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箸の文化と割箸の歴史地理: 奈良吉野下市の割箸を主と
Kobe University Repository : Kernel Title 箸の文化と割箸の歴史地理:奈良吉野下市の割箸を主と して Author(s) 藤原, 繁 Citation 兵庫地理,33:34-38 Issue date 1988-03 Resource Type Journal Article / 学術雑誌論文 Resource Version publisher DOI URL http://www.lib.kobe-u.ac.jp/handle_kernel/90002359 Create Date: 2017-03-30 箸の文化と割箸の歴史地理 一奈良吉野下市の割箸を主として一 藤原 繁 1 . はじめに 「生産の能率化と生活の合理化は,日本人の財 を増加させたが,物や器を作る手を忘れさせ心を 荒廃に導いた。手作りの仕事を伝承する乙との重 要性をみなおす機運がお乙っているのは幸いであ る 。 J衣食住にかかわる技術の見直しからはじま って,生活文化をみなおし「生活地理」ともいえ る分野にとりくむのは意義あることであろう o シノプテイタ (木内信蔵教授『総合的作物・生活地理への随想D 生活文化のもっとも身近な道具でもある箸につ いて歴史地理的考察を試みたい。 しぜ「国際化社会の日本」とか「飽食の社会日 本」といわれ,日本は世界の「森食い虫」である と批難されている。日本は 木材輸入国中で第 1 位。熱帯より輸入する熱帯材輸入の 53%を占めて いる。結果的には,圏内木材需要の 70%を外材に 頼っている。乙のため 地球的規模の環境問題と して森林と「土壌 J (砂漠化現象)に注目し,多 く論じられているわけである。 2 . 箸の歴史 -歴史・伝承から①.箸は筋とも書く。声符は者(しゃ)。箸は 「飯の鼓(はし)なり j とL、ぅ。秦漢時代の碑名 i とは箸を著の字をあてた例があり,食事ζ i用いる 箸はじ筋(ひちよ)といい 箸箱を筋龍子(ちょ ろうし)とし、ぅ。( r 字統J) また箸は爽,筋などの文字もあてている。箸の 図 1 現在の日本の箸産地 字が竹冠になっている乙とから,箸の材料が竹で あった時代が長く,古代の箸は, ピンセット形式 いる。高杯に盛った食物を手掛みで食べていた乙 で竹を薄く削って二つに折り曲げ,一本の細い竹 とになる。しかし, が U字型になった形のものである。 や『日本書紀』は箸を使用している乙とを伝えて 8世紀初めになると『古事記』 す き の お の み Eと いる。古事記 l と素斐鳴尊が出雲の簸川のほとりを ②.日本最古の箸は弥生時代,竹製の箸であっ たという。 歩いていると川上から箸が流れてきた,乙れをみ 古代日本を知る文献『貌志倭人伝』によって「朱 て上流に人が住むと判断した話しがある。箸と判 丹を以てその身体を塗り中国の如く粉を用うなり, 断されるためには,美しく真新しいものが,二本 たかっき 食飲 l とは簿豆(高士下)を用ひ手食す Jと記されて 連らなって流れてきたと思いがちであるが,そう 泊H1 q δ (資料)表 1 熱帯材輸入 昭和4 2年,大和三山に囲まれた藤原京遺跡から 熱帯材輸入の 53%が日本 愉入先 マレーシア アメリカ合衆国 ソ連 カナダ インドネシア フィリピン ニュージーランド 計× (単位千 n f) " 箸と匙が出土した。乙れより朝廷で唐風の箸と匙 " を併用する食事作法がみられたという o 日本人の 9 8 2 1 9 8 3 ( 1 9 8 1 1 % ) (百万ドル) 8 .般 1 0 . 6 3 1 O . 4 l l 1 8 . 5 4 2 9 盟 . 9 1 . 2 7 5 .T l O 6.l:~) 6邸 . 7 4 9 2 1 . 4 6 2 . 7 1 7 2 4 . 悶 2 . 蜘 2 . 4 7 6 1 . 班 1 . 6 Z ! 如 7 日 回7 部 5 . 3 5 9 3 沼 . 11 8 3 4. 4 回 1 l. 8 a. 5 1 9 . 0 8 . 0 7 . 2 2 . 6 食習慣が, 1 . 1 4 1 . 1 8 2 、手掴み、の「手食Jから「箸食 JJ e 移るには,調理,食器,配膳,作法などに大変化 制 をきたした乙とであろう o 一種の生活革命であっ 4 ' l l た 。 お3 乙うした箸食文化は律令制の発展につれて中央 1 . 7 l 話 5 4 から地方へ広まった。あたかも西洋料理の普及が l ∞ . 0 3 . 8 8 7 明治の欧化主義時代鹿鳴館時代に一段とすすん でいったと同様であろう。 製材を含み、薪炭材、チップを除く。×その他とも。 (前出 T 日本国勢国会J ) 平安時代に入ると祭把用のハレの箸と日常用の とは限らないと思う。(乙れについては古代・祭 みの箸が普及していった。竹箸は宮廷儀式(大嘗 杷・儀式用の箸について後に述べる。) 会など)に,柳箸は誕生祝,食初め,節句などに また,伊勢神宮の神事や天皇家の行事である新 用い,萩の箸は 8月朔日, 1 5日の月見の宴ζ i,そ 嘗祭で使われる箸は爽筋(はし)という,前述で して白箸という白木の箸は親王,大臣が使用する 紹介したピンセット状である。さらに,古事記の というきまりであった。現代その名残として,正 「神功皇后説話 j の中では箸と平らな食器(比羅 月各地に正月行事に柳箸をよく使っている。 伝)を大海に投じて航海の安全を海の神に祈る話 と関する習俗 ④.箸 i しがある。乙れは神に航海の安全を祈る呪術の道 食車の皿の上で,箸をもって食物を狭み合うも 具として扱われている。 のではない。乙れは「竺人箸」といって火葬のと 万葉集の長歌には「父母が成しのまにまに,箸 き,骨壷へ骨を納める骨揚げに似る。また, 向ふ,弟の命は朝露の消えやすき命-- Jとある。 「茶碗に盛られた御飯に真直ぐに箸を揃えて立 乙の「箸向ふ」が枕詞であり,弟にかかるもので てるな」は,1枕飯Jといって茶碗に山盛りの御飯 まくらめし ある。いつも向き合っている二本箸は,いつも助 を死者の枕もとに供えるものに,やはり似て死を けあって生きた兄弟の間柄に似ており,兄が弟の 連想させるからである。死者が三途の川を渡るか 死を哀しんで歌った長歌からきているとし、う。 手掴み(食)は,炊いたときに精米(もちごめ) け橋としての一本橋を想わせる。 のような粘りけのない普通の米である梗米(うる ちごめ)が伝来して手掴み(食)が変化していった 叩くと餓鬼が来る J • 箸の末を持って食事をす る人は遠くへ縁ず、き 箸を短くもっと近くヘ嫁に という説がある。また いく Jなど各地できかれる。 「箸が折れると縁起が悪しリ・「箸で飯茶碗を r 乙しきで蒸したこわいい 姫飯」といって軟かく炊いたか (強飯)と異って, I 箸は一度使うとその人の魂が乗りうつると考え ゆ(弼)ともいわれる軟かな飯がある。乙うした飯 て自分の魂を大事にした伝承は多い。後述する割 は,手掴みでは食する乙とができないのである o り箸についても同様で 乙のような食事作法は,米のご飯の変化によって り箸は,使用した後で折って捨てる習俗があった。 箸は食事の中で一般化していったと考えられる。 箸に乗り移った魂を箸と共に旅先きに捨て去って 弁当箸として知られる割 ③.さて一本箸(すなわちピンセット形の箸) しまわないで,再び自分に呼びもどすために折る から二本箸を日常用いるようになったのはいつ頃 のだという 。和食の作法は,箸づかいが基本であ か。日本では,中国・朝鮮との交流が盛んになっ るといわれ,日本料理の美しさを味わう視点と合 た奈良時代であるといわれる。ただしそれも主 わせ, 日本古代の神道思想,および仏教思想に培 として祭杷・儀式用で かれている。仏教習俗の視点からより掘り下げて 一般庶民が日常生活に用 いる食器としてではなく,聖なる祭器として銅鏡 みたいものである。 や銅鐸などと同じ道具としてであった。庶民はあ 食前の挨拶に「し、ただきます」ととなえる。乙 くまで手掛み食の様式であった。 のつぶやくようにいう円、ただきます」は何に対 Fhd δ 内 表2 . 和食の作法は箸づかいが基本 種類 3 . 奈良県下市町の割り箸づくり 一吉野杉・吉野桧の端材より- 法 方 迷い箸 どれをとろうかと迷う 移り箸 とりかけてほかのものに替える いて考察したい。奈良県吉野下市の割り箸づくり 探り箸 汁作などかきまぜて中身を探る の歴史は長い。 かき箸 茶碗の縁を口にあてかい箸でかき乙む 寄せ箸 箸で器を引きょせる 刺 し箸 箸で突き刺す 森林資源をよく生かしている割り箸づくりにつ 0年国勢調査で ①.昭和 3 下市町産業の第 1位 は木材工業であるむ乙の木材工業の特産物として の割り箸生産は,全国生産の 90%を占めている。 乙の割り箸に次ぐものには三宝神具,椛蓋などの 横 箸 2本そろえてスプーンのようにすくう 俣 箸 箸先から汁をたらす 帯に分布しているが,とくに集中しているのは, 込み箸 箸で口に押し込む 大字下市の栄町,上阪,下阪,明大大峯,田中, ねぶり箸 箸をなめる 堀毛の各町と大字善城である。乙の他は大字栃木, 叩 き箸 器を町 く 原谷,新住,平原である o 握り箸 掌で握る。攻撃の意味 Iり箸は全町一 木製品があげられている。現在も害J ②.下市町の割り箸は,建武年中,後醍醐天皇 が吉野の皇居にあらせられたとき,御料として杉 (注)現代は、 「紅箸 Jといって、カップの縁につい た紅を紙で拭き取る乙と。食事の姿勢で「亀の 子食い J 大食い Jをしない乙と。 箸を天皇に献上した乙とからはじまったといわれ r してなのか。民俗学の視点では「し、ただく る。杉箸特有の色沢と芳香が Jもの 素朴で高雅なのを 大変よろ乙ばれたという。 口、ただ は箸そのものであるという o 食物を大事 l 江戸時代まで,その普及範囲は近畿地方に限ら くのはもちろんであるが,根本は,箸をおしいた れていた。生産量も少なく だし、て食事をすることで 箸を生命力をもったも その後,技巧的加工法が開発されたので一段と進 製品も簡素であった。 の,魂の乙もるものと考えた習俗なのである。食 歩した。安政 6年末 8月の文書「下市村御所屋治 物,健康,幸福その他もろもろのものに感謝して 助以下七多下市口役所に対しての文書 Jにはじま 箸をいただく動作と思うのが一般的で, クツレメ時 るものである。 代の現代っ子も同様に考えている。 明治時代になって,交通機関も整い商人の訪れ 近年まで全国的に知られた「大師講」という弘 法大師を崇める行事が各地にみられた。 もひんぱんになり割り箸の需要は増加した。 I 大師の r 大 5 和下市史』では,大和国町村誌集によって明治 1 I 明 乙添える長い箸の乙と,また箸立 杖」とし内、供膳 l 年当時の生産状況を次のように述べている。 伝説として,弘法大師の箸立てや杖立て伝説は多 0年になり東京から富裕な箸商人がきて,二カ 治2 い。同様のものに次の例があげられる。丹波地方 月にわたり下市町の状況を視察,その品質の優良 に「七本柳」という義経伝説がある。義経一行が, なのと,加工技術の精巧なのを称讃して,大量に 食事したあと柳の箸をその場に突き立てて去った。 東京向けの両日箸を注文し その跡に柳の木が成長したというのである o 販路を得た J,また,当時の加工方法の研究には, 乙うして関東方面の 以上のように円、ただきます」の根本にふれた 9年,当時下市尋常小学校長木田一二三氏が, 明治 3 話し,日常的食事作法のように身近な話しは,グ 小学校に手工科を設けて児童に箸製作加工の技術 ルメ時代の現代っ子にとって大変興味を覚えるも を習熟せしめたことが大いに役立っている。 I 箸が転んでもおかしい年頃」とか, 「箸のあげおろし J ・「箸で含めるよう」に種々 みられた。北海道はじめ当時の外地,中国の天津, ある。乙れらは,人間の魂につながるものとして 南京,上海などに販路は拡大していった。 奈良県 大事にあつかっていきたいことばである o 重要物産のーっと指定され 大正時代,第 1次世界大戦後は,急速な発展が のである。 製箸業の盛衰は下市 町の盛衰に直結する責任事業とまでいわれるよう になったのである。 内 p o δ 表3 . 輸入割箸・ 6 1年度輸入量及総額 @下市町の割り箸生産発展の要因について。 ⑦.箸材としての杉は 日本三大美林の一つ吉 1 2月 入 じ冶¥ 数 量 野杉が豊かである。材料は当地に在る好条件。 ④.杉材は杉の古木を以て製作するので他に比 1 価格(高) 月~ 数量 1 2月 価格(高) 韓 国 8 6 . 5 7 5 中 国 2 3 6 . 7 7 0 4 口2 湾 5 . 6 2 1 1 2 . 6 8 8 31 . 130 6 5 . 7 6 1 が殆んどである)ため独得の熟練した技術が必要 香 港 4 . 9 0 0 2 . 5 4 9 3 6 . 6 7 5 1 9, 427 であり熟練者が育成されている。 フィリピン 5 8 . 1 1 0 2 5 . 1 9 4 8 5 4 . 6 0 0 3 8 4 . 6 9 8 インドネシア 1 3 0 . 9 0 5 5 9 . 7 6 5 1 . 099. 730 5 1 0 . 7 7 2 べられないよさ,割れ易く,独得の芳香をもって いる。 8 2 . 8 3 1 7 2 2 . 3 0 1 700β79 . 3 7 3 . 5 6 0 1 1 0 . 6 0 6 2 . 6 8 9 . 9 5 1 1 ‘ . 、 ⑨.手割りである(現在は機械製作によるもの @,家内工業として ができ, 誰でも仕事を手伝う乙と しかも分業的に行われやすい。 ⑧.京阪神工業地帯という大消費地に近接して いる。 カナダ 4 . 3 5 3 3 . 4 2 9 6 4 . 5 5 6 4 7, 44 4 ア メ 衆リ カ 4 . 1 4 5 2 . 7 5 8 4 1 .45 2 . 7 5 8 チ 8 . 3 6 0 5 . 4 9 6 800 4 7. 3 31 .02 合 国 ⑧.乙うした要因のほか 生産工程として「木 皮(乙わ) Jまたは「背板Jという材料に注目し なくてはならない。 モンゴル O 3 . 0 7 0 1 . 242 イ O 6 1 . 9 5 5 29, 45 2 アフリカ O 5 . 0 8 0 2 . 4 3 6 タ 木皮は,資源を生かす思想が示されている。吉 野杉,吉野桧の廃材を利用している。鴨居や柾の 5 十 の柱など建築材をとった残りの端材を活用してい る。もちろん端の使い方見分ける力量は熟練を 要する乙とであろう。廃材とはし、え,香り,手触 5 . 6 2 0 . 9 9 3 3 1 .7 1 . 5 3 1 5 3 9 . 7 3 9 一 一 (奈良県下市町資料) が下がる。そ乙で年輪幅を均一にするためには間 り割裂性のよさ,来客用,高級料理屈用はじめ, 伐して林の中の本数を減らし,一本あたりの成長 弁当用,旅館,料理,飲食庖,家庭用など各種の 量を増やしてやる乙とが必要となる。またしっか ものが生み出されている。長さについても廃材活 りした林をつくるために,病害にあったり,混み 用向きである。多くは 6寸 すぎて立枯れた木を取り除いて,バラツキのない 7寸 8寸 9寸と 4種類に分けられ,婚礼用など特別に長い箸が製 健全な林をつくる乙とが間伐の大切な目的である。 作される。乙のように木皮の有効利用はみられ, 日本人の生活必需品であり,日本人の行き先に 木皮を乾燥させている風景を眺めれば,当地方で は必ず下市の割り箸がついてし、く は緑を守る運動に反するものでは決してない。山 がありと大いに誇っている吉野下市の割り箸のま o 今後も将来性 づくりには,間伐という乙とも欠かせないもので, とめとして,毎年 8月 4日を‘ハシの目、として 雑木の利用,適度の伐採による森林の活性化は大 日本古来の道具=箸に対する意識を高める行事を 事なものなのである o 吉野下市町では,年輪約 展開しているデパートがあり,新聞報道もある。 1 5 0年の原木は,年間限定数しか伐採されず,限 現代の問題として,割り箸生産の全国化の中で, 定された杉・絵の木皮や間伐されたものをよく生 全国で消費される割り箸は年間 1 5 0億 -160億 膳 かしている。間伐について少しふれたい。日本造 にのぼる乙と。その材料となる桧材や白樺材の需 林協会の資料によれば次のようである。林が乙み 要が大きい乙と。国外の原生林から輸入されるも あってくると,成長するにつれて年輪幅は狭くな のが増加している乙となどである。外材輸入の中 り,年輪の不均一な木ができ 身については日本の歴史的な吉野杉・吉野絵の乙 木林としての価値 表4 . 下市町累年別事業所数・従業員数・製造品出荷額 一一一一一一一一空度 区分 (箇所) 5 5 5 4 5 6 235 234 240 5 7 249 事 業 所 数 従 業 者 数 (人) 1.082 1 . 117 1 . 105 1 , 136 製造品出荷額 (万円) 794.449 894.025 調査なし 922.254 (奈良県下市町『目でみる統計資料』より) t 可 qd 表 5 昭和 5 7年度事業所・従業員・製造品出荷額の内訳 X 従業員数(人) 事業所数 食 ロ Eロ Z 8 繊 維 4 衣 R j l 木 、 材 1 3 1 7 2 家具・装備品 パルプ・紙 出版・印刷 22 1 1 0 じ イ 学 ゴム製品 窯業・土石 2 3 鋼 2 鉄 金属製品 一般機械 電気機械 精密機械 その他 f 3 メ 言 十 常用労働者 個人事業主及び 家族従業者合計 男 女 計 男 女 計 9 2 0 36 88 1 1 4 20 24 3 7 0 7 1 2 5 1 4 1 3 27 1 8 1 1 0 9 103 2 1 2 178 1 4 7 325 5 2 4 4 0 35 x x 8 x 38 78 32 6 7 x x x 2 x x 2 X 1 x 6 249 x 1 0 x x x x x 27 x 1 3 x 3 x x x x X x x 2 7 2 8 4 372 656 2 6 9 2 1 1 3 1 152 537 1 6 , 619 6 2, 1 8 01 0 9, 5 4 6 3 , 1 3 0 5, 930 1 5, 200 693 1 1 9 , 007 1 9, 1 8 6 28, 319 40, 270 42, 095 307, 464 496, 926 8, 053 125 合計 239 110, 1 6, 1 0 0I 900 1 4, 2 3 6 3 9, 030 7 4, 366 5 3 5 ー x x x 028 67, 539 9, 7 0 9 1 1 6 . 7 2 6 2 x x x x x x x x x x 4 2 , 627 3, 040 1 3, 9 5 1 1 4 x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x x ー 9 9 900 2 0 0 3 . 3 5 0 5, , 1 3 6 1 2 2 , 967 510, 254 865, 678 5 480 1 6, 5 2 1 20 47 x x 4 1 1 2 x 1 108 現金 原使材用料 額 給与 製造品加工賃修理料 総額 等 (万円) (万円) 出 荷 額 収 入 額 収 入 額 68, 5 8 9 504, 979 55 ー ー 74, 956 x 67, 609 x x 1 3, 9 5 1 x x x x x 6, 100 254 55 922, (奈良県下市町『目でみる統計資料』より) まやかな暮らしの知恵が生かされてない乙とであ 本の木材需要量の変化と用途を今後ともよく考察 していき,日本食の世界的ブームの中で割り箸の るo 割り箸の節約によって森林の荒廃は救いうるの かという問いに十分乙たえるものではないが ※ ( 1 ) ( 2 ) 日 使われ方を工夫して,問題意識を一般に高めてい く乙とが大切であると考える。 参考文献 ※ 参考資料 r 字 統 J,白川静著,平凡社, (1984) r 大和下市史 J,下市町史編纂委員会編著 0 r 吉野割箸』 o r 間伐のすすめ~ ( 19 5 8 ) ( 3 ) ( 4 ) 豊かな山づくりを) r 現代の工芸 j ,前田泰次著,岩波新書 ( 6 ) ( 7 ) ( 8 ) ( 9 ) (新聞伐促進総合対策で 日本住宅・木材技術セ ンター r 民芸の哲学 J,八田善穂,徳山大学研究 叢書 4 ( 5 ) 奈良県吉野割箸工業振工会 r 箸の本 J,本田総一郎著, ( 1978) r日常性の社会学 J,加藤秀俊,角川文庫 r日本の食事様式 J,児玉定子,中公新書 r 世界の地理 J,週刊朝日百科, N . o 90 r 複眼でみる現代社会.],令文社, p.82 -38- (県立明石高等学校)