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財政計画(2015-2024) [313KB pdfファイル]

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財政計画(2015-2024) [313KB pdfファイル]
中期財政計画・長期財政推計
総合計画に基づき、本市の普通会計に係る中期財政計画・長期財政推計を次のとおりとします。
※ 普通会計は、各地方自治体間で財政比較を行うため用いられている統一的な会計区分で、
一般会計と公営企業や収益事業などの会計以外の特別会計とを合算したものです。
本市における普通会計は、一般会計、住宅新築資金等貸付事業特別会計及び地方独立行政法
人桑名市総合医療センター施設整備等貸付事業特別会計(独法移行後)です。
1 背景
本市の財政状況は、市税収入の伸び悩みや普通交付税の合併算定替の特例措置が段階的に縮減さ
れることから、歳入全般としては減少していくことが見込まれます。
一方、歳出では、合併以降、社会保障関係経費の増加や建設事業の財源として発行した地方債の
償還額の増加に加え、今後さらに、最重要施策としての新病院整備や桑名駅周辺整備事業、加えて、
土地開発公社の解散に要する経費など、増加傾向が続くものと推測されます。
また、昭和 50 年代前半を中心に多くの公共施設を建設してきましたが、今後その多くが更新の
時期を迎えることから、その費用についても市の歳出の増加傾向に拍車をかける要因のひとつにな
ると考えられます。
このように、本市は、今後の厳しい財政状況を見据え、歳入の減少に合わせた歳出構造にしてい
く必要があります。
2 策定目的
総合計画の実現及び自立的・持続的な行政運営を進めるにあたり、中長期的な視野に立った財政
基盤の確立及びそれに基づく計画的な財政運営を行うため策定するものです。
中期財政計画は、総合計画の前期基本計画に合わせ、各年度の予算編成は、この計画との整合を
図りながら進めます。
長期財政推計は、中期財政計画を踏まえ、これに続く5年間の財政見通しを展望することにより、
長期的な課題の整理に役立てます。
3 計画期間
中期財政計画は、
総合計画の前期基本計画と同期間の平成 27 年度から 31 年度までの5年間とし、
長期財政推計は、中期財政計画に続く、平成 32 年度から 36 年度までの5年間とします。
4 策定・推計方法
(1)中期財政計画(平成 27 年度~平成 31 年度)
共通
経済見通し
経済成長率(平成 26 年1月「中長期の経済財政に関する試算」の見通しを
反映しています。
(実質GDP成長率 1.3%
名目GDP成長率 2.1%)
消費税率
平成 27 年度(10 月) 2%増(8%→10%)の影響額を反映しています。
1
歳入
市税
人口推計の生産年齢人口を考慮し、見込んでいます。
法人市民税の減税(平成 26 年 10 月 1 日施行)を考慮し、見込んでいます。
平成 27 年度 2.6%減(12.3%→9.7%)
各種税交付金
地方消費税交付金 平成 27 年度 10 月に 10%となることを見込んでいます。
自動車取得税交付金 平成 27 年度 10 月廃止となることを考慮しています。
地方交付税
普通交付税 合併算定替特例加算措置の段階的縮減を反映しています。
基準財政収入額では、地方税、地方譲与税、税交付金、地方特
例交付金等の影響を反映しています。
基準財政需要額(公債費)のうち合併特例事業債、臨時財政対
策債の交付税算入分を反映しています。
特別交付税 前年度当初予算額を据置いています。
使用料及び手数料
平成 25 年度決算額を基本に消費税率の増加分を反映しています。平成 27 年
度 10 月の消費税率2%増(8%→10%)の影響額を反映しています。
ごみ処理手数料の増額分を見込んでいます。
国庫支出金
扶助費相当分は歳出と同じ伸び率を考慮し、見込んでいます。
普通建設事業の財源を反映しています。
県支出金
扶助費相当分及び普通建設事業は、国庫支出金の推計方法と同じとしていま
す。
新病院整備費の財源として、地域医療再生臨時特例交付金を反映しています。
寄附金
取組み拡大によりふるさと応援寄附金の増額を見込んでいます。
繰入金
基金繰入金は、地域振興基金、ふるさと応援基金等を計上したほか、歳入歳
出不足分を財政調整基金の取崩しにより調整しています。
市債
・
(地独)桑名市総合医療センター施設整備等貸付事業特別会計は、新病院整
備事業の計画どおりとしています。
・一般会計のうち、病院出資債は新病院整備事業の計画どおりとしています。
・地域振興基金積立金充当分合併特例事業債は、積立の計画どおりとしてい
ます。
・普通建設事業の財源分を反映しています。
・土地開発公社の再取得用地費及び事業費の財源分と土地開発公社の解散の
ための第3セクター等改革推進債を含め、見込んでいます。
・臨時財政対策債は、平成 26 年度の発行可能額を基に、平成 27 年度から普
通交付税の合併算定替特例加算措置の段階的縮減分を反映しています。
その他
その他の歳入は地方譲与税、地方特例交付金、分担金及び負担金、財産収入、
繰越金、諸収入で、過去の実績や景気の動向などを踏まえています。
2
歳出
人件費
現行制度をもとに、定員適正化計画に基づく、職員採用計画の数値を反映し
ています。また、退職手当負担金は、定年退職予定分のみ反映しています。
物件費
消費税率2%増の影響額を反映しています。
維持補修費
平成 25 年度決算額を基本に一定額を確保しています。
扶助費
障害者支援や児童措置等区分ごとに見込んでいます。
補助費等
平成 28 年度 土地開発公社の解散に伴う補てん金を計上しています。
(財源
は第3セクター等改革推進債)
企業会計、一部事務組合、民間企業等への補助金、負担金を見込んでいます。
投資的経費
主要事業調査による選定事業候補の計画を反映しています。
公債費
既借入債の償還予定額に、今後発行する予定の合併特例事業債、臨時財政対
策債、病院事業債等の償還見込み額を加えています。
積立金
地域振興基金は合併特例事業債を財源に上限額まで積み立てる計画を反映し
ています。
ふるさと応援基金は歳入寄附金見込み額と同額を計上しています。
投資及び出資金
新病院整備事業のうち、合併特例事業債を財源とした地方独立行政法人桑名
市総合医療センターへの出資金を計画に反映しています。
貸付金
新病院整備事業のうち、病院事業債を財源とした地方独立行政法人桑名市総
合医療センターへの貸付金を計画に反映しています。
繰出金
国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療事業、駐車場事業、農業
集落排水事業など各特別会計の計画を反映しています。
(2)長期財政推計(平成 32 年度~平成 36 年度)
①経済見通し
経済成長率(平成 26 年1月「中長期の経済財政に関する試算」の見通しを反映しています。
(実
質GDP成長率 1.3%
名目GDP成長率 2.1%)
②歳入
市税は、景気の緩やかな回復基調が継続するものと見込み、推計しています。
地方交付税は、合併算定替の特例の段階的縮減の影響などを見込み推計しています。
その他は、中期末年度の状況を基本に、収支の均衡を考慮し、推計しています。
③歳出
人件費は、中期末の職員数を基本に、推計しています。
扶助費は、中期の増加傾向が継続するものと見込み、推計しています。
公債費は、中期で発行予定の合併特例事業債、臨時財政対策債等の償還見込額により推計してい
ます。
その他は、中期末年度並みの支出を基本に、推計しています。
3
5 年度別計画
[歳入]
区 分
(単位:百万円)
27年度
28年度
29年度
30年度
31年度
32年度
33年度
34年度
35年度
36年度
27~36
年度合計
市 税
20,516
20,844
20,933
20,710
21,117
21,248
21,079
21,533
21,687
21,540
211,207
地方交付税
4,760
4,450
3,976
4,106
4,152
4,034
4,209
3,916
3,681
3,482
40,766
国県支出金
11,285
8,164
8,092
8,068
8,794
9,069
8,999
9,029
9,060
9,090
89,650
市 債
15,684
7,607
3,648
3,531
4,582
4,211
4,211
4,211
4,211
4,211
56,107
その他
7,953
7,435
7,561
7,648
7,737
7,755
7,762
7,769
7,776
7,784
77,180
歳入合計
60,198
48,500
44,210
44,063
46,382
46,317
46,260
46,458
46,415
46,107
474,910
[歳出]
区 分
(単位:百万円)
27年度
28年度
29年度
30年度
31年度
32年度
33年度
34年度
35年度
36年度
27~36
年度合計
人件費
9,310
9,188
9,206
9,267
9,051
9,223
9,204
9,185
9,166
9,147
91,947
扶助費
9,196
9,214
9,232
9,250
9,269
9,362
9,455
9,550
9,645
9,742
93,915
公債費
5,736
5,842
6,169
6,128
6,435
6,271
6,536
6,267
5,985
5,599
60,968
投資的経費
8,580
2,862
2,641
2,641
5,241
4,241
4,041
4,041
4,041
4,259
42,588
その他
27,376
21,394
16,962
16,777
16,386
17,220
17,024
17,415
17,578
17,360
185,492
歳出合計
60,198
48,500
44,210
44,063
46,382
46,317
46,260
46,458
46,415
46,107
474,910
4
【用語解説】
◆歳入
区分名
説
明
市 税
市民税、固定資産税、軽自動車税、たばこ税、都市計画税など、市民や市内に
事務所などを持つ法人などに、納めていただく税金のことです。
地方譲与税
地方揮発油譲与税、自動車重量譲与税など、国税として徴収されたものを、一
定の基準により、市に対して譲与されるものです。
各種税交付金
利子割交付金、配当割交付金、株式譲渡所得割交付金、地方消費税交付金、ゴ
ルフ場利用税交付金、自動車取得税交付金など、県税として徴収されたものを、
一定の基準により、市に対して交付されるものです。
地方特例
交付金
恒久的な減税に伴う地方税の減収額の一部を補てんするために交付されるもの
です。住宅ローン減税による個人市民税の減収額を補てんする交付金等です。
地方交付税
全国どの市町村に住んでも一定水準の行政サービスが受けられるよう、国税の
うち所得税、法人税、酒税、消費税及びたばこ税の一定割合を財源として、一
定の基準により、市に対して交付されるものです。
分担金
及び負担金
市の行う事業により利益を受ける方から、その受益を限度として徴収するもの
です。
使用料
及び手数料
市の施設の利用や特定の事務により利益を受ける方から、その受益に対する実
費負担的なものとして徴収するものです。
市民会館の使用料や、住民基本台帳等証明手数料などが該当します。
国庫支出金
一部の建設事業や福祉事業など市が支出する特定の経費に対し、国から交付さ
れるものです。
県支出金
一部の建設事業や福祉事業など市が支出する特定の経費に対し、県から交付さ
れるものです。県自らの施策として単独で交付されるものと、国庫支出金を県
が経費の全部または一部として交付されるものがあります。
財産収入
市有財産の貸付け、売払いなどによって得た現金収入のことです。
公共用地の売払収入や基金積立金の利子などが該当します。
寄附金
使途を制限されない「一般寄附金」と使途を限定した「指定寄附金」がありま
す。ふるさと納税もここに区分されます。
繰入金
一般会計、特別会計及び基金との間における現金移動のことです。
繰越金
一会計年度から次の会計年度へ持ち越した金額のことです。
諸収入
収入の性質により、他の収入科目に含まれない収入をまとめたものです。
延滞金、預金利子、貸付金元利収入、雑入などがあります。
市 債
市が施設や道路などを整備する際の財源を調達するために借入れる資金のこと
です。
5
◆歳出
区分名
説
明
人件費
職員などに対して報酬や給与などとして支払われる経費のことです。
物件費
賃金、旅費、需用費、役務費、委託料などで、市が支出する消費的経費のことで
す。
維持補修費
市の道路や公共用施設等を維持管理するために必要な経費のことです。
扶助費
生活保護費や児童手当など法令に基づいて実施する給付や、市が単独で行う各種
扶助に係る経費のことです。
補助費等
各種団体に対する助成金や一部事務組合への負担金などの経費のことです。ま
た、講師謝金などの報償費などが該当します。
投資的経費
市の施設や道路などの社会資本整備等に要する経費のことです。
公債費
市債の元金・利子や一時借入金の利子を支払うための経費のことです。
積立金
財政運営を計画的にするため、または財源の余裕がある場合に特定の支出目的の
ため、年度間の財源変動に備えて積み立てる経費のことです。
投資及び
出資金
財団法人等に対する出資金などの経費のことです。地方独立行政法人桑名市総合
医療センター等へ出資する経費が該当します。
貸付金
市が直接あるいは間接に地域住民の福祉増進を図るためなど現金の貸付けを行
うものです。
繰出金
一般会計と特別会計または特別会計相互間において支出される経費のことです。
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