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うるま市公共交通システム導入調査業務 報告書(P.83

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うるま市公共交通システム導入調査業務 報告書(P.83
5.新たな公共交通体系の立案
(1)新たな公共交通体系の基本方針
①うるま市における「公共交通」の考え方
「公共交通」とは、一般的には移動する者のために他の者が輸送サービスを提供する交通形態
とされ、路線バスやタクシーに至るまで多様な交通システムがある。うるま市においても、多様
な交通システムが存在しており、まず、それらの役割や区分を明らかにし、うるま市における「公
共交通」の考え方を以下のように設定する。
交通弱者が、必要なときに、低コストで、便利で安全で快適な、移動を提供する交通手段
なお、利便性や効率性の視点から、必要に応じて、特定多数を対象とする福祉交通や利用目的
が限定的な民間送迎サービスとの連携を検討するものである。
<うるま市における交通弱者の考え方>
(約6~7割)
交通手段が不便で外出を諦
めたことがある(約2割)
※上記の割合は、市民意向調査及び実態調査に基づく概ねの割合を示す。
<うるま市における多様な交通システムとその役割分担>
不特定多数を対象
広域路線バス
(市町村間の路線バス)
一般の路線バス
(非広域の路線バス)
地域公共交通
特定多数を対象
庁舎間連絡バス
スクールバス
コミュニティバス
福祉系交通サービス
プティバス(乗合タクシー)
NPO 等民間の送迎サービス
デマンド型交通
(demand Responsive Transport)
スクールバス
(塾、自動車教習所等)
福祉交通
患者送迎バス
民間送迎サービス
利
用
目
的
が
限
定
生活支援交通
幹線的な交通
・広域路線バス:市内だけでなくうるま市と那覇市等の都市間の移動を担う路線バス
・一般の路線バス:伊計屋慶名線のように地域間の移動を担う路線バス
・庁舎間連絡バス:4庁舎及びうるみんの移動を担うバス(庁舎以外ノンストップ)
・スクールバス:児童・生徒の通学の移動を担うバス
・福祉系交通サービス(外出支援サービス/リフト付き福祉バス/リフト付き福祉タクシー)
:一般の交通機関の利用が困難な高齢者や障がい者等の移動を支援する福祉系交通サービス
・民間送迎サービス:自動車学校の通学や病院の通院など、事業者が利用者のために運行する送迎サービス
83
前記を踏まえて、
うるま市には多様な公共交通が存在する中で、市全体の公共交通は、路線バスに支
えられている。まずはこの既存の公共交通を活用することを前提に、その上で、路
線バスだけではカバーしきれない部分を市が補い、つながりを改善し、公共交通網
全体をより機能的なものにすることを目指すことが望まれる。
②新たな公共交通体系の基本方針
課題の抽出・整理やうるま市における「公共交通」の考え方に基づき、新たな公共交通体系の
基本方針を以下のとおり設定する。
基本方針1 既存の公共交通システムを活用した効率的な交通体系の構築
財政負担の抑制も見据えながら、今後は如何に効率よく効果的な施策を展開するかが重要であ
る。そのため、多大な費用を伴わない運行形態として、既存の公共交通システムの役割と機能を
明らかにし、階層的なネットワークの形成を目指す。
<階層的ネットワークのイメージ図>
84
基本方針2 公共交通を必要とする人、不便な人の移動実態に配慮した交通体系の構築
高齢者をはじめとした移動に制約を受ける交通弱者の日常生活の足となる、公共交通システム
の確保を目指す。
近くにバス停などがない公共交通空白地帯における、生活を支援する公共交通システムの確保
を目指す。
基本方針3 うるま市の更なる発展に配慮した交通体系の構築
具志川地域には、公共施設、医療施設、商業施設等が集積し、生涯学習センターや統合庁舎の
整備が計画されていることから、市全域から具志川地域へのアクセス性の向上を目指す。
石川地域、勝連地域、与那城地域では、地域内で移動しやすい公共交通を確保するとともに、
地域間の交流を容易にし、市の一体感を高めるための公共交通システムの確保を目指す。
さらに今後のまちづくりに伴い、市民等の新たな移動に対応する公共交通システムの確保を目
指す。
基本方針4 公共交通利用への転換の推進
全国的に「利用者の減少→赤字系統の拡大→運行本数の減少や赤字系統の廃止→利便性の低下
→利用者の減少」という負のスパイラルに陥り、公共交通の弱体化が進行している。
将来にわたり、市民の満足度が高い公共交通を持続していくため、自動車主体の交通体系から
公共交通への転換を図ることにより利用者の増加を目指す。
85
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(2)新たな公共交通体系の立案
うるま市における「公共交通」の考え方や基本方針に基づき、地域公共交通確保のための視点から、新たな公共交通体系を検討する。
1)公共交通体系の現状と問題点
うるま市における公共交通について、役割・機能の視点から公共交通体系における問題点を整理する。
うるま市の公共交通システムの現状
現況の公共交通体系の問題点
国道 329 号に幹線交通軸や交通軸が集中している
が、交通結節点である石川 IC 周辺まで公共交通によ
るアクセスが出来ず、公共交通空白地帯も存在する。
公共交通空白地帯
路線バスのバス停から 300m 以上離れ
た地区を示している。
基幹路線はあるものの、運行本数
が少なく、幹線交通軸や交通軸と
しての機能が弱くなっている。
路線バス等の役割分担の考え方
うるま市と沖縄市や那覇市等
を結ぶ都市間基幹路線は、主に
具志川バスターミナルを起点
とする路線バスがその役割を
担い、現在一定のサービス水準
にてバス事業者による運営が
行われている。
県道 75 号線以北に公共交通空白地帯が面
的に広がっている(昆布・天願、兼箇段)。
県道 75 号線に路線バスが集積してい
るが、統合庁舎やうるみん等の公共
施設や大規模商業施設、医療施設と
いった市民生活に密着した拠点施設
を連絡する地域間基幹路線がない。
市内の交通結節点である具志
川バスターミナルや屋慶名バ
スターミナルと、市内の拠点と
なるエリアや施設を結ぶ地域
間基幹路線は、路線バス、庁舎
間連絡バスがその役割を担っ
ている。
地域内の利用が主である、分庁
舎、商業施設や病院といった主
要施設を結ぶ地域内基幹路線
は、路線バスがその役割を担っ
ている。
路線バスの運行本数が
少なく、交通軸としての
機能が弱くなっている。
また、島しょ部の観光拠
点機能を支える役割を
果たしていない。
与勝地域から具志川地域の前原地
区や沖縄市泡瀬地区への動きがあ
るなか、これらの地域・地区を連
絡する地域間基幹路線がない。
津堅島への玄関口である平敷屋港ま
で公共交通によるアクセスが出来
ず、公共交通空白地帯も存在する。
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88
2)交通システムの比較
新たな公共交通体系の構築にあたって、導入が想定される主な交通システムの概要は以下のとお
りである。
<交通システムの比較>
タイプ
輸送力
路線バス
大
決まっている
運行経路
(ルート)
決まっている
時刻表
(ダイヤ)
運営
運行
メリット
デメリット
バス事業者
バス事業者
・バス停に行けば
時刻表に定めら
れた時刻に乗る
ことができる。
・一定の需要がな
いと、事業性は
低下する。
コミュニティバス
中
決まっている
デマンド型交通
小
決まっている:路線固定型
決まっているまたは一部決まって
いない:迂回型
決まっていない:エリア型(起終
点固定型/完全デマンド型)
決まっている
決まっている:固定ダイヤ型
一部決まっていない:基本ダイヤ
型
決まっていない:非固定ダイヤ型
市町村等
市町村等
タクシー・バス
事業者
バス事業者へ委託
タクシー・バス タクシー・バス
事業者へ委託
事業者
・バス停に行けば時刻表に ・バス車両の通れない地域へも入
定められた時刻に乗る
り込みやすく、自宅近くに停留
ことができる。
所の設置やドア・ツー・ドアの
・小型バスの運行により、
運行も可能になる。
道路の狭い地域へも入 ・予約制の場合、利用者がいる場
り込みやすい。
合のみ運行するので、経費を抑
えられる。
・一定の需要がないと、事 ・車両が小さいことから、一度に
業性は低下する。
乗車できる人員が制限される場
・既存の路線バスとの整合
合がある。
性が考慮されないと、既 ・乗降地の異なる利用者を乗合で
存の路線バスの利用者
輸送することから、停車地の到
が減少する。
達時刻が変化することもある。
具体例
路線バス
沖縄市中心市街地循環バス
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デマンド型交通のイメージ
(出典:埼玉県久喜市ホームページ)
◆デマンド型交通の概要
デマンド型交通は、決まった時間に決まったルートを運行する路線バスや、自由な時間に自由
な場所で乗降ができるタクシーの中間的な位置にある交通システムである。
利用者は利用に際して事前に利用者登録が必要となる。その上で、利用者は出発時刻前に電話
または FAX 等での連絡により予約を行う。なお、1便の運行で複数の予約があった場合は、複数
人の乗り合いで運行される。
近隣を路線バス等が運行して
いない地域にお住まいの方や、
バス停までの移動が困難な方
も安心して利用できる。
予約(需要)に応じて運行する
ことで、運行コストが抑えら
れ、運賃を安価に設定すること
が可能であるとともに、環境負
荷の低減にもつながる。
デマンド型交通の仕組み
出典:全国デマンド交通システム導入機関連絡協議会ホームページ
90
3)新たな公共交通体系の立案
うるま市における将来的な交通体系として、沖縄県で検討が進められている基幹バスシステムの
導入とそれに伴う路線バスの再編、さらに将来的には鉄軌道の導入等の検討も行われている。
しかしながら、利便性の向上など公共交通に対するニーズは多様化し、統合庁舎の整備など新た
な人の動きの発生が見込まれ、早急に市民の移動手段として公共交通を維持・確保する取り組みが
求められる。
そこで、将来的な交通体系に配慮しながら、新たな公共交通システムの導入と路線バスの見直し
要望等を骨格とした新たな公共交通体系を立案する。
①新たな公共交通体系の導入目的
1.一体的な発展を目指し、地域間の移動の利便性を向上 ⇒P93「Ⅰ-ⅰ、Ⅰ-ⅱ」
市民意向調査や実態調査によると、具志川地域・勝連地域・与那城地域では具志川地域へ
の移動が多く、石川地域は地域内の移動が多くなっている。
一方、新たな公共交通を使って行きたい目的地として、具志川地域を望む声が最も多くな
っている。
統合庁舎の整備など、今後は具志川地域の拠点性が高まるため、具志川地域への移動が不
便な地域の交通弱者等の利便性を高める。
2.公共交通の充実を目指し、きめ細やかな移動の確保 ⇒P93「Ⅱ-ⅰ、Ⅱ-ⅱ」
市民意向調査や実態調査によると、バスを利用しない理由として、「バス停が自宅近くに
ない」との意見が多く挙がっている。
既存の路線バスは市内の主要道路を経由する系統が多くなっており、主要道路から離れた
エリアに公共交通空白地帯が点在している。
そうした公共交通空白地帯の交通弱者等の生活を支え、基幹路線を補完するきめ細やかな
移動を確保し、市全体としてメリハリのある交通体系を形成する。
3.安心して暮らせるまちを目指し、セーフティネットとしての移動手段の確保 ⇒P93「Ⅲ」
市民意向調査や実態調査によると、
「交通手段が不便で外出を諦めたことがある人」は2
割強で、その半数が 60 歳以上である。また、加齢による将来の移動に不安を感じている方
もいる。
特に過疎化・高齢化が進む地域では、公共交通が確保できないことが、市民生活に重大な
支障を生じ、更なる人口流出も懸念されるため、交通弱者等の日常生活を支える身近な移動
手段を確保する。
4.住みやすいまちを目指し、拠点へのアクセス性を向上 ⇒P93「Ⅳ」
市民意向調査や実態調査によると、新たな公共交通の利用目的は「買い物」や「通院」が
多くなっている。
今後、高齢化が進展するなか、こうした日常的な移動の確保が困難となる交通弱者の増加
が見込まれる。
そのため、主に市内の主要な公共施設や大型商業施設、病院といった集客性のある施設へ
の交通弱者等のアクセス性を向上する。
91
92
新たな公共交通体系の立案
Ⅱ-ⅰ
石川地域の公共交通空白地帯と石川IC周辺をひとつ
のエリアとしたデマンド型交通の導入を検討
また、地域の拠点エリアや拠点施設を結節点とし、路
線バスに乗り換えることにより、幹線軸を補完
Ⅰ-ⅰ
石川地域と具志川地域を結ぶ
路線バスの改善を検討
Ⅳ
具志川地域に分布する市内の拠点施設を連
絡するコミュニティバスの導入を検討
また、昆布・天願、兼箇段などの公共交通空
白地帯の解消を検討
Ⅰ-ⅱ
勝連地域・与那城地域と具志川地域を結
ぶ路線バスの利用促進を検討
Ⅲ
現行の路線バスを地域ニ
ーズに対応する形で改善
を検討
Ⅱ-ⅱ
与勝地域をひとつのエリアとしたデマンド型交通の導入を検討
路線バスの一部延伸を検討
平敷屋港と平敷屋の公共交通空白地帯の解消を検討
93
94
6.平成 26 年度実証運行に向けた運行計画の検討
(1)実証運行の目的・意義
うるま市では、これまで「分庁方式」の採用に伴い、複数の庁舎を利用する市民の移動手段の確保
のため、庁舎間連絡バスの運行を行っている。しかし、利用者数が低迷する一方で、利便性の向上な
ど公共交通に対するニーズは一層多様化しており、新たな公共交通の導入も含めた公共交通体系の必
要性が高まっている。
新たな公共交通として導入が想定されるコミュニティバスをはじめとする生活支援交通は、柔軟に
見直すことができるのが特長のひとつである。そこで、現状の問題点を踏まえて検討した運行計画が、
まちづくりの目的に貢献し、沿線住民から支持される内容となっているかどうか確認するため、実証
運行を行うことが望まれる。実証運行を通じて運行計画の評価を行い、必要に応じて計画を見直し、
徐々にステップアップを図ることが重要である。また、多くの市民に関心を持ち続けてもらうことも
重要である。
<実証運行で分かること>
・利用者の安全面での確認(利用者の安全を損なうことはないかどうか)
・まちづくりへの貢献に関する確認(まちづくりの目的達成に貢献しているかどうか)
・沿線住民の利用状況の確認(予想通りに利用されているか、住民は満足しているかどうか)
・運行状況の確認(円滑な運行が実現できているかどうか、定時性が確保できているかどうか)
・運行体制の確認(乗務員の休息、ローテーションなどに無理はないかどうか)
・経営面の確認(収入、支出は計画通りに進んでいるかどうか)
・非利用者等の意向の確認(利用しない要因はどのようなものか)
・その他不満、不十分な事項の確認(利用者の不満、計画の不十分な点はどのようなものか)
出典:地域公共交通づくりハンドブック(平成 21 年3月 国土交通省自動車交通局旅客課)
【実証運行の意義】
◆現状の問題点
①自動車依存が高く、公共交通による良体験が少ない
②うるま市の公共交通は路線バスに支えられているが、利用者減少が進行すると廃止・
減回の可能性がある
③地域によって公共交通システムの状況が異なっている
○市の将来像の実現に向け、
○市民やバス事業者を巻き
施策のひとつとして、公共
込んで、全体での合意形成
交通の再編が必要である
を目指す
◆実証運行実施による効果
①規制や前例を離れ、調整の敷居を低くする
②市民が自然な形で計画案を体験でき、そのことを踏まえ評価することが可能となる
③市民及び関係事業者の実証運行参画により、多角的に評価することが可能となる
95
(2)運行計画素案の検討
うるま市における新たな公共交通体系の導入目的に基づき、公的な支援によるサービス提供
が想定される「デマンド型交通」と「コミュニティバス」の導入が検討される地域について、
以下のとおり運行計画の素案を検討する。
①石川地域へのデマンド型交通の導入
運行計画素案
導入地域の選
定の考え方
・石川地域は国道 329 号を経由する系統が重複しており、石川西地区や
石川前原は公共交通空白地帯となっている。
・また交通結節点である石川 IC 周辺を経由する系統がない。
交通システム
の選定の考え
方
・小規模な需要が対象であり、コミュニティバスの場合、事業性の低下
の恐れがある。
・公共交通空白地帯及び交通結節点と、地域の拠点を結び、基幹路線を
補完する形が望ましいと考えられる。
運行形態
路線固定型のデマンド型交通
具志川地域へのアクセス向上のため、路線バスを使いやすいように乗り
継ぎに考慮し、予約状況による乗車時間等の変化がないことを優先
運行時間帯
路線バスの運行時間帯、買い物、通院など利用目的を考慮して設定
運行ダイヤ
固定ダイヤでおおむね1時間に1便
ダイヤは路線バスへの乗り継ぎを考慮、サービス水準は今後検討
②与勝地域へのデマンド型交通の導入
運行計画素案
導入地域の選
定の考え方
・与那城地域は饒辺や照間の海側、勝連地域は平安名や内間が公共交通
空白地帯となっている。
・島しょ部の中で、津堅島は唯一移動手段が航路のみとなっているが、
航路の起点である平敷屋港を経由する公共交通はない。
交通システム
の選定の考え
方
・人口密度が低い公共交通空白地帯が広範囲に分布するため、コミュニ
ティバス等の定時・定路線での運行形態は非効率となる恐れがある。
・そのため、基幹路線を補完する形で与勝地域をひとつのエリアとした
デマンド型交通の導入が考えられる。
運行形態
路線固定型のデマンド型交通
具志川地域へのアクセス向上のため、路線バスを使いやすいように乗り
継ぎに考慮し、予約状況による乗車時間等の変化がないことを優先
運行時間帯
津堅島への定期航路の運行ダイヤ、買い物、通院など利用目的を考慮し
て設定
運行ダイヤ
固定ダイヤでおおむね1時間に1便
津堅島への定期航路の運行ダイヤ、路線バスへの乗り継ぎを考慮、サー
ビス水準は今後検討
96
③与勝地域島しょ部へのデマンド型交通の導入
運行計画素案
導入地域の選
定の考え方
・島しょ部の高齢化率は平均 37%で、40%を上回る行政区も存在する。
・伊計屋慶名線が交通弱者の生活支援交通の役割を果たしているが、運
行本数の改善など要望も挙がっている。
交通システム
の選定の考え
方
・伊計屋慶名線を地域ニーズに対応するよう、改善を行い、新たな公共
交通システムへ移行する形が望ましいと考えられる。
・伊計屋慶名線は定路線型による運行だが、高齢化が進むことで、住民
がバス停まで行くことが困難となることが想定される。
運行形態
迂回型のデマンド型交通
高齢者が多いため、より細やかなサービス提供を実現すること、予約に
対する抵抗が想定されるため、利用者の負担増やサービス低下の発生を
避けること、本島へのアクセス向上のため、JA 与那城前での乗り継ぎに
配慮
運行時間帯
基本的には伊計屋慶名線に準じつつ、伊計屋慶名線の利用状況を考慮、
サービス水準は今後検討
運行ダイヤ
基本ダイヤでおおむね1時間に1便
JA 与那城前での乗り継ぎを考慮、サービス水準は今後検討
④具志川地域へのコミュニティバスの導入
運行計画素案
導入地域の選
定の考え方
・具志川地域には市内の拠点が集中しており、市民ニーズも高い。
・昆布・天願や兼箇段は、公共交通空白地帯が面的に広がっている。
交通システム
の選定の考え
方
・人口集積から一定の需要が想定され、デマンド型交通の場合、事業性
運行形態
コミュニティバス
や運行面で非効率となる恐れがある。
・路線バスとの競合は避けるよう考慮する必要がある。
具志川地域内のアクセス向上のため、路線バスとの競合を避けながら乗
り継ぎを考慮
運行時間帯
運行時間帯は、買い物・通院・公共施設の利用など、日常的な移動ニー
ズにおける拠点へのアクセス性の向上を目的として設定
運行間隔
両方向 60 分間隔
コミュニティバスは、市民にわかりやすく利用されることが求められる
ため、わかりやすさの大きな要素として、毎時定時刻に発車するパター
ンダイヤが望ましいと考える。サービス水準は今後検討
97
(参考)
デマンド型交通について、運行方式という視点に着目すると、以下の4つに分類できる。
また、この他にも運行ダイヤ(固定ダイヤ型、基本ダイヤ型、非固定ダイヤ型)
、発着地
の自由度(バス停等⇔バス停・施設等、ドア⇔バス停・施設等、ドア⇔ドア
など)の組
み合わせにより、様々な運行形態が存在する。
<デマンド型交通の運行方式からみた分類パターン>
出典:
「デマンド型交通の手引き」平成 25 年3月国土交通省 中部運輸局
98
7.将来的な交通体系の検討
国や沖縄県では、鉄軌道等の導入に向けた検討が進められている。沖縄県は平成 25 年度中に県と
しての考えをとりまとめた上で、今後2年間で自治体との合意形成を進める予定である。
県の考えに対して、鉄軌道等の導入を見越したうるま市の将来的な交通体系について、現時点で考
えられる可能性を整理する。
(1)沖縄県の上位関連計画と将来的な交通体系の整理
沖縄県は現在鉄道を有しない唯一の県であり、その交通体系は自動車への依存度が高く、渋滞によ
る経済的損失、公共交通の利便性の問題等、様々な課題を抱えている。そのため、国や県において、
鉄軌道をはじめとする新たな公共交通システムの導入に関する様々な検討が、以下のとおり行われて
いる。
<国・県による検討>
国の検討
沖縄県の検討
○鉄軌道等導入可能性検討基礎調査
沖縄 21 世紀ビジョン(基本構想)
(平成 22 年度:需要予測モデルの構築等)
(平成 22 年3月策定)
(平成 23 年度:需要予測の見直し、総事業
費・事業採算性のシミュレーション、課題
沖縄 21 世紀ビジョン基本計画
(平成 24 年5月策定)
整理)
○鉄軌道等導入課題検討基礎調査
上位計画
(平成 24 年度:コスト縮減方策や利用需要喚
沖縄県総合交通体系基本計画
起方策等の検討)
(平成 24 年6月策定)
沖縄における鉄軌道をはじめとする新たな公
上位計画
共交通システムに係る県民意識等実態把握調
査(平成 24 年度)
鉄軌道を含む新たな公共交通システ
(平成 24 年度)
ム導入促進検討業務報告書
結果の活用
99
(平成 25 年3月策定)
①沖縄県総合交通体系基本計画(平成 24 年6月 沖縄県)
県土の圏域構成として「県土全体において高水準な都市機能を提供するため、県土構造を階層
構造として捉え、3次生活圏の核として広域交流拠点を有する那覇と、2次生活圏の圏域中心都
市(名護、宮古、石垣)との移動時間を1時間とする圏域構造の構築」を掲げている。
沖縄県が長期的に目指している県土構造として、県土の均衡ある発展を支える利便性の高い陸
上公共交通ネットワークの方向性が示されている。
<沖縄県が長期的に目指す県土構造>
100
②鉄軌道を含む新たな公共交通システム導入促進検討業務(平成 25 年3月 沖縄県)
ⅰ)新たな公共交通システムに求められる機能
ア)沖縄県が目指す県土構造においては、沖縄本島の南北骨格軸である那覇-名護間を1時間
で結ぶことを目標としている。
イ)目標の実現には、表定速度 70km/h、最高速度 100km/h 以上の高速性能を有し、必要な輸
送力を確保できる公共交通システムが必要。
ウ)併せて支線となる地域内フィーダー交通との連携、交通結節点の整備等を図り、総合的な
公共交通体系を構築することが重要。
ⅱ)現段階で想定されているルートと拠点駅
ア)需要の想定として、南北骨格軸には 13 の拠点駅が設定されている。うるま市内には拠点
駅として「うるま具志川」と「うるま石川」の2箇所が検討されている。
イ)整備コストの試算に際して、導入空間は土地の確保の容易さを考慮し、「郊外部は、専用
用地を確保(高架構造)
」
、
「市街地部は、道路下に導入(地下構造)」を原則として検討され
ている。
<現段階で想定されているルートと拠点駅>
凡
101
例
ⅲ)事業性の向上に向けた施策等
ア)需要変動や自然災害等のリスクに備えるためには、様々な施策の連携・パッケージ化を図
り、事業性の向上を図ることが不可欠。
・新たな都市開発・拠点形成による公共交通指向型のまちづくり
・端末交通との連携による総合交通体系の構築 など
ⅳ)一部区間の先行開業の検討
ア)全線(那覇空港~名護間)の同時着工を基本とするが、毎年建設投資できる予算の制約を
考慮すると、先行開業区間は那覇空港~うるま石川間が望ましい。
(2)うるま市における将来交通体系
①前提となる考え方
沖縄県の南北骨格軸の検討を踏まえ、現時点のうるま市都市計画マスタープランの将来都市構
造を実現する観点から、うるま市の将来的な交通体系の前提となる考え方を整理する。
ただし、鉄軌道等の導入は、うるま市の都市構造に大きく影響する可能性があることから、ま
ちづくりの見直し等も含めた検討が今後必要となる。
そのため、南北骨格軸の今後の事業展開等に留意しながら、うるま市における将来交通体系に
ついては、都市計画の見直し等と併せて今後条件を整理していく必要がある。
◆階層的な交通ネットワークの構築
○南北骨格軸で整備される拠点駅を交通結節点とし、そこから派生する LRT 及びフィーダーバ
スサービスにより、階層的なネットワークの構築を図る。
○主要施設等に交通結節点を配置し、主要な県道等へネットワークを配置する。
<交通結節点の定義>
・多様な移動手段間を結節させることを基本とし、交通結節点は「他の公共交通からの乗り
継ぎのためのもの」、
「自動車からの乗り換えのためのもの」の2通りの役割に分類する。
・郊外部における交通結節点は「自動車からの乗り換えのためのもの」とし、パーク&ライ
ド等の利用促進につながる駐車場等の付帯施設機能の設置により、段階的に市街地への自
動車の進入を抑制していく。
・市街地における交通結節点は「公共交通間の乗り継ぎのためのもの」とし、公共交通利用
の優位性をなるべく保つために、乗り継ぎ抵抗が限りなく少なくなるような機能としてい
く(ライド&ライド型)
。
102
②想定ルート及び交通結節点の検討
うるま市都市計画マスタープランで目指す将来都市構造の実現を図るため、沖縄県の南北骨格
軸に対して、階層的なネットワークを構築する新たな公共交通システムのルートを検討する。
<沖縄県が検討する「階層的な交通ネットワークのイメージ」>
<うるま市の将来的な交通体系の考え方>
・南北骨格軸に対して、拠点駅が検討されている「うるま具志川」及び「うるま石川」を
市街地における交通結節点として設定する。
・交通結節点から主要な県道等の都市軸へ、フィーダー系統の役割を担う新たな公共交通
システムの幹線・支線ルートを設定する。
・なお、幹線・支線ルートの駅は 500m間隔を基本として設置を検討する。
上記を踏まえて、うるま市における幹線・支線ルート案を検討する。
<LRT の導入イメージ>
■事業例
富山ライトレール(富山市、H18.4~)
富山市内路面電車環状線化(富山市、H21.12~)
出典:国土交通省ホームページ「LRT の整備に対する支援」を参照
103
104
<うるま市の将来都市構造図(都市計画マスタープラン)と沖縄県の南北骨格軸を踏まえた、うるま市の幹線・支線ルートの検討案>
至 恩納村、名護市
将来的な交通体系
沖
縄
県
う
る
ま
市
うるま石川
うるま具志川
南北骨格軸
拠点駅
駅
幹線ルート
支線ルート①
支線ルート②
ⅰ)幹線ルート
うるま市のメインストリートである県道 75
号線地上部に、魅力的な都市空間等の整備と
併せて都市の顔となる LRT などの導入を検討
ⅱ)支線ルート①
具志川地域の南北骨格軸の拠点駅から、
勝連・与那城地域の拠点等へ LRT 又はフ
ィーダーバスサービスなどの導入を検討
至 沖縄市、那覇市
ⅲ)支線ルート②
南北骨格軸の駅から、
県道 85 号線や 33 号線等によって、
広域商業拠点や中城湾港を経由し、支線ルート①へ接続
するフィーダーバスサービスなどの導入を検討
※上記はうるま市都市計画マスタープランの都市軸へフィーダー系統の公共交通システムの導入を想定したルートの案であり、今後の沖縄県や関係機関などとの調整等によって見直しが必要である。
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③概算事業費の検討
参考までに LRT 整備に係る概算事業費を整理した結果は以下のとおりである。
ただし、莫大な概算事業費をうるま市単独で整備することは非常に厳しいため、補助金
の活用も見据えながら沖縄県や周辺市町村等とも調整を進めていく必要がある。
<概算事業費の試算>
導入する交通システム
延長
概算事業費
幹線ルート(LRT)
約5km
5km×36 億円/km=180 億円
支線ルート①(LRT の場合)
約 11km
11km×36 億円/km=396 億円
支線ルート②(フィーダーバスサービス) 約5km
-
(既存の路線バスの改良を想定)
<(参考)概算事業費の事例単価>
事例
海外の LRT の整備事例
概算事業費
出典
(1km あたり)
約 20~40 億円/
まちづくりと一体となった
km
LRT 導入計画ガイダンス
(H17.10 国土交通省都市・地
域整備局 都市計画課都市交
通調査室)
LRT 導入計画の建設単価の平均値
約 36 億円/km
平成 16 年度 地方公共団体に
↑採用
よる LRT の導入に関する調査
研究(社団法人公営交通事業協
会)
ストラスブール市(フランス)の
32.5 億円/km
トラム(景観整備を含む)
H26.2 交通とまちづくりの講
演会(ヴァンソン藤井氏)資料
を参照
※(参考)南北骨格軸(リニア鉄
82 億円/km
道)
鉄軌道を含む新たな公共交通
システム導入促進検討業務
(H25.3 沖縄県)
④管理・運営の検討
事業の実現のためには、南北骨格軸と同様にインフラ部分の整備は公共による整備が不
可欠であるが、管理・運営においてもゆいレールのような第3セクターなど、行政の一定
の関与が必要と想定され、管理・運営の仕組みづくりも今後検討が必要である。
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8.今後の取り組みに向けて
本調査において、将来的な交通体系に配慮しながら、新たな公共交通の導入と路線バスの見
直し等を骨格とした新たな公共交通体系の立案とともに、平成 26 年度以降に実施予定の実証運
行に向けて、路線別の運行計画の素案を検討した。
平成 26 年度以降、本調査の結果を踏まえ、実証運行の実施及び本格運行に向けて、さらなる
検討・取り組みを推進する必要がある。
(1)行政・交通事業者・市民が連携する場の設置
安全・便利で効率的かつ持続可能な公共交通体系を実現していくためには、行政だけではな
く、市民、交通事業者等の関係者との協力体制の構築が重要である。
このため、今後の検討・取り組みにあたっては、市民が検討段階から参画し、その声を反映
しやすい環境をつくるとともに、地域公共交通に関わる市民、交通事業者、行政等がそれぞれ
の役割分担を明確にしながら、情報を共有し、検討段階から関係者間の合意形成を図るという
協働による取り組み体制を構築することが重要となる。
また、取り組みの進捗状況に応じて、PDCA サイクルに基づきフォローアップする仕組みを同
時に構築していくことも必要である。
<行政・交通事業者・市民が連携する場>
組織
根拠法
令等
目的
地域公共交通会議
道路運送法施行規則第9条の3
協議会
地域公共交通確保維持改善事業費補
助金交付要綱第3条
・地域住民の生活に必要な旅客輸送の確 ・生活交通ネットワーク計画の策定・
保・利用増進に関する協議
事業の実施主体
・道路運送法の一般乗合旅客自動車運送 ・国土交通省の地域公共交通確保維持
事業に関する協議・合意形成(区域、
改善事業費補助金の管理・運用
運賃、車両等)
・道路運送法の市町村運営有償運送に関
する協議・合意形成(必要性、対価等)
(2)具体化に向けた検討課題
平成 26 年度以降に実施予定の実証運行に向けて、効率的、効果的な公共交通の導入を実現し
ていくため、今後、以下の視点について、より具体的な検討を行いながら、詳細な運行計画を
策定する必要がある。
<運賃の設定>
運賃は、路線バスやタクシーとの競合を避けるとともに、地域間で不公平感が生じないよ
う、交通事業者、地域住民との協議のうえ、設定する必要がある。また、路線バスとの乗り
継ぎを促進するための乗り継ぎ利用専用の運賃設定など、弾力的な運賃設定の工夫が必要で
ある。
さらに、事業採算性や費用対効果を検討する必要がある。公的負担の大きさを明示した上
で、沿線住民を交えた地域公共交通会議などの場で協議し、最終的な運賃を決定することが
考えられる。
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<具体的な運行ルートの選択>
運行ルートには、車両が安全かつ円滑に通行できる道路幅員が必要となる。さらに利用者
が安全に乗降できるスペースが確保できる道路である必要がある。こうした条件を加味して、
効率的に運行できるルートを選択する必要がある。
また、円滑な運行に向け、交通渋滞箇所を回避した運行ルートにする必要がある。当然な
がら一方通行や右折禁止などの交通規制に沿わなければならない。こうした道路特性を加味
して、効率的に運行できるルートを選択する必要がある。
<バス停留所の設置候補地の安全性、快適性等の確認>
コミュニティバスなどのバス停留所の設置が必要な場合、バス停留所の設置候補地は、そ
の場所の安全性を確認する必要がある。安全かつ円滑に乗降できるか、車両が停止しても道
路の通行を妨げることはないか、安全に待つことができるか、といった視点で候補地を確認
する。また、利用者が快適に待てる条件を備えていることが望ましく、商業施設や公共施設
などに関して、アクセスしやすい位置への乗り入れが望まれる。
<運行事業者の選定>
運行事業者については、うるま市の地勢など地域特性を熟知しており、運行において連絡
調整が密にできる市内を運行する事業者や乗合事業としての認可を有する事業者、または、
今後乗合事業許可を取得する予定のある事業者が望まれる。
また、選定と合わせて、契約方式(運行経費定額補助方式、赤字欠損方式など)について
も検討する必要がある。
<デマンド型交通の予約に関する検討(予約方法、予約システム等)>
デマンド型交通の導入は、予約に関する検討が必要となる。予約方法や予約期限などは導
入する予約システムによるが、事例等を踏まえながら、高齢者が利用しやすく、低コストで
使い勝手のよいシステムの検討が望まれる。また、予約システムによって、予約受付や配車
等にオペレータが必要となるかどうかも異なるなど、経費の面からも検討が必要である。
<住民周知>
実態調査によると、庁舎間連絡バスについて、存在を知らなかったとの意見がみられた。
公共交通の利用への第1歩として、まずは知ってもらう必要がある。広報への掲載や利用促
進チラシの全戸配布、公共施設や商業施設及び病院等の掲示板への掲示など、積極的な周知
が必要である。
さらに、デマンド型交通については、予約という仕組みに対する抵抗を取り除くため、利
用者目線の取り組みが重要である。そのため、市職員と運行事業者が協力し予約方法や乗降
の仕方を実演する説明会を開催したり、利用方法について、具体的に電話のかけ方から運賃
の支払い方法、降車の仕方の動画を市ホームページにて流すなど、様々な方策が考えられる。
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(3)取り組みプログラムの検討
今後の流れとしては、平成 26 年度中の実証運行に向け、体制づくりを図りながら、詳細な運
行計画づくりに取り組むことが考えられる。実証運行後は、実証運行によって明らかになった
課題を整理し、本格運行に向けて、改善策の検討を行う。
■導入候補地域及び交通システムの選定
・本調査の結果を踏まえ、選定
■詳細な運行計画づくり
・運行ルート、運行ダイヤ、運賃、事業者の選定、
予約関連(デマンド型交通の場合)など
■関係機関との調整
・警察や道路管理者等との確認
■事業許可申請
・有償運行の場合、道路運送法に基づく、運輸局へ
の申請が必要
■事前準備
・必要に応じて、停留所の表示など
■周知・広報活動
・市広報、チラシの配布、ポスター
掲示など
■利用者登録(デマンド型交通の場合)
・利用者説明会、利用者登録
■実証運行の実施
・市民が日常的な移動を行う期間の実施が望ましい
■評価
・実証運行の実績把握
・本格運行に向けた見直し検討
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地
域
公
共
交
通
会
議
等
の
開
催
(4)補助事業の活用
行財政の負担軽減のため、下記の補助対象事業等を活用できるよう、国・県と連絡を密に取
りながら、取り組みを推進する必要がある。
「地域公共交通確保維持改善事業」
(国土交通省総合政策局)
存続が危機に瀕している生活交通のネットワークについて、地域のニーズを踏まえた最
適な交通手段であるバス交通、デマンド交通、離島航路・航空路の確保維持のため、地域
の多様な関係者による議論を経た地域の交通に関する計画等に基づき実施される取り組み
を支援
○都道府県を主体とした協議会の取り組みを支援
:地域をまたがる幹線バス交通ネットワーク、離島航路・離島航空路の確保・維持等
○市町村を主体とした協議会の取り組みを支援
:幹線バス交通等幹線交通ネットワークと密接な地域内のバス交通・デマンド交通等の
確保・維持等
○地域ぐるみ(行政、事業者、住民、地元商店街等)による利用促進、公共交通関連の情
報提供等、地域公共交通の確保・維持に向けた取り組みの支援
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