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11月号

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11月号
陸上自衛隊 第3師団広報紙
11月号
(広報紙第18号)
発 行
第3師団司令部広報室
今月の内容
☆ 平成22年度 師団追悼式
☆ 中部方面隊統制演習場整備
☆ 第3師団司令部庁舎前に新たな仲間
☆ 部隊長随想
☆ 最先任上級曹長あれこれ
☆ 歴史探訪
☆ ウンチク駐屯地
☆ 一隅を照らす
☆ 新婚さんスウィートライフ
☆ 3Dレディー
背景:箕面大滝(11月22日撮影)
平成22年度
師団追悼式
第3師団(師団長 藤﨑 護 陸将)は、平成22年11月13日、千僧駐屯地において、平成22年度第3
師団追悼式を執行し、139柱の御霊に哀悼の誠を捧げた。
藤﨑師団長は、追悼式に先立ち、ご遺族とともに顕彰碑前において献花を行い、殉職隊員のご冥福を祈った。
追悼式は、白菊と杉に飾られた祭壇を前に、23名のご遺族と、国会議員をはじめとして、近畿2府4県各地
方自治体の長等、自衛隊各協力団体及び部内陪列者等の来賓約150名並びに第3師団隊員約600名が参列し、
おごそかに行われた。
式の終わりに、儀仗隊の拝礼・弔銃により、139柱のご冥福を祈る銃声が式場内に響き渡った。
※当日の写真は、第3師団ホームページで詳しく紹介しています。 ttp://www.mod.go.jp/gsdf/mae/3d
追悼の辞を述べる師団長
追悼式全景
儀仗隊による弔銃
中部方面隊統制演習場整備に参加
師団は、平成22年10月26日から11月4日までの間、平成22年度方面統制演習場秋季集中整備に参加
した。また、中部方面隊統制演習場整備に合わせ、我々の道場である演習場を機能的に使用できることを目的に
師団独自で青野ヶ原演習場整備も行った。
第3師団は、第37普通科連隊、第3後方支援連隊、第3戦車大隊、第3施設大隊、第3通信大隊、第3偵察
隊、第3特殊武器防護隊の隊員約600名の隊力を投入(車両約150両)し、短期集中の大規模整備により練
武の地「あいば野演習場」及び「青野ヶ原演習場」は、見事な変貌を遂げた。
第3師団整備隊は、隊務の総合一体化を具現すべく、各整備隊は建制を保持し、現場指揮官の指揮能力及び隊
員の基本・基礎能力の向上を図った。各隊員は額に汗し、泥や埃にまみれながら、急峻な地形等の障害を克服し、
士気高らかに任務に邁進した。
あいば野演習場
青野ヶ原演習場
防火帯除草
暗渠の設置
天川ダム除草
赤松の伐採
第3師団司令部庁舎前に新たな仲間
平成22年11月25日、第3師団司令部に滋賀県甲賀市信楽町から「福多朗(狸)」「福福多浪(ふくろ
う)」「ムカエル(蛙)」の3匹をお迎えすることとなった。これは来年、第3師団創立50周年を迎えるにあ
たり、福を呼び込むことを目的に、設置したものである。
笠
顔
目
腹
徳
尻
通
金
→災難を避け、身を守る
→互いに愛想よく、いつも笑顔で
→周りに気を配り、正しく物事を見る
→冷静さ、決断力、大胆さを持つ
利→飲食に困らない。徳をつける。
尾→何事も大きく太く、しっかりとした終わり方をし、身を立てる。
帳→世渡りに欠かせない信用第一の帳面
袋→お金に恵まれ、お金に困らない
福
→福をもたらす。
福 籠→福がこもる。
不苦労→苦労知らず。
福 老→老いて福。不老長寿
梟
→首がよく回る。夜行性で夜目が利くから見通しが利く、世間に
明るい。
「福多朗(狸)」 「ムカエル(蛙)」を
設置する幕僚長
子
→常に親になる責任を負い、子はしっかりと親に従う
口
→火の災いを呑み込み、火災予防
皮 膚→災難を避ける保護色の鎧
食べ物→毒蚊・毒虫を食べ無病息災
腹
→へそがなく落雷予防
冬 眠→耐寒で修養鍛錬
前 足→しっかりと構えた前足は、威風堂々、礼節を重んずる。
後 足→強固な後足で、跳躍前進
福福多浪(ふくろう)を設置する幕僚長
部隊長随想
第7普通科連隊長 1等陸佐 篠原
啓一郎
今年、自衛隊勤務26年目!初めて地元(兵庫県川西市出身)の中方に勤務させていただくこととなりました。
部隊長として勤務するに当たり、これまでの各地における勤務経験は何物にも代え難い指標であり拠り所でも
ありますが、本記事では私が趣味から得たもの(特に精神要素)について書かせていただきます。
今もなお続けている趣味は(何故か握るものばかりですが・・・)
①テニス(高校生時代に始めたので、初めてラケットを握ったのは30年以上前)
②ゴルフ(CGS学生時代の平成8年頃から始めたので、初めてクラブを握ったのは14年前)
③そば打ち(研究本部時代の上司の指南で平成17年から始めたので、初めてのし棒を握ったのは5年前)
そしてテニスでは必勝への執念(自分がきつい時は相手もきつい)、瞬時の判断力(迷いは捨てて思い切って
決心する)→これは戦闘指導に影響している!?
ゴルフでは集中(対象だけをしっかり見つめる)、無心(色気を出して余計なことをしない)、我慢(良くな
ることを信じて耐える)、大らかさ(失敗を引きずらない)→これは服務指導に影響している!?
そば打ちでは満足感(少ない材料で形あるものを作りあげる)と緻密さ(調合(調整)を誤れば台無し)→こ
れは隊務運営に影響している!?というような具合です。
何事においても共通するのは技術を身につけても、これを使いこなす精神面の影響がかなり大きく、また精神
面を強くするには経験が重要であるということです(30年やっても未だ不十分ですが・・・)。
これからも動きの中に心の平静を保てるよう趣味を楽しみながら精神修養に努め、自己の職務にも役立てたい
と思います。
最先任上級曹長あれこれ
第3施設大隊 准陸尉 大内
耕二
皆様、こんにちは。平素は第3施設大隊に対し、格別なる御厚情、
御協力を賜り、心から感謝申し上げます。
歴史と伝統名高い第3施設大隊の最先任上級曹長、大内准尉です。
出身は兵庫県美方郡香美町です。よろしくお願い致します。
私は着任当初、陸曹・陸士隊員の皆さんにお話した中、今年のキー
ワードとして『仁』を申し述べさせていただきました。
仁とは、人を愛すること。自己愛に陥らず「人を愛し、更に人を許
すことを知ること」であり、社会や組織の中に身を置き、仕事をする
上で、人間性は極めて重要な素養であると考えます。強靭な部隊育成
の基盤には、隊員相互の信頼と愛情がなければ、他人を助け、自分を
活かすことはできず、それぞれに与えられる任務は達成できないと思
います。
平成22年度師団実爆訓練(日出生台演習場)師団長視察
すばらしい日本の歴史と伝統を自分達の手で着実に積み上げ、伝承
渡部大隊長(左)藤崎師団長(中央)最先任上級曹長(右)
することこそが、先輩達への恩返しであり、後輩達への道導であると
信じております。現在我々自衛隊が求められる多種多様な任務を遂行する現場において、隊員たちにはどのような
現象が起きているのでしょうか。緩急なき業務に翻弄し、集中すべき任務への視点を、本来使うべき力を、見失っ
てはいないでしょうか。
今年度施策として「未来プロジェクト」、「他部隊訓練等研修」、「家庭訪問」の3事業を担任実施させていた
だいています。その中の「未来プロジェクト」で、全陸曹・陸士が自らの発案で結集した各階級のスローガンが決
まっていく過程で「すばらしい意見」が次々に発表される姿に接し、真剣に取組む姿勢は美しく尊いと、あらため
て感じ、部隊愛はみんなにある。したがって、等しく、国を愛する気持ちは着実に根付いていくことを感じました。
本来、私達自衛官として使うべき力とは、国民の幸せのために傾注すべき力であります。私達は、この美しい日
本を守る武力集団です。国を守る「備え」としての厳しい訓練が「いざ!」の時に第一戦で任務達成できるよう精
進していく所存であります。
人に感謝、物に感謝、環境に感謝し、それぞれを活かしつつ隊務をしていくことが全てのオペレーションの成功
に必ず通じていることを信じ、強くやさしい戦士たちと「一歩一歩」着実・継戦的に歩んで行きたいと思います。
私達は「あとから来る者たちのために」今ここに存在しているのだから。
歴史探訪
∼有岡城跡(伊丹城)∼
有岡城跡は、猪名川の西岸、伊丹段丘(だんきゅう)東縁部の一角
に位置します。もとは伊丹氏が南北朝時代から戦国時代にかけて伊丹
城を築いていたところです。
天正2年(1574年)11月、織田信長の部将荒木村重は、伊丹
氏にかわって伊丹城に入城しました。そして城の名を有岡城と改めて
大改造をおこないました。本城だけでなく、侍町と町屋地区をも堀と
土塁で囲んだ惣構(そうがまえ)の城としての価値を認められ、昭和
54年12月に国の史跡に指定されました。
有岡城は本城である「主郭部(しゅかくぶ)」と家臣団の住む「侍
町」、そして一般町人の住む「町屋地区」に分かれています。主郭部
は伊丹段丘が東に突出した位置に築かれ、西側と南側に人工の堀を設
けていました。そして、侍町と町屋地区を含む東西0.8キロ、南北1.7
キロの範囲を堀と土塁(どるい)で囲んだ「惣構(そうがまえ)」の
城としました。また、北・西・南の要所にはそれぞれ「岸の砦」「上
﨟塚(じょうろうづか)砦」「鵯塚(ひよどりづか)砦」の3つの砦
を築いていました。
天正6年(1578年)秋、村重は織田信長に反旗をひるがえし、
有岡城は包囲攻撃をうけました。10ヵ月の篭城の末、村重は嫡子村
次(むらつぐ)のいる尼崎城に逃れ、まもなく主を失った城は侍町を
焼き払われて陥落しました。
天正8年、信長の家臣池田信輝の嫡子之助(ゆきすけ)が入城しま
すが、天正11年には美濃へ移り、伊丹は秀吉の直轄領となりました。
その後大名は置かれず、いつしか城は放置され、江戸時代には地元の
人々から「古城山」と呼ばれるまでになりました。しかし、焼け残っ
た町屋地区を中心に、伊丹の町は酒造りで発展し、15ヵ村一続きの
“伊丹郷町”として繁栄しました。明治に入ると、川辺馬車鉄道や阪
鶴(はんかく)鉄道(いずれも現在のJR宝塚線の前身)の建設工事に
より主郭部の東半分が失われました。
参照:伊丹市ホームページ
ウンチク駐屯地
∼信太山駐屯地∼
「修史館(しゅうしかん)」(信太山駐屯地の資料館)について紹介します。
信太山駐屯地は大正8年11月、大阪城から旧陸軍野砲兵第4聯隊第1大隊の移駐と共に誕生しました。当時、
第1大隊長・北白河宮成久王殿下(明治天皇の娘婿)の執務室として建設され、その後、終戦まで将校集会所と
して使用された歴史的価値の高い建物です。
終戦後、駐屯地は昭和20年から32年までは米陸軍(進駐軍)が駐屯し、昭和25年から海兵隊の下士官養
成学校として使われていましたが、昭和32年、駐屯地が閉鎖されると同時に日本政府に返還され、同年9月、
陸上自衛隊信太山駐屯地として開設されました。
第4代司令・鬼澤連隊長就任間に、資料館創設の企画が出来、第5代司令・登連隊長就任間に、歴史を学び修
めるということから「修史館」として誕生し、数多くの資料が展示されることとなりました。主に、旧陸軍野砲
兵第4聯隊コーナー、旧陸軍歩兵第37聯隊、歩兵第8聯隊、歩兵第61聯隊、自衛隊コーナーとして各部隊の
物品等を展示しており、年間約2,000人もの方が見学に来ています。
楠木正成コーナー
修史館外観
旧陸軍コーナー
一隅を照らす ∼第3後方支援連隊∼
1等陸曹 三宅 比呂志
今月の「一隅を照らす」は、第3後方支援連隊輸送隊の三宅1曹を
紹介します。
三宅1曹は、昭和62年に入隊し、平成18年8月から車両陸曹と
して勤務、部隊の車両運行管理を適切に実施するとともに、隊員の車
両無事故走行に対する意識の高揚施策を熱心に努めてきました。そし
て、その熱意を生かすため、平成22年7月教習指導員に見事合格し、
現在は、第3師団千僧自教の配車陸曹兼教習指導員として、車両の管
理・整備、師団管内の操縦手の養成に大きく貢献しています。特に教
習指導にあたっては、自らも車両無事故走行143,000㌔及び大型
2種免許保有と、豊富な経験に裏付けされた親身かつ熱い教習を実施
しています。
余暇においては、現在トライアスロンにチャレンジ中です。シーズ
ン中は、2∼3大会に参加し自らの体力の限界に挑戦しています。ト
ライアスロンとは、水泳・自転車・マラソンという3種目を連続して
行い、その時間を競う競技で、細かなルールに基づき厳しい審判員の
ジャッジで競技を進行していきます。この厳しい競技であるトライア
スロンは、体力と気力が一致しないと無事ゴール出来ず、平成22年
8月に行われた第18回兵庫県赤穂大会においては、30歳代で見事、
第3位の入賞をいたしました。
三宅1曹は、公私ともに情熱連隊をめざして日夜努力をする第3後
方支援連隊の「一隅を照らす」隊員であります。
トライアスロンスタート前の三宅1曹
新婚さんスウィートライフ
∼第3通信大隊∼
3等陸曹 西尾 太佑(にしお だいすけ)・萌子(もえこ) さん
3師団だよりをご覧の皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今月の新婚さんスイートライフは、千僧駐屯地に所在する第3通信大隊第2中隊の西尾3曹、萌子さんご夫妻
を紹介します。
Q=出会いはいつ頃、どんなきっかけですか?
A=大学時代の同級生です。
付き合うきっかけは、卒業後の飲み会でメール交換してから。
Q=プロポーズの言葉は?
A=「世界一幸せにするから付いて来い。」
Q=お互いの好きな所は?
A=妻→夫:優しいところ
素直すぎるところ。
夫→妻:全部!!!
強いて言うなら、女神の様な優しい顔(怒らすと怖い)。
Q=結婚生活で何が一番幸せですか?
A=毎日妻の笑顔が見れる事。
Q=どんな家庭を築きたいですか?
A=妻の笑顔が毎日見られる幸せな家庭。
Q=最後、お互いに一言!!!
A=夫→妻:何があっても、俺の人生の全てを賭けて幸せにするで!
妻→夫:・・・。
有難うございました。どうぞ末永くお幸せに・・・。
3Dレディー ∼第3師団司令部付隊∼
3等陸曹 中島
聡子(なかじま さとこ)
今月の3Dレディーは、第3師団司令部第1部総括班で勤務している中島3曹を紹介します。
中島3曹は非常に明るく、第1部ではマドンナ的存在で、酒豪(編集担当者もつぶされました)かつ
第3師団で5本の指に入るほどの美しい女性です。
Q=入隊の動機は?
Q=趣味・特技は?
Q=得意な仕事は?
Q=得意料理は?
Q=理想の男性像は?
Q=今一番ほしい物は?
Q=好きな食べ物は?
Q=今後の目標は?
Q=最後に一言
A=人に夢や希望を与える仕事がしたくて。
A=飲酒・剣道
A=シュレッダーがけ
A=演習場で創る宴会鍋
A=肉食系イケメン!
A=ブサかわパグ
A=なすび以外
A=何事にも探求心を持って技を磨く
A=宜しくお願いします。
ビールを片手に友人との一枚(写真右)
編集後記
いつも師団だよりをご覧頂き、ありがとうございます。
皆さんは、11月と言えば何を連想しますか?私は、「ずわいがに(松葉蟹)」です。
何年か前の事になりますが、宮津の宿で食べた「ずわいがに」が忘れられません。
温泉に入り、熱燗を飲みながらカニ刺し、しゃぶしゃぶ、甲羅酒、かにすきを堪能しました。
本当に美味しいですね。ずわいがには、山陰地方では「松葉蟹」、北陸地方では「越前蟹」と
言われ、冬の味覚の王様だと思います。
温かい鍋の美味しい季節の到来です。たまには早く帰宅して、家族そろって「カニカニカーニ
バル」を楽しむのも良いのではないでしょうか。
今年も残すところ約1ヶ月となりました。早い部課等では12月に入ると忘年会が始まります。
何かと飲酒機会が増える時期となりますが今一度、我々の原点に立ち返り、自覚ある、自衛官らし
い行動をとりましょう。
師団だより編集担当者
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