場合は監督職員と協議のう
え、実施するものとする。
第16条 個人情報の保護
受注者は、委託業務を行うに当たり、個人情報の適切な管理のために次の各号に掲げる
事項を遵守しなければならない。
(1)個人情報の保管及び管理について、漏えい、き損、滅失及び改ざんを防止しなけれ
ばならない。
(2)業務目的以外の目的に個人情報を利用してはならない。
(3)個人情報を第三者に提供し、又は譲渡してはならない。
(4)発注者の指示又は承諾があるときを除き、発注者から提供された個人情報が記録さ
れた文書等を複写し、又は複製してはならない。
(5)個人情報の授受は、発注者の指定する方法により、発注者の指定する職員と受注者
の指定する者の間で行うものとする。
(6)委託業務を処理するために発注者から提供され又は受注者が作成又は取得した個人
情報が記録された文書等を、委託業務が終了したときは直ちに発注者に引き渡さな
ければならない。ただし、発注者が別に方法を指示したときは、当該方法によるも
のとする。
(7)委託業務に従事する者に対し、委託業務に従事しているとき及び従事しないことと
なったとき以降においても、知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当
な目的に利用しないことなど、個人情報の保護に関して必要な事項を周知しなけれ
ばならない。
(8)個人情報の適正な管理を行うために管理者を置き、発注者に報告しなければならな
い。
(9)この条に違反する事態が生じ、生ずるおそれがあることを知ったとき、又は個人情
報の取り扱いに関し苦情等があったときは、直ちに発注者に報告するとともに、発
注者の指示に従うものとする。
第17条 個人情報の漏えい等による損害賠償
受注者は、受注者の責めに帰する理由により、個人情報が漏えい又は破損する等、発注
者又は第三者に損害を与えたときは、賠償義務を負うものとする。
地質・土質調査共通仕様書
はじめに
船橋市が発注する地質・土質調査の共通仕様書は、千葉県地質・土質調査共
通仕様書(平成18年7月版)に準拠するものとする。
ただし、第1章総則については、この地質・土質調査共通仕様書によるもの
とする。
なお、この地質・土質調査共通仕様書は、千葉県地質・土質調査共通仕様書
に準拠し作成したものである。
地質・土質調査共通仕様書
目
第1章
次
総則
第101条 適用範囲
第102条 用語の定義
第103条 主任技術者
第104条 請負者の義務
第105条 調査計画
第106条 打合せ等
第107条 作業の進め方及び調査地点の確認
第108条 資料等の貸与及び返還
第109条 現場管理
第110条 成果品
第111条 検査
第112条 土地への立入及び補償等
第113条 跡片付け
第114条 関係官公庁その他への手続き
第115条 提出書類
第116条 個人情報の保護
第117条 個人情報の漏えい等による損害賠償
第1章 総則
第101条 適用範囲
この共通仕様書は、船橋市が発注する、地質・土質調査、試験に関する業務(以下「調
査」という。)に適用する。
2.設計図書及び特記仕様書に記載された事項は、この共通仕様書に優先するものとする。
3.この共通仕様書は、調査の施行に関する一般的、共通的な事項を示すものであり、設
計・測量等に関する業務については、別に定める共通仕様書によるものとする。
第102条 用語の定義
この共通仕様書においての用語の定義は、次の各号に定めるところによる。
(1)監督職員とは、総括監督員、主任監督員、監督員を総称していう。
(2)指示とは、発注者側の発議により監督職員が受注者に対し地質・土質調査に関する
方針・基準・計画等を示し実施させることをいう。
(3)承諾とは、受注者側の発議により受注者が監督職員に報告し、監督職員が了解する
ことをいう。
(4)協議とは、監督職員と受注者が対等の立場で合議することをいう。
(5)立会とは、共通仕様書・設計図書等に示されたものについて、監督職員が臨場し、
内容を把握することをいう。
(6)検査とは、設計図書に示されたものについて、確認することをいう。
(7)「主任技術者」とは、契約の履行に関し業務の管理及び統括等を行う者で契約書の
規定に基づき受注者が定めた者をいう。
(8)「担当技術者」とは、主任技術者のもとで業務を担当する者で、受注者が定めた者
をいう。
第103条 主任技術者
主任技術者は、地質調査技師又は技術士とし高度な技術と十分な実務経験を有するもの
でなければならない。
第104条 請負者の義務
1.受注者は、契約の履行に当たって調査等の意図及び目的を十分に理解したうえで調査
等に適用すべき諸基準に適合し、所定の成果を満足するような技術を十分に発揮しなけ
ればならない。
2.受注者は、業務の実施にあたって担当技術者を定める場合は、その氏名その他必要な
事項を別添様式により監督職員に提出するものとする。
なお、担当技術者が複数にわたる場合は3名までとする。
3.担当技術者は、設計図書等に基づき、適正に業務を実施しなければならない。
第105条 調査計画
受注者は、契約後速やかに調査計画書を作成し、監督職員に提出するものとする。
2.調査計画書には、契約図書等に基づき、下記事項を記載するものとする。
(1)調査内容(目的・概要)
(2)調査の順序及び方法
(3)調査工程表
(4)調査組織表
(5)使用機械の種類・名称・性能(一覧表にする。)
(6)仮設備計画
(7)その他必要事項
3.調査用仮設物は、図面及び特記仕様書に指定されたものを除き、受注者の責任におい
て行うものとする。
第106条 打合せ等
受注者は、調査等を適正かつ円滑に実施するため、監督職員と常に密接な連絡をとり、
必要な段階で十分な打合せを行うものとし、その内容についてはその都度記録し相互に確
認しなければならない。
第107条 作業の進め方及び調査地点の確認
受注者は、各段階の作業が終了するごとに監督職員に報告し、次の作業を進めなければ
ならない。
2.調査着手前の確認
(1)受注者は、調査着手前に、その位置を確認しておかなければならない。
(2)受注者は、調査地点の標高が必要な場合は、基準となる点について監督職員の承
諾を得なければならない。
3.地下埋設物の確認
(1)都市部等における調査で地下埋設物(電話線・送電線・ガス管・上下水道管・そ
の他)が予想される場合は、監督職員に報告し関係機関と協議のうえ現地立会を行い、
位置・規模・構造等を確認するものとする。
第108条 資料等の貸与及び返還
発注者は、特記仕様書に定められた図書及びその他関係資料等を受注者に貸与するもの
とする。
2.受注者は、貸与された図面及び関係資料等は、必要がなくなった場合、直ちに返還す
るものとする。
第109条 現場管理
受注者は、土木工事安全施工技術指針(建設省大臣官房技術参事官通達)を参考にし、
常に調査の安全に留意し現場管理を行い、災害の防止に努めなければならない。
2.受注者は、建設工事に伴う騒音振動対策技術指針(建設省大臣官房技術審議官通達)を
参考にして、調査に伴う騒音振動の発生をできる限り防止し、生活環境の保全に努めな
ければならない。
3.受注者は、調査現場に別途調査又は工事等が行われる場合は、相互協調して業務を遂
行しなければならない。
4.受注者は、調査実施中監督職員及び管理者の許可なくして、流水及び水陸交通の妨害、
公衆に迷惑となるような行為、調査方法をしてはならない。
5.受注者は、市街地における調査については、市街地土木工事公衆災害防止対策要綱(建
設省事務次官通達)を遵守して災害の防止に努めるものとする。
6.受注者は、調査箇所及びその周辺にある地上・地下の既設構造物に対して支障を及ぼ
さないよう必要な措置を施さなければならない。
7.受注者は、豪雨・出水・その他の天災に対しては、平素から天気予報などについて十
分な注意を払い、常にこれに対処できる準備をしておかなければならない。
8.受注者は、火薬・ガソリン・電気等の危険物を使用する場合には、その保管及び取扱
いについて関係法令の定めるところに従い、万全の方策を講じなければならない。
9.受注者は、火薬類を使用し調査を実施する場合は、あらかじめ監督職員に使用計画を
提出しなければならない。
10.受注者は、調査現場が危険なため一般の立入りを禁止する必要のある場合は仮囲、ロ
ープ等により囲うとともに立入り禁止の標示をしなければならない。
11.受注者は、現道上で調査を行う場合は、交通安全について、監督職員・道路管理者及
び所轄警察署と協議し道路標識令、道路工事現場における標示施設等の設置基準(建設
省道路局長通達)に基づき必要な処置を講じなければならない。
12.受注者は、調査の実施に影響を及ぼす事故、人身に損傷を生じた事故又は第三者に損
害を与えた事故が発生したときは、遅滞なくその状況を監督職員に報告しなければなら
ない。
第110条 成果品
調査業務が完了したときは、本仕様書の各章に定めるところにより、成果品を提出する
ものとする。
2.成果品の所有権はすべて発注者に属するものとし、発注者の承諾を受けないで使用、
貸与または公表してはならない。
3.土質ボーリング柱状図と各種試験結果は、地質・土質調査成果電子納品要領(案)(国
土交通省・平成16年6月)、報告書は土木設計業務等の電子納品要領(案)(国土交通
省・平成16年6月)に基づいて作成した電子データも併せて成果品として提出するも
のとする。なお、詳細については監督職員と協議のうえ決定するものとする。
第111条 検査
受注者は、完成検査及び既済部分検査に際して、あらかじめ成果品及びその他の関係資
料等を整えておくものとし、原則として主任技術者が立会のうえ検査を受けなければなら
ない。
第112条 土地への立入及び補償等
受注者は、調査等のため第三者の占有に係る土地に立入る場合、又は立木伐採等を行う
場合は、監督職員及び関係者と十分な協調を保ち調査が円滑に進捗するように努めなけれ
ばならない。なお、やむを得ない理由により現地への立入りが不可能となった場合は、直
ちに監督職員に報告し協議しなければならない。
2.前項の立入りを行う場合は、関係法令に規定する身分証明書を携帯し、関係者の請求
があったときは、これを提示しなければならない。
3.特に定めのある場合を除き、借地料、伐採その他の補償は受注者において行うものと
する。
第113条 跡片付け
受注者は、調査が完了したときは、残材・廃物・木くず等を撤去し現場を清掃しなけれ
ばない。
2.調査孔の埋戻しは、監督職員の承諾を受けなければならない。
第114条 関係官公庁その他への手続き
受注者は、調査の実施のために必要な関係官公庁等に対する諸手続きを、迅速に処理し
なければならない。
2.受注者は、関係官公庁等から交渉を受けたときは、遅滞なくその旨を監督職員に報告
するものとする。
第115条 提出書類
受注者は、業務委託提出書類様式集により、契約後関係書類を監督員を経て発注者に遅
滞なく提出しなければならない。
2.指示・承諾及び協議は、原則として書面によりこれを行うものとする。
第116条 個人情報の保護
受注者は、委託業務を行うに当たり、個人情報の適切な管理のために次の各号に掲げる
事項を遵守しなければならない。
(1)個人情報の保管及び管理について、漏えい、き損、滅失及び改ざんを防止しなけれ
ばならない。
(2)業務目的以外の目的に個人情報を利用してはならない。
(3)個人情報を第三者に提供し、又は譲渡してはならない。
(4)発注者の指示又は承諾があるときを除き、発注者から提供された個人情報が記録さ
れた文書等を複写し、又は複製してはならない。
(5)個人情報の授受は、発注者の指定する方法により、発注者の指定する職員と受注者
の指定する者の間で行うものとする。
(6)委託業務を処理するために発注者から提供され又は受注者が作成又は取得した個人
情報が記録された文書等を、委託業務が終了したときは直ちに発注者に引き渡さな
ければならない。ただし、発注者が別に方法を指示したときは、当該方法によるも
のとする。
(7)委託業務に従事する者に対し、委託業務に従事しているとき及び従事しないことと
なったとき以降においても、知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は不当
な目的に利用しないことなど、個人情報の保護に関して必要な事項を周知しなけれ
ばならない。
(8)個人情報の適正な管理を行うために管理者を置き、発注者に報告しなければならな
い。
(9)この条に違反する事態が生じ、生ずるおそれがあることを知ったとき、又は個人情
報の取り扱いに関し苦情等があったときは、直ちに発注者に報告するとともに、発
注者の指示に従うものとする。
第117条 個人情報の漏えい等による損害賠償
受注者は、受注者の責めに帰する理由により、個人情報が漏えい又は破損する等、発注
者又は第三者に損害を与えたときは、賠償義務を負うものとする。
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