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オリエンタル・ハイブリッド系ゆりの作型
オリエ ンタルハ イブ リッ ド系ゆ りの作型 園試野菜花 き部 1.背 景 とね らい オリエンタルハ イブ リッ ド系のゆ りは、豪華な花容と希少性か ら高価 に取 り引 きされて お り、注 目されて いる品目である。 ゆ りは、冷涼地での栽増 に向いているため、今後本県でも栽培が増 えると思われ るが、 これまで栽培例 が少な く、作型、栽培法 が明かでなか つた。そ こで、代表的な品種 につ い て栽培試験を行 ったところ、季咲および球根冷蔵 による8∼ 9月 出荷 の抑制栽増 の作型 が 判明 したので、参考 に供す る。 2.技 術 の内容 -1)。 1)季咲 および 8∼ 9月 出荷 の作型は次 の通 りである (養 表 -1 定 植期 、採花期 品 種 名 作 型 季 咲 カ サプランカ 抑 制 季 咲 ル ・レ‐ プ 定 植 期 採 花 期 到花 日数 10∼11月 7月 下旬 5月 上旬 8月 上旬 8 0 ∼ 9 0 日 6月 上旬 8月 下旬 7 0 - 8 0 日 7月 上旬 9月 下旬 7 0 - 8 0 日 10-11ザ弓 7月 下旬 70日 6月 上旬 7月 中旬 8月 上旬 7月 上旬 8月 下旬 50日 5月 上旬 抑 制 60日 2)適応地域 県下全域 3.指 導上の留意事項 1)抑制栽培 の採花期 は、気象条件 、栽増地 により多少 の差がある。定植 か ら採花 までの ・ ー 積算気温が、カサプ ランカでは 1,600℃程度、ル レ プでは、1,100∼1,200℃となる ので 目安 とす る (表 -2)。 -148- いほど大 きい球 2)球根が大 きいほど切花品質 (切花長 、花数)が 向上す る。定植期 が遅 一 とされて いるの 根 を使用 したほうが良いが、 これ らのゆ りは 般 に4輪 前後 あれば充分 で、適当な大きさの球根 を用 いる。 ・ ー 以上 (球周 16∼18cm)、 ル レ プで は球 抑制栽培 の場 合、カサブランカでは球重80思 重70g以上 (球周 14∼16cm)の ものを用 いる。 3)球根貯蔵方法 (1)茎葉 が枯れた頃 に堀 り上げ、水洗 、選別 、消毒 を行 う。 ー (2)軽く湿 らせたオガクズをパ ッキングと して箱講めす るが、ル。 レ プの場合 は水分な 少 な目にする。ポ リフィルム等で密閉するのは良 くない。 -2℃ に下げ本冷蔵 に移 す。 こ (3)1℃ で30i60日 間予冷 して耐凍性をもたせたうえで、 のとき、 -2℃ より低 いと 凍害 を受け、温度 が高いと芽 が動 くので、精度 が高 く温度変化 の少 ない冷蔵庫を使用 する。 (4)定植 日の 7∼ 5日 前 に出産 し、10∼15℃でゆ つ くり解凍 する。水をかけるなどして急 に温度 を上げると障害を受 けるので注意する。 4.試 験成績 表 -2 栽 花始 、切花品質 口H 定 植 2年、園試 、沢内) (63∼ 日 球根重 採 花 始 到花日数 積算気温 〔 草丈〕 古種 名 (年月 日) (3) 1,648 6 . 1 1 93.9 8.24 74 1,557 95。0 9.24 75 1,630 0 7 7,17 8 。 9 128.3 8。30 2.7.11 9 4 6 . 1 1 57.8 9 5 1 . 5 . 8 (cm) ( 個) 91.4 3.7 92.1 4 . 1 〔84 〕 〔88 〕 89。1 6。30 63.11.29 2. (℃) 88 2.7.11 ` ・レーフ ( 日) 8 . 4 1 . 5 8。 2. ( 月日) 7.26 63。11.29 ` サフ ランカ 切 花 長 花 数 -149- 3 4 。 3 . 6 6.0 1,204 〔70 〕 4 . 5 1,211 〔53 〕 3 . 3 〔63 〕 6 . 0 1,132