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H-051 環境負荷低減に向けた公共交通を主体としたパッケージ型交通

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H-051 環境負荷低減に向けた公共交通を主体としたパッケージ型交通
H-051-i
課題名
H-051
課題代表者名
環境負荷低減に向けた公共交通を主体としたパッケージ型交通施策
に関する提言
青山吉隆(広島工業大学環境学部 地域環境学科)
研究期間
平 成 17-19年 度
合計予算額
101,918千 円 ( う ち 19年 度 30,940千 円 ※ )
※ 上 記 の 合 計 予 算 額 に は 、間 接 経 費 23,521千 円 を
含む
研究体制
(1) 先 進 都 市 に お け る 交 通 施 策 と 交 通 行 動 に 関 す る 研 究
1)L R T に 関 連 す る 技 術 ・ 制 度 に 関 す る 研 究 ( ま ち 創 生 研 究 所 )
2)L R T 導 入 都 市 に お け る 交 通 サ ー ビ ス と 交 通 施 策 及 び 交 通 行 動 に 関 す る 研 究( 日 建 設 計 総 合 研 究
所)
3) L R T 導 入 都 市 に お け る 市 民 ・ 利 用 者 の 環 境 意 識 に 関 す る 研 究 ( ま ち 創 生 研 究 所 )
4)L R T 導 入 に 関 す る 市 民 合 意 形 成 に 関 す る 研 究 ( 日 建 設 計 総 合 研 究 所 )
(2) 環 境 負 荷 低 減 に 向 け た パ ッ ケ ー ジ 型 交 通 施 策 に 関 す る 研 究
1)中 心 市 街 地 に お け る ト ラ ン ジ ッ ト モ ー ル 導 入 の 効 果 計 測 に 関 す る 研 究 、2)ラ イ フ サ イ ク ル を 考 慮
し た 都 市 交 通 機 関 の CO 2 排 出 量 モ デ ル 、 3)欧 州 先 進 都 市 に お け る 事 例 (京 都 大 学 ) * 1 )
4)交 通 施 策 パ ッ ケ ー ジ の 基 本 的 考 え 方 、 5)交 通 機 関 選 択 モ デ ル を 利 用 し た パ ッ ケ ー ジ 型 交 通 施 策 の
評 価 分 析 、 6)LRT導 入 時 の 合 意 形 成 に 関 す る 分 析 、 7) パ ッ ケ ー ジ 型 交 通 施 策 の 複 合 効 果 計 測 に 関 す
る研究(広島工業大学)
8)ラ イ ト レ ー ル の 導 入 効 果 に 対 す る 利 用 者 意 向 に 関 す る 研 究 ( 神 戸 大 学 大 学 院 )
9)LRTが も た ら す 都 市 景 観 へ の 役 割 と 貢 献 、 10) LRT導 入 が 都 市 イ メ ー ジ に 与 え る 影 響 に 関 す る 研 究
(名城大学)
(3)LRT導 入 に よ る 効 果 検 証 に 関 す る 研 究
1)LRT導 入 が 交 通 行 動 や 社 会 経 済 な ら び に 周 辺 環 境 に 及 ぼ す 影 響 に 関 す る 文 献 調 査 、 2)LRT導 入 の
有 無 に よ る 交 通 機 関 選 択 時 の 意 識 に 関 す る 都 市 間 比 較 、 3) 中 心 市 街 地 に お け る 商 業 活 動 の 経 年 的 推
移 に 関 す る 分 析 、4)LRT導 入 が 高 齢 者 の 外 出 行 動 に 及 ぼ し た 影 響 に 関 す る 分 析 、5)LRT導 入 前 後 に お
け る 交 通 機 関 選 択 時 の 意 識 変 化 に 関 す る 研 究 、6)LRTに 対 す る 総 支 払 意 思 額 と そ の 構 成 に 関 す る 研 究
(岡山大学)
7)ド イ ツ に お け る L R T 導 入 効 果 に 関 す る 研 究 ( 和 歌 山 工 業 高 等 専 門 学 校 )
8) 社 会 経 済 分 析 手 法 を 用 い た 公 共 交 通 施 設 整 備 に 関 す る 研 究 ( 大 阪 大 学 ) * 1 )
(4)LRT導 入 を 推 進 す る た め の 法 制 度 や 行 財 政 に 関 す る 研 究
1)LRT導 入 の た め の 法 制 度 、 行 財 政 に 関 す る 研 究 ( 日 本 大 学 経 済 学 部 )
2)先 進 諸 国 の 都 市 交 通 に お け る 行 財 政 構 造 に 関 す る 研 究 ( 同 志 社 大 学 )
3)公 共 交 通 利 用 促 進 の た め の ソ フ ト 施 策 の 適 用 可 能 性 の 検 討 ( 和 歌 山 工 業 高 等 専 門 学 校 )
4)環 境 と 交 通 の 政 策 協 調 を 目 指 し て ( 日 本 大 学 法 学 部 ) * 1 )
*1)平 成 17年 度 ・ 18年 度 研 究 メ ン バ ー
(1) 先 進 都 市 に お け る 交 通 施 策 と 交 通 行 動 に 関 す る 研 究
1)フ ラ ン ス に お け る LRT整 備 の 動 向 に つ い て
フ ラ ン ス で は 、か つ て は イ ギ リ ス や ア メ リ カ 同 様 、モ ー タ リ ゼ ー
シ ョ ン の 進 展 に 伴 い ほ と ん ど の 都 市 で 路 面 電 車 の 撤 去 が 進 ん だ 。し
か し 、1970年 代 以 降 の 公 共 交 通 復 権 の 流 れ の 中 で 、1985年 の ナ ン ト
を 皮 切 り に ト ラ ム 導 入 が 相 次 ぎ 、現 在 で は 21都 市 で ト ラ ム が 運 行 さ
れ る に 至 っ て い る ( 1999年 以 前 : 5都 市 、 2000~ 2007年 : 16都 市 ) 。
ま た 、 2008年 以 降 、 更 に 6都 市 に お い て ト ラ ム が 導 入 さ れ る 予 定 で
あ る な ど 活 況 を 呈 し て い る 。ま た 、パ リ で は ト ラ ム に よ る 環 状 線 の
整 備 が 進 行 中 で あ り 、ニ ー ス で は 景 観 に 配 慮 し た 架 線 レ ス の ト ラ ム
( バ ッ テ リ ー 走 行 )導 入 が 進 め ら れ る な ど 、都 市 交 通 計 画 や 車 両 技
写 真 -1 ボルドーの 架 線 レストラム
術の面で先進的な動きが見受けられる。
2)LRT導 入 技 術 に つ い て
LRTの 技 術 は 、エ ネ ル ギ ー 供 給 、走 行 方 式 の 点 で 進 展 が 見 ら れ る 。エ ネ ル ギ ー 供 給 で は 、地 表 集 電
方式(仏・ボルドー)、バッテリー方式(仏・ニース)が既に実施運行の段階に入った。いずれも、
歴 史 的 地 区 の 景 観 保 全 か ら の 要 請 が 強 い 。 バ ッ テ リ ー 方 式 は 、 2007年 末 か ら 札 幌 市 に お い て 実 験 が
開 始 さ れ 、LRTの 導 入 を 計 画 し て い る 国 内 都 市 に お い て 有 力 な 方 式 と な る で あ ろ う 。一 方 、走 行 方 式
H-051-ii
で は 、 鉄 輪 に 代 わ り ゴ ム タ イ ヤ 方 式 が 導 入 さ れ る 都 市 が あ る 。 最 近 で は 2006年 に ク レ ル モ ン ・ フ ェ
ラン(仏)で導入された。鉄輪との比較では、低コスト、登坂能力など長所もあるが、乗り心地、
無レールによる不安定性など弱点もある。わが国で導入するには利害得失を十分踏まえた上で選択
する必要がある。
3) 都 市 構 造 と LRT路 線 に つ い て
60000
フランスのストラスブール、ミュールーズを対象
50000
に 、 LRT路 線 と 人 口 密 度 ・ 高 齢 化 率 と の 関 係 性 を 分 析
40000
し た 。そ の 結 果 、ま ず 人 口 密 度 に つ い て は 、両 都 市 と
30000
も に 市 内 の 人 口 密 度 が 高 い エ リ ア ( 概 ね 30人 / ha以
20000
上 )を 通 る よ う に ト ラ ム 路 線 が 計 画 さ れ て お り 、結 果
10000
として多くの利用者の誘引による事業採算性の向上
0
0
100
200
300
400
500
や自動車から公共交通への転換による環境面での改
善 に 大 き く 寄 与 し て い る こ と が 分 か っ た 。次 に 、高 齢
Nancy
Nantes
Caen
Rouen
化 率 に つ い て は 、両 都 市 と も 中 心 部 よ り 郊 外 部 に お い
Clermont Ferrand Toulon
Toulouse
Brest
Mulhouse
Douai
Lyon
Lille
て 高 齢 化 率 が 高 い 構 造 と な っ て お り 、当 該 郊 外 部 と 都
St Etienne
市 の 中 心 部 と を 結 ぶ 形 で LRT路 線 が 整 備 さ れ て お り 、
高齢者の移動という社会福祉の面でも一定の役割を
図 1.1 人 口 規 模 別 に み た LRT年 間 利 用 者 数
果たしていることが明らかとなった。
4)環 境 意 識 ・ 態 度 ・ 行 動 変 容 に つ い て
クルマ利用を控えている(富山)
LRT導 入 時 の 市 民 の 意 識 ・ 交 通 行 動 変 容 に 関 す る
クルマ通勤
2%
16%
15%
26%
41%
(事前)
調 査 ( ミ ュ ー ル ー ズ 、 富 山 ) で は 、 LRT導 入 が 、 環
クルマ通勤
境 意 識 の 変 化 を 起 こ さ せ 、ク ル マ 利 用 を 控 え る 傾 向
4%
25%
12%
28%
31%
(事後)
に あ る と い う 知 見 が 得 ら れ た 。 ま た 、 2都 市 だ け の
クルマ以外
19%
33%
18%
19%
10%
通勤(事前)
比 較 で は あ る が 、欧 州 の 市 民 の 環 境 に 対 す る 意 識 ・
クルマ以外
態 度・行 動 変 容 が 、日 本 の そ れ に 比 べ て 大 き く 進 ん
38%
24%
6%
12%
20%
通勤(事後)
で い る と い う 知 見 が 得 ら れ た 。 こ れ は 欧 州 の LRTの
0%
20%
40%
60%
80%
100%
利 用 者 数 が 、同 じ く 路 面 電 車 を 持 つ 国 内 都 市 に 比 べ
1.控えている
2.時々,控えている
3.どちらともいえない
てはるかに多いという結果の一つの要因と考えら
4.あまり控えていない
5.控えていない
れる。
図 1.2 「 実 際 の ク ル マ 利 用 抑 制 行 動 」の 前 後
5)市 民 合 意 形 成 プ ロ セ ス に つ い て
フランスの市民参加・合意形成プロセスの仕組みについて文献調査や現地ヒアリングを行った。
フランスでは首長の在任期間中にLRTを完成させようという政治的要因も背景にはあるが、事前
協議(コンセルタシオン)、公的審査といった市民参加手続きにより、社会的合意形成が効率的、
効果的に行われていることが貢献しているものと考えられる。我が国においても公共事業のアカウ
ンタビリティや透明性を高めるうえで情報公開が一般的になってきているが、事前協議(コンセル
タシオン)のように計画の初期段階からより積極的に市民とのコミュニケーションを図ることによ
って、結果的に合意形成期間の短縮や事後の訴訟の軽減につながる効果が期待できるのではないだ
ろうか。また、公的審査は行政裁判所により選出された審査委員が市民意見を聴取して審査結果を
議会へ提出するという手続きであり、中立性・公平性の面で優れている。この第三者による評価シ
ステムである公的審査の仕組みも、我が国で参考に値する制度であると考えられる。
年
間
利
用
者
数
(
)
千
人
人口(千人)
(2) 環 境 負 荷 低 減 に 向 け た パ ッ ケ ー ジ 型 交 通 施 策 に 関 す る 研 究
1)パ ッ ケ ー ジ 型 交 通 施 策 導 入 の 効 果
パッケージ型交通施策の導入によって期待される効果に関する研究について、まず、交通サービ
スの不便な地域への適用では、パッケージ施策のアメとムチの施策のうち、アメに相当する施策と
して、パーク・アンド・ライド駐車場の無料化、鉄道本数の増便、フィーダーバスの運行などを組
み合せた。その結果、これらの追加的なパッケージ施策を含まない場合においては、施策の効果が
相殺されていたものが、追加的な施策をパッケージ化することで、施策のパターンによっては相乗
効果が得られる結果となった。
また、都市内交通の充実を図るパッケージ施策への適応として、広島市西部の広電沿線の地域を
対 象 と し て 、 都 心 ア ク セ ス の 時 間 短 縮 と し て LRTの 整 備 に 関 す る 分 析 を 行 っ た 。 LRTの 整 備 と 各 施 策
効 果 を 比 較 し た 所 、本 分 析 対 象 地 域 に お い て は 、ト ラ ン ジ ッ ト モ ー ル と LRT整 備 は 、パ ッ ケ ー ジ ア プ
ロ ー チ と し て 効 果 的 な 組 み 合 わ せ で あ る こ と が 確 認 さ れ る と と も に 、そ の 効 果 は LRT整 備 単 体 の 効 果
よりも大きいことから、鉄道利用の促進と言う意味では、パッケージ施策の有効性が高いことが確
認された。
2)富 山 に お け る LRT導 入 の 効 果
富 山 ラ イ ト レ ー ル の 利 用 者 は 、大 半 が 旧 J R
H-051-iii
富 山 港 線 、並 行 バ ス 路 線 か ら の 転 換 者 で あ っ た
( 円)
が 、 乗 用 車 か ら の 移 行 も み ら れ 、 LRTの 選 択 理
937 911
1000
由 と し て は 、利 便 性 の み な ら ず 快 適 性 も 重 視 さ
868 905
れ て い た 。 LRTの 整 備 後 、 車 の 利 用 回 数 を 減 ら
し、かつ外出頻度を増加させた利用者もあり,
573
548
特 に 、高 齢 者 の 自 由 目 的 で そ の 傾 向 が 顕 著 で あ
491
447
500
った。さらに、景観の向上、まちのシンボル、
平日
バリアフリーの向上といったまちづくりへの
休日
効 果 に も 高 い 評 価 が 示 さ れ て い た 。 ま た LRTの
0
価値については、得られた総支払意志額より、
直 接 的 な 利 用 価 値( 運 賃 支 払 額 )以 外 に も 一 定
中央値
平均値
中央値
平均値
額の間接的な価値も認識されていることが示
対数線形
ワイブル
唆された。
ロジットモデル
生存分析
さらに、富山ライトレールの導入に伴う都市
イ メ ー ジ へ の 影 響 に つ い て は 、19項 目 に 対 す る 5
段 階 回 答 に 因 子 分 析 を 適 用 し た 結 果 、利 便 性( 5 図 2.1 平 日 ・ 休 日 利 用 者 別 に み た 支 払 意 思 額
項 目 ) 、 持 続 可 能 性 ( ま ち の 活 気 : 5項 目 ) 、
安 全 性( 2項 目 )、快 適 性( 7項 目 )の 4因 子 を 抽 出 し 、各 因 子 得 点 は 0.72、0.67、0.58、0.46の 順 に
影 響 度 が 高 い こ と が わ か っ た 。特 に ,持 続 可 能 性( ま ち の 活 気 )と 快 適 性 に つ い て は ,LRT導 入 に よ
る効果が高く、最終的に富山への愛着や住み続けたいという意識につながっている構造が確認され
た 。 LRT導 入 に 伴 う 多 側 面 か ら の 効 果 や 、 都 市 の 抱 え る 重 要 課 題 で あ る 「 愛 着 を 抱 き 、 住 み 続 け る 」
といった効果までを測定し、明示していくことが、他都市での導入に向けた市民との合意形成を促
す可能性を示唆した。
(3) LRT導 入 に よ る 効 果 検 証 に 関 す る 研 究
環境意識・健康意識 個人属性に 交通施策実施の
に関わる変数
関わる変数 有無を現す変数
1)LRT導 入 を 中 心 と し た パ ッ ケ ー ジ 型 交 通 施 策 の 効 果 検 証
LRT導 入 が 交 通 行 動 や 社 会 経 済 な ら び に 周 辺 環 境 に 及 ぼ す 影 響 に 関 す る 文 献 調 査
本 研 究 で は 、欧 州 の 先 進 都 市 で の 現 地 調 査 を 通 じ 、LRT導 入 が 市 民 の 交 通 行 動 や 社 会 経 済 、環 境 面 に
及 ぼ す 影 響 に 関 す る 事 前・事 後 評 価 文 献 を 収 集 し 、LRT導 入 に よ る 影 響 を 把 握 す る と と も に 、事 前 に
どのような評価がなされているかを整理した。その結果、事後評価においては、自動車利用から公
共 交 通 利 用 へ の 転 換 、 な ら び に 、 NOxな ど の 大 気 汚 染 物 質 の 削 減 に 関 し て は 、 LRT導 入 等 の 都 市 内 交
通施策による効果が定量的に把握されている。一方で、中心市街地の賑わいや活性化については、
中心市街地への買い物トリップ数が増加していることから、中心市街地の魅力は増大したとしてい
る も の の 、LRT導 入 に よ る 影 響 を 定 量 的 に 示 す ま で に は 至 っ て い な い こ と を 明 ら か に し た 。ま た 、事
前 評 価 に お い て は 、各 種 法 令 に 従 い LRT導 入 が 自 動 車 交 通 量 や 周 辺 へ の 環 境 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て 定
量的に評価され、費用便益分析を基本としたプロジェクト評価が実施されていることなどを明らか
に し た 。 表 3.1
表 3.1 交 通 機 関 選 択 モ デ ル 推 定 結 果 ( 通 勤 ・ 通 学 目 的 )
LRT 導 入 の 有 無 に よ る 交 通 機 関 選 択
説明変数
t値
パラメータ
所要時間
-0.053
-5.420
時の意識に関する都市間比較
費用
-0.004
-3.987
本研究では、ストラスブール・ミュ
-0.679
-3.082
ストラスブール市内居住者・居住年数5年以上
ールーズ両都市の住民を対象として
-0.799
-3.560
ストラスブール市内居住者・居住年数5年未満
現地アンケート調査を実施し、住民
居住地
-0.538
-2.343
ストラスブール市外居住者・居住年数5年以上
-0.340
-1.328
ストラスブール市外居住者・居住年数5年未満
の交通行動・意識などに関するデー
-0.322
-1.624
ミュールーズ市内居住者
タを収集するとともに、両都市のデ
0.297
2.176
性別
男性
ー タ を 比 較・分 析 し 、LRT導 入 の 有 無
-0.449
-2.426
8,000€未満
年収
0.594
3.903
業務用車
使用する
による住民の交通行動、特に交通機
自由に使用できる
0.448
3.037
あり
関選択時の意識の違いについて分析
自動車
し た 。そ の 結 果 、LRT整 備 を は じ め と
環境意識
-0.334
-2.149
「まったく同感」
クルマでの移動は
する都市内公共交通施策の実施の有
環境にとって良くない
無が、人々の交通機関選択時の意識
-0.794
-4.438
自動車を控える工夫 「よくしている」,「いくつかしている」
に大きな影響を及ぼしていることが
0.039
0.221
環境に配慮した行動 「している」
-0.241
-1.413
健康に配慮した行動 「している」
明らかとなった。
定数項
2.082
5.805
中心市街地における商業活動の経年
的推移に関する分析
0.131
尤度比
0.119
自由度調整済み尤度比
本 研 究 で は 、LRTが 導 入 さ れ 、既 に 都
69.02%
的中率
市内交通機関として住民の間に定着
(791/1,146)
17.62 円
時間価値
しているフランスのストラスブール
を 対 象 と し て 、 LRT導 入 が 中 心 市 街 地 に お け る 商 業 活 動 に 及 ぼ す 影 響 を 明 ら か に す る た め 、 LRT導 入
ミュールーズ ミュールーズ
市外
市内
富山
非沿線
富山
沿線
H-051-iv
以降の中心市街地の商店の経年的な
推移を詳細に分析した。その結果、
LRT B/C
LRT A/D線
LRT駅 周 辺 に は 、 LRT開 業 以 降 空 き 店
舗となった商店がほとんどみられ
ず、逆に、空き店舗に商店が立地す
る 場 合 が 多 い こ と や 、 LRTの 開 業 時
期と商店の変化は密接に関連してい
る と 考 え ら れ る こ と な ど か ら 、 LRT
の導入が、中心市街地の商業活動の
活性化・活発化に寄与した可能性は
高いといえる。
LRT 導 入 が 高 齢 者 の 外 出 行 動 に 及 ぼ
した影響に関する分析
平 成 17年 度 に 、 ス ト ラ ス ブ ー ル 、 な
ら び に 、LRTの 導 入 が 予 定 さ れ て い た
LRT駅 か ら
ミュールーズを対象地域として両都
半 径 100m
市の居住者に対して実施した現地ア
図 3.1 空 き店 舗 経 験 店 舗 の位 置
ンケート調査結果を用いて、両都市
の高齢者の交通行動に関するデータを比較・分析し、高齢者の外出行動について分析した。その結
果、ストラスブール市内における一連の都市交通施策の実施は、自動車を利用した外出頻度を減少
させるだけでなく、公共交通や徒歩・自転車による外出頻度を増加させ、結果的に全体の外出頻度
の増加につながっていることを明らかにした。
LRT導 入 前 後 に お け る 交 通 機 関 選 択 時 の 意 識 変 化 に 関 す る 研 究
本 研 究 で は 、LRT導 入 前 後 に お い て 住 民 の 交 通 行 動 や 交 通 手 段 選 択 時 の 意 識 な ど の 変 化 の 有 無 を 分 析
す る た め 、2006年 に LRTが 導 入 さ れ た フ ラ ン ス の ミ ュ ー ル ー ズ( SITRAM)、な ら び に 、わ が 国 の 富 山
を取り上げ、両都市の居住者を対象に現地アンケート調査を実施し分析した。その結果、開業後わ
ず か 1年 が 経 過 し た 時 点 に お い て で さ え も 、 LRT導 入 を は じ め と す る 各 種 都 市 内 交 通 施 策 の 実 施 は ,
LRT導 入 都 市 居 住 者 の 交 通 機 関 選 択 に 対 す る 意 識 そ の も の を 変 化 さ せ た 可 能 性 が あ り 、 LRT導 入 の 有
無 の 場 合 と 同 様 に 、同 じ 交 通 条 件 を 提 示 し た と し て も 、LRT導 入 後 の 市 内 居 住 者 の 方 が 、有 意 に 公 共
交通を選択することが明らかとなった。
LRTに 対 す る 総 支 払 意 思 額 と そ の 構 成 に 関 す る 研 究
円/人・月
本 研 究 で は 、 LRTの 利 用 価
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
値 の み な ら ず 、 LRTを 直 接
B:オプション価値
C:存在価値
A:利用価値
遺産価値,代位価値 間接的利用価値
利用せずとも生じるオプ
65歳未満
397
568
387
ション価値や存在価値な
運賃支払額:373.9円
ど も 含 む LRTが 有 す る 総 価
65歳以上
390
412
317
値を定量的に把握するた
274.4円
め に 、 2006年 に LRTが 導 入
65歳未満 133 210 216
されたフランスのミュー
33.6円
ル ー ズ( SITRAM)、な ら び
65歳以上 129 162 176
24.9円
に 、わ が 国 の 富 山 を 取 り 上
げ 、両 都 市 の 居 住 者 を 対 象
60歳未満
650
808
1,042
874.9円
に実施した現地アンケー
60歳以上
ト 調 査 の 結 果 を 用 い 、階 層
511
564
1,215
666.2円
分 析 法 ( Analytic
60歳未満
355
651
843
Hierarchy Process: AHP)
311.5円
と 仮 想 評 価 法( Contingent
60歳以上
433
541
805
Valuation Method : CVM )
242.2円
を組み合わせることによ
り 、 LRTに 対 す る 総 支 払 意
図 3.2 総 支 払 意 思 額 算 出 結 果
思額およびその価値構成
に つ い て 定 量 的 に 計 測 し た 。そ の 結 果 ,富 山 に お い て は 居 住 地 に よ っ て WTPに 大 き く 差 が み ら れ た が
ミ ュ ー ル ー ズ に お い て は 居 住 地 に よ る 大 き な 差 は み ら れ な い こ と 、 WTPは 富 山 港 線 沿 線 で 約 850円 ~
1000円 、ミ ュ ー ル ー ズ 市 内 で 約 860円 と ほ ぼ 同 値 と な る が 、ミ ュ ー ル ー ズ で は 総 支 払 意 思 額 の 中 で WTP
の 占 め る 構 成 割 合 が 富 山 と 異 な り 低 く な っ て お り 、 総 支 払 意 思 額 に つ い て は 、 富 山 の 約 2~ 4倍 と な
る こ と な ど を 明 ら か に し た 。ま た 、運 賃 支 払 額 以 外 の 価 値 の 総 額 が 運 賃 支 払 額 の 約 2~ 10倍 と な る な
ど 、LRTの 公 共 交 通 機 関 と し て の 利 用 価 値 だ け で な く 、LRT導 入 が 都 市 空 間 に 及 ぼ す 影 響 や LRTそ の も
H-051-v
のの存在価値などについても非常に大きく評価されていることを定量的に明らかにした。
6)ド イ ツ に お け る LRT導 入 効 果
LRT導 入 の 長 期 的 な 影 響 に つ い て は 、 40年 前 か ら LRTの 導 入 が 図 ら れ て き た ド イ ツ の 都 市 は 日 本 と 比
べ て 公 共 交 通 の 分 担 率 が 大 き く 、LRTが 導 入 さ れ て い る 都 市 で は そ の 差 が さ ら に 大 き く な る 傾 向 を 明
ら か に し た 。ま た 、LRTの 有 無 に よ っ て 時 間 経 過 と と も に 公 共 交 通 輸 送 量 に 差 が 出 て く る 傾 向 も 明 ら
かにした。
っ
(4) LRT導 入 を 推 進 す る た め の 法 制 度 や 行 財 政 に 関 す る 研 究
1)LRT導 入 の た め の 法 制 度 、 行 財 政 に 関 す る 研 究
①総合交通体系の確立
コ ン パ ク ト シ テ ィ と い う 都 市 構 造 が 好 ま し い と い う 保 証 は な い 。先 見 的 に 望 ま し い 都 市 構 造 を 決 定
することができないとすれば、自動車利用の外部不経済を内部化する総合交通体系を確立して、そ
の一環として公共交通機関に対する支援を行うことが望ましい。
理論的にも混雑税を財源とした道路容量の拡大等の施策は支持されうるし、海外事例としては、
混 雑 税 と 環 状 道 路 、都 心 の 公 共 交 通 機 関 の 整 備 を 組 み 合 わ せ た ス ト ッ ク ホ ル ム の デ ニ ス パ ッ ケ ー ジ 、
ロンドンの混雑税などが参考になる。
わが国での現実的な適用を考えた場合、道路特定財源の地方税分の増税を財源とした、都市圏単
位の環状道路、都心の公共交通機関整備を含む総合交通体系施策の実施が望ましい。
ま た 、 OECD諸 国 に お い て は 、 そ の よ う な 総 合 交 通 体 系 施 策 の 実 施 を 担 保 す る た め の 政 策 的 枠 組 み
として、市町村の枠をこえた広域的な行政組織の構築が事例として多くみられる。それらの組織に
は、地域的な行政区分ばかりでなく、組織的な区分(いわゆる縦割り行政)の弊害を是正するため
に、それらをこえた道路行政,公共交通行政、交通安全行政など幅広い分野が包含されている。
②都市圏を単位とした総合交通体系の確立
混雑や環境への負荷などが十分に
自 動 車 利 用 者 に 転 嫁 さ れ て お ら ず 、過
住民税等の普通地方税の引き上げ
剰なモータリゼーションが生じてい
る と す る 問 題 点 、そ し て そ の 結 果 と し
て過大な郊外化が進展しているとい
住
民
う 問 題 は 、道 路 特 定 財 源 を 活 用 し た 外
の
一般の地方税
総
部性の調整によって解決することが
負
収
担
走住
可能である。
マストラ等支出分
の
マストラ等支出分
行民
変
コ に
そ の た め に 、当 該 都 市 圏 を 構 成 す る
化
ス と
中
ト
市 町 村 に お い て 、住 民 税 減 税 と 組 み 合
立
引て
路特定財源地方税収
的
きの
わ せ た 道 路 特 定 財 源 諸 税 (地 方 税 )の
上道
道路財源仮想勘定
げ路
増 税 を 実 施 す る 。増 税 額 は 、総 合 交 通
道路特定財源諸税(地方税分引き上げ)
投 資 額 に よ っ て 決 定 す る 。な お 総 体 と
して住民負担を中立的なものとする
た め に 、住 民 税 減 税 な ど を 同 時 に 実 施
することが考えられる。
図 4.1 都 市 圏 を 単 位 と し た 総 合 交 通 政 策 の 財 源 の イ メ ー ジ
2) LRT導 入 を 推 進 す る た め の 法 制 度
や行財政に関する調査
EUに よ る ヨ ー ロ ッ パ の 市 場 統 合 に よ り 、交 通 分 野 で の 行 政 構 造 が 変 化 し 、都 市 交 通 に つ い て は 地 方
政府(州)が管轄し、国からの交付金により運営・投資に助成を行うという新たな枠組みが生まれ
た。一方アメリカでは、それまでもっぱら州政府及び郡・市町村の管轄下にあった都市交通につい
て 、 主 に 投 資 面 か ら 連 邦 政 府 が 助 成 を 行 う 仕 組 み が 90年 代 か ら 確 立 さ れ て き て い る 。
こ の 報 告 で は 、そ の 行 財 政 構 造 と 法 律 的 な 枠 組 み を 明 ら か に し 、ヨ ー ロ ッ パ の 事 例 に つ い て は 、サ
ービス水準の向上と利用者の増加が見られ、都市における環境負荷の低減効果が示唆される反面、
国や地方政府による都市交通への財政支出も増大しており、コスト削減のための施策が進められて
いることを示し、わが国におけるパッケージ型の交通施策の導入に必要な行財政の仕組みについて
考察するものとする。
それぞれの地域に適応した交通システムの導入には、地方政府の計画策定や助成が不可欠である
一方、財政的な面からの国や政府の関与も必要である。都市交通におけるサービスの向上とコスト
の関係、競争状況の創出や維持などの課題も明らかとなった。
地方分権化により地域ごとの事情が反映されたダイヤや列車編成が可能となり、地方政府による
助 成 に よ り 廃 止 路 線 の 復 活 や 新 車 の 導 入 が 行 わ れ 、全 体 的 に 近 距 離 の 輸 送 サ ー ビ ス が 向 上 し て い る 。
旅 客 人 員 の 変 化 を 見 る と 、 経 営 形 態 変 更 以 降 の 1994年 か ら 2000年 の 間 に 約 3億 人 ( 3.1% ) の 増 加
が 見 ら れ る 。旧 西 ド イ ツ 領 内 で 1980年 ~ 1990年 の 間 に 、公 共 交 通 の 旅 客 人 員 が 79億 4,800万 人 か ら 71
全体
貴志
甘露寺前
西山口
大池遊園
山東
伊太祁曽
吉礼
岡崎前
交通 C
竃山
神前
日前宮
田中口
和歌山
H-051-vi
億 1,300万 人 に 減 少 ( 11.7% 減 少 、 年 間 平 均 約 1% ) し て い る こ と を み る と 、 分 権 化 に よ る サ ー ビ ス
向上がある程度の需要増の効果をもたらしているといえる。
3)公 共 交 通 促 進 の た め の ソ フ ト 施 策 の 適 用 可 能 性 の 検 討
LRT を は じ め と す る 公 共 交 通 の 整 備 は ハ 1.40
1.40
1.22
ー ド 整 備 を 主 眼 に 考 え ら れ が ち で あ る が 、 1.20
1.14
1.20
1.08
1.03 0.99
0.99
ハ ー ド を 持 続 的 に 活 用 す る い わ ば 「 持 続 可 1.00 0.89
0.93
0.88 1.00
0.85 0.80 0.85 0.88
0.78
能 な 公 共 交 通 」 を 実 現 す る た め に は 、 地 域 0.80
0.80
住 民 参 加 の 下 に 利 用 促 進 に つ な が る よ う な 0.60
0.60
0.45
0.40
ソ フ ト 施 策 を 同 時 に 行 う こ と が 重 要 で あ 0.40
0.20
0.20
る。
0.00
0.00
欧州においては、公共交通に関する情報
提供によってひとり一人の交通行動変容を
促 そ う と す る「 モ ビ リ テ ィ・マ ネ ジ メ ン ト 」
と呼ばれる交通政策が採られているが、そ
図 4.1 MM実 施 前 後 の 利 用 客 数 の 変 化
の中の手法の一つである、「トラベル・フ
ィ ー ド バ ッ ク・プ ロ グ ラ ム( TFP)」を 日 本 に お い て 適 用 す る 可 能 性 を 検 討 す る た め に 、和 歌 山 都 市
圏 を 対 象 と し た ケ ー ス ス タ デ ィ を 実 施 し た 。 図 4.1
和 歌 山 電 鐵 貴 志 川 線 沿 線 の 1004世 帯 を 対 象 に TFPを 実 施 し 、 411名 か ら 回 答 を 得 た 結 果 、 公 共 交 通
利 用 に 対 す る 高 い 意 識 付 け を 行 う こ と が で き た ほ か 、そ の う ち の 34名 に 対 し て 追 跡 調 査 を し た 結 果 、
平 均 し て 自 動 車 利 用 が 32。5% 減 少 し 、貴 志 川 線 利 用 が 14。5% 増 加 し た こ と を 確 認 し 、TFPの 適 用 が
公共交通の利用促進に効果をもたらす可能性を示した。
和 歌 山 都 市 圏 の 貴 志 川 線 沿 線 に お い て 、モ ビ リ テ ィ・マ ネ ジ メ ン ト 手 法 と し て ワ ン シ ョ ッ ト TFPに よ
るアンケート調査を行い、沿線住民の交通の実態と意識を分析し、モビリティ・マネジメントの効
果を検証した結果、以下の成果を得た。
① 事 前 事 後 の 比 較 が で き た 34サ ン プ ル の 結 果 で は あ る が 、ク ル マ と 貴 志 川 線 に 対 す る 意 識 の 向 上 と 、
クルマの利用回数減少と貴志川線の利用回数の増加を確認することができた。また、事後調査に
よ る 把 握 は し て い な い も の の ア ン ケ ー ト に 回 答 し て い た だ い た 411名 に と っ て は 、ア ン ケ ー ト に 回
答 す る こ と 自 体 が 意 識 付 け と な り 交 通 行 動 変 容 の き っ か け と な っ て お り 、TFPは 有 効 な 利 用 促 進 手
法であると考えられる。
② 今 回 の ア ン ケ ー ト 調 査 は 、沿 線 8万 人 の 人 口 の う ち 、1004世 帯 ほ ど の 働 き か け で あ っ た た め 、乗 降
客数に対する有意な変化は見られなかったが、沿線全域あるいは都市圏全域で大規模にモビリテ
ィ・マネジメントを適用することにより、公共交通の利用客数に変化をもたらす可能性が推測さ
れる。
5.研究者略歴
課題代表者:青山吉隆
1943年 生 ま れ 、京 都 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 修 了 、工 学 博 士 、京 都 大 学 名 誉 教 授 、現 在
広島工業大学環境学部地域環境学科 教授
主要参画研究者
(1)児玉 健
1958年 生 ま れ 、 金 沢 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 修 了 、 博 士 ( 工 学 ) 、 ㈱ 日 建 設 計 総 合 研 究 所 主
任研究員
( 2 ) : 青 山 吉 隆 (同 上 )
(3):谷口 守
1961年 生 ま れ 、 京 都 大 学 大 学 院 工 学 研 究 科 博 士 課 程 単 位 修 得 退 学 、 工 学 博 士 、 現 在 岡 山
大学大学院 教授
(4)中川雅之
日本大学経済学部教授
6.成果発表状況
1) 土 井 俊 祐 、青 山 吉 隆 、中 川 大 、柄 谷 友 香 、近 成 純:土 木 計 画 学 研 究・論 文 集 、No.23、No.4、pp.887
-894( 2006) 、 「 モ ビ リ テ ィ を 考 慮 し た 都 市 交 通 エ ネ ル ギ ー 施 策 に 関 す る 研 究 」
2) 日 韓 共 同 開 催 国 際 シ ン ポ ジ ウ ム「 持 続 可 能 な 都 市 再 生 に 関 す る 日 韓 パ ー ト ナ ー シ ッ プ の 構 築 に
向 け て 」 ( 2006 年 7 月 24 日 、 グ ラ ン キ ュ ー ブ 大 阪 ( 大 阪 国 際 会 議 場 ) )
3) 松 中 亮 治 、谷 口 守 、児 玉 雅 則 : 第 33 回 土 木 学 会 計 画 学 研 究 ・ 講 演 会 ( 2006) 、 「 LRT 整 備 の 有
無による交通機関選択意識に関する都市間比較」
H-051-vii
4) 松 中 亮 治 、谷 口 守 、児 玉 雅 則 、大 内 翔 平:第 34 回 土 木 学 会 計 画 学 研 究・講 演 会( 2006)、「 文 献
調 査 に 基 づ く LRT 導 入 の 影 響 と そ の 評 価 に 関 す る 研 究 、 -ス ト ラ ス ブ ー ル と ミ ュ ー ル ー ズ を 対 象
と し て -」
5) 栗 田 卓 也 ・ 中 川 雅 之 、 ”中 心 市 街 地 活 性 化 政 策 の 評 価 分 析 ”、 住 宅 土 地 経 済 、 No62、 住 宅 総 合
セ ン タ ー 、 pp21-29(2006)
6) T.Ito : 11th World Conference on Transport Research, California, USA。 (2007)
“Promoting public transport in the Japanese city of Wakayama”
7) 青 木 真 美:日 本 交 通 学 会( 2007) 公 共 交 通 機 関 へ の ハ ー ド 面 と ソ フ ト 面 の 助 成 策 と そ の 効 果 -
1990 年 ま で の 旧 西 ド イ ツ の 事 例 か ら 、 交 通 学 研 究 2006 年 研 究 年 報 p 29-38
<著 書 >
青 山 吉 隆 ・ 小 谷 通 泰 編 著 : L R T と 持 続 可 能 な ま ち づ く り 、 学 芸 出 版 社 、 2008.3
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