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ペ トナム民主共和国の統治組織
ベ トナ ム 民 主 共 和 国 の 統 治 組 織 一一 一 一 125 (資 料) が き 祖 国戦線 え ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 の統 治 組 織 ま 1 ベ トナ ム労働党 法 2 一 憲 一九 四 六年 の憲法 織 1 組 一九 六〇 年 の憲法 会 会 国 織 1 組 国会 常務 委 員会 政 共 和国 大統 領 地 方 組 織 2 閣僚 ( 政 府部 長) 会 議 1 行 2 国 2 二 三 四 宮 崎 ● 繁 樹 叢 ・ 論 律 法 126 五 ま 1 地方 各 級 人 民会 議 織 地方 各 級 行政 委 員会 組 2 法 人 民 裁判 所 司 1 き 人 民 検察 院 が 2 え 一九 七 一年 の 七 月 一四 日 か ら 三 一日 ま で 、 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 の法 律 家 協 会 の招 き を 受 け て 、 仁 科 哲 、 中 田 直 人 両 氏 と ハ ノイ を 中 心 に 北 ベ ト ナ ムを 訪 問 し た 。 香 港 か ら 文 化 大 革 命 後 の 中 華 人 民 共 和 国 ( 広 州 、 商 事 ) を 経 由 して、 ハ ノイ に は い った の だ が 、 同 じ 共 産 圏 に属 し 、 ま た 、 文 化 的 に似 か よ った 面 を 持 ち な が ら も 、 や は り 、 ベ ト ナ ム に は 、 お のず と 、 そ の特 殊 性 ・独 自 性 の あ る こ と を 感 じ た ( -) 。 折 し も 、 ニク ソ ン大 統 領 の訪 中 声 明 が 発 表 さ れ た の だ った が 、 ベ ト ナ ム側 は 、 大 国 主 義 を 非 難 し 、 自 主 独 立 の立 場 を 再 確 認 す る こ と を 、 労 働 党 機 関 紙 ニヤ ンザ ン に よ って 明 確 に し た 。 ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 は 、 建 国 以 来 、 故 ホ ー ・チ ・ミ ン 出 o O匡 ] ≦ 甘 げ 大 統 領 (主 席 ) に よ って指 導 さ れ た 。 一九 六 九 年 九 月 三 日 、 七 九 歳 で 彼 は 死 亡 し た が 、 現 在 で も 、 そ の遺 言 は 、 国 の 方 針 と し て 忠 実 に守 ら れ て い る 。 わ れ わ れ が 、 グ エ ン ・ズ イ ・チ ン 20q皇 Φロ O 已鴫吋﹃甘 ゴ 外 相 に 会 った と き も 、 彼 は ﹁わ れ わ れ は 、 ホ ー 主 席 の 生 徒 で あ り 、 そ の遺 志 を つ い で い る ﹂ と 冒 頭 に の べ た 。 ベ ト ナ ム は、 第 二次 大 戦 後 二 七 年 間 動 乱 の下 に あ り 、 現 在 も 戦 時 状 態 に あ る 。 そ の こ と と も 関 連 し 、 ま た 社 会 主 義 国 家 体 制 の特 色 と し て ﹁政 治 の法 に対 す る 優 位 ﹂ と い う こ と が ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 に も あ て は ま る よ う に、 短 い滞 在 を 通 じ て 、 わ た く し に は 感 ぜ ら れ た 。 ベ トナ ム民 主 共 和 国 の統 治 組 織 127 1 祖 国戦線 た と え ば 、 ト ソ ・ド ク .タ ン 吋oロ U 已o吋目 口の 大 統 領 自 身 が 議 長 を つ と め て い る ﹁ベ ト ナ ム祖 国 戦 線 ﹂ ζ 巴 白墨 口 付o ρ 9 0<げ け2斜日 は 、 法 令 集 や 公 式 機 構 上 で は、 ほ と ん ど 目 立 た な い存 在 で あ る が 、 実 際 に は、 現 在 の ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 の政 治 と 法 の 上 に 大 き な 影 響 力 を 持 ち 、 そ の推 進 力 に な って い る と 思 わ れ た 。 冒 U・品 ≦ Φ; § 、民主党 。﹄ ﹃ 。言 ≦ 亀 貝 社ム 蓑 。竃 ぱ 豊 ≦白 古 わ れ わ れ も 、 ベ ト ナ ム 側 と の公 式 会 議 は 、 常 に こ の 祖 国 戦 線 の本 部 の建 物 の中 で 行 な った の だ っ た が 、 祖 国 戦 線 は、 ベ ト三 労働党 。﹄ 2 ①目 な ど の 各 政 党 を は じ め 、 ベ ト パ ッ ク ( 越 北) 自 治 区 や タイ バ ック ( 西 北 ) 自 治 区 な ど の少 数 民 族 組 織 、 愛 国 カ ト リ ッ ク教 徒 会 、 ベ ト ナ ム統 一仏 教 会 、 カ オ ・ダ イ 教 徒 会 な ど の宗 教 団 体 、 平 和 委 員 会 、 ア ジ ア ・ア フ リ カ 連 帯 委 員 会 、 在 外 ベ ト ナ ム人 協 会 、 ベ ト ナ ム法 律 家 協 会 、 ジ ャ ー ナ リ ス ト協 会 、文 芸 家 協 会 、各 国 と の友 好 協 会 、 全 国 農 民 連 絡 委 員 会 、労 働 組 合 連 盟 ( 総 工 会 )、労 働 青 年 団 、婦 人 連 合 会 な ど 二〇 余 の 団 体 に よ って 構 成 さ れ て い る広 汎 な 民 族 統 (リ エ ン ・ベ ト 巨 白ロ ≦ o吟 ) を 拡 大 し て 、 一九 五 五 年 九 月 一〇 目 結 成 さ れ た も の で 、 そ の第 一回 一戦 線 組 織 であ る ( 2) 。 祖 国 戦 線 は 、 か つ て 一九 四 一年 創 設 さ れ た ベ ト ナ ム 独 立 同 盟 (ベ ト ・ミ ン <﹄ 曾 ζ ぼ 犀) と ベ ト ナ ム国 民 連 合 戦 線 大 会 で採 択 さ れ た 綱 領 に よ れ ば 、 南 北 . 下 ト ナ ム の 統 一と 、 ア メ リ カ の ベ ト ナ ム統 一破 壊 の 陰 謀 に 反 対 す る と い う 大 方 針 の も と に、 ω 民 族 独 立 の 達 成 、 ② 国 家 統 一の実 現 、 ③ 民 主 制 度 の樹 立 、 ω 経 済 の発 展 と 生 産 の 向 上 、 ⑤ 土 地 改 革 、 、 ⑥ 合 理 的 社 会 政 策 の実 行 、 ⑦ 文 化 教 育 の発 展 、 ⑧ 国 防 の強 化 と 祖 国 の防 衛 、 ⑨ 平 和 ・独 立 外 交 政 策 の実 施 、 ㈹ 全 国 民 の 大 同 団 結 の 一〇 項 目 を 骨 子 と し て い る 。 相 国 戦 線 は 、 一九 六 . 一年 四 月 第 二 回 大 会 を 開 催 し 、 中 央 委 員 会 幹 部 会 員 一九 人 と 書 記 局 員 七 人 を 選 出 し た 。 ま た 地 , 方 行 政 区 分 に し た が って 支 部 委 員 会 を 持 ち 、 毎 年 、 中 央 委 員 会 拡 大 会 議 を 開 い て 、 年 間 の 行 動 を 討 議 、 決 定 す る ほ 論 律 法 128 叢 一一 ベ ト ナ ム労 働 党 な お 、 祖 国 戦 線 は、 機 関 紙 と し て 、 ク ー ク オ ッ ク ( 救 国 ・週 刊 ) を 発 行 し て い る 。 か 、 必 要 に応 じ て 中 央 委 員 会 特 別 会 議 を 開 催 し て い る 。 2 , 現 在 の ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 を 語 る に つ い て は、 ベ ト ナ ム 労 働 党 を 抜 き に し て は 語 れ な い。 現 在 北 ベ ト ナ ム に は 、 他 の 政 党 も 、 前 記 の よ う に無 い わ け で は な い が 、 実 質 上 労 働 党 が 指 導 的 地 位 を 占 め て い る 。 そ の こ と は 一九 六 〇 年 憲 法 自 体 に も 明 記 さ れ 、 前 記 の ベ ト ナ ム祖 国 戦 線 も 実 質 上 労 働 党 の指 導 下 にあ る 。 ま た 、 国 家 の 主 要 な 機 関 の重 要 な 地 位 は 、 労 働 党 員 に よ って 占 め ら れ 、 労 働 党 の中 央 委 員 会 の委 員 (と 同 代 理 委 員 ) は 、 現 在 と 将 来 の ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 の政 策 ・方 針 を 判 断 す る 上 で 、 極 め て 重 要 な 地 位 で あ る こ と を 指 摘 す る 必 要 が あ る 。 与 党 と 政 府 の 間 に は 、 資 本 主 義 諸 国 に お い て も 、 機 能 的 に 重 要 な 結 び つき が あ る け れ ど も 、 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 の よ う な 社 会 主 義 国 に お い て は、 そ の緊 密 度 は よ り 濃 いと 判 断 さ れ 、 形 式 上 の機 構 や 法 令 解 釈 だ け で は 、 正 確 に 生 き た 国 家 活 動 を と ら え る こ と が 出 来 な いと思 われ る。 労 働 党 の党 員 数 は 、 一九 六 〇 年 九 月 の第 三 回 大 会 当 時 は 五 〇 万 人 で あ った が 、 同 年 党 創 立 三 〇 周 年 を 記 念 し て 積 極 的 に新 党 員 を 募 った 結 果 、 六 六 年 一月 ま で に 三 〇 万 人 が 新 た に 入 党 し 、 そ の後 も 増 加 し て 、 一九 七 〇 年 四 月 当 時 二 〇万 人 ( 総 人 口 二 、 二 二四 万 人 の 約 五 パ : セ ン ト) と 発 表 さ れ て い る 。 労 働 党 の前 身 は 、 一九 三 〇 年 二 月 三 日 に 香 港 で ボ ー 前 大 統 領 を 中 心 と し 、 イ ン ド シ ナ共 産 党 、 ア ン ナ ソ共 産 党 、 イ ンド シ ナ共 産 主 義 連 盟 を 統 一し て 結 成 し た イ ンド シ ナ共 産 党 で あ る 。 同 党 は 、 以 後 抗 仏 独 立 闘 争 の中 核 と な って 抵 抗 運 動 を 行 な い、 一九 四 五 年 八 月 革 命 に成 功 、 同 年 九 月 に ホ ー大 統 領 の指 導 下 に ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 の独 立 を 達 成 し た 後 、 そ の実 権 を 掌 握 し た 。 そ の後 、 同 党 は、 同 年 一 一月 自 主 的 に解 散 し 、 合 法 的 組 織 と し て ﹁マ ル ク ス主 義 研 究 会 ﹂ ベ トナ ム民 主 共 和 国 の統 治 組 織 129 を 残 し て 地 下 活 動 に は い った 。 し か し 、 一九 五 一年 三 月 三 日 党 名 を ベ ト ナ ム労 働 党 と 改 め 、 党 綱 領 と 規 約 も 新 た に し て、 ベ ト ナ ム労 働 者 階 級 の マ ル ク ス ・レ ー ニ ン主 義 政 党 と し て 再 発 足 し 現 在 に い た って い る (3) 。 党 規 約 の前 文 は 、 ﹁労 働 党 の 組 織 上 の基 本 原 則 は 、 民 主 集 中 制 で あ り 、 そ の 日 的 は、 一つ に は 党 内 部 の見 解 と 行 動 の統 一を 保 証 し 、 党 の規 律 を 維 持 す る こ と であ る 。 党 は、 党 の最 高 指 導 原 則 で あ る 集 団 指 導 制 を 堅 持 す る と 共 に、 そ れ を 個 人 責 任 と 結 合 し な け れ ば な ら な い。 党 は 、 批 判 と 自 己 批 判 を そ の発 展 の法 則 と し 、 党 員 に そ の習 慣 を 勧 奨 し 、 人 民 の 正 し い批 判 を 受 け 入 れ る と 共 に、 党 内 部 の団 結 と 統 一に 特 別 の 関 心 を 払 う 。 党 は、 党 内 の 不 和 分 裂 、 セ ク ト主 義 を 断 じ て 排 す る 。 各 党 員 は 、 マ ル ク ス ・レ ー ニ ン主 義 の諸 原 則 、 党 の 政 策 、 路 線 に 立 脚 し て 、 党 内 部 の 団 結 と 統 一 を 自 己 の瞳 を 守 る よ う に 守 ら な け れ ば な ら な い﹂ と 定 め て い る 。 そ し て 、 ホ ー大 統 領 も 、 そ の遺 言 の中 で 、 党 の団 結 と 党 員 の 立 場 に つ い て 、 ﹁団 結 は 、 わ が 党 と 人 民 の き わ め て 貴 重 な伝 統 であ る。 す べ て の同 志 は、 中 央 委 員 会 か ら細 胞 に いた る ま で、 党 内 の団 結 と 精 神 的 結 束 を瞳 と し て保 持 しな け れ ば な ら な い 。党 内 に お い て 、広 汎 な 民 主 主 義 を 達 成 し 、自 己 批 判 と 批 判 を 定 期 的 に か つ真 面 目 に実 行 す る こ と は 、 党 の 団 結 と 精 神 的 結 束 を 強 化 し、 発 展 さ せ る 最 良 の方 式 で あ る 。 真 の愛 惜 が 、、 す べ て の 同 志 の 間 に行 き わ た る べ き で あ る﹂ と の べ て い た 。 ベ ト ナ ム滞 在 中 の印 象 で は、 こ の こ と が 少 な く と も 現 在 で は 良 く 守 ら れ 、 そ れ が 、 大 き な 力 に な って い る と 思 わ れ た。 こ の こ と は 、 わ が 国 の政 党 の 現 状 を か え り み て 、 反 省 す べ き 貴 重 な こ と で あ ろ う 。 党 の最 高 指 導 機 関 は 全 国 代 表 大 会 で、 四 年 ご と に開 催 さ れ る ( 規 約 第 一〇 、 二 〇 条 )。も っと も 、 全 国 代 表 大 会 は、 一九 六 〇 年 の第 三 回 大 会 以 降 開 催 さ れ て い な い。 中 央 委 員 会 委 員 と 同 代 理 委 員 は 、 全 国 代 表 大 会 で 選 出 さ れ 、 大 会 と 大 会 の 間 は 、 中 央 委 員 会 が 大 会 の代 行 機 関 と な 叢 論 律 法 130 る ( 第 一二 、 一= 、 二 二条 )。 中 央 委 員 会 の任 期 は 四 年 で 、 通 常 六 ヵ 月 ご と に 全 体 会 議 を 開 催 し 、 そ の 会 議 で、 政 治 局 、 書 記 局 、 中 央 監 査 委 員 会 、 中 央 委 員 会 委 員 長 、 同 第 一書 記 を 選 出 す る 。 政 治 局 は、 全 体 会 議 と 全 体 会 議 の 間 の期 間 、 中 央 委 員 会 を 代 表 し て 党 活 動 を 指 導 し、 書 記 局 は 日 常 の諸 問 題 を 処 理 す る ほ か 、 中 央 委 員 会 、 同 政 治 局 の指 導 を 受 け て 、 党 決 議 の実 行 を 監 督 す る ( 第 二 一、 二 四 条 )。 中 央 委 員 会 委 員 長 に は 、 一九 六 〇 年 九 月 の第 三 回 全 国 代 表 大 会 で 、 故 ホ ー 大 統 領 が 選 ば れ た が 、 そ の死 後 は空 席 と な って お り 、 第 一書 記 に は 、 レ ・ズ ア ン ( 目oO § 目 覚 政 治 局 員 ) が 選 ば れ て い る 。 な お 、 党 直 轄 の組 織 と し て、 ボ ー ・チ ・ミ ソ労 働 青 年 団 と 、 ボ ー ・チ .ミ ソ少 年 先 鋒 隊 が あ り 、 児 童 を 対 象 に し た 法 一九 四 六 年 の 憲 法 憲 ホ ー ・チ ・ミ ン児 童 隊 も あ る と い わ れ て い る ( 4) 。 1 一九 四 五 年 八 月 一五 日、 日 本 は 降 伏 し 、 第 二次 大 戦 は終 った。 そ の知 ら せ ば 、 す ぐ 、 ベ ト ナ ム に も 伝 わ った 。 そ の 翌 日 の 一六 日 か ら 一七 日 に か け て 、 前 記 の ベ ト ミ ン の 指 導 下 に 人 民 代 表 者 全 国 大 会 が ハノ イ で 開 か れ 、 事 実 上 の べ 小 ナ ム臨 時 人 民 政 府 で あ る ベ ト ナ ム民 族 解 放 委 員 会 を 選 出 し た 。 バ オ ダ イ 皇 帝 は自 発 的 に退 位 し 、 そ の権 限 を 臨 時 人 民 政 府 に移 譲 し た 。 こ の 間 、 新 政 府 を 新 た な 民 族 統 一の基 礎 と す る た め 、 ベ ト ミ ン は自 発 的 に数 名 の代 表 を 民 族 解 放 委 員 会 か ら 退 か せ 、 無 党 派 の愛 国 者 を 委 員 会 に 参 加 さ せ る と いう 考 慮 も 払 った 。 八 月 三 〇 日、 ボ ー ・チ ・ミ ン主 席 が 解 放 区 か ら ハ ノイ に 到 着 し 、 九 月 二 日 、 ハイ ノ の バ デ イ ソ広 場 に集 ま った 五 〇 万 人 の 人 び と の前 で 、 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 の 独 立 宣 言 を 読 み 上 げ た 。 そ の宣 言 は 、 ﹁す べ て の 人 間 は、 生 れ な が ら に ベ トナ ム民 主 共 和 国 の 統 治 組 織 131 平 等 で あ る 。 か れ ら に は 、 造 物 主 に よ って、 一定 の奪 う こ と の で き ぬ 権 利 を 付 与 さ れ 、 そ の な か に は 、 生 命 、 自 由 、 お よ び 幸 福 の 追 求 が 含 ま れ る ﹂ と い う 、 一七 七 六 年 の ア メ リ カ 合 衆 国 の独 立 宣 言 の 中 の 言 葉 で は じ め ら れ 、 ま た 、 ﹁す べ て の 人 は 、 自 由 か つ権 利 に お い て 平 等 な も の と し て 生 れ 、 生 存 す る ﹂ と い う 一七 九 一年 の フ ラ ン ス革 命 の 際 の 人 お よ び 市 民 の 権 利 宣 言 の言 葉 も 引 用 さ れ て い た 。 フ ラ ソ ス政 府 は 、 ベ ト ナ ム 共 和 国 を 自 由 国 家 と し て 、 政 府 、 議 会 、 一九 四 六 年 三 月 六 口 、 ハノ イ で 、 フ ラ ン ス政 府 代 表 と ホ ー 大 統 領 と の 間 に 、 ベ ト ナ ム の 独 立 に関 す る 予 備 協 定 目 o昔 む。己 く⑦目窪 が 締 結 さ れ た 。 同 協 定 は 、 ﹁ー 軍 隊 、 財 政 を 持 ち 、 イ ンド シ ナ連 邦 お よ び フ ラ ン ス連 合 の 一部 を な す も の と し て 承 認 す る 。 コ ー チ シ ナ (ナ ム ・キ )、 ア ン ナ ン (チ ュ ン ・キ )、 ト ン キ ン (。 バク ・キ ) の統 一に つ い て は 、 フ ラ ン ス 政 府 は 、 国 民 投 票 に あ ら わ れ た 住 民 の決 定 に 従 う こ と を 保 証 す る ⋮ ﹂ と の べ て い た 。 同 年 九 月 一四 日 、 パ リ で 発 表 さ れ た フ ラ ン ス共 和 国 政 府 と ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 政 府 の 共 同 宣 言 に お い て は 、 ﹁両 政 府 は 、 一九 四 六 年 三 月 六 日 の 予 備 協 定 に よ って 着 手 さ れ 、 ダ ラ ト お よ び フ 、 月 八 日 に 、 最 初 の憲 法 を 採 択 し た 。 ・ ・ ・ ォ ンテ ー ヌ ブ ロー で の フ ラ ン ス ・ベ ト ナ ム会 談 で 明 確 に さ れ た 一致 と 協 力 の 政 策 を 、 相 互 信 頼 の精 神 を も って 追 求 し て いく こ と を 堅 く 決 意 し て い る ﹂ と の べ ら れ て い た (三 。 同 年 一月 六 日 の普 通 選 挙 に よ って 選 出 さ れ た 第 一回 国 会 は 、 = 政体 そ の害心 法 は 、 次 の 七 章 全 文 七 〇 条 か ら な って い た 。 第 1章 3 選 挙 権 ・罷 免 権 ・国 民 表 決 権 公 民 の義 務 お よ び 権 利 人民議会 2権 利 第 2章 1義 務 第 3章 叢 論 律 132 法 第 6章 第 5章 第 4章 憲法改 正 司法機 関 人 民 会 議 およ び 行 政 委 員 会 政府 一九 六 〇 年 の憲 法 第 7章 2 、 フ ラ ン ス は ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 と の交 渉 の過 程 で 、 一九 四 六 年 三 月 コー チ シ ナ に臨 時 政 府 を 樹 立 す る 行 動 に で 、 ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 側 は、 そ れ を ベ ト ナ ム の 分 裂 を 策 す る も の と し て はげ し く 攻 撃 し 、 状 勢 は 悪 化 し た 。 そ の 結 果 、 同 年 一 一月 ハイ フ ォ ン で 両 国 軍 が 武 力 衝 突 し た の を き っか け に、 第 一次 イ ンド シ ナ戦 争 が は じ ま った 。 し か し 、 一九 五 四 年 の デ ィ エ ンビ エ ン フ ー の陥 落 と マ ンデ ス ・フ ラ ン ス 閤 o昌 o 呂 05但書-間日 口8 内 閣 の 成 立 に よ って 戦 争 は 終 結 の 方 向 に 向 い、 同 年 七 月 二 一日 、 イ ンド シ ナ休 戦 に つ い て の ジ ュネ ーブ 協 定 が 署 名 さ れ た 。 し か し 、 そ の後 フ ラ ン ス に代 って 、 ア メ リ カ合 衆 国 が ベ ト ナ ム共 和 国 (南 ) に 対 す る 支 援 を 強 化 し 、 同 年 九 月 八 日 マ ニラ で o力団︾円O 条 約 を 作 成 す る と 共 に、 ベ ト ナ ム に軍 事 介 入 し 、 以 後 現 在 の ベ ト ナ ム戦 争 が 継 続 さ れ て い る 。 こ の間 に あ って 、 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 に お い て は 、 こ の 経 験 と 実 状 に則 し た 憲 法 改 正 の気 運 が 起 り 、 一九 五 九 年 一 二 月 一八 日 の第 一期 国 会 の第 一 一議 会 に お い て憲 法 改 正 草 案 が 採 択 さ れ 、 翌 一九 六 〇 年 一月 一日 公 布 、 施 行 さ れ る に 第 2章 第 1章 公 民 の基 本 的 権 利 と 義 務 経済制度 と社会制 度 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 い た った 。 こ れ は 、 改 正 と は い え 、 全 面 的 改 定 で あ り 、 前 文 と 次 の 一〇 章 一 一二条 か ら 成 って い る (6) 。 第 3章 ベ トナ ム民 主 共 和 国 の 統 治 組 織 133 第 9章 第 8章 第 7章 第 6章 第 5章 第 4章 憲 法改 正 国旗、 国章、 首都 人民裁 判所と 人民検 察院 地 方 各 級 人 民会 議 と 行 政 委 員 会 閣僚 ( 政 府部 長)会 議 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 大 統 領 国 会 第 10 章 一九 六 〇 年 憲 法 の前 文 は、 ﹁ベ ト ナ ム 国 は 、 ラ ン ・ソ ン か ら カ ・ マウ に い た る 、 単 一の 国 家 で あ る 。 ベ ト ナ ム民 族 は 、 数 千 年 の 歴 史 を 通 じ て 、 絶 間 な く 、 か つ勇 敢 に 自 己 の 国 家 建 設 と 祖 国 独 立 の擁 護 を 戦 って き た 民 族 で あ る 。 フ ラ ン ス植 民 地 主 義 者 の支 配 八 〇 余 年 、 ま た 日 本 フ ァ シ ス ト の占 領 下 五 年 の 間 、 ベ ト ナ ム 人 民 は 、 外 国 侵 略 者 の 支 配 に 反 対 し 、 祖 国 を 解 放 す る た め に、 絶 え ず 団 結 し て 戦 って き た 。 ⋮ ⋮ ﹂ と い う 言 葉 で は じ ま り 、 従 来 の 歴 史 的 経 緯 を 記 述 し て いる 。 そ し て、 ﹁革 命 の新 局 面 に お い て 、 わ が 国 会 は 、 新 し い状 勢 と 任 務 に適 応 さ せ る た め に、 一九 四 六 年 の 憲 法 を 改 定 し な け れ ぽ な ら な い。 新 憲 法 は、 近 年 か ち 取 った 偉 大 な 革 命 の成 果 を 明 瞭 に 示 す と と も に、 新 し い 局 面 に お け る わ が 人 民 の 闘 争 目 標 を 明 瞭 に指 摘 し て い る 。 わ が 国 家 は 、 労 農 同 盟 を 基 礎 と し 、 労 働 者 階 級 に よ って 指 導 さ れ る 人 民 民 主 国 家 で あ る 。 新 憲 法 は 、 わ が 国 の 政 治 ・経 済 な ら び に 社 会 制 度 を 、 ま た 国 内 の種 々な 民 族 間 の 平 等 と 相 互 扶 助 の 関 係 を 明 確 に し 、 わ が 北 部 を 社 会 主 義 の 道 に向 わ せ 、 絶 え ず 人 民 の 文 化 、 物 質 、 生 活 を 改 善 ﹂ 、 そ し て 国 家 の 統 一の た め の基 地 と し て 、 安 定 し た 強 力 な 北 べ 叢 134 法 津 竺ム 蔚田 ド ナ ムを建 設 す る こと を 条 件 と し て規 定 し て いる。 新 憲 法 は、 真 に 正 し い 民 主 的 な 憲 法 で あ る 。 ⋮ ⋮ わ が 人 民 は、 偉 大 な ソヴ ェト連 邦 を 先 頭 と す る 社 会 主 義 陣 営 の 兄 弟 諸 国 と の連 帯 と 団 結 を ま す ま す 強 め 、 ま た 、 ア ジ ア ・ア フ リ カ な ら び に 全 世 界 の 平 和 を 愛 す る 諸 国 人 民 と の連 帯 を よ り い っそ う 強 め る 決 心 を し て い る 。 ベ ト ナ ム労 働 党 、 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 政 府 な ら び に ホ ー ・チ ・、 ミ ン主 席 の明 敏 な 指 導 の下 に、 民 族 統 一戦 線 の な か に広 汎 に 団 結 し た わ が 全 人 民 は 、 北 ベ ト ナ ム の社 会 主 義 建 設 と 国 家 統 一の戦 い に お い て 、 必 ず 光 栄 あ る 勝 利 を か ち 取 る で あ ろ う 。 わ が 人 民 は 、 必 ず 、 平 和 、 統 一、 独 立 、 民 主 の 、 そ し て 富 強 な ベ ト ナ ム の建 設 を み ご と に な し と げ 、 東 ' 南 ア ジ ア と 世 界 の平 和 の擁 護 に 貴 重 な 貢 献 を 果 す で あ ろ う ﹂ と 述 べ て い る 。 こ の憲 法 は 、 法 的 文 書 で あ る が 、 同 時 に、 政 治 的 、 指 導 的 役 割 を 持 った 文 書 で あ る と い う こ と が で き る 。 そ こ に 、 べ. ト ナ ム民 主 共 和 国 の法 制 の 特 色 を 象 徴 的 に 見 出 す こ と が で き よ う 。 以 下 こ の憲 法 を 中 心 に 、 ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 の 国 二 会 国 組 織 〇 二〇〇 出 息 会 統 治 組 織 を 概 観 し て み た い。 1 ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 に は、 中 央 に 一院 制 の国 会 と 、 各 地 方 に各 級 人 民 会 議 が 置 か れ て い る 。 共 和 国 のす べ て の権 力 は 、 人 民 に属 し 、 人 民 は 、 人 民 が 選 出 し か つ人 民 に 対 し て 責 任 を 負 う 国 民 議 会 お よ び 地 方 各 級 人 民 会 議 を 通 じ て 、 自 己 の権 力 を 行 使 す る 。 国 会 と 各 級 人 民 会 議 な ら び に そ の他 の 国 家 機 関 は 、 民 主 集 中 制 を 実 行 す る 。 国 会 議 員 な ら び に 各 級 人 民 会 議 議 員 の選 挙 は 、 普 通 ・平 等 ・直 接 、 な ら び に秘 密 投 票 の 原 則 に も と つ い て 行 な わ れ る 。 一切 の国 家 機 関 ベ トナ ム民 主 共 和 国 の 統 治 組 織 ユ35 は、 人 民 に依 存 し 、 人 民 と 密 接 に連 繋 を 保 ち 、 人 民 の 意 見 を 傾 聴 し 、 人 民 の監 督 を う け な け れ ば な ら な い。 国 会 議 員 ま た は 各 級 人 民 会 議 議 員 が 、 人 民 の信 任 に 背 い た 場 合 に は 、 そ の任 期 満 了 以 前 で も 、 選 挙 民 に よ って 罷 免 さ れ う る ( ︰第 四 ∼ 六 条 )o 選 挙 にあ た って は 、 立 候 補 も で き る が 、 祖 国 戦 線 に よ り 候 補 者 の推 薦 も 行 な わ れ 、 そ れ が 実 際 に は か な り の 影 響 を 持 ち 、 ま た 人 民 を 代 表 し て 国 会 、 各 級 人 民 会 議 の議 員 監 視 の機 能 を 果 し て い る も のと 思 わ れ る 。 こ の 人 民 に よ る 国 会 、 各 級 人 民 会 議 議 員 の リ コー ル の制 度 は、 一九 四 六 年 憲 法 の 第 二〇 条 、 四 一条 、 六 一条 に よ って認 め ら れ て い た が 、 一九 六 〇 年 憲 法 も そ れ を 第 五 条 で 継 承 し て い る 。 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 公 民 は、 法 律 上 ひ と し く 平 等 と さ れ 、 民 族 、 種 族 、性 別 、社 会 的 出 身 、宗 教 、資 産 、教 育 程 度 、 職 業 、 居 住 期 間 の 長 短 に か か わ り な く 、 満 一八 歳 に 達 し た 場 合 、 選 挙 権 を 与 え ら れ 、 満 一二 歳 以 上 の 者 は 、 す べ て被 選 挙 権 を 与 え ら れ る。 軍 隊 構 成 員 も 選 挙 権 ・被 選 挙 権 を 保 持 す る が 、 精 神 病 者 や 、 裁 判 所 の判 決 や 法 律 に よ って 公 民 国 会 議 員 の任 期 は 一九 四 六 年 憲 法 で は 三 年 であ った が 、 ∠九 六 〇 年 憲 法 で は 四 年 と な った 。 そ の 権 を 削 奪 さ れ た も の は 、 選 挙 に参 加 で き な い ( 第 二 二、 二 三 条 )。 (国 会 の 任 期 ) 任 期 満 了 の 二ヵ月 前 に選挙 評 議 会 に よ つて次 期 国会 の選 挙 が 完 了 さ れ る ( 第 四 五 条 )。 も っと も 、 戦 争 そ の他 の緊 急 事 態 の 場 合 に は 、 国 会 は、 そ の任 期 を 延 長 す る こ と が で き 、 ま た そ の他 必 要 な 措 置 に よ って 国 会 と 国 会 議 員 の 活 動 を 保証 する ( 第 四 五 条 )。 実 際 に は 、 第 一期 国 会 は 一九 四 六 年 一月 、 第 二期 国 会 は 一九 六 〇 年 五 月 、 第 三 期 国 会 は 一九 六 四 年 四 月 、 第 四 期 国 ( 第 三期 、 第 四 回 ) で 国 会 会 は 一九 七 一年 四 月 の各 選 挙 に ょ り 選 出 さ れ た 。 本 来 第 三 期 国 会 は 一九 六 八 年 四 月 に任 期 満 了 の はず で あ った が 、 ベ ト ナ ム戦 争 と く に 北 爆 下 に あ った た め 、 緊 急 状 態 に該 当 す る と し て 同 年 五 月 二 二 日 の 国 会 叢 136 法 律 ≡ム fiee 日総 選 挙 議 員 の任 期 延 長 を 決 定 す る と 共 に、 国 会 常 任 委 員 会 に 対 し て 、 状 況 の 推 移 に よ り 選 挙 実 施 が 可 能 と な り 次 第 、 第 四 期 国 会 選 挙 を 準 備 す る 権 限 を付 与 し た 。 そ れ に基 づ き 、 一九 七 一年 二 月 八 日 国 会 常 任 委 員 会 は 、 同 年 四 月 二 を 行 な う こと を 決 議 し 、 二 五 人 か ら な る 選 挙 評 議 会 を 設 け 選 挙 を 実 施 し た ( 7) 。 国 会 議 員 の定 員 は 、 法 律 に よ り 定 め る 旨 憲 法 に規 定 が あ る ( 第 四 五条) が 、 第 四期 国会 議 員 選 挙 にお い て は、 北 ベ ト ナ ム 地 域 を 八 〇 の選 挙 区 に分 け 、 四 二〇 人 の国 会 議 員 を 選 出 し た 。 な お 、 一九 四 六 年 の第 一期 国 会 選 挙 の 際 に は 、 全 ベ ト ナ ム、 つ ま り 南 部 も 含 め て 議 員 が 選 出 さ れ た が 、 第 二 期 国 会 選 挙 の行 な わ れ た 一九 六 〇 年 に は 、 北 緯 一七 度 線 の軍 事 境 界 線 に よ り 事 実 上 南 北 に 分 断 さ れ た た め 、南 ベ ト ナ ム地 域 で の選 挙 も 不 可 能 と な った 。 こ の た め 、一九 五 九 年 末 に開 か れ た 第 一期 国 会 第 一 一回 会 議 の決 議 に よ って 、 ベ ト ナ ム統 一の時 ま で 南 ベ ト ナ ム地 域 か ら 選 出 さ れ た 国 会 議 員 の任 期 を 延 長 す る 旨 決 議 さ れ て い た ( 8) 。し か し 、 一九 七 一年 三 月 開 催 さ れ た 第 三 期 国 会 第 七 回 会 議 は 、 そ れ ら 議 員 の任 期 終 了 を 認 め る 決 議 を 採 択 し た 。 従 って 、 現 在 で は 、 南 ベ ト ナ ム 地 域 か ら 国 会 議 員 は選 出 さ れ て い な い 。 こ れ は 、ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 が 、南 ベ ト ナ ム解 放 民 族 戦 線 の発 展 し た 南 ベ ト ナ ム臨 時 革 命 政 府 付注く富O目江 戸Φくo甘 口Oロ旬昌 O o<Φ目 目 ⑦暮 o︹戸 o喝口乞 苦 亀 o乃o募 げ く︽ 9 2陣日 (一九 六 九 年 六 月 一〇 日 ) を ベ ト ナ ム統 一ま で南 ベ ト ナ ム を 代 表 す る 臨 時 政 府 と 認 め、 そ れ に 対 し 全 面 支 持 と 連 帯 を 表 明 し て い る こ と に よ る も の で あ る 。 国 会 議 員 は 無 給 で あ り 、 そ の 職 務 執 行 に必 要 な 費 用 、 旅 費 等 は 支 給 さ れ る が 報 酬 、 年 俸 な ど は受 け な い 。 た だ し 、 そ の 本 務 勤 務 先 に お い て 国 会 活 国 会 は 毎 年 二 回 会 議 を 開 き 、 国 会 常 務 委 員 会 に よ って 召 集 さ れ る 。 春 の会 期 は 毎 年 遅 く も 四 月 、 動 中 は 公 務 執 行 の取 扱 い を う け 、 休 職 、 本 俸 の減 額 な ど の 不 利 益 な 取 扱 い を 受 け る こと は な い 。 ( 国 会 の会 議 ) 秋 の会 期 は 遅 く も 一〇 月 に召 集 さ れ る 。 国 会 の 常 務 委 員 会 は 、 自 己 の決 定 に も と づ き 、 ま た は 、 閣 僚 会 議 ( 政府部 長 会 議 ) か 国 会 議 員 の総 数 の 三 分 の 一以 上 の要 求 が あ れ ば 、 国 会 の臨 時 会 議 を 招 集 す る ( 第 四 六 条 )。ま た 、.新 た に 国 会 ベ トナ ム民 主共 和 国 の 統 治組 織 137 議 員 選 挙 が 行 な わ れ た と き は 、 議 員 選 出 後 ニ ヵ 月 以 内 に第 一回 会 議 を 召 集 し な け れ ば な ら な い。 国 会 が 会 議 を 開 く 場 合 は、 議 長 を 選 出 し、 議 長 が 会 議 を 主 宰 す る ( 実 際 に は 国 会 常 務 委 員 会 の委 員 長 が 議 長 を 兼 ね て い る 様 子 で 、 現 在 国会 に は、 憲 法 上 、 次 の権 限 が 付 与 さ れ て いる ( 第 五〇 条 ) は 、 チ ュオ ン ・チ ン 時日 05σq 凸注 口● 氏 が そ の地 位 に あ る)。 ( 国 会 の権 限 ) ω 憲 法 の制 定 .改 正 お よ び そ の実 施 の 監 督 、 ② 法 律 の制 定 、 ㈲ 正 副 大 統 領 の選 挙 、 罷 免 の決 定 、 ④ 最 高 裁 判 所 長 官 、 ( 政 府 部 長 会 議 構 成 員 ) の人 選 の 決 定 と 罷 免 、 ⑦ 国 家 経 済 計 画 の決 定 、 θ 国 最 高 人 民 検 察 院 長 の 選 挙 、 罷 免 の決 定 、 ㈲ 大 統 領 の 提 議 に基 づ く 首 相 ・国 防 会 議 副 議 長 お よ び 議 員 の 人 選 の決 定 と 罷 免 、 ㈲ 首 相 の 提 議 に 基 づ く 副 首 相 ・閣 僚 家 予 算 .財 政 報 告 の審 議 と 承 認 、 ⑨ 租 税 の 決 定 、 ⑩ 各 省 ( 部 ) お よ び そ れ に 相 当 す る 機 関 の設 置 と 廃 止 、 ⑪ 省 ・自 治 憲 法 改 正 を 内 容 と す る 法 律 の制 定 に は、 国 会 議 員 総 数 の三 分 の 二 以 上 の 承 認 を 要 す る が 、 そ の他 区 .直 轄 市 の 区 画 の 承 認 、 09 大 赦 の 決 定 、 09 開 戦 と 講 和 の 決 定 、 00 国 会 が み ず か ら 定 め た そ の他 の権 限 、 を 行 使 す る ( 第 五 〇 条 )。 ( 法 律 の制 定 ) ・ . の法 律 を 制 定 す る に は 、 全 議 員 の過 半 数 の承 認 で 足 り る 。 法 律 は 、 可 決 後 遅 く も 一五 日 以 内 に公 布 し な け れ ば な ら な 国 会 常 務委 員 会 い ( 第 四 八 、 四 九 条 )。 2 国 会 は 、 そ の常 設 執 行 機 関 と し て 、 国 会 常 務 委 員 会 を 選 出 す る と と も に 、 そ の構 成 員 を 罷 免 す る 権 限 を 持 つ ( 第五 , 常 務 委 員 会 は、 委 員 長 ( 議 長 ) 一名 、 副 委 員 長 若 干 名 ( 現 在 は 五 名 )、 書 記 長 一名 ( 現 在 は ト ン ・ク ア 一、 五 二条 )。 ( 構成) ン .フ ィ ェト 円8 ρ ロp5 σq ㊥露 2 氏 ) 、 委 員 若 干名 ( 現 在 は委 員 二 二 人 、 候 補 委 員 三 人 ) に よ って構 成 さ れ て い る 。 、 叢 律 法 138 論 ( 委 員 会 の権 限 ) (リ コ ー ル な ど ) の実 施 の決 定 、 ⑥ 閣 議 、最 高 人 国 会 常 務 委 員 会 に は 、憲 法 上 、次 の権 限 が 付 与 さ れ て い る ( 第 五 三 条 )。 ω 国 会 議 員 選 挙 の公 示 ・施 行 、 ② 国 会 の召 集 、 ㈲ 法 律 の解 釈 、 ④ 政 令 の制 定 、 ⑤ 人 民 投 票 民 裁 判 所 、 最 高 人 民 検 察 院 の活 動 の監 督 、 ⑦ 憲 法 ・法 律 ・政 令 に 反 す る 閣 議 決 定 、 省 ・自 治 区 ・直 轄 市 の地 方 人 民 会 ( 政 府 部 長 会 議 構 成 員 ) の任 免 、 ⑨ 最 高 人 民 裁 判 所 副 長 官 ・同 裁 判 官 、 最 高 人 民 検 察 院 副 院 長 ・同 議 の決 定 の改 廃 。 も し 、 これ ら の 人 民 会 議 が 人 民 の利 益 に は な は だ し い 損 害 を 与 え た 場 合 に は そ の解 散 、 ⑧ 国 会 閉 会 中 、 副 首 相 ・閣 僚 検 察 官 の 任 免 、 09 外 交 使 節 の任 免 、 80 軍 人 ・外 交 官 ・そ の他 の 公 務 員 の階 級 の 決 定 、 09 特 赦 の決 定 、 09 位 階 ・勲 章 ・ ( 第 五 三条 ) 名 誉 称 号 の付 与 、 64 国 会 閉 会 中 外 国 の 侵 略 を 受 け た 場 合 の戦 争 事 態 の宣 言 、 09 全 国 総 動 員 ・局 地 的 動 員 の決 定 、 00 全 国 ま た は局 地 的 戒 厳 令 の発 動 も っと も 、 国 会 が 必 要 と 認 め た 場 合 に は 、 上 記 以 外 の権 限 を も 国 会 常 務 委 員 会 に付 与 す る こ と が で き る ( 第 五三 常 務 委 員 会 の決 議 は、 全 委 員 の過 半 数 の同 意 を 必 要 と す る 。 ま た 、 委 員 会 は、 次 期 の国 会 が 新 た 条 )。 国 会 常 務 委 員 会 は、 国 会 に 対 し て 責 任 を 負 う と と も に、 国 会 に そ の活 動 を 報 告 す る 。 (決 議 と 任 期 ) な 常 務 委 員 会 を 選 出 す る ま で 、 そ の職 権 を 行 使 す る。 な お 、 常 務 委 員 会 委 員 は、 閣 僚 を 兼 ね る こ と は で き な い ( 第五 行 政 組 共和 国 大 統 領 織 ( 主 席 ) は、 国 家 の内 外 に対 し て 共 和 国 を 代 表 す る ( 第 六 一条 )。 四 、 五 五 条 、 国 会 組 織 法 第 二 二 条 )。 三 1 ベ ト ナ ム共 和 国 の 大 統 領 大 統 領 は 、 国 会 に よ って 選 挙 さ れ る 。 三 五 歳 以 上 の共 和 国 公 民 は 、 大 統 領 に選 出 さ れ る資 格 が あ る 。 そ の任 期 は、 ベ トナ ム民 主 共 和 国 の統 治組 織 139 国 会 の任 期 と 同 一と さ れ る 。 建 国 以 来 、 大 統 領 に は ホ ー ・チ ・ミ ン前 大 統 領 が 選 ば れ て い た が 、 そ の死 亡 に伴 い、 一 九 六 九 年 九 月 二 三 日 、 前 副 大 統 領 で あ った ト ン ・ド ッ ク ・タ ン 吋o当 O已o 弓廿§ ㈹ 氏 が 大 統 領 に 選 出 さ れ 、 副 大 統 領 大 統 領 は 、 国 会 お よ び 国 会 常 務 委 員 会 の決 定 に も と づ き 、 ω 法 律 ・政 令 を 公 布 し 、 ② 首 相 ・副 首 相 ・閣 に は、 も と 国 立 銀 行 総 裁 で 前 国 家 監 査 委 員 会 委 員 長 だ った グ エ ソ ・ル オ ソ ・バ ン 2のcぺ聲 Pβo出αq 切§ uq 氏 が 選 出 さ れ た( 9) 。 ( 権限) 僚 、 国 防 委 員 会 の副 主 席 と 委 員 を 任 免 し 、 ③ 大 赦 令 を 発 布 し 、 ④ 勲 章 と 名 誉 称 号 を 授 与 し 、 ⑤ 戦 争 状 態 を 宣 言 し 、 ⑥ 総 動 員 令 .局 地 的 動 員 令 を 発 し 、 ⑦ 戒 厳 令 を 発 布 す る と 共 に、 固 外 国 の外 交 使 節 を 接 見 し 、 国 会 ・同 常 務 委 員 会 の決 定 に も と つ い て ⑨ 条 約 を 批 准 し 、 ㈹ 外 交 使 節 を 派 遣 ・召 還 す る 、ほ か 、 00 軍 隊 を 統 率 し 、 国 防 会 議 議 長 と な る 。 ま た 、 02 必 要 に応 じ て 閣 議 に出 席 し 、 こ れ を 主 宰 す る 権 限 を 持 つ ほ か 、 09 大 統 領 、 副 大 統 領 、 国 会 常 務 委 員 会 議 長 、 首 相 、 . . そ の他 の関 係 者 に よ って 構 成 さ れ る 特 別 会 議 を 、 必 要 と 認 め た 場 合 に 、 召 集 し 主 宰 す る 権 限 を 有 し て い る ( 第 六四輻 ⊥ ハ五 条 )。 副 大 統 領 も 国 会 で 選 出 さ れ 、 大 統 領 を 補 佐 し 、 そ の 委 託 を 受 け て そ の職 権 の 一部 を 代 行 す る と 共 に 、 大 統 領 が 健 康 上 の 理 由 に よ って 長 期 に わ た り そ の 職 務 を 取 り え な い 場 合 や 、 大 統 領 が 欠 員 と な った 場 合 (こ の場 合 は 次 期 大 統 領 選 , 出 ま で ) 大 統 領 の職 務 を 代 行 す る ( 第 六 八 、 七 〇 条 )。 副 大 統 領 の任 期 も 、 大 統 領 と 同 様 、 国 会 の任 期 と 同 一と さ れ 閣僚 ( 政府 部長)会 議 る が 、 次 期 大 統 領 ・副 大 統 領 が 就 任 す る ま で は 、 前 任 者 が そ の職 務 を 執 行 す る ( 第 六 九 条 )。 2 閣 僚 会 議 は、 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 国 家 権 力 機 関 の最 高 執 行 機 関 で あ り 、 最 高 の行 政 機 関 で あ る (第 七 一条 )。 わ が 国 で は、 政 府 部 長 会 議 と 訳 さ れ る こ と も あ る 。 閣 僚 会 議 は、 国 会 に 対 し て 、 ま た 、 国 会 閉 会 中 は 国 会 常 務 委 員 会 に対 し て 、 責 任 を 負 い、 そ の 活 動 に つ い て 報 告 す る 。 ( 現 在 七 名 )、 政 府 各 部 の 部 長 ー (大 臣 に 相 当 す る が そ の数 は 多 閣 僚 会 議 は、 憲 法 、 法 律 、 政 令 に も と つ い て、 行 政 措 置 を 決 定 し、 決 定 ・指 令 ・指 示 を 発 し 、 そ の実 施 を 監 督 す る 閣 僚 会 議 は 、 首 相 一名 、 副 首 相 若 干 名 ( 第 七 三 条 )。 ( 構成) い )、 各 国 家 委 員 会 委 員 長 、 国 立 銀 行 総 裁 に よ って 構 成 さ れ て い る ( 第 七 二 条 )。 閣 僚 会 議 の 組 織 は 、 法 律 に よ って 定 め ら れ て い る が 、 主 要 な 現 在 の政 府 の 部 と し て は 、次 の よ う な も のが あ る ( -o) 。 ω 国 防 部 、 ② 外 交 部 、 ③ 内 務 部 、 ④ 公 安 部 、 ⑤ 農 業 部 、 ⑥ 国 営 農 場 部 、 ⑦ 食 糧 部 、 θ 物 資 部 、 ⑨ 動 力 (電 力 ・石 炭 ) ( 貿 易 ) 部 、 09 文 化 部 、 餉 教 育 部 、 ⑳ 高 等 教 育 ・中 等 職 業 教 育 部 、 ㈱ 公 衆 衛 生 部 、 脚 国 務 部 、 な お 部 長 と 同 格 の 部 、 ⑩ 機 械 工 作 部 、 oo 水 利 部 、 ⑫ 軽 工 業 部 、 ⑬ 建 設 部 、 oo 交 通 ・通 信 ・郵 便 部 、 胸 労 働 部 、 64 財 政 部 、 ㈹ 内 南 部 、 ⑱ 外商 官 房 長 官 、 パ リ会 談 首 席 代 表 ( 無 任 所 部 長 ) な ど が あ る。 方 組 織 ( ① カ オ バ ソ、 ② ラ ン ソ ン、 ③ バ ック タ イ 、 国 家 委 員 会 と し て は、 ω 国 家 計 画委 員 会 、 ② 国 家 基 本 建 設 委 員 会 、 O 国 家 科 学技 術 委 員 会 、 ω 国家 民 族 委 員 会 、 ⑤ 国 家 統 一委 員 会 、 θ 政 府 監 査 委 員 会 な ど が あ る 。 地 副 首 相 が 、 上 記 の部 長 ま た は、 委 員 会 委 員 長 を 兼 務 す る 場 合 も あ る 。 四 国 家 を 、 省 、 自 治 区 、 直 轄 市 に分 け る 。 つ ま り 、 現 在 は 二 四 の省 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 の 行 政 単 位 は 、 次 の よ う に区 分 さ れ る 。 ω ④ ハザ ン、 ⑤ ト ウ エ ン ク ア ソ、 ⑥ ラ オ カ イ 、 ⑦ イ エ ンバ イ 、 ⑧ ラ イ チ ヤ ウ 、 ⑨ ギ ア 冒、 ⑩ ソ ソ ラ、 ⑪ ビ ン フ ー 、 ⑫ ハ 140 叢 論 律 法 ム民 主 共 和 国 の 統 治組 織 べ}ナ 141 バ ヅ ク、 ⑬ ク ア ン ニ ソ、 ⑭ ハイ フ ォ ン、 ⑮ ハタ イ 、 ⑯ ボ ア ビ ン、 ⑰ タ イ ピ ン、 ⑱ ナ ム ハ、 ⑲ ニ ソビ ン、 ⑳ タ ン ホ ア、 ⑳ ゲ ア ソ、 ⑳ ハテ ィ ン、 ⑳ ク ア ン ビ ン、 ⑳ ビ ン ソ ン)、二 つ の 自 治 区 ︹ー ベ ト バ ヅ ク自 治 区 ( 上 記 ① な い し ⑤ の 5 省 16 民 族 を 含 む ) H タ イ バ ッ ク 自 治 区 (上 記 ⑧ な い し ⑩ の 3 省 25 民 族 を 含 む )︺、 直 轄 市 は 、 ハ ノ イ 、 ハイ フ ォ ン の 両 市 で ( 社 )、 集 落 に分 け る 。 σq2 ゴ碧 U § と 行 政 委 員 会 己 匂 ロ辞ロ 出 目 げ ○江 口廿 省 を 、 県 、 市 、 町 に 分 け る 。 も っと も 、 ナ ム デ ィ ン、 タ イ グ エ ン、 ビ エ ッ チ、 ビ ン の 四 布 は 県 に 相 当 す る 特 別 あ り 、 ハノ イ は 四 区 、 ハイ フ ォ ン は 三 区 に 分 れ て い る 。 ② 県 を、村 市 の地 位 が 与 え ら れ て い る。 ③ こ れ ら の行 政 区 域 に は 、 そ れ ぞ れ 、 す べ て 人 民 会 議 出 息 U 8 匡 巳 08 σq 2ゲ智昌 U 辞ロ . が設 置 され る ( 第 七 九 条 )。 市 は、 閣 僚 会 議 の 決 定 に よ って 、 そ れ ぞ れ 独 自 の 人 民 会 議 と 行 政 委 員 会 を も つ区 に 区 分 地方 各級 人民会議 す る こと が で き る。 1 地 方 、 つ ま り 右 記 の省 、 自 治 区 、 中 央 直 轄 市 、 県 、 市 、 町 、 村 、 集 落 に 、 そ れ ぞ れ 設 け ら れ て い る 人 民 会 議 は、 国 家 権 力 の 地 方 機 関 で あ り 、 そ れ ぞ れ に 対 応 す る 地 方 人 民 に よ って 選 出 さ れ 、 地 方 人 民 に 対 し て 責 任 を 負 う ( 第 八〇 条 )。 省 ・自 治 区 ・中 央 直 轄 市 の人 民 会 議 の任 期 は 三 年 、 県 ・市 ・町 ・村 ・集 落 ・区 の 人 民 会 議 の任 期 は 二 年 と さ れ て いる ( 第 八 一条 )。 民 族 自 治 区 に お か れ る 各 級 人 民 会 議 の 任 期 は 、 法 律 に よ って 定 め ら れ る が 、 い く つ か の 民 族 が 混 住 し て い る 民 族 自 治 区 に お い て は 、 そ こ に設 置 さ れ る 人 民 会 議 の議 席 の数 は 、 各 民 族 に適 当 な 数 が 配 分 さ れ る よ う 配 慮 さ る べ き こと を 憲 法 自 体 が 定 め て い る ( 第 九 三 条 )。 各 級 の 人 民 会 議 の 選 挙 に お い て も 、 普 通 ・平 等 ・直 接 ・秘 密 投 票 の原 則 が 採 用 さ れ 、 一八 歳 以 上 の 公 民 に は 選 挙 叢 142 法 律 ≡ム 日田 憲 法 に よれ ば 、 人 民 会 議 に は、 次 のよ う な権 限が 与 え ら れ て いる。 そ れ ぞ れ の管 轄 区 域 内 で、 国 家 の法 律 の遵 守 と 執 行 を 保 証 し 、 ② 区 域 内 の経 済 文 化 な ら び に 公 共 事 業 の建 設 計 画 ( 権限) 権 、 二 一歳 以 上 の公 民 に は 被 選 挙 権 が 保 障 さ れ て い る 。 ω を 定 め 、 ③ 地 方 財 政 予 算 と 決 算 を 審 議 、 承 認 し 、 ω 地 方 の秩 序 と 安 全 を 維 持 し 、 ⑤ 公 共 の 財 産 を 保 護 し 、 ⑥ 公 民 の権 利 を 保 障 し 、 ⑦ 各 民 族 の平 等 の権 利 を 保 障 す る ( 第 八 二条 ) ほ か 、 ㈲ 国 家 の 法 律 と 上 級 の機 関 の決 定 に 従 って管 轄 区 域 内 で そ れ を 実 施 す る 細 部 の決 定 を 行 な いそ れ を 公 布 す る ( 第 八 三 条 )、 と 共 に、 ⑨ そ れ ぞ れ 一級 下 の 人 民 会 議 が は な は だ し く 人 民 の利 益 を 害 し た 場 合 に は 、 そ の 人 民 会 議 を 解 散 し う る 権 限 を 持 つ。 も っと も 、 こ の 場 合 に は 、 あ ら か じ め 、 自 己 よ り 一級 上 の 人 民 会 議 の 承 認 を 受 け る 必 要 が あ り 、 省 ・自 治 区 ま た は中 央 直 轄 市 の 人 民 会 議 の解 散 に は、 事 前 に国 会 常 務 委 員 会 の 承 認 を 必 要 と す る ( 第 八 六 条 )。 09 さ ら に、 人 民 会 議 は 、 そ れ ぞ れ の管 轄 区 域 の行 政 委 員 会 委 員 と 人 民 裁 判 所 の所 長 を 選 挙 し 、 そ れ を 罷 免 し う る 権 限 を 与 え ら れ て い る ( 第 八 四 条 )。 ⑪ そ し て、 人 民 会 議 に は 、 そ れ に対 応 す る級 の行 政 委 員 会 の決 定 が 不適 当 と 認 め る 場 合 に は 、 そ れ を 改 廃 し、 ⑫ 一級 下 の 人 民 会 議 ま た は 行 政 委 員 会 の決 定 が 不 適 当 と 認 め る 場 合 に も 、 そ れ を 改 廃 し う る 権 限 が 付 与 さ れ て い る ( 第 八 五 条 )。 な お 、 特 例 法 と し て 、 一九 六 七 年 四 月 に ﹁戦 時 に お け る 人 民 会 議 と 行 政 委 員 会 の 選 挙 と 組 織 に関 す る 政 令 ﹂ が 、 第 三 期 国 会 の常 務 委 員 会 に よ って 制 定 さ れ 、 そ れ に よ って、 一九 六 八 年 に 省 ・自 治 区 ・直 轄 市 の 人 民 議 会 の選 挙 、 一九 地 方 各 級 行 政 委 員会 d 鴫 出§ 出 留口廿 O庇 口庁 六 九 年 四 月 に県 ・市 ・町 ・村 の 人 民 議 会 の選 挙 が 実 施 さ れ た ( u) 。 2 地 方 各 級 の区 域 人 民 会 議 に よ って 選 出 さ れ る 行 政 委 員 会 は、 当 該 地 方 人 民 会 議 の 執 行 機 関 であ り 、 ま た そ の管 轄 区 域 に お け る 国 家 行 政 機 関 の性 格 も 持 って い る ( 第 八 七 条 )。 ベ トナ ム民 主共 和 国 の統 治 組織 143 ( 構成と任期) 行 政 委 員 会 は、 委 員 長 一名 、 副 委 員 長 一名 な い し 若 干 名 、 書 記 長 、 委 員 若 干 名 に よ って 構 成 さ れ る。 そ の具 体 的 な 数 は 、 管 轄 区 域 の広 狭 、 仕 事 の繁 閑 な ど に よ り 具 体 的 に は 地 方 に よ り そ れ ぞ れ 異 な って い る 。 行 政 委 員 会 の委 員 の任 期 は 、 そ れ を 選 出 し た 人 民 会 議 の任 期 と 同 一と さ れ て い る 。 人 民 会 議 の 任 期 が 満 了 し、 ま た は 解 散 し た 場 合 に は 、 行 政 委 員 会 は、 新 ら し く 選 出 さ れ る 次 期 人 民 会 議 に よ って新 た に 次 期 行 政 委 同 会 が 選 出 さ れ る ま で 、 各 級 行 政 委 員 会 に は、 憲 法 に よ って、 次 の よ う な 権 限 が 与 え ら れ て い る 。 引 続 き そ の任 務 を 行 な う (八 八 条 )。 ( 権限) ω 管 轄 区 域 内 の 行 政 活 動 を 管 理 し、 そ れ ぞ れ の対 応 す る 級 の 人 民 会 議 の決 議 と 上 級 の 国 家 行 政 機 関 の 決 定 と 指 令 を 執 行 す る こと 、 ② 法 律 の 定 め る 権 限 に も と つ い て 決 定 、 指 令 を 行 な い、 か つそ の 実 行 を 監 査 す る こと 、 ③ そ の所 属 各 部 門 お よ び 下 級 の行 政 委 員 会 に対 し 、 そ の 活 動 を 指 導 す る こ と 、 ④ 所 属 各 部 門 や 下 級 の行 政 委 員 会 の決 定 を 不 適 当 と 認 . め る 場 合 に、 そ れ を 改 廃 す る こ と 、 ⑤ 一級 下 の人 民 会 議 の 決 議 を 不 適 当 で あ る と 認 め た と き は 、 そ の決 議 の改 廃 を 行 な う よ う 、 自 己 の 対 応 す る 級 の人 民 会 議 に建 議 す る こ と ( 第 八 九 、 九 〇 条 )。 各 級 の行 政 委 員 会 は 、 そ れ ぞ れ 自 己 の 対 応 す る 級 の 人 民 会 議 と 、 一級 上 の 行 政 機 関 に対 し て責 任 を 負 い、 そ の活 動 法 組 織 吋o辞 ︾昌 2庁旬日 O 旬昌 ・ ∵ を 報 告 す る 。 ま た 、 各 級 の行 政 委 員 会 は 、 上 級 の行 政 委 員 会 の 指 導 と 閣 僚 会 議 の統 一的 指 導 を 受 け る ( 第 九 一条 )。 司 人民裁判所 五 1 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 の 司 法 権 を 行 使 す る 裁 判 機 関 は 、 最 高 人 民 裁 判 所 、 地 方 人 民 裁 判 所 と 軍 事 裁 判 所 で あ る 。 憲 法 上 は、 特 別 の審 理 を 必 要 と す る 裁 判 の場 合 に は、 特 別 裁 判 所 を 設 置 す る こ と が で き る こ と と さ れ て い る が ( 第九七条 ﹁ 叢 論 律 144 法 一 二 項 )、 現 在 の と こ ろ、 現 実 に は、 特 別 裁 判 所 は 設 置 さ れ て い な い 。 裁 判 にお い て 人 民 裁 判 所 は独 立 であ り 、 法 律 に の み服 す る ( 第 一〇 〇 条 )。 ま た 、 人 民 裁 判 所 が 裁 判 の審 理 を 進 め る 場 合 に は 、 特 別 の 場 合 を 除 き す べ て 公 開 と し 、 被 告 人 の弁 護 は 保 障 さ れ る ( 第 一〇 一条 )。 も っと も 現 在 ベ ト ナ ム に お い て は、 職 業 的 弁 護 士 制 度 は 、 ま だ 制 度 化 さ れ ず 、 誰 で も 被 告 人 の関 係 者 ( 親 族 、 友 人 、 勤 務 先 の同 僚 な ど ) は 人 民 裁 判 所 に は 、 最 高 人 民 裁 判 所 ↓o騨 ︾ロ 2●聾5 U p5 弓O﹄百8 の ほ か 、 省 、 県 の 地 方 組 ⋮織 に 対 応 を参 加 さ せな け れ ば な ら な い ( 第 九九 ま た 、 人 民 裁 判 所 は 、 法 律 の規 定 に従 って 人 民 賠 審 制 度 を 採 用 し て い る 。 弁 護 人 と な る こ と が で き る 。 人 民 裁 判 所 は 、 ベ ト ナ ム 民 主 共 和 国 の各 少 数 民 族 が 法 廷 で そ の民 族 固 有 の 言 語 と 文 字 を 使 用 す る こと を 保証 す る ( 第 一〇 二条 )。 し た が って 、 裁 判 の審 理 に あ た って は 、 人 民 陪 審 員 出 9 自書 日 2 皆 目 O § 成) 条 )。. 裁 判 中 人 民 陪 審 員 は 裁 判 官 と 同 等 の 権 力 を 与 え ら れ る 。 ( 構 ( 社 ) (住 民 二 〇 〇 〇 人 な い し し て 省 人 民 裁 判 所 と 県 人 民 裁 判 所 が あ る 。 ハイ ノ や ハイ フ ォ ン の よ う な 直 轄 市 に は省 裁 判 所 と 同 格 の市 人 民 裁 判 所 、 直 轄 市 の 区 に は 県 と 同 格 の 区 人 民 裁 判 所 が 置 か れ て い る 。 県 の 下 の行 政 区 画 で あ る村 ( 住 民 四 〇 〇 な い し 五 〇 〇 人 ) に は 、 公 式 の 制 度 で は な いが 、 従 来 の 慣 習 に も と つ く 三 〇 〇 〇 人 ) に は 裁 判 所 は置 か れ ず 、 調 停 だ け を 担 当 す る ﹁司 法 班 ﹂ 団§ 吋已 勺げ騨廿 だ け が 置 か れ て い る 。 な お、村 ( 社 ) の 下 の集 落 ﹁調 停 グ ル ープ ﹂ 国 o陣 ○﹄ 巳 ( 約 二 〇 ∼ 三 〇 人 ) が 存 在 し 、 集 落 の長 老 が 国 家 の政 策 ・方 針 を 住 民 に普 及 徹 底 す る と 共 に、 住 民 間 の争 に つ い て 斡 旋 に あ た る 。 従 って 、 具 体 的 に住 民 間 に争 いが 生 じ た 場 合 に は 、 ま ず 集 落 の調 停 グ ル ー プ に よ る 斡 旋 が 行 な わ れ 、 そ れ に よ り 解 決 さ れ ぬ 場 合 、 社 の司 法 班 に ょ る 公 式 の調 停 が 行 な わ れ る 。 そ し て 、 そ の調 停 が 不 調 に な った 場 合 に だ け 、 県 ま た は 区 の 人 民 裁 判 所 に第 一審 と し て 民 事 訴 訟 が 提 起 さ れ 、 そ の判 決 に対 し 、 第 二 審 と し て 省 ま た は 市 の 人 民 裁 判 所 が 審 理 にあ た り 、 最 高 人 民 裁 判 所 は最 級 審 と し て 審 理 し 最 終 判 決 を 下 す 。 こ の よ う ベ トナ ム民 主 共 和 国 の 統 治 組 織 145 な こと と 現 在 戦 時 下 にあ る結 果 と し て、 実 際 に は裁 判 と な る事 例 は少 な い。 最 高 人 民 裁 判 所 は、 共 和 国 の最 高 の裁判 機 関 であ り、 地 方 各 級 人 民 裁 判 所 ・軍 事 裁 判 所 お よ び (も し設 置 さ れ た場 合 は) 特 別 裁 判 所 の裁 判 上 の活 動 を 監 督 す る ( 第 一〇 三条 )。 最 高 裁 判 所 は、 国 会 に対 し て責 任 を 負 い、 そ の活 動 を 報 、 最 高 人民 裁 判 所 の長 官 O富 田廿 ﹀β は任 期 五 年 で あ り、 国 会 によ って選 出 ・罷 免 さ れ る。 副 長 告 す る。 地 方 各 級 の人 民 裁 判 所 は、 そ れ ぞ れ の級 の人 民 会 議 に対 し て、 責 任 を 負 う と 共 に そ の活 動 を 報 告 す る ( 第 一 〇四条) ( 裁 判 官 の選 任 ) 官 と 最 高 裁 判 所 の裁 判 官 ( 審 判 員 司書 出 塁 § と よば れ 現 在 一五 人 ) は、 国 会 常 務 委 員 会 によ り 任 免 さ れ る。 長 官 . 副 長 官 ・審 判 員 は 、 立 候 補 も で き る が 、 祖 国 戦 線 も 候 補 者 を 推 薦 す る 。 最 高 人 民 裁 判 所 の副 長 官 は 、 同 時 に 中 央 軍 事 裁 判 所 の所 長 を 兼 ね て い る 。 現 在 最 高 裁 長 官 は 、 フ ア ン .バ ン .バ ッ く 甘口 民 忌日 ◎力9 2 冒 日 O 自白 大 佐 で あ る( 12) 。 ク 市庁書目 く 旬口 口曽o庁 氏 で あ り 、 ベ ト ナ ム法 律 家 協 会 の副 会 長 、 ア メ リ カ 帝 国 主 義 の 戦 争 犯 罪 調 査 員 会 の副 会 長 も 兼 U甘 # 吋口話 ( 市 ) の 人 民 会 議 に よ って 選 挙 さ れ 、 県 ( 区) ね て い る 。 最 高 裁 副 長 官 兼 中 央 軍 事 裁 判 所 長 は 、 グ エ ソ ・デ ィ ン ・ト ソ 2σqξ 窪 省 (市 ) 人 民 裁 判 所 の所 長 や 裁 判 官 ( 審 判 員 ) の任 期 は 四 年 で 、 省 人民検察 院 人 民 裁 判 所 の 所 長 や 裁 判 官 の任 期 は 三 年 で 、 県 ( 区 ) の 人 民 会 議 に よ って 選 挙 さ れ る 。 2 ( 政 府 部 長 会 議 ) の下 に あ る 各 政 府 機 関 、 地 方 国 家 ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 の 検 察 権 は 、 人 民 検 察 院 に よ って 行 使 さ れ る (第 一〇 五 条 )。 共 和 国 の人 民 検 察 院 は、 単 に刑 事 裁 判 に お い て 公 訴 を 維 持 す る 任 務 を 持 つだ け で な く 、. 閣僚会 議 機 関 、 公 務 員 お よ び 公 民 が 国 家 の法 律 を 遵 守 し て い る か 否 か に つ い て も 検 察 権 を 行 使 す る 。 そ の 点 は 、 資 本 主 義 国 の 検 察 ⋮機 関 と 異 って い る ( 第 一〇 五 条 ) 。 146 叢 法 律 ≡ム 云「 田 ・ ` , ∼ :(組 i 織 ) い人 民 検 察 院 の組 織 は べ 人 民 検 察 院 組 織 法 に よ って 定 め ら れ て い る が 、 裁 判 所 の組 織 に 対 応 し て 、 最 高 人 民検 察 院パ 省 、 ( 市 ㌣ 人 民 検 察 院 ? 県 六区 Y 人 民 検 察 院 のほ か にパ 軍 事 検 察 院 が 設 け ら れ て い る 。 一㌔最 高 W 民 検 察 院 ' 宅 庁口 置 Φ日 ・ . o。巴 、 Z皆 目 O 脚ロ. 円o戸 '08 .は ひ 国 会 に 対 し て 責 任 を 負 う と ・ 共 に、 そ の活 動 を 報 告 し、 '国 会 の閉 会 中 は国 会 常 務 委 員 会 に対 し て 責 任 を 負 ヶ と 共 に" そ の 活 動 を 報 告 す る パ第 で〇 八 条 )。 最 高 人 民 検 察 ρ 口oo <完け 氏 で あ る ( 口) 。 院 の院 長 匂 戸 Φロ 円苔 8 σq の任 期 は 五 年 で あ り 、 国 会 に よ り 選 出 ・罷 免 さ れ る 。 現 在 は、 ベ ト ナ ム労 働 組 合 連 盟 議 長 を 兼 ね 、 労 働 党 中 央 委 員 会 委 員 で も あ る ボア ソ ・ク ナ ク 声ベ ト 出 oP漏 最 高 人 民 検 察 院 の 副 院 長 と 検 察 官 は、へ国 会 常 務 委 員 会 にま つて 任 免 さ れ る が 、 副 院 長 は 中 央 軍 事 検 察 院 所 長 を 兼 ね 、 現 在 は、' グ エソ ー . バ ン ・ナ ム 2 撃 苫 田 <p5 2①日 大 佐 で あ る 。 地 方 各 級 の 人 民 検 察 院 は 、.そ れぞ れ 上 級 人 民 検 察 院 め 指 導 な ら び に最 高 人 民 検 察 院 の統 一的 指 導 を 受 け る こ と に よ り : が き -二 / ⋮ ` . ` エ ' ( 審 判 員 ) が 地 方 各 級 人 民 会 議 か ら 選 出 さ れ る の と は 異 な り 、 最 高 人 民 検 察 院 長 に よ って 任 免 ﹁検 察 官 同 一体 の原 則 ﹂ が 貫 か れ て い る ( 第 一〇 七 条 )。 そ れ は、 人 事 の 面 に も 現 わ れ 、 地 方 各 級 の 人 民 検 察 院 の 所 と 長 や検 察 官 は、 裁 判 官 .さ れ る 。 . +: あ . 本 稿 は パ.ま え が き . に の ぺ た 北 べ十 ナ ム訪 問 に先 立 って パ ベ ト ナ ム の実 状 を あ ら か じ め 知 って お く た め 、 国 内 で 入 手 で き る 資 料 に よ ら て 、 憲 法 の規 定 を 中 心 に 同 国 の統 治 組 織 の 概 要 を 整 理 し た も の に、 帰 国 後 、 手 を 加 え た も の で あ る 。' 従 って、 特 に新 ら し い点 は な いが 、' . ベ ト ナ ムに関 心 を持 たれ る 方 々 に、 いく ら か でも 参 考 にな れば と 考 え てパ 公 に す る, こ と と し た 口 資 料 を 提 供 し て 下 さ った 方 々 に 、,改 め て 感 謝 申 し 上 げ る 次 第 で あ る 。 一 ベ トナ ム民 主 共 和 国 の統 治組 織 147 (1 ) 中 国 と 北 ベ ト ナ ム の関 係 に つ い て ﹃中 国 総 覧 ﹄ 一九 七 一年 版 131211109876543 ))))))))))) 一 〇 ぺ 三 ぺ ジ ジ 要覧 OOOOOls1 九 〇 ぺ ぺ1】 ぺ 一 lllllll1 一 一 一 ジo。 ジll 三 三 二 ぺ ぺ ぺ 1!llジ ジ ジ ジ 六 (北 ベ ト ナ ム)﹄一- 一八 ペ ー ジ 。 (ア ジ ア 調 査 会 ) 一七 八 ペ ー ジ 以 下 。 、 ` ベ ト ナ ム民 主 共 和 国 対 外 文 化 連 絡 委 員 会 編 ・日 本 ベ ト ナ ム友 好 協 会 訳 ﹃ベ キ ナ ムー ど う い う 国 か ﹄ 一七 三 ペ ー ジ 以 下 。 ・ ( 北 ベ ト ナ ム)﹄ 一一 二 一ペ ー ジ 。 外 務 省 ア ジ ア馬 絹 ﹃ヴ イ エト ナ ム ﹄ (世 界 各 国 便 覧 叢 書 ) 一 一九 ペ ー ニ ﹃東 南 ア ジ ア要 覧 − 一 」_r▲ 一 一=亀 一 一一 ■L-● (2) ジ。 以下。 一 陸 井 三 郎 編 ﹃資 料 ・ベ ト ナ ム戦 争 ・上 ﹄ 七 九 ペ ー ジ 。 右、 同 右「、 同 同 国 同 同 国r同 右、 右、 方、 右、 右、 右、 ノへ ノへ ノ へ ノへ