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中国における省エネエアコン 普及拡大での経験

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中国における省エネエアコン 普及拡大での経験
第84回アジアの経済成長と環境・エネルギー部会
中国における省エネエアコン
普及拡大での経験
2012年3月2日
ダイキン工業株式会社
CSR・地球環境センター
室長 藤本 悟
1
本日の話題
1.ダイキン工業の紹介
2.ダイキン工業の経営戦略
3.省エネインバータ戦略
4.更なるボリュームゾーン拡大
5.ダイキン工業の目指す姿
2
1.ダイキン工業の紹介
3
3
当社の事業概要(10年実績)
創立
1924年
資本金
850億円
売上高
12,400億円(3月予想)
営業利益 780億円(3月予想)
連結子会社※ 国内 41社、海外 151社
従業員数※
連結41.569名
※11年3月現在
空調・冷凍機事業
油機・特機事業
87% 3%
12,400億円
化学事業
10%
単位:億円
4
目的
空調・給湯関連主要商品
省エネ、環境、快適、安心、安全、衛生など
あらゆるニーズに対応する空調ソリューション
住宅用
住宅用マルチ
店舗用
エアコン
ビル用マルチ
設備用空調
セントラル
特殊用途
(電算機他)
日本のみ
商 品
家庭用空気清浄機
全熱交換ユニット
DESICA
外気取入ユニット
空気商品
日本のみ
・ヒートポンプ暖房・給湯機
・エコキュート(国内)
・アルテルマ(欧州)
・EEHS(中国版アルテルマ)
タンク 給湯
ハイドロ
床暖房
用 途
住宅、マンション、別荘
店舗・オフィス
病院
一般ビル
工場
大型商業施設・公共施設
5
グローバル連結売上高推移(全社)
売上高
(億円)
営業利益
(億円)
14000
海外売上高
12,400
12,024
国内売上高
12000
1400
12,911
1281
営業利益
10,240
9,117
10000
1200
11,603
1000
海外
7,928
7,294
8000
800
808
6,251
6000
5,319
5,388
5,724
602
4000
398
420
448
665
60%
以上
780
748
614
469
600
400
440
2000
200
0
0
2000 2001
2002 2003 2004 2005
2006 2007 2008 2009
2010 2011
6
2.ダイキン工業の経営戦略
7
7
当社の戦略テーマ
環境
境先
先進
進商
商品
品・
・
事業
業の
の
環
事
創出
出
創
新たな商品領域
ヒートポンプ暖房・給湯
ヒートポンプ暖房・給湯
事業の創出
事業の創出
低温・冷凍
低温・冷凍
一大事業の創出
一大事業の創出
アプライド事業、
アプライド事業、
独自のソリューション
独自のソリューション
事業の構築
事業の構築
ダクトレス事業
既存4極のさらなる成長
日本 欧州 中国 アジア・オセアニア
※2008年策定
24
FUSION10後半
3カ年戦略
新興(普及)市場への本格参入
新興(普及)市場への本格参入
中国、インド、中南米
中国、インド、中南米
燃焼暖房地域への参入
燃焼暖房地域への参入
北米市場への本格参入
北米市場への本格参入
新たな地域への展開
8
当社の戦略テーマ
環境
境先
先進
進商
商品
品・
・
事業
業の
の
環
事
創出
出
創
新たな商品領域
ヒートポンプ暖房・給湯
ヒートポンプ暖房・給湯
事業の創出
事業の創出
ヒートポンプ技術による
低温・冷凍
暖房・給湯事業への本格参入
低温・冷凍
一大事業の創出
一大事業の創出
日本 欧州 中国 アジア・オセアニア
24
重点2テーマ
アプライド事業、
アプライド事業、
独自のソリューション
独自のソリューション
事業の構築
事業の構築
ダクトレス事業
既存4極のさらなる成長
※2008年策定
環境戦略
FUSION10後半
3カ年戦略
新興(普及)市場への本格参入
新興(普及)市場への本格参入
省エネ商品(インバータ機)の
中国、インド、中南米
中国、インド、中南米
全世界への普及・拡大
燃焼暖房地域への参入
燃焼暖房地域への参入
北米市場への本格参入
北米市場への本格参入
新たな地域への展開
9
中国における空調普及の課題
背景:空調の消費エネルギー増大の懸念
エネルギー消費の大きい空調
ダイキンの
事業範囲
ダイキンの
事業範囲
空調
27.5%
住宅
給湯
19.5%
熱源
30%
業務
ビル
熱搬送
12%
給湯2%
日本におけるエネルギー消費内容
10
中国における空調普及の課題
背景:空調の消費エネルギー増大の懸念
空調の消費エネルギー増大の
世界での空調市場の動向
2009売上台数 (JRAIA)
世界の空調市場の拡大
2470万台
203万台
627万台
558万台
438万台
56万台
678万台
61万台
367万台
80万台
366万台
31万台
838万台
116万台
11
3.中国市場の特徴
12
中国における空調普及の課題
主要国の発電電力量(伸び率)の推移
10億人民元
中国のGDP(名目)の伸び
50000
45000
40000
35000
30000
25000
20000
年率15%拡大の線
15000
10000
19
80
年
19
82
年
19
84
年
19
86
年
19
88
年
19
90
年
19
92
年
19
94
年
19
96
年
19
98
年
20
00
年
20
02
年
20
04
年
20
06
年
20
08
年
20
10
年
5000
0
出典 : IMF - World Economic Outlook(2011年9月版)
13
中国における空調普及の課題
主要国の発電電力量(伸び率)の推移
主要国の発電電力量の推移
中国〔3,696〕
167
海外電力調査会資料より
14
中国における政策転換
中国の中期計画
(1)10次5ヵ年計画(2001∼2005年)
発展は至上命題
⇒高度経済成長志向
(2)11次5ヵ年計画(2006∼2010年)
持続的発展が可能な経済社会構築に重点を転換
循環型経済発展と資源節約・環境有効型社会構築
⇒環境問題対応の全面展開
(3)12次5ヵ年計画(2011∼2015年)
持続的発展が可能な経済社会へ構造改革推進
・持続可能な発展を阻害するような環境問題の解決
・国民の健康を害するような環境問題の解決
⇒環境目標を更に充実化
15
中国における政策転換
11次5ヵ年計画の総括
11次5ヵ年計画
12次計画
目標
目標
実績
(2005年比)
GDP当りエネルギー使用削減
(2010年比)
20%
19.1%
16%
GDP当りCO2排出削減率
−
−
17%
一次エネルギー非石化割合
−
−
14.8%
工業固体廃棄物総合利用率
(4.2%)
(13.2%)
−
単位当り工業水量削減率
30%
37%
30%
主要汚染物
削減率
10%
12.4%
8%
−
−
10%
10%
14.3%
8%
COD
アンモニア窒素
二酸化硫黄
窒素酸化物
10%
16
中国における政策転換
中期計画比較
11次5ヵ年計画
12次5ヵ年計画
1)資源節約型。循環型経済社会形成
・省エネ、エネルギー転換
・水資源節約
・廃棄物リサイクル、再資源化
1)資源節約型。循環型経済の強力推進
・省エネ強力推進
・水資源節約強化
・土地利用節約、集約
・鉱物資源探査、保護、合理的開発
・循環型生産方式推進
・資源の循環利用、回収システム健全化
2)環境保護強化
・汚染物排出削減
・環境の監督管理強化
・環境対策重点実施
2)環境保護強化
・汚染物排出削減と処理対策強化
・環境の監督管理強化
・環境リスク管理
3)生物系保護
4)生態系保護、修復
5)気象変動問題への積極的対応
6)農村における環境総合管理推進
17
中国における政策転換
生物系保護の取り組み・森林面積の増加
18
中国における政策転換
環境規制に関係する政府機関
国務院
構成機構
直属機構
発展改革委員会
国家安全生産管理監督総局
環境保護部 国家品質監督検査検疫総局
工業情報化部
商務部 国家認証認可監督管理委員会
国家標準化管理委員会
その他
その他
19
中国における政策転換
主要な環境規制
分野
法律名
公布時期
《エアコンは2010年改正》
20
中国における政策転換
具体例
(1)「電子情報製品汚染予防管理弁法」(中国版R0HS)
鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、
PBB、PBDE、国の指定物質 (2)「廃棄電器電子製品回収処理管理条例」(中国版WEEE)
対象製品:テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、パソコン
基金制度:生産者・輸入業者は基金へ納付義務
※日本の家電リサイクル法では廃棄する消費者が費用を負担するが、
中国では廃棄家電でも有価物として売買されるため、回収する場合には
有償で買い取らなければならない
※徴収費用は、テレビ15元、エアコンと洗濯機が7元、冷蔵庫12元、パソコン10元
21
中国における政策転換
具体例
(3)省エネ政策は二本柱(「管理制度」と「奨励政策」)
管理制度:エネルギー効率ラベル制度
高エネルギ消費製品淘汰制度
奨励政策:省エネ製品ラベル認証制度
省エネ製品政府購買制度
省エネ製品税制優遇
エアコンの省エネラベル例
※例:近年、エアコンの住宅市場は
GB1級省エネエアコンに、ほぼ500元の補助金、
省エネ化が推進した(昨年削減)
農村振興策「家電下郷」や買替補助策「以旧換新」
で省エネ製品の需要が伸びた(本年廃止予定)
22
中国における空調普及の課題
中国における空調の販売台数の伸び
中国の伸び
毎年10%以上
電力消費全体に占める割合 商業用エアコン 9.05%
家庭用エアコン 5.45%
中国におけるエネルギー消費状況白書(2010)より
23
日系エアコンメーカのグローバル戦略
中国市場の特徴
経済発展と空調普及の歴史
経済発展
空調普及
黎明期
−
急拡大期
黎明期
成熟期
普及期
インド ベトナム ブラジル ロシア
中国
衰退期
成熟期
シンガ 豪州
日本
欧州
米国
発展のイメージ
経済発展
空調機が
導入される
場所
空調機
ビジネス
販売・流通
普及せず
空調普及
自動車、公共空間
ホテル、レストラン
富裕層住宅
一般住宅、店舗
(1台⇒買い増し)
買い替え需要主体
輸入製品主体
国内産業が徐々に勃興
輸入品=高級品
国産品=普及品
国産品の技術水準向上
国産品=輸入品
差別化ポイント
・主要大都市中心の販売、流通
・街角の個人商店(非組織小売業)
中心の販売形態
・国内産業が勃興
・地方都市、農村部へも
販売が普及
・主要都市では量販店
ルート拡大
・販売形態の多様
(インターネット、通信販売)
・都市間格差解消
・周辺ビジネスでの競争
(プレ/アフターサービス)
24
中国市場の特徴
中国の空調文化
◇特徴
①ステータスシンボルとして存在感に付加価値(“見せるエアコン”)、
先進イメージの商品が人気
②中央空調(セントラルやマルチなど)=高級空調という一般認識
=高級空調
③暖房中心の華北、ヒートポンプ主体の華東、年間冷房の華南地域と
多種多様な空調文化が混在
④沿岸地域から内陸部まで、廉価型から高級機まで価格帯も多種多様
<住宅用>
住宅用空調は2000年代から急速に普及が始まる
空調普及期に、日系の合弁メーカが壁掛け型・床置き型セパレートを投入
マルチエアコンは高級空調の一種として高級住宅・マンションで多く採用
<業務用>
業務用空調機は1990年代から普及
低層階は大空間でセントラル方式、高層階はオフィス、マンションで個別
分散マルチ方式が採用される複数方式混在型ビルが多い
25
中国市場の特徴
中国の空調文化
<一般的な商品形態>
◇住宅用:壁掛け型、床置き型
セパレート(ルームエアコン)
・エアコンはステータスシンボルとしての
存在感を誇示させたい
◇業務用:セントラル/ビル用マルチ
・デパートなどの大空間はセントラル方式、
オフィスは個別分散方式のビル用マルチ
が採用されることが多い
床置き型の例
26
3.省エネインバータ戦略
27
中国へのインバータ導入
状
現
国 ・エアコンの普及に伴う電力需要増大と温暖化増大
中
背景に中間層拡大、都市化が拡大
ダ
術
技
の
1998年に店舗・オフィス用エアコンにインバータを搭載し、
ン
イキ 当時主流であった一定速エアコンと比べて消費電力量を約60%削減する
『スーパーインバーター60』シリーズを発売して、業界の省エネをリードしてきた
インバータエアコンの普及により電力需要を抑制
インバータをグローバルに普及させるチャンス
28
インバータ戦略
快適と省エネを両立するインバーター
日本における家庭用エアコンの効率向上
期間効率
6
5
インバータで2倍の効率向上
現在
4
3
DCインバータ
2
1
インバータ化で
約30∼50%の省エネ
ACインバータ
0
1980
1990
2000
29
インバータ戦略
快適と省エネを両立するインバーター
ノンインバータ機
無駄
無駄
無駄
無駄
インバータ機
30
当社のインバータ戦略
インバータ機を世界に浸透する
■世界のルームエアコン市場状況と
インバーター機の比率(2008年)
中国
欧州
25%
550万台
北米
7%
2,110万台
日本
100%
0%
※ウィンドウ形が
90%
836万台
775万台
中南米
0%
317万台
:ノンインバーター機
:インバーター機
31
中国省エネ規制動向
新基準でエネルギー消費効率が現行より23%改善される ◇ 省エネ規制内容
◇ ノンインバータとインバータの省エネ規制レベル差
<ノンインバータ>
・省エネ指標: 定格EER(=COP)
・足きり値 : 2等級
・実施時期 : 2010年6月
機種
ノン
インバーター
(EER)
(4.5kW以下の場合)
等級
能力範囲(kw)
ノンインバータ足切り値が5等級から2等級へ上昇
⇒裾物ノンインバータが売れなくなる ⇒ノンインバータとインバータの売価差が縮小する
1
2
3
4
5
CC≦4.5
3 .4
3 .2
3.0
2.8
2.6
4.5<CC≦7.1
3 .3
3 .1
2.9
2.7
2.5
1級
5.2
2.4
2級
4.5
7.1<CC≦14
3 .2
3 .0
2.8
2.6
SEER
3級
COP
<インバータ>
・省エネ指標: 冷房SEER(期間効率評価)
・足きり値 : 5等級
・実施時期 : 08年9月より実施中
機種
インバーター
(SEER)
CC≦4.5
3.2
3.0
1
2
3
4
5
5 .2
4 .5
3 .9
3 .4
3.0
4.5<CC≦7.1
4 .7
4 .1
3 .6
3 .2
2.9
7.1<CC≦14
4 .2
3 .7
3 .3
3 .0
2.8
3.4
2級
3.25
5級
3級
3.0
足切り
上昇
4級
2.8
5級
2.6
3.9
4級
3.4
等級
能力範囲(kw)
SEER
3.25相当
1級
インバータ足きりライン
2010年6月
ノンインバータ規格
インバータ規格
32
格力電器との協業によるグローバルインバータ普及
インバータ普及機の開発によるボリュームゾーン戦略
∼珠海格力電器有限公司(中国)との協業による、低コストで高効率なインバータルームエアコンのグローバル展開∼
○格力電器との協業内容と進捗
1.グローバル市場向け普及可能なインバータルームエアコンの共同開発
⇒共同開発機の開発完了。(ノンインバータ機とほぼ同等の価格帯)
2009年下期から販売開始
2.基幹部品の共同生産
合弁会社概要 (2010年4月稼動)
1.基幹部品(圧縮機・電装品等)の共同製作
珠海格力大金機電設備有限公司
2.金型の共同製作
珠海格力大金精密摸具有限公司
3.金型の共同製作
4.原材料・部品の共同調達、共同購買
5.日本市場向けインバータルームエアコンの生産委託
世界最大のルームエアコン市場である中国を皮切りに、新興地域へ展開。
インバータルームエアコンの全世界への普及・拡大を図る。
33
インバータルームエアコンの共同開発
<狙い>
○中国大市場を当社にとって有利に展開できるインバータ市場に変える。
○これに向け、基幹部品および周辺部品や材料を共通化する事により、
コスト力のある普及インバータ機の共同開発を行う。
<取り組み>
○共同開発商品を売り分けるために、商品コンセプトについて両社で協議。
○中国市場でのインバーター化を加速するため、両社共同でロビー活動や 省エネ基準作りに取り組む。
○09年11月から販売開始。 ダイキン:中国+グローバル市場 格力:中国市場
〈格力モデル〉
〈ダイキンモデル〉
<役割分担>
ダイキン
共同開発機の基本設計
格力電器
低コスト部品・材料情報
試験室の提供
◇両社で部品・材料評価実施
◇規制動向・他社情報交換
34
「高級機」から「省エネボリュームゾーン」創出
都市住民の86%がエアコン購入時に
省エネ機能を重視する「2010年エアコン市場消費傾向報告」
エネルギー効率
従来ダイキン
新市場
オープン化戦略
「インバータという環境技術
で世界をリードする」
従来市場
価格
世界最大の生産量を誇る『格力電器』との提携
35
中国におけるインバータルームエアコンの普及
インバータ技術・商品を世界に浸透する
■中国市場のインバータは猛烈な勢いで普及
(%)
60
50
40
42%
毎年急増
30%
30
17%
20
7%
10
0
2007
2008
2009
2010
中国のルームエアコンインバータ比率
2011
(Reportlinkerおよび2011年は当社の予想)
36
中国におけるインバータルームエアコンの普及
インバータ技術による環境エネルギー問題への貢献
空調の消費電力量(億kWh)
8
BAUはIEEJ2007.10レポートを参考にダイキンで推定、
BAU(7200億kWh)
7
ストックの100%
がインバータに転換
6
△2000億kWh
5
△4300億kWh
4
3
現状(3000億kWh)
2
ストックの100%が
日本の最高効率
インバータに転換
1
⇒原発80∼100基に相当
⇒4.2億トンのCO2削減に相当
・植樹:1.5億本文に相当
・自動車:2億台分に相当
0
2008年
(現状)
2030年
37
中国におけるインバータルームエアコンの普及
インバータエアコン普及で見えてきたもの
「ウェーブライダー」から
「ウェーブメーカー」へ
井上会長(環境イノベーション:植田教授編著、P207)
「他より半歩先進して展開する。規制が出てきてから対応したのではコンピティターに負ける」
1990
1st Stage
2000
2nd Stage
2006
2009
3rd Stage
プロダクト マーケット カスタマー
ソーシャル
アウト
イン
イン イン
38
4.更なるボリュームゾーン拡大
39
「内陸×中間層」市場への対応
最大の成長市場である中国での飛躍的な拡販
販売、サービス、環境商品を全方位に拡大展開
○ハイエンド商品中心の販売からフルラインナップ販売への戦略転換。既存商品のシェア アップに加え、インバータ普及機、アプライド商品、暖房商品の販売拡大
空調
○専任部隊を設置し、内陸部西部14地域への販売網強化。全国100ヶ所の主要拠点。 ○格力様との共同開発機(インバータルームエアコン普及機)の生産、暖房事業の立ち上げ
<14地域の販売体制>
華北
華東
華南
内陸
化学
部門
北京
天津、石家荘、太原
大連、瀋陽、ハルピン、長春
上海
済南、青島、鄭州
南京、蘇州、無錫
杭州
寧波、温州
広州、中山、仏山
深セン、東莞、珠海
厦門、福州、泉州
南寧、貴州、雲南
成都、重慶、西安
武漢、長沙、南昌、合肥
華北
長春
太原
内陸
石家庄
北京
天津
沈陽
大連
青島
済南
華東
蘇州
南京
上海
武漢 合肥 無錫
成都 重慶
寧波
杭州
温州
長沙
福州
南昌
南寧
広州
厦門
華南
東莞
深セン
西安
鄭州
○家電分野や自動車・半導体関連での拡販
○環境関連分野では、冷媒ガスの切り替わりへの対応や、省エネニーズの高まりにより需要
増が見込まれる遮熱塗料、ゼッフル(耐候性塗料)の拡販。
40
「内陸×中間層」市場への対応
普及価格帯製品の製造体制整備
2011年12月26日新聞
2010年、R&Dセンター200名で現地開発体制を整備
41
「内陸×中間層」市場への対応
42
「内陸×中間層」市場への対応(NRI)
43
「内陸×中間層」市場への対応 自前代理店網(7000店の専売網)
ソリューションプラザ
「市場・現場重視」
「現地・現物・現地人」
開発の現地化(R&Dセンター)
省エネブランド(ビルマル、インバータ)
現地人の登用(現地校との連携)
自社ブランド向上(空調城構想)
44
今後のグローバル戦略
◇今までのグローバル展開
<狙い市場>
・“高付加価値・高売価”商品で「先進国」
「ハイエンド」マーケットを重点志向
<先進技術で差別化>
・インバータ技術
・ヒートポンプ技術
・マルチ技術
「量」より「質」で事業として成功
◇世界的な経済・産業・社会の状況変化
・地球環境保護、CO2排出削減をめざした各地域・
国での各種省エネ規制・規格の導入、強化
・新興国が世界経済を牽引、BRICs中間所得層
新興国
30億人の空調需要が急激に拡大中
・資源争奪戦の激化、エネルギー安全保障の重要性
アップ
・韓国/中国メーカのマーケティング力、コスト力を
中国メーカの
背景にした新興国市場での台頭、勢力拡大
◇今後のグローバル市場でのさらなるプレゼンス拡大へ向けたポイント
・“質”より“量”が重要な「新興国」「ボリュームゾーン」市場でいかに
韓国/中国メーカに勝ち抜くか
「新興国」「ボリュームゾーン」
2排出削減”、“省エネ性向上/節電”には日系メーカの先進技術が
・地球環境保護へ向けた“CO
地球環境保護
不可欠
◇今後のグローバル展開
・ボリュームゾーン商品への先進技術
ボリュームゾーン
(特にインバータ技術)普及推進による差別化
・ヒートポンプ技術を活用した「暖房・給湯」市場での
「暖房・給湯」市場
ビジネス拡大
「地球環境保護への貢献」と
「グローバル市場での勝ち残り」の
両立
45
5.ダイキン工業の目指す姿
46
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
ダイキンのめざすもの
“環境技術により空調の温暖化増大を抑制したい”
温
暖
化
影
響
よる
に
空調
温暖
響
影
化
省エネ
ヒートポンプ
システム
フロン
新技術
年
47
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
ヒートポンプ商品普及
空気−水ヒートポンプ普及台数(世界)
給湯用
エコキュート
千台
1 40 0
1 20 0
1 00 0
80 0
日本
欧州
中国
その他
貯湯
タンク
60 0
40 0
20 0
0
20 05
2 00 6
2 00 7
2 00 8
20 09
20 10
JARN記事より作成
48
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
ヒートポンプ商品は低炭素化の切り札
空気中・水中の
1のエネルギで
3∼5の太陽熱
を取り込める暖房
熱3∼5
再生可能エネルギ源
暖房4∼6
一次エネルギ
2.5
ヒートポンプ
COP=4∼6
の例
4
3
2
1
0
ヒートポンプ
従来の約半分のCO2
5
ガスボイラ
■欧州では「再生可能エネルギ
利用機器」に認定(08.12EU議会)
6
石油ボイラ
電気1
(参考)欧州の暖房機器の
年間CO2発生量比較(トン/年)
IEAデータ(2008)
49
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
中国での当社ヒートポンプ商品
50
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
ヒートポンプ各社の動向
51
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
冷媒(フロン類)の変遷
モントリオール議定書
京都議定書
オゾン層保護
温室効果ガス削減
フロン
CFC
HCFC
1996年全廃 2020年全廃
代替フロン
HFC
低GWP冷媒
自然冷媒
R1234yf, R32
NH3、CO2など
オゾン層破壊
温暖化
52
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
次世代冷媒の動向
モントリオール議定書による削減計画
HCFC拡大 成行き
53
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
次世代冷媒の総合評価
冷媒
冷媒だけの
温暖化影響
エネルギー効率
経済性
年間効率
冷房時
ピーク電力
安全性
機器
コスト
インフラ
コスト
HFO1234 yf
○
△
×
△
×
○
HFC32
△
○
○
△
△
○
プロパン
○
○
○
×
△
×
CO2
○
×
×
○
×
×
HFC410A
×
○
○
○
○
○
次世代冷媒として世界に提案
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ダイキンの技術・商品による環境への貢献
次世代冷媒の総合評価
R32はどんな使い方を
しても温暖化影響が最小
Courtesy: Horie et al., Tokyo Univ., 2010 Int. Symp. Next-gen. A/C and Refr. Tech.
55
ダイキンの技術・商品による環境への貢献
中国制冷空调工业协会
关于征集签署R32专利开放备忘录的通知
R32制冷剂 ODP(消耗臭氧层潜值)=0,GWP(全球变暖潜值)=675,工作压力与
R410A相当,具有良好的传热性能,容积制冷量大,理论效率高。相同制冷量下,
R32充注量仅为R22的2/3左右。
----------------------
中国制冷空调工业协会在编制行业HCFCs淘汰管理计划过程中,了解到在R32替代
应用方面,日本企业前期曾经开展过相关研究并在全球范围内登记了多项专利,日
本大金工业株式会社(以下称日本大金公司)又是其中拥有相关专利数量最多的企
业。
途上国に特許を無償で提供
----------------------
最终双方就专利事项达成一致意见,日本大金公司同意将其所拥有的在中国大陆
登记的涉及R32制冷剂使用的15项基本专利对中国行业免费开放
------------------------
本次中国制冷空调工业协会与日本大金公司签署开放R32相关专利的协议是具有
战略意义的一件大事,它体现了中日同行间的互融与合作精神,真正实现了互利共
赢,同时这也是中日两国同行为全球ODS淘汰工作,为国际环保事业发展做出积极努
力和贡献的具体表现。日本大金公司作为全球知名的业内企业,以负责任的态度积
极支持和配合中国行业的ODS淘汰行动,在此我们深表赞赏。
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まとめ
1.中国は経済成長と共に環境・エネルギー問題拡大
2.日本の技術力による問題解決
3.障害は価格とビジネスモデル
4.中国の成長と自らの発展との両立-WinWin5.ウェーブライダーからウェーブメーカーへ
6.現地・現物・現地人
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ご清聴ありがとうございました
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