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地図の世界を探検しよう
授業実践例(小学校 外国語活動 第6学年④) 1 単元名 2 単元目標 地図の世界を探検しよう(Hi,friends!2 Lesson4) 店や建物の英語での言い方や,目的地への行き方を尋ねたり言ったりする表現に慣れ親しみ,友だちと 協力しながら,楽しんで活動に取り組む。また,英語と日本語では,建物の表し方が違うことに気付いた り,様々な地図記号には,それらを見る人のことを考えた工夫があることに気付いたりする。 3 本時の学習内容(3/4時間) ・ 店や建物の英語での言い方や,目的地への行き方を尋ねたり言ったりする表現に慣れ親しむ。 【外国語への慣れ親しみ】 ・ いろいろな地図記号があり,それぞれに見る人を考えた工夫があることに気付く。 【言語や文化に関する気付き】 4 ICT活用のねらい ねらい① 児童の興味関心を喚起したり,持続させたりするための活用 ねらい② 外国語へ慣れ親しむための活用 ねらい③ コミュニケーションへの積極性を生むための活用 5 使用した機器及びソフトウェア 【使用した機器について】 ・電子黒板(パナボード) 6 機器の配置図 黒板 教卓 パソコン 電子黒板 ・プロジェクター プロジェクター ・パソコン 【使用したソフトウェア】 ・Microsoft PowerPoint ・Hi,friends!2 デジタル教材 ・NHKデジタル教材 児童用の机 (プレキソ英語) 7 ICTを活用した授業場面 ポインティングゲームを行う際,Hi,friends!2 のデジタル教材(P14,15)を電子黒板に提示し,児童に操 作をさせながらデモンストレーションした。ゲームのやり方が見て理解できるため,抵抗感なくゲームに 取り組むことができた。ポインティングゲームでは,建物の英語での言い方を繰り返し聞かせ,次の活動 へとつなげていった。 地図完成ゲームでは,Hi,friends!2 のデジタル教材(P16,17)を提示し,デモンストレーションを行った。 Turn right. Turn left.の指示を聞いて,どのように動いたらよいか,デジタル教材を活用することで, 視覚的に分かりやすくなった。電子黒板だけでなく地図の拡大図を黒板にも提示し,確認をしながら手元 の地図を完成できるようにした。 終末では,地図記号について取り扱った。まず,NHKデジタル教材「プレキソ英語」の What’s this mark? この記号は何?」の一部を視聴させた。そして,日本の地図記号だけでなく,世界の地図記号へと 話題を広げていった。日本の地図記号に似ているものや,日本ではあまり目にしないものを取り上げてク イズにすることで,児童の興味・関心を高めることができた。 8 授業の展開 学習活動 導 1 入 ○教師の支援 始まりのあいさつをし,前時の ○ ◎評価 ICTの活用場面 振り返りをする。 前時の振り返りカードから児童の気付 きを紹介し,よさをほめ,本時の活動で大 切にすることを意識させる。 2 ポインティングゲームをする。 ○ ゲームの仕方を電子黒板でデモンスト ねらい② レーションし,どの児童も抵抗感なく,ゲ ポインティングゲーム ームに取り組めるようにする。 展 ○ 開 繰り返し言ったり,ジェスチャーでヒン トを出したりすることで,全員に聞いて分 かったという経験を積ませるように配慮 する。 ・Where is ~? park, (動画はこちら) flower shop, hospital, bookstore, restaurant, supermarket, fire station, convenience 3 地図完成ゲームをする。 police store , post station, office, ○station 友だちと英語やジェスチャーでヒントを 出し合って,部分的に消えている地図を完 成させていく。 ○ デモンストレーションすることで,ゲー ムの仕方を十分に理解させたり,ヒントの 出し方を提示したりする。 ・Where is ~? ・Go straight. 4 地図記号について知る。 ○ Turn right/left. 電子黒板を使い,日本と世界の国々の地 ねらい① 図記号のクイズをする。NHKデジタル教 地図記号クイズ 材を見せ,世界には様々な地図記号がある ことを知らせる。 ○ 日本と似ているものやその国独特のも のを紹介する中で,目で見てわかる工夫が なされていることに気付かせていく。 (形, 色など) (動画はこちら) ・What mark is this? ◎ いろいろな地図記号があり,それぞれに 見る人を考えた工夫があることに気付い ているか。【文化や言語に関する気付き】 → ヒントを与えてやりとりをし,日本の地 図記号との相違点を考えさせる。 終 5 末 本時の活動を振り返り,次時の ○ 学習について知る。 友達や教師との関わりでよかったこと や児童の気付きを紹介し,次時への意欲を高 める。 9 ICTを活用したことによる成果 ・ Hi,friends!2 のデジタル教材を活用してゲームのデモンストレーションをすることで,スムーズに活動 に入ることができ,どの児童も抵抗感なくゲームに取り組むことができた。授業時に使用するカードにつ いても,デジタル教材から活用することで,とまどうことなく活動することができた。 ・ NHKデジタル教材「プレキソ英語」では,日本の文化や世界の文化を取り扱っているものが多い。様 々な文化に触れていくきっかけとしてその映像を取り扱い,さらにクイズで内容を深めていくことで,相 違点や共通点に気付くことができ,日本や世界の文化に対する児童の興味・関心を高めることができた。 10 授業実践を終えて ・ 様々なICTを活用する場面においては,機器の操作に追われがちになったり,機器がうまく機能しな かったりする場合も多い。児童の関心を高めて活動をスムーズに行っていくためには,ICTが有効な場 面を十分に見極め,活用していく必要がある。 ・ 児童の実態に応じた教材の開発が大切である。児童の興味・関心に応じて内容を選定したり,難易度を 考慮しヒントを与えたりしていく必要がある。ICTの活用の際も,視覚的な情報を全て与えるのではな く,児童の実態に応じて,与えるヒントの質や量を工夫していく必要がある。